5/15〜5/21のSANFRECCE Diary


<05.5.21> 「ホットニュース」と中国新聞によると、駒野は無理をさせずに欠場する模様です。そしてその代役として起用されそうなのが森脇。昨年の6/5のナビスコ杯C大阪戦で初出場したときには相当緊張していたそうですが、落ち着きを取り戻した後半は好プレーを連発して小野監督からも「よくやった」と声をかけられています。今季は前田、高柳が先にトップ出場を果たし、高萩と桑田もベンチ入りするなど先を越された形になっていましたが、それで腐ることなくサテライトで鍛えていた結果が、このチャンスに繋がったと言えるでしょう。マッチアップの相手となるアウグストを怖れず向かっていけるかどうか。森崎浩やDFラインと良いコミュニケーションが取れるかどうか。そこが今日の試合のポイントとなりそうです。
 今日の試合会場は広島スタジアムで、午後3時キックオフ。広島県大型観光キャンペーン「ええじゃん広島県"サンフレッチェ広島応援イベント"」が行われる予定となっています。県内各地16名の観光アシスタントが勢ぞろいしてピッチ上にて選手を迎え、主審と両チームキャプテンへ広島県特産品の贈呈やハーフタイムでのPR、先着プレゼント(ええじゃん靴磨きかええじゃんマグネットホルダーを先着3,000名様に)など盛りだくさん?の内容です。また、「サンフレッチェといっしょにファイナルを目指そう!」イベントは1時から。ご来場いただいた小学生以下の子どもたちに、ドリブルゲーム、シュートゲームに挑戦して頂きます。選手サイン会は2時20分からで、1時からスタジアム北側広場で先着50名様に整理券を配布。「選手とハイタッチ」も同じ時間と場所で、小中学生以下先着100名様に整理券を配布します。更に1時からスタジアム北側広場で、小学生以下の子どもを対象に「こんなサッカーボールがあったらいいな!」イラスト募集を行います。参加者のうち先着200名様に色鉛筆セットをプレゼント。また今日のスタメン11名と監督がお気に入りを1つずつ選んでG大阪戦で発表する、とのことです。今日の広島地方は晴れで、絶好の観戦日和になりそう。ぜひお子様連れでお越しください。
 今日のテレビ中継は、生放送も録画放送もありません。現地に行けない方は、tssの速報などに頼るしかなさそうです。
<05.5.20> 明日はナビスコカップの第3節。ホーム・広島スタジアムに川崎フロンターレを迎えます。
 昨年驚異的な勝ち点105を取ってJ2を駆け抜けた川崎Fは、目立った補強なしに今年のJ1に臨みました。そしてその攻撃サッカーはJ1でも通用し、第5節神戸戦では6-1で圧勝するなど一時は4位まで上昇して旋風を巻き起こすか、に見えました。しかし我那覇に続いてマルクスも骨折で離脱すると完全に失速。このところ3連敗で、順位も13位まで落ちています。
1A △1-1 柏   【川】ジュニーニョ、【柏】山下
2H △3-3 浦和  【川】ジュニーニョ、我那覇、アウグスト、【浦】酒井、岡野、闘莉王
N1A △4-4 川崎F 【川】寺田2、ジュニーニョ、マルクス、【V】ワシントン、小林大、森本2
N2H △2-2 G大阪 【川】寺田、ジュニーニョ、【G】OG、松波
3A ●2-3 G大阪 【川】ジュニーニョ、アウグスト、【G】大黒2、山口
4H ○1-0 東京V 【川】アウグスト
5A ○6-1 神戸  【川】ジュニーニョ、谷口、我那覇、黒津、OG、マルクス、【神】ホルヴィ
6H ●0-2 名古屋 【名】中村、杉本
7A ●1-2 広島  【川】黒津、【広】ガウボン、茂木
8H ○2-1 横浜FM 【川】マルクス、黒津、【横】那須
9H ○1-0 千葉  【川】長橋
10A ●1-2 新潟  【川】ジュニーニョ、【新】船越、アンデルソン・リマ
11A ●0-1 大分  【分】マグノ・アウベス
12H ●0-1 清水  【清】久保山
 ツートップの下で攻撃をコンダクトしていたマルクスの欠場と、代役フッキの経験不足が響いているが3連敗の直接の原因なのは間違いない、とは思います。しかし例えば前節などは、シュート数でも決定機の数でも清水を圧倒しているわけで、チャンスを作れていないわけではありません。攻めさせられるとなかなか点が取れないのは確かですが、千葉戦のように守りを固めてカウンター、と言う戦い方に徹するならジュニーニョ、黒津と言う「飛び道具」が威力を発揮します。ナビスコ杯では川崎の方が広島よりも上ですが、リーグ戦の順位やこちらの戦い方を考えれば、明日は引いた位置からカウンターを狙ってくることは十分に考えられます。油断をすると足元をすくわれる、と考えておいて間違いありません。
 サンフレッチェですが、前節足首を捻挫して途中退場した駒野は、回復しつつあるものの完調とは言えない様子で、明日は無理をさせない可能性が高そうです。また茂原は累積で出場停止。従ってこのところのチームの好調を支えてきた右サイドを再構築して戦わなければなりません。携帯サイトによると今週の練習では右SBには池田、吉田、森脇が試されていたそうですが、池田はポジショニングに難があり可能性は薄く、高校時代以来だという右のポジションを務めた吉田は「動きが逆になるので難しい」とのこと。またアグレッシブな攻撃が持ち味の森脇は、攻撃にかかったときは良いものの守備での経験不足は否めない様子で、誰を起用するにしても一長一短があるようです。一方茂原の「代役」は調子を上げてきた森崎浩になることが確定的。こちらは能力的には問題ないので、後は結果を出すだけだと言って良いでしょう。昨年のチーム得点王が点に絡む活躍をすれば、勝利は自然に転がり込んで来るのではないでしょうか。メンバーですが、機能しない場合に3バックに変えて戦う、と言うオプションも考えて吉田を右に入れる布陣で予想しておきます。
       下田

