3/11〜3/17のSANFRECCE Diary


<07.3.17> 携帯サイトとホットニュースによると、昨日から練習に復帰した青山の動きは悪くなかったそうで、今日も元気に先発出場する可能性が高そうです。また昨日のミニゲームではベストメンバーが揃ったトップ組が次々と得点を決めていたそうで、豪快なミドルシュートを決めた森崎浩は「練習で決まらないものは試合でも決まらない」と笑顔で調子の良さを強調(中国新聞)していたとのこと。今日は強力な攻撃力に守備の堅さまでも備えたG大阪に対して、正面からぶつかることになりそうです。
 今日の試合会場は万博記念陸上競技場で、午後7時キックオフ。今日の大阪地方は天気の崩れはなさそうですが、気温は低く冷え込みそうですので応援に行く人は暖かい格好を。テレビ放送はスカパーch186で生放送。私は現地に行きますので、今日も速報はできません。
<07.3.17> 「JFAプリンスリーグU-18中国2007」が、今日から7/21の日程で開幕します。今年のフォーマットは、16チームを1、2部8チームずつに分けて1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各部とも上位下位の4チームずつが1回戦総当たりでリーグ戦を行う、と言うもの。2部下位の4チームは2度目の総当たりは行わずに県リーグに自動降格となり、2部4位チームも県リーグに降格。2部上位リーグ1位は1部に自動昇格、2位は1部下位リーグ3位と入れ替え戦を行います。更に1部上位リーグの3位までが高円宮杯に出場することになります。
 1部でスタートするサンフレッチェユースの対戦の予定は次の通り。
第1節 3/17(土)11:00 江の川(広島広域公園補助競技場)
第2節 4/7 (土)11:00 岡山学芸館(吉田サッカー公園)
第3節 4/14(土)11:00 高川学園(高川学園グラウンド)
第4節 4/28(土)11:00 広島観音(広島スタジアム)
第5節 4/30(月)11:00 広島皆実(広島広域公園補助競技場)
第6節 5/19(土)11:00 作陽(吉田サッカー公園)
第7節 5/26(土)11:00 銀河学院(竹が端運動公園陸上競技場)
第8節 6/30(土)未定
第9節 7/7 (土)未定
第10節 7/14(土)未定
第11節 7/21(土)未定

<07.3.16> 明日はJリーグ第3節。万博でG大阪戦を戦います。G大阪の今季の戦績は次の通り。
SC ○4-0 浦和  【G】マグノ・アウベス3、二川
1H ○1-0 大宮  【G】バレー
2A ○1-0 鹿島  【G】マグノ・アウベス
 昨年はリーグ戦も天皇杯ももう一歩で優勝を逃したG大阪は、今年は甲府のエース・バレーを補強して覇権奪回を目指しています。そしてチーム作りも順調で、スーパーカップでは浦和を圧倒して勝ち、開幕戦では大宮の粘りにあいながらも終了間際のバレーのゴールで勝利。そして前節は先に退場者を出しながらも落ち着いて戦いを進め、マグノ・アウベスの1発を守り切って勝ちました。守備力の不安を強力な攻撃力でカバーして勝ちを積み重ねてきたのが昨年までのガンバなら、バランス良い戦い方で最後に勝ち点3を取っている、と言うのが今年のガンバ。まさに今のJリーグで最強チーム、と言って良いでしょう。
 対するサンフレッチェは戸田や駒野などコンディションに問題のある選手がいましたが、昨日の練習では駒野も戸田もフルメニューをこなしたとのことで明日は問題なさそうです。ただ、U-22代表で水曜日にフル出場した青山がどうか。マレーシア戦を見る限りでは調子は悪くなさそうでしたが、疲れがあるのは確かでしょう。今日の練習次第では、明日は休ませる可能性もありそうです。と言うことで、ここでは青山抜きの布陣を予想しておきます。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        高萩
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、前田、平繁
