3/19〜3/25のSANFRECCE Diary


<06.3.25> 中国新聞によると、昨日はウェズレイが「右太もも裏の違和感を訴えており、大事を取った」ことにより途中で練習を切り上げたとのこと。今日の出場は微妙で、佐藤寿と上野のツートップで臨む可能性が高そうです。一方守備は下田が出場停止のため木寺が初先発。G大阪の強力な攻撃力を警戒して、3バックにして戦うことになるようです。強力な攻撃陣を擁するG大阪の攻撃をどこまで食い止めることが出来るか、そしていかに点を奪うのか。苦しい戦いになりそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後3時キックオフ。いつものようにサンフレッチェカップ(U-9, U-11)が9時半から、フォリアチェレンジが1時から行われます。選手サイン会と選手とのハイタッチは12時半から正面広場で整理券を配布。先着プレゼントは浦和戦と同様に「応援パネル」を先着20,000名様にプレゼントします。またサンフレッチェクラブ会員限定のプレゼントは、駒野選手のプレミアムカードを3,000名様に。更に公共交通機関利用促進キャンペーンとして、広島・G大阪両クラブのエンブレムをあしらった携帯アクセサリーを3,800名様にプレゼントします。駐車場は混雑が予想されますので、なるべくアストラムラインかバスをご利用ください。
 テレビ放送は、J SPORTS 1(スカパーch306)で生中継。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。
<06.3.24> 明日はホームにG大阪を迎え、J1リーグ第5節を戦います。
 昨年チャンピオンのG大阪はシーズンオフに、躍進の原動力だったアラウージョと大黒を失い、その上移籍や引退などで8人がチームを去りました。そこでフロントはマグノ・アウベス、播戸、明神、加地と各チームのレギュラークラスを獲得し、昨年以上に層の厚いチームを作り上げます。代表不在でのチーム作りを強いられた事もあってやや出遅れた感があり、スーパーカップでは浦和に敗れ開幕戦も引き分けましたが、試合を重ねるごとに新戦力がフィットしてきていると言う感じではないでしょうか。
1H △1-1 浦和  【G】加地、【浦】ワシントン
2A ○6-1 C大阪 【G】フェルナンジーニョ3、マグノ・アウベス3、【C】西澤
3H ●1-3 大分  【G】オズマール2、松橋、【分】遠藤
 第3節には大分に敗戦を喫したものの、水曜日に行われたACLのダナン戦では大爆発。出場した14人のうち8選手がゴールを叩き込んで、15-0で勝っています。マグノ・アウベスとフェルナンジーニョが好調を持続している上に、明神が入った中盤や加地が入った右サイドが良く機能しているとのこと。前線の3人頼みだった昨年とは違って、右からも左からも中央からも攻めることの出来るチームになりつつあるようです。
 一方のサンフですが、下田を退場にした判定に対してクラブは質問状を提出したそうですが、それによって判定が覆るはずもなく下田は今節出場停止。2試合連続で守りの要のいない状態での戦いを強いられます。これまでの総失点11はリーグで悪い方から3番目。ここを立て直さなければ、勝利の目はありません。前節の翌日に行われた京都との練習試合では3バックを試していたそうですが、これは明日のためのシミュレーションだったのかも。だとすると、メンバーは次のようになるのでしょうか?
       木寺