   ジニーニョ  小村
吉田            服部
       森崎和
  森崎浩      ベット
       大木

    佐藤寿 ガウボン

SUB:上野、池田、森脇、前田、茂木
 2連敗スタートで苦しいナビスコ杯ですが、ここから4連勝すれば勝ち抜きの可能性はぐっと高くなるはず。リーグ戦の勢いをそのままぶつけて、明日は次節以降につながる結果を出してほしいと思います。
<05.5.19> 合宿中のU-18代表ですが、浦和サテライトに0-2、千葉(ほぼレギュラー)に2-4で連敗した模様です。広島組は木原と森重(皆実高)は浦和戦に、槙野は千葉戦に先発出場したとのこと。槙野は千葉に攻められながらも守備の要として頑張った様子で、得点も決めたとのことです。
<05.5.19> 6/1からフランスで行われるトゥーロン国際大会に日本サッカー協会はU-21代表を送るそうですが、その公式ホームページにメンバーが発表されています。この中には茂木が入っているほか高田豊治GMが団長?として入っているのですが、読売新聞によると実はこれはダミーだった、と言うことが昨日のJリーグ強化担当者会議で分かりました。田島技術委員長が明らかにしたもので、メンバーを早く出せと大会本部から言われてダミーで出したとのこと。Jリーグ各クラブには全く知らされておらず、読売新聞によると田島氏は「平謝り」だったそうです。正式発表は23日だそうですが、茂木は今季4得点と活躍しているだけに、本当に選ばれる可能性もあるのではないでしょうか。
<05.5.18> 日本サッカー協会は昨日U-20チリ代表戦に向けてのU-20日本代表を発表し、サンフレッチェからは前田、高柳、吉弘が選ばれました。今回選ばれたのは次の29人。
【GK】山本海(清水)、松井(磐田)、西川(大分)
【DF】増嶋(FC東京)、吉弘(広島)、河本(神戸)、水本(千葉)、
    柳楽(福岡)、小林(柏)、森下(磐田)
【MF】杉山(清水)、中村(福岡)、苔口(C大阪)、兵藤(早稲田大)、
    伊野波(阪南大)、水野(千葉)、梶山(FC東京)、船谷(磐田)、
    細貝(浦和)、本田(名古屋)、家長(G大阪)、高柳(広島)、
    山本真(清水Y)
【FW】原(駒澤大)、豊田(名古屋)、平山(筑波大)、カレン(磐田)、
    前田(広島)、森本(東京V)
 先日の合宿のメンバーから市原(千葉)、渡邊圭(名古屋)、興梠(鹿島)、三木(G大阪)、岩下(清水)、丹羽(神戸)、中山(京都)、辻尾(中央大)が外れ、山本海、吉弘、杉山、梶山が復帰しました。この中で注目は、怪我から復帰したばかりの吉弘。3/13のサテライト福岡戦で骨折して「全治3ヶ月」の診断を受けてワールドユースは絶望か、と思われましたが、驚異的な回復を見せて5/11の練習から復帰し、最後のチャンスに間に合ったことになります。その間、吉弘のポジションだった守備的MFには伊野波らが台頭して来ていますが、レギュラーが決まった、と言う感じではないだけに、合宿とチリ戦でのアピール次第ではオランダ行きメンバーに入る可能性は十分にありそうです。
 U-20代表は5/22に豊田に集合して5/24(火)の16:20から行われるU-20チリ代表戦を戦います。そしてその後合宿に入り、5/28(土)の練習前にワールドユースの最終登録メンバー21人が発表される予定です。
<05.5.18> 今週末から始まるプリンスリーグ2nd roundの日程が発表され、サンフレッチェユースのの対戦日程は次の通りとなりました。
5/21(土)13:30 作陽    (みよし運動公園陸上競技場)
5/28(土)13:30 広島観音  (吉田サッカー公園)
6/25(土)11:00 多々良学園 (吉田サッカー公園)
7/9 (土)11:00 広島国泰寺 (吉田サッカー公園)
7/16(土)11:00 広島皆実  (広島広域公園第一球技場)

