4/17〜4/23のSANFRECCE Diary


<05.4.23> サンフレッチェクラブからのメールと中国新聞によると、今後の強行日程に向けて選手を入れ替えながら戦うことにしているそうで、今日は佐藤寿がベンチからも外れるとのこと。5試合の中には「古巣」C大阪戦、千葉戦があるので、そこで全力を出してもらおう、と言う意図なのではないでしょうか。また、U-20代表合宿から戻ったばかりの前田もベンチスタートとなり、茂木が3試合ぶりに先発しそう。「たとえ疲労のために次の試合に出られなくても、目の前の1勝にこだわる」と語っているそうです。昨年までは強行日程に弱かったサンフレッチェでしたが、キャンプでは13日間に5試合をこなしていて、森崎和も「1度経験しているし、連戦の厳しさは気にしない」と語っています。勝てば2位の可能性もあるだけに、まずは今日の試合に勝って勢いをつけて欲しいものです。一方の川崎FはCBには名古屋から移籍の鄭を、FWにはスピードのある黒津を起用する模様。ジュニーニョの強行出場は確定的ですが、今野まで戻ってくる可能性は少なそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後3時キックオフ。試合前イベントとして、U-11のサンフレッチェカップ(9時半補助競技場)、フェイスペイント(12時〜正面広場)、フォリアチャレンジ(1時〜)、選手サイン会(1時から正面広場で整理券配布)、選手とハイタッチ(1時から正面広場で整理券配布)が行われます。先着プレゼントは2,000名様に「特典満載 しまねカードガイドブック」を、サンフレッチェクラブの会員には駒野選手のフィギュアを3,000名様に。天気予報は一日中晴れで、雨具の用意は必要なさそう。今年から駐車場が減っていますので、なるべくバスやアストラムライン等の公共交通機関を利用してご来場ください。
 テレビ放送ですが、今日は生放送、同日録画ともになく、4/25(月)の午後8時からJ SPORTS 1(スカパーch306)が初回放送となっています。スタジアムに行けない方は、tssの携帯サイトやネットの速報で情報を得るしかなさそうです。
<05.4.22> 明日は2試合連続のホームゲームで、川崎フロンターレ戦が行われます。
 昨年のJ2で圧倒的な攻撃力を見せ、勝ち点も総得点も100の大台を越えると言う戦いぶりで早々に昇格を決めた川崎は、主力メンバーはほぼそのままで2度目のJ1での戦いに臨みました。そして序盤こそ終了間際の失点で引き分けに持ち込まれることが多くなかなか勝ち点3が取れませんでしたが、第4節では「旧川崎ダービー」に競り勝って初勝利を挙げると次節は神戸を6-1で粉砕。前節は破れたものの勝ち点8で7位に付けています。
1A △1-1 柏   【川】ジュニーニョ、【柏】山下
2H △3-3 浦和  【川】ジュニーニョ、我那覇、アウグスト、【浦】酒井、岡野、闘莉王
3A ●2-3 G大阪 【川】ジュニーニョ、アウグスト、【G】大黒2、山口
4H ○1-0 東京V 【川】アウグスト
5A ○6-1 神戸  【川】ジュニーニョ、谷口、我那覇、黒津、OG、マルクス、【神】ホルヴィ
6H ●0-2 名古屋 【名】中村、杉本
 「昇格組」として戦うフロンターレが対等に戦えていたのは、昨年J2を席巻したジュニーニョ、我那覇、マルクスの3トップがJ1でも通用したからこそ。第4節からはマルクスをトップ下にした3-4-1-2に微調整して、J1初勝利と神戸戦の大勝を呼び込んでいます。しかしジュニーニョが怪我のため欠場した前節は、プレシーズンマッチで大活躍していたフッキを「代役」として起用したものの機能せず、途中から投入した黒津も流れを変えることはできませんでした。また前節の終了間際には我那覇が怪我。これが脛の陥没骨折で全治4ヶ月の重傷で、秋まで出て来れそうにありません。更に守備の要の寺田までが怪我(肉離れで全治4週間)で戦列を離れ、一気に緊急事態となってしまいました。明日はジュニーニョが強行出場してくるようですが、チーム全体の再構築は避けられそうにありません。
