11/19〜11/25のSANFRECCE Diary


<06.11.25> 明日はホーム最終戦のアルビレックス新潟戦が行われます。
 J13年目の新潟は監督を替え、選手を入れ替えて更に上を目指して今季のスタートを切りました。その結果はまずまず、と言うところで、第13節には浦和にも競り勝って4位にまで浮上しました。しかしその直後から4連敗して11位まで順位を落とすと、その後は「中位」を上下しながら今に至っています。
18H ○2-1川崎F 【新】鈴木慎2、【川】黒津
19A ●1-3浦和  【新】エジミウソン、【浦】ワシントン3
20H △3-3大分  【新】ファビーニョ、松下、鈴木慎、【分】松橋、高松2
21A ●0-3G大阪 【G】マグノ・アウベス2、播戸
22A ●0-7磐田  【磐】ファブリシオ、前田2、田中、太田、福西、船谷
23A ●1-3名古屋 【新】OG、【名】本田、ヨンセン、津田
24H ○3-0甲府  【新】エジミウソン2、鈴木慎
25A ○4-1FC東京 【新】鈴木慎、松下2、エジミウソン、【東】川口
26H ○1-0横浜FM 【新】OG
27H △1-1京都  【新】内田、【京】OG
28A △1-1清水  【新】矢野、【清】マルキーニョス
29H ●0-1福岡  【福】古賀
30A ○3-1千葉  【新】シルビーニョ、エジミウソン、矢野、【千】クルプニコビッチ
31H △2-2C大阪 【新】矢野、ファビーニョ、【C】西澤、名波
32A ●1-5鹿島  【新】本間、【鹿】田代、アレックス・ミネイロ、新井場、ファビオ・サントス、OG
 総得点は44で全体の13位なのに対して総失点61は下から4番目。特に失点し出すと止まらなくなる傾向があって、前節も鹿島の素晴らしいサッカーに圧倒されっぱなしで完敗を喫しました。その上、エジミウソンを退場で失い次節は出場停止。喜多も半月板損傷で今季絶望になるなどチーム事情は大変そうです。ただ、中野や千葉、松下ら若手がポジションを取り、U-19で活躍した河原、田中らも出場機会を狙っています。彼らが潜在能力を発揮すれば、手強い相手になるのではないでしょうか?
 これに対するサンフレッチェですが、前節はウェズレイ不在のピンチを前田の頑張りと守備陣の奮闘で乗り切りました。J1残留を確定したことによる気の緩みも無く、更に上を目指してモティベーションも上昇中、と言うところです。心配なのは疲れで、特に9日間で4試合目となる青山のコンディションがどうかと言うところですが、千葉戦を見た限りでは他の選手以上に動いていて全く問題はなさそう。青山と、そしてこちらも出発を遅らせてJリーグを優先した前田には、ホーム最後の試合を精いっぱいプレーして欲しい、と思います。メンバーですが、コンディション不良などの問題がなければ前節と同じになるものと思われます。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
    柏木     森崎浩

     佐藤寿  前田

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、中里、桑田、李、大木
 2003年にJ1昇格を争った新潟とは熱戦になることが多く、今年も4月のアウェイゲームでは終了間際のPKでなんとか引き分けに持ち込み、ナビスコ杯のホームゲームではお互いに決定機を量産したもののスコアレスドロー。そしてナビスコ杯のアウェイゲームでは佐藤寿のゴールを守りきって1-0で勝っています。同じ勝ち点の両チームにとって、決して負ける訳にはいかない明日のゲーム。ぜひともスタジアムを紫に染めて、選手を後押ししたいものです。
<06.11.25> プレスリリースによると、明日のホームゲームでは横川駅からのシャトルバスを試験運行します。往路はキックオフの4時間前から20分前までで約10分間隔、復路は試合終了後より随時運行するとのこと。広島高速4号線を経由するため片道約20分でスタジアムに到着の予定となっています。料金は大人350円、小学生以下200円で、往復で買えばそれぞれ100円ずつ割引になります。更に先着200名様に広島、新潟両クラブのエンブレムをあしらったオリジナル携帯アクセサリーのプレゼントもあります。観客へのアンケート結果から試験運行されることが決まったとのことなので、ぜひ大勢で利用して来季以降の正式運行につなげて欲しい、と思います。
