8/28〜9/3のSANFRECCE Diary


<05.9.3> 中国新聞とホットニュースによると、ベットが水曜日の練習中に右膝を負傷し、欠場する可能性もあるそうです。これまでどんなに大怪我に見えても次の試合には平気な顔で?出てきた彼ですが、今回はさすがに難しいかもしれません。また中国新聞の予想ではガウボンが先発から外れていますが、こちらは怪我などではなくむしろ前田が調子を上げているから、と言うことのようです。7月以降の9試合で6得点と絶好調を維持する佐藤寿とペアを組むのは誰か。小野監督の采配が注目されます。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後6時キックオフ。いつものようにU-9による「サンフレッチェカップ」、4種(小学生)による「フォリアチャレンジ」、選手サイン会(午後4時から正面広場で先着100名様に整理券配布)、選手とハイタッチ(午後4時から正面広場で小中学生以下先着100名様に整理券配布)などが行われます。先着プレゼントは「あぶらトリニティ」(って、あぶら取り紙か何か?)を2,000名様に。ハーフタイムプレゼントでは、「秋のサンフレ応援グッズセット」や森崎和と駒野のサイン入りレプリカユニフォーム、のどごし<生>6缶パック、選手直筆サイン入り試合球、オリジナルペン型FMラジオなどが抽選でプレゼントされます。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、吉田恵選手のフィギュアを3,000名様に。また吉田選手のサイン入りユニフォームの抽選でのプレゼントもあります。アストラムラインでは割引1日乗車券を600円で販売しますので、購入希望の方は駅で観戦チケットをご提示ください。
 今日もテレビ中継は生放送も同日録画もなく(実に3試合連続。ひどい...)、初回は9/7(水)の午後10時から(J SPORTS 1)となっています。スタジアムに行けない方は、携帯サイトやネットで経過を知るしかなさそうです。
<05.9.3> サンフレッチェは昨日、西河翔吾選手とプロA契約を結んだ、と発表しました。西河は広島市生まれの22歳で、沼田高校を経て広島修道大学に在学中。一昨年たまたま足立スカウトの目にとまり、練習に参加して認められて強化指定になり、昨年のナビスコ杯横浜FM戦でプロデビューを果たしました。その後はリーグ戦5試合に出場するなどアマチュアのままで貴重な戦力として活躍し、今年から在学のままプロ契約。シーズン当初は怪我もあって出遅れたものの、7/23の東京V戦、8/20の鹿島戦に続いて水曜日の川崎F戦にも出場して、めでたく出場時間450分に達しました。西河は「A契約になることはひとつの目標でした。ただ、まだスタート地点に立ったにすぎず、これからも今以上にがんばり、さらに上を目指したいと思います」と語っていますが、その言葉の通り次はレギュラー取りを目指して頑張って欲しい、と思います。
<05.9.2> 明日のJリーグ第22節は、ホームにジェフ千葉を迎えます。
 千葉は現在勝ち点31の6位。7月以降の勝敗は次のようになっています。
13A △1-1 神戸  【千】阿部、【神】平瀬
14A ●0-2 C大阪 【C】ファビーニョ、黒部
15H ○3-2 新潟  【千】佐藤、巻、要田、【新】エジミウソン、上野
16A ●1-2 横浜FM 【千】林、【横】上野、坂田
17H ○2-0 大宮  【千】ストヤノフ、阿部
18H ○1-0 川崎F 【千】巻
NQH ○3-2 磐田  【千】羽生、中島、要田、【磐】前田、菊地
NQA △2-2 磐田  【千】巻、阿部、【磐】前田、金
19A ○2-1 柏   【千】巻、羽生、【柏】レイナウド
20H ●1-2 C大阪 【千】林、【C】森島、黒部
21A △1-1 新潟  【千】林、【新】エジミウソン
NSA ○3-1 浦和  【千】巻2、ポペスク

