3/18〜3/24のSANFRECCE Diary


<07.3.24> 明日はナビスコ杯予選リーグ第2節千葉戦が、フクダ電子アリーナで行われます。
 毎年のように主力を失いながらも戦力を維持してきた千葉ですが、さすがに阿部と坂本の移籍はダメージが大きかったのかリーグ戦では苦しい立ち上がり。名古屋、清水にいいところなく連敗し、鹿島戦では激しい打ち合いの末引き分けに終っています。しかし連覇を狙うナビスコ杯では主力を温存した神戸を圧倒して、今季初勝利を挙げています。
1A ●0-2 名古屋 【名】金、本田
2H ●1-3 清水  【千】ストヤノフ、【清】チョ・ジェジン、枝村、伊東
3H △3-3 鹿島  【千】羽生、水野、ジョルジェビッチ、【鹿】マルキーニョス2、中後
N1A ○4-1 神戸  【千】工藤2、羽生、佐藤勇、【神】レアンドロ
 明日は代表に招集された巻、羽生、水野、水本を欠きますが、黒部、新居、ジョルジェビッチら新戦力を起用して戦力を落とさず戦おう、とするに違いありません。不調だったスタートから徐々に調子を上げてきたディフェンディングチャンピオンに勝つのは、並大抵の事ではないと考えて良いでしょう。
 対するサンフレッチェですが、FC東京戦では勝ったものの柏戦に引き分けG大阪に連敗。試合内容が悪くなくても勝ちに恵まれず、早くも壁にぶつかった、と言う感じになっています。明日はA代表の佐藤寿と駒野、U-22代表の青山を欠いて戦わなければならない(A代表は今日のペルー戦の出場次第)とすれば、空いたポジションに新しい選手を起用しなければなりません。携帯サイトと中国新聞によれば駒野の右サイドはダバツが入っていたそうで、明日はなかなか興味深い布陣で戦うことになりそうです。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        森崎浩
ダバツ             服部

   柏木        桑田

      田村  平繁

SUB:河野、吉弘、入船、高柳、高萩、前田、上野
 携帯サイトによると、ペトロヴィッチ監督は疲れが溜まっているウェズレイも休ませる方向で考えているそうで、代役として田村の抜擢の可能性が濃厚だとのこと。また中盤は森崎浩をボランチに下げて桑田か高萩をトップ下で起用するのではないか、とのことです。若い攻撃陣が輝けるかどうかは、経験豊富な守備陣がしっかりと押し上げて、高い位置でボールを奪えるかどうかが重要です。明日は千葉の「走るサッカー」に負けないような、アグレッシブな戦いを見せて欲しい、と思います。
<07.3.24>  ポルトガルに遠征中のU-20代表は木曜日にU-20ヨルダン代表と対戦し、0-1で敗れました。メンバーは、GK:林、DF:堤、福元、槙野、柳澤、MF:梅崎、香川、横谷(→倉田76分)、田中、FW:伊藤(→青木67分)、河原(→小澤83分)。次の試合は現地時間の今日の10時半からで、U-20カーボヴェルデ代表との対戦です。
<07.3.23> 日本サッカー協会は昨日、3/28に予定されている北京五輪予選シリア戦に臨むU-22代表を発表し、広島からは青山敏弘が選ばれました。今回選出されたのは次の18人。
【GK】山本(清水)、西川(大分)
【DF】一柳(東京V)、伊野波(FC東京)、水本(千葉)、青山直(清水)
【MF】本田拓(法政大)、増田(鹿島)、水野(千葉)、梶山(FC東京)、
    青山敏(広島)、上田(磐田)、家長(G大阪)、本田圭(名古屋)、
    枝村(清水)
【FW】平山(FC東京)、カレン(磐田)、李(柏)
 マレーシア戦の代表からは松井、林、谷口が抜け、山本、西川、枝村が復帰しています。A代表に招集されている西川、家長、水野、本田圭を除く14名は明日昼に集合してペルー戦を観戦するとのことで、その直後からシリア戦に向けての合宿に入るものと思われます。
<07.3.22> 昨日ビッグアーチで行われたナビスコ杯予選リーグ第1節G大阪戦は、二川のゴールとバレーの2ゴールで0-3で敗れました。
 リーグ戦のリベンジに燃えるサンフレッチェは、土曜日と同じメンバーでこのゲームに臨みました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山(→高柳85分)
駒野              服部

   柏木       森崎浩(→桑田69分)

     佐藤寿 ウェズレイ(→平繁75分)

