3/6〜3/12のSANFRECCE Diary


<05.3.12> サンフレッチェクラブからのニュースによると、森崎浩は「まだ本調子ではない」(小野監督)もののかなり上向きになってきたとのこと。先発するかどうかは微妙ですが、ベンチ入りは間違いない様子です。また佐藤寿は今日が誕生日。「サッカー人生の中で誕生日が試合なんて初めて」(中国新聞)とバースデーゴールに気合いを入れているそうです。一方のFC東京は今週の練習で茂庭が股関節に違和感を感じて別メニューだったそうですが、大事はなく今日の出場は問題なさそう。前節新潟を粉砕したメンバーで来ることはほぼ間違いないと思われます。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。ホーム開幕戦と言うことで、様々なイベントが予定されています。まずは11時半から補助競技場で「デオデオU-10サッカー大会」が、また午後2時から前座試合「フォリアチャレンジ」が行われます。フェイスペイントは午後1時から。前田、吉田両選手による選手サイン会は、3時からメインスタンド3Fコンコースで、整理券は2時から100名様に正面広場で配付します。トレーニングルームから登場する時の「選手とハイタッチ」は3時15分からで、午後2時から小中学生以下先着100名様に整理券を配付します。先着プレゼントは「オリジナル応援クッションバッグ」を先着20,000名様に、また「Jリーグノート」を25,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定の先着プレゼントは森崎和幸選手の選手フィギアで、3,000名様に。その他、公共交通機関利用促進キャンペーンとして、アストラムラインと広電バスをご利用の方に広島、FC東京両チームのユニフォームを裏表にした携帯アクセサリーをプレゼントします。更にサンフレッチェ応援乗車券として、アストラムラインの1日乗車券を大人600円、小児300円で販売します。購入のためには試合の入場券か入場引換券の提示が必要ですのでご注意下さい。
 今日の天気予報は曇りで、大崩れは無さそうですが雨の可能性もあるとのこと。防寒対策と雨具の用意はお忘れなく。テレビ放送は、NHK広島とスカパーch181で生中継。更にRCCラジオでの生中継も予定されています。スタジアムに行けない方は、テレビ、ラジオでの応援を。
<05.3.11> 明日はFC東京を迎えてホーム開幕戦を戦います。
 これまでのFC東京との対戦成績は3勝2分け3敗。ホームとアウェイの有利不利もなく、ほぼイーブンな結果となっています。
00 H●0-1 A○2-1
01 H○3-0 A●2-3
02 H□2-1 A●0-4
04 H△1-1 A△1-1

※○は90分勝ち、●は90分負け、□は延長Vゴール勝ち。
 高橋のハットトリックで勝った01年の1st stageと、ガジエフ監督が緊急帰国して木村コーチが代理で采配した02年の1st stageのゲームを除くと、内容もたいていクロスゲーム。昨年は1st stage、2nd stageともに広島のサッカーがFC東京を圧倒したものの決めきれず、どちらも1-1で引き分けています。FC東京の前節の戦いぶりを見た限りでは、両サイドの突破力を利用した縦に速いサッカー、と言うスタイルに変化はなく、むしろ精度と運動量が上がってレベルが高くなっているような印象を受けました。広島と同じ4-3-3のシステムを採用していた新潟を4-0で粉砕した勢いで、アウェイに乗り込んでくるに違いありません。
 対するサンフは、前節は相手を圧倒した時間帯があったものの決めきれず、1点を先制されたものの良く追いついて引き分けに持ち込みました。小野監督が指揮を執って3年目となり、メンバーも入れ替わってこちらもレベルアップしているのは間違いないと思いますが、負けゲームを引き分けに、クロスゲームを勝ちに持ち込む力強さが備わってきたかどうかは、もう少し様子を見る必要がありそうな、そんな印象を受けました。そう言う意味では、FC東京戦は今年のサンフレッチェを占うものとなりそうです。
 メンバーですが、今のところ怪我人などの情報はありません。一方、なかなか調子が上がらず遠征に帯同したもののベンチ入りもできない、と言う屈辱を味わった森崎浩ですが、今週は徐々に調子を上げてきているとのこと。いきなり先発は無いかもしれませんが、ベンチ入りすることは間違いないと思われます。
       下田

