12/25〜12/31のSANFRECCE Diary


<05.12.31> 上位に挑んだ2005年も今日で終わり。リーグ戦の年間成績は11年ぶりに半分より上の7位となりましたが、ナビスコ杯は予選リーグで敗退し、天皇杯はベスト16の結果に終わりました。一時は2位に浮上するなど可能性を見せた一方で、開幕直後と夏の終わりから秋にかけてはなかなか勝てない、と言う時期も経験しました。優勝争いに参加する、と言う目標を果たすことはできませんでしたが、しかしこのところの毎シーズンずっと悩まされていた降格との戦いを脱して、上位と対等に戦えるポテンシャルがあることは示すことができたと思います。更に画期的だったのは、駒野と佐藤寿が優秀選手に選ばれ(佐藤寿がベストイレブンにも選出)、フル代表にも招集されたこと。広島から代表候補に複数の選手が選ばれたのは、2002年の初めの合宿に久保、上村、下田が選ばれて以来4年ぶり。仮に同時にピッチに立てば、広島から選出された選手の複数出場としてはフランスW杯のアジア一次予選の高木・柳本ぐらいまで遡らなければならないはずです。チーム力と選手の力の両面で他のクラブの後塵を拝してきた広島でしたが、もともとはサッカーどころとしての伝統があり、前身の東洋工業時代には優勝の常連で、そして多くの代表選手を輩出してきた歴史を持っています。2005年はこのところの低迷で失いかけていた「広島のプライド」を思い出す事ができた年だった、と言って良いのではないでしょうか。
 これが本当に飛躍のきっかけになるのか、あるいは再び暗黒時代に逆戻りするのか。そのターニングポイントとなるのが2006年なのだと思います。代表選手が欠けても大丈夫なぐらいチーム力に厚みを作り、他のクラブと対等以上に戦い、そして今度こそ優勝争いに絡むこと。駒野と佐藤寿に続く代表選手を輩出すること。そして一つでもタイトルを取ること。それが、来年のサンフレッチェのミッションです。4年目を迎える小野監督と広島と契約してくれた選手、そして多くのスタッフとともに、我々サポーターも戦って行きたいと思います。
<05.12.30> 今年京都からの期限付き移籍により所属していたGK上野ですが、京都との契約を更新して復帰することになった、とのことです。上野は第2GKとして開幕戦から第25節までベンチ入り。また、下田が怪我を負った後の第28節から最終節にもベンチ入りしましたが、ついにトップでのプレーの機会はありませんでした。サテライトで見た限りでは声も良く出ていて能力があることは間違いなさそうでしたが、佐藤昭を育てると言うチームの方針から弾き出された、と言う形だと思われます。来季はJ1に復帰した京都でポジションを目指すことになりますが、望月コーチから学んだ事を生かして再チャレンジして欲しい、と思います。
 一方28試合に出場して前半戦の躍進に大きく貢献した茂原ですが、今朝の中国新聞によると柏に戻るか、あるいは川崎Fへの移籍が有力だとのことです。昨年柏では15試合837分出場とやや干され気味でしたが、来季は川崎F時代の恩師である石崎氏が柏の監督に就任するだけに、柏でプレーする可能性が高いのではないでしょうか?
<05.12.29> 来季からサンフレッチェクラブ会員限定となった年間パスですが、その一部の一般販売が開始されることになりました。今回販売されるのは、次の4種類。

種類
座席
料金

ゴールドプラン

(SS指定席+バックスタンド自由シート大人)×2

200,000円

SSペアシート

SS指定席×2

150,000円

SAペアシート

SA指定席×2

100,000円

SB4席パック

SBゾーン指定×4

100,000円

 このチケットでリーグ戦17試合とナビスコ杯の予選リーグ3試合、及びナビスコ杯の決勝トーナメントに進出したときのホームゲームを観戦する事ができます。またSB4席パック以外は飲食引換券50枚が付属します。この他に企業の接待向け?の年間指定ユーティリティープラン(SS指定席、SA指定席、バックスタンド自由シート大人の引換券各100枚)と言うのもあります。お申し込み、お問い合わせはサンフレッチェ広島事業部(広島市西区観音新町4-10-2 tel:082-233-3233/fax:082-233-3251)まで。ゴールドプランとペアシートについてはここから、SB4席パックはここから、ユーティリティープランについてはここから申込用紙をダウンロードして、郵送またはファックスでお申し込みください。
 一方、サンフレッチェクラブ会員向けの年間パスは次のようになっています。

