2/12〜2/18のSANFRECCE Diary


<06.2.18> 優勝に向けての広島の熱い思いを集めようと言うことで、サンフレッチェは「Jリーグ優勝の願い、広島の熱き想いを横断幕に込めよう!〜メッセージ横断幕&キャンペーンミサンガプレゼント企画〜」を行います。2/11に行われた開幕イベント第1弾で横断幕にメッセージを書き込みましたが、この続きを明日の「応援練習会」(アステールプラザ2F多目的スタジオで午後5時半から)と開幕イベント第2弾(広島駅南口地下広場で午後1時半から)でも行って選手に進呈。試合会場で場内や場外に掲出するほか、場内演出にも使用するとのことです。更に開幕イベント第2弾の翌日に予定されている「応援練習会」(アステールプラザ2F多目的スタジオで2/26の午後5時半から)や3月開催のホームゲーム(3/5鹿島戦、3/18浦和戦、3/25G大阪戦)でも募集します。お問い合わせはサンフレッチェ広島事業推進部(tel. 082-233-3233, fax.082-233-3251)までどうぞ。
<06.2.18> サンフレッチェクラブからのメールによると、2/28(火)の午後6時半より「サンフレッチェ広島を励ます会」を開催します。場所は広島全日空ホテルの3Fオーキッドで、会費は大人7,000円、小中高生3,000円となっています。出席を希望される方は、お名前、ご住所、電話番号、参加人数を書いたメールをサンフレッチェクラブ事務局までお送りください。締切は2/24(金)の午後6時です。
<06.2.17> 連日のトレーニングマッチとなった8日目の宮崎キャンプは、草津と45分2本戦ったトップチームが2-2、九州学生選抜と40分を3本やったサテライトも2-2の結果でした。
 まず草津との対戦のメンバーは、GK:木寺、DF:西河(→高柳26分)、吉弘、小村(→ジニーニョ69分)、服部、MF:ベット、戸田(→李45分)、森崎和、大木(→森崎浩45分)、FW:上野(→平繁81分)、ウェズレイ。携帯サイトによると、中盤は大木がトップ下で戸田が底に入ったダイヤモンド型だったそうです。対する草津は、GK:高木、DF:斎藤、チカ、鳥居塚、尾本、MF:山崎、島田、佐田、中井、FW:高田、佐藤、と言うメンバーでした。先制点は広島で、前半10分にベットの縦パスで抜け出したウェズレイのクロスを上野がニアで合わせました。一方失点は後半の5分と7分で、いずれもカウンターから佐藤に決められた、と言うパターンだったようです。しかし後半21分、ウェズレイが左サイドを突破して森崎和へ。ループのクロスをウェズレイが頭で決めて同点に追いつきました。そしてその後は広島が圧倒的に攻めたようで、22分にはベットが抜け出してGKと1対1になったもののシュートが枠に飛ばず、31分には高柳のクロスを上野がヘディングしたもののこれも枠外。37分には李のシュートがポストに、森崎和のシュートがバーを叩き、38分以降は平繁が立て続けにチャンスを作りましたが決められなかったとのこと。「体力的に最も厳しい時間帯」に「ボール支配率が上がり、チーム特有の細かいパス回しとMF陣の飛び出しで何度も決定機を作り出した」(中国新聞)ものの決定力を欠き、2試合連続の引き分けに終わりました。
 一方九州学生選抜戦のメンバーは、1本目がGK:佐藤昭、DF:中里、ジニーニョ、西河、高柳、MF:森崎浩、李、柏木、青山、FW:桑田、平繁。2本目がGK:佐藤昭、DF:八田、槙野、盛田、入船、MF:平繁、柏木、中里、趙、FW:前田、中野。3本目がGK:河野、DF:中尾、槙野、八田、入船、MF:趙、橋内、遊佐、横竹、FW:前田、中野。得点はいずれも1本目で、11分に森崎浩、37分に桑田。失点は2本目の14分と3本目の17分でした。