    池田  ジニーニョ
駒野            服部
       森崎和
   茂原     ベット

  佐藤寿       大木
      ガウボン

SUB:上野、小村、高柳、森崎浩、茂木
 前節、ゴールに迫りながらもなかなか決めきれなかったのは、やはりガウボンが厳しいマークに付かれてなかなかシュートにまで持ち込めなかったからでしょう。tssの携帯サイトによるとガウボンは「コンディションはパーフェクトに近いかたちになってきた」とのこと。明日は彼の公式戦初ゴールに期待したい、と思います。
<05.3.10> プレスリリースによると、サンフレッチェはネット上のグッズなどの販売を強化するためオフィシャルネットショップ「e-vpoint」を楽天市場に出店する事になりました。ここではオフィシャルグッズ販売や年間指定席の販売、サンフレッチェクラブの新規入会受け付け、新着グッズ情報を中心とした無料メールマガジンの発行などを行うそうです。またプレオープン記念として、選手直筆サイン入り試合球や全選手直筆サイン入り選手カードセットが当たるプレゼント等も行われます。アドレスはhttp://www.rakuten.co.jp/e-vpoint/で、プレオープンされるのは本日9時。クレジットカード決済が出来る本格オープンは4月上旬の予定だとのことです。
<05.3.10> 今年からホームゲームの運営方針が変わり再入場が出来なくなる、と言うことを先日書きましたが、その理由などに関して昨日プレスリリースが出ました。それによると、少なくとも昨年のシーズン中に一部の客が「この『再入場システム』を悪用し、不正入場を行っている」ことが確認されたため、その対策としてこのシステムの廃止が決まったのだそうです。もともとこの再入場システムはJリーグでは唯一サンフレッチェだけが行っていたものだったそうですが、これはチームとサポーターの信頼関係の上に成り立っていたものです。それをサポーター側が破った事が分かった訳ですから、今回の決定は仕方がないと言えるでしょう。
 なお、これまではいったん入場して場外で行っているイベントに参加する、と言う人が多かったのですが、それについてはちゃんと対策を講じるとの事。場内のグッズ売り場や飲食売店を増設、拡充するなどして、昨シーズンよりも充実させて入場後も場内で楽しめるようにするそうです。またサンフレッチェクラブサロン(従来のファンクラブサロンを改称)は場内となり、入場後に楽しめるような形にするとの事ですので、あまり心配する必要はないかもしれません。
<05.3.9> 昨日Jリーグは未定だったサテライトの日程の一部を発表し、鳥栖戦を除く日程が次のように決まりました。