<05.5.17> 先週末発売のサンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」の6月号の表紙は、大喜びで抱き合う駒野選手と佐藤寿人選手。「もっと、もっと上を!」と言うタイトルで、上位進出を果たした4月戦線を特集しています。
 一番最初のコラムは、いまおかゆう子さんによる「サンフレッチェを支える人々」。サンフレッチェクラブを担当してる生駒由美さんが、女性サポーターが増えた理由を語っています。続く記事は、駒野友一「神様に祈る」。靭帯断裂、エコノミークラス症候群、鎖骨骨折、そして謎の視野狭窄と次々と不運に襲われた駒野。折れそうになる心を妻とともに「神に祈る」ことで乗り越え、今や好調広島の推進力となっている彼のこの1年を振り返っています。
 これに続くのは、こちらも好調なサテライトの選手たちの記事。レギュラーを固定して結果を出している今年のトップチームですが、今後更に上を目指すためには下からの突き上げがどうしても必要です。ナビスコ杯に向けて、そして夏場の連戦に向けてバトル中の若手選手たちの「今」を紹介しています。
 短期集中連載「2005年Super Rookies」は佐藤昭大選手。「史上最強のユース」をキャプテンとしてまとめた真面目一筋の彼の気持ちを、インタビューを通じて解き明かしています。
 ホームテレビの望月ディレクターのコラム「月曜日のファンタジスタ」は、スーパーな活躍を続けている大木選手について。FWのレギュラー争いが厳しくなる中で大木自身の意識も変わって、それが今季の好調の原因になっているのだそうです。私のコラムは「サポーターの心の中のダークサイド」と言うタイトルで、柏スタジアムで起きた暴力事件を取り上げています。また金広督子さんによるサポーターコラムは、プリンスリーグの現状と木原選手について書いています。
 マッチレポートは、変化の兆しが見えた第4節鹿島戦から初勝利を挙げた東京V戦、連勝を続けた神戸戦と川崎F戦、更にC大阪戦、千葉戦、新潟戦、横浜FM戦までを振り返っています。そして最終ページはいつものように石井百恵アナによる「大好き!サンフレッチェ」。後がない、と言う危機感から今年大きく成長した茂木選手を取り上げています。
 紫熊倶楽部はホームゲーム会場とV-POINT、広島県内の大手書店で定価350円で発売中。通信販売と定期購読のお申し込みとお問い合わせは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<05.5.16> 土曜日にサテライトが福山大とトレーニングマッチを行ない、6-1で勝ちました。メンバーは、GK:佐藤昭、DF:森脇、槙野、吉田、西河、MF:高柳、木村、高萩、桑田、FW:田中、盛田、と言う感じだったとのこと。サンフレッチェのゴールは高萩、高柳、森脇、田中、ジョルジーニョ、木原で、高萩とジョルジーニョのゴールはPKだったとのことです。今週から4週間はナビスコカップの予選リーグが続きますが、ここまでの連戦の疲れを考えるとレギュラー級はある程度休ませることが予想されます。そこでサテライトから名乗りを上げてくるのは誰か、非常に楽しみです。
<05.5.16> ちょっと古いニュースなのですが、まだ書いていなかったので。プリンスリーグの1st roundが5/1に終了し、Aブロックからはサンフレッチェユースの他、多々良、広島国泰寺が上位リーグに進出しました。
 1st roundの最終結果は次の通り。
【Aブロック】

