7/3〜7/9のSANFRECCE Diary


<05.7.9> 明日は「激夏」第3ラウンドの大分戦です。
 これまでの大分は5勝2分け7敗。得点14、失点19はどちらもそれほど良くはありませんが、粘り強い戦いで13位に付けています。
1H ●1-2 東京V 【分】マグノ・アウベス、【V】米山、ワシントン
2A ●1-2 新潟  【分】マグノ・アウベス、【新】鈴木慎、海本慶
3H ○1-0 浦和  【分】高松
4A ●2-4 千葉  【分】ドド、【千】ハース2、阿部2
5H ●1-2 C大阪 【分】マグノ・アウベス、【C】黒部、ゼ・カルロス
6A ○1-0 清水  【分】マグノ・アウベス、
7H ○2-1 神戸  【分】ドド、西野、【神】朴
8A ●1-3 大宮  【分】梅田、【宮】クリスティアン2、西村
9H ○2-1 FC東京 【分】マグノ・アウベス、ドド、【F】栗澤
10A △0-0 名古屋
11H ○1-0 川崎F 【分】マグノ・アウベス
12A ●1-2 磐田  【分】マグノ・アウベス、【分】カレン、太田
N3A ○1-0 柏   【分】ドド
N4H ●0-2 FC東京 【F】近藤祐、栗澤
N5A △1-1 千葉  【分】阿部、【千】林
N6H △0-0 柏
13H ●0-2 横浜FM 【横】大島、坂田
14A △0-0 柏
 新人監督・皇甫官を指揮官に据えて3年目のJ1を迎えた大分は、5節まで1勝しかできずに最下位に転落。一時は「今年はダメか」と言う雰囲気にもなっていました。しかし安定しなかった3バックを捨てて第6節から4バックに変更して清水に完封勝利を収めると、その後は徐々に盛り返して第11節には8位まで浮上しました。その原動力は、と言うと何と言ってもマグノ・アウベスとドドのツートップ。2人だけでも点を取ってしまう力はチームに安心感を与えています。中断中に原田が川崎Fに去ってしまったのは痛い(と思う)のですが、新人川田がここ2試合フル出場で穴を埋め、U-20代表GK西川の台頭と合わせてチームに活気をもたらしています。この時期のビッグアイ特有の蒸し暑さと合わせて、決して油断のできない相手だと言えるでしょう。
 対する広島はここ2試合で勝ち点1しか取れず5位にまで落ちてしまいました。押し込みながら勝ちきれなかった柏戦、守りに守って最後に破綻したG大阪戦と、かつての勝負弱さに戻ってしまった感じがします。中断前に2位に上がった勢いを取り戻すためには、何としてでもこの試合はものにしなければなりません。メンバーですが、前節怪我で途中退場したガウボンの状態が気になるところ。足首は大丈夫だとのことですが膝が不安なようで、明日は時間限定での起用となりそうです。また連戦の疲れもそろそろ出てくる頃で、ベンチ入りを含めて一部の選手の入れ替えがあるかもしれません。ただ今のところ詳しい情報はないので、とりあえず柏戦をベースにメンバー予想しておきます。
       下田

