3/5〜3/11のSANFRECCE Diary


<06.3.11> 明日はJ1リーグ第2節大分戦を、九州石油ドーム(元のビッグ・アイ)で戦います。
 昨年「シャムスカ・マジック」により降格圏を脱し11位でフィニッシュした大分。「来季は本当のシャムスカ・サッカーをお見せしたい」と言う言葉を残して締めくくり、今季も台風の目になるか、と思われました。ところが予算の不足はいかんともしがたく、マグノ・アウベスがG大阪へ、吉田も横浜FMへ移籍。その他にも多くの主力・準主力級がチームを去り、逆に即戦力補強と言えるのは増田(柏)ぐらい、とシーズンオフには苦戦を強いられます。そしてエースとして期待されるオズマールも出遅れて、開幕戦ではいいところを見せることもできずにFC東京に完敗を喫してしまいました。ただ、次節はオズマールも先発から行けるようでベストメンバーを組めそう。シャムスカ監督の精密なスカウティングで広島の弱点を丸裸にしていることは間違いなく、前節と同じチームだと思うと痛い目に合うだろうと思います。
 対するサンフレッチェですが、鹿島戦は派手な撃ち合いをした末に敗れました。今季から導入した中盤フラットの布陣が機能しなかった形になりましたが、しかし後半から修正して良い戦いができたのは好材料。そこをベースに、1週間のブレイク中にきっちりと修正を施しているものと思われます。情報によると李が今季初めて先発し、また高柳がベンチ入りしそうだ、とのこと。と言うことで予想布陣は次の通り。
       下田

駒野  ジニーニョ 小村  服部

    森崎和  戸田
 李           ベット

    佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、高柳、桑田、森崎浩、大木、上野
 カウンターから次々と失点して、0-4で屈辱の敗戦を喫した昨年の大分戦。ホームゲームでの敗戦はサポーターには苦い思い出となっていますが、しかし逆にビッグ・アイでは蒸し風呂のような状態の中で必死で戦って、終了間際の森崎浩の突破からガウボンが劇的なゴールを決めて勝っています。今季初勝利に向けて必要なのは、あの7/10のような戦いでしょう。大分の選手に負けないように走り回って、最後まで勝利を追い求めること。それができれば、結果は自ずから付いてくるのではないでしょうか。
<06.3.10> 昨日サテライトは大阪・南津守まで遠征してC大阪と練習試合を行ない、2-0で勝ちました。ゴールを決めたのは3分に上野、65分に前田。試合は非公開だったためメンバーは不明なのですが、噂によると佐藤昭、河野、西河、吉弘、盛田、入船、青山、橋内、中尾、上野、桑田、前田、趙佑鎮の他、森崎浩も出場していたとのこと。キャンプでは昨年との違いをアピールしていた森崎浩ですが、試合勘の不足からか鹿島戦では消極的なプレーに終始していました。大分戦ではぜひとも復活してもらい、と言う首脳陣の意思か、あるいは本人の希望からこの遠征に参加することになったのではないか、と思います。
 一方トップチームは、吉田サッカー公園で修道大と25分ハーフの練習試合を行いました。こちらも非公開だったためメンバーは不明ですが、中国新聞などによると前半2分に小村のゴールで先制すると、後半11分に森崎和、17分に佐藤寿が決めて3-0で勝ったとのこと。鹿島戦で問題になった中盤でのボールの取り方をテーマに戦って、まずまずの成果だったようです。