<06.11.24> 昨日アウェイで行われた第32節千葉戦は前田のゴールを守りきって4連勝。順位も10位に上がりました。
 ウェズレイの緊急帰国で空いたツートップの一角に前田を起用した以外は前節と同じで、サンフは次の布陣で戦いました。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
    柏木     森崎浩
    (→中里89分)
     佐藤寿  前田(→桑田80分)

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、李、大木
 一方の千葉は水本、佐藤勇が復帰したものの巻が怪我で欠場して、GK:岡本、DF:斎藤、ストヤノフ(→楽山64分)、水本、MF水野、阿部、佐藤勇、坂本、羽生、山岸、FW:要田(→青木80分)、と言うメンバーでした。立ち上がりは両チームともラインを高くして、中盤でガチンコでぶつかりあう展開。右に水野、左に山岸が開いてサイドから崩そうとする千葉に対して、サンフは高い位置でのパスカットから相手ゴールに迫ります。10分には森崎和のインターセプトから服部に展開し、最後は青山がミドルシュート。また12分には左からペナルティエリアの中に抜け出した服部がシュートを放ちましたが枠外に外れます。そして19分、盛田のフィードから森崎浩がスルーパス。フリーで抜け出してGKと1対1になった前田が右足で冷静に決めて、サンフは待望の先制点を奪うことができました。
 同点に追いつきたい千葉はDFラインをどんどん上げて攻勢を強めてきます。それに対してサンフはラインを下げて対抗。ボールホルダーを追い回して自由なパス出しを封じます。28分にはペナルティエリア内で要田に前を向かせたものの盛田が素晴らしいボールカット。29分にも山岸がフリーで抜け出したピンチに盛田がカバーに入り危機を脱します。サンフはカウンターから前田が、佐藤寿がチャンスを作りますが、ストヤノフが、斎藤がカバーして追加点を奪えません。前半は千葉のボール回しにてこずる場面もあったもののシュートまでは打たせず、1-0で折り返しました。
 後半に入って更に攻めの姿勢を強める千葉。自陣には2人だけを残し、その裏はGKがカバーすると言う形で総攻撃を仕掛けてきます。対するサンフは中盤から前の選手が全員で相手を追い掛け回し、DFはゴール前に壁を作って鍵をかけます。攻め手を見いだせない千葉は両サイドからクロスを放り込んできますが、精度の悪さに助けられます。逆にサンフは何度かカウンターからチャンスを作り、特に28分には佐藤寿が高い位置でボールをカットしてGKと1対1になりましたがシュートを足に当ててしまいます。30分以降はほぼ一方的な千葉のペースで、何度も決定機を作られますがDFの身体を張った守備や下田の好セーブ、そしてシュートミスにも助けられてゴールを割らせません。サンフの守備陣の集中力は最後まで途切れることなくがっちりと守りきって、サンフは久々に(たぶん、J2に降格した2002年以来)ジェフに対して勝つことができました。
 J1残留が決まり、後は上を目指すと言うことで臨んだこのゲーム。ウェズレイがいないと言う苦しい状況はあったものの、前田がきっちりと代役を果たしていた、と思います。特に先制するまでの20分間はDFラインを高くしてボールをしっかりと回し、また良く走ってサッカーの質でも相手に負けていませんでした。またその後はずっと押し込まれてしまったものの、アウェイチームが1点リードを奪ったらがっちりと守備を固めるのは世界の常識。守るばかりでなく時折鋭いカウンターで相手を脅かしていましたし、そこで更に1点を取れれば完璧なゲーム、と言って良かったかも知れません。ペトロヴィッチ監督は「10位は実力不相応」と語っていたそうですが、しかしそれは半分本音でももう半分は気持ちを引き締める効果を狙ったものでしょう。天皇杯を含めれば4試合連続無失点での公式戦5連勝は、決してフロックではありません。特にこれまで常に走り負けていた千葉に対して最後まで運動量で劣らなかったことは、この半年間のチーム作りの成果だと言えるでしょう。「賞金圏」の7位大分との勝ち点差はわずかに2。残り2試合に勝って、更に上を狙うしかありません。