 ここまでの2試合でベンチ入りもしていない高萩ですが、携帯サイトの情報によると調子が上がっているとのことで、青山がお休みする場合は復帰後初先発、と言う可能性もありそうです。昨年は3回対戦して一度も勝てなかったG大阪ですが、戦うたびに内容が良くなったのはこちらの成長のおかげだ、と思います。特に昨年最後に対戦した天皇杯では、若手中心のメンバーだったにも関わらず延長までもつれ込む接戦を演じています。G大阪相手だ、とは言え特別な戦術は立てない、と言うペトロヴィッチ監督。明日はサンフレッチェらしい戦いを見せてくれるに違いありません。
<07.3.15> 昨日北京五輪2次予選の第2戦がマレーシアで行われ、U-22代表は平山、李のゴールで2-1で勝ちました。
 この日の日本のメンバーは、GK:林、DF:青山直、水本、伊野波、MF:青山敏、本田圭、梶山(→上田69分)、水野、増田(→谷口80分)、FW:平山(→李75分)、家長。日本は序盤からゲームを支配し13分にはCKからのこぼれ球を平山が押し込んで先制しました。しかしその後は苛々する展開で、平山、梶山、増田らがシュートを放ちますが追加点を奪えません。前半41分には3列目からDFラインの裏に跳び出した青山敏がダイレクトボレーを放ちましたが惜しくもバー。その流れは後半も変わらず、日本が攻め込みながらも決めることが出来ず、相手に逆襲を受けてひやっとする、と言う展開が続きます。そんな中、ようやく追加点を奪えたのは後半31分。右サイドを単独で突破した家長のクロスに、代わったばかりの李が飛び込んでゴールネットを揺らしました。その後後半38分にセットプレーから1点差に迫られたものの何とか凌ぎ、マレーシアから勝ち点3を持ち帰ることができました。
 3-0で勝ちながらも出来が悪かった、と言う香港戦(私は見てない)の3トップを止めて1トップで戦ったこのゲーム。確かにパスのつながりは悪くなかったと思います。ただ、だから良かったかと言うと微妙なところで、2人目、3人目の連動した動きが少なく、コンビネーションで相手を崩した、と言うシーンはほとんどなし。相手が混乱したのはドリブル突破などの個人の能力の高さで圧倒した時だけだったように思います。また前線でのボールが収まらないのも相変わらずで、攻めに入ってもいつボールを奪われて逆襲されるか冷や冷やしながらの戦いだったのではないでしょうか。水が溜まってピッチが滑ったこと、主審が倒れたらすぐに笛を吹くと言うことでなかなかやりにくかったのは確かだと思いますが、それにしても成果よりも課題の方が目立ったゲームだったように思います。
 ところで先発フル出場した青山敏弘選手ですが、この日はまずまずの出来だったと思います。中盤の底で相手を潰し、またDFからのボールを受けて攻撃の開始点となり、更にサイドチェンジや前線への飛び出しなど攻撃にも絡んでいました。風邪と過密日程で調子を落としていたのが、徐々に戻ってきていると言うことなのかも知れません。U-22代表は多分今日の飛行機でマレーシアから帰国して、明日1日おいてJリーグの試合に出ると言うことで非常に厳しい日程が続きますが、G大阪戦も何とか出場して、そしてチームの勝利のために活躍してくれるのではないかと思います。
<07.3.15> 先週発売の「紫熊倶楽部」4月号(Vol.110)の表紙と最初の記事は佐藤寿人選手で、「悩み多き、紫の若者たちよ」と言うタイトルのロングインタビューとなっています。出場機会がなかなか無かった自分自身の経験(特に市原、C大阪での経験)を元にしながら、サテライトの選手たちに向けてメッセージを送っています。また、「やっと手にしつつある『自分たちのサッカー』」と言うことで、トップチームの現状についても考えを語っています。更にリーグ得点王とチームの勝利、そしてビッグアーチを満員にすることを目標に掲げる、と決意を述べています。
 2つ目の記事は桑田選手のドキュメント。昨年11/26の新潟戦で自分のミスから失点したことを取り返そうと、ロスタイムに「もう、死んでもいいや」と思いながら走ったことを中心に、苦しみながらも成長してきた姿を描いています。トルコキャンプのPHOTOレポートに続くのはいつもの外部ライターによるコラムが4本。金広督子さんは「ユースの新入生を紹介します」、石井百恵アナは「練習は不可能を可能にする」、望月ディレクターは「2007年シーズン開幕」、そして私は「今年に期待して、いいですか?」と言うタイトルで、それぞれ新シーズンに向けての思いを書いています。