開催日
kick off
対戦相手
競技場
備考
1
3/13(日)
15:00
アビスパ福岡
雁の巣球技場

ホームFC東京戦翌日

2
3/20(日)
14:00
ガンバ大阪
吉田サッカー公園

アウェイG大阪戦翌日

3
3/27(日)
14:00
セレッソ大阪
吉田サッカー公園

ホーム東京V戦翌日

4
4/3(日)
14:00
セレッソ大阪
南津守さくら公園スポーツ広場

アウェイ名古屋戦翌日

5
4/17(日)
14:00
ガンバ大阪
ガンバ大阪練習場

ホーム神戸戦翌日

6
4/24(日)
14:00
アビスパ福岡
吉田サッカー公園

ホーム川崎F戦翌日

8
5/22(日)
14:30
ヴィッセル神戸
吉田サッカー公園

ホーム川崎F戦翌日

9
5/29(日)
15:00
大分トリニータ
大分スタジアムサッカーラグビー場A

アウェイ東京V戦翌日

10
6/5(日)
15:00
大分トリニータ
吉田サッカー公園

ホームG大阪戦翌日

19
10/16(日)
15:00
ヴィッセル神戸
いぶきの森球技場

アウェイFC東京戦翌日

未定
サガン鳥栖
未定
サガン鳥栖

 「備考」欄に書いたのはトップチームの日程との関連。昨年まではトップの遠征の翌日に同じチームとのアウェイゲームを組むことが多かったのですが、今年はそのようになっているのはG大阪戦だけとなっています。従って、トップの試合を見て1泊して、サテライトを応援して帰ると言うパターンはあまりできそうにありません。
<05.3.8> 日本サッカー協会は先週末にU-18代表候補を発表し、広島からはサンフレッチェユースの槙野、柏木、平繁と皆実高の森重が選ばれました。
 2月下旬に行われた1回目のキャンプでは30人を招集した吉田監督ですが、今回も選んだのは30人で、続いて選ばれたのは15人だけ。前回は「敢えて呼ばなかった」と言う早生まれの選手(財津[清水]、河原[新潟]、梅崎[大分])を含めて半分を入れ替えています。11月のアジア1次予選まで間がないと言うことで「選手の選考はもちろんですが、もう時間がないので一方でチーム作りにも入っている」(吉田監督)そうで、その中で二度目の選出となった槙野、柏木、森重はレギュラー取りに一歩近づいた、と言って良いかも。また平繁はこの年代としては初招集で、トップのキャンプで活躍していたのが認められたのかも知れません。この代表は3月の合宿で磐田サテライト、静岡産業大、清水サテライトと練習試合を行ない、4月にスロバキア、6月にポルトガルに遠征、また国内では新潟国際、SBSカップ、仙台カップ等でチーム作りを進めていく予定です。
<05.3.7> サンフレッチェクラブから、オフィシャル会報誌「assist」の2005年春号が届いています。この雑誌はもともとはファンクラブ会員向けの広報誌(パンフレット、と言った方が良かったかも?)だったのですが、2000年春の「紫熊倶楽部」の創刊とともにその増刊号と言う位置づけになりました。そしてこの春、再びリニューアル。紫熊倶楽部の中野編集長をSpecial Advisorに迎え、新しいかたちで発行される事になったようです。
 この号の最初には、「ガチンコ対談」として「二人のリーダー 服部公太vs森崎和幸」「おとうと軍団、アニキを語る」の2つの記事が並んでいます。続いて、今年の新加入選手として佐藤寿、池田、茂原、ジニーニョ、ガウボン、ジョルジーニョを取り上げています。「2005選手名鑑」は、全選手についてのコメント付き。「私服図鑑」として、田村選手、木村選手をモデルにオフィシャルスーツを解剖しています。
 モノクロページのメイン記事は小野剛監督で、「勝利の3年目へ。その原点から、今季の変化」と言う内容で6ページにわたる読み物となっています。これに続くのは「3年目の成熟」と言うタイトルで、今年全貌を表すであろう小野サッカーについて。今季のスケジュールやチケット購入方法、交通案内、宮崎キャンプ見学ツアーやキャンプレポート、サポーターグループ紹介、そしてサポーターのホームページの紹介が続いています。
 後ろのカラーページに登場するのはユースから昇格した5人の対談で、「卒業〜18歳の肖像」と言うタイトルです。また、この5人の高校時代の担任だった吉田高校の横山先生や、三矢寮の稲田寮長を初めとする吉田町の関係者の言葉も必見です。更に小村選手の「ハンマーヘッド」の秘密を探った?記事、サンフレッチェをサポートしているお店の紹介、下田選手の記事、読者プレゼント、ユースの沢田コーチのコラムと盛りだくさんな内容です。
 この「assist」はこれまでに比べてカラーページが大幅に増えた上に、定価も350円とお求めやすくなりました。V-POINTや試合会場の他、広島県内の書店でも販売しているはずですのでぜひ手に取ってみてください。
<05.3.6> 昨日開幕したJリーグ第1節清水戦は、終始アグレッシブな戦いを見せて1-1で引き分けました。
 3年目のシーズン、小野監督は開幕戦にキャンプから磨き上げてきた4-3-3で臨みました。
       下田

    池田  ジニーニョ
駒野            服部
       森崎和
   茂原     ベット(→盛田84分)

