7/23〜7/29のSANFRECCE Diary


<06.7.29>  中国新聞によると、昨日サンフレッチェは午前中に吉田で1時間ほど練習を行ない、空路東京に移動しました。そして戸田が復帰するDFラインの右に八田を入れて駒野を前に押し出す布陣を試していたそうですが、しかし「ホットニュース」によると「寿人・ウェズレイ・浩司・李の4人にワイドな展開から次々とゴールを奪われてしまっていた」とのこと。ペトロヴィッチ監督も「八田という選択肢もあるが、スピードのある選手への対応に不安がある」と語っているので、やはり駒野を右ストッパーで起用する可能性が高いのではないでしょうか。また全体的に疲労がたまっているようですが、監督は「この状況を乗り越えてこそ成長できる」と語っています。厳しい日程のために練習で課題を解決する余裕がないのが辛いところですが、もともと試合で課題を抽出して試合で解決する、と言うのがペトロヴィッチ流だったはず。つまらない失点が多かったこれまでの3試合のようなことのないよう、しっかりと集中して戦って欲しいものです。
 今日の試合会場は味の素スタジアムで、午後6時半キックオフ。FC東京にとっては久々に調布で試合ができる(鹿島戦は松本でのゲームだった)と言うことで、多くの観客が見込まれているようです。また今日は「ファイヤーワークスナイト・浴衣まつり・ビールDay」と言うイベントが行われるとのことです。テレビ放送ですがスカパーch180で生放送があります。私の個人的なネット環境の問題のため速報はできないのですが、できればブログに前後半に数回ずつ経過をアップしたいと思っています。
<06.7.28> 明日は「灼熱の7月ラウンド」(今名付けた)の最終戦、第16節のFC東京戦が行われます。
 今年からガーロ監督が率いるFC東京はここまで勝ったり負けたりでずっと中位にいて、現在勝ち点21で10位の成績です。
1H ○2-0 大分  【F】ササ・サルセード、リチェーリ
2A ●0-2 新潟  【新】寺川、エジミウソン
3H ●0-1 清水  【清】チョ・ジェジン
4A △2-2 川崎F 【F】ジャーン、川口、【川】谷口、中村
5H ○2-1 京都  【F】ジャーン、徳永、【京】アレモン
6A △1-1 横浜FM 【F】増嶋、【横】田中
7H ○3-1 磐田  【F】ルーカス2、栗澤、【磐】村井
8H ●2-3 千葉  【F】ルーカス、赤嶺、【千】巻2、クルプニコビッチ
9A ●0-1 G大阪 【G】マグノ・アウベス
10H ○2-1 名古屋 【F】ルーカス2、【名】吉村
11A ○3-1 甲府  【F】川口、ルーカス2、【甲】宇留野
12H ●1-2 大宮  【F】ルーカス、【宮】冨田、小林大
13A △0-0 福岡
14H ●2-4 鹿島  【F】ルーカス2、【鹿】小笠原、内田篤、大岩、深井
15A ○5-1 C大阪 【F】ルーカス、梶山、今野、馬場、石川、【C】古橋
 得点25、失点21と言う成績は4位の鹿島とほぼ同じで、若手中心に切り替わりつつあるなかで悪くない成績だとは思います。ただ、だからこのチームは大丈夫かというと微妙なところ。その典型は守備のシステムで、原監督時代からずっと不変だった4バックを「鈴木規がいないから」と言う理由で捨て去って、中断明けから3バックにしています。またFWのメンバーの入れ替わりが激しいのも特徴で、開幕戦のリチェーリ、ササ・サルセード、ルーカスの3トップを2試合で諦めると、その後はルーカスとササ・サルセードの2トップや赤嶺+川口など様々な組み合わせを試しています。前節は馬場のワントップの下にルーカス、梶山、石川を並べ、3列目に今野と伊野波を置く布陣が当たって5点取っていますが、その中でキーとなっていたルーカスと伊野波が次節は出場停止。ここで監督がどのような手を打ってくるのか、なかなか興味深いところです。
 対するサンフレッチェですが、せっかく名古屋戦で新監督の元での初勝利を収めたにも関わらず、ホーム2試合で失点を繰り返して2連敗。再び15位に落ちるなど苦しい状況になっています。「現状は厳しい。ケガ人もあり、疲れもあるが、次の東京戦を全力で闘うだけ。その後はまた期間が空くので、そこで大きな修正をほどこしたい」とペトロヴィッチ監督は語りますが、しかし少なくとも甲府戦での失点は戦術や戦略以前の問題。選手がしっかりと集中して「やるべきこと」を貫くなら、決して無様な試合にはならないはずです。
        下田