  吉弘  ジニーニョ  小村

駒野     戸田     服部

   大木     ベット

    佐藤寿 ウェズレイ

SUB:佐藤昭、盛田、桑田、青山、李、森崎浩、上野
 相手やこちらの調子を考えると、ある程度は押し込まれる展開になるのはやむを得ないところでしょう。苦しい時間帯をどのように我慢するか。そして少ないチャンスを確実に生かすことができるかどうか。そこが今季初勝利に向けての、最も重要なポイントになるのは間違いありません。
<06.3.23> 日本サッカー協会は昨日3/30に予定されているエクアドル代表戦に向けての日本代表を発表し、広島からは駒野、佐藤寿の2人が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】土肥(FC東京)、川口(磐田)、楢崎(名古屋)
【DF】田中、村井(磐田)、宮本、加地(G大阪)、三都主、坪井(浦和)、
    中澤(横浜FM)、駒野(広島)、茂庭(FC東京)
【MF】福西(磐田)、小笠原(鹿島)、小野、長谷部、(浦和)、
    遠藤(G大阪)、阿部(千葉)
【FW】久保(横浜FM)、柳沢(鹿島)、玉田(名古屋)、巻(千葉)
    佐藤寿(広島)
 2月のフィンランド戦、インド戦のメンバーから下田、都築、本山が外れ、土肥、楢崎、柳沢、玉田が復帰しました。前日にJリーグの公式戦があるため招集が回避されるのではないか、と見られていたG大阪勢が選出されていますが、90分起用するかどうかは微妙なところ。従って駒野にも出場のチャンスが与えられる可能性が高そうです。またFWは久保と柳沢のツートップが予想されますが、こちらも試合展開によっては佐藤寿の交代出場の可能性はある、と思います。今回選ばれた5人の中で、一番得点を取っている(因みに柳沢も同じく3得点)力を見せて欲しい、と思います。
<06.3.23> 昨日サテライトが京都と練習試合を行ない、1-1で引き分けました。サンフレッチェのメンバーは、GK:木寺、DF:槙野、ジニーニョ(→八田60分)、盛田(→入船60分)、青山(→中里80分)、橋内(→趙45分)、柏木、高柳(→西河45分)、森崎浩(→中尾88分)、FW:桑田、前田。対する京都のメンバーは、GK:西村(→上野30分→橋田60分)、FP:鈴木和、鷲田、三上(→田村45分)、池松、中払(→渡邊45分)、中山、石井、登尾、小原、松田(→櫻田45分)。得点は7分に池松、67分に八田。雨の影響で前半はやや荒れ気味の試合だったとのことですが、後半は広島がペースを握り、森崎浩の蹴ったCKのボールを八田が頭で押し込んだ模様です。中国新聞によると、次節出場停止となる下田の代役・木寺が「急遽フル出場」して、「普段通りに動けた。いい状態で臨めそう」と収穫を口にしていたとのことです。
<06.3.22> 昨日の第4節京都戦は、開始早々の失点を取り返して逆転まで持って行ったものの追いつかれ、またもや勝ちを逃すことになりました。
 ジニーニョを出場停止で、森崎和を体調不良で欠くサンフは、中2日ということを考慮してかウェズレイも温存して次の布陣で戦いました。
       下田

駒野   吉弘  小村   服部

       戸田
 李(→森崎浩80分)   ベット
       大木(→高柳65分)

    佐藤寿  上野(→ウェズレイ54分)