種類
座席
料金

エクセレントパス

SS指定席×1

49,000円

SA指定席×1

38,000円

SBゾーン指定席×1

30,000円

スタンダードパス

バックスタンド自由シート大人×1

23,000円

バックスタンド自由シート小中高生×1

7,000円

サポーターズシート大人×1

15,000円

サポーターズシート小中高生×1

3,000円

 これもリーグ戦、ナビスコ杯のホームゲーム全試合を観戦可能で、指定席とバックスタンド自由シートについては全試合を前売りで観戦した場合と比べて半額となっています。また年間パスによる入場者は一般の入場者よりも30分早く入場できることになるそうです。因みに料金ですが、SBゾーン指定が5,000円、バックスタンド自由シートが大人5,000円、小中高生1,500円の値上がりとなりましたが、SS指定席、SA指定席、サポーターズシートについては据え置きとなっています。どの席種も枚数に限りがありますので、お申し込み(ご購入はe-vpointから)はお早めにどうぞ。
<05.12.28> サンフレッチェは昨日、アトレチコ・ミネイロのFWウェズレイの獲得を発表しました。ウェズレイは2000年から今年まで名古屋に所属して117試合で81得点。外国人選手としてはJリーグ最多得点を誇り、2003年には得点王にもなっています。177cm、79kgとFWとしてはそれほど身体が大きいわけではありませんが、強烈なシュート力と得点感覚は一級品で、サンフレッチェも何度も痛い目に遭っています。今年は監督との対立があって1試合の出場だけでシーズン途中で帰国してしまいましたが、怪我さえなければまだまだやれる選手。シーズン前の合宿に佐藤寿と駒野がほとんど参加できないためコンビネーションを合わせる時間が無いこと、もともとそれほど守備をする選手では無いことなど不安な点はいくつかありますが、チーム内で機能すれば得点を量産してくれるのは間違いない、と思います。エニウトンとの交渉が暗礁に乗り上げて心配していましたが、ウェズレイなら実績も確かで「代役」としては十分すぎるほどで、良い補強だと言えるのではないでしょうか。なお契約は2/1から7/31となっていますが、1/22からのグアムキャンプから参加するそうです。
<05.12.28> サンフレッチェは昨日来季の新入団選手として、ユースの柏木、槙野両選手の昇格内定を発表しました。この2人はいずれも昨年からユースの主力選手として数々のタイトル獲得に貢献し、今年はチームのリーダーとして引っ張っていました。またU-18代表でも監督の信頼が高く、アジアユース1次予選の突破に貢献しています。この2人は技術が高いのはもちろんのこと、性格もプロ向き。柏木は「最初から試合に出る気持ちで頑張っていきたい」、槙野は「1年目から試合に出られるように、しっかりとトレーニングに励みたい」と意欲的で、案外早く出てくるかも知れません。
<05.12.28> サンフレッチェは昨日、田中俊也選手の愛媛FCへの完全移籍を発表しました。2003年に星稜高から広島入りした田中は、1年目は出場機会が無かったものの2年目は1st stage第13節柏戦を初めとしてリーグ戦6試合とナビスコ杯1試合に出場。2nd stageの東京V戦ではプロ初ゴールも決めています。得点感覚とシュートの技術の高さは小野監督や森崎兄弟が「俊也がチームでシュートが一番うまい」と言っていた(紫熊倶楽部Vol.81)ほどで、サテライトでは得点を量産していました。そして今年もサテライトリーグで3ゴールを決めるなどある程度の結果は出したものの、層が厚くなったFW陣の壁を破ることができずにトップチームでの出場はなし。出場機会を求めて7月から愛媛FCにレンタル移籍し、11試合出場2得点でJ2昇格に貢献しました。愛媛FCではスーパーサブ扱いで友近、永冨の壁を越えることはできていませんが、彼が本来持っている力を考えれば来季はレギュラーを狙えるはず。愛媛でのブレイクに期待したい、と思います。
