4/30〜5/6のSANFRECCE Diary


<06.5.6> ホットニュースによると、出場停止のウェズレイの代わりにベンチ入りするのは中里になりそうだ、とのこと。また中国新聞によると中盤の底に高柳を入れ、トップ下にはベットを起用する可能性が高そうです。攻めてくる相手を低い位置で受け止めておけば良かったこれまでの3戦とは違い、お互いにカウンターの掛け合いになる可能性のある今日の福岡戦は、これまでとは違った意味で難しいゲームになるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後5時キックオフ。今日は「JリーグファミリーJoinデイズ〜We Get DREAMS 広島に勝利を呼び込もう!」と題して、様々なイベントが予定されています。前座試合は11時からU-12のサンフレッチェカップ。3時からは4種の「フォリアチャレンジ」が行われます。選手サイン会は4時20分からで、受付は2時〜3時半におまつり広場にて。選手とハイタッチも同じ時間と場所での受付で、今日はファミリーでご来場の方抽選で50組様がご参加いただけます。フェイスペイントは2時〜5時。キックターゲット、キックスピード、ドリブルゲームは3時〜5時にメインスタンド側イベント広場で、先着500名様にMr.ピッチクラブマフラー携帯ストラップが、200名様にコカコーラ・ペンケースをプレゼントします。更に3時から5時にはメインスタンド3Fコンコースにて「バルーンアート」(って何だろう?)が行われます。
 先着プレゼントはコカコーラ提供の「オリジナルペットボトルフォルダー」を先着15,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定の先着プレゼントは、ウェズレイのプレミアム選手カードです。更に公共交通機関利用促進キャンペーンとして、アストラムラインと広電バスの利用者にサンフレッチェとアビスパ福岡両チーム(オフィシャルでは「G大阪」となっていますが間違いだと思われます)のエンブレムをあしらったオリジナル携帯アクセサリーをプレゼントします。駐車場が限られていますので、ぜひ公共交通機関をご利用の上お越しください。
 テレビですが、3試合連続でBS-iとスカパーTBSチャンネル(ch383)で生放送の予定です。時間までに家に帰れればいつものようにブログで速報を行いますので、現地に行けない&テレビを見れない方はそちらをご覧ください。
<06.5.6> 5/3に徳山大との練習試合を行ない、3-1で勝ちました。メンバーは、GK:木寺(→河野45分)、DF:小西(→大西45分)、中尾、西河、入船、MF:中里、青山、柏木、篠原(→内田45分→篠原78分)、FW:趙、前田。得点は15分に趙、34分に中里、87分に柏木でした。
<06.5.5> 明日は中断前の最後の試合として、ホームにアビスパ福岡を迎えます。
 2001年以来5年ぶりのJ1を戦う福岡は、松田監督の元で培ってきた組織力を武器にそこそこの戦いを展開してきました。しかしこれまでの成績は1勝5分け5敗。アウェイでは未勝利で、J1の壁に苦しんでいます。
1A △1-1 磐田  【福】宮崎、【磐】田中
2H △1-1 大宮  【福】アレックス、【宮】土屋
3A △2-2 千葉  【福】薮田2、【千】巻、要田
4H ●0-1 名古屋 【名】玉田
5A △1-1 甲府  【福】中村、【甲】バレー
6A ●1-2 京都  【福】田中、【京】林、美尾
7H ●0-1 浦和  【浦】闘莉王
8A △0-0 C大阪
9H ○2-0 新潟  【福】グラウシオ、アレックス
10A ●1-4 鹿島  【福】城後、【鹿】アレックス・ミネイロ2、田代、野沢
11H ●1-2 川崎F 【福】金古、【川】我那覇2
 このチームの悩みは得点力不足で、11試合で10点というのはリーグでは下から2番目の成績です。昨年のチーム得点王のグラウシオが怪我から復帰した事は好材料ですが、その相方がなかなか決まらないのが悩みの種だと言えるでしょう。また9節までは何とか耐えていた守備が綻びつつあるところも気になるところ。鹿島戦では初めて4失点したのに続き、川崎F戦ではつまらないミスから決勝点を奪われています。J1残留が目標のこのチームにとっては、ここからが正念場、というところなのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、大宮戦では待望の初勝利を挙げて最下位も脱出することが出来ました。引いて守ってカウンター、と言う望月監督のサッカーを、チーム一丸となってやり通した事が、この結果に繋がったと言えるでしょう。と言うことで、相手に関わらず次節も同じ戦い方をしてくることはほぼ間違いない、と思われます。
        下田

