11/5〜11/11のSANFRECCE Diary


<06.11.11> 「ホットニュース」によると、怪我でリタイアした高柳の代わりに遠征メンバー入りするのは大木か入船だとのこと。またダバツはコンディションが上がってきているものの「1ヶ月近くもまともな練習ができていないから、ちょっと時間がかかっている...それに今の最終ラインは2試合連続で結果を出しているし、変える必要も無い」(ペトロヴィッチ監督)とのことで、天皇杯と同じ先発メンバーで戦うことになりそうです。一方の福岡ですが、DFの要の宮本が出場停止ですが千代反田、金古が復帰したそうで、堅い守備をベースにカウンターを狙ってくるのは間違いないところ。中国新聞によるとペトロヴィッチ監督も「今回に限っては無理に攻める必要はないとの見解を示した」とのことで、ジリジリした我慢比べのような試合になりそうです。
 今日の試合会場は博多の森球技場で、午後3時キックオフ。テレビ放送はJ SPORTS 1(スカパーch306)で生中継がありますので、例によってブログで速報をやります。現地に行けない&テレビを見れない方は、そちらをどうぞご覧ください。
<06.11.10> 明日は2週間ぶりのリーグ戦。サンフレッチェは第30節をアウェイで福岡と戦います。
 良いサッカーをしながらもなかなか勝ち切れず、第12節までの成績は1勝5分け6敗だった福岡。電撃的な監督交代により立て直しを図りましたが、W杯後の再開以降も11試合勝ち星が無く、最下位に沈んでいました。しかしC大阪戦で5ヶ月ぶりの勝ち星を挙げると、その後は4勝2敗の成績で順位も16位まで上げてきました。
18H ●4-5 京都  【福】飯尾、久藤、薮田、城後、【京】アンドレ、パウリーニョ2、中払、加藤
19A ●1-5 FC東京 【福】OG、【東】藤山、赤嶺、石川、伊野波、阿部
20H ●1-3 千葉  【福】布部、【千】ハース、羽生、山岸
21A △2-2 大宮  【福】城後、中村、【宮】小林慶、森田
22A △0-0 大分
23H ●1-3 横浜FM 【福】飯尾、【横】久保、坂田、山瀬功
24H ○1-0 C大阪 【福】布部
25A ●0-4 清水  【清】枝村、高木純、矢島、OG
26H ○2-1 鹿島  【福】飯尾、布部、【鹿】野沢
27A ●1-2 浦和  【福】薮田、【浦】闘莉王、ワシントン
28H ○2-1 磐田  【福】中村、城後、【磐】鈴木
29A ○1-0 新潟  【福】古賀
 不調を抜け出して勝てるようになってきたのは守備が安定したことが大きいと思いますが、それ以上に大きいのはJ1残留のためにチーム一丸となっていることでしょう。特に鹿島、磐田、新潟に対する勝利は、モティベーションの差があったのが原因でしょう。明日も自動残留のための最後のチャンスと考えて、最大限のモティベーションで向かってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、やはりその「モティベーション」の差でC大阪に負けたものの、横浜FMには勝って一息つくことが出来ました。先週の天皇杯も素晴らしい内容だったそうで、気持ちさえ強く持って戦えばどのチームにも負けない力を持っているのは間違いない、と思います。明日は横浜FM戦からC大阪戦の流れを重視して、同じメンバーで臨むものと思われます。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
   李        森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、八田、ダバツ、入船、中里、前田、上野
 何度も書いているように、J1残留の目安は勝ち点34ぐらい。昨年の柏が勝ち点35で入れ替え戦に回ったことを考えれば、勝ち点36あればほぼ大丈夫、と言って良いはずです。だからサンフレッチェは残り5試合で1勝すればその基準をクリアできることになりますが、しかしそれはあくまで数字上のこと。「ボトム3」の全チームが勝ち点を積み重ねてくることは無いと思いますが、しかしどこか1つが大きく勝ち点を伸ばしてくる、と言うことは十分にありうる事です。明日、仮に福岡に負ければ勝ち点差が5となって、相手を勢いづかせてしまうのに対して、逆にこちらが勝てば相手の気持ちを挫くことができます。今シーズン最大の決戦とも言える、明日の福岡戦。サンフレッチェのすべきことは、ただ勝つことのみです。