  佐藤寿(→茂木65分)大木(→小村84分)
      ガウボン

SUB:上野、高柳
 対する清水は、GK:西部、DF:市川、斎藤、森岡、山西、MF:杉山(→財津84分)、伊東、久保山(→高木和75分)、佐藤由(→澤登54分)、FW:チェ・テウク、チョ・ジェジン。開幕戦勝利に燃える両チームは、立ち上がりから激しく攻めあいます。清水は右の佐藤由、左のチェ・テウクがドリブル突破から攻撃を仕掛けましたが、服部、駒野が粘り強く対応。また中央ではジニーニョ、池田がチョ・ジェジンに身体を寄せて自由にさせません。茂原が中盤を激しく動いてボールをつなぎ、森崎和がしばしば攻め上がってチャンスメイク。風邪で体調不良の佐藤寿も鋭い動きを何度も見せてプレッシャーをかけます。10分には3トップのパス交換から清水ゴールに迫りシュートを放ちましたが枠外。19分には分厚い攻撃を仕掛けて最後は森崎和がミドルシュートを放ちましたが上に外れます。34分にも右サイドに流れがガウボンからのパスを佐藤寿がボレーシュートしましたが、惜しくもGK正面を突きます。逆に清水はDFラインを低い位置に設定してボールを奪ったら長いボールを韓国人に当てる、と言う作戦。久保山やチェ・テウク、チョ・ジェジンが何度かシュートを打ってきましたがDFが身体を寄せて自由にさせません。38分にはペナルティエリア内でフリーになった佐藤由がグラウンダーのクロスを中央に入れてきましたが、池田が間一髪身体を入れてクリアします。前半は全体的に広島ペースで、特に終盤は何度も相手ゴール前に迫りましたがオレンジ色の壁を崩す事ができず。逆にロングボール中心に攻めてくる清水の方が決定機は多い、と言う流れでした。
 「奪ったボールを速く前に運ぶこと」と言う小野監督の指示を受けたサンフレッチェの選手たちは、後半は立ち上がりからエンジン全開で清水に襲いかかります。前半はあまり目立たなかった駒野、服部の上がりが活発になり、両サイドからどんどんクロスを入れて行きます。7分にはCKのこぼれを拾った茂原がシュートを放ち、8分にはCKのボールを池田がヘッドで狙いましたが惜しくも枠外。12分には駒野のクロスを大木が頭で狙いましたがぎりぎりでGKに防がれ、直後のCKは池田が頭で合わせましたがバー直撃。そのこぼれを拾って波状攻撃を仕掛けますがどうしてもゴールを割る事ができません。サンフの圧倒的攻勢に清水はゴール前に張り付くしかなく、ボールをはね返してもほとんどが広島ボールになりカウンターもできない、と言う形になります。しかし後半22分、ちょっとした隙を突かれて先制点を許します。清水が左サイドからチャンスを作り、DFをかわして抜け出した久保山が中央にクロスを入れます。そこを守っていた服部は頭でクリアしようとしましたが雨のため足元が滑って届かず。これを拾った澤登が冷静にシュートをゴールネットに沈めました。
 思わぬ失点で気持ちがダウンしてしまったのか、この後は清水の時間帯となります。チョのポストから久保山のシュート、チェのクロス等何度もゴール前への侵入を許します。サンフは大木が強引に反転してシュートを狙うなど何とか打開しようとします。そしてその努力が実ったのが、後半35分のことでした。右サイドでボールを持った駒野が、深い位置から長いクロスをゴール前に入れます。DFの厳しいマークを受けたガウボンが中央で潰れると、その先に飛び込んでいたのが茂木。今年「死ぬ気で頑張る」と宣言した若武者の貴重なゴールで、サンフは同点に追いつく事ができました。
 この後、清水はルーキー財津を投入。サンフはヘディングの強い盛田、小村を入れて、両者激しく点を取りに行きます。アグレッシブな攻防は終了のホイッスルが鳴るまで続き、「両チームともまるで優勝争いをしているかのような」(J's GOALのレポート)戦いでした。
 「優勝争いに参加する」と宣言して今シーズンに臨んだ広島としては、新人監督が率いる清水相手に引き分け、と言うのは決して満足できる結果ではないとは思います。特に攻め込みながらも点を取れず、小さなミスから先に失点してしまったことは、残念で仕方ありませんでした。しかし、相性が最悪だった日本平で引き分けに持ち込んだこと、特に1点のリードを許し、流れを持って行かれたにも関わらずそこから同点に追いついたことは、チームとしての成長を表していると言って良いでしょう。小野監督も会見で語っているように「今までだと、せっかくつかんでいた良いリズムまでそこで明け渡してしまうことが多かった」わけですが、そこからしっかりと逆襲できたことは評価して良いのではないでしょうか。少なくとも昨年とは違う、と言うことを、雨の中で応援を続けたサポーターに見せることは出来た。あとは来週のホームゲームで、勝ち点3を取るだけです。
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