 紫熊短信、READER'S AREAを挟んで、後ろのカラーページはFC東京戦のマッチレポート。「収穫と課題が明確化。様々な意味で最高の開幕」と題して、カラー写真も含めて6ページに渡って詳細に書いています。そして最後の「サンフレッチェを支える人々」はトルコキャンプで現地ガイドを務めたエルカン・エルさんと的場久恵さん。これまでサッカーに興味がなかった、と言う的場さんも、ベシタクシュのサポーターのエルカンさんも、選手達と身近に接するようになってすっかりサンフレッチェ贔屓になってしまったそうです。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。V-POINTとホームゲーム会場のほか、広島県内大手書店と新宿の「広島ゆめてらす」で販売しています。通信販売と定期購読のお問い合わせ、お申し込みは紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<07.3.14> 昨日、吉田サッカー公園で修道大と50本×2本のトレーニングマッチを行い、主力組が出た1本目は2-0、2本目は3-0でした。1本目のメンバーは、GK:下田、DF:森崎和、ダバツ、MF:遊佐、高萩、服部、柏木、森崎浩、FW:ウェズレイ、佐藤寿。後半は、GK:河野、DF:中尾、吉弘、槙野、MF:趙、高柳、入船、田村、前田、FW:上野、平繁。疲労が溜まっている盛田と駒野、足の痛みが出ている戸田、福岡戦で怪我をした桑田、試合前に足に違和感があったと言う木寺が別メニューだったと言うこともあってトップは初めから10人でゲームをしましたが、これは柏戦の前半でカバーの意識から下がってしまったことを受けて、相手ツートップをマンマークで抑えて後ろに人は余らない、と言う意識を徹底するためだったとのこと。強力なFWを擁するG大阪の攻撃をどのように止めるか、を意識してのものだったようです。得点ですが、1本目は36分に森崎浩が直接FKを決めて、また45分に高萩が服部のクロスにダイビングヘッドで飛び込んで決めました。また2本目は19分に平繁が直接FKを決め、30分には上野のポストからドリブルシュート。47分に趙のクロスを上野が頭で3点目を決めています。前日から昨日の午前中まで厳しい練習を続けていたとのことで、かなり疲れがたまっていたらしくほとんど走れていなかった、とのこと。どちらの試合もGKの活躍が無ければ簡単に勝てたかどうかは分からないような試合だったそうです。
<07.3.14> 日本サッカー協会は昨日、3/18〜27の日程でポルトガルに遠征するU-20日本代表を発表し、広島からは槙野が選ばれました。
【GK】林(流経大)、武田(清水)
【DF】福元(大分)、柳川(神戸)、槙野(広島)、堤(浦和)、太田(横浜FC)、香川(C大阪)
【MF】梅崎(グルノーブル)、倉田、横谷(G大阪)、森重(大分)、
    柳澤(柏)、山本真(清水)、田中亜(新潟)、小澤(FC東京)
【FW】河原(新潟)、青木(千葉)、伊藤(グルノーブル)、長沢(清水)
 主力メンバーの中では柏木(広島)、長谷川アーリアジャスール、乾、ハーフナー(横浜FM)、安田(G大阪)らが選ばれていませんが、これは遠征期間中のJリーグの試合を優先させたから。今回はグルノーブルに移籍した梅崎、伊藤のチェックやJリーグで試合にあまり出ていない選手の力を上げることが目的になるのではないでしょうか。
<07.3.13> プレスリリースによると、3/23から韓国・水原で行われるSuwon Cupに参加するU-20韓国代表に趙佑鎮選手が選ばれました。この大会で韓国は3/23にガンビア、3/25にポーランド、3/27にチリの各U-20代表と対戦予定で、趙は今週木曜日に出発して28日に再来日の予定です。
<07.3.12> 昨日サテライトリーグFグループの初戦となる福岡戦を吉田サッカー公園で行い、2-2の引き分けに終りました。
