5/1〜5/7のSANFRECCE Diary


<05.5.7> GW連戦の最後として明日、横浜FMとのホームゲームが行われます。
 2年連続チャンピオンの横浜は、今年はアジアとの2冠を目指して層を厚くすることを目指した補強を行ない、万全の準備を行ったはずでした。しかしアジアと日本を行ったり来たりの過密日程は想像以上にこのチームに重くのしかかり、ACLは次に2点差以上で勝てなければ敗退、そしてJリーグも第5節以降勝ち星が無いなど苦しんでいます。
1H ●0-1 磐田  【磐】福西
2A ○3-2 C大阪 【横】大島3、【C】古橋、黒部
3H ○4-1 新潟  【横】大島、大橋、河合、田中、【新】鈴木慎
4H △1-1 神戸  【横】安貞桓、【神】河本
5A ○1-0 柏   【横】安貞桓
6H △2-2 G大阪 【横】安貞桓、大島、【G】實好、アラウージョ
7H ●1-2 大宮  【横】奥、【宮】トゥット、桜井
8A ●1-2 川崎F 【横】那須、【川】マルクス、黒津
9A △1-1 東京V 【横】那須、【V】ワシントン
10H △1-1 清水  【横】安貞桓、【清】チョ・ジェジン
 ちらっと試合を見た印象ではそれほどサッカーの質が下がっているようではなく、むしろメンバーが揃っていないのに良く頑張っているという感じなのですが、しかし勝ちきれないと言うところが実は最大の問題かも。前節はリードしながら78分に追いつかれ、前々節は終盤攻め込みながらも勝ち越せず、大宮には終了間際に勝ち越しゴールを許して敗戦。チャンピオンらしい勝負強さを感じることはできません。勝てないことと疲労との相乗作用で精神的に上がって来ていないのではないか、と思うのですが、ただ次節はACLのために主力を温存し(松田、河合、那須、ドゥトラ、田中、上野、大橋、安貞桓、大島がお休みだとか?)、大幅にメンバーを入れ替えてくるとのこと。フレッシュな選手がチャンスをつかんで頑張る可能性も高く、「不調の横浜」だとはあまり思わない方が良いかもしれません。またようやく怪我から復帰した山瀬功も先発復帰の予定だとのことで、油断するわけにはいきません。
 対するサンフレッチェは前節は何とか引き分けに持込み、4節連続で3位をキープしています。こちらも主力に疲れがたまっているのは一緒ですが、千葉戦で前田とベットを温存できたのは好材料。佐藤寿も2試合連続ゴールで量産体制に入って来ましたし、森崎浩もようやく試合で使えるようになるなど、先発だけでなくベンチ入りのメンバー争いも熾烈なものになってきています。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原       ベット
       大木

    佐藤寿 ガウボン

SUB:上野、高柳、森崎浩、茂木、前田
 ポイントはFWに誰を起用するか、でしょう。前線で身体を張ることのできるガウボンと、調子を上げてきた佐藤寿を外すのは惜しいし、攻守に効いている大木や茂原を先発させない、と言うのも(よほど疲れがひどくない限り)無いでしょう。となるとせっかく温存していた前田を先発から使えないことになりますが、それももったいない。起用したい選手が11人以上いる、と言う事態は小野体制になって初めてのことなんじゃないか、と思うぐらいですが、こう言う時こそ監督のマネージメント能力が問われるところでもあります。選手の身体的、精神的コンディションを見極めて、勝てるメンバーを選んで欲しい。そしてメンバー落ちの横浜を圧倒して、GW連戦を締めて欲しいと思います。
<05.5.6> 日本サッカー協会は2日、ワールドユースの壮行試合に出場するU-20代表メンバーを発表し、広島からは高柳、前田が選ばれました。
 今回選ばれたのは、次の28人。
【GK】松井(磐田)、西川(大分)
【DF】増嶋(FC東京)、河本(神戸)、水本、市原(千葉)、柳楽(福岡)、
    小林祐(柏)、森下(磐田)
【MF】渡邊圭、本田(名古屋)、中村(福岡)、苔口(C大阪)、兵藤(早稲田大)、
    伊野波(阪南大)、船谷(磐田)、細貝(浦和)、水野(千葉)、
    家長(G大阪)、興梠(鹿島)、高柳(広島)
【FW】原(駒澤大)、豊田(名古屋)、三木(G大阪)、平山(筑波大)、
    カレン(磐田)、前田(広島)、森本(東京V)
 4月に行われた関東合宿のメンバーから谷口(川崎F)、杉山(清水)、梶山(FC東京)、中山(京都)、丹羽(神戸)、横山(浦和)、辻尾(中央大)が外れ、チーム事情などで不参加だった渡邊圭、本田、中村、苔口、豊田、カレンが再招集されています。ワールドユースの本大会の登録メンバーは21人ですが、5/10に予備登録されるのは30人。従ってこの28人(興梠は辞退でしょうが)+αからオランダ行きの選手が選ばれることになりそう。大熊監督も期待している吉弘の復帰は間に合うのでしょうか?