<06.2.16> 昨日は宮崎で甲府との練習試合が行われました。日本代表組が出場する「実戦」はこれが最初で最後ということで、メンバーはGK:下田、DF:駒野、ジニーニョ、小村(→槙野45分)、服部、MF:森崎浩(→桑田74分)、戸田、森崎和、ベット(→高柳84分)、佐藤寿(→大木65分→青山89分)、ウェズレイ(→上野45分)。対する甲府は、GK:阿部、DF:秋本、アライール、林(→ビジュ60分)、杉山、MF:山本、石原、倉貫、鈴木(→宇留野71分)、FW:バレー、長谷川。激しい雨の中の試合となりましたが、広島の速いプレスと甲府の切り替えの早さと言う特徴が出てなかなかの好試合だった模様。先制点は前半4分で、左サイド深い位置からの服部のクロスをファーで待ち構えていたウェズレイが頭で叩き込みました。その後は甲府の逆襲を受けたようですが、19分にはウェズレイのパスを受けた森崎浩がシュート。22分には佐藤寿の飛び出しから森崎和。34分にも森崎浩、ベット、ウェズレイに服部が絡むパス回しで相手ゴールに迫ります。初めての組み合わせとなったウェズレイと佐藤寿のツートップはなかなか良かったらしく、大木監督も「恐ろしいコンビになりそうだ、と警戒感を口に」(中国新聞)していたそうです。
 後半はウェズレイに代わって上野が、また小村にルーキー槙野が登場します。立ち上がり早々に森崎浩のスルーパスで抜け出した上野のクロスに佐藤寿、2分にも森崎浩のクロスのこぼれに佐藤寿が飛び込んでチャンスを作ります。そして8分には佐藤寿のパスで飛び出した森崎浩が完璧にDFラインの裏に抜け出しましたが、足が滑ってチャンスを逃します。逆に19分、バレーのポストプレーから長谷川に決められ同点に追いつかれましたが、24分にはCKからのこぼれ球を森崎浩が素晴らしいミドルシュートを叩き込んで再びリードします。その後も大木のミドルシュート等のチャンスがありましたが、しかしここでも甲府が粘りを見せて31分にバレーにクロスをダイレクトで決められてしまいます。その後は桑田のシュートや駒野のCKから森崎和がニアで合わせたシーンなど決定機を作ったものの決めきれず、試合は2-2の引き分けに終わりました。日刊スポーツによると代表組は疲労と時差ぼけが抜けていなかったらしく、駒野はあまりボールに絡めず下田もハイボールの処理を誤る場面があった、とのことです。
 サテライト同士の対戦となった2試合目は、広島がGK:河野、DF:盛田、吉弘、槙野(→中里45分)、西河、MF:青山(→遊佐85分)、高柳(→趙45分)、李、桑田、FW:前田(→中野66分)、平繁(→柏木30分)。甲府は、GK:佐藤、DF:田森、池端、津田、井上、MF:ビジュ、鶴見、保坂、宇留野、FW:堀井、大西。甲府の1点目は前半40分で、右からのクロスを保坂に押し込まれました。2点目は後半23分で、再び右からのクロスを今度は須藤に決められています。広島は後半41分、李のスルーパスで飛び出した柏木が豪快に決めました。
<06.2.15> 先週発売ながら昨日やっと届いた(^_^;)紫熊倶楽部の3月号(Vol. 97)は、「夢をつかむために」と言うタイトルで宮崎キャンプでの集合写真が表紙になっています。トップ記事で登場するのは、森崎浩司と八田康介の両選手。昨年、精神的な落ち込みから骨折まで経験した森崎浩と、鳥栖に1年間の期限付き移籍していた八田。今年に「復活」を賭ける強い思いを語っています。
 これに続く記事は、6人の新加入選手たち。グアムキャンプで実力の一端を見せたウェズレイ、大きく成長して6年ぶりに広島に戻ってきた上野優作。プロ中のプロ、戸田和幸。アテネ世代の秘密兵器、中里宏司。トライアウトから契約を勝ち取った木寺浩一。そして未完の大器、河野直人。更に盛田、吉弘、青山、西河の今季に賭ける思いを綴っています。
 金広督子さんによるサポーターズコラムは、今季のキャプテンとなった遊佐選手のミニインタビュー。石井百恵アナウンサーのコラムは、森崎和、佐藤寿両選手のエピソードです。望月ディレクターの「月曜日のファンタジスタ」ではウェズレイと戸田に対する期待と、クレインフライの新曲を取り上げています。また私は8年前に遡って今のサンフレッチェの補強を評価してみました。
 「紫熊短信」と「Reader's Area」を挟んで、「サンフレッチェを支える人々」はホームタウン推進本部の工藤宏一さん。そしてうしろのカラーページはグアムキャンプの写真集となっています。