順位 チーム   勝点 勝 分 負 得点 失点 得失
 1 多々良    15    5   0   0   24     8   +16
 2 広島ユース  12    4   0   1   18     5   +13
 3 広島国泰寺   9    3   0   2    8    12    -4
 4 玉野光南    6    2   0   3   19    13    +6
 5 立正大淞南  3    1   0   4    4    23   -19
 6 広島県工    0    0   0   5    9    21   -12

【Bブロック】
順位 チーム   勝点 勝 分 負 得点 失点 得失
 1 広島観音   13    4   1   0    9     4    +5
 2 作陽     10    3   1   1    6     3    +3
 3 広島皆実    7    2   1   2    9     4    +5
 4 西京      7    2   1   2   11     9    +2
 5 如水館     6    2   0   3    8    13    -5
 6 米子北     0    0   0   6    1    11   -10
 この結果、多々良、サンフレッチェユース、国泰寺、観音、作陽、皆実が上位グループで、玉野光南、立正大淞南、広島県工、西京、如水館、米子北が下位リーグで戦うことになります。2nd roundの開始は5/21からですが、対戦カード等については今のところ不明です。
<05.5.15> 昨日の第12節大宮戦は両チームともシュートの少ない低調なゲームだったものの、終了間際の前田のゴールで広島が逃げきり2位に浮上しました。
 サンフレッチェの先発メンバーは前節と同じ。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野(→池田45分)     服部
       森崎和
  茂原       ベット
       大木(→森崎浩62分)

    佐藤寿 ガウボン
    (→前田76分)

SUB:上野、茂木
 対する大宮はDFラインを昨年のものに戻して、GK:荒谷、DF:奥野、トニーニョ、冨田、西村、MF:ディビッドソン、金沢、藤本、久永、FW:クリスティアン(→桜井76分)、森田(→横山88分)。初めてのJ1公式戦開催となる熊谷スポーツ文化公園陸上競技場は、施設は新しかったもののピッチが最悪。芝が剥げているばかりか石ころゴロゴロで、試合前には係員が総出で石拾いするほどだったそうです。その上この日は冷え込みが厳しかったばかりか風も激しく、とても「3位・4位対決」にふさわしいとは思えない状況だったとのこと。試合後に小野監督が「ボールキープしている方が不利になる状態だった」と振り返ったように、お互いに慎重になりすぎた上に激しいつぶし合いとなり、あまりシュートまでも行けない展開が続いたとのこと。前半はどちらかと言うと大宮ペースでしたが広島のDFラインは堅く崩れず、逆に終了間際に茂原がペナルティエリア内でフリーになったもののシュートを打たずバックパスを選択するなど、どちらもパッとしない展開のままに前半を折り返しました。
 足首を痛めた(捻挫だったらしい)駒野に代わって池田を入れて後半から3バックにした広島でしたが、しばらくは大宮ペース。大宮は右サイドの突破から何度もクロスを入れてきたそうです。しかしその時間帯を凌ぐと小野監督は後半17分に森崎浩を投入し、森崎和とともにボランチに並べてベットを前に出します。そしてその采配が正解だったようでその後サンフがペースを掴み、茂原の突破からのベットの決定機等何度かチャンスを作ります。更に31分、ぎりぎりまで待った小野監督が満を持して前田を投入。「点を取るように言われ」てピッチに入った前田は、臆することなく積極的にシュートを打ちます。そして後半ロスタイム、後ろからのフィードをガウボンがDFと競り合いながら前方に落とし、拾った前田が振り返りざま右足でループ気味のシュート。これが見事にファーサイドに突き刺さり、前田はサポーター席に向けてガッツポーズを繰り返しました。
 連戦開けで疲れが出てきていた上に、空港から2時間かけての移動。その上肌寒い天気と荒れたピッチと、この日のサンフは最悪に近い条件下で試合を戦わなければなりませんでした。昨年までのアウェイ、特に関東で弱かった頃ならそれだけで心が折れてしまって、あっさり敗戦してしまったに違いありません。しかし今年のサンフは違う、と言うのはこの試合からも言えるでしょう。苦しい展開を何とか我慢して終盤勝負まで持ち込み、「引き分けでもいい」と三浦監督に思わせておいてロスタイムに決勝ゴールを奪うとは、なんとしたたかな事でしょう。これはやはり、ここまで勝って来ているという自信、自分たちのサッカーとチームメイトに対する信頼があるからこそ、なのではないでしょうか。10節以上を終えて2位の位置にいる、と言う好成績はステージ優勝した94年以来11年ぶりだそうですが、これは終りではなく始まり。中断期間をしっかりと鍛えて、次の戦いに備えて欲しいと思います。
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