12/24〜12/31のSANFRECCE Diary


<06.12.31> 昨日の日刊スポーツによると、八田がFC東京に移籍することが明らかになりました。11月末にサンフレッチェからゼロ査定を受けた八田には、その後複数のクラブからオファーがあったそうで、その中から熟考の末FC東京を選んだとのこと。条件面などで大筋で合意しているそうで、年明けにも正式に発表される模様です。
<06.12.29> 昨日日本サッカー協会はカタール国際トーナメントに出場するU-22日本選抜を発表し、広島からは桑田と佐藤昭が選ばれました。また広島ユース出身の西山も選出されました。今回選ばれたのは次の20人。
【GK】佐藤昭(広島)、林(流経大)
【DF】河本(神戸)、石川(柏)、辻尾(中央大)、田中(横浜FM)、
    平岡(清水)、福元(大分)
【MF】本田拓(法政大)、高橋(鳥栖)、菅沼(愛媛)、西山(川崎F)、
    小椋(水戸)、中山(京都)、丹羽(神戸)、狩野(横浜FM)、
    桑田(広島)
【FW】古部(立命館大)、萬代(仙台)、渡邊(早稲田大)
カタール国際は1/21から始まり、日本は南アフリカ、カタール、UAEとグループリーグを戦います。そして2位までに入ると1/29、1/31に行われる予定の準決勝、決勝を戦ってくることになります。サンフレッチェは2/1からトルコキャンプに入るので、桑田はカタールから直接トルコ入りすることになるかもしれません。
<06.12.28> サンフレッチェは昨日、ユースの平繁龍一、遊佐克美の2人のトップ昇格を正式に発表しました。平繁は東広島市の出身で、ジュニア、ジュニアユースを経てユースでプレーしてきた生え抜き中の生え抜き。年代別代表にはU-14から毎年選ばれていて、今年はU-19代表候補にも選ばれています。昨年までは独りよがりのプレーが目立っていましたが、今年は最上級生の自覚からか人を使うプレーも覚えてきたようで、ペトロヴィッチ監督の評価も高い、とのこと。FWの層が薄いことを考えると、1年目からトップの試合に絡んでくる可能性も高いのではないでしょうか。一方の遊佐は福島県出身で、ユースから広島でプレーしています。ハードな守備の出来る中盤のユーティリティープレーヤーで、1年生の時のクラブユース選手権のG大阪戦で監督から「おまえのところで全部潰せ」と指示されて途中投入され、実際にその通りにプレーしてチームを勝利に導いたのは有名です。中盤は若手の好選手が多いので試合出場のための壁は厚いと思いますが、こちらもペトロヴィッチ監督の評価が高いらしいので、突然抜擢される可能性もあるのではないでしょうか。
<06.12.28> 中国新聞によると李との契約が100万円増の年俸1,500万円で合意に達した、とのことです。20日に代理人を立てて交渉した李ですが、その後も電話などで話し合いを続けていたそうで昨日合意した、と織田強化部長が語ったそうで、これでほぼ全員の契約更改が完了したのではないかと思われます。一方新潟から期限付き移籍中の上野ですが、JFLの栃木SCか広島かで揺れていてまだ決まっていない、とのこと。上野にとって地元クラブである栃木を取るか、あるいはJ1でのプレーを取るか、出場機会の可能性も含めて悩みが大きいのではないでしょうか?
<06.12.27> 中国新聞によると、昨日駒野との契約交渉を行い、1,000万円増の4,100万円で更改しました。これで戸田、服部を抜いて、下田の4,200万円に次ぐ日本人選手で二番目の額になっています。「1年を通じてほぼフル出場した貢献度を査定に加味」した、とのことで、1回目の交渉から400万円の上積みがあったとのこと。来季もまたチームと代表の2本立てで頑張ってくれるのではないでしょうか?
<06.12.26> 中国新聞によると昨日は戸田と森崎浩が契約更改交渉を行い、戸田は現状維持の4,000万円で、また森崎浩は400万円増の2,200万円で合意しました。戸田は「僕のキャリア、プレーを評価してくれた上での移籍で両球団に感謝している。10位で給料を上げて、とは言えない」と納得の表情だったとのこと。今年は引っ越しも無いと言うことで、オフも休まずにトレーニングに励む予定だそうです。また森崎浩は1回目の提示から100万円上積みを勝ち取っての契約。今季は前半は「干され」てしまって目標としていた全試合出場は果たせませんでしたが、その中で苦しみながらも自分を高めていったことはきっと今後に生きるはず。来季こそ開幕からチームを引っ張って欲しい、と思います。
<06.12.25> 昨日神戸ユニバで行われたJユースサハラカップ決勝はサンフレッチェ広島ユースがFC東京U-18を2-0で下し、3年ぶり3度目の優勝を果たしました。
 「新しい故障者もなく、出場停止もいない。これが何より」(森山監督・J's GOALによる)と言うことで、広島は現状のベストメンバーを組みました。
       兼田