<06.11.10> 昨日コルカタで行われたAFCユース選手権の準決勝で、U-19日本代表は韓国をPK戦の末に下して決勝に進出しました。
 日本のメンバーは、GK:林、DF:内田、槙野(退場85分)、福元、堤(→香川46分)、MF:梅崎、田中(→森重86分)、青山、柏木、FW:森島、河原(→青木62分)。試合は日本のキックオフで始まったものの、すぐにボールを奪った韓国が日本の左サイドを破ると中央へ。このボールをクリアし切れずに押し込まれ、日本はあっという間に先制を許してしまいました。
 しかしこれまで厳しい試合を勝ち抜いてきた日本の選手達は、これで力を落とすことなく反撃を開始。徐々に押し返してペースを握ると、柏木を起点に何度もチャンスを作ります。特に最後の15分間は日本が圧倒し、梅崎のパスから森島が飛び込んだシーンや柏木のスルーパスから河原のシュート、あるいは柏木がワンツーで抜け出してシュートなど決定機を量産します。そして後半2分、香川の攻め上がりから柏木が絶妙なヒールパスをDFラインの裏に送り、これを受けた森島がワンフェイントから豪快に決めて同点に追いつきました。
 しかしその後は日本に連戦の(あるいは移動の)疲れが出たのか韓国ペース。日本は中盤でボールを奪えなくなり、何度も相手にゴール前への侵入を許します。そして後半38分、DFラインの裏に抜け出した相手選手を槙野が後ろから倒してしまい一発レッド。日本は延長戦を含めて40分近くを数的不利のまま戦うことになりました。
 そんな苦しい状況を打ち破ったのは、またしても柏木でした。延長前半15分、柏木が右サイドをドリブルで突き進んで相手を引きつけると右サイドに絶妙なパス。これを受けた梅崎のクロスをボレーで叩いた森島のボールはGKの好セーブに防がれたものの、こぼれ球を青木が決めて日本は待望の勝ち越し点を奪いました。
 しかしその後は再び韓国ペース。引いて守る日本ははね返すのがやっとで、カウンターで相手を脅かすこともできません。そして延長後半6分にFKを決められ追いつかれると、後はPK戦に持ち込むのが精一杯、と言う戦いとなりました。そして運命のPK戦。両チームとも緊張感に負けたか5人ずつが終って3人が外すと言う厳しい戦いとなりましたが、日本は6人目の青木が豪快に決めたのに対して林が見事にストップし、日本は初の優勝に向けてまた一歩前進しました。
 この試合のMVPを挙げるとすれば数々のピンチを切り抜けPK戦でも大活躍のGK林でしょうが、フィールドプレーヤーで最も輝いていたのは、と言うと間違いなく柏木だったと思います。持ち前の運動量で中盤の至るところに顔を出し、キープ力と視野の広さ、そして前線への飛び出しで何度も決定機に絡んでいました。先制点のシーンは香川の突破と森島の落ち着きが良かったのは確かですが、決定的チャンスになったのは柏木の絶妙なヒールパスがあったから。また2点目も劣勢だった時間帯に点を取れたのは、柏木が見事なドリブルで相手陣内にボールを持ち込んだからでした。またここまでの5試合全てで得点に絡んでいるのも特筆すべきところ。今回のチームは、まさに「柏木のチーム」と言って良いように思います。
 また退場を食らってしまった槙野ですが、数的不利になってチームが苦しくなったと言うことよりも、あのシーンでファウルででも止めた、と言う方こそ評価すべきだと思います。これまでフル出場でDFラインを統率してきた槙野の貢献も大きなもので、彼の活躍が無ければ日本がここまで勝ち上がることはできなかったのは間違いないところ。この韓国戦も、勝って一番ほっとしていたのは彼だったのではないかと思います。このレッドカードで決勝は出場停止となりましたが、おそらくチームの「盛り上げ役」として全力を尽くしてくれるのではないでしょうか。
<06.11.10> 日本サッカー協会は昨日11/14に韓国戦を戦うU-21日本代表を発表し、広島からは佐藤昭と前田が選ばれました。
【GK】松井(磐田)、佐藤昭(広島)