<06.3.9> 今朝の中国新聞によると、戸田は次の大分戦でJ1のリーグ戦での通算出場が200試合になるとのことです。96年に桐蔭学園高から清水入りした戸田は、1年目には5試合に出場。3年目からはレギュラーを確保して、ステージ優勝に貢献しました。02年から04年の途中までトットナムとADOデンハーグに所属していたため、Jリーグでは10シーズン目200試合を達成することになります。因みにサンフレッチェの現役選手の中ではダントツが355試合に出場している小村。これに続くのが225試合の下田、222試合の服部、202試合の上野で、戸田は今のチームでは5人目、J1全体では105人目となります。因みに戸田は自分の公式サイトを持っていることで知られていますが、この中の「対話」と言うコンテンツが非常に面白い。tokyo chinese theaterのボーカルのタテノショウヘイ氏との会話を記録したものですが、そこで戸田自身のサッカー観を語っています。最新の「対話」ではもちろん開幕戦の鹿島アントラーズ戦を取り上げていて、チームとしての狙いやどこが良くてどこが悪かったか、どのように修正したかなど、非常に具体的に分析しています。個人の公式サイトでは他の選手もある程度は試合内容等について語っているのですが、ここまで詳しく語るのは珍しいのではないでしょうか。こんな選手がチーム内に一人いれば、確かにチーム内の会話も増えると言うものでしょう。戸田の加入は、戦力以外の面でもチームに大きなメリットをもたらしているのは間違いない、と思います。
<06.3.8> 日本サッカー協会は昨日、影山雅永氏をマカオ代表監督として派遣する、と発表しました。影山氏は福島県出身で、筑波大を卒業後市原、浦和、仙台でプレー。引退後は日本代表のスタッフや1FCケルンのコーチ等を務め、2001年から昨年までサンフレッチェのコーチとして小野監督を補佐していました。その間にJFA公認A級コーチ、イングランドサッカー協会公認プレリミナリーコーチ、ドイツサッカー協会公認B級コーチの資格を取り、昨年は半年にわたってAFCの講習を受けてプロフェッショナルディプロマコーチのライセンスを取りました。1/14のDiaryで「次のステップに向けての準備を進めていた模様で、どこかの監督か何かのオファーがあるのかもしれません」と書いたのですが、まさにその通りだった、と言うことでしょうか。
 なおちょっと古いニュースなのですが、先週日本サッカー協会はサニックス杯国際ユースサッカー大会(3/22〜26)とNIKKEI杯第11回沖縄県高校招待サッカー大会(3/29〜30)に参加するU-17代表メンバーを発表し、サンフレッチェユースからは横竹、中野の2人が選ばれています。この監督を務めるのは森保コーチ。彼もまた、指導者の階段を1段ずつ登っているようです。
<06.3.7> 春分の日の3/21(火)に行われるJ1リーグ第4節京都戦のアウェイ応援ツアーの募集が始まっています。スケジュールは3/21の朝10時45分に広島西飛行場、11時15分に広島駅新幹線口に集合。夕方7時からの京都戦を観戦して、翌日深夜2時半に広島駅、3時に広島西飛行場に戻ってくることになっています。春休み中の学生はともかく、翌日仕事のサラリーマンには少々厳しいスケジュールだと言えるかも。料金は貸し切りバス代、アウェイゴール裏のチケット代、旅行保険代金を含んで大人9,500円、小中高生8,500円で、サンフレッチェクラブ会員は2,000円の割引です。募集は先着40名様で、最小催行人数30名に達しない場合は中止となることもあります。受付は今週日曜日(3/12)まで。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島アウェイ・京都パープルサンガ戦バスツアー係」(082-240-3447)までどうぞ。
<06.3.6> 薄曇りの広島ビッグアーチに鹿島アントラーズを迎えた今年のJ1リーグ開幕戦は、終盤に追いすがったものの及ばず、3-4で黒星スタートとなりました。
 「セリエA帰り」の柳沢が先発した鹿島でしたが、怪我が治ったばかりの両外国人はベンチスタートで、GK:小澤、DF:内田篤、岩政、大岩、新井場、MF:青木、増田(→フェルナンド69分)、小笠原、本山(→野沢79分)、FW:深井(→アレックス・ミネイロ73分)、柳沢、と言うメンバー。対するサンフレッチェは次のような布陣だった、と思われます。
       下田