<06.11.23> 携帯サイトと中国新聞によると、今日の試合でウェズレイの代役となるのは大木か前田。ペトロヴィッチ監督は「90分間を大木勉と前田俊介の2人で戦う。どちらを先発にするかは、試合までに決める」と語っていて、どちらが先発するにしろ途中で交代することを前提にプレーすることになりそうです。また、岡山との練習試合で久々に90分プレーした吉弘が遠征メンバー入りしていて、半年ぶりのベンチ入りを果たしそう。最近のサンフレッチェはDFラインが安定している上にダバツも控えているので出場の可能性は低いと思われますが、今後の2試合と天皇杯に向けて、また来季に向けて大きな一歩を踏み出すことになります。
 今日の試合会場はフクダ電子アリーナで、J1全試合が午後3時キックオフとなっています。テレビ放送は11/27(月)11時からの録画放送(J SPORTS 1)までありませんので、現地に行けない方は携帯サイト等でチェックするしかなさそうです。
<06.11.22> 明日はJリーグ第32節の千葉戦をアウェイで戦います。
 2年連続でナビスコカップを制したジェフ千葉ですが、それで今季の目的を達したからかどうかリーグ戦では覇気の無い戦いを続けていて、このところ4連敗。順位もじりじりと下がって9位にまで後退しています。
18H ●3-4FC東京 【千】阿部勇、坂本、羽生、【東】ルーカス、赤嶺、石川、阿部吉
19A ●1-3磐田  【千】巻、【磐】太田2、福西
20A ○3-1福岡  【千】ハース、羽生、山岸、【福】布部
21H ●1-2川崎F 【千】ハース、【川】中村、谷口
22H ●1-3清水  【千】佐藤勇、【清】市川、マルキーニョス、藤本
23A ●2-3C大阪 【千】クルプニコビッチ、巻、【C】西澤、古橋、大久保
24H ○2-0京都  【千】巻、阿部
25H ○2-1大分  【千】結城、阿部、【分】高松
26A ●0-2浦和  【浦】ワシントン、闘莉王
27A ○4-0鹿島  【千】阿部3、山岸
28H ●1-3大宮  【千】クルプニコビッチ、【宮】小林慶、久永、アリソン
29A ●1-2名古屋 【千】羽生、【名】玉田、杉本
30H ●1-3新潟  【千】クルプニコビッチ、【新】シルビーニョ、エジミウソン、矢野
31A ●0-1G大阪 【G】マグノ・アウベス
 前節は優勝を争うG大阪に対して押し込みながらも決定力がなく、マグノ・アウベスの一発にやられて敗戦。個々の選手の質はもちろんチームとしてのサッカーの質も悪くは無いものの、チーム全体として勝ちを奪い取ると言う点で少々欠けているところがあるのかも。オシム監督の日本代表就任に伴って劇的に環境が変わった千葉の選手たちにとって、ここから何を目標に戦うのかが一番の問題なのかも知れません。
 対するサンフレッチェは前節J1残留を確定して、後は上を狙うだけと言うことになりました。チーム作りを進める上でもまずは「残留」を目標にしてきたペトロヴィッチ監督にとっては、これからいよいよやりたいことができる、と言う感じなのかも知れません。ただ、残念なことにウェズレイの父親が亡くなったと言うことで緊急帰国し、明日はもちろんのこと日曜日も出場は無理。その上、上野と李が怪我のため出場できそうにありません。また青山が昨日のU-21代表戦でフル出場しているため明日は疲れが気になる上に、新潟戦以降はアジア大会のために欠場の見込みとなっています。従ってこれから3試合は、いろいろな意味で難しい試合になるのは間違いありません。明日のメンバーを予想するのもなかなか難しいのですが、普通にウェズレイのところに前田を入れて戦う可能性が高いのではないでしょうか。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
    柏木     森崎浩

     佐藤寿  前田

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、入船、中里、桑田、大木
 広島の順位は13位なのに対して千葉は9位。順位に4つの差がありますが、しかし勝ち点差は2しかありません。と言うことは、明日勝てば千葉との順位を逆転するのは確実で、他の結果次第では8位にまで浮上する可能性があります。今年はナビスコ杯を含めて千葉に対して3連敗中ですが、その時とはメンバーもチーム状況も違います。ぜひとも最後のこのゲームは勝って、これまでの屈辱を晴らして欲しい、と思います。