 U-20代表は8日から(Jリーグに出場する選手はおそらく9日から)合宿を行ない、5/11に熊本でU-20カメルーン代表との壮行試合を戦います。そして5/24には豊田スタジアムでU-20チリ代表との壮行試合を行ない、国内最終合宿を経て6月のワールドユースに臨む予定です。
<05.5.5> 昨日市原臨海で行われたJリーグ第10節ジェフ千葉戦は、前半に佐藤寿のゴールで先制したものの後半追いつかれ、引き分けに終わりました。
 ベットが出場停止と言うことで高柳を今季初めて先発起用し、またガウボンも温存して次の布陣でスタートしました。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原        高柳
       大木(→茂木73分)

 ジョルジーニョ 佐藤寿(→森崎浩57分)
 (→ガウボン35分)

SUB:上野、吉田
 対する千葉は前節と同じメンバーで、GK:櫛野、DF:斎藤、ストヤノフ、結城(→滝澤55分)、MF:坂本、阿部、佐藤勇、羽生(→山岸76分)、水野、FW:ハース、巻(→林45分)。強い風が吹く中で前半風下を取ったのが千葉。両チームとも身体の重さは否めない、と言う感じでしたが、それでもどちらもパス交換からスペースを突いてサイドからクロス、と言うパターンで崩そうとします。そんな中で最初に決定機をつかんだのが千葉。前半13分、左サイドでのパス交換から中央にクロス。巻が抜け出してシュートしようとしましたが飛び出した下田と交錯します。そのこぼれ球をハースがシュートしましたがヒットせず、ピンチを逃れました。逆に18分には広島のチャンス。駒野のFKは弾かれたものの茂原が拾ってCKをもらいます。そしてそのボールもクリアされたものの右サイドの深い位置でボールを拾った駒野が鋭いクロス。飛び出した櫛野は触れずファーでDFと競り合いながら飛んだ佐藤寿が押し込み、2試合連続ゴールを決めました。
 その後は一進一退の攻防。千葉は坂本が左右にポジションチェンジしながらクロスを入れ、阿部のパスなどでサンフのDFラインを脅かします。逆にサンフは佐藤寿が何度もDFラインの裏に抜け出しチャンスを作ります。34分にはDFラインからのボールで抜け出した佐藤寿がダイレクトでシュート。櫛野が弾いたものの詰める選手がなくチャンスを逸します。前線にボールが収まっていない、と見た小野監督は、イエローを1枚もらっていたジョルジーニョを前半途中でガウボンに交代させ、攻めの圧力を強めます。前半終了間際は広島ペースで何度か左右からクロスを入れたものの中央にわずかに合わない、と言うパターンが多く、追加点を奪えないままにハーフタイムを迎えました。
 ハーフタイム、「苦しい時間帯を我慢しろ」と言う指示だった小野監督に対してオシム監督はかなり厳しい言葉をかけていたようで、「走りすぎても死なない」からもっと走れ、とコメントしたのだそうです。そしてそれを受けて千葉の選手は序盤から積極的に前に出てきます。5分には阿部のロングシュートを下田が横っ飛びでキャッチ。8分にもハースがミドルシュートで脅かします。その後も千葉は豊富な運動量で走り回り、セカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛けてきます。小野監督は足を痛めた佐藤寿に代えて森崎浩を入れ、中盤を厚くして対抗しようとしますが、その直後に右サイドの崩しから阿部にヘディングシュートを決められ同点に追いつかれてしまいました。