 一方のサンフレッチェですが、前節のホーム初勝利で順位も5位まで浮上し、ようやくエンジンがかかってきました。また先週から練習に復帰した森崎浩も、昨日の練習ではAチーム入りするなど調子を上げて来ているとのこと。tssの携帯サイトによるとこれは「復活に向けてのプログラムの一環」ですぐに試合に出場する、と言うわけではないようですが、ここからGWに向けて16日間で5試合と言う強行日程となるだけに、どこかで起用される可能性は高いのではないでしょうか。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原       ベット
       大木
    前田
        ガウボン

SUB:上野、池田、高萩、佐藤寿、茂木
 予想は前節と同じメンバーですが、U-20代表の練習試合でフル出場した前田の状態が気になるところ。他の選手の調子次第では、ベンチからのスタートとなる可能性は十分にあると思います。フロンターレは一昨年は4回戦って一度も勝てなかった因縁の相手。相手の主力が欠けているからと言って油断せずに、2年前の借りを返すつもりで戦って欲しい、と思います。
<05.4.22> サンフレッチェは昨日、ルーキーの中尾真那選手が左腰椎椎間板ヘルニアの手術を行った、と発表しました。U-20代表候補に選出されず、サテライトにも帯同していなかったのでどうしたかな、と思っていたのですが、腰が悪かったとは。全治3ヶ月ということなので、あと50日弱となったワールドユースへの出場は絶望となってしまいました。
<05.4.21> 昨日U-20代表候補は合宿の最後と言うことで、ジェフ千葉と45分×2のトレーニングマッチを2試合行いました。結果は1試合目は2-2の引き分けで、2試合目も3-3の引き分けだったそうです。メンバーは良く分からないのですが、広島から唯一の参加となった前田はサブ組?が出場した1試合目に出た模様。FWとしての起用ではなく中盤で使われたようで、左WBだったとの噂です。日刊スポーツの記事によると「FKのキッカーに指名された」とのことでしたが、試合ではどうだったのでしょうか?イメージ的にはトルシエ時代の中村俊輔の左WBなのかも知れませんが、守備と運動量に課題を残す前田に務まったかどうか。彼自身のプレーの幅を広げるためには、色々なポジションを経験するのは良いことだとは思うのですが... なお、千葉が主力を出してきた2試合目は前半に千葉が先制。後半も立ち上がり早々にハースが追加点を奪いましたが、直後に平山が連続ゴールを決め、水野が3点目を取ったもののその後追いつかれて引き分ける、と言う展開だったとのこと。大熊監督は「プレーに粘りが出てきたし、誰が出ても戦えるようになって来た」と語っていたそうです。
<05.4.20> 発売日からずいぶん日にちが経ってしまいましたが、オフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」の5月号(Vol. 87)を紹介します。
 今回の特集は、ストライカー。得点力不足に悩む(悩んでいた)チームで点を決めるのは誰か、と言う視点で、まずは佐藤寿人選手を取り上げています。千葉のボランチ・勇人といつも一緒にプレーしていた彼は、子供の頃から役割分担を意識していたようで、「わざわざ自分が下がってまでプレーするとは考えていなかった」とのこと。ペナルティエリアが自分の仕事場だと心得ていて、それ以外では無駄な体力を使わないように考えていたのだそうです。市原からC大阪、そして仙台と移籍を繰り返しながらFWとして成長してきた彼は、また広島でも点が取れないことに苦しみ、悩んでいますが、しかしきっといずれは克服できるはず。「ネガティブになっても、いい答えは一つも出てこないから」と言う言葉が全てだ、と思います。