    駒野  戸田  盛田

        森崎和
李               服部
     青山   森崎浩

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、八田、入船、中里、高柳、柏木、上野
 2試合出場停止だった戸田が戻ってくるのは、サンフレッチェにとっては大きなプラスなのは間違いないところ。また久々の出場だったにも関わらず2試合フル出場した森崎和も、特に疲れが出ていると言うことはなさそうで中盤での出場が有力です。更にベットと小村も状態は良くなっているらしく、監督とトレーナーの判断次第では出場する可能性もあるかも知れません。過密日程の中での熱い戦いも、明日を終えれば2週間空きます。疲れがたまっているのは相手チームも同じなので、とにかく走り負けないように頑張って欲しい、と思います。
<06.7.28> 日本サッカー協会は昨日サウジアラビア遠征に参加するU-19代表を発表し、広島からは槙野と柏木が選ばれました。今回選出されたのは、次の20人。
【GK】林(流経大)、秋元(横浜FM)
【DF】福元(大分)、槙野(広島)、堤(浦和)、伊藤博、植田(G大阪)、
    内田篤(鹿島)
【MF】梅崎(大分)、横谷(G大阪)、山本(清水)、田中(新潟)、
    柏木(広島)、青山(名古屋)、小澤(FC東京)、香川(C大阪)
【FW】河原(新潟)、青木(千葉)、ハーフナー(横浜FM)、伊藤翔(中京大附中京高)
タイ・オーストラリア遠征に参加したメンバーからは武田(清水)、柳川(神戸)、中川(早稲田大)、大島(柏U-18)、長谷川(横浜FMユース)、森本(東京V→カターニャ)が外れ、秋元、伊藤博、植田、香川が選ばれています。AFCユースインド大会まで残り3ヶ月。いよいよチーム作りもラストスパート、と言うところなのではないでしょうか?
<06.7.27> 昨日の第15節甲府戦は立ち上がりと前半終了間際の失点が響いて敗戦を喫し、ホームで2連敗となってしまいました。
 ペトロヴィッチ監督は怪我から復帰した大木をトップ下に起用。中里を須藤のマンマークに付け、相手の右サイドの上がりは駒野がケアをすると言う布陣で甲府に相対しました。
        下田

    駒野  森崎和  盛田

        中里(→上野79分)
   青山(→李55分)      服部
          森崎浩
       大木(→柏木16分)