 その後も攻める千葉、守る広島。サンフは千葉の速いプレッシャーに落ち着いてボールをつなぐ事ができず、相手ゴール前に持って行ってもストヤノフを中心とした守備陣に抑え込まれます。20分には駒野のクロスに後ろから走り込んだ高柳がシュートを放ちましたが、なんと後半のシュートはこの1本だけ。逆に千葉の後半のシュート数は15本で、いつ2点目を奪われても不思議ではない、と言う展開が続きます。しかしサンフの守備陣は高い集中力で千葉の猛攻を凌ぎ、ジニーニョが痛んだため1分伸びたロスタイムも何とか耐え忍び、やっとのことで勝ち点1をゲットしました。
 過密日程と夏を思わせるような暑さ。テレビで見る限りではどこのゲームでも選手たちの身体の重さは明らかで、いずれもあまり得点が入らない「ロースコアゲーム」になって一万ゴールがお預けになったのはそのせいだと思います。この試合も前半はそんな感じで、どちらも動かない身体を鞭打って気力を振り絞って動いているというように見えました。しかし、オシム監督にとってはどうやらそうではなかったようで、疲れているのは相手も同じなのだからもっと走れ、と指示し、その通りに選手も走るのですから恐れ入ります。後半の広島は普通に?疲れて動けなくなっていたのに対して、千葉はまるで加速装置をオンにしたかのように走り回りました。小野監督は試合後に「なんとか勝ち点3を取るというふうに思っていた」と語っていますが実際のところはどうでしょう?おそらく「全員の力で勝ち点1をもぎ取った」と言う言葉の方が本音なのではないでしょうか。少なくともベットが不在、前田も広島に置いてきて、ジョルジーニョと高柳を先発起用した試合で負けなかった事はポジティブに捉えて良いのではないか、と思います。
 その一方で、やはり千葉と比較して内容的に負けていた、と言う点は認めざるをえないように思います。ダイナミックなスペースランニングと二人目、三人目の連動した動き。ショートパスとロングパスを組み合わせたリズミカルなパス回しと、機を見たドリブル突破。小野監督のサッカーもまた同じところを目指しているのだろう、と思うのですが(そしてそれもある程度は成功していると思うのですが)、千葉の完成度の高さには本当に感心してしまいました。オシム監督の技術的、戦術的な指導の質の高さは言うまでも無いことですが、それ以上にメンタル面でのケアがうまく行っているからこそ、「もっと走れ」と言うシンプルな指示が効果を生むのではないかと思います。オシム監督は試合後に「うちに足りないのは、選手個々の質」だったから勝てなかった、とコメントしていますが、それはある意味広島にとっても同じでしょう。素質のある選手が多いとは言っても、まだまだ成長の途上。そんなチームが勝ち点を積み重ねていくためには、もっともっと組織力を高め、メンタルを鍛え、チームとしての総合力を高めて行くしかないのだと思います。次節は2年連続チャンピオンの横浜FMが相手ですが、自分たちが挑戦者の立場であるということを思い出して、千葉のように最後まで走り抜くサッカーを見せて欲しい、と思います。
<05.5.4> サンフレッチェクラブからのメールによると、今日の千葉戦のメンバーから前田が外れ、高柳とジョルジーニョが入ることになるそうです。小野監督によるとこれは「日曜日の横浜FM戦をにらんだもの」だそうで、「常にフレッシュな選手を使い」「チーム全体で戦う」(小野監督)ための決断だとのことで、前田は横浜FM戦に万全の状態で出れるよう広島で調整することになります。一方、前節久々に出場してまずまずの動きを見せた森崎浩は「体力的に問題はない」ようで、今日の試合への出場はもちろん、先発の可能性もありそうです。
 今日の試合会場は市原臨海競技場で、午後4時キックオフ。今日は全国的に晴れの予報で、千葉も雨の心配はありません。テレビ中継はスカパーch181と千葉テレビで生放送。J SPORTS 1(スカパーch306)では5/5の午後5時から録画放送があります。今日はテレビを見ながらWEBLOGで実況を行う予定ですので、テレビで見れない方はそちらをどうぞ。