※NQはナビスコカップ準々決勝、NSはナビスコカップ準決勝。
 千葉の「走るサッカー」は暑くなったら出来なくなるか、と思えばさにあらず。シーズン中でも水曜日にフルタイムの練習試合を行うのが普通だそうで、むしろ相手が先にへばって走れなくなっても自分のチームは大丈夫、と言う事のようです。従って逆に暑くなってから本領を発揮している感じで、一時は11位にまで下げた順位を7月以降徐々に上げて来ています。またナビスコカップの予選リーグは相手(柏、大分、FC東京)に恵まれた感がありましたが、準々決勝以降は磐田、浦和と言う難敵を相手に2勝1分け。特に水曜日の浦和戦はシュート4本で3点取って勝つと言う効率の良さを見せています。相手に走り負けない体力と、オシム監督直伝の賢さを兼ね備えたこのチームを打ち破るのは、並大抵のことではなさそうです。
 対するサンフレッチェですが、後半戦開幕後の3連戦を2勝1分けとスタートダッシュに成功し、首位との勝ち点差も7と「優勝争い」が見える位置に近づいてきました。特にこの3試合の勝ち点7は、1週間に2度の関東遠征と言うハードスケジュールの中でチーム全員が最後まで戦い抜いた結果で、高く評価して良いと思います。ただ、本当の正念場はこれから。千葉、G大阪、浦和と上位相手が続き、その次はホームで絶対的な力を誇る新潟と戦わなければならない「9月ラウンド」で勝ち点9程度を取れるかどうかが、優勝争いに絡んでいけるかどうかのメルクマールとなるのではないでしょうか。
 明日のメンバーですが、茂木が筋肉を痛めているもののその他には怪我人や出場停止はありません。ただ、気になるのは蓄積した疲れがどこまで取れているかどうか。特に代表招集で休む間のなかった駒野や、ここまで全試合に出場している森崎和や大木の動きの重さが目立っていただけに、どこかにてこ入れをしてくるかも知れません。予想メンバーは次の通り。
       下田