SUB:木寺、盛田、桑田、青山
 対する京都のメンバーは、GK:平井、DF:大久保、リカルド、鈴木悟、児玉、MF:米田(→林69分)、斉藤、星(→渡邊67分)、美尾、FW:パウリーニョ、田原(→アレモン60分)。立ち上がりから積極的に行ったのはサンフでしたが、一瞬の隙を突かれて失点します。吉弘のクサビのパスを奪われ右に展開され、大久保のアーリークロスはDFが頭で弾きます。しかしそのボールを拾った斉藤がワントラップから振り向きざまにシュート。これが飛びつく下田の脇を抜き、4試合連続で先制点を許すことになりました。サンフは7分にCKをベットがフリーで頭に合わせ、これを地面に叩きつけすぎて外すと言う決定機を作りましたが、全体的に新布陣がうまくいっていない、と言う感じ。相手のバイタルエリアにボールが収まらず、ロングクロスを放り込んでははね返される、と言う展開が続きます。逆に京都はパウリーニョに当てて中盤が拾い、スルーパスかサイドからの突破で裏を狙うと言うシンプルな攻撃が当たります。しかしサンフも17分の服部の強烈なミドルシュートを反撃の合図にして、徐々に押し返します。28分には李のクロスに大木が頭で合わせましたが惜しくも枠外。32分にもベットのドリブルから李がシュートまで持ち込みましたがGKの正面。36分には上野のシュートから波状攻撃を仕掛け、最後はベットが胸トラップから右足で強烈なシュートを放ちましたが枠を捉えることはできずバーを叩きます。逆に39分にはゴール前で左右に振られ、最後はパウリーニョにフリーでシュートを打たれましたが吉弘がゴールラインの上でクリア。42分にもパウリーニョにミドルシュートで脅かされます。ボールを回して相手を切り崩そうとするサンフに対してカウンターからの速い攻撃でゴール前に迫る京都と言う、そんな一進一退の均衡を破ったのは佐藤寿の個人技でした。ルーズボールをベットがワンタッチで前へ。これに反応した佐藤寿が左足で強烈なシュートを叩き込み、サンフは同点で前半を折り返すことができました。
 後半は立ち上がりから広島ペース。2分には駒野のクロスを左サイドで受けた佐藤寿が、角度のないところから強烈なシュートでゴールをこじ開けます。更に5分には上野のポストプレーから駒野のクロスを佐藤寿が完全に頭で合わせましたが、狙いすぎたのか惜しくも枠外。圧倒的に攻め込んで3点目も時間の問題か、に見えました。ここで小野監督は満を持してウェズレイを投入し、3試合連続得点中の勢いに賭けますが、しかし昨日はこれが裏目。かえって前線でボールが落ち着かなくなり、京都の反攻を許します。アレモンを入れ、更に林を入れて攻勢を強める京都。サンフも20分に大木がシュート。24分には高柳のボール奪取からパスを繋いでベットがクロスを入れ、これにウェズレイが完璧に頭で合わせましたが枠外に外れます。そして30分、ついに得点を奪ったのは京都でした。サンフの右サイドをパウリーニョが破ると鋭いクロス。これはGKが弾きましたがファーに流れたところにいたのが林。右足のシュートは下田を抜いてゴールネットに沈みました。
 何とか勝ち点3を奪いたいサンフは、途中交代で入った高柳と森崎浩がリズムを作って攻め込みます。相手ゴール前で細かくパスをつないで39分には高柳がシュート。40分には森崎浩のFKを戸田がフリーでシュート。こぼれを吉弘が狙いましたが枠を捉えることができません。ロスタイムにもスローインから波状攻撃を仕掛けますが、京都は堅い守備からはね返してロングボールを前線に入れます。広島陣内でボールを追うアレモンと駒野、ここに飛び出した下田。下田が一瞬早くボールに触り、その直後にアレモンと激突して倒れますが、何とこのプレーで下田にレッドカード。先にボールに触った選手を決定機阻止と判断すると言う不可解な判定で、サンフはGKを失っただけでなく相手に良い位置でのFKを与えることになってしまいました。交代枠を使いきっていたため小村が木寺の黄色いユニを着てゴール前に立ち、ほとんどの選手が壁を作ります。そしてパウリーニョのボールが壁に当たってDFがクリアしたところで試合終了の笛。両チームとも全力を出しきった試合は後味の悪い幕切れとなりました。
 ジニーニョ、森崎和の欠場に加えてウェズレイ。チームの「背骨」にあたる3人が欠場した試合だったにしては、内容も結果もまずまずだったと言えるかも知れません。少なくとも序盤に吉弘が落ち着かず、前線にボールが収まらずに苦労していた、と言う展開から途中で立て直して押し返したところには、チームとしての「成熟」が見て取れるように思います。特に後半立ち上がりの10分間と同点に追いつかれてからの15分間は、勝ちたいという気持ちがチーム全体から迸るような戦いを見せてくれて、このチームの前途に対する光明が見えたような気がします。相手がJ2から上がって来たばかりのチームだと言うことを差し引いても、サンフレッチェが潜在的に持っているポテンシャルの高さの一端を見せた、と言って良いだろうとは思います。
 ただそう言う状況だったにも関わらず、結局のところ勝ち点1を取るのがやっとだった、と言う事実には目を背けてはならない、とも思います。京都の「まずは外国人FWに当てて起点を作って展開する」と言うシンプルな攻撃に対応しきれず、得点シーン以外にも何度も決定機を作られてしまった、と言う事実。素早く引いて守る相手の布陣を打ち破れなかった、と言う事実。そしてここぞと言うところで突き放せなかったと言う事実。それらの事実の積み重ねが「引き分け」と言う結果に繋がったわけで、これは主審の不可解な判定があろうがなかろうが関係ないことでした。キャンプからここまで新しい戦術の熟成を目指したやってきたサンフですが、しかしキャンプ中から「勝ち」と言う結果が出ていないのも確か。そしてそれに加えてリーグ戦でも4試合目まで勝てていないわけで、これらは選手たちの精神状態にボディブローのように効いているのではないか、と心配です。京都戦ではその采配によってかえって勝ちを逃した、とも言える小野監督。彼が次節に向けてどのように立て直すのか。次のG大阪戦とその次の新潟戦あたりが、監督にとっての最大の正念場になるような気がしてなりません。
<06.3.21> 中国新聞と携帯サイトの情報によると、開幕戦の前後から風邪のような症状を訴えていた森崎和は「浦和戦の後も回復せず、コンディションも上がってこなかった」ということで今日の試合を欠場することになりました。これにより京都戦では「フラットな中盤」を封印。大木をトップ下、戸田を底に入れた菱形の中盤で戦うことになりそうです。また出場停止のジニーニョの代役は、浦和戦で試運転を済ませた吉弘になるとのこと。昨年は怪我で出遅れ、ワールドユースのメンバーに入ったものの試合出場がならず、またリーグ戦も1試合の出場に終わった屈辱を晴らしたいところです。対するサンガですが、前節終了間際に追いついたことで、チームの雰囲気は良いとのこと。J1復帰後初勝利に向けて、チーム、サポーターともに盛り上がっている模様ですので、気持ちで負けないようにしたいものです。
 今日の試合会場は西京極総合運動公園で、午後7時キックオフ。テレビ中継はNHK-BS1で生放送があるほか、KBS京都で10時から録画放送が予定されています。(スカパーはJ SPORTS 1で3/25(土)の7時からが初回放送。)スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。
<06.3.20> 明日は2000年以来久々に西京極を訪れて、J1リーグ第4節を戦います。
 昨年はJ2を独走して3度目のJ1昇格を決めた京都サンガは、その勢いのままにJ1で戦うべく最小限の補強で今季に臨みました。しかし開幕戦と第2節で大敗を喫し、J1の壁に当たってはね返されています。
1A ●1-4 横浜FM 【京】パウリーニョ、【横】マグロン、久保2、マルケス
2H ●2-7 川崎F 【京】パウリーニョ、OG、【川】我那覇2、中村、ジュニーニョ3、マルコン
3A △1-1 磐田  【京】パウリーニョ、【磐】西
 一番問題なのは守備陣で、横浜FM戦、川崎F戦では開始早々に失点して劣勢を強いられ、特に川崎F戦では我那覇やジュニーニョに次々とDFラインの裏を突かれて失点が止まらない、と言う状況に陥りました。そこで柱谷監督は磐田戦では右SBの鈴木和に代えて大久保、右WBの加藤に代えて星を起用して右サイドを修正。更にFWに田原を入れて高さを加え、守備を固めてロングボールに賭けると言う戦い方で勝ち点1をゲットしました。この同点ゴールも終盤押しに押していた流れの中で終了直前に決めた、というもので、勝ちに等しい引き分け、とも言うべきもの。J1でもやれる、と言う手応えをつかんで、ホームに戻ってくることになります。
 一方のサンフレッチェは、ウェズレイ、戸田の新戦力が期待通りの活躍を見せているものの、中盤フラットの新戦術が機能する時間帯が短くなかなか思うようなサッカーが出来ていません。また3試合で9失点と、守備が崩壊状態なのも不安材料。特に次節はジニーニョが出場停止で、守備の修正が必要です。ここをどう乗り切って今季初勝利を挙げるかが、今季を決めると言っても過言ではない、と思われます。メンバーですが、前節から中2日しかなく戦術練習が出来ないことを考えると、これまでの流れを踏襲したものとなる可能性が高そうです。
       下田