<06.11.22> 昨日U-21代表は韓国との親善試合を行い、1-1で引き分けました。日本の先発メンバーは、GK:松井、DF:千葉、青山直、MF:増田、中村、水野、梶山、青山敏、家長、FW:平山、苔口。サンフレッチェからただ一人選ばれていた青山敏がキャプテンマークを巻いてボランチに位置し、右SBに中村、左SBに家長、また左右のウィングに苔口と水野を配した実質4-2-1-2-1の布陣だったようです。前半は左サイドを狙われることが多かったようで、ロスタイムにその左サイドをヤン・ドンヒョンにぶち抜かれて失点し0-1で折り返しました。後半も韓国代表のテクニックに翻弄されるシーンもあったのですが、しかし日本は組織力で対抗してペースをつかみ、30分には水野の右からのクロスを増田が頭で押し込んで同点に追いつきます。そしてその後も青山敏の強烈なミドルシュートなどで追加点を狙いましたが一押しが足りず、引き分けに終わりました。
 私は都合で前半のロスタイムからしか見れなかったのですが、青山敏の頑張りが非常に目立つ後半だったと思います。梶山(途中から谷口)とドイスボランチを形成していましたがどちらかと言うと守備重視で、中盤の底で相手の攻撃を潰すのが主な役割だったと思いますが、守備面で効いていたのはもちろんのこと奪ってからの展開や攻め上がりでも非常に目立っていました。特に試合終了間際はまるでトップ下ではないかと思われるぐらい何度も前線に顔を出して、日本の攻撃に絡んでいました。この驚異的な運動量はもちろんペトロヴィッチ監督の指導のおかげだと思いますが、それ以上にクラブで結果を出せていると言うことが、彼のプレーから迷いを取り去り、思い切ったプレーをさせているのではないか、と思います。来週から始まるアジア大会はU-21代表とは言え「一軍半」のようなメンバーになりますが、その中で青山敏の価値は一段と高くなるはず。サンフレッチェとしては非常に痛いのですが、ここは国際大会を経験してより大きく成長してくることに期待したい、と思います。
<06.11.21> 中国新聞の報道によると、来年1/1までだったペトロヴィッチ監督との契約を2009年まで延長することが決まった、とのことです。6月中旬にオーストリアから来日して望月前監督からチームを引き継いだペトロヴィッチ監督は、ここまでJ1で19試合を戦って9勝2分け8敗の成績で、降格圏ぎりぎりだったチームを3試合を残してJ1残留に導きました。特に第20節以降の12試合は7勝2分け3敗で、優勝を争う浦和(8勝1分け3敗)、川崎F(7勝2分け3敗)や好調の磐田(8勝3敗)に匹敵する成績を挙げています。若手を育て、魅力的なサッカーを展開しつつ勝てるチームを作る、と言う困難なミッションを半年で成し遂げたペトロヴィッチ監督。彼との契約を延長するのは当然のことで、単にJ1残留のタイミングと合わせて明らかになったと言うだけだと思われます。今後は現有戦力の確保に全力を挙げて、来季こそ優勝を争えるチームを作って欲しいし、またこの勢いを天皇杯に持ち込んで、今季最後のタイトルを取りに行って欲しい、と思います。
<06.11.21> 12/9に神戸ユニバで行われる天皇杯5回戦G大阪戦のバスツアーの募集が、昨日から始まっています。12/9の朝6時半に広島西飛行場、6時45分に広島駅新幹線口に集合してG大阪戦を観戦し、午後7時半に広島駅、8時に広島西飛行場に戻ってくると言うスケジュールで、料金は大人8,100円、高校生7,700円、小中学生7,200円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きとなります。募集期間は12/2までで、募集人数は40名様となっています。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 天皇杯G大阪戦バスツアー」係(082-240-3447)までどうぞ。