駒野  ジニーニョ 小村  服部

    森崎和  戸田
ベット(→大木79分)   森崎浩(→李45分)

    佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、槙野、桑田、上野
 立ち上がりからペースをつかんだのは鹿島。開始早々にゴール前でショートパスをつながれて柳沢にフリーでシュートを許し、3分にはカウンターから本山のクロスに柳沢が飛び込んで決定機を作られます。4分には佐藤寿が相手ゴール前で倒れましたがノーファウル。11分にも森崎和のループパスで抜け出した佐藤寿がペナルティエリア内で倒されましたが、笛を吹いてくれません。逆に21分、内田篤のドリブル突破を服部が倒してPKのジャッジ。こちらは足を掛けたのはペナルティエリアのわずかに外だったように見えたのですが、当然判定は覆りません。PKは左に飛ぼうとした下田の逆を突いて小笠原が決めて、鹿島に先制点を許してしまいました。
 同点に追いつきたいサンフはサイドから攻めて打開を図ります。33分には中盤でハイボールを受けようとした佐藤寿が倒されてFKのチャンス。これを森崎浩が素早くリスタートし、走り込んだウェズレイが強烈なシュートを突き刺しました。
 この後は両チームともノーガードのどつき合い、と言う感じ。38分には本山のパスで右サイドに抜け出した青木のクロスを柳沢が頭で押し込んで再びリードしましたが、その1分後には小村のロングフィードをペナルティエリア内で胸でトラップした佐藤寿が、そのままシュートまで持ち込んでゴール。しかし43分、鹿島はサンフの左サイドからショートパスをつなぐと小笠原のボールを受けた柳沢がフリー。これを落ち着いて決められて、三たびリードされて前半を折り返すことになりました。
 後半の頭から、小野監督は森崎浩に代えて李を投入します。そしてこの交代は正解で、サンフは立ち上がりからチャンスを量産します。3分にはウェズレイのCKに小村が飛び込みましたがDFがわずかにクリア。直後のCKは服部が走り込んで強烈なシュートを打ったものの枠外に外れます。17分には佐藤寿のキープから服部がサイドを深く破ってチャンスを作り、その後も波状攻撃を仕掛けます。三度目の同点も時間の問題か、と思われましたが、しかし先に点を取ったのは鹿島の方でした。後半26分、鹿島の右からのCKを蹴るのは小笠原。ゴールから離れるように巻いたボールは、青木の頭に合ってバーを直撃します。一瞬棒立ちになったサンフレッチェの守備陣。跳ね返りを柳沢がオーバーヘッドで狙ってボールは下田と反対側に飛び、柳沢にハットトリックを許してしまいました。
 この後は両チームとも選手を入れ替え、死力を尽くして戦います。サンフは鹿島のゴール前に何度も攻め込み、FKのチャンスを得てウェズレイが狙います。そして37分、両サイドから分厚い攻撃を仕掛けると、最後は李の右からのクロスをウェズレイが頭で叩き込んで、1点差に追いすがりました。その後も攻め続けるサンフ。40分には佐藤寿が逸らしたボールをウェズレイが狙い、42分には駒野が倒されて得たFKをウェズレイが蹴りましたが、曲がりきれずに大きく外れます。ロスタイム4分はあっと言う間に過ぎ、最後は鹿島にボールを回されて時間稼ぎをされて試合終了のホイッスルを聞くことになりました。
 代表組が合流したばかりだった上に外国人不在だった鹿島。やはり代表組があまり練習に参加できず、中盤のコンビネーションの熟成にも不安を抱える広島。「2006年版」の完成度と言う点ではまだまだの両チームがピッチ上に描いたのは、昨年まで築いたベースの部分をもとにした個人の力のぶつかり合いでした。鹿島では柳沢、小笠原、本山。広島ではウェズレイ、佐藤寿、駒野。両クラブを代表する選手たちが、持ち味を存分に表現してくれていました。特にサンフレッチェにとっては2001年の久保・大木・藤本のトリオ以来の強力ツートップの出現は、収穫だったと思います。ただ、逆に言えばそれでも勝てなかった、と言うところに不安も感じます。PKに至った内田篤のドリブル突破のシーンも含め、4失点はいずれも守備陣が完全に崩されてのもの。中盤を完全に崩され、ゴール前で相手エースをフリーにして決められたわけで、こんなことをしていたのでは何点取っても勝てないでしょう。また攻撃面では、課題としていた2列目からの飛び出しがあまり見られなかったのも問題。トップにボールが入ったときの押し上げも遅かったし、また中盤が流動的に動いてスペースを作り出す、と言うこともほとんど出来ていなかったように思います。今季に向けての希望が見えたと同時に、課題もまた明らかになった開幕戦。課題を早めに修正して、次こそはサポーターに勝利をプレゼントして欲しい、と思います。
<06.3.5> 中国新聞によると、サンフレッチェのメンバーは昨日広島ビッグアーチで最終調整を行い、クロスボールに飛び込んでのシュートやミニゲームなど1時間ほどの練習をこなしました。この中でウェズレイは「1点は取りたい」と抱負を述べるなど調子の良さを見せていたとのこと。FKの練習では壁を越えて曲がり落ちるボールがバンバン決まっていたそうで、今年のサンフレッチェの強力な武器になりそうです。また「ホットニュース」によると桑田と槙野がベンチ入り。終盤にゲームが膠着したときの切り札として起用されるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後3時キックオフ。開門はキックオフ2時間前が標準ですが、今年から年間パスを持っている人は30分早く入場できるようになりました。試合前イベントとしては、U-12によるサンフレッチェカップが9時半から補助競技場で。4種によるフォリアチャレンジは1時から。選手サイン会は2時20分からビッグアーチメインスタンド3Fで行われます。整理券は12時半から正面広場で先着100名様に配布されますので、これを受け取ってから入場してサイン会場に行ってください。また小中学生以下先着100名様の「選手とハイタッチ」も同じく12時半から正面広場で整理券を配布します。
 先着プレゼントはデオデオ提供の「オリジナル応援フラッグ」を10,000名様に。昨日から公開の映画「ナルニア国物語特製ホワイトバンド」は500名様にプレゼントします。またサンフレッチェクラブ会員限定のプレゼントは、今年は「プレミアム選手カード」で(今日は森崎和幸選手)先着3,000名様です。更に公共交通機関利用促進キャンペーンとして、サンフレッチェと鹿島の両クラブエンブレムをあしらった「オリジナル携帯アクセサリー」を先着3,800名様にプレゼント。アストラムラインの広域公園前駅とAシティ中央バス停、およびアルパーク発のシャトルバス乗り場で午前11時から配布となっています。駐車場は今年も無料で用意されますが、ビッグアーチ正面の700台、バックスタンド裏の100台と、遥かかなたの「レッツ裏」などの800台分を合わせて1,600台分しかありませんので、なるべく公共交通機関をご利用ください。
 今日のテレビ中継はNHK-BS1で生放送。スカパーはJ SPORTS 1(ch306)で明日の夜9時が初回の放送です。私のブログでBSを見ながらの速報をしますので、スタジアムに行けない方、BSを見れない方はそちらをどうぞ。
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