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、八田、入船、高柳
 対する甲府はGKにJ1初先発の鶴田を起用して、GK:鶴田、DF:秋本、山本、ビジュ、杉山、MF:石原、林、茂原(→奈須68分)、FW:須藤(→堀井88分)、藤田、長谷川(→大西71分)。いつものように前から積極的に来る甲府に対してやや受け身で立ち上がった広島。1分に速いリスタートから石原に強烈なミドルを打たれ、CKを与えます。そしてこのCKのボールのこぼれを秋本に押し込まれ、あっと言う間に先制点を許してしまいました。続いて6分、中盤でボールを繋いで来た甲府に対してずるずるとラインを下げると、フリーになった茂原が思いきってミドルシュート。これが下田の届かないところに飛んで、サンフはあっと言う間に2点のビハインドを背負うことになりました。
 思うようなサッカーのできないサンフは、その後も甲府に自由を許します。中盤に空けたスペースを使われてパスを回され、また何度もミドルが広島ゴールを襲います。サンフも反撃しましたが散発的。14分には服部のクロスに佐藤寿が頭で合わせましたがヒットせず、17分には交代で入ったばかりの柏木がDFラインの裏に抜け出してGKと1対1の場面を作りましたが、シュートはGKに当たってしまいます。2点のリードに安心したのか伸び伸びと自分たちのサッカーを展開する甲府。逆に委縮したようにずるずると下がる広島。イライラする展開が続く中、ようやくビッグアーチが歓喜に沸いたのは前半ロスタイムのことでした。左サイドから入ったボールを佐藤寿が中央に送ると、ここでボールを受けたウェズレイがDFとGKの動きを冷静に見ながらシュート。これがグラウンダーでゴールに転がり込んで、サンフは1点を返す事ができました。しかし、その喜びが続いたのはわずか数十秒間だけ。甲府のキックオフからサンフの右サイドを易々と破られると、こぼれ球を長谷川に押し込まれて2点差のままで前半を折り返すことになりました。
 ハーフタイムにペトロヴィッチ監督は「まだ試合が始まっていないのか?目を覚ませ!」と激怒していたそうですが、それが効いたのか後半はサンフがゲームを支配します。11分にはウェズレイが得たFKのチャンスで自ら蹴ったものの枠外。16分には中里の展開のパスから駒野が右サイドを突破し、クロスを佐藤寿が押し込んだもののオフサイドを取られます。後半の後半はほとんどハーフコートマッチの様相で、こぼれ球をことごとく拾って左右からクロスを入れますが甲府の守備の集中が高くなかなか崩す事ができません。39分にはウェズレイのFKがゴールを襲いましたがGKがファインセーブ。直後のCKからのウェズレイのシュートもGKの正面を突きます。44分には佐藤寿、45分には森崎浩、更にウェズレイ。次々とシュートを放つものの、ゴールを割る事ができません。結局ロスタイムの3分間も無駄に終わり、徒労感の残る敗戦となってしまいました。
 この試合の敗因は何か、と言えば、集中を欠いて失った失点シーンに尽きる、と思います。開始早々の失点と、めったに枠に行かない茂原のミドルが入ったことは、不運だったと言えないことはない、と思います。しかしこちらが1点取った直後の失点は、やってはいけないミスだったと言わざるを得ません。残り時間が1分以内であることが明らかだった中で、なぜもっと高い位置で潰す事ができなかったのか。シュートエリアであっさりとかわされた中里の軽い守備も問題ですが、それ以前にチーム全体の意識の低さが、あの失点を招いたのは間違いありません。こんなことで失点していたのではいくら点を取ってもザルで水をすくうようなもの。はっきり言って監督がどうの、戦術がどうのと言う以前の問題だと思います。ペトロヴィッチ監督が口を酸っぱくして言っているように「1対1で負けない」と言うことを貫かない限りは、11人で勝利を引き寄せることは到底不可能だと言うことを、この敗戦から学ばなければならないのではないか、と思います。
 その上で思うのですが、やはり新しいサッカーがチーム全体の血肉になるには時間がかかるのだろう、と思います。例えばヴァレリー監督の時代のサンフレッチェは強力な3トップを擁して、超攻撃的なサッカーで戦おうとしました。しかし攻撃はともかく守備の戦術がなかなか浸透せず、つまらない失点を繰り返すばかりでようやく落ち着くまでに半年を要したわけです。これはおそらく守備的なトムソン戦術が選手の意識に染みてしまっていて、これを追い出すのにそれだけかかってしまった、と言うことでしょう。それを考えれば小野監督に3年半、望月監督に1ヶ月率いられたサンフレッチェの選手がすぐにペトロヴィッチ監督の戦術に馴染めないとしても、それはある意味当然のことなのかも知れません。特にペトロヴィッチ監督が求めるサッカーは、常に頭を働かせながら先を読んでプレーすることを求めています。それが1人2人のことではなく、ピッチ上の11人が同じ「絵」を描くようになって初めて良いサッカーができるのだろう、と思います。選手同士がしっかりと声をかけあって、90分間の試合時間の中で流れをつかんだプレーができるようにならない限り、ペトロヴィッチのサッカーの実現は難しいのではないでしょうか。この敗戦は非常に痛い敗戦ですが、しかしここから何を学ぶのかがより大事なことです。次の試合は明後日に迫っていますが、なんとしてもこの課題を克服して、次は勝ちをもぎ取って欲しい、と思います。
