3/27〜4/2のSANFRECCE Diary


<05.4.2> 今日の名古屋戦ですが、中国新聞によると東京V戦と同じ先発になりそうだとのこと。またサンフレッチェクラブからのメールによると、ブラジル遠征で2得点の前田が今季初めてベンチ入りします。一方の名古屋は角田が出場停止で、ウェズレイが謹慎処分を受けてベンチにも入りませんが、W杯予選を戦った楢崎、安英学、ブラジルから戻った本田を先発から使ってくる模様。昨日のミーティングでは「4月の最初のゲームで負けると良くない流れになってしまう」と、必勝の決意を固めていたとのことです。サンフレッチェの名古屋とのアウェイゲームの相性は良くないのですが、豊田スタジアムでは初めてなのでジンクスは関係ないはず。とにかく戦う気持ちで負けないようにして欲しいものです。
 今日のキックオフは午後3時。天候ですが曇りから夕方には雨になるようです。豊田スタジアムは全席屋根付きなのであまり心配は要りませんが、防寒も兼ねてポンチョを持参した方が良いでしょう。また、テレビの生中継はなく、4/4(月)の午後10時からJ SPORTS 1(スカパーch306)での放送が最初ですので、現地に行けない方は携帯サイトかネットの速報を見るしか無さそうです。
<05.4.1> 明日は豊田スタジアムで、Jリーグ第3節名古屋戦が行われます。
 これまで毎年のように優勝を狙って大型補強を繰り返してきたものの、終わってみればいつも7位か8位ぐらいの名古屋は、今年は育成中心に転換したようです。ルーキーの本田、3年目の渡邊を開幕戦の先発から起用したほか、第2節には怪我のウェズレイの代えて杉本を起用したところ大活躍。磐田を3-0で粉砕する原動力になりました。ウェズレイ、マルケスの強力ツートップ任せだった昨年までとは一変して、どこからでも点を取りに行けるチームを作ろうとしているのか、これまで4試合で取った得点は7点を6人で分け合っています。ここまでの成績は次の通り。
1H △2-2 千葉  【名】ウェズレイ、古賀、【千】坂本、巻
2A ○3-0 磐田  【名】杉本、古賀、クライトン
N1H ●1-2 C大阪 【名】マルケス、【C】古橋、西澤
N2A ●1-2 鹿島  【名】角田、【鹿】フェルナンド、アレックス・ミネイロ
 昨年は4バックと3バックを行ったり来たりしていましたが、今年は増川の加入で4バックに目途が立ったとのこと。しかし大事なところで失点する癖は解消されていないようで、開幕戦では2点リードを逃げきれず10分で追いつかれ、ナビスコ杯はC大阪戦では88分、鹿島戦では89分に勝ち越しゴールを許しています。また、怪我で第2節から欠場していたウェズレイの処遇も問題。ようやく治って次節から復帰か、と思われましたが、ベンチスタートを決めたネルシーニョ監督と先発から出たい、と言うウェズレイとの間に溝ができているらしく、明日はベンチ入りもしないのではないか、と言われています。更に鹿島戦で2枚目のイエローをもらって退場した角田も、明日のゲームが出場停止になるはず。ブラジルから帰国したばかりの本田を起用するかどうかも含めて、ネルシーニョ監督はメンバー構成に頭を悩ませそうです。
 対するサンフは2引き分けの後2連敗。4試合を終えて勝ち星が無いのは大分、川崎F、広島の3チームだけになってしまいました。ただ、サンフのチーム状態が悪いのかというとそうでもなく、東京V戦では10回以上の決定機を作るなど内容は悪くありません。今週の練習では海外遠征から前田、高柳、入船が戻り、同年代の高萩もキレの良さを持続していてチーム全体に活気があったとのこと。攻撃陣も積極的にゴールを狙う練習を繰り返していたとのことで、明日はきっと結果を出してくれるに違いありません。
       下田

   ジニーニョ  池田
駒野            服部
       森崎和
   茂原     ベット

  茂木       佐藤寿
      ガウボン

SUB:上野、小村、高萩、大木、盛田
 池田と小村のうちどちらが起用されるか、佐藤寿、大木、茂木のうち誰が先発するかなど、正直言って良く分からないのですが、誰が出ても良いパフォーマンスを見せてくれるのが今年のサンフの昨年までとは違うところ。先発の11人だけでなくベンチ入りも含めた全員の力で、今季初勝利を勝ち取って欲しい、と思います。
<05.4.1> 昨日サンフレッチェは、高柳一誠選手とA契約を結んだ、と発表しました。今季ユースから昇格した高柳は、昨年7/24のナビスコ杯第6節東京V戦に初出場。2nd stage第1節〜第3節に3試合連続でフル出場して、二種登録のままで360分間出場していました。そして先日のナビスコ杯第1節G大阪戦でフル出場したことにより出場時間数が450分に達し、ルーキーとしては一番早いA契約となったものです。
