12/3〜12/9のSANFRECCE Diary


<06.12.9> 中国新聞と携帯サイトによると、今日も試合に出れるフィールドプレーヤー全員がベンチ入りし、総力戦でG大阪に挑みます。森崎和がリベロ、駒野がストッパー、森崎浩がワンボランチと言う新布陣で、守りをしっかりと固めてカウンターから活路を見いだす事になりそうです。
 今日の試合は神戸ユニバー記念競技場で、午後1時キックオフ。テレビは午後7時10分からNHK BS1で録画放送が予定されています。
<06.12.8> 明日は神戸ユニバー記念競技場で、天皇杯の5回戦をG大阪と戦います。
 連覇を狙って今シーズンをスタートさせたG大阪は序盤はやや不安定だったものの、第18節で首位に立つと第24節まで首位をキープしていました。しかしその後、加地と遠藤の戦線離脱もあって失速。最終節まで優勝の可能性を残すことはできたもののひっくり返すことはできず、最終順位は3位に終わってしまいました。
24H ○4-0川崎F 【G】播戸、二川、マグノ・アウベス2
25A ●2-3甲府  【G】播戸、二川、【甲】ビジュ、茂原、石原
26A ●2-3磐田  【G】遠藤、シジクレイ、【磐】カレン、上田、前田
27H △1-1横浜FM 【G】マグノ・アウベス、【横】山瀬功
28A ●2-3FC東京 【G】播戸、マグノ・アウベス、【東】今野、鈴木規、石川
29H ○3-0清水  【G】シジクレイ、マグノ・アウベス2
30A ●1-3鹿島  【G】マグノ・アウベス、【鹿】OG、田代、野沢
31H ○1-0千葉  【G】マグノ・アウベス
32A △1-1福岡  【G】前田、【福】薮田
33H ○3-2京都  【G】マグノ・アウベス3、【京】パウリーニョ2
34A ●2-3浦和  【G】マグノ・アウベス、山口、【浦】ポンテ、ワシントン2
 終盤は競り合いをものにできずなかなか勝ち点が伸びなかったのですが、その要因の一つは遠藤、播戸の不在にあったのは間違いない、と思われます。特に遠藤の不在が大きかったのですが、今季絶望だと見られていたにも関わらず最終戦で復帰し、36分間のプレーで存在感を見せました。また播戸も戻ってきて怪我明けとは思えないほどの運動量と気迫を見せており、彼らの復帰で新たな気持ちで天皇杯を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、最終節ではメンバーが揃わない中頑張ったものの力尽きた、と言う感じで久々に敗戦を喫しました。またその中で退場処分を受けた戸田が明日は出場停止。ウェズレイは来日の目処が立たず、U-21代表組も帰国は明日と言うことで出場できません。明るい材料は、と言えば上野がアキレス腱痛から復帰したぐらいで、非常に厳しい状況で明日の試合を迎えることになります。予想メンバーですが、中国新聞などによると今週は森崎浩をボランチに入れた布陣を試しているとのこと。従って、たぶん次のような布陣で臨むことになるのではないでしょうか。
        下田