<06.7.26> 今朝の中国新聞によると、昨日の練習ではフルコートを使って30分以上も実戦形式で汗を流したそうです。攻撃陣では大木がトップ下で復帰して良い動きを見せていたとのことですが、携帯サイトの情報によると先発するかどうかは微妙だ、とのこと。先発は前節と同じメンバーになる可能性が高そうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。いつものように「選手サイン会」(4時半から抽選券配布。今日は戸田選手が出るそうです)、「選手とハイタッチ」(4時半から抽選券配布)、「フェイスペイント」等のイベントが予定されています。サンフレッチェクラブ会員には西河選手の「プレミアム選手カード」を先着3,000名様にプレゼントします。また中国放送の石橋真アナウンサーによるスタジアムFMが放送されますので、FMラジオをご持参の上90.0MHzに合わせてください。テレビ中継ですが、J SPORTS 1での放送は日曜日の11時までありませんが、その代わりJ's GOAL TV PREMIUMでネット中継があります。見たい方は会員登録してご覧ください。
<06.7.26> 日本サッカー協会は昨日U-21代表候補を発表し、広島からは佐藤昭、前田の2人が選ばれました。今回選ばれたのは次の22人。
【GK】松井(磐田)、西川(大分)、佐藤昭(広島)
【DF】広井(駒澤大)、増嶋(FC東京)、中村、柳楽(福岡)、藤本(C大阪)、
    平岡、青山(清水)
【MF】本田拓(法政大)、増田(鹿島)、谷口(川崎F)、伊野波、梶山(FC東京)、
    本田圭(名古屋)、枝村(清水)
【FW】豊田(名古屋)、カレン(磐田)、苔口(C大阪)、前田(広島)、
    森島康(C大阪)
 反町監督がU-22代表に就任して初めての試合となる8/7のU-21中国代表戦にむけてのもので、今回はA3を戦うG大阪(家長など)と千葉(水本、水野など)の選手や海外組(平山など)は選ばれていません。31日から千葉県内で行われる合宿を通じて見極めを行ないこの中から18人を遠征に連れて行く、とのこと。北京五輪に向けての最初の招集ということで、まずは昨年のワールドユースのメンバーを中心に選び、ここから入れ替えと絞り込みを行いながらチーム作りを進めていくものと思われます。
<06.7.25> 明日はJリーグ第15節。甲府をビッグアーチに迎えます。
 今年初めてJ1に昇格した甲府は、昨年J2〜入れ替え戦で席巻した攻撃サッカーを貫き、ここまで4勝を挙げて13位に付けています。
1H ●0-2 清水  【清】チョジェジン、枝村
2A △2-2 千葉  【甲】堀井、バレー、【千】ハース、阿部
3H ○1-0 川崎F 【甲】バレー
4A ●1-3 鹿島  【甲】OG、【鹿】内田篤、アレックス・ミネイロ2
5H △1-1 福岡  【甲】バレー、【福】中村
6A ○3-2 C大阪 【甲】長谷川、倉貫2、【C】ゼ・カルロス、西澤
7H ●0-4 新潟  【新】矢野、鈴木慎、田中、河原
8A ●2-3 大分  【甲】倉貫、宇留野、【分】松橋2、オズマール
9H ○1-0 横浜FM 【甲】バレー
10A ●0-2 磐田  【磐】ファブリシオ、前田
11H ●1-3 FC東京 【甲】宇留野、【F】川口、ルーカス2
12A ●0-2 G大阪 【G】マグノ・アウベス
13H ○3-1 京都  【甲】OG、石原、バレー、【京】アンドレ
14A ●1-3 大宮  【甲】バレー、【宮】グラウ2、桜井
 甲府と言えば、リスクを怖れずどんどん後から上がってくる攻撃が持ち味ですが、そのキーとなっているのはバレーの存在。これまで6得点はJ1全体の得点ランクで11位と決して多いわけではないのですが、強く印象に残っているのは大事な場面で決めているから。川崎F戦では85分に、横浜FM戦でも終了間際に勝利を決定付けるゴールを決めているほか、千葉戦では82分に同点ゴールを決めるなど「エース」の名にふさわしい活躍をしています。ただ、そのバレーは累積警告で次節は出場停止。今年バレーが出場しなかった2試合(10節磐田戦とナビスコ杯C大阪戦)ではいずれも無得点で敗れているだけに、どのように攻撃を構築してくるか見ものです。また、サンフレッチェのサポーターとして気になるのは中断以降に加入した茂原。ボランティア活動をしながら社会復帰を目指し、無事甲府と契約してここ2試合に先発出場し、京都戦では2得点に絡むなど活躍しています。この茂原と林、石原で構成する中盤に運動量と闘志で押されるようでは、苦しい戦いを強いられることは間違いありません。
 対する広島は名古屋に勝ったものの千葉に競り負け、ペトロヴィッチサッカーの完成まではまだまだ、と言う印象が残りました。特に「本職」のいないDF陣はマークのズレやラインの不揃いなど弱点を露呈していて、ここを解消しない限りは安定した戦いは望めない、と思います。しかし今日の中国新聞によると、ペトロヴィッチ監督は失点の多さは全く気にしていないそうで、「この時期は何事にも我慢が必要だ」「私の方針に選手や周囲がついてきてくれれば、いいチームになる。監督歴十数年の経験上、自信がある」と語って攻撃練習に多くの時間を割いている、とのこと。甲府戦をどのように戦うのか、非常に楽しみです。
        下田