<05.5.3> GW連戦の第3ラウンドの明日は、市原臨海でジェフ千葉と対戦します。
 一昨年は1st stageが3位で2nd stageが2位。昨年は1st stageが7位で2nd stageは2位。オシム監督の2年間に、市原は「強豪」と言われるチームになりました。今年は茶野、村井を失ってマイナスからのスタートとなったわけですが、良く走り、ボールを動かすサッカーは健在。若さゆえの不安定さはあるものの、磐田やG大阪をともに3-1で下すなどツボにはまったときの強さを見せています。
1A △2-2 名古屋 【千】坂本、巻、【名】ウェズレイ、古賀
2H △2-2 柏   【千】巻、阿部、【柏】クレーベル、OG
3A △2-2 東京V 【千】巻、阿部、【V】小林大、ワシントン
4H ○4-2 大分  【千】ハース2、阿部2、【分】ドド、OG
5A ○3-1 磐田  【千】佐藤勇、斎藤、羽生、【磐】カレン
6H ●2-4 鹿島  【千】佐藤勇、ハース、【鹿】小笠原2、岩政、アレックス・ミネイロ
7A ●1-2 清水  【千】巻、【清】OG、久保山
8H ○3-1 G大阪 【千】巻、水野2、【G】吉原
9A ●0-1 川崎F 【川】長橋
 このチームのストロングポイントは、やはり攻撃力。巻が5得点、ハースが3得点とツートップが結果を出している上に、阿部が4得点、佐藤勇人が2得点など後ろの選手がどんどん攻撃参加してくるところに特徴があります。その結果ここまでの総得点19はリーグトップの破壊力。前節は川崎の守り優先の戦術にはまって初めて無得点に終わったものの、どこからでも点を取れる攻撃には十分な注意が必要です。前節終了後のロッカールームでは長いミーティングを開いて選手一人一人がオシム監督から厳しい言葉をかけられたそうで、川崎戦の敗戦をクスリにして自分たちのサッカーを再構築してくることは間違いない、と思われます。
 対するサンフレッチェは第5節以降4勝1分けと好調を持続。特に前節は実に95年10月14日(G大阪戦5-0)以来9年半ぶりの5点差勝利を挙げました。その要因は何と言っても守備の安定。通算6失点はリーグトップで、特に前半はまだ1点も失っていません。また得点16も千葉、G大阪、鹿島、川崎Fに次ぐ5位の成績で、バランスの良さが目立ちます。ただ、次節は累積でベットが出場停止。攻守のつなぎ役として奮闘してきた彼の穴をどう埋めるか、が最大のポイントとなりそうです。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原        高柳
       大木

    佐藤寿 ガウボン

SUB:上野、吉田、森崎浩、前田、茂木
 外国人枠が1人余る、ということでジョルジーニョを起用したいところですが、FWは大木も含めて5人とも結果を出しているだけに難しいところ。FWの枚数を増やして3トップとし、ベットのポジションに大木と言う布陣も考えられますが、阿部、佐藤勇を相手にするにはリスクが大きすぎると思われます。また森崎浩の先発起用もありえますが、1か月ぶりの実戦から3日目と言うことを考えるとそれも難しいところ。両チームが元気な時間帯は高柳か高萩、桑田ら若手に「潰し役」をやらせて、流れを見て途中から森崎浩を投入する、と言う形になる可能性が高いのではないでしょうか。
 戦術は違うものの千葉の「全員攻撃・全員守備」のコンセプトは広島と同様。このチームを相手に質の高いサッカーを見せれるかどうか。今季のサンフレッチェの真価が問われることになりそうです。
<05.5.2> 昨日雨の広島ビッグアーチで行われた第9節新潟戦は、終始ゲームを支配して5-0で圧勝。ホーム100勝に花を添えました。