 続く記事は、「出でよ!ゴールゲッター」と言うタイトルで、誰が点を取るのか、点を取るためには何が必要か、を考察しています。チーム戦術でチャンスを作ることはできるが、ゴールを決めるために必要なのはアイディアと発想、そして自信。ここ2試合で爆発したFW陣は、きっとその「一番大事なもの」を手にしたに違いありません。
 短期集中連載の「2005年Super-Rookies」は、桑田選手。高萩、高柳、前田らそうそうたる同級生の中でどちらかと言えば地味な存在だった桑田ですが、その中で着々と力を蓄えてきたからこそプロ契約を勝ち取ることができたわけです。遅く咲く大輪の花、桑田慎一朗の戦いに注目したいと思います。
 マッチリポートは、ナビスコ杯の2試合がモノクロページに、リーグ戦の第2節FC東京戦、第3節名古屋戦が後ろのカラーページに掲載されています。ホームテレビの望月ディレクターのコラムは「ストライカーという職業」について。私のコラムは「優勝争いを掲げる意味」と言うタイトルで書いています。金広督子さんのコラムは、今年のユースの一年生の紹介となっています。更にトップページの「サンフレッチェを支える人々」は、マツダSCでもプレー経験のあるジョゼ通訳を、最終ページの石井百恵アナの「大好き!サンフレッチェ」は佐藤寿人選手を取り上げています。
 紫熊倶楽部はV-POINT、ホームゲーム会場の他広島県内の主要書店で販売中。遠隔地の方には、定期購読がお勧めです。お申し込み、お問い合わせは紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<05.4.19> サンフレッチェは昨日、前田俊介選手とプロA契約を結んだ、と発表しました。前田は昨年5/29のナビスコ杯東京V戦で初出場。その後6月中に行われたナビスコ杯1試合、リーグ戦3試合に途中から出場して経験を重ねました。その後ユースの活動を中心にしたためしばらくトップからは離れていましたが、9/18の2nd stage第5節横浜FM戦から再登場。第10節神戸戦からは6試合連続で出場して磐田戦では試合を決定付けるゴールを決め、天皇杯4回戦横浜FC戦ではフル出場するなど着々と実績を積み重ねてきました。プロとして迎えた今年は第3節名古屋戦が初めての登場で、鹿島戦、東京V戦に先発して、12試合目にしてようやくA契約の基準である450分に達したものです。一足先にA契約した高柳がフル出場ばかり5試合で450分に達したことと比較すると、この2人の役割の違いが良く分かって面白い、と思います。
 なお、今のところこの2人に続きそうなのが高萩で、J1で254分、J2で242分出場しているため残り75分でA契約の基準に達します。また西河も昨年363分出場しているため、残り87分となっています。
<05.4.19> 週末に行われたプリンスリーグで、サンフレッチェユースは広島県工に4-0、立正大淞南に9-1で勝って4連勝となりました。広島県工戦は木原、横竹、古本のスリートップが機能して、前半半ばから横竹、槙野、木原、横竹が立て続けに決めて試合の大勢を決めました。しかし後半頭から選手交代して流れが悪くなり、その後はパッとしない展開だったとのことです。続く立正大淞南戦は前半5点(横竹、松田、遊佐、横竹、横竹)、後半4点(木原、中山、木原、野田)とバランス良く点を奪って快勝しています。
 これでサンフレッチェユースは勝ち点12で堂々の首位。1試合を残して上位リーグ進出を決めました。続いているのがこれまで2戦2勝の多々良で、以下3位玉野光南(1勝1敗=勝ち点3)、4位広島国泰寺(1勝2敗=勝ち点3)、5位立正大淞南(1勝3敗=勝ち点3)、6位広島県工(0勝3敗=勝ち点0)で、広島県工の下位リーグ行きも決まっています。一方Bブロックですが、1位広島観音(3勝0敗=勝ち点9)、2位広島皆実(2勝1分け1敗=勝ち点7)、3位作陽(2勝1敗=勝ち点6)、4位西京(1勝1分け1敗=勝ち点4)、5位如水館(1勝2敗=勝ち点3)、6位米子北(0勝4敗=勝ち点0)で、こちらは米子北の下位リーグ行きだけが決まっています。