<05.3.31> 中国新聞によると、不振のため東京V戦ではベンチも外れた森崎浩司選手は、サッカーを離れた環境で復帰を図ることになっているとのことです。紫熊倶楽部4月号によると、発端はグアムキャンプ。厳しいフィジカルトレーニングのため右足内転筋に張りを訴えたのですが、プロ入り以来怪我に悩まされて来た彼は必要以上にナーバスになってしまったそうです。そしてその後は、どんどん調子を上げていくチームとチームメイトに取り残されるようにして不調に陥り、そのためにますます精神的に追い込まれると言う悪循環。途中出場で感覚を取り戻される、と言う小野監督の作戦?もむしろ逆効果で、立ち直りのきっかけをも失ってしまった模様です。昨年もアテネ五輪後に「バーンアウト」の症状に陥り一週間練習を休んだ彼は、その後はチームに復帰して8試合に出場していましたが、しかし必ずしも完治していたわけではなかった様子は、紫熊倶楽部1月号のインタビュー記事からも見て取れます。小野監督はここで「焦って調整するより、一度サッカーから距離を置き、心身ともにリフレッシュして戻ってきた方がいい」と判断してチームを離れることになったそうですが、ここは焦ることなく時間をかけて、じっくりと治して戻ってきて欲しい、と思います。
<05.3.30> ブラジル遠征中のU-20代表は昨日最終戦を行ない、帰国の途に就いています。6試合行った練習試合の結果は次の通り。
U-20日本代表●1-2○サンカエターノ 【日】水野
(中尾、高柳が先発。高柳は後半33分に交代)
U-20日本代表○4-2●ナシオナル 【日】柳楽、家長、前田、辻尾
(前田が途中から出場)
U-20日本代表●1-5○パルメイラス 【日】河本
(中尾、高柳が先発出場し、後半17分と31分に交代)
U-20日本代表●4-6○ポンチ・プレッタ 【日】船谷、家長、前田、河本
(前田が後半36分から)
U-20日本代表△1-1△ウニオン・サン・ジョアン 【日】森本
(前田、中尾は先発フル出場。高柳は後半のみ)
U-20日本代表△1-1△コリンチャンス 【日】原
(高柳は後半5分、前田は後半24分から出場)
 連日のゲームでメンバーを入れ替えながら戦ったと言うこともあって結果はそこそこ。ブラジルが本気モードになると付いて行けないところもあったようですが、メンバーを固める、と言う意味では成果の多い遠征になったようです。
 その中で結果を残した、と言えるのはFW陣では唯一2得点を挙げた前田。J's GOALによると大熊監督は「前田はセンスがあるが守備は出来ない」(ナシオナル戦)「前田は良い時はとてもいい。止められない。けれどもその状態がいつくるのかがまだ自分でもわかっていないはずだ」(ポンチ・プレッタ戦)と語っていて、相変わらず気まぐれなプレーをしているようですが、それでも結果を残したのは自信になったのではないでしょうか。ナシオナル戦では「今日はボールにもあまり触れずよくなかった。得点のシーンはマークがいなくて、丹羽と目が合ったので打ったら入った。シュートのイメージはあったがGKは見えていなかった。今日の相手は足元は強いが、流れたり走ったりしたら付いて来れないのでその辺を突いた」とまず反省の言葉から口にしていますが、その後は「いつ呼ばれても良いように準備していた。点を取ろうと思って入った。フォワードばかりだったので攻めるしかなかった。得点のシーンは森本がシュートを打つと思ったので中に入っていた」(ポンチ・プレッタ戦)「(先発で)自分は体力がないのでもっと試合で鍛えなくてはいけないと思う。フォワードをしているので点を常に意識している。相手は自分と比べて足元がうまく球際が強かった」と、前向きに語っています。FW陣では平山が存在感を見せたほか森本と原が結果を出したため先発は難しそうですが、少なくともスーパーサブの座は確保できたのではないでしょうか。
 一方、中尾と高柳は最初はレギュラーだったものの徐々に出場機会を失ってしまいました。特に中尾はパルメイラス戦で「中尾のサイドでディフェンスの連携がとれなかった」(J's GOAL)ようで、途中から柳楽に代えられています。また高柳はサンカエターノ戦では左SB、他の試合では中盤でプレー。ワールドユースのメンバーに入るためには、サイドではなくボランチとして勝負する必要がありそうです。
<05.3.29> ドイツ遠征中のユースですが、新チームが出来上がっていないからか、あるいはサテライトで負傷した柏木が参加していないからか結構苦戦しているようです。まず24日にはホストのラウプハイムのトップチームと練習試合を行ない0-3で敗戦。26日からのSBC国際トーナメントはオリンピアコス(ギリシア)と引き分け、ウルム(ドイツ)とハンブルガー(ドイツ)に敗れてグループ4位に終わりました。この大会は過去に桐蔭学園などが参加して昨年は市立船橋が優勝?するなど活躍していますが、ユースが結果を残せなかったのは残念。昨年の「2.5冠」に貢献した主力が卒業して、森山監督もチーム作りに苦心しているのでしょうか?
