10/8〜10/14のSANFRECCE Diary


<06.10.14> 明日はJリーグ第27節FC東京戦がホーム広島ビッグアーチで行われます。
 大熊、原と日本人監督に長期で任せることによりチーム作りを進めてきたFC東京は、今年は大きく方針を転換。ブラジル人のガーロ監督を迎えて、ボールポゼッションを大事にするサッカーを目指しました。しかしそれまでとは違うスタイルはなかなか浸透することなく、チームは空中分解。8/15、遂に監督を解任して生え抜きの倉又監督を後任に据えました。そして就任直後から2連勝してこの賭けはあたったかに見えましたが、その後チームワーストの連敗記録となる6連敗。前節名古屋に競り勝って最悪の状況は回避したものの、チーム作りの試行錯誤が続いています。
18A ○4-3千葉  【F】ルーカス、赤嶺、石川、阿部、【千】阿部、坂本、羽生
19H ○5-1福岡  【F】藤山、赤嶺、石川、伊野波、阿部、【福】OG
20A ●0-2清水  【清】チョ・ジェジン
21H ●2-3C大阪 【F】ルーカス、馬場、【C】河村、藤本、西澤
22H ●1-3甲府  【F】ルーカス、【甲】茂原、バレー2
23A ●0-1京都  【京】パウリーニョ
24A ●2-3鹿島  【F】梶山、今野、【鹿】フェルナンド3
25H ●1-4新潟  【F】川口、【新】鈴木慎、松下2、エジミウソン
26A ○2-1名古屋 【F】平山、石川、【名】杉本
 シーズン途中でチーム改革を任された倉又監督は、守備の再構築を最優先に取り組んだものの時間がかかるのは仕方のないところ。守備と攻撃の切り替えが遅く、失点の多い試合が続いていました。しかし前節は茂庭と三浦がスタメンに復帰して守備を引き締め、また新戦力の平山もプロ初得点をあげるなど徐々に整理されてきています。また怪我で2試合休んだルーカスも今週は練習試合に出るなど復調してきている、とのことで、最悪の時期は脱したと考えて良さそう。明日はつかみかけた手応えを確実なものにするために、勝ち点3を狙って乗り込んでくるのは間違いない、と思われます。
 一方のサンフレッチェは、前節の甲府戦で手痛い敗戦を喫してしまいました。ペトロヴィッチ監督就任以来「走るサッカー」を標榜して猛練習を積み重ね、終盤でも走り負けない自信を持っていたはずでしたが、しかし結果は走り負け&気迫負け。甲府が2年間積み重ねてきたものには及ばなかった、と言う感じでした。ここはもう一度原点に戻って、ペトロヴィッチサッカーを再構築する必要があるかも知れません。メンバーですが、携帯サイトによるとダバツの怪我はなかなか完治せず、明日も出場は難しそう。一方、味方との接触プレーで負った怪我のため一昨日までは別メニューだった下田ですが、昨日から全体練習に合流して2時間の練習を難なくこなした(中国新聞による)、とのこと。明日は節目となるJ1出場250試合目と言うことで、いつも以上に守護神ぶりを発揮してくれるに違いありません。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
   柏木       森崎浩

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、橋内、李、高柳、中里、前田、上野
 U-19代表合宿に招集されている柏木ですが、どうやら明日のゲームが終了してから合流する、とのことで、来週のC大阪戦にも戻ってくる可能性もあるようです。ただその次の横浜FM戦は不在になるのは間違いなく、そこでの戦力低下は絶対に避けたいところ。ベンチに控えるメンバーの奮起に期待したい、と思います。
<06.10.14> 日本サッカー協会は昨日アジア大会に参加するサッカー男子日本代表のエントリーメンバーを発表し、サンフレッチェからは佐藤昭、青山、前田が、また愛媛にレンタル中の高萩が選ばれました。今回選ばれたのは次の20人。
【GK】西川(大分)、佐藤昭(広島)
【DF】一柳(東京V)、水本(千葉)、細貝(浦和)、青山直(清水)、田中(大宮)
【MF】家長(G大阪)、本田圭(名古屋)、本田拓(法政大)、増田(鹿島)、
    谷口(川崎F)、青山敏(広島)、高萩(愛媛)、山本(早稲田大)
【FW】平山(FC東京)、カレン(磐田)、萬代(仙台)、前田(広島)、辻尾(中央大)