SUB:河野、吉弘、ダバツ、高萩
 対するガンバは疲れが溜まっているマグノ・アウベスと怪我の影響の残る明神を休ませて、GK:松代、DF:シジクレイ(→中沢79分)、山口、安田、加地、MF:遠藤、家長(→前田69分)、二川、橋本、FW:播戸(→明神73分)、バレー、と言うメンバーでした。ガンバの先制点は前半43分で、二川がゴール前中央25m付近から強烈なミドルシュートを決めました。追加点は後半2分。広島が攻め上がったところからカウンターを仕掛けられ、二川のスルーパスをバレーに叩き込まれました。そして後半15分もバレー。サイドから1人で持ち込んで、強烈なミドルシュートを打ち込まれました。アウェイに続いてホームでも0-3での敗戦と言うことで、試合終了後には不満のブーイングが鳴り響いていたとのことです。
 ただ、携帯サイトやあちこちのサイトの戦評を見る限りでは内容は決して悪くは無かった、とのこと。遠藤を初めとするG大阪の中盤へのプレスを厳しくして自由にさせず、また攻撃では何度もサイドチェンジから相手の守備の薄いところを突いてチャンスを作ったそうです。試合後にはペトロヴィッチ監督は「内容を見れば、大阪での試合に比較すれば全く違う試合となった...選手たちは最後まで走ってくれたし、戦ってくれた。その頑張ってくれた選手に対し、スタンドの一部のサポーターからブーイングが飛んでしまったのは残念。負けたのは痛いし悔しいし、いろいろな見方もできると思うが、できればそのブーイングは選手ではなく私に飛ばしてほしい」と語っていたのに対して、逆に西野監督は「確かに3-0で勝ちはしたが、いい内容だったわけではない」と語っています。実際、見に行った人から聞く限りではサンフレッチェがやろうとしているサッカーは良く表現できていたそうで、決定機はむしろこちらの方が多いくらいだったとのこと。二川のゴールもバレーのゴールも「あれが決まったらたまらん」と言うレベルのスーパーなものだったそうで、そのへんの個人の力の差が結果に出てしまった、と言うことのようです。昨年は残留争いの中から何とか勝ち点を拾って行く、と言う戦いをしていたサンフレッチェが、更に上のレベルを目指そうと言う今年はいくつかの壁にぶつかるであろう事はシーズン開始前から予想されていたことで、ここで「Jリーグ最強」と言えるチームに正面からぶつかって砕けたとしても決して卑下することはない、と思います。この敗戦で下を向くことなく、自分たちのサッカーを信じて戦って欲しい。そしてまずは日曜日の千葉戦と、次のホームゲームである横浜FM戦でお返しして欲しい、と思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.3.22> 日本サッカー協会は昨日ペルー戦に向けての日本代表7人を追加招集し、サンフレッチェからは佐藤寿人が選ばれました。この招集により、ペルー戦の代表は次の25人となりました。
【GK】川口(磐田)、川島(川崎F)、西川(大分)
【DF】中澤(横浜FM)、坪井、闘莉王、阿部(浦和)
【MF】中村(セルティック)、羽生、水野(千葉)、中村(川崎F)、
    橋本、加地、遠藤、二川、家長(G大阪)、鈴木(浦和)、
    駒野(広島)、藤本(清水)、本田(名古屋)
【FW】高原(フランクフルト)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)、
    松橋(大分)、矢野(新潟)