<05.3.28> 昨日吉田サッカー公園でサテライトのC大阪戦が行われ、2-1で今季初勝利を飾りました。サンフレッチェのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:森脇、西河、池田、青山、MF:高萩、桑田、木村、FW:田中(→田村79分)、盛田、ジョルジーニョ。対するC大阪は、GK:多田、DF:千葉、前田、斎藤、MF:下村、中井、酒本、藤本、濱田、FW:米山、山城。サンフは相手ボールを高い位置で奪って速攻、と言う自分たちの形が出来ていたそうで、前半29分に森脇のサイドチェンジのパスを受けたジョルジーニョが中に行くと見せかけて縦に抜けると、左足で叩き込んで先制。続いて43分には盛田のポストプレーからダイレクトパスをつなぎ高萩(もしくは桑田)のスルーパスで抜け出した木村が、倒れ込みながらシュートを決めて前半で2点のリードを奪いました。そして後半も余裕の試合運びで決定機を量産。なかなか決められない、と言うトップと同じ悪癖が出たものの、C大阪の反撃を米山の1点に抑えて逃げきりました。
<05.3.27> 昨日のナビスコ杯第2節は、圧倒的に攻めながらもゴールを奪えず、逆にワンチャンスを決められ0-1で敗れました。
 昨日のメンバーは、これまでの3試合から2人を入れ替えて次のような感じだったものと思われます。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
   茂原     ベット

  茂木(→佐藤寿61分)大木(→盛田82分)
      ガウボン

SUB:上野、池田、高萩
 携帯サイトの試合経過を見ると、前半から一方的なサンフレッチェペース。15分にはベットのCKを茂木が落とし、ガウボンがゴール前でフリーになりましたが1mのシュートを外してしまい、17分にもベットの浮き球のパスで抜け出しGKと1対1になりましたが、コースを狙ったシュートはゴールポストをかすめてわずかに外へ。その後も大木が、茂木が、森崎和がシュートを放ちますが、ことごとくGKに守られます。逆に前半42分、東京VのCKの場面で最も危険な男・ワシントンをフリーにしてしまい頭で叩き込まれ失点。内容とは全く逆の結果で、前半を折り返しました。
 後半もまた、立ち上がりからサンフレッチェペース。2分にFKのこぼれを茂木がシュートしたものの枠外。16分には大木が、20分には駒野が決定的なシュートを放ちますがゴールを割れません。25分には駒野が素晴らしい突破でペナルティエリア内に入り込みラストパス。これを受けた佐藤寿がシュートを打ちましたがボールはなぜか枠外へ。その直後には波状攻撃でベットが、大木がシュートしましたがことごとく防がれます。どうしても追いつきたいサンフは駒野も服部も上がりっぱなしでゴール前はジニーニョと小村の二人だけで守る、と言う感じだったそうで、終盤は逆襲から何度かピンチを招きますが、しかし下田が最後の砦として立ちはだかって味方の援護を待ちます。そして終了間際にも佐藤寿が立て続けにシュートしましたがどちらもGK正面。シュート19本、そのうち11本が決定的だったというサンフの攻撃でしたが1つもゴールを割ることはできず、2連敗を喫することになりました。
 試合後アルディレス監督は 「前半は1-0でリードしていたが、それは内容を反映していない...結果については満足しているが、難しい試合だった」と語っていたそうですが、それが単なる社交辞令でないことは「受け身に回ってしまった。前半だけでなく、後半も悪かった」と反省の弁ばかりだった山田卓也選手の言葉でも分かります。実際、サンフレッチェは相手ボールを前線からのプレスで奪い、速い攻撃で相手の守備組織を破ると言う自分たちのサッカーができていたのは間違いない様子。ヴェルディのチーム状態がどうだったのか知りませんが、それにしても1試合で10回以上も決定機を作ると言うのは、そうたやすいことではありません。