12/10〜12/16のSANFRECCE Diary


<06.12.16> サンフレッチェは昨日、来シーズンの開幕前のスケジュールを発表しました。

1/22(月)

トレーニング開始

広島ビッグアーチ

1/25(木)

清神社必勝祈願

安芸高田市吉田町

2/1(木)〜2/15(木)

1次キャンプ

トルコ・アンタルヤ

2/18(日)〜2/23(金)

2次キャンプ

宮崎シーガイア


 中国新聞の記事によるとペトロヴィッチ監督は「年内はサッカーのことは考えず休養を」と心身共にリフレッシュすることを求める一方で、「1月上旬からは走り込み、チーム練習が始まるときには7割の状態にしておくように」と指示。恒例となっていた合同自主トレも行わず、自主性に任せる方針のようです。1次キャンプではヨーロッパのクラブチームとの練習試合を予定していることを考えれば、1/22のトレーニング開始時からはかなりのハイペースでチーム作りを進めるはず。選手たち、特に若手はしっかりと準備して、来季に備える必要がありそうです。
<06.12.16> サンフレッチェは昨日、中里宏司選手の湘南ベルマーレへの復帰を発表しました。ベルマーレのジュニアユースとユースを経て湘南入りした中里は、高校3年時にJリーグにデビューしたのを皮切りに6年間で99試合に出場。やや怪我がちだったものの、ボランチもサイドもできる選手として湘南ではレギュラー級の選手でした。広島に期限付き移籍していた今季は最初はなかなか出場機会がなく、W杯の中断前にはナビスコ杯で2試合出ただけでしたが、ペトロヴィッチ監督の就任後は最初の名古屋戦で途中出場するとその後の5試合に先発出場。第18節以降はベンチスタートばかりだったものの、途中出場では光るプレーを見せてチームに貢献しました。24歳という年齢とハードワークできる選手だと言うことを考えればこのままペトロヴィッチ監督の元で鍛えれば成長したのではないか、とも思うのですが、レンタル選手の復帰は湘南のクラブとしての方針らしく、ここで戻されるのはやむを得ないところなのだろう、と思います。来季は湘南の昇格のために力を尽くして、今度は相手チームの一員として広島に来て欲しい、と思います。
<06.12.15> 先週末に出た紫熊倶楽部1月号(Vol.107)は、ビッグアーチに集まるサポーターが表紙を飾っています。最初の記事は駒野選手のロングインタビューで、「僕はアウトサイド」と言うタイトルで今年を振り返りつつチームについての思いを語っています。マッチレポートはリーグ終盤の福岡戦、京都戦、千葉戦、新潟戦、清水戦となっています。
 コラムはいつものように4本。金広督子さんは「2年ぶりのタイトルを」と言うテーマで主にJユース杯の千葉戦をレポートしています。石井百恵アナウンサーのタイトルは「地方の応援の力を見せつけたい」。様々な面でハンデの大きい地方クラブのアドバンテージは、土地に根づいたファンの応援である、と強調しています。同様の内容は望月ディレクターも書いていて、「来シーズン、サンフレの最大の敵は」観客が少ないことである、と強い調子で書いています。私のコラムは、「プライドを取り戻すために」と言うタイトルで今年1年を振り返っています。
 最後の記事は、「ミハイロ・ペトロヴィッチの挑戦」と言うSPECIAL DOCUMENT。崩壊状態にあったチームを引き受け、どのようにまとめて行ったのか。そのチーム作りの軌跡を綴って、今年後半のサンフレッチェの「真実」を明らかにしています。そして最終ページの「私たちは、サンフレッチェ・サポーターです」で取り上げられているのは、広島市の渡部さん一家です。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円。定期購読と通信販売のお申し込み、お問い合わせは紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<06.12.15> 新聞報道によると、大木選手の愛媛FCへの完全移籍が決まった、とのことです。逆に愛媛にレンタル中の森脇、田村の2人は今週広島に戻ってきていて、練習に参加しています。(携帯サイトによる。)一方湘南からレンタル中の中里は、湘南側の事情により復帰の可能性が高い模様です。
<06.12.14> サンフレッチェと東京Vは昨日、戸田和幸選手の広島への完全移籍を発表しました。桐蔭学園から96年に清水入りした戸田は2年目からレギュラーとなりリーグ戦163試合に出場。2003年からはトットナム・ホットスパー、ADOデンハーグでプレーしました。その後清水から東京Vを経て広島に期限付き移籍し、今季は30試合に出場してDFラインを支えました。来季は上位を目指すサンフレッチェとしては、今季の戦力を維持するのが最重要課題。特に戸田の契約については広島には優先権がなく東京Vとの交渉次第と言う面があっただけに、ここで完全移籍で獲得できたのは非常に大きなことだ、と言えるでしょう。
 一方サンフレッチェは昨日、佐藤昭大選手の愛媛FCへの期限付き移籍を発表しました。サンフレッチェユースから広島入りした佐藤昭は、これまでリーグ戦8試合、ナビスコ杯1試合に出場し、また年代別代表の常連でもありましたが、チームでは下田はもちろん木寺を抜くこともできず、またU-21代表でも西川、松井の後塵を拝して出場の機会を失っていました。愛媛には今季24試合に出場した川北、14試合に出場の川本の他、JFL時代には守護神として活躍した羽田もいてポジション争いは厳しいと思いますが、GK王国・広島で培った力を発揮して、出場機会をつかんで欲しいと思います。