   駒野   森崎和   盛田

        森崎浩
李               服部
    柏木     桑田

     佐藤寿  上野

SUB:木寺、八田、吉弘、槙野、入船、中尾、趙
 昨年は5回戦、一昨年とその前は4回戦で敗退するなどこのところなかなか上位に進出できない天皇杯ですが、95年、96年、99年と5年間で3度決勝に進出するなど相性は悪くなかったはずです。G大阪を倒して準々決勝に進出できれば、戸田も青山も前田も戻ってくる。その上、相手は最近調子の上がらない大分と横浜FMとの勝者と言うことで、上位進出も見えて来ます。明日は石にかじりついても勝ちを拾って、最後のタイトルのチャンスに賭けて欲しい、と思います。
<06.12.8> 昨日の中国新聞によると、6日に佐藤寿、森崎和、盛田が契約更改交渉に臨み、佐藤寿は700万円増の3,700万円、森崎和は100万円増の3,400万円、盛田は100万円増の750万円の提示を受けたそうです。その中で佐藤寿は「お金を優先すれば、他チームの選択もあるが、僕はそうは思わない。監督が代わっていいサッカーができているし、来季はもっとチームに貢献したい」と語り、来季も広島でプレーすることを明言した、とのことです。
<06.12.7> 昨日、U-21代表はアジア大会の2次リーグ第3戦を北朝鮮と戦い、1-2で敗れました。この結果勝ち点6でグループ2位となりましたが、他のグループとの関係から準々決勝進出を逃しました。
 この日の日本のメンバーは、GK:松井、DF:辻尾、青山直(→カレン)、水本(→本田拓)、一柳、MF:本田圭、青山敏(→前田)、谷口、家長、増田、FW:平山。4分にいきなりFKを決められて先制点を許した日本でしたが、7分に増田のクロスを一柳が押し込んですぐに追いつき、その後はボール支配率を高めて押し込みました。しかし低い位置にブロックを作る北朝鮮の壁を崩せないままに時間が経過し、後半はそのボール支配も徐々にできなくなりたびたび北朝鮮の逆襲を受けます。そして後半18分、ゴール前からのFKをまたもや直接決められリードを許します。最後は日本もFWを次々と投入して点を奪いに行きましたが果たせず、悔しい敗戦となってしまいました。
 出場停止が明けて先発に戻ってきた青山敏ですが、この日は組立段階でのミスを連発。日本がリズムを崩す一つの原因となっていたような気がします。1試合休んで疲れは取れていたのではないかと思うのですが、蓄積した疲労はそんなものでは解消できなかったのかも知れません。また青山敏と交代で入った前田は決定的な仕事を期待されていたと思いますが、こちらもその期待に応えることはできませんでした。全体的に日本は良く動いてボールを動かし、本田圭や家長のドリブルから、あるいは青山敏や増田のパスから何度も相手ゴール前まで良い形で運んでいました。ただ、相手が1世代上のU-23代表(オーバーエイジもいるので実質的にはフル代表)だと言うこともあってかボールを動かすまではできても決定的な場面を作ることがなかなかできなかったのが、敗因だったと言えそう。中盤を増やす采配が、裏目に出てしまった、と言わざるをえないかも知れません。ただ、今回のU-21代表は各クラブ原則1名と言う制限からメンバーを選んでいて、真の代表を選ぶのはまだ先。厳しい日程の中からドーハまで行って戦ってきた選手たちには、まずお疲れさまと言いたいと思います。
<06.12.6> サンフレッチェは昨日から主力組の契約更改交渉を行い、駒野、下田、服部、森崎浩、李の5人が来季の提示を受けました。中国新聞によると駒野への提示は600万円増の3,700万円。表情は冴えなかった、とのことですが、しかし「今のサッカーは面白い。来季はもっと得点に絡み、優勝争いをしたい」と来季も弘まで頑張る決意を示した、とのことです。また下田は4,200万円(+200万円)、服部は3,800万円(+200万円)、森崎浩は2,100万円(+300万円)、李は1,500万円(+100万円)でいずれも微増の提示。活躍できた、と言う手応えのある選手にとっては物足りない数字かも知れませんが、しかしシーズンを通してみればほとんどの期間を残留争いしていて昨年以下の成績だったわけですし、それ以上に観客減などにより「1億円以上の赤字」(中国新聞)のため無い袖は振れない、と言わざるをえないでしょう。何とかあまりクラブに負担がかからない形で契約して、気持ちを新たに来季に向けてスタートして欲しい、と思います。
<06.12.5> ペトロヴィッチ監督が一昨日、エンジョイフェスタ会場の広島スタジアムで総括記者会見を行いました。6月中旬に就任してから5ヶ月半。そこまでの12試合で勝ち点10だったチームを率いて、22試合を戦った成績は11勝2分け9敗。勝ち点を35積み上げて、10位でのフィニッシュとなりました。特に第20節以降の15試合に限れば9勝2分け4敗の勝ち点29。この成績を34試合に換算すると勝ち点は65.7で、3位G大阪に匹敵する成績だ、と言えます。低迷していたチームを見事に立て直したペトロヴィッチ監督ですが、しかし「今季のチームに対する満足度は70点」だとのこと。「リーグ戦とカップ戦を合わせて40〜45試合を戦う」ためには「15人くらいは試合に出れるレベルの選手が揃わないと厳しい」ので、若手を鍛えてチーム力をアップさせる、と言う展望を示しました。ただ、そのためにクラブに補強を求めるのではなく選手を鍛えることで十分に良いチームになる、と思っている様子で、「私にとってもっとも大切なことは、軸となる選手たちがチームに残っていくこと」だ、と語っています。佐藤寿、駒野ら主力の流出を抑えるのはもちろんのこと、ウェズレイ、戸田らレンタル組を確保できるかどうかが最大のキーとなりそうです。そして来年は1月7日から個々の選手に則したプログラムで始動して、「14日間で200kmぐらいは走る」メニューをこなさせる、とのこと。1/21から広島県内でハードなトレーニングを行い、2月1日から2週間の予定で行われるトルコキャンプで欧州のクラブと実戦練習を重ねて、チーム作りを進めることになるようです。
<06.12.4> 昨日吉田サッカー公園で行われたJユースサハラカップ決勝トーナメント2回戦で、サンフレッチェユースは千葉ユースと対戦し2-0で勝ちました。広島三矢組によると立ち上がりは不安定だったものの徐々にペースを握ると、後半開始直後に中野のボールを受けた藤澤がミドルを決めて先制。その後も攻撃的なサッカーを展開して相手を押し込み、平繁がドリブルからミドルシュートを叩き込んでリードを広げたそうです。そしてその後も攻めの姿勢を緩めず、久々の無失点で逃げ切りました。続く準々決勝は12/10(日)の11時からフクダ電子アリーナで、相手は横浜Fマリノスユース。今年は強い、と言われながらクラセン、高円宮杯ともに決勝トーナメント初戦で敗れているだけに、相手もこの大会に賭ける気持ちは強いものと思われます。本命と目されたG大阪ユースが三菱養和に敗れるなど混戦になりそうな今年のJユース杯。サンフレッチェユースには自分たちのスタイルを貫いて、12/24の決勝に向けて勝ち上がって行って欲しい、と思います。
<06.12.4> 昨日の中国新聞によると、サンフレッチェは大木、八田の2選手と来季の契約を結ばない事を通告した、とのことです。また横浜FCにレンタル中の小村は完全移籍を前提にした交渉を進める、とのこと。逆に新潟を解雇された上野は広島に移籍の方向で話が進んでいるようです。
<06.12.3> 昨日日本平で行われたJリーグ最終節清水戦は0-3で敗れ、10位でのフィニッシュとなりました。
 代表招集と怪我人続出などでメンバーが揃わなかったと言うことで、出場可能なフィールドプレーヤーを全員ベンチに入れ、次の布陣で戦いました。
        下田