    小村 ジニーニョ
駒野            服部

     李  森崎和
  大木        茂原

    ベット  佐藤寿

SUB:上野、吉田、森崎浩、前田、ガウボン
 携帯サイトの練習レポートによると、昨日の練習後に森崎和が小村と話し合っているところに次々と選手たちが合流し、それぞれ心の中に抱いていた問題点をぶつけ合ったとのこと。そしてその意見を森崎和がまとめて監督に伝えに行ったところ、それは小野監督が考えていた「修正すべき方向性」とほぼ一致していたのだそうです。これまで「リーダー不在」を常々指摘され、受け身の姿勢が目立ったサンフレッチェの選手たち、特に森崎和のこの変化には小野監督自身が「本当に嬉しい」と語っているそうで、もしかするとここ2試合の苦しい戦いが、かえってチーム全体を成長させるきっかけになるかも。そのためにも、大分戦は何としても勝利を得て欲しいと思います。
<05.7.8> サンフレッチェは、7/23の東京V戦でバックスタンドに掲げる超大型応援旗「ビッグオーレ」のサポートメンバーを募集しています。対象は高校生以上のチケット保持者で、キックオフ3時間前までにビッグアーチに来場できる方。「ビッグオーレ」の準備や掲揚など、関連業務全般のサポートを行います。申込締切は今日の18時となっていますので、やって見たいという方は郵便番号、住所、氏名、電話番号を記入の上、ファックス(082-233-3251)かメール(bigole@sanfrecce.co.jp)でお申し込みください。
<05.7.8> 今朝の中国新聞によると、昨日ビッグアーチの芝生の問題についてサンフレッチェとビッグアーチ側が協議したそうです。そもそもあれほど酷くなったのは、天候不順のため冬芝から夏芝への切り替えがうまく行かなかったから。ビッグアーチ側の見解は「今は夏芝が根付いており、あとは改善する見込み」だそうです。従って「これ以上悪化することはなさそう」(高田GM)なため、今後の試合もビッグアーチで開催することに決まりました。2日のG大阪戦では芝生が剥げてデコボコのところに砂を入れてならしていたそうですが、ロスタイムの失点はそれが原因のようなもの。その他の場面でもボールコントロールがうまく行かないのはもちろん、足を滑らせたりするシーンが続出していたようで、選手への精神的・肉体的ダメージはかなりのものだったようです。ビッグアーチ側は「2週間後までには良い状態にしたい」と言っているようですが、5日後に迫った磐田戦は酷い状態のままプレーしなければならないのは間違いなさそう。選手には、とにかく怪我をしないようにだけはして欲しいと思います。
<05.7.7> 昨日行われた第14節G大阪戦は、終了間際の失点で今季3度目の敗戦を喫しました。
 サンフレッチェのメンバーは、多分こんな感じ。
       下田

    小村 ジニーニョ
駒野            服部

     李  森崎和
  ベット       茂原(→森崎浩45分)
  (→前田76分)
    ガウボン 佐藤寿
    (→大木51分)