    駒野  森崎和  盛田

        中里
李                服部
      青山  森崎浩

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、小村、八田、入船、柏木、大木、上野
 ポイントはリベロと右サイド。神戸との練習試合で45分間プレーした小村を使う可能性もありますが、リベロにキープ力とビルドアップの能力を求めるペトロヴィッチの戦術を考えると、前節同様に森崎和を起用する可能性が高い、と思います。一方、これまでの2試合であまり出来の良くなかった李漢宰をどうするか。続けて起用するよりも一度外から試合を見させる、と考える可能性もあるのではないか、と思います。いずれにせよこの試合は攻撃サッカーと攻撃サッカーのぶつかり合いとなるのは必至。自分たちを信じて戦う気持ちで負けないことが、最も必要とされることなのではないでしょうか。
<06.7.24> 吉田サッカー公園でヴィッセル神戸と練習試合を行ない、1-2で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:木寺、DF:西河、戸田(→槙野45分)、小村(→橋内45分)、MF:八田(→趙45分)、高柳、桑田、入船、大木、FW:上野、前田。対する神戸は、GK:徳重、DF:石櫃(→練習生30分)、中田、石澤、吉田、MF:練習生、練習生、大江、FW:練習生、木下(→柴垣85分)、豊満(→姜暁73分)。得点は3分に上野、59分に豊満、89分に姜暁でした。戸田、小村がDFラインに入った前半は守備が安定し、またボールも良く回って相手を圧倒したそうですが、後半は相手のドリブルを止められずにずるすると下がってしまい、全体的に間延びしてしまったとのこと。DFラインの経験の差が出てしまったようです。
<06.7.24> 昨日、天皇杯広島県予選を兼ねた全広島サッカー選手権決勝大会の2回戦が行われ、サンフレッチェユースは福山大に2-4で敗れました。前日にプリンスリーグを戦ったばかりと言うことでBチームを出したユースは、序盤から試合を支配され先制点を許すも前半のうちに追いつく粘りを見せました。しかし後半早々に2点を奪われるなど苦しい戦いを強いられ、終了間際に1点を返して意地を見せたもののそのまま逃げ切られました。
<06.7.24> 一昨日行われたプリンスリーグ最終節で広島観音と対戦したサンフレッチェユースは、5-0で勝って勝ち点を28に伸ばし、4年連続4度目の優勝を決めました。得点者は中野、平繁2、保手濱、遊佐でした。なお他のゲームは、銀河学院が2-1で広島県工を下して同じく勝ち点28とし、得失点差で2位。また作陽は最終戦で広島皆実に勝って勝ち点を27に伸ばし、逆転で3位に入りました。高円宮杯にはサンフレッチェユース、銀河学院、作陽の3チームが出場することになります。
<06.7.23> 昨日広島ビッグアーチで行われた第14節千葉戦は、先制したものの後半早々の2失点が響き逆転負け。アマル・オシム監督にJリーグでの初勝利をプレゼントすることになりました。
 戸田を出場停止で欠くサンフは森崎和をリベロに起用し、またベットは太もも裏に違和感を感じたとのことでベンチにも入らず次のような布陣で戦いました。
        下田