野田   佐藤  篠原   遊佐

    保手濱   岡本
横竹  (→内田89分)   藤澤

     平繁  中野(→不老89分)
 対する東京も4-4-2(登録は3-5-2)で、GK:権田、DF:恩田、櫻井、吉本(退場89分)、MF:椋原、山浦(→宮阪89分)、中野、井澤(→城間56分)、山村、FW:森村、岩渕(→大竹56分→金森88分)。立ち上がりにペースを握ったのは広島で、1分には中野が、5分には平繁がシュートを放ちます。8分には岩渕にDFラインの裏に抜け出されますが篠原が素晴らしいカバーリングでシュートを打たせず、11分には平繁のスルーパスで岡本が飛び出します。また20分には中野が、平繁がドリブル突破を試みますが、引き気味に構える東京の守備陣を崩すことが出来ません。しかし東京も徐々にペースをつかむと、26分にはこぼれ球をフリーでシュートされましたが枠外。30分にも櫻井に決定的なシュートを打たれましたがこれも枠を外れます。前半の後半は東京のペースで、ショートパスを繋がれてゴール前まで攻め込まれますが、広島守備陣が森村に自由を許さず守り切ります。前半は両チームとも一瞬たりとも集中を切らさず、濃密な45分間の戦いでした。
 後半最初に攻め込んだのは東京。しかしCBとボランチが身体を張って守り、決定機を許しません。ここで最初に動いたのは東京のベンチで、2人を同時に替えて攻勢を強めます。広島は平繁が、中野が突破を試みますが東京の帰陣が速く、なかなかシュートまで行けません。18分にはゴール前でボールを受けた森村が反転して強烈なシュートを放ちましたがバー。36分にも森村のシュートが広島ゴールを襲いましたが、これはポストが弾きます。その直後、中野の強烈なシュートがDFに当たり高く舞い上がると、保手濱と権田が絡んでボールがゴール前にこぼれます。そして、諦めずにボールを追っていたのが保手濱がそのまま押し込み、ピッチサイドで見ていた控え選手を含めた大きな歓喜の輪が出来ました。
 トーナメントに入って初めての失点を喫した東京はこれで焦りが出たか、MFもDFも上がりっぱなしになってロングボールを放り込んできます。広島は横竹がCBに入って冷静にはね返すと、鋭いカウンターを繰り出して2点目を狙いに行きます。そして42分、相手ボールを奪った藤澤が軽快なステップを踏んで相手をかわすと、そのボールを受けた平繁が左サイドをドリブルで持ち上がります。そして十分に相手を引きつけると、後ろからフォローしてきた中野に優しいパス。中野はGKの位置を良く見てループ気味にシュートを沈め、決定的な2点目を奪いました。これで気持ちが切れてしまったか、吉本が2枚目のイエローカードを受けて退場となり、ロスタイム4分も何ごとも無く過ぎてタイムアップ。笛とともに広島の控え選手達がピッチになだれ込み、あちこちで歓喜の輪が出来ました。
 この試合のポイントは何か、と言うと、間違いなく「気合いと根性」だったと思います。ここまで相手を圧倒して勝ち上がってきたFC東京は間違いなく強かったし、また勝ちたい気持ちも強かったと思うのですが、しかし広島の選手の気持ちは確実に相手を上回っていたのではないか、と思います。1つのボールを巡っての相手選手との競り合いでは、ボールを失いかけても決して諦めずに食らいついていたし、1人がかわされても2人、3人と立ち向かって行っていました。またピッチ上の11人はだれ一人としてサボることなく、心を一つにしてチームのために戦っていました。それがあったから、だからこそ相手の決定的なシュートはポストを叩き、相手のGKと交錯してこぼれたボールがゴール前に転がり、そしてそこに広島の選手だけが走り込んでいたのだろうと思います。また相手の危険なパワープレーを凌ぎ、しっかりとボールをつないで相手ゴール前までボールを運び、そして決定的な2点目を奪うことが出来たのだろうと思います。試合後に広島の選手達は異口同音に「3年生のために勝ちたかった」と言う言葉を吐いているのですが、その思いを込めて、ピッチ上の11人だけでなくベンチ入りもベンチ外も全てのメンバーが心を一つにして戦ったからこそ、優勝を勝ち取れたのでは無いか、と思います。「練習試合を含めて春からこんなに負けたことはなかった」と監督が述懐するほどのチームが勝ち取った優勝は、まさにその森山監督が率いたチームにふさわしい、素晴らしいクリスマスプレゼントとなりました。
<06.12.24> 今日はJユースサハラカップ決勝が行われます。この大会に強いサンフレッチェユースは、2年ぶり6回目の決勝進出。一昨年は「三冠」を賭けて鹿島ユースと対戦し、PK戦の末に敗れていますので、今日勝てば3年ぶり3度目の優勝と言うことになります。今季のサンフレッチェユースはDF陣に怪我人が相次いだこともあって春先から苦戦が続き、プリンスリーグでは銀河学院に2-4で敗戦。クラセンはグループリーグは全勝で突破したもののトーナメント1回戦で柏に屈し、高円宮杯では滝川二に完敗を喫してベスト8に終りました。更にこのJユースサハラカップも、グループリーグでは2敗してグループ3位。トーナメントでは千葉に2-0、横浜FMと三菱養和にはいずれも2-1と苦戦の末決勝までたどり着いた、と言う感じです。対するFC東京U-18は、予選グループを首位で突破すると磐田を5-0、仙台を3-0、名古屋を3-0といずれも大差で下して5年ぶりに決勝に駒を進めています。従って客観的に見れば東京有利は否めないところではありますが、ここは森山監督譲りの「気合いと根性」で、久しぶりのタイトルを奪って欲しいと思います。
 今日の試合会場は神戸総合運動公園ユニバ記念競技場で、午後1時キックオフ。BS-iで生放送があるほか、携帯サイトでも速報があります。またJ's GOALでも速報がありますので、ぜひユースの戦いにご注目下さい。
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