    吉弘  小村  盛田
駒野              服部
     ベット  戸田

        森崎浩

     上野   佐藤寿

SUB:佐藤昭、八田、高柳、李、中里、青山、桑田
 ポイントはイエローカードの累積で出場停止となるウェズレイのところでしょう。高い位置でのキープとここぞと言うところでの強烈なシュートで重要な役割を果たしてきた事を考えれば、代役として考えられるのは森崎浩しかいないと思います。ただ、千葉戦で1ゴール2アシストと結果を残したにも関わらずその後ほとんど起用されていない事を考えると、他の可能性も否定できないところです。いずれにせよ前線の選手は孤立しても何とか攻撃を作り、守備もサボらないことが求められます。誰が出場することになるにしろ、勝利の瞬間まで頑張り続けて欲しい、と思います。
<06.5.4> 昨日の第11節大宮戦は前半40分の佐藤寿のゴールを守り切り、ようやく今季初勝利を挙げました。
 守備の安定から立て直したい望月監督はこの日も5バック気味の布陣を採用。出場停止明けのベットを入れて、次のメンバーで戦いました。
        下田

    吉弘  小村  盛田
駒野              服部
     ベット  戸田

       ウェズレイ

     上野   佐藤寿(→橋内75分→八田81分)
     (→桑田68分)