SUB:上野、吉田
 対するG大阪は、GK:松代、DF:實好、宮本、山口、MF:遠藤、フェルナンジーニョ(→吉原72分)、家長、渡辺(→二川45分)、橋本、FW:アラウージョ、大黒。芝生が悪い、どころかあちこちで砂煙が上がる最悪のピッチコンディション。これには両チームともに苦しんだようでなかなか思うようなサッカーができず、前半は両チームとも慎重な戦い方だったようです。ただ全体的なペースはG大阪で、大黒やアラウージョ、フェルナンジーニョが遠目からでもどんどんシュートを打って広島ゴールを脅かします。逆にサンフは李が右サイドからドリブルで突破して惜しいシュートを放ちましたが決定機はそれぐらい。動き出しが遅く後手を踏むことが多く、あまり良い内容とは言えない前半だったとのことです。
 後半立ち上がり、広島は森崎浩、G大阪は二川と攻撃的な選手を投入して点を取りに行きます。そしてそれがすぐに結果に結びついたのはガンバ。後半2分、ベットのドリブルを止められたところからカウンターを受け、最後はアラウージョがフリーでヘディングを決めて先制点を許してしまいました。
 先制点を許した2分後、ガウボンが競り合いで負傷して担架でピッチを後にします。ますます苦しくなるサンフでしたが、しかし森崎和を中心に何とか追いつこうとします。そして後半20分、右サイドから森崎浩が飛び出してドリブルで抜けようとするところで足を掛けられPKをゲット。これを自ら左隅に決めて、嬉しい今季初ゴールで同点に追いつきました。
 その後、24分には左サイドから佐藤寿がテクニカルなミドルシュートを放つなど何度かチャンスを作りましたが、しかし終盤は足が止まってG大阪の猛攻を受けます。37分には吉原が抜け出してフリーになったものの下田が冷静にストップ。39分にはFKから決定的なシュートを2本浴びましたがポストと下田がセーブします。はね返しても中盤で拾われすぐにまた攻め込まれる、と言う展開を何とか我慢して、やっとのことで勝ち点1を取れるかと言うところの後半ロスタイム、ガンバの左からのクロスにアラウージョが頭で合わせます。逆を突かれた下田は何とか身体を反転して止めようとしましたが、ゴール前の「砂場」に落ちたボールは弾まずにそのまま地面を走ってゴールへ。下田はわずかに届かず痛恨の勝ち越しゴールを許してしまいました。そしてその直後に終了のホイッスルが鳴り、「激夏」第二ラウンドは悔しい敗戦に終わりました。
 独走する鹿島を追う「二位対決」となったこの日のゲームでしたが、何より最悪とも言えるピッチコンディションが両チームを苦しめたとのこと。特にワンタッチ、ツータッチでパスをつなぐサンフは思うようなサッカーが出来なかったようです。しかしそれ以上に「1対1の部分での余裕」が相手にあった(小野監督)ようで、個人の戦闘能力の差が大きく出てしまった、と言う感じだったのではないでしょうか。優勝を争うためにはまだまだ足りないものが沢山あると言うことを確認させられた、そんな試合だったのだろうと思います。この敗戦で浦和と横浜FMに抜かれて5位転落。磐田に勝ち点で並ばれ、名古屋、C大阪も勝ち点2差になるなど厳しい状況となっています。このままずるずると行ってしまわないよう、次こそ勝って上位に踏みとどまって欲しいものです。
<05.7.6> 「ホットニュース」と中国新聞によると、今日の試合のベンチ入りを含めたメンバーは前節と同じ。ガウボン、佐藤寿のツートップでベットが中盤に下がった布陣になりそうです。前節7得点と攻撃力が爆発したガンバですが、堅守の広島守備陣ならある程度は守れるはず。逆にガンバの守備から点は取れるはずなので、早い時間帯から自分たちのペースに持ち込めば良い戦いができるのではないでしょうか。ただ、ビッグアーチの芝生が天候不順で生育が遅れたためひどい状態で、小野監督も「正直、我々にとっては、ホームとしての利点が生まれるピッチではない」とのこと。速いパス交換で狭いスペースをこじ開けるような攻めよりも、スペースを広く使うようなプレーが必要になるかもしれません。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。「激夏!七夕の短冊にサンフレッチェの応援メッセージ大募集」(午後5時よりビッグアーチメインスタンド3Fコンコース)や「選手サイン会」(午後6時より。5時から100名様に整理券配布)、「選手とハイタッチ」(6時20分より。5時から小中学生以下100名に整理券配布)等のイベントがあります。また先着プレゼントは「ピカチュウうちわ」を5,000名様に、「日清スポーツヌードル」を2,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、3,000名様にベットのフィギアとなっています。更に試合開始前には服部選手の通算200試合出場を記念した花束贈呈を行うほか、新人研修の一環として西河、森脇、桑田が試合運営ボランティアに参加するとのことです。
 テレビ放送ですが、今日も生中継、同日録画ともになく7/9(土)午前1時からの録画放送(J SPORTS 1)が初回の放送となっています。スタジアムに行けない方は、今日もtss携帯サイトの速報などに頼るしかなさそうです。
<05.7.5> 明日は「激夏」6連戦の第2ラウンドとして、広島ビッグアーチにガンバ大阪を迎えます。
 ガンバのここまでのリーグ戦とナビスコ杯の戦績は次の通り。
1H ●0-2 大宮  【宮】桜井、森田
2A △2-2 鹿島  【G】アラウージョ、フェルナンジーニョ、【鹿】アレックス・ミネイロ、フェルナンド
N1H ○4-2 広島  【G】シジクレイ、アラウージョ、吉原、フェルナンジーニョ、【広】大木2
N2A △2-2 川崎F 【G】OG、松波、【川】寺田、ジュニーニョ
3H ○3-2 川崎F 【G】大黒2、山口、【川】ジュニーニョ、アウグスト
4A △1-1 浦和  【G】アラウージョ、【浦】堀之内
5H △1-1 新潟  【G】大黒、【新】アンデルソン・リマ
6A △2-2 横浜FM 【G】實好、アラウージョ、【横】安貞桓、大島
7H ○5-3 FC東京 【G】OG、大黒3、アラウージョ、【F】戸田、石川、ルーカス
8A ●1-3 千葉  【G】吉原、【千】巻、水野2
9H ○3-1 神戸  【G】遠藤、大黒2、【神】松尾
10A ●1-2 磐田  【G】アラウージョ、【磐】前田、カレン
11H ○3-1 名古屋 【G】アラウージョ、遠藤、前田、【名】平林
12A ○4-2 C大阪 【G】大黒2、アラウージョ2、【C】西澤2
N3H ○5-3 東京V 【G】吉原2、アラウージョ2、シジクレイ、【V】小林慶、ワシントン2
N4H ○3-2 川崎F 【G】アラウージョ、フェルナンジーニョ、前田、【川】黒津、中村
N5A ●1-2 G大阪 【G】渡辺、【広】桑田、佐藤寿
N6A ○2-1 東京V 【G】松波、寺田、【V】小林慶
13H ○7-1 東京V 【G】アラウージョ3、大黒2、フェルナンジーニョ、宮本、【V】ワシントン
 ここまでのリーグ戦の失点は23でリーグ全体では東京V、新潟に次いで悪い「ザル守備」なのですが、それを補って余りあるのが攻撃力。総得点33は2番目に多い鹿島の25を大きく引き離しています。特に前節は前半1-0の後を受けて後半に大爆発。あっと言う間に6点を奪って東京Vを粉砕しました。これでリーグ戦3連勝で勝ち点を22に伸ばし、広島と入れ替わりで2位浮上。「HOT6」は全勝して7月末には首位に立つ、と言う意気込みでチーム全体が前懸かりになっています。「1万ゴール」の前田も怪我で長期離脱が必至で、右膝を痛めている二川に続いてシジクレイも脇腹を負傷し次節は先発は難しいとのことですが、中盤には家長や松下ら成長株の若手もいるので戦力低下はない、と見て良いでしょう。Jリーグの「最強の矛」をリーグ最少失点の「最強の楯」がどう抑えるか、がポイントです。
 前節柏戦では先制しながら後半に追いつかれ、「勝ち点2を失った」と言う感じのサンフレッチェですが、今季初出場の李が良い動きを見せていたほか、途中出場の森崎浩もチャンスを量産。更にガウボンもプレーできる状態まで戻ってくるなど好材料は増えています。となると問題は、どう言うメンバーで戦うか。試合内容が悪くなかったことを考えて前節と同じにするか、あるいは選手の疲れを考えて入れ替えするか。ここでは後者を採用してメンバーを予想してみます。
       下田