 このメンバーは来週前半に合宿を行い、10/25に予定されているU-21中国代表戦などを経て12/1からカタール・ドーハで行われるアジア競技大会を戦うことになります。
<06.10.13> 日本サッカー協会は天皇杯の4回戦以降の組み合わせを発表し、サンフレッチェの初戦の相手はC大阪に決まりました。キックオフは11/4(土)の13:00で、鳥取のバードスタジアムが会場です。またこれに勝利すると、5回戦はG大阪と湘南の勝者が相手。12/9の13:00から、神戸ユニバが会場となっています。更に準々決勝まで行けば、会場は再び神戸ユニバとなっています。かつては天皇杯を得意にしていたサンフレッチェですが、昨年は5回戦で、一昨年は初戦で敗退するなどこのところの成績は今一つ。12月の楽しみはJユース杯しかない、と言う年が続いています。今年は前半の成績が悪かったため序盤から厳しい相手が続きますが、ぜひともこの壁を破って今年最後のタイトルを取りに行って欲しい、と思います。
<06.10.12> 昨日日本代表はインド代表とアジアカップ予選を戦い、播戸の2ゴールと中村憲のゴールで3-0で勝ちました。
 この日の日本代表のメンバーは、GK:川口、DF:三都主、駒野、水本(→長谷部46分)、MF:中村憲、鈴木、阿部、今野、山岸智、FW:播戸(→佐藤寿71分)、巻(→我那覇67分)。(ただし3バックは水本→鈴木、阿部、今野。)荒れたピッチ、途中の停電、犬の闖入、水本の負傷退場。その上激しいリーグ戦の合間と言うことで疲れがたまった状態と悪条件がてんこ盛りのゲームでしたが、そんな中でもきっちりと3点を取って勝ったことは評価すべきだと思います。ただ、内容的に良かったかと言えばそれはまた別問題。前半はともかく後半はパスミスが多く、なかなか相手ゴール前に運ぶことができていませんでした。相手のレベルが低ければ勝てる、と言うわけではないのがサッカーですが、それにしてもパス、トラップをもう少し落ち着いてやれば良かったのではないか、と思いました。
 ところでサンフレッチェから選ばれた2人のうち駒野は先発フル出場で、佐藤寿は後半26分からの登場でした。駒野は前半は非常に高い位置を保って何度も攻撃に参加し、惜しいシュートも2本打つなど積極性を見せました。また後半も右サイドの起点となって何度も深い位置まで攻め上がっていましたが、ただクロスが味方と合うシーンが少なかったのが残念でした。一方の佐藤寿は2得点の播戸に代わっての登場で、流れを変えることを期待されていた、と思います。しかしボールを触れるのはサイドに流れた時ぐらいで、ゴール前でボールを受ける場面はほとんど無し。DFラインの裏を狙ってもタイミング良くパスが出てくることもなくオフサイドにかかるばかりで、シュートシーンを作ることもできませんでした。ただ、このところのハードスケジュールで疲れが溜まっている可能性もあり、ここで無理をして怪我をする、等と言うことがなくて良かったと言えるかも。2人ともぜひとも元気に帰ってきて、日曜日のFC東京戦に備えて欲しいと思います。
<06.10.11> 日本サッカー協会は昨日、新潟で行われるU-19代表候補合宿に参加するメンバーを発表し、広島からは槙野、柏木、平繁が選ばれました。今回選出されたのは24人。
【GK】林(流通経済大)、武田(清水)、秋元(横浜FM)
【DF】福元(大分)、柳川(神戸)、堤(浦和)、太田(横浜FC)、
    植田(G大阪)、内田篤(鹿島)
【MF】梅崎、森重(大分)、柳澤(柏)、山本(清水)、田中(新潟)、
    柏木(広島)、青山(名古屋)、香川(C大阪)
【FW】河原(新潟)、青木(千葉)、ハーフナー(横浜FM)、森島康(C大阪)、
    小澤(FC東京)、平繁(広島ユース)、伊藤翔(中京大附中京高)
 9月のトレーニングキャンプのメンバーから伊藤博、横谷(G大阪)、長沢(清水ユース)が外れ、追加招集されていた太田、森重、平繁が残りました。このメンバーは10/14に集合して10/18に新潟と練習試合を行い、この中から10/21から行われるAFCユース選手権インド2006のメンバー20人が選ばれます。柏木らJリーグ各クラブで試合に出ているメンバーがどうなるかが気になるところですが、たぶん次節は出場できてもその次は難しいのではないでしょうか?