<06.12.14> 中国新聞によるとサンフレッチェは昨日も契約更改交渉を進め、下田は前回提示と同じ4,200万円、盛田は前回から50万円上積みの800万円で合意しました。また吉弘も30万円増の780万円で合意しましたが、駒野と森崎浩は代理人交渉をすると言うことで結論は次回以降に持ち越した、とのことです。
<06.12.13> Jリーグは昨日、今シーズンの優秀選手を発表し、広島からは佐藤寿人選手が2年連続で選ばれました。これはJ1各クラブの監督、選手による投票によるもので、今回選ばれた28人の中から12/18のJリーグアウォーズの場でベストイレブンが選ばれることになります。また同時に優秀新人賞も発表され、内田篤(鹿島)、藤本(清水)、中村(福岡)が選ばれました。この3人はいずれも開幕からレギュラーとして活躍し、28試合以上出場しています。従って出場試合数が20試合に満たなかった青山、柏木が選から漏れたのは仕方がないところ、と言えるでしょう。
<06.12.13> 今年も某スポンサーの方のご協力により、サンフレッチェのオフィシャルカレンダープレゼントを行います。今回は壁掛けタイプ6部と卓上タイプを3部で、希望者多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。ご希望の方は、お名前と郵便番号、住所、電話番号、カレンダーの希望のタイプをご記入の上、 webmaster@sanfreccediary.netまでメールをお送りください。締切は 12/16(土)必着です。
<06.12.12> プレスリリースによると、サンフレッチェはダリオ・ダバツとの来季の契約の合意に達した、とのことです。8/7に来日したダバツは、直後の清水戦で交代出場するとその後は8試合に先発出場しました。しかし9月末の川崎F戦で怪我で下がった後はその後遺症に苦しみベンチ入りが精一杯。新潟戦では体調不良の戸田に代わってリベロでフル出場したもののその後はベンチ入りもできなくなり、11試合出場でシーズンを終えています。身体の強さ、ボール扱いとフィードの技術などいかにもヨーロッパのDF、と言う感じのダバツ。まずは足を完全に治して、来季は開幕からチームに貢献して欲しい、と思います。
 一方新聞報道によると昨日は主力クラスの5人と契約交渉を行い、服部は3,800万円で合意しました。また柏木は120万円増の720万円。高柳は60万円増の660万円で合意しましたが、青山は250万円増の850万円を、森崎和は3,400万円を保留しました。ただ、中国新聞によると彼らも契約には前向きで、青山は「いい話し合いが出来た。来年はもっと自分の色を出して1年を通して活躍したい」、また森崎和は「もう少し金銭面以外の話もしたい」と語っていたそうです。
<06.12.11> 昨日フクダ電子アリーナで行われたJユースサハラカップ準々決勝の横浜FMユース戦は、前半早々に先制を許したものの逆転で勝利し、2年ぶりにベスト4に進出しました。
 サンフレッチェユースの先発メンバーは、GK:兼田、DF:佐藤拓、篠原、遊佐、野田、MF:藤澤、保手濱、岡本、横竹、FW:平繁、中野。対する横浜FMは主将の山岸が大学受験のため欠場したものの、怪我から復帰した長谷川アーリアジャスールを先発に起用するなどその他はベストに近いメンバーだったそうです。優勝候補同士の激突、と言うことでレベルの高い戦いとなったこのゲーム、先制点を挙げたのは横浜FMでした。7分、斉藤に右サイドを破られ深い位置からのクロス。これを中央でFW木村に合わせられてゴールを破られました。ただ、早い時間帯だったこともあって選手達に焦りは無かったそうで、それから10分も経たない16分に、左サイド深い位置からの平繁のFWに横竹が頭で合わせて同点に追いつきました。
 その後は一進一退。1年生、2年生に代表クラスを揃える横浜はボールをつないで来ましたが、広島はツートップ+横竹の個人技で打開して決定機はむしろ多かった、とのこと。そして後半15分、横竹からのボールを平繁がヒールで落とし、これを受けた中野が強引に前を向いて強烈なミドルシュート。これが弾丸のようにゴールネットに突き刺さり、ついに広島が勝ち越しに成功しました。
 その後は長身選手を投入して、高さで攻撃の主導権を握ろうとする横浜。それに対して広島は、1年生の時にはDFを経験していた横竹がCBに入り、ハイボールをことごとくはね返します。これに引っ張られるように佐藤拓と篠原も素晴らしいプレーを見せたそうで、そのままがっちりと守り切って試合終了。サンフレッチェユースはハイレベルな戦いを制して、長居行きの切符をつかみました。
 準決勝の相手はG大阪ユース、大宮ユースを下して勝ち上がってきたJCY所属のダークホース・三菱養和SC。長居第2陸上競技場で、12/17の午後11時キックオフです。
<06.12.10> 昨日神戸ユニバで行われた天皇杯5回戦のG大阪戦は、粘りを見せて延長に持ち込んだものの押し切られ、今年最後のタイトルのチャンスを逃しました。
 戸田を出場停止で欠き、また青山、前田らがドーハからまだ戻ってきていないと言うことで、サンフは今季初めての布陣でこのゲームに臨みました。
        下田