駒野   吉弘  小村   服部

     戸田  森崎和
 李           ベット

    佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、西河、盛田、高柳、桑田、大木、上野
 開幕3試合で1勝もできない、と言うのは昨年、一昨年と同じ立ち上がりで、どちらも自分たちのサッカーをやり続けることによって結果につなげました。今季初先発が予想される吉弘の頑張りで、流れが変わることに期待したい、と思います。
<06.3.20> おととい行われたプリンスリーグの初戦・広島県工戦は、サンフレッチェユースが6-0で勝って幸先の良いスタートを切りました。広島三矢組によるとU-16代表候補の岡本、宮本と言う2人の中3生(新高1生)を先発させたサンフレッチェユースは、31分に遊佐がミドルシュートを決めて前半を1-0で折り返しました。後半も立ち上がりから相手を圧倒し、5分にCKから保手濱がゲット。続いてダイレクトのパス交換から保手濱が決めました。その後主力を交代させてややゲームが膠着したものの、後半23分の相手ペナルティエリア内からの間接FKから平繁がゴールし、更に藤澤、篠原が決めて勝利しました。
<06.3.19> 昨日広島ビッグアーチで行われた第3節浦和戦は、ジニーニョの退場が響き1-4で敗れました。
 前節は終了間際に追いついて勝ち点1を取ったサンフは、今季初勝利を目指して前節と同じ布陣で臨みました。
       下田

駒野  ジニーニョ 小村  服部

     戸田  森崎和(→高柳80分)
 李(→上野60分)    ベット(→吉弘74分)

    佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、盛田、桑田、大木
 対する浦和のメンバーは、GK:都築、DF:坪井、闘莉王、堀之内、MF:山田、長谷部(→永井83分)、鈴木、三都主(→相馬72分)、小野(→内舘58分)、FW:ポンテ、ワシントン。この試合に賭ける気持ちの強いサンフは立ち上がりから積極的。中盤がどんどん前に出てチェックをかけ、浦和を押し込みます。0分にはオフサイドになったもののウェズレイがオーバーヘッドで狙い、3分には森崎和が左足でシュート。浦和もポンテを起点に攻め込みますが、下田がしっかりと対応して得点を許しません。両チームとも中盤の守備の意識が高く、激しい競り合いが続きます。そんな中で前半26分、小野のパスを長谷部がワンタッチでつないでDFラインの裏へ。これで抜け出したワシントンにジニーニョがタックルに行き、ワシントンは足をもつれてされて倒れます。正当なチャージにも見えましたが、扇谷主審には得点機阻止と判断されて一発レッド。そしてその後のFKを三都主に決められて、サンフは守備の要を失っただけでなくリードを許すことになってしまいました。またそのすぐ後の32分、左サイドからの何でもないハイボールを小村が頭で落とそうとしてミスし、ポンテに奪われそのままゴールを許します。サンフレッチェにとっては悪夢のような6分間で、2点のビハインドを背負うことになりました。
 圧倒的不利な状況になったサンフでしたが、しかしピッチ上に残った10人は諦めずに激しく行きます。CBに入った戸田がDFラインを押し上げ、前線では佐藤寿とウェズレイが身体を張ってキープして味方の攻め上がりを待ちます。44分には駒野のDFの裏へのパスを佐藤寿が戻してベットが決定的なシュートを放ちましたがDFに当たり、ゴールなりません。サンフレッチェは全体的にはやりたいサッカーができていたものの、大事なところでのミスの差が出た前半の戦いでした。
 後半立ち上がりに攻め込んで来たのは浦和でしたが、サンフは守備をしっかりと固めて応戦します。そして14分にはウェズレイのパスを受けたベットが至近距離から決定的なシュートを放ちましたが、枠を捉える事ができません。中盤の運動量が落ちたのを見て、小野監督は上野を投入しましたが、その効果が出ないうちに、17分にはワシントンから三都主につないで最後は鈴木がゴール。21分にもポンテのクロスにワシントンが頭で合わせてゴール。あっと言う間に4点差をつけられてしまいます。1人少ないサンフは疲れから運動量が落ち、中盤を支配されて波状攻撃を受けます。18分の長谷部のシュート、29分のワシントンのシュート、36分にもカウンターから長谷部にフリーで打たれましたが、下田が踏ん張って追加点を許しません。そして40分、DFラインからのロングフィードを上野が頭で落とし、これを拾ったウェズレイがGKの位置を見て冷静にループシュートを決め、3点差に迫ります。しかしサンフの反撃はここまでで、その後はシュートにも行けないままに試合終了のホイッスルを聞くことになってしまいました。
 このゲームのポイントは、ジニーニョのレッドカードだったことは論を待たないところでしょう。それまではサンフの全選手が良く動いて自分たちのサッカーを表現していましたが、あの退場劇とその後の失点ですっかり流れが変わってしまいました。決定機阻止はレッドカードの対象なのは確かですが、それにしても残念なジャッジでした。ただ、だからと言ってそこで勝利のチャンスまでが消え失せたかと言うとそうではなかった、と思います。1人少なくなってからも戸田のラインコントロールと全選手の頑張りを武器に良く対抗していましたし、失点に繋がった小村のミスと決定機をものにできなかったベットのシュートミスさえなければ、クロスゲームに持ち込むことは可能だった、と思います。終盤は運動量が落ちてゲーム全体を支配されたのはやむを得ないところで、それでも何とか踏ん張って最後に一矢を報いた事は、最後まで諦めないと言うメンタリティがチームに浸透していることを示しました。また、途中出場した吉弘と高柳がまずまずのプレーを見せたのも好材料。スコア的には完敗でしたが、チームとして得るところはあった、と言って良いでしょう。次節は守備の要のジニーニョを欠く上に中2日でアウェイに行かなければならない、と言う難しさはありますが、この困難を克服してこそ「タイトル」を口にする価値がある、と言うもの。京都戦では全力で勝ちにと言う結果を出して欲しい、と思います。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る