<05.4.18> 昨日万博公園のG大阪練習場で行われたサテライトG大阪戦は、早い時間帯の相手の退場もあって3-0で勝ちました。
 サンフレッチェのメンバーは、次の通り。
       佐藤昭

     西河  池田
森脇(→入船89分)     吉田
       高萩(→青山71分)

   木村      桑田

 ジョルジーニョ 佐藤寿
 (→田村83分)
       盛田(→田中57分)
 対するG大阪は、GK:松代、DF:小暮、丹羽(退場9分)、青木、MF:児玉、岡本(→松岡71分)、家長、前田、寺田、FW:吉原(→三木32分)、松波。序盤は静かな立ち上がりでしたが、いきなり動いたのは前半9分。右タッチライン際でパスコースを探していたガンバの選手(たぶん児玉)のボールを横からかっさらったジョルジーニョが、そのままドリブルで突き進みます。そしてペナルティエリア直前で倒され、丹羽が一発退場。ジョルジーニョが自ら蹴ったボールは高いところから急激に曲がり落ちるようにファーサイドのネットに突き刺さり、あっさり先制してしまいました。
 青木をセンターに回し、児玉を下げて3-4-2で戦うG大阪に対して、サンフは高い位置からボールホルダーにプレッシャーをかけて速い攻撃を展開。14分にロングボールを受けた盛田がシュートしたのを手始めに、次々とチャンスを量産します。28分にはDFラインからの素晴らしいスルーパスで抜け出したジョルジーニョが右からグラウンダーのクロス。ここに飛び込んだ佐藤寿?がプッシュしましたがGK正面。34分にはカウンターからのジョルジーニョのクロスに盛田が合わせましたが大きく外れます。42分にはジョルジーニョから木村とつないで佐藤寿のシュート、45分にもジョルジーニョがシュートしましたが決めきれません。ガンバはボランチの家長とトップ下の寺田を起点に良くパスを繋ぎますがサンフのDFラインは崩れず、アーリークロスとミドルシュートで脅かされたぐらい。サンフがチャンスを量産するものの突き放せない、と言う展開で前半を終了しました。
 後半も立ち上がりから広島ペースで、高い位置でのパスカットから何度もシュートまで持ち込みます。2分には佐藤寿のパスを受けたジョルジーニョが左足でシュート。6分にはセットプレーから池田が頭で合わせます。7分には桑田、9分にも盛田。サンフはその他にも何度もチャンスを作りますが、クロスとシュートの精度が悪くなかなか追加点が奪えません。1人少ないガンバはその間に息を吹き返し、中盤でのボール回しから広島ゴールに迫ります。15分にはガンバの左からのクロスに池田が辛うじて頭を当ててクリア。20分にはCKのボールにフリーでヘディングを許しましたが佐藤昭が横っ飛びでキャッチします。その直後にもロングボールを受けた三木が思い切って右足を振り抜きましたがGK正面を突きます。サンフは池田を中心にこの攻撃を凌ぐと、30分ぐらいからようやく疲れを見せてきたガンバを押し返します。30分には田中が落としたボールをジョルジーニョが強烈に叩きましたが松代がファインセーブ。そして32分、ペナルティエリアの右でボールを拾った佐藤寿がファーにロビングでクロスを送ります。これを受けたジョルジーニョのシュートはブロックされましたが、こぼれ球を田中が押し込んでようやく追加点を奪う事ができました。
 更に後半43分、右からのアーリークロスを胸でトラップした田中がそのままDFラインの裏に抜け出して豪快に蹴り込みガンバを突き放します。サンフはその後も攻め続けてガンバに反撃の機会を与えず、3-0で試合を終了しました。