    駒野  森崎和  盛田

        中里(→柏木61分)
李(→入船69分)         服部
      青山  森崎浩

    佐藤寿   ウェズレイ

SUB:木寺、八田、槙野、大木、上野
 対する千葉のメンバーは、GK:立石、DF:水本、ストヤノフ、斎藤、MF:坂本、佐藤勇、羽生(→中島89分)、山岸、クルプニコビッチ(→水野71分)、FW:ハース(→要田81分)、巻。両チームとも静かな立ち上がりでしたが、最初に決定機をつかんだのは広島。4分に盛田のヘディングでのクリアで抜け出したウェズレイが強烈なシュートを放ちましたが、立石の好セーブに阻まれました。また6分にも森崎浩がロングシュートを放ちましたがこれは枠外。18分には李、青山、森崎浩とつないでDFラインの裏を突き、19分には低い位置からでのパスカットから素早く攻めてチャンスを作ります。ラストパスの1つ前の精度が低くなかなかシュートにまでは行けなかったものの、高い位置からのプレスがきいて千葉に自由を与えません。29分にはウェズレイが右サイドを突破して決定的なパスを出したものの惜しくも佐藤寿には合わず。そして33分、左サイドを持ち上がった盛田のパスを受けた服部が、思いきって遠目から左足を振り抜くと、このボールは見事にファーサイドのネットに突き刺さって先制点を奪いました。
 その後もサンフレッチェがボールを支配して追加点を狙いに行きましたが、しかし37分、DFラインの前で佐藤勇のリターンパスを受けたハースが思いきってシュート。下田が飛びついたものの及ばず、サンフのリードは4分間しか続きませんでした。そしてその後は両チームともボールはつなぐものの相手を崩すには至らず、1-1のまま前半を折り返しました。
 後半立ち上がりは千葉のペース。サンフはDFラインが低くあまり前から行けなくなり、千葉に中盤でのボール回しを許します。そして3分、カウンターからハースのパスでDFラインの裏に抜け出した山岸に叩き込まれてしまいます。更にその後も攻撃の手を緩めない千葉。後半6分には左からのCKからのボールを水本に押し込まれ3点目を許してしまいます。急造守備陣の隙を突かれたような連続失点で、サンフは苦しい状況に追い込まれました。
 しかしリードされても決して諦めないのが今のサンフ。後半10分、高い位置でパスカットした盛田がそのまま持ち上がって佐藤寿へ渡すと、ワンタッチのパスを受けた青山が冷静に右に送ります。そこでフリーになっていたウェズレイが冷静にシュートを叩き込み、サンフは1点差に追いすがります。更に13分にはカウンターから森崎浩、ウェズレイが攻め上がり、パスを受けた佐藤寿がフリーでシュートを放ちましたが惜しくも枠外。18分には佐藤勇にフリーでシュートを打たれましたがポストが守ります。21分には青山がドリブルで持ち上がってスルーパス。これで抜け出した佐藤寿がシュートしましたがGKに当ててしまいます。この時間帯に柏木に続いて入船を投入し、若い力で追いかけようと試みるペトロヴィッチ監督。同点に追いつくのも時間の問題かに見えたのですが、点を奪ったのは千葉でした。後半29分、水野のクロスを巻が落とし、これを山岸にボレーシュートを許して再び2点差に。しかしこれで諦めないサンフは何とか追いつこうと攻め手を緩めず、36分には青山が強烈なミドルシュートを打ちましたが立石の好セーブに阻まれます。39分のゴール前でのFKのチャンスも、ウェズレイのボールは落ちきれずに外れます。その後もサンフは何度も相手ゴール前に迫ったものの崩しきることができず、結局2点差のままで試合を終えることになりました。
 オシム監督の「弟子」同士の対戦として注目されたこの試合、両チームとも良くパスを繋ぎ、また良く走ると言う点で同じタイプのサッカーの激突となりました。どちらの監督もチームを率いて日が浅い、とは言えオシム自身が3年半作り上げてきたチームである千葉に対して、ペトロヴィッチ監督はまだ1ヶ月。その上守備陣を中心に人がいない状況だったと言うことを考えれば、この結果は致し方ないと言えると思います。むしろ後半の佐藤寿の2つのシーンや青山のシュートなど決定的な形は何度も作っていたわけで、この中の一つでも決めていれば結果はまた違っていたものになっていたかもしれません。急造守備陣の乱れを突かれて失点を重ねたわけですが、ここが課題であることは最初から分かっていこと。それでも大崩れすることなく自分たちのやりたいサッカーができたということは、評価しても良いと思います。残留争いと言う点を考えればここで1つでも勝ち点を落としたことは痛いのですが、しかしそれも将来に向けての糧、と思えば決してネガティブになる必要はありません。むしろペトロヴィッチ監督が抜擢した青山が素晴らしい動きを見せていたこと、久々に復帰した森崎和が90分間プレーできたこと、更に柏木、入船と言う新戦力に経験を積ませることができたことなど、この試合の収穫は多かったと思います。7月は残り2試合となりましたが、重要なのはむしろ次の甲府戦と続くFC東京戦です。ここで勝ち点を取る事ができるなら、この日の敗戦は決して無駄ではなかった、と言えるのではないでしょうか。  
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