G大阪戦は自ら崩れて負けてしまった、と言う感じでしたが、昨日はチームと選手の状態もモティベーションも高く戦う事ができたし、戦術的にも悪くなかったことは間違いないのだろう、と思います。にも関わらず、残った結果は0-1の敗戦。決定的なシュートをことごとく外し、またGKにセーブされて1点も取れなかったと言う事実は、単に運が悪かった、だけでは片付けられないと言う思いの人がほとんどなのではないでしょうか。4試合戦って2分け2敗と言う結果に、選手が悪い、いや監督が悪い、と言う意見がいろいろと出てくるのもある意味仕方のないことだ、とも思います。
 ただ現状を冷静に分析すれば、過去の状況にくらべれば遥かにましだ、と言って良いと思うのです。相手よりも良いサッカーをする、なんて不可能に近かったトムソン監督時代。いくら点を取ってもいつ取り返されるか不安で仕方なかったヴァレリー監督時代。選手の混乱が手に取るように分かったガジエフ監督時代。結果が伴わず立て直しもきかなかった木村監督時代。そしてなによりも勝ち点が必要だったJ2の時代。昨年だって良い内容で試合をしていても長続きせずに90分の間に激しい浮き沈みがあったわけで、それに比べれば「大きく成長している」(アルディレス監督)のは間違いない、と思うのです。
 たぶんトルシエ監督だったと思うのですが、チームが決定力不足に苦しんでいた時期に監督は、「決定機を作るまでが監督の仕事。決めるのは選手の仕事」と言うようなことを言っていたように思います。それはある意味真実である、というのはトルシエだけでなく、多くの人が同意することだとも思います。前にGKが構え、相手選手が殺到して来るほんの一瞬の隙にコースを選び、そこに正確にキックまたはヘディングすると言う能力は、あまたのプロサッカー選手の中でも一握りの選手しか持っていません。それは選手が若いうちになら教えることもできるでしょうが、プロ選手に対して監督やコーチが教えられるものでもないはずです。
 では、ガウボンや佐藤寿人にそう言う能力が無いのか、と言うとそれも違うと思います。なぜなら彼らは昨年、シーズンで15と20のゴールを決めているからです。J1リーグとは違う場ではあるものの、別の意味で厳しい環境で結果を残しているわけです。二人ともまだ若く伸び盛りの選手です。従って急に下手になった、と言うことも考えにくいのです。
 サッカーを少しでもやったことのある人は分かると思うのですが、ゴール前と言うものはいつも以上に緊張するものです。そのためついつい身体が硬くなり、あり得ないようなミスをしてしまったりするものです。もちろん、プロ選手はそうならないように経験を積み、練習を繰り返すわけですが、それでも決められないことはあるものです。サンフレッチェの選手は誰もが結果が欲しくて緊張しがちなのだと思いますが、中でも大きな期待を背に広島入りしたガウボンと寿人は特別でしょう。ここで決めなければと言う気持ちが強すぎて、必要以上に慎重になったり思いっ切り蹴ってしまったりするのではないか、と思います。
 これをどう解決すればよいかというと、たぶん特効薬はないのです。原因がチーム成績と選手の心の中にある以上、彼らがゴールを決めて勝つ以外に解決策はないのです。案外それは、そんなに難しいことではない。むしろ何かの拍子にゴールが入れば、あっさりと解決することなのかも知れません。少なくとも、チャンスを量産するチームを作るよりも、本来はずっと簡単なことのはずなのです。選手たちには自分たちの力を信じて、今のサッカーを追求して欲しい。そしてもう一歩球際で強くなり、もう少しパススピードを速くして、もっとチャンスを量産して欲しい。決定機を10回作ってだめなら20回、30回と作って欲しい。そうすればきっとそのうち、ガウボンか寿人も他の選手も、次々とゴールを奪ってくれるはず。少なくとも私はそう信じています。
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