 前節は終了間際に引き分けに持ち込まれたサンフは、第2節のFC東京戦以来久々に佐藤寿を先発に復帰させ、次の布陣で戦いました。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部
       森崎和
  茂原       ベット
       大木(→前田85分)

    佐藤寿 ガウボン(→茂木82分)
    (→森崎浩70分)

SUB:上野、吉田
 対する新潟は鈴木慎、鈴木健が怪我のため出場できず、GK:野澤、DF:丸山、梅山、アンデルソン・リマ、海本、MF:山口(→萩村65分)、本間、寺川、FW:ファビーニョ(→岡山45分)、エジミウソン、上野(→船越76分)、と言うメンバーでした。激しい雨の中慎重な立ち上がりだった両チームですが、途中からは一方的な広島ペース。セットプレーから小村が惜しいシュートを放ち、佐藤寿が何度も危険な場所に顔を出して得点の香りを漂わせます。そしてようやく先制点を奪ったのは前半35分、左からのCKから。駒野の強烈かつ正確なボールにガウボンがニアで合わせて頭でゴールに叩き込み、3試合連続の先制点を奪いました。
 この後もペースはサンフレッチェ。動揺を隠しきれない新潟の守備陣に対してプレッシャーをかけ続け、両サイドから何度も崩していたそうです。そして前半終了間際、右サイドでボールを持った駒野が左右に切り返してDFを振り切り、鋭いグラウンダーのクロスを入れます。そしてここに飛び込んだ佐藤寿が、ゴール側にDFを背負いながら右足内側でゴールに流し込みます。待望の広島移籍後初ゴールは、まるでデル・ピエロの「後ろ足シュート」そっくりのテクニカルなシュート。サンフはこれで完全に主導権を握る事ができました。
 後半、肉離れの可能性のあるファビーニョを岡山に入れ替え体勢を立て直した新潟に対し、サンフはやや引き気味にしてボールを回させる戦い方にします。そして昨日はこの作戦が大当たり。新潟は広島守備陣を崩す事ができずシュートまでも行けず、逆にサンフがボールを奪ってからの速い攻撃で新潟陣内に攻め込みます。そして後半21分、ベットが強引に中央突破を図ってDFの間に割って入り、わずかにできたスペースにスルーパス。そこに飛び込んだ佐藤寿が左足でゴールに叩き込んで、3点目を奪いました。
 その後、リーグ戦はFC東京戦以来の出場となる森崎浩を投入。彼の高いキープ力を生かしたプレーで、相手にペースを渡さない戦い方を徹底します。明らかにテンションが落ちた新潟は、萩村、船越を投入するものの変化なし。後半39分には、森崎浩が突っかけた後のボールをDFがカットしましたが、ゴール前でお見合い。それを大木が奪ってそのままゴールします。更に43分には茂木がゴール前中央30m付近から強烈なミドルシュートを叩き込み、新潟に止めを刺しました。
 私はこの試合の映像はダイジェストしか見ていないのですが、得点シーンはどれもビューティフルなもの。ガウボンのヘディングは彼の高さと強さを見せつけたものでしたし、佐藤寿の2得点はいずれも一瞬の速さ、強さと技術の高さを見せました。また大木の得点は相手のミスを見逃さない抜け目なさからのものでしたし、茂木はFW陣の競争に負けたくない、と言う強烈な気持ちが入っていました。チャンスをつかみながらもなかなか決められず、勝ちきれなかった序盤戦。FWの選手と監督への風当たりも強かったものですが、それを克服できたのはひとえに選手たちの強い気持ちがあったからこそ。そして各選手のタイミングを見逃さずに休ませ、また起用を決断した指揮官の力だと思います。ようやく点が取れてほっとしたであろう佐藤寿人は試合後に「素晴らしいFWが、ウチにはたくさんいる。今日も僕が先発で出たけれど、90分持たせるつもりはなかった...茂木やシュン、浩司が後ろに控えているというのは、本当に心強い。