 一方、今年清水からのレンタルで在籍していた池田昇平選手は、来季は仙台に期限付き移籍することがわかりました。池田は開幕戦で先発フル出場するなど小野監督から大きく期待されていましたが、第3節名古屋戦で小村にポジションを奪われるとその後はベンチスタートが続きました。そして第8節C大阪戦では守備固めに投入されたもののPKを与える失態を演じて、その後は出場機会が激減。7月に復活して磐田戦と浦和戦に先発したものの、浦和戦では決定的な2失点目に繋がるミスがあって、その後はベンチ入りも無いままにシーズンを終えることになりました。広島ではあまり良い思い出を作れなかった池田ですが、本来の力はこんなもんではないはず。今度は仙台で、J1昇格のために頑張って欲しい、と思います。
<05.12.27> 日本サッカー協会は昨日宮崎キャンプとアメリカ遠征に臨む日本代表を発表し、広島からは駒野と佐藤寿が選出されました。
 今回選出されたのは次の22人。
【GK】土肥(FC東京)、川口能(磐田)、曽ヶ端(鹿島)
【DF】田中、村井(磐田)、宮本(G大阪)、三都主、坪井(浦和)、
    中澤(横浜FM)、加地、茂庭(FC東京)、駒野(広島)
【MF】福西(磐田)、小笠原、本山(鹿島)、遠藤(G大阪)、
    阿部(千葉)、長谷部(浦和)
【FW】鈴木(鹿島)、久保(横浜FM)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)
 今回はグルノーブル移籍が決まった大黒を含む欧州組は、シーズン中と言うことで招集せず。また常連組の中では玉田、楢崎がいずれも怪我のため選ばれていません。一方、初招集は佐藤寿と長谷部。今年のリーグ戦での活躍が認められた形となりました。
 サンフレッチェのサポーターとしては、やはり佐藤寿が選ばれたことが大きなサプライズでした。千葉、C大阪、仙台で実績を積み重ねた佐藤寿でしたが、今年は飛躍を目指して広島に移籍。シーズン当初はなかなか結果が出ずにベンチ入りからも外れると言う屈辱を味わいましたが、そこで腐ることなく力を蓄えて、結果的に18ゴールで得点ランキング3位、日本人ではトップと言う結果を残しました。日本人トップ、と言えば昨年は大黒で、リーグ戦20ゴールの実績を評価されて代表に選出され、北朝鮮戦での決勝ゴールを含む5ゴールを挙げる活躍でW杯予選勝ち抜きに貢献しています。佐藤寿もリーグ戦での勢いを持続すれば、必ず代表でも活躍できるはず。しっかりとアピールしてドイツ行きメンバーに入って、そして日本代表を救う活躍をして欲しい、と思います。
 一方駒野はアンゴラ戦に続いての選出で、すっかり代表に定着した形となりました。右サイドでも左サイドでもできるユーティリティー性のある彼は、少なくともサブとしてドイツに行く可能性は高いと思います。しかし、代表に選ばれるならばやはりポジションを取りたいところ。今回のメンバーには久保、佐藤寿と駒野のボールの質を理解しているFWがいるだけに、アシスト量産で加地を越えて欲しい、と思います。
<05.12.25> 明日からアメリカに遠征するU-15代表に、サンフレッチェびんごジュニアユースの岡本知剛選手が選ばれています。また19日から韓国遠征を行っているU-14日本選抜にはジュニアユースの山崎翼、玉田道歩両選手が、U-12のナショナルトレセンにはジュニアユースの大谷友之祐選手とジュニアの吉田優、山崎駿、森保圭悟、斎藤健太の4選手が選ばれていますが、ジュビロカップに参加するU-13代表には広島からの選出はありませんでした。
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