   ジニーニョ  小村
駒野            服部

       森崎和
   茂原     ベット
       大木

    ガウボン 佐藤寿

SUB:上野、西河、李、森崎浩、前田
 携帯サイトの情報によると、このところの前田の成長が著しく小野監督も「今、一番ゴールを期待できるのは俊介かもしれません」と語っているそうです。また若手の中では高萩も調子を上げているらしく、そのへんの抜擢の可能性があるかも知れません。ここまである程度順調に来ている今シーズンですが、もう一ランク上に行くためには若手の成長が不可欠。李や森崎浩も含め、レギュラー以外の選手の「逆襲」に期待したい、と思います。
<05.9.1> 昨日はナビスコカップの準決勝2試合が行われ、サンフレッチェの次節の対戦相手・千葉は浦和と対戦しました。千葉のメンバーは、前節新潟戦の先発にポペスクが入った現状のベストメンバー。対する浦和も三都主が久々の先発で、どちらもタイトルのためには全力を尽くす姿勢を示しました。WEBLOGにも書いたように私が見ていたのは前半途中から後半途中までだったのですが、全体的な流れとしては攻める浦和、守る千葉。その内容はシュート数にも現れていて、浦和が16本打ったのに対して、千葉は4本しか打っていません。ところが結果は、と言うと3-1で千葉。1点目の巻のゴールが手に当たったのが見逃されてしまった事とか、前半終了間際にマリッチが怪我で退場した事など運があったのは確かですが、それにしても千葉は効率良く勝ったものです。
 オシム監督の千葉、と言うと前の広島戦で「走りすぎても死なない」と言ったようにとにかく走るイメージがあります。そしてこの日の3点目は、その「走る」ことによって得られたもの。マイボールになった瞬間に前の方にいた選手が一斉に走り出して、その結果ゴール前でフリーでボールを受ける事が出来たポペスクが決めたものでした。ただ、全体を通してみれば良く走った、と言うシーンはそれほど多くなく、むしろあまり無理せず体力を温存しつつ「賢く」戦っていたような印象です。オシム監督は会見で「やはりこのチームがまだ経験のあるチームではなかったのです。例えば、うちがボールを持って攻めない間に浦和のサポーターがブーイングをしますよね。うちの選手達はそれ(相手のブーイング)に合わせてボールをつなぐのをやめて前に蹴ったりしてしまいます。そういう意味では経験の少なさが出てしまった前半でした」と語っていますが、これを逆に解釈すれば監督が選手達に常に試合の流れを読んで戦うような意識付けをしている、と言う事でしょう。そしてそれがある程度出来ていたからこそ、この勝利に繋がったのだろう、と思います。リーグ戦では6位からなかなか上がって来ませんが、オシム監督と千葉の選手達は次節の重要性は十分に理解しているはず。中2日の広島遠征でどのように戦うか。これを小野監督がどのように迎え撃つか。両監督の采配が見ものです。
<05.8.31> 日本サッカー協会はドイツに遠征するU-16日本代表を発表し、サンフレッチェユースからはFWの中野が選ばれました。このチームは9/11に集合して渡欧し、9/13の練習試合を経てブルガリア、カタール、ドイツと対戦します。なお、日程が重なる国体(9/9〜13)に参加するメンバーは選ばれていないらしく、横竹が入っていないのはそのためだと思われます。
<05.8.31> 先週土曜日にサテライトが遠征してC大阪と練習試合を行ない、1-2で勝っています。広島のメンバーは、GK:佐藤昭、DF:中尾(→遊佐45分)、吉弘(→入船55分)、池田、吉田、MF:森脇、高萩、高柳、木村、FW:ジョルジーニョ(→中尾85分)、盛田。得点はいずれも前半で、8分に高萩、30分にジョルジーニョでした。(仙台サポの方のブログV's Factoryで詳しい試合内容が読めます。)
<05.8.30> 来週末に行われるG大阪戦のアウェイ応援ツアーの募集が先週土曜日から始まっています。日程は9/10(土)の12時に広島西飛行場、12時10分に広島駅新幹線口に集合してバスに乗り、午後5時に万博記念競技場着。試合終了後に帰途に就き、深夜2時に新幹線口、2時半に広島西飛行場に到着する、と言うスケジュールです。料金は貸し切りバス代、Aアウェイ席のチケット代、旅行保険代金を含んで大人9,500円、小中学生8,500円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きになります。募集は80名で、最小催行人数30名に達しない場合は中止になることもあるとのことです。締切は今週末(9/4(日))となっていますので、お早めにお申し込みください。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ・ガンバ大阪戦バスツアー」係(082-240-3447, 受付時間は10時〜19時)までどうぞ。
<05.8.29> 昨日天皇杯広島県予選を兼ねた「全広島サッカー選手権決勝大会」の決勝が行われ、佐川急便中国が勝って初優勝。また天皇杯への初出場も決めました。今大会の結果は次の通り。

広島経済大 ━┓5
       ┗━┓1
広島フジタ ─┘0┃
         ┗━┐1
広島工業大 ━┓3│ │
       ┗━┘0│
国泰寺高  ─┘3  │
           ┏━┓2
佐川急便中国━┓1  ┃ ┃
       ┗━┓3┃ ┃
呉大    ─┘0┃ ┃ ┃
         ┗━┛ ┃
NEXT  ─┐0│   ┃
       ┏━┘1  ┃
観音高   ━┛3    ┃
             ┗━
広島タイケン  ─┐1    │
       ┏━┓1  │
広島大   ━┛4┃   │
         ┗━┓0│
JFE西日本  ─┐1│ ┃ │
       ┏━┘2┃ │
皆実高   ━┛   ┃ │
           ┗━┘0
広島教員  ─┐0  │
       ┏━┐3│
広島修道大 ━┛1│ │
         ┏━┘0
福山大   ━┓2┃
       ┗━┛3
サンフレッチェユース ─┘2
 ところで初優勝した佐川急便中国は89年に同好会として創部し、95年に佐川急便中国支社のサッカー部として正式に認められました。そして2001年から参加した広島県リーグは三部から一部を全て優勝で駆け抜け、2003年末には中国地区の県リーグ1位、2位同士のトーナメントを勝ち抜いて入れ替え戦進出。山口教員(たぶん)との戦いを1勝1分けで制して、昨年から中国地域リーグで戦っています。中国リーグでは、昨年は3位で今年は8試合を終えて2位。全広島選手権は昨年はサンフレッチェユースに敗れましたが、今年は見事に優勝。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで中国地区のアマチュアサッカーを席巻しています。佐川急便の初戦(9/17)の相手は福井県代表の丸岡高校。アウェイではありますが、その勢いをぶつけてきて欲しいと思います。
<05.8.28> 昨日等々力で行われたJリーグ第21節川崎F戦は先制したものの追いつかれ、勝ち点1に終わりました。
 相手と比較して移動による疲れが無視できないと言う状況と、セットプレー対策、そして敢えて相手にボールを持たせてカウンターを封じると言う意図で、小野監督は久々に3バックで戦いました。布陣は、たぶん次のような感じだったものと思われます。
       下田