   森崎和  戸田   盛田
        (退場19分)
         李(→槙野65分)
駒野              服部
    柏木     森崎浩

     佐藤寿  桑田(→吉弘45分)

SUB:木寺、八田、入船、中尾、趙
 対する清水は、GK:西部、DF:山西、高木和、平岡(→岩下89分)、市川、MF:伊東、藤本、高木純、枝村(→平松86分)、チョ・ジェジン、岡崎(→久保山58分)、と言うメンバーでした。太ももを痛めていた李を強行出場させ、桑田を初めてFWで起用すると言うスクランブル体制で臨んだサンフでしたが、立ち上がりは自分たちのサッカーをしっかりとやって良い流れを作っていた、とのこと。8分にはCKから盛田がシュートし、10分には佐藤寿が、柏木が決定的な場面を作り、15分には森崎浩がGKとの1対1になるなどチャンスを作りました。しかし16分、カウンターのピンチを戸田がファウルで止めてイエローカードをもらい、続くCKからチョ・ジェジンに高い打点からのヘディングを決められて先制点を許します。続いて19分には競り合いからのこぼれを拾われて右サイドを破られた場面で、戸田が強烈なタックルで止めます。しかしこれもまたファウルを取られ、イエローカードを受けて退場し早くも10人での戦いを強いられることになりました。
 しかし昨日の広島は、その後も人数的不利を感じさせない戦いぶりを見せていたそうで、キャプテンマークを託された森崎和を中心に厳しい守りと豊富な運動量で対抗します。また29分の枝村の至近距離のシュートをスーパーセーブするなど下田も頑張って、前半は良い流れで折り返しました。
 前半の奮闘で足が止まった桑田に代えて吉弘を投入し、3バックにしてサイドからの攻撃を活性化させようとしたペトロヴィッチ監督。しかし試合勘の関係かミスが増え、またコンビネーションにも綻びが出て押し込まれる展開が増えて行きます。21分には李を諦めてボランチに槙野を投入して中盤を活性化させようとしますが、25分にはその槙野のパスミスを奪われてカウンターから枝村に決められます。更に28分にもチョ・ジェジンのループシュートが決まって決定的な3点差。その後は清水の余裕の姿勢を崩すことが出来ず、最後は清水サポーターの歓喜を黙って見ているしかありませんでした。
 この試合の映像はゴールシーンしか見ていないのですが、やはりメンバーが揃わなかったことよりも戸田が退場してしまったことが大きかったのではないか、と思います。2枚目はやむを得ないイエローだったにしても1枚目は厳しすぎる判定だった、とのことですが、しかしそれも主審の判断。そんな苦しい中でもしっかりとチャンスを作って互角の戦いに持ち込んだことは、今年の成長を表しているのではないかと思います。後半はミスが増えて押し込まれる場面が多かったとのことですが、それも経験のうちでしょう。吉弘が5ヶ月ぶりにピッチに戻ってきたこと、槙野がプロのピッチに初めて立ったことは、今後に向けて絶対にプラスになることだと思います。昨日の敗戦で賞金圏と1桁順位は逃してしまいましたが、シーズン当初の苦しさを考えれば良くここまで盛り返した、と言えます。やればできる、と言う手応えをいかに天皇杯と来季に繋げるのか。次の戦いはここからのスタートとなるのです。
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