    小村 ジニーニョ
駒野            服部

     李  森崎和
  ベット      森崎浩

    ガウボン 佐藤寿

SUB:上野、吉田、茂原、前田、大木
 勝ちを逃したこと、相手が「頭上の敵」であることなどモティベーションが上がる要因が多く、むしろここで燃えなければ「優勝争い」を口にする資格はないでしょう。関東から広島への移動を含む中3日で体力的には厳しいものの、条件は大阪から移動するガンバの方がきついぐらい。またこれまで2度のガンバとの対戦では、いずれも内容的にイーブンで良い戦いができています。小野監督の目標は「1試合平均勝ち点2を取る」と言うことだそうですが、そのためには次節は勝利が必須。ここは勝利のみを目指した厳しい戦いを見せて欲しい、と思います。
<05.7.5> 日本サッカー協会は7/15〜18に行われる新潟国際ユースに出場するU-18日本代表を発表し、広島からは槙野、柏木が選出されました。今回のメンバーは次の18人。
【GK】高橋(桐光学園高)、秋元(横浜FMユース)
【DF】福元(大分U-18)、槙野(広島ユース)、三原(ヴェルディユース)、堀越(前橋育英高)、
    内田(清水東高)、大島(柏ユース)
【MF】梅崎(大分)、森野(市船橋高)、柳澤(柏ユース)、中川(四日市中央工)、
    山本(清水ユース)、柏木(広島ユース)、青山(名古屋)
【FW】河原(新潟)、ハーフナー(横浜FMユース)、伊藤(中京高)
 なおこれにより、槙野と柏木はプリンスリーグ最終戦の皆実高戦には出場できないことになってしまいました。
<05.7.4> 週末に天皇杯広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権決勝大会の1回戦、2回戦が行われ、広島経大と福山大がベスト4に進出しました。また、サンフレッチェユースは福山大に2-2からPKで敗れ、1回戦で敗退しました。ここまでに行われた結果は次の通り。
【1回戦】
広島経済大  5-0 広島フジタ
広島工業大  3-3 国泰寺高(PK 4-3)
佐川急便中国 1-0 呉大
観音高    3-0 NEXT
広島大学   4-1 広島タイケン
皆実高    2-1 JFE西日本
広島修道大  1-0 広島教員
福山大    2-2 サンフレッチェユース(PK 4-3)