SUB:佐藤昭、高柳、李、森崎浩
 対する大宮は中盤を厚くする布陣で、GK:荒谷、DF:波戸、トニーニョ、冨田、土屋、MF:小林大、藤本、久永(→桜井66分)、片岡(→森田57分)、小林慶、FW:グラウ、と言うメンバーでした。試合は前節同様守りを固めるサンフに対して積極的に攻める大宮、と言う構図。大宮は中盤でパスを回し、ドリブルから、あるいはミドルシュートでサンフの守備陣を切り崩そうとします。7分には左サイドからペナルティエリアに侵入した小林大が決定的なクロスを入れましたが、グラウの一瞬の躊躇を見逃さずクリア。その後も久永が、片岡が、小林慶がミドルを放ちますが下田がゴールに鍵をかけます。中でも23分の片岡の強烈なミドルは枠を捉えていましたが、下田が左手一本で弾き出し何とか凌ぎます。更に25分にはFKからトニーニョ、30分には久永のクロスをグラウ。何度もペナルティエリアの中に入り込まれたものの、下田の好判断やシュートミスで助かります。そして40分、カウンターのボールを中央でキープしたウェズレイが右へ展開。このボールを受けた駒野がドリブルで突き進んでゴールライン際から鋭いクロスを入れます。中央に走り込んでいた佐藤寿は一瞬ニアに入るように見せかけてDFのマークを剥がすとゴール前でフリーでジャンプ。ここで駒野のボールを頭で合わせて、3試合連続の先制ゴールを決めてみせました。
 サンフはその後も42分にはベットと佐藤寿がワンタッチでボールを繋いでゴール前まで攻め込みます。45分にも高い位置でのボールカットから、ウェズレイがドリブルでも持込みシュートを放ちましたが、これは惜しくも枠外。前半のサンフレッチェのチャンスはその3回ぐらいでしたが、その中の1回を生かしてリードを保ったまま前半を折り返しました。
 後半の立ち上がり、先に右サイドから攻めを構築したのはサンフでしたが、その後は相変わらず大宮のペース。ミドルシュートやサイドからの崩しで何とか広島ゴールをこじ開けようとします。5分には波戸が右サイドを深々と破ってクロスを入れ小林大が合わせましたが枠外。その後も右から、左から放り込んで来ますがサンフレッチェ守備陣は隙を見せません。逆に15分には佐藤寿が大宮ゴール前で倒されFKのチャンス。ウェズレイが蹴ったボールはいったんは跳ね返されたものの、こぼれを拾ったウェズレイの強烈なシュートが大宮ゴールを襲います。更に23分にも服部を起点に攻め込み、高い位置で相手ボールを奪ってベットがシュートしましたがDFに当たります。何とか広島ゴールをこじ開けたい大宮は、森田、桜井を続けざまに投入。その森田は27分にオーバーヘッドで狙ったのに続いて、29分には右からのクロスに合わせて決定的なヘディングシュートを放ちます。しかしこれも下田が横っ飛びで左手一本でセーブ。その後も大宮の波状攻撃を選手全員で凌ぎます。そしてロスタイムにはベンチに下がっていた佐藤寿を含め全員が祈るように見つめる中、4分を越えてようやく終了のホイッスル。開幕から2か月苦しんだサンフレッチェは、やっとのことで勝利の歓喜を味わうことが出来ました。
 この試合、展開は前節の横浜FM戦とほぼ同じでした。5バックでまずは守りを固め、カウンターから少ないチャンスをものにする。点を奪った後は自陣に引きこもって「穴熊」となって守りに徹し、DF陣の踏ん張りと下田の奮闘で逃げ切る。前節は最後に逆転を食らってしまいましたが、昨日はその教訓を生かして中盤でのプレッシャーをかけ続け、とにかくフリーでクロスを入れられないように頑張ったことが勝因だったと言えるでしょう。ボール支配率が30%を切るという不格好な戦い方ながら、選手はもちろんベンチもサポーターも一丸となって戦ったことが、この勝利に結びついたことは間違いないと思います。望月監督がリーグ戦の指揮を執るのは残り1試合。更に勝ち点3を積み重ねて、W杯の中断後の反攻につなげて欲しい。今の願いは、ただそれだけです。
<06.5.3> ホットニュースと中国新聞によると、今日の大宮戦の予想メンバーは前節とほぼ同じで、中盤には高柳に代わってベットが入りそう。監督も「これまでのやり方を変えるつもりはない」と言っているので、これまでの2試合と同様に守備重視の戦い方を選択することになるものと思われます。また遠征メンバーにルーキー橋内が抜擢された、とのこと。それも本来の守備的なポジションではなくFWとしての起用が濃厚で、神戸との練習試合で中尾のスルーパスで抜け出してゴールを決めたことが評価された模様です。終盤に試合が膠着したときの切り札として使われる可能性が高いのではないでしょうか?
 今日の試合会場は駒場スタジアムで、午後4時キックオフ。テレビ中継はBS-iの他、スカパーch363のTBSチャンネルでも生放送の予定です。私もまたブログで速報を行いますので、リアルタイムで見れない方はそちらをご覧ください。
<06.5.3> 日本サッカー協会は昨日キリンカップに臨む日本代表を発表し、広島からは駒野、佐藤寿が選ばれました。今回選ばれたのはいわゆる「国内組」ばかりで次の23人。
【GK】土肥(FC東京)、川口(磐田)、楢崎(名古屋)
【DF】田中、村井(磐田)、宮本、加地(G大阪)、三都主、坪井(浦和)、
    中澤(横浜FM)、駒野(広島)、茂庭(FC東京)
【MF】福西(磐田)、小笠原、本山(鹿島)、小野、長谷部(浦和)、
    遠藤(G大阪)、阿部(千葉)
【FW】久保(横浜FM)、玉田(名古屋)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)
 エクアドル代表戦のメンバーから骨折している柳沢が外れて本山が入りましたが、それ以外はこれまでと同じメンバー。W杯に向けての最終選考、と言う形になりますが、「今まで通りの国内組と欧州組の、これまでの代表での貢献度を中心に選んでいきたいと思って」いる、と言うジーコ監督の言葉から分かるとおり、このキリンカップの結果がW杯に直結すると言うわけではなさそう。とは言え、駒野、佐藤寿にとっては最後のアピールのチャンス。特に代表入りして数ヶ月の佐藤寿にとっては、勝負の2試合になりそうです。
<06.5.2> 明日は駒場でJ1リーグ戦第11節大宮アルディージャ戦を戦います。
 J1に昇格して2年目の今年に向けて大型補強を敢行した大宮は、新戦力がフィットしないのかなかなか調子に乗ることができず、これまで勝ち点11で12位の成績です。
1H ○4-2 千葉  【宮】冨田、OG、小林大、トニーニョ、【千】斎藤、巻
2A △1-1 福岡  【宮】土屋、【福】アレックス
3H ●1-2 新潟  【宮】桜井、【新】エジミウソン2
5H ○1-0 清水  【宮】小林大
4A ●1-3 G大阪 【宮】桜井、【G】フェルナンジーニョ、マグノ・アウベス、播戸
6A ●1-2 鹿島  【宮】小林大、【鹿】岩政、小笠原
7H ○2-1 横浜FM 【宮】桜井、小林大、【横】久保
8A ●1-3 川崎F 【宮】藤本、【川】箕輪、ジュニーニョ、原田
9H △2-2 大分  【宮】小林大、森田、【分】トゥーリオ、OG
10A ●0-2 浦和  【浦】ワシントン、永井
 前節の「さいたまダービー」ではワシントンの個人技にやられて敗れたものの、高い位置からどんどんプレッシャーをかけていくサッカーで内容的には互角だった、とのこと。選手を入れ替えながら布陣とメンバーを試行錯誤してきた大宮ですが、ここにきてようやくベースが固まってきたようです。デビッドソンを底に置き、キープ力のある小林大とドリブル突破がアクセントとなる藤本が飛び出してくる中盤は特に厄介で、森田の高さ、桜井や吉原のスピードとともに十分な警戒が必要です。
 対するサンフレッチェですが、前節は守りを固めてカウンターと言う戦術が九分通り成功して勝利まであと一歩のところまで迫りました。ただ、今年を貫く運の無さと粘りの無さは相変わらずで、微妙な判定でPKを与えて追いつかれると、終了間際に勝ち越されて勝ち点1を守ることすらできませんでした。ただ、だからと言ってここで戦術を見直すことはたぶんなくて、これまで通りに「引いて守ってロングボール」と言う戦い方を貫くに違いありません。
        下田