 サンフレッチェは、当初メンバーカードに名前が書かれていた木寺が違和感を感じて直前にリタイア。GK:河野、DF:槙野、吉弘、ダバツ、MF:田村(→遊佐HT)、高柳、桑田(→上野73分)、高萩、入船、FW:前田、平繁、と言う布陣でした。対する福岡は、GK:内藤(→ノグチピントHT)、DF:本田、柳楽、長野、柴村、MF:宮崎、城後、ハファエル(→釘崎HT)、久永(→多久島80分)、古賀(→金古68分)、FW:リンコン(→安田75分)。携帯サイトと広島三矢組によると立ち上がりは経験に勝る福岡のペースで、特に右WBに入った田村と槙野の連係が上手く行かず古賀の突破を許し、また左も宮崎に苦しめられ攻め込まれるシーンが多かったそうです。失点は8分で、古賀のCKを長野に合わせられた、と言うものだったものの「そこまでの流れを考えれば必然的な失点だった」(携帯サイト)ものでした。しかしその後は中盤が整理されて高い位置でボールを奪えるようになりペースをつかみ、19分には桑田から前田、平繁のコンビネーションで前田が決定的なシュート。32分にも前田がGKと1対1のチャンスを作る(これもGKに当ててしまう)など押し込みます。そしてその流れを決定づけたのは後半からの遊佐の投入で、激しいタックルと上下動で福岡の左サイドを封じると、高萩、高柳、桑田の作る中盤でのボールのつなぎ、そして左右への大きな展開で相手陣内に攻め込み、一方的に追い込みます。後半4分には遊佐のクロスに桑田。5分には前田との繋ぎから平繁。12分には前田を起点に最後は遊佐。15分には前田がドリブル突破からPKをゲットしますが、自ら蹴ってGKに当ててしまいます。リトバルスキー監督はたまらず金古をボランチに投入して守備の再構築を図りますが、効果は薄くサンフレッチェペースが続きます。そして後半24分、高萩がドリブルで持ち上がるとスルーパス。前田が空けたスペースに走り込んだ平繁が冷静に決めて、ようやく同点に追いつきました。後半28分には桑田が痛んだ隙を突かれて釘崎にミドルを決められてしまったものの、この日のサテライトはこれで気持ちをダウンさせることは無く攻め続けたとのこと。35分には入船のクロスを受けた前田がオーバーヘッド。そして37分、入船のボールをペナルティエリア内で受けた高柳が、相手に挟み込まれる中でも冷静にボールを落としてシュートを決め、再び同点に追いつきました。更にその後も前田の決定的なシュートや高萩、高柳を起点にした攻めでチャンスを量産。勝てなかった、と言う点だけが残念だったものの、他は文句の無い内容だったそうです。全体的に出来が良かった中で、特に高萩、高柳、桑田の中盤3人と前田、平繁のツートップ、そして途中から入った遊佐の「ユース出身組」が輝いていたとのこと。ポジションが空く可能性の高いナビスコ杯に向けて、激しい争いが勃発しそうです。
<07.3.11> 昨日、小雨の降る広島ビッグアーチで行われたホーム開幕戦の柏戦は、後半終了間際に追いつき1-1で引き分けました。
 週の半ばまでU-20代表に行っていた柏木が戻り、昨日もベストメンバーでスタートしました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田(→平繁78分)

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、前田
 対する柏は、GK:南、DF:薩川、古賀、近藤、大谷、MF:マルシオ・アラウージョ(→小林亮62分)、山根、アルセウ、菅沼、FW:鈴木(→李89分)、フランサ。立ち上がりからサンフレッチェのプレスが効いて、高い位置でのパスカットから何度も柏のゴール前に迫ります。しかし柏の最終ラインの集中が高く、初シュートは前半13分。戸田のオーバーラップからのクロスのこぼれを拾った服部が左足でシュートしましたが上に外れます。また21分には左サイドからのクロスを柏木がヒールで落とし、反転して前を向いたウェズレイが強烈なシュートを打ちましたが左に外れます。27分にも佐藤寿が突破を図ったところを倒されて得たFKをウェズレイが直接狙いましたが、南にクリアされます。攻め込みながらもなかなか崩せない展開に、徐々に押し込まれることが多くなって行った37分、先制点を許してしまいます。柏の右からのCKはクリアしましたがこれを蹴り出そうとした柏木のボールが短く、こぼれを拾った菅沼がシュート。いったんはブロックしたものの再び左足で蹴ったボールは下田の届かないところに飛び、ネットを揺らすことになりました。