彼らがいるから、最初から飛ばせる気持ちになる」と語っていますが、こう言う言葉を最初に口に出来るのは本当の意味での良い競争ができているからであり、また彼自身の自信の現れでもある、と思います。昨日の試合結果は新潟の出来の悪さに助けられた面はあると思いますが、しかし「チームの中の競争に勝っていかないと、試合に出られない。今日、僕は2点を決めたけど、また厳しい競争が待っている」(佐藤寿)と言う雰囲気がある限りは、この勢いが止まることは無いはず。今週は千葉、横浜FMと強豪相手の連戦が続きますが、どんな相手にでも同じように良いサッカーが出来るところを見せて欲しい、と思います。
<05.5.1> サンフレッチェクラブからの「ホットニュース」によると、連戦を考慮して昨日の前日練習には18人を招集。試合に出ているメンバー、出ていないメンバーのコンディションチェックを行ったとのことです。そして小野監督はある程度のメンバーの入れ替えを決断したようで、吉田が今季初めてベンチ入り。また森崎浩と佐藤寿も復帰することになりそうです。この中で特に注目は森崎浩。3/19のナビスコ杯G大阪戦の直後にチームを離脱。身体的なものよりも精神的な問題でサッカーが出来なくなり、3週間ほど練習からも離れていました。しかし4/11から練習に復帰すると徐々にコンディションが上がり4/24のサテライトにも出場。彼らしい左足からの鋭いパスも出ていたそうで、満を持しての登場と言うことになります。長く出ていないため試合勘に心配はありますが、能力や実績では全く問題ないだけに、普通にプレーできればチームにとって大きなプラスになるのは間違いないところ。「コンディションはすごく良い。1ヶ月前とは全然違う。早く試合に出たい。そして、1分でも長くプレイしたい。連戦でみんな疲れているけど、僕は元気だし」と言う言葉に期待したい、と思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。「Jリーグ・ファミリーJoinデー」の企画の一環として、キックスピード&キックターゲットが行われ(1時〜4時)、参加賞として先着250名様に「ミニカー "Mr.ピッチ号・芝町行き」がプレゼントされます。(ただし小中学生限定。)また、9時半からはU-8、U-10のサッカー大会が補助競技場と第二球技場で。フェイスペイント(1時〜4時)とサイン会(3時から3Fコンコース。2時から正面広場で整理券配布)、選手とハイタッチ(2時から小中学生以下100名様に整理券配布)も、いつも通りに行われます。先着プレゼントは、オリジナルキャップを先着5,000名様(これも小中学生のみ)に。サンフレッチェクラブ会員には先着700名様にオリジナル大型フラッグをプレゼントしますので、引き換えハガキ(って、うちには来てませんが)をご持参ください。いつもの会員限定の選手フィギュアプレゼントは池田選手。更に公共交通機関利用促進キャンペーンとして、広島・新潟両チームのユニフォームを裏表にあしらった「オリジナル携帯アクセサリー」をアストラムラインの広域公園前駅と広電バスAシティ中央バス停とアルパークシャトルバス乗り場で配布します。ビッグアーチ周辺の駐車場は非常に少なくなっていますので、なるべくアストラムラインかシャトルバスでお越しください。今日の広島は曇り時々雨の予報であいにくの天気となりそう。ポンチョなど雨対策をお忘れなく。
 テレビですが、NHK広島とNHK新潟が生放送しますが、全国中継は5/5(木)の10時(J SPORTS 1)までありません。広島県内・新潟県内の方以外は、tssの携帯サイト等で情報を得るしかなさそうです。
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