    吉弘  小村  盛田

     ベット  戸田
駒野              服部
       ウェズレイ

     上野   佐藤寿

SUB:佐藤昭、八田、高柳、李、青山、桑田、森崎浩
 メンバーは良く分からないのですが、明日はベットが出場停止から戻って来ることや、次節が3日後にあることを考えれば、横浜FM戦から大きくメンバーを入れ替える可能性がない、とは言えません。いずれにしろピッチ上の11人だけでなくベンチの7人、そして遠征に参加しない選手も含めてチーム全員が勝利に向けて一丸になることが最も必要な事だ、と思います。中断までの残り2試合、勝利を目指して戦い抜いて欲しい、と思います。
<06.5.1> 昨日ユースはプリンスリーグの第4節を境と戦い、5-0で勝ちました。前々節のレッドカードで出場停止の遊佐と風邪の平繁を欠いたユースでしたが、その分中野が大爆発したとのこと。10分に内田のクロスを頭で叩き込んだのを始め、前半でハットトリックを達成しました。そして後半にも藤澤に続いてまたも中野が決め、これまでの不調を挽回する活躍だった、とのことです。なお他の試合は銀河学院が国泰寺に3-0で快勝して首位をキープ。江の川に勝った2位作陽と勝ち点で並んで3位に上がりました。なお広島皆実が同じく勝ち点9で4位、広島観音が勝ち点8で追っており、ユースにとっては1つも負けられない戦いが続きます。
<06.5.1> 一昨日サテライトはいぶきの森でヴィッセル神戸と練習試合を行ない、3-3で引き分けました。広島のメンバーは、GK:木寺(→河野60分)、DF:西河、槙野、中尾、入船、MF:趙、遊佐、柏木、内田(→大平45分→小西75分)、FW:前田、橋内で、遊佐、内田、大平、小西はいずれもユースの選手。一方の神戸は、GK:紀氏(→土井75分)、DF:増田、中田、石澤、吉田、MF:練習生、原(→林45分)、柴垣(→曽我部45分)、FW:伊藤(→姜45分)、近藤(→豊満45分)、木下(→伊藤86分)。先制は神戸で前半36分に木下。その後41分と54分にセットプレーから西河が決めて逆転し、62分には中尾のスルーパスで抜けた橋内が決めてリードを広げました。しかしその6分後に曽我部、73分には姜に決められて追いつかれたとのことです。
<06.4.30>  昨日日産スタジアムで行われた第10節横浜FM戦は終盤に逆転され、またも勝利を逃しました。
 出場停止のベットに代えて高柳を起用し、それ以外はC大阪戦と同じメンバーで戦いました。
        下田