 この試合、個人的に一番注目していたのは佐藤寿の動きでした。前半はいまひとつ周囲と合っていない感じで、ボールに絡むこともあまり多くなかったように思います。3トップを意識しすぎたのか引いたりサイドに開いたりすることが多く、盛田との距離も開いていてこぼれを拾うことができていませんでした。後半は周りのプレーを理解してきたのかボールタッチが増えて、チャンスに絡むことが増えました。そんな中で38分にはフリーでシュートしましたし、45分にもすっとDFの前に入り込んで低いクロスをダイレクトで叩くと言うテクニカルなシュートを見せることもできました。しかし、それでも決める事ができない。決定機を掴んでいることから動きの量も質も悪くないことは分かるのですが、3、4回あった決定的チャンスを1度も決めれないと言うのは本来の彼ならあり得ないことのはず。問題が精神面にあることは明らかで、これは存外深刻かも知れません。
 一方、連続ゴールを4試合に伸ばしたジョルジーニョですが、先制点に至った流れとFKは素晴らしいものでした。この日のヒーローを1人挙げろと言われれば、間違いなく彼だと思います。その他のシーンでも何度もチャンスに絡んでいました。ただ、外国人選手としてトップで使うとすればどうか、と言う視点で見るとまだまだ成長して欲しいのも事実。なかなか試合に出れないのは辛いかもしれませんが、いつか来るであろうチャンスを待って、プレーの精度を高めていって欲しいと思います。
 その他の選手で目立っていたのは、やはり高萩と池田。二人とも終始落ち着いたプレーで、「格の違い」を見せていたように思います。また木村は相変わらず好調を維持していましたし、桑田のアグレッシブなプレーもなかなかのもの。更に短時間の出場で結果を出した田中もきっちりと役割を果たしました。全体的にクロスやシュートの精度が悪く、それがなかなかガンバを突き放せなかった原因だと思いますが、このレベルで大事なことは失敗を恐れず思い切ってチャレンジすることでしょう。そう言う意味で、どの選手もこのまま順調に育って欲しい、と思いました。
<05.4.18> 昨日から20日までの予定で行われているU-20日本代表候補トレーニングキャンプに招集されていた高柳は、体調不良のため不参加となったそうです。また磐田の森下、船谷もチーム事情のため辞退。その代わりに谷口(川崎F)、細貝(浦和)が追加招集されています。なお、12日に発表された代表候補メンバーは次の通り。
【GK】松井(磐田)、西川(大分)
【DF】増嶋(FC東京)、河本(神戸)、水本、市原(千葉)、柳楽(福岡)、小林祐(柏)、森下(磐田)
【MF】杉山(清水)、兵藤(早稲田大)、伊野波(阪南大)、水野(千葉)、梶山(FC東京)、
    中山(京都)、船谷(磐田)、丹羽(神戸)、家長(G大阪)、興梠(鹿島)、高柳、前田(広島)
【FW】原(駒澤大)、三木(G大阪)、平山(筑波大)、横山(浦和)、辻尾(中央大)、森本(東京V)

<05.4.17> 昨日のJリーグ第6節神戸戦は、終始優位に試合を進め2-0で勝ち、暫定4位に浮上しました。
 前節東京V戦に快勝して今季初勝利を挙げたサンフは、その勢いをホームでも見せるべく全く同じメンバーで試合に臨みました。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原(→池田85分)ベット
       大木
    前田(→茂木65分)
        ガウボン(→佐藤寿89分)

SUB:上野、高萩
 対する神戸は、GK:掛川、DF:北本、ホージェル、河本、MF:菅原、朴(→薮田77分)、ホルヴィ、三浦淳、丹羽(→佐伯35分)、FW:三浦知(→平瀬70分)、播戸。立ち上がり、いきなりペナルティエリア内で前田が粘ってシュートを放ちましたが、その後しばらくは神戸のペース。4分には右からのクロス、CKのボールにホージェルに合わせられ、6分には三浦淳に強烈なシュートを打たれます。またその後も播戸、ホルヴィらにシュートを打たれましたが凌ぎます。そして15分、右サイドの深い位置で大木が倒されFKのチャンス。前田のボールにDFの前に走り込んだ森崎和が合わせてファーサイドに流し込むと言う前節と全く同じ形のゴールで、待望のホーム初得点を挙げました
