1/15〜1/21のSANFRECCE Diary


<06.1.21> サンフレッチェは昨日、吉田恵選手のサガン鳥栖への移籍を発表しました。同志社大からV川崎、神戸、市原を経て2004年に広島入りした吉田は、主に左ストッパーとして26試合に出場してJ1に復帰したばかりのチームを支えました。昨年は怪我もあって出遅れ1試合の出場にとどまりましたが、サテライトでも腐らずに練習に打ち込み若手選手たちのお手本となっていた、とのことです。ツートップを生かす堅守速攻型の鳥栖の戦術では、堅い守備がベースになります。また若い選手が多いため、彼らを支えるベテランの力も必要でしょう。そう言う意味で、吉田選手の活躍のチャンスはおおいにあるのではないでしょうか。
<06.1.20> 昨日サンフレッチェは移籍加入した選手のうち、木寺を除く5人の入団発表の会見を行いました。まず戸田ですが、「常に高いものに向かってチャレンジしていきたい」と言う自分の考えと「優勝を狙いたい」と言うチームの目標が合致したから移籍を決意したのだそうです。本人のサイトでも「広島と話したときは、俺からの目線に近い感じで自分を評価してくれてるなって思ってね。俺って言う選手をチームの中でどういう風に使っていくとチームがどういう風になっていくかって言う話も具体的に」できたことが、移籍を決断した理由だと述べています。金銭的な問題からレンタルという形になっていますが、戸田は「俺の中に中途半端な部分があるわけじゃない」とのこと。オフの間にもトレーニングを積んで来ていて自主トレ初日から「いきなり全開」(中国新聞)だったとのことで、チームの雰囲気を変えてくれそうです。
 一方、Jリーグの外国人選手の中で通算最多得点のウェズレイは「また日本でプレーできることが嬉しい」と語っています。プレーの印象や「猛犬」と言うあだ名、また名古屋退団の経緯等からワガママなのではないか、との心配をしていたのですが、名古屋に近い人によると真面目で謙虚な性格だとのこと。日本に来る前はボランチを本職としていたそうなので、FWでも守備の負担がある小野監督のサッカーでもこなす事ができるのではないか、と思われます。
 6シーズンぶりの広島復帰となった上野は、小野監督と織田強化部長の熱心な誘いがあったため移籍を決断したのだそうです。10年間プロでプレーしてきた上野ですが、所属してきたのはどちらかと言うと下位チームばかり。京都在籍時代に天皇杯で優勝していますが、その時は既に解雇が決まっていたためか一度もプレーせずに終わっています。「成長した自分を広島の優勝のために、少しでも力を出せたら」と言う言葉に期待したい、と思います。
 湘南から移籍した中里は、「小野監督のボールも人も動くサッカーが自分に合っていると感じたから」と移籍の理由を述べています。本来はボランチですが、小野監督がトゥーロンでサイドバックで起用したことからも分かるように、広島でもサイドでプレーする機会が多くなるはず。ナビスコ杯では駒野が不在になる可能性が高いので、中里には大いに活躍してもらわなければなりません。
 最後に河野ですが、広島のGKの中では最も高い187cmの高さを生かしたプレーと後からのコーチングに自信があるとのこと。最初は第4のGKとしてのスタートになるだろうとは思いますが、いつチャンスが巡ってきても対応できるようにしっかりと鍛えて欲しい、と思います。
<06.1.19> プレスリリースによると、サンフレッチェは今日と明日の11時から行われる合同自主トレから今シーズンをスタートします。場所はJR呉線の坂駅近くの中電坂グラウンド。明後日は広島スタジアムでトレーニングを行ない、日曜日(1/22)から2/6までグアムで1次キャンプを行うことになります。グアムキャンプの参加メンバーは基本的には監督やスタッフなどと選手全員となっていますが、槙野はカタール国際と学校行事、Jリーグ新人研修のため、趙もカタール国際に遠征するため、橋内は学校行事と新人研修のためキャンプには参加しないとのことです。また柏木は新人研修のために1/29に、駒野、佐藤寿は日本代表のキャンプ参加のために1/27に帰国の予定です。サンフレッチェとしては2年連続となるグアムキャンプ。他のクラブの人気も高く、広島の他には大宮(2/2〜16)、新潟(1/28〜2/18)、G大阪(1/30〜2/7)、東京V(2/6〜18)、横浜FC(1/24〜30)がキャンプを予定しています。グアムでは身体作りがメインとなるので練習試合等は行われないものと思われますが、選手同士のニアミス等は頻繁に起こるのではないでしょうか。