<06.10.10> プレスリリースから、ホームゲームのチケット販売のお知らせです。
 11月開催分のホームゲーム(11/18の京都戦と11/26の新潟戦)の入場券の一般販売が先週土曜日から始まりました。前売り価格はSS指定席4,500円、SA指定席3,500円、SBゾーン席3,000円、バックスタンド自由シート2,300円(小中高生700円)、サポーターズシートとビジターズシート2,000円(小中高生500円)。V-POINTの他、ファミリーマート、サークルKサンクス、ローソン、セブンイレブン等コンビニ各店舗と中国新聞販売所、及び広島県内各所のプレイガイドで発売中です。また今シーズンより導入した「ローソンチケット限定 カラーチケット」の11月開催分(11/18の京都戦と11/26の新潟戦)のデザインは戸田選手になりました。
 一方、ファミリーマートでは限定で「ドリンク付きチケット」を販売します。これはバックスタンド自由シートとドリンクがセットになった引換券で、販売価格は他の前売り券と同じ大人2,300円、小中高生700円。ファミリーマートのPコード808-341で店頭販売限定となっています。販売は各試合の前日までで、それぞれ100枚ずつとなっていますので、購入希望の方はお早めにどうぞ。
<06.10.9> 昨日JFL所属のSC鳥取との練習試合が行われ、7-1で勝ちました。サンフレッチェのメンバーはGK:木寺、DF:橋内、槙野、八田、MF:李、中里、入船、大木(→趙61分)、高柳、FW:上野、前田。得点者は上野(4, 15, 84分)、槙野(47分)、李(71分)、前田(58, 88分)でした。
<06.10.8> 昨日行われた第26節甲府戦は、アウェイの洗礼を受けて0-1で敗れました。
 前節右足を捻挫したダバツは遠征にも帯同せず盛田が左ストッパーに入り、また橋内が久々にベンチ入りして次のメンバーで戦いました。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
   柏木       森崎浩

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、橋内、李、高柳、中里、前田、上野
 対する甲府はビジュが欠場して、GK:阿部、DF:津田、山本、アライール、MF:石原、大西(→宇留野75分) 、林、バレー、山崎(→長谷川86分)、茂原(→須藤89分)。強い北風が吹く中、前半優位に立ったのはコイントスで風上を選択した甲府でした。立ち上がりにバレーが左サイドから速いクロスをGKとDFラインの間に入れたのを手始めに、どんどん前からプレッシャーをかけてサンフレッチェ陣内に攻め込んで来ます。サンフはロングボールを蹴っても前線にボールが届かないためグラウンダーで繋ごうとするものの、滑るピッチと甲府の前線からのプレッシャーになかなか良い形が作れません。前半のサンフの攻撃チャンスは、5分に右へのロングボールで駒野が抜け出してウェズレイがシュート体勢に入ったもののDFに弾かれたシーンぐらい。逆にピンチは13分、19分、38分のバレーのシュートなど何度もあったものの、下田の好セーブやシュートミスに助けられて得点を許しません。前半はとにかく耐える時間帯が長く、0-0で良かったと思える内容でした。
 後半に入って今度は風上、と思えばさにあらずで、盆地特有の気候なのか風はぴたりと止んで甲府の前からのプレッシャーは止まりません。後半の前半もまたラインを深めにして耐える展開が続きますが、しかし21分、森崎和のロングパスで抜け出した佐藤寿がフリーでシュートを放つと流れが変わります。29分には森崎浩が相手DFに足を引っかけられながらも倒れずに突破してシュートを放ちましたが、ボールはシュート回転となって枠を外れます。34分には柏木がドリブルで切れ込み、ボールを回して最後は青山のシュート。また38分にもウェズレイがDFラインの裏に抜けてシュートまで持ち込んだものの、詰めてきたDFをかわしきれずに決められません。そして後半42分、茂原の左からのCKをゴール前で林が折り返すとバレーがワンフェイントを入れてシュート。盛田が飛び込んだものの一歩及ばず、痛恨の失点で勝ち点3はおろか1を取ることすらできませんでした。
 夏以降ホームでは負けていない甲府でしたが、それが自信に繋がっているのかその強さは本物でした。最初から最後まで走り回り前線からかけてくるプレッシャーは強烈で、サンフの誇る2トップは前線でキープもままならず、また中盤からのパスもことごとく相手に引っ掛かる、と言う感じ。気迫で負け、運動量で負け、3度にわたる決定機を決めれず、その上天候にまで相手に味方されては負けるのも当然、と言えるでしょう。似たようなスタイルを目指す広島、甲府の両チームでしたが、2年間熟成して自信を付けてきた甲府に対して、広島にはまだアウェイの不利をひっくり返すだけの力は付いていなかった。ペトロヴィッチ監督の言うように「1ポイントを持って帰ることが出来た内容だった」かも知れませんが、そうならなかったのもまた妥当だった、と言えると思います。
 昨日は勝ち点0に終った広島に対して、「ボトム3」のうち福岡が勝ち点3を、また京都とC大阪が勝ち点1を取りました。まだそれらのチームとは差があるとは言え、終盤に行くに従って各チームとも気迫で戦い勝ち点を積み上げてくることは確実です。そんな中で少しでも気を緩めてはいずれ追いつかれてしまい、再び残留争いに巻き込まれてしまうのは間違いないところ。次のFC東京戦、その次のC大阪戦が、非常に重要になってきたと言えるのではないでしょうか。
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