 これで元気になった柏は、その後も攻勢を続けます。直後にも菅沼がシュートすると、40分にはマルシオ・アラウージョの突破をペナルティエリア内で戸田が倒してしまいPKを与えてしまいます。ボールをセットするフランサ。慎重に蹴ってくる、と予想した下田はわずかに右に体重をかけて左に誘うと、慎重にかつ強く蹴ったフランサはバーに当ててしまいます。下田のベテランらしい素晴らしい駆け引きの結果のPK失敗で柏は追加点を奪うことができず、サンフは息を吹き返した、と言う感じ。42分には柏木が2人に囲まれながら突破し、服部の決定的なクロスを佐藤寿が頭でシュートし、ロスタイムにはウェズレイがオーバーヘッドで狙うなど、ペースを取り戻した形で前半を折り返しました。
 柏ボールでキックオフした後半ですが、流れは圧倒的に広島。1分のウェズレイのシュートを皮切りに、ボールをつないで何度も柏陣内に攻め込みます。13分には服部のクロスに柏木が飛び込みましたが惜しくも触れず。15分には森崎浩のクロスにウェズレイが頭で合わせましたが枠外に外れます。20分にもウェズレイの右へのパスで抜け出した駒野がワンタッチでクロスを入れ、ここに佐藤寿が飛び込みましたがわずかに届きません。柏の石崎監督は何とか流れを変えようと布陣を3-5-2に変えて来ますが、広島の猛攻は続きます。27分には森崎浩がヘディング。32分には盛田のオーバーラップからウェズレイがゴール正面で右足を合わせましたが、シュートをミスしてしまいます。じりじりした展開に、ペトロヴィッチ監督は盛田に代えて平繁を投入。3トップにするとともにDFラインを実質的に3バックにして総攻撃を仕掛けます。そしてその直後、柏木のドリブル突破からのクロスを南が弾き、詰めていた平繁が押し込みましたが何と判定は平繁のファウル。彼のプロ初ゴールが取り消される、と言う不運に見舞われます。しかしそれでも攻め続けるサンフがようやく同点に追いついたのは、後半42分でした。左からのCKはクリアされたもののこぼれを柏木がつなぎ、ペナルティエリア内で森崎浩がキープ。DF2人を引きつけると間を通して中央にパスを通します。そこに走り込んでいた戸田が落ち着いて右足で叩き込み、ようやく同点に追いつくことができました。そしてその後もサンフが勝ち越しを狙い、45分に森崎浩、47分には佐藤寿、直後にも柏木が狙いましたが柏の集中も切れず、ドローに終りました。
 ペトロヴィッチ監督の予想通り、この試合は「難しい試合」になりました。柏は後半こそ足が止まったものの、90分間ボールを追い続け、勝負を諦めませんでした。特にDFラインは集中力が切れず、なかなか良い形でシュートを打たせてくれませんでした。後半のボールの支配力を見る限りでは柏との実力差はあったと思いますし、そう言う意味では勝つべきゲームだったかも知れない。しかしそうはいかないのがサッカーと言うスポーツだし、Jリーグの難しさでもあるのでしょう。特に監督も言うように、サンフレッチェは昨シーズンは残留争いをしていて、今年になってから「勝ちを期待されるチームになって」きたわけです。チームが成長するためにはいろいろな経験をクリアして行かなければならないわけで、昨日はその一つだった、と言うことなのだと思います。ちょっとしたことから点を取られ、守りを固められてしまう中で、終了間際まで勝ちを狙って攻め続け、同点に追いつくことができたこと。そしてその後も勝ち越しを狙ってチャンスを作り続けたことは、間違いなく今後に繋がることだと思います。ホーム開幕戦を勝ちで飾ることができなかったことは残念でしたが、しかし2試合で勝ち点4を取ったことをポジティブに捉えて、次節以降に繋げて行くべきなのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

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