<07.3.21> 中国新聞によると、昨日の前日練習での主力組は土曜日のG大阪戦と同じだった、とのこと。ベストメンバーで、前回のリベンジを狙うことになります。
 今日のG大阪戦の試合会場は広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。朝の9時からU-9とU-12によるサンフレッチェカップが、12時からは4種によるフォリアチャレンジが行われます。また試合前イベントとしては「ナビスコキッズイレブン サンフレッチェ広島と一緒にファイナルを目指そう!!」として、シュートゲームが行われます。時間は11時半から午後2時までで、ビッグアーチメイン側賑わいイベント広場にて。子供から大人まで誰でも参加できて、参加者全員にヤマザキナビスコからお菓子のプレゼントがあるそうです。またイベント参加者のうち小学生以下を対象に、サッカーボールなどが抽選でプレゼントされる、とのことです。サンフレッチェクラブ会員限定の「プレミアム選手カード」はサンチェ&フレッチェで、先着3,000名様に配付。TSSの携帯サイト会員限定の「来場者プレゼント」もありますので、詳しくは会場で配付されるマッチデープログラムをご覧ください。
 今日の試合はテレビ中継は生、録画ともにありません。試合の経過が気になる人は、携帯サイトなどの速報に頼るしか無さそうです。
<07.3.21> 日本サッカー協会は昨日フランスに遠征するU-16代表を発表し、サンフレッチェユースからはMF大崎淳矢、森保翔平、FW玉田道歩の3人が選ばれました。また同時にイタリアに遠征するU-15代表も発表しましたが、広島からは誰も選ばれませんでした。
<07.3.20> 明日はナビスコ杯の予選リーグ第1節を、ホームにG大阪を迎えて行います。
 土曜日に対戦したばかりのガンバはさすがの強さで、広島との完成度の違いを見せつけられました。ペルー戦に向けてのトレーニングは22日から行われるため(のはず)、A代表の4人も普通に出場してくると思われます。また土曜日には出場停止だった安田や出場機会の無かった播戸も、明日こそは出場しようと気合いを入れているに違いありません。従って明日のガンバは土曜日以上に高い壁となって、サンフレッチェの前に立ちはだかるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、開幕戦で2失点したのを初めとして3試合で6失点。これはまだ未勝利の千葉、前節大敗した横浜FCの8失点に次いで悪い成績です。これらの中にはミス絡みのものもあるのですが、それよりもG大阪戦の1点目、3点目のように裏を取られて失点に繋がっているケースが多いのが気になります。昨年は残留争いに絡んでいたため、低めのDFラインを引いて結果優先で戦っていましたが、今年はラインを高くして前からボールを奪いに行くサッカーを実践しようとしています。攻撃的なサッカーに転換するためにはいずれは通らなければならない道、とは言え、結果が出なければチャレンジする気持ちも失われてしまうのも確か。ナビスコ杯では、そのへんの修正に注目したいと思います。メンバーですが、今のところ入れ替えを示唆する情報は無いのでベストメンバーを予想しておきます。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:河野、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、高萩、平繁
 昨年から不動のメンバーで戦ってきたサンフレッチェですが、それゆえ相手に研究されてしまっている、と言うのも確か。この状況を打開するには、新しい戦力の台頭が必要です。ナビスコ杯では1人でも2人でも若手が伸びて、チーム全体を押し上げて欲しいものです。
<07.3.20> 日本サッカー協会は昨日ペルー戦の日本代表メンバーを発表し、広島からは駒野が選ばれました。今回発表されたのは次の18人。
【GK】川口(磐田)、川島(川崎F)、西川(大分)
【DF】中澤(横浜FM)、坪井、闘莉王、阿部(浦和)
【MF】中村(セルティック)、橋本、加地、遠藤、二川(G大阪)、
    羽生(千葉)、中村(川崎F)、鈴木(浦和)、
    駒野(広島)、藤本(清水)
【FW】高原(フランクフルト)
 人数が少ないのはオシム監督の意向で、21日のナビスコ杯とACLの結果を見てから追加招集するつもりだ、とのこと。特に「今まで呼ばれているのに今回呼ばれなかった選手に関しては、ここ数試合の調子を見てのイエローカードだと思ってほしい」と語っています。佐藤寿が今回は呼ばれていないのは、おそらく21日の試合の結果を見てから追加で呼ぶリストの方に入っているのだろうと思われます。
<07.3.20> 日本サッカー協会は昨日ポルトガル遠征に参加するU-20代表の変更を発表し、大分の森重に代わってサンフレッチェの遊佐が招集されました。
<07.3.19> 一昨日サンフレッチェユースはプリンスリーグの初戦を戦い、江の川に9-0で圧勝。好スタートを切りました。広島三矢組によると前半は守備を固める江の川に対して攻めあぐんだそうで、前半終了近くの金田の得点だけでした。しかし後半立ち上がりに金田がFKで2点目を奪うと、その後は板倉がハットトリックを決めたのをはじめとして、不老2、中野、大崎がゴールしての圧勝だった、とのことです。プリンスリーグ第1節の1部の結果は次の通り。
広島ユース 9-0 江の川
広島観音  3-0 広島皆実
岡山学芸館 3-1 銀河学院
高川学園  1-0 作陽

<07.3.18> 昨日万博で行われたJリーグ第3節G大阪戦は、二川、遠藤、バレーに決められ0-3で完敗。今季初の黒星を喫しました。
 マレーシアから帰国したばかりの青山は元気に先発から出場し、前節までと同様のメンバーでスタートしました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:河野、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、高萩、平繁
 対するG大阪のメンバーは、GK:松代、DF:加地、シジクレイ、山口、橋本、MF:明神、遠藤、家長(→前田79分)、二川、FW:マグノ・アウベス、バレー。立ち上がりから両チームとも中盤のプレッシャーを厳しくして、ハイレベルな攻防を繰り広げます。7分には橋本のクロスにバレーが合わせようとするも駒野がカット