 紫熊倶楽部は1冊350円。年間購読は一般の方が送料込みで5,160円、サンフレッチェクラブ会員が4,740円となっています。お申し込み、お問い合わせは紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<06.2.15> 宮崎キャンプの6日目は主にグループ戦術を磨く練習を行いました。午前中は攻撃側は速いパス回しから攻め込み守備側は連動したプレスでパスを出させない、と言う3対3の練習が中心。ハーフコートの反対側では同じ3対3が設定されて瞬時に攻守が切り替わる、と言うもので、体力的にも頭を使うという面でも厳しいメニューだったそうです。そして午後は今日からの対外試合の連戦に備えて、ベテラン勢はプールでのリカバリートレーニング。他の選手はポジション別に分かれてヘディングから押し上げなど、個々の場面を想定して個人のスキルを高めていたそうです。また昨日から合流した代表組もフルメニューをこなしていたとのこと。今日の甲府戦は90分出場して、新加入の選手たちとコンビネーションを合わせることになります。因みに今日の練習試合は午後1時キックオフで1試合目がトップ組、2試合目がサテライト組が登場するとのこと。携帯サイト(因みに一部のメニューが無料で見れるらしい)ではトップ組の速報を行います。
<06.2.14> 昨日の宮崎キャンプはチームをビブスで色分けして、30分×3本の紅白戦が行われました。3チームに分けてのリーグ戦で、各選手が最低60分はプレーできるようにした形式(前田と高柳は90分)は得点なしに終わりましたが、これはこの日のテーマが「守備」だったから。試合前に「チームでのディフェンスの考え方をレクチャーし、それをフルコートでボールを動かして確認した上でゲームが行われた」(携帯サイト)ためか、守備陣がしっかりとしたブロックを形成して攻撃を封じていたそうです。ただ、そんな中でもトップチームの流動的な攻撃は良かったとのこと。ウェズレイが中盤に下りてきてキープして、これを後から追い越していくと言う形が頻繁に見られて決定機を量産していたそうです。また昨日から日本代表組が合流。別メニューだったものの、全員が「甲府戦には出場するつもり」と意欲を見せていたそうです。昨日は臀部痛のため大事を取っていた大木が本格的に復帰して、ウェズレイの決定機を導くスルーパスを出すなど持ち味を発揮していた、とのこと。フルメンバーが揃って、これまで以上に激しいポジション争いが繰り広げられそうです。
<06.2.13> 日本サッカー協会は昨日、2/18に行われるフィンランドとの親善試合と2/22のアジアカップ予選のインド代表戦に向けての日本代表メンバーを発表し、広島からは下田、駒野、佐藤寿の3人が選出されました。今回のメンバーはアメリカ遠征と全く同じで、次の22人。
【GK】川口(磐田)、下田(広島)、都築(浦和)
【DF】田中誠、村井(磐田)、宮本、加地(G大阪)、三都主、坪井(浦和)、
    中澤(横浜FM)、駒野(広島)、茂庭(FC東京)
【MF】福西(磐田)、小笠原、本山(鹿島)、小野、長谷部(浦和)、
    遠藤(G大阪)、阿部(千葉)
【FW】久保(横浜FM)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)
 アメリカ遠征から戻った代表選手たちはいったん各チームに戻りますが、今週末に再び集合してインド戦まで拘束されることになるものと思われます。そしてその後に予定されているヨーロッパ遠征(2/28にボスニア・ヘルツェゴビナ戦)に選ばれると、ほぼぶっつけ本番でJリーグ開幕を迎えることになります。
<06.2.13> 宮崎キャンプ4日目の昨日は午前中はフィジカルでしたが、午後は今年初めて「守備」をテーマに練習を行ったそうです。携帯サイトによると、これまでの練習通り流動的に攻め込んで来る攻撃陣に対して「広島の守備の原則を守りながら、数的不利な状況下でもいかにバランスを崩さずに守り抜くか、をテーマに闘った」とのこと。最後のミニゲームまでの2時間は、非常に密度の高いものだったとのことです。
 ところで4バックを基本に戦う今年のサンフレッチェの中で、レギュラーCBのポジションは2つしかありません。そしてここに挑む選手は、盛田のDF転向でジニーニョ、小村、西河、吉弘、八田、槙野、中尾の合わせて8人。サンフレッチェで最も争いの厳しいポジションになっています。横浜FMとの練習試合のメンバーを見る限りでは、今のところの序列は実績の順にジニーニョ、小村、西河、八田、吉弘、盛田となっているようで2年目の中尾と新人の槙野は彼らに挑むことになりますが、横浜FMとの対戦ではこの2人が相手チームに加わってプレー。特に槙野は素晴らしいプレーを連発して、岡田監督に「うちで修業しないか」と声をかけられるほどだったそうです。そしてそれを認められて一昨日はトップチームに入って練習していたとのこと。今年は守備陣の争いもまた、激しいものとなりそうです。