<06.11.20> サンフレッチェは昨日ファジアーノ岡山と練習試合を行い、2-0(吉弘、趙)で勝ちました。この日のメンバーはGK:木寺、DF:ダバツ、吉弘、槙野、MF:中里(→中尾45分)、大木、桑田、入船、趙、FW:上野(→中里68分)、前田で、7/1の練習試合で「中心性頸髄損傷」の重傷を負った吉弘が復帰後初めて実戦でプレーしました。紫熊倶楽部ホームページと携帯サイトによると吉弘はブランクを感じさせないプレーで、8分には前田のCKを槇野が落とし、そのボールに右足を合わせて先制点を奪いました。そしてその後もパスミスが多いチームを鼓舞し、「的確なポジション取りから素晴らしいカバーリングを見せ...常に声を出して周囲を励まし、細かなポジション取りを指示して堂々たるディフェンスリーダーぶり」(携帯サイト)だったそうです。一時はサッカー生命も終わりなのではないか、と思われた吉弘ですが、9月の練習再開後は首の負担を全く考えないような激しい練習に取り組んで来たとのこと。少なくとも今年いっぱいは復帰は無理だと思われていたのに4ヶ月で実戦に戻ってきたと言うところに、彼のサッカーに対する真摯な思い、そして闘志が見て取れるのではないでしょうか。このところ素晴らしい安定感を見せていて「変える必要が無い」と監督が言うほどのサンフレッチェの守備陣ですが、吉弘の復帰と槙野の成長によって、今後は最も激しいポジション争いが展開されることになりそうです。
 なお、相手のファジアーノ岡山はJリーグ入りを目指して岡山で立ち上げられたクラブで、今年は中国地域リーグを初めて制して地域リーグ決勝大会への出場権を獲得しました。11/24から始まるグループリーグで戦うのは、やはりJリーグを目指して戦っているバンディオンセ神戸と北海道リーグ覇者のノルブリッツ北海道。この中でバンディオンセは元G大阪の森岡や元神戸の和多田らを擁して、天皇杯では横浜FCを下すと言う金星を挙げています。ファジアーノ岡山もこの大会に向けて、元広島の桑原、松浦、東京Vの重光、札幌の野本を期限付き移籍で獲得したそうですが、昨日の練習試合は本番に向けての最後の調整だったのではないでしょうか。SC鳥取、三菱水島に続いてJFLで戦う3つ目のチームになるかどうか。ファジアーノ岡山の戦いにも注目したいと思います。
<06.11.20> 昨日Jユースカップグループリーグ最終戦が行われ、サンフレッチェユースはアウェイでG大阪と引き分けました。J1リーグ戦G大阪×千葉の直後に行われたこの試合、序盤はホームチームのペースで進み、後半早々に倉田のミドルシュートで先制を許しました。しかしその直後に平繁のパスを中野が決めて同点に追いつくと、その後は一進一退の展開のまま1-1で終了した、とのことです。この結果サンフレッチェユースは2勝2分け2敗で名古屋ユースと並びましたが、得失点差で下回り3位でグループリーグ突破。トーナメント1回戦からの出場なら11/25の日本平スタジアムで、2回戦からなら12/2か3に試合をすることになります。
<06.11.19> 昨日ビッグアーチで行われた第31節京都戦は、終了間際にセットプレーから森崎和がゴールを決めて1-0で振り切り、J1残留を決めました。
 筋肉を痛めている、と言う李はメンバー入りできなかったものの代表組は元気に出場して、サンフは次の布陣で臨みました。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
    柏木     森崎浩
    (→桑田89分)
     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、ダバツ、入船、中里、上野、前田
 対する京都のメンバーは、GK:西村、DF:登尾、角田、児玉新、MF:中払(→星62分)、石井、中山(→小原86分)、斉藤、渡邊、FW:パウリーニョ、林。J1残留のためには是非とも勝ち点3が欲しい京都は、立ち上がりから積極的に来ます。3分には斉藤の強烈なミドルシュートが下田を襲い、5分には2回連続で中山からのパスで林がペナルティエリアの中に侵入し、ぎりぎりで凌ぎます。7分にはパウリーニョがロングレンジからのFKを直接狙い、その直後にも盛田のパスミスから危ないクロスを入れられましたがシュートは下田がキャッチします。サンフは京都の気持ちに押されたか中盤でのミスが多く、また厳しいマークでウェズレイにボールが収まらずなかなか形を作ることが出来ません。28分にようやく駒野が切り返して左足でゴール前に入れ佐藤寿が飛び込む、と言うシーンを作り、35分にはウェズレイのFKが強烈な弾道で京都のゴールを襲いましたが、その後のCKを含めてなかなか得点を奪えません。前半は京都の積極性が目立ったもののお互いにミスが多く、雨の冷たさばかりが身にしみる展開で折り返しました。