<06.1.18> 先週末には「紫熊倶楽部」の2月号(Vol. 96)も出ています。新年の号と言うことからか、今回から構成がやや変わってトップページは"HOT NEWS"と言うコラム。「今季の補強の狙いと成果」と言うタイトルで、ウェズレイと戸田の補強の意味について書いてます。これに続くのが外部ライターによる3本の記事。サッカーマガジンの石倉記者は「駒野と寿人はドイツへ行けるか」、井手記者は「ウェズレイは活躍できる」そしてフリーライターの江藤高志氏は「Jリーグアウォーズと言うイベント」と言う記事を寄稿しています。
 モノクロページの特集は、ユースから昇格した槙野、柏木両選手のインタビュー。ユースでは1年生の時から試合に出ていた槙野が、3年生となってどのようにキャプテンとしてチームをまとめてきたか、代表ではどうだったかなど、彼のこれまでの成長の軌跡を追っています。一方の柏木は、槙野とは逆にすぐにネガティブになる性格だったとのこと。しかしそれを克服して成長してきたからこそ、代表でも活躍できて、トップ昇格もできたのだそうです。
 マッチレポートは天皇杯の清水戦。金広督子さんのサポーターズコラムは「今年のユースを振り返って」、石井百恵アナのコラムは「4年に1度の眠れない夜」と題して、W杯メンバー入りを目指す駒野、佐藤寿の2人にエールを送っています。また望月ディレクターの「ドイツで紫旋風を」と私の「ワールドカップイヤーの初夢」と言うタイトルのコラムでも、この2人を取り上げて書いています。またReader's Areaを挟んだ「サンフレッチェを支える人々」では、ビッグアーチでミニFMの実況放送を行っている石橋アナウンサーが登場しています。
 後のカラーページは、ユースの大特集。前年にぎりぎりで逃した「三冠」を目指しながら一つも優勝できなかったユースでしたが、しかしその中で戦ってきた選手たちは、間違いなく成長して来た。そんなユースの一年を振り返った記事になっています。そして最終ページは、これまで同様にサポーターを紹介する記事。サッカーバー「ファンタジスタ」を営む金広さん夫妻を取り上げています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。V-POINTではサンフレッチェクラブ会員に限り割引料金で買うことが出来ます。広島県内の主要書店のほか、新宿の「広島ゆめてらす」や通信販売でも購入可能です。
<06.1.17> 年3回発行の「assist」の2006年冬の号が、先週末に発売されました。表紙とトップ記事は、今や若きリーダーとなった森崎和幸、佐藤寿人両選手。「時代を変える」をテーマに、チームについて、お互いについて語っています。その中で特に気になったのは、「声が出ない」と言う課題です。以前からサンフレッチェは試合中に指示をし合う声が少ない、と指摘されていましたが、佐藤寿は他のチームと比べて「このチームほど声が少ないチームはない。ホントに、カズしかいない」と言ってます。チームの課題をどう解決し、優勝を目指していくのか。チームの中核を担う世代の代表として、この2人がいろいろな思いを語っています。
 次の登場しているのは、「シンデレラボーイ」西河翔吾選手です。特にプロを意識することなく高校から大学でサッカーを続けてきた西河は、ユースとの練習試合で見いだされて練習に参加。その後強化指定を経て、昨年はプロと大学を掛け持ちしてきました。彼の現時点での思いと、彼を支える母校・修道大の人たちのインタビューで構成された記事です。
 モノクロページの最初は、9ページに及ぶ「データで見るサンフレッチェ」。昨シーズンのサンフレッチェの戦いぶりを、J-STATS OPTAのデータを元にして分析しています。チームとしての特徴と課題がどこにあるのか、どこをどのように補強すべきなのか等、データを元にあぶり出しています。
 「吉田町ふれあいサッカーフェスティバル」とサンフレッチェを応援するスポーツバー「Big Flag」と「ファンタジスタ」のマスターのインタビュー、「新潟、大分、浦和に声で圧倒される理由」を挟んで、後のカラーページは小野監督のインタビューです。昨年一年を振り返って、成長と課題について縦横に語っています。