 これで流れをつかんだサンフは自在にボールを支配。ミスの多い神戸を押し込みます。高さと強さのある神戸のDFラインはなかなか崩れなかったのですが、前半41分に素晴らしい追加点が生まれます。自陣ゴール前でボールをカットした茂原が前田へ。マイナスのパスを森崎和がロビングで前に出すと、ハーフラインの手前で受けた大木がガウボンにパス。上手に身体を入れて前を向いたガウボンがスペースに走っていたベットに出すと、ベットは軽やかなステップでGKもかわし、落ち着いてマイナスのパスを出します。するとそこに走り込んでいたのは、40mの距離をスプリントした大木!右足インサイドで豪快に蹴り込み、6人で繋いだ攻撃を美しい得点に繋げて見せました。
 後半のサンフはやや運動量が少なかったものの、アイディアの少ない神戸の攻撃をがっちりと受け止め速い切り替えからチャンスを作ります。5分にはベットのロングボールをガウボンが落とし、大木が胸トラップから強烈なボレーシュートを打ちましたがGKがファインセーブ。続くCKに前田が頭で合わせましたが惜しくもDFにクリアされます。9分にも茂原がワンフェイントから左足でミドルシュートも惜しくも枠外。神戸は主に左サイドから攻撃を構築し、16分にはロングクロスを三浦知が折り返してホルヴィが決定的なシュートを放つなど何度かシュートまで持ち込みます。しかしサンフは下田とジニーニョ、小村を中心にゴール前にがっちりと鍵をかけゴールを許しません。後半20分からは前田に代わって茂木が投入され、前線をかき回します。21分には森崎和のロビングのパスからガウボンがボレーシュートを打つもGKがファインセーブ。34分には駒野が弾丸のようなFKを蹴りましたが、バーを舐めるようにして外れます。終盤は両チームとも疲れからスペースが空いて攻め合いになりますが、両者とも水際で止めてゴールを許しません。特に何とか点を取りたい神戸が選手を入れ替えながら広島ゴールをこじ開けようとしますが、サンフは守備ブロックをがっちりと固めて対処します。神戸はシュートこそ多かったものの危ないシーンはほとんどなく、逆に広島が効率的な攻めで圧倒。点差以上のサッカーの差を見せつけての完勝でした。
 前節大勝した広島と大敗した神戸。そう言う試合の後はえてして逆の結果になるものですが、この日のサンフにはほとんどその心配はなかったと思います。相手の攻勢の時間帯は守りを固め、逆襲の時にはしっかり人数をかけて点を奪う。運動量が落ちてからも決して集中を切らせることなく、攻められている割には危ないシーンはほとんどなく逃げ切った、と言う印象でした。何としてでもホームで勝ちたいと言う気持ちがピッチ上の全員から感じられ、神戸に付け入る隙を与えなかった、と言っても言い過ぎではないと思います。
 また、厳しい日程を2連勝で乗り切ったと言う事実からも、チームの成長を感じることが出来ます。昨年までのサンフは過密日程、特に短い期間での遠距離の遠征に弱く、疲れからバランスを崩して勝ちを逃すことが非常に多かったものです。この日も全体的に身体が重く、例えば鹿島戦の一部の時間帯で見せたような鬼のようなプレスはとてもできない感じでした。しかしそこで効いていたのが大木、森崎和、ベットのインテリジェンスがあふれるプレー。行くべきところ、ステイすべきところを抑えていて、試合全体を上手にコントロールしていたと言えるのではないでしょうか。
 2連勝で勝ち点を9に伸ばしたサンフは暫定ながら4位に浮上し、2位も手が届きそうな位置まで上がってきました。しかし、これはまだスタートラインに立っただけに過ぎないわけで、この程度で浮かれるわけにはいきません。つかみかけた自信を確信に変えるためにも、本当に大事なのはここからの数試合です。まずは次の川崎Fを叩くため、良い準備をして欲しいと思います。
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