 後半もまず仕掛けてきたのは京都。6分にはパウリーニョに左サイドを破られ、クロスに中山がフリーで合わせましたがシュートミスに助けられます。また15分にもミスから逆襲を許しパウリーニョが抜け出してGKと1対1になりかけましたが、盛田がスーパーなクリア。更にそのこぼれを狙った林のシュートは枠を外し、危うくピンチを逃れます。その後、星を投入してサイドからの崩しを意図する京都。しかし徐々に足が止まって押し上げが遅くなり、あまりチャンスを作れなくなります。逆にスペースが出来たためかサンフの動きが良くなって、チャンスを量産するようになります。24分には駒野のクロスに柏木がダイレクトボレーで合わせましたが惜しくも枠外。28分には森崎浩のクロスに森崎和が頭で合わせましたがGKの好セーブに防がれ、続くCKでは盛田がどんぴしゃで合わせましたが惜しくもDFに当たります。31分にはウェズレイのヒールパスを受けた佐藤寿がシュートしたもののクリアされ、その後も森崎浩が、佐藤寿が、青山が、柏木が狙いますがなかなかゴールを割れません。40分には左サイドを崩して寿人が抜け出し、ペナルティエリアのわずかに外でFKのチャンスを得ます。慎重にボールをセットするウェズレイ。曲がり落ちるボールを警戒してゴール前を固める京都。しかしウェズレイはぽっかりとあいたゴール前のスペースにインサイドでボールを送ると、森崎和が左足でシュート。このボールは右足に当たったものの執念が乗り移ったようにゴールに転がり込み、サンフレッチェはようやく先制点を奪うことが出来ました。
 勝ち点を1でも欲しい京都はその後逆襲を仕掛けてきましたが、これを凌ぐとまたもや広島がペースをつかみます。43分には柏木のクロスに佐藤寿。44分にも柏木のシュートがポストを叩き、こぼれを森崎和?がダイレクトで狙ったもののGKにクリアされます。最後はやや危ないシーンもあったものの守備陣が集中を切らさずに守り切り、サンフは1-0で逃げ切ってホームでの連勝を4に伸ばしました。
 前節ほぼJ1残留を決めていたこと、代表組のコンディションが悪かったことなどもあって、この日のサンフの出来は良くなかった、と思います。ウェズレイと佐藤寿が厳しいマークで消されてしまい前線に基点ができず、中盤から後ろはパスミスが多く自らピンチを招くシーンが多かった、と思います。後半の中山のシュートやパウリーニョが抜け出したシーンなどは守備が完全に崩されていて、相手が京都でなかったらほぼ間違いなく失点に繋がっていたのではないでしょうか。DFラインの集中力が高かったのは確かですが、それにしても無失点で凌ぐことが出来たのは運もあったからだ、と言えると思います。
 ただ、そんな流れでもしっかりと我慢して、自分たちの時間帯が来るのを待つことが出来た、と言うのはチームの成長を表していると言って良いのではないでしょうか。特に終盤は圧倒的に攻め続け、その流れで力づくで得点を奪ったと言う流れはまるで強豪チームのよう。バラバラになっていたチームが一つになり、苦しいトレーニングを通してチーム戦術を固めて勝てるチームを作ってきた2006年のシーズンを、ある意味象徴するような勝利だったと言えるかもしれません。特に今年はチームの低迷と歩調を合わせるように精神的不調に陥り、その後ペトロヴィッチ監督のチーム作りとともに復活してきた森崎和が残留決定のゴールを決めたと言うことは、彼にとってもチームにとっても非常に大きな意味を持つのではないか、と思います。この勝利で残留を決定しただけでなく、順位も今季初めて(得失点差で12位にいた第2節までを除く)13位に上げたサンフレッチェ。もう下を見る必要が無くなった今は、上を見て戦うだけです。12位の横浜FMとは同勝ち点で、8位〜11位とも(ただし千葉と新潟は暫定)は勝ち点2の差しかありません。残り3試合全部勝って一つでも二つでも順位を上げて、そして天皇杯と来季に繋げて欲しいと思います。
<06.11.19> 日本サッカー協会は昨日の試合で負傷した西川(大分)に代わって佐藤昭大選手を招集する、と発表しました。
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