 その他のコラムは、波田気象予報士を紹介する「いつでもサンフレッチェ」、2年目の選手たちが登場する「二葉寮の住人たち」、若手とクレンフライが対決した話、女子のための「フレッチェスクール」の話題、李漢宰のフリーキックの秘密、そして巻末のコラムはジュニアユースを指導する島コーチの話。巻頭には350試合出場記念にゴールデンスパイクを贈られた小村選手の記事も載っています。
 サンフレッチェの記事満載の「assist」は定価350円。サンフレッチェクラブ会員には送付されるほか、広島県内の主要書店でも販売しているはずです。
<06.1.16> ここのところ恒例となっている「宮崎キャンプ応援激励ツアー」が今年も行われます。スケジュールは2/10(金)の夜に福山駅北口(21:15)、新尾道駅南口(21:45)、広島駅新幹線口(22:45)、新岩国駅(23:45)を出発して翌朝宮崎入り。キャンプを見学したり監督や選手たちとの昼食会で交流して、宮崎シーガイアに1泊し、2/12(日)の昼過ぎに宮崎を発って出発地に戻ってくる(新岩国21:00、広島22:00、新尾道22:45、福山23:15)と言うスケジュールです。昼食会では選手とのツーショット写真等も撮れるほか、ピッチでの選手との記念撮影会や直筆サインのプレゼント、グッズ抽選会などもあります。また今のところ試合見学の予定は入っていませんが、例年だと宮崎キャンプは次々と練習試合を行って追い込む時期。従っておそらく土曜の午後は練習試合が見れるのではないでしょうか。料金は4,5名一室利用で23,800円、3名一室利用で25,800円、2名一室利用で27,800円。広島・岩国発着の方は1,000円引き、6〜11歳の方は更に2,000円引きなどとなっています。参加資格は「サンフレッチェクラブ会員」あるいは「中国新聞ちゅーピーくらぶ会員」(中国新聞読者の会員組織)であることが必要です。お申し込み、お問い合わせはひろでん中国新聞旅行(tel:082-512-1000、fax:082-512-1001、平日9:30〜18:00、土曜10:00〜17:00、日祝休業)までどうぞ。お申し込みは既に始まっていて、締切は1/31です。
<06.1.15> サンフレッチェは昨日、ユースから昇格した填野智章、柏木陽介両選手と、東海第五高から加入した橋内優也選手の入団発表を行いました。その中で填野は「小さい頃からの夢だったので、嬉しい気持ちでいっぱい」と喜びの言葉を語りました。そしてその上で小村選手をライバルとして指名。「24時間をプロとしてデザインする」ことに取り組んで、出場機会をつかんで「DFの得点王を取る」ことを目標として挙げました。また柏木は「サンフレッチェとJリーグの選手全部」をライバルとして挙げたものの、本当のライバルを「自分の心」だとして、成長を誓いました。FWもできるユーティリティーなDFとして知られる橋内は「身長は高くありませんが、ヘディングの強さを見て欲しい」と特徴をアピール。「対峙する相手FWに負けないようにしたい」と決意を示しました。今年は少数精鋭となった新人選手ですが、全員がU-18代表あるいはU-18代表候補を経験した選手。中でも填野と柏木はユース時代から何度もトップチームとともに練習し、柏木はナビスコ杯での出場経験もあります。将来と言わずに今年から出場機会をつかんで、チームに貢献して欲しいと思います。
<06.1.15> 昨日サンフレッチェは、ジョルジーニョ(ホルヘ・ペレイラ・ダ・シルバ)の徳島ヴォルティスへの移籍を発表しました。04年に名古屋でプロとしてのキャリアをスタートさせたジョルジーニョは、「4人目の外国人」として昨年広島入り。サテライトでは3試合連続で得点するなど好調さを見せて、第4節鹿島戦では初先発を果たしてA契約になりました。しかし2試合目の出場となった第10節千葉戦では有効な動きができずに35分で途中交代。その後もナビスコ杯の1試合とリーグ戦2試合に出場しましたがゴールなどの結果を出すことはできずに終わりました。ゴールへ向かう姿勢やシュートの技術など光るものはあったものの、「チームで生かす」と言う点では今一つだったこと、また何度か与えられたチャンスでゴールという結果を残せなかったこと、そして何よりA契約となって1チーム3人の制限に引っ掛かってしまうことで広島を出ることになってしまいましたが、真面目な性格と潜在能力を考えれば他のチームでなら成功できる可能性はある、と思います。外国人選手のいなかった徳島でなら出場機会も多いはずですし、何とかこのチャンスを生かして欲しい、と思います。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る