<06.2.12> 昨日日本代表はアメリカとの親善試合を行ない、終盤に追い上げたものの2-3で敗れました。
 ジーコ監督はこの試合でオプションの一つとして考えていた3-6-1を採用して、先発はGK:川口、DF:田中、宮本、中澤、MF:加地、福西、遠藤、サントス、小笠原、小野、FW:久保、と言うメンバーでした。立ち上がりの10分程度は悪くなく対等に戦えていましたが、時間が経つにつれて押し込まれます。日本は中盤でボールを繋ぐことができず、逆にパスミスを拾われてハーフカウンターの連発にさらされます。アメリカの速い出足と豊富な運動量に付いて行けずにラインがずるずると下がり、一方的に攻め込まれます。最初の失点は前半24分で、セットプレーからの逆襲のボールを奪われ、アーリークロスの落としをベテランDFのポープに叩き込まれました。また2点目は前半39分で、3人の選手にワンタッチのパスを綺麗に繋がれて中央を割られ、ディンプシーにあっさりとゴールを許してしまいました。前半の日本は運動量がなくパスも不正確で、シーズン初めの試合勘のなさが如実に出たような出来でした。
 そこでジーコ監督は後半から久保と遠藤に代えて巻と佐藤寿のツートップに変更して再構築を図ります。それでも最初はペースは変わらず、5分にはCKからあっさりとゴールを奪われて3点リードとなります。そこでジーコ監督は動きの悪かった田中誠と福西に代えて長谷部、阿部を投入して4-4-2に変えます。そしてこれが功を奏して、15分に加地のクロスに巻が合わせて1点返すとその後も反撃。アメリカがメンバー交代や疲れでペースが落ちたこともあって、攻める日本に対してカウンターを仕掛けるアメリカと言う展開になります。そして後半ロスタイムにCKから中澤が決めて1点差に迫りましたが、しかしさすがに残り時間が少なく追いつけないままに試合を終えました。
 この試合、W杯イヤーの日本代表の試合としては褒められたものでなかったのは確かだ、と思います。日本がペースを握った時間帯はあったものの贔屓目に言っても後半の後半の20分ぐらい。それもアメリカが選手交代などでペースを落としたからと言う要素が大きく、またそれでもカウンターから何度も決定的なピンチがあったことや最終的に追いつけなかったことを考えれば、アメリカの想定通りの試合展開だった、と言えるでしょう。結果よりも内容を追求した、と言うジーコ監督の言葉からすれば、満足よりは不満が、成果よりは課題が目立った試合だった、と言わざるをえません。W杯出場を約束されている?一部の選手の不出来を含め、ジーコ監督のチームマネージメントに対する不安と不満が頭をもたげてしまいます。
 ただ、そうは言ってもこの試合がアウェイの慣れない環境で、なおかつシーズン最初の実戦だったと言うことは割り引いて考えなければない、と思います。ジーコ監督にとって結果を出さなければならないのはあくまで6月のドイツ。それまでの試合でいくら負けようが本番で勝てばどうでも良いわけです。シーズンの開始に向けてのトレーニング、あるいは主力の欧州組が戻ったときに誰を残すべきかを見極めるのがこの試合の目的だとすれば、ある程度の成果があったと言えるのかも知れません。
 ところでこの試合で代表初キャップを記録した佐藤寿は、45分間の出場で大きく貢献しました。特に巻と一緒に前線を走り回ってプレッシャーをかけ続けたことは、前半と違うリズムをチームにもたらしたと言う意味で良かったと思います。ただ、彼自身が代表生き残りのカギだと言い続けていた「ゴール」と言う結果を残せなかったのは残念だった、と言わざるをえません。寿人の一番の持ち味である動き出しの速さとDFラインとの駆け引き、そして絶え間ない動き直しを繰り返していたにも関わらず良いパスが出てこなかったため、ゴールどころかシュートにも行けなかったのはやむを得ない、と言わざるを得ません。代表デビューとしては「まずまず」以上の内容だったとは思いますが、それが果たしてドイツに繋がるかどうか。残念ながら彼にとっての時間がますます少なくなったのは間違いない、と言えそうです。
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