   駒野   森崎和   盛田

        森崎浩
李(→趙112分)         服部
    柏木     桑田(→入船117分)

     佐藤寿  上野

SUB:木寺、八田、吉弘、槙野、中尾
 対するG大阪のメンバーは、GK:松代、DF:實好、宮本、山口、MF:加地、明神、橋本(→寺田105分)、遠藤、二川、FW:播戸(→前田80分)、マグノ・アウベス(→平井118分)。立ち上がりは広島がペースをつかみ、DFラインからしっかりとポゼッションして相手陣内にボールを運びます。しかし最初にビッグチャンスをつかんだのはガンバ。3分に山口の上がりから播戸が倒されて得たFKで、遠藤のボールはバーを叩きます。逆にサンフは12分に桑田のヒールでのダイレクトパスから上野が抜け出そうとし、13分には森崎浩の鋭いカットから佐藤寿、上野と繋いで相手ゴールに迫ります。対するガンバは18分にマグノ・アウベスが強烈なミドルシュートを放ちポストを叩きます。また44分にも左からのマグノのパスをつないで最後は明神が強烈なミドルを放ちましたが、下田が正面でキャッチします。前半終了間際にはサンフも攻勢に転じ、李のFKが良いところに入り佐藤寿がシュートしましたがその前にファウルを取られます。前半のサンフは守りに回る時間が長かったもののボールを奪うと素早く前線に運んでチャンスを作り、流れとしてはほぼイーブンペースでハーフタイムを迎えました。
 後半も立ち上がりからしっかりとボールをつないで行こうとするサンフ。6分には森崎浩が思い切って打ったミドルシュートを松代が弾きます。しかしガンバも持ち前の攻撃力を発揮して、5分には二川の強烈なミドルを下田が弾き、そのこぼれも服部がゴールライン際で掻き出すと言う決定的なシーンを作られ、12分にもマグノアウベスのパスを橋本がシュートしましたが、服部がちょっと触ったのが幸いしてボールは大きく上へ外れます。その後やや膠着状態となっていた後半19分、状況を打開したのはサンフレッチェでした。左からの攻撃がうまく行かなかったと見るや、右に展開して李がアーリークロス。これをDFラインの前に入り込んだ佐藤寿がうまく頭で流し込み、見事なゴールでリードを奪いました。
 その後DFラインに2人を残して攻撃に出たガンバでしたが、サンフは前線からの精力的な守備でチャンスを作らせません。このまま広島がペースをつかむかに見えましたが、しかしここで主審・奥谷氏の不可解なジャッジが流れを変えます。23分、加地のロングクロスに競り合ったマグノ・アウベスが倒れ、李がイエローカードを受けPKの判定。ビデオで見た限りではマグノ・アウベスは足を滑らせただけで、むしろシミュレーションと言っても良いようなシーンでしたが、しかし判定は判定。久々に先発の遠藤が下田が飛んだ方向と逆に冷静に蹴り込み、同点に追いつかれてしまいました。更に32分、CKからのクリアボールを拾った遠藤が左からクロス。ここに後ろから走り込んだマグノ・アウベスが頭で押し込んで、サンフは逆転を許してしまいました。
 苦しくなったサンフでしたが、しかしこれで気持ちをダウンさせるのではなく、自分たちのサッカーを貫いて点を奪いに行こうとします。43分には森崎浩のロングボールを李が右から折り返しましたが、中央に走り込んでいた上野が倒されたにもかかわらず笛が鳴る事はなく誰も触らずに抜けます。また44分の佐藤寿が倒されて得たFKでは、李のボールはバーを舐めるように外れてしまいます。誰もがもう終わりか、と思った47分、下田からのボールを盛田がフィードし、森崎浩、佐藤寿、上野とつなぎペナルティエリアの中に飛び込んだ森崎浩が強烈なシュート。ファーを狙ったボールは見事にネットに突き刺さり、サンフは素晴らしい粘りで延長に持ち込みました。