【DF】千葉(新潟)、田中(大宮)、鎌田(流経大)、柳楽(福岡)、
    小林祐(柏)、細貝(浦和)
【MF】渡邊(名古屋)、本田拓(法政大)、谷口(川崎F)、水野(千葉)、
    上田(磐田)、家長(G大阪)、枝村(清水)、乾(野洲高)
【FW】カレン(磐田)、萬代(仙台)、津田(名古屋)、前田(広島)
 反町監督によると「来年から始まる五輪予選に向けて...一人でも多くの選手に経験を積んでもらうことを基準に選手選考を行った」とのこと。中国戦で先発した選手はメンバーから外し、それ以外の選手を選んでいます。つまり今回は実質的にB代表と言うことになりますが、ただU-21代表をチームとして固めて行くのは来年以降。むしろこのメンバーの中から何人もレギュラーを狙う選手が出てきてこそチームは強くなるわけで、そう言う意味では中国戦以上に楽しみなメンバーだ、と言えそうです。
<06.11.9> 「広島アスリートマガジン」の記者の方のブログによると、昨日の練習に愛媛にレンタル中の高萩選手が参加していたそうです。前節受けたイエローカードで2試合出場停止になっているため広島の練習に戻ってきている、とのこと。来シーズンの契約はまだ分からないものの広島に戻ってくるのが既定路線なので、実際に練習で見たい、と言うペトロヴィッチ監督の意向があったものと思われます。練習では「持ち前の運動量を活かして走り回って、得意の長短織り交ぜたパスも披露してい」て、同期の前田や桑田と談笑しながら普通に練習をしていたそうで、来季のポジション争いのために何かをつかんで行って欲しい、と思います。
<06.11.8> 天皇杯のC大阪戦でシュートを打った際に左足を負傷し途中交代した高柳一誠選手ですが、結局「左足第五中足骨」(足の小指の根元の骨らしい)の骨折と言うことで昨日手術を行い、全治3ヶ月と診断されました。今季中の復帰は絶望で来季もキャンプの途中から合流、と言うことになりそう。ポジション獲得を目指していた彼にとっては非常に残念なリタイアとなってしまいましたが、むしろオフシーズンに重なるのが幸いだったと考えて、来シーズンに備えて欲しいと思います。
<06.11.7> AFCユース選手権インド2006の準々決勝をサウジアラビアと対戦したU-19日本代表は、後半ロスタイムの青木の決勝ゴールで勝ち7大会連続で世界大会進出を決めました。
 この試合に勝つために1年半のチーム作りをして来た日本のメンバーは、GK:林、DF:内田、堤、福元、槙野、MF:梅崎、田中(→山本78分)、柏木(→森重92分)、青山、FW:森島、河原(→青木64分)。立ち上がりから積極的な日本は1分には最初のCKから槙野のヘディングシュートがバーを直撃。またその後も梅崎のFKや福元のシュートなどでチャンスを作ったそうです。そして前半6分、内田の突破を倒されて得たFKを柏木が蹴り、このボールを河原が合わせて先制点を奪いました。その後サウジアラビアに何度かカウンターやセットプレーからチャンスを作られましたが林の好守で守り、前半は1-0で折り返しました。後半の立ち上がりは日本がペースを握ったもののその後はサウジに押し込まれ、11分にはFKがバーの下側を叩き、その後にも強烈なミドルに襲われます。逆に日本も柏木の左サイドからの突破を起点に堤のミドルシュートがポストをかすめたり、あるいは青木がペナルティエリア外で相手GKに倒される(これはどう見てもレッドカード)などのシーンを作ります。しかし後半35分、サウジの左サイドからのFKのボールが放り込まれると、森島がペナルティエリア内で相手選手を倒したとしてPKを与えます。そしてこれをキャプテンのジュファインに決められ同点に追いつかれてしまいました。その後は何とか勝ち越したい両チームの激しい攻防が続きますが、それに決着をつけたのが途中出場だった青木。後半ロスタイムに柏木が相手に囲まれながら出したパスを豪快に蹴り込んで、見事な勝利に結びつけました。
 昨日の準々決勝に勝って「世界行きの切符」を手にしたのは韓国、北朝鮮、そしてヨルダン。目標としていたU-20ワールドカップの出場権を得た日本は、次はこれまで一度も達成していないアジアチャンピオンを目指して韓国と戦います。