   西河 ジニーニョ 小村
   (→李79分)
駒野     森崎和     服部

  大木(→茂原45分)ベット

    ガウボン 佐藤寿
    (→前田87分)

SUB:上野、森崎浩
 対する川崎Fのメンバーは前の2試合と同じで、GK:相沢、DF:伊藤、箕輪、寺田、MF:アウグスト、マルクス(→佐原81分)、中村、長橋、谷口(→原田62分)、FW:ジュニーニョ、黒津(→我那覇71分)。試合は序盤は潰し合いに終始した模様で、23分にはジュニーニョ、26分には中村にシュートを打たれましたがいずれも枠外。逆にサンフは34分、西河のクロスを佐藤寿がボレーシュートを放ったのが最初の決定機で、39分にも駒野のクロスに佐藤寿が合わせましたが枠外に外れます。川崎は終盤に何度か広島のゴール前に迫りましたがDFが集中を切らせず守り、前半は驚きのないままにスコアレスで折り返しました。
 後半立ち上がりに小野監督は大木に代えて茂原を投入してドイスボランチとし、ベットをトップ下に入れて流れを変えようとします。そしてその成果が出たのは後半11分のことでした。カウンターからベットが佐藤寿にスルーパス。いったんはクリアされたものの左サイドで拾った服部が右足でクロス。ここにタイミング良く飛び上がった佐藤寿が頭で流し込んで、サンフは待望の先制点を挙げました。
 しかしこれで安心したのか、あるいは川崎Fの闘志に火がついたのかその後は波状攻撃を受けます。21分にアウグストに押し込まれた場面はオフサイドでしたが、23分、広島のセットプレーからの逆襲を受けて、最後はジュニーニョのパスからマルクスに決められ、同点に追いつかれてしまいました。その後も我那覇を投入してかさにかかって攻めてくる川崎F。小野監督はここで西河に代えて李を入れて、4バックに変更して中盤を活性化させます。この采配は当たりだったようで、直後に佐藤寿のヒールパスを受けたガウボンが抜け出して決定的なシュート。43分にも駒野のFKを李が落とし、これを前田がオーバーヘッドで打ちましたが枠外に外れます。更にロスタイムには佐藤寿が果敢にシュートを放ちますが決めきれず、3試合連続のロスタイム勝利はなりませんでした。
 昨日の上位陣は鹿島が敗れた一方でG大阪と浦和が勝ち、上位の争いも激しくなって来ました。そんな中で広島が勝ち点1の上積みにとどまったことは、4位に後退したことも含めて残念な結果だったと思います。しかしこの連戦と遠征で苦しい3試合を2勝1分けで乗り切ったと言うこと、再開時に11もあった首位との勝ち点差が7に縮まったことは、「優勝争い」を考える上で大きな前進だったと言って良いでしょう。ここからしばらくは1週間に1試合のペースに戻りますが、G大阪、浦和、千葉、横浜FMはナビスコ杯の準決勝があり、また代表に呼ばれた選手にはホンジュラス戦もあります。その中でもう一度自分たちのサッカーを確認し、しっかりと体調を整えて戦うことができれば、3位から2位へ、そして首位にも近づくことができるのではないでしょうか。残るのは3ヶ月、13試合。長丁場の戦いを、粘り強く行って欲しいと思います。
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