 延長に入っても、ボールをつないでくるガンバに対してサンフは前線からの守りで自由にさせず、素早いカウンターから勝機を見出そうとします。延長後半4分には左サイドから崩し、佐藤寿、上野が続いて決定的なシュートを打ちましたが相手に守り切られてしまいます。逆に5分、遠藤が素晴らしいキープ力を見せてDFに引きつけたところで寺田にスルーパス。フリーにはさせまい、と下田が飛び込んだものの落ち着いて放ったシュートに触ることはできず、ついにリードを許してしまいました。更に7分にも遠藤のスルーパスで抜け出したマグノ・アウベスに決められ決定的な2点差。ロスタイムには入船の突破からのクロスを佐藤寿が反転してシュートしましたが枠外に外れ、さすがに最後は追いつくことが出来ず敗戦となってしまいました。
 ウェズレイ、戸田、青山らを欠き、その上怪我人続出でメンバーの揃わない中で戦わなければならなかったサンフ。ガンバもシジクレイ、家長が不在だったものの、サンフの不利は明らかだった、と思います。しかし試合は、と言うとボールは支配されたもののしっかりと自分たちのサッカーを貫いて、立派な内容だったと言って良いのではないでしょうか。この日のDFラインは森崎和をセンターにして右に駒野、左に盛田と言うものでしたが、スピードのあるマグノ・アウベスと播戸のツートップにラインの裏を取られる、と言うシーンはほとんどありませんでした。また中盤も森崎浩をボランチにおいてその前を柏木、桑田が固めると言う今季初めての形でしたが、こちらも技術のある相手に対して一歩も引かずに戦いました。結果的に4失点した、とは言え2点は多くの選手が足を攣らせてしまった時間帯で、最初の2点はセットプレーから。しかも1点目はミスジャッジとしか思えないPKによるものですから、守備陣の責任だとは言えないでしょう。また攻撃面では佐藤寿、上野のツートップは出来る限りのことをしていたと思いますし、中盤からの攻め上がりのタイミングも良かったと思います。強いチームの条件の一つはメンバーが代わってもサッカーの質が変わらないことだと思いますが、これだけ主力選手が欠けた中でこれだけの内容のサッカーができた事は、ポジティブに考えて良いでしょう。結果的には敗戦となってしまいましたが、この半年間の集大成としては悪くないゲームだった、と言えるのではないでしょうか。
 さてこれで今季の公式戦全試合が終了し、チームは来季に向けて動き出すことになります。正式発表はまだですがペトロヴィッチ監督の留任はほぼ間違いなく、主力もほとんどは残留してくれそうな気配です。赤字がかさんでいるため新たな補強は難しい状況ではありますが、今季のメンバーが全員残り、そこにレンタルで出ていた高萩らが戻ってくれば十分にレベルを維持し、そして上を目指すチームが作れるはず。予定よりは少々早い冬休みとなりましたが、その分しっかりと休養を取って、来年に向けて新たな気持ちでスタートを切って欲しい、と思います。
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