    吉弘  小村  盛田

      高柳  戸田(→八田79分)
駒野              服部
       ウェズレイ

     上野   佐藤寿(→森崎浩87分)

SUB:佐藤昭、中里、李、青山、桑田
 対する横浜は、GK:榎本哲、DF:栗原、松田、那須、MF:田中隼、河合、マグロン(→ハーフナー77分)、塩川(→山瀬幸77分)、狩野(→大島54分)、FW:久保、吉田。前節同様に引いて守りを固めるサンフに対して、横浜は立ち上がりからボールを支配して攻め込んで来ます。ファーストシュートはマグロンで2分。5分には久保、7分には吉田がシュートしますが下田ががっちりとキャッチします。19分に小村のトラップミスからやや危ないシーンがあったものの、両サイドのスペースを潰し、中央をがっちりと固めたサンフは決定的なシュートを許しません。そして40分、下田のパントキックが相手陣内の奥深くまで飛び、これを拾った佐藤寿がそのまま突破して左足でシュート。榎本哲がわずかに触ったもののボールはゴールポストに当たってゴールインして、待望の先制点を挙げる事ができました。更に42分には中盤のパスカットから再び佐藤寿が抜け出して同じような位置からシュートをしましたが、これは榎本哲が身体を伸ばして弾きます。そこで得たCKから上野がゴール中央でダイビングヘッドを叩きつけましたが榎本哲がスーパーセーブ。前半は1点リードで折り返すことになりました。
 後半も攻める横浜、守る広島と言う流れはそのまま。ボールをつないで攻めようとする横浜ですが、広島の守備ブロックはがっちりと堅く崩れません。業を煮やした岡田監督は、狩野に代えて大島を投入し前線の起点を増やします。逆にカウンターに賭ける広島は後半14分、低い位置でボールを奪った駒野がドリブルで突き進むと右に開いた上野にパス。GKと1対1になった上野でしたが、シュートはGK正面に行ってしまいます。その後横浜は放り込みから度々決定機を作るようになり、14分には大島、16分には久保が頭で合わせましたがいずれも枠外に外れます。また17分には右からのクロスに久保がボレーシュートを見せましたが下田が横っ飛びでキャッチします。25分と27分にも大島、久保がフリーでヘディングシュートしましたが、事なきを得ます。何度もチャンスを作りながらも得点を奪えないと言うことで、岡田監督は192cmのハーフナーを投入して放り込みを徹底させます。そしてそれが功を奏したのが36分でした。横浜の左からのクロスにハーフナーが頭で合わせてボールは枠外に外れましたが、この時盛田が押したとしてファウルを取られPK。松田が蹴ったボールは下田の逆を突いて、ついに同点に追いつかれてしまいました。更に44分、田中隼のアーリークロスをゴール前でハーフナーが落とし、ここに飛び込んだ吉田が頭で押し込みます。89分間耐え続けていた広島守備陣はがっくりと膝を落とし、ここから反撃する力は残っていませんでした。
 引いて守りを固め、カウンターから得点を狙うと言う戦い方を徹底したサンフ。佐藤寿の見事なシュートと守備陣の献身的なプレーで、その意図は九分通り成功していました。盛田が与えたPKのシーンはファイルを取られたハーフナーが「外しちゃったと思っていたら、PKになって。まあ、ラッキーですね」と語るほど微妙なもので、運がなかったとしか言えません。監督が決めた戦術に忠実に従った、と言う意味ではチームが一体になっていましたし、選手も戦う姿勢を最後まで失わなかった。そう言う意味では、敗戦の中にもかすかな光明が見えた、と言って良いかも知れません。本当にこんなサッカーしかできないのか、もう少し何とかしようがあったのではないかと言う疑問は頭から離れないのですが、10試合戦って勝ち点4しか取れていないと言う現状を考えれば、今はやむを得ないと考えざるをえないでしょう。中断後から引き継ぐ新監督が決まったのかどうか、また誰になるのかも分かりませんが、それまでの間は選手もサポーターも我慢するしか無さそうです。
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