【2回戦】
広島経済大  1-0 広島工業大
福山大    3-3 広島修道大(PK 5-4)
 雨中の戦いとなったサンフレッチェユースと福山大とのゲームは、CKからの2失点を中野、柏木のゴールで追いついて後半は優勢に進めたものの、90分で決めきれずドロー。その後のPK戦で敗れ、この大会初めての初戦敗退となりました。なお、2回戦の残りの2試合(広島大×皆実高、佐川急便中国×観音高)は7/24に行われます。
<05.7.3> 「HOT6」の初戦となったアウェイ柏戦は、前半の先制点を守れず1-1で引き分け3位に後退しました。
 膝を痛めていた李が今季初出場。また骨折で戦列を離れていたガウボンもベンチ入りして、サンフは次のメンバーでスタートしました。
       下田

    小村 ジニーニョ
駒野            服部

     李  森崎和
  大木        茂原(→森崎浩83分)
  (→前田83分)
    ベット  佐藤寿(→ガウボン72分)

SUB:上野、吉田
 柏は波戸をリベロに入れた3バックで、GK:南、DF:波戸、中澤(→大野57分)、土屋、MF:小林亮(→谷澤57分)、明神、クレーベル、小林祐、平山、FW:山下(→矢野71分)、玉田、と言うメンバーでした。ホーム未勝利が続く柏は立ち上がりに猛攻を仕掛け、いきなり平山のクロスに頭で合わせたクレーベルのヘディングがバーを叩きます。しかし5分にベットがミドルシュートで相手ゴールを脅かして流れを握ると、その後は広島ペース。李、茂原が中盤を走り回ってボールを拾い、パスをつないでゲームを支配したそうです。そして前半42分、李のボールをカットに行った波戸からボールを奪った佐藤寿がボールをコントロールして前を向くと、左足を一閃してビューティフルなミドルシュートを叩き込み、1点リードで前半を折り返しました。
 後半途中から、柏は大野、谷澤を入れて4バックに変更して何とか打開しようとしてきます。更に25分には早くも3人目を交代させて、何とか追いつこうとします。それに対して小野監督は、どこかを痛めた佐藤寿に代えてガウボンを投入。そしてこの両チームの采配によって流れは柏に傾きます。29分にはCKから玉田がボレーシュート。31分にも大野のクロスを下田がパンチングで逃れます。そして35分、左からのCKを平山が蹴り、そのこぼれを玉田に蹴り込まれて同点に追いつかれてしまいました。
 勝ち点3が欲しいサンフは、後半38分に前田、森崎浩を投入して総攻撃に出ます。39分には森崎浩が、ベットが続けざまにシュート。42分には駒野のロングクロスがガウボンにわずかに届かず。43分には李のスルーパスで飛び出した森崎浩が至近距離でシュートを放ちましたが南のファインセーブに防がれます。更にその直後には駒野のクロスに合わせた李のダイビングヘッドは枠を外れます。逆にロスタイムにはジニーニョのミスパスを玉田に拾われてGKと1対1になりましたが、下田が冷静にセーブします。最後は両チームとも死力を尽くした戦いを見せましたがどちらもゴールを割ることができず、1-1のドローに終わりました。
 観戦した人の話によると久々登場のガウボンはやはり動きが今一つで、佐藤寿からの交代で流れが変わってしまったとのこと。前田、森崎浩の投入が遅かったことも含めて采配ミスではないか、と言う見方もあるようです。ただ、携帯サイトによると選手の動きやチームとしての質は広島の方が上で、むしろいつでも点が取れる、と言う雰囲気があったようです。従ってそう言う流れの中で決めるべきときに決める事ができなかったことが、勝ち点3を奪えなかった原因だったと言えそうです。小野監督がインタビューで語っているように、「勢いをつけて攻めて追加点をとって相手の息の根をとめるというサッカーに持っていけ」なかったことが、一番の問題だと言えるでしょう。今年の目標である「優勝争い」を展開するためには、そのへんの厳しさがなければ到底無理。次節、7-1と大勝して勢いに乗るガンバに対してどれだけソリッドなサッカーが出来るかが、問われることになりそうです。
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