<06.11.6> 3日に吉田で行われたJユースサハラカップのグループリーグ第4戦で、サンフレッチェユースはG大阪ユースに敗れ1勝1分け2敗となりました。広島三矢組によると守り重視の4-2-3-1で臨んだサンフレッチェユースは前半20分に平繁のクロスに横竹が頭で合わせて先制しました。しかしその後はG大阪の猛攻を受け防戦一方だったそうで、特に後半は倉田に右サイドを蹂躙されたとのこと。後半11分にその倉田からのパスを決められ同点に追いつかれると、22分に星原に決められ勝ち越しを許しました。その後広島も藤澤、野田を投入して反撃を試みたものの及ばず、悔しい敗戦となりました。今年は守備が安定せずなかなか好成績を収めることのできないサンフレッチェユース。新布陣はたぶんそこを考えてのものだったと思いますが、それが浸透しないままに戦って敗れてしまった、と言うことなのではないでしょうか。なかなか勝ち点が伸びずに苦しい戦いを強いられているこのグループリーグですが、3位までは勝ち抜けることができるので何とか清水には勝って欲しいと思います。
<06.11.5> 昨日鳥取バードスタジアムで行われた天皇杯4回戦C大阪戦は3-0で快勝し、2週間前の屈辱を晴らしました。
 リーグ戦での流れを重視したペトロヴィッチ監督は、控えも含めて横浜FM戦と同じメンバーでこの試合に臨みました。
        下田

   森崎和  戸田  盛田

        青山
駒野              服部
   李        森崎浩
   (→高柳45分→中里59分)
     佐藤寿 ウェズレイ(→上野65分)

SUB:木寺、八田、ダバツ、前田俊
 対するセレッソのメンバーは、GK:多田、DF:前田和、江添、山崎、MF:下村、ピンゴ(→ブルーノ・クアドロス78分)、河村、ゼ・カルロス(→森島寛65分)、古橋(→西澤65分)、FW:苔口、柿本。序盤はどちらも慎重な立ち上がりだったようで、サンフはボールを支配しながらも横パスが多く、なかなか前にボールを運べない時間帯が続いたそうです。しかし24分にウェズレイがバー直撃のシュートを放つと、その後もペースを握って押し込みます。セレッソも41分に苔口のシュートがゴールネットを揺らしましたが、これはオフサイドに救われます。サンフは流れをつかみながらもなかなかゴールを割れない展開で、前半を折り返しました。
 後半に入って李に代えて高柳を投入したのが功を奏したのか、立ち上がりから広島ペース。森崎浩のミドルシュートや高柳のミドルなどで、相手ゴールを脅かします。そしてゴール前を固めるC大阪の守備陣を打ち破ったのは、佐藤寿、駒野の日本代表コンビでした。後半17分、青山のロングパスで抜け出した佐藤寿が左サイドの深い位置でボールをキープすると、逆サイドのスペースに展開。ここにゼ・カルロスを振り切って駆け上がっていた駒野がそのままの勢いをボールにぶつけて、待望の先制点を奪いました。更にその1分後、今度は駒野が右サイドを突破して鋭いクロス。ニアに飛び込んだ佐藤寿が押し込んで、あっという間に2点のリードを奪います。その後C大阪も森島寛、西澤を投入して反撃を試みましたがこれをしっかりとはね返すと、後半42分には上野がDFと競り合ってこぼれたボールに青山が飛び込み、決定的な3点目を奪いそのまま逃げ切りました。
 リーグ戦と全く同じメンバーで戦ったサンフレッチェに対して、吉田、森島寛、西澤を外して戦ったセレッソ。リーグ戦では同じようにJ1残留を目指して戦っている両チームですが、この試合に対する姿勢は大きく異なったものだった、と言って良いでしょう。特にセレッソは16歳の柿谷をベンチに入れたり、怪我から復帰したブルーノ・クアドロスをボランチとして起用するなどこの試合を「テストと調整」に使ったとしか思えない采配でした。従って全力で勝ちに行った広島が内容的に圧倒して勝ったのも当然のことだった、と言って良いのではないでしょうか。5回戦の相手は、強豪・ガンバ大阪。まずはJ1残留を果たして、今年最後のタイトルに向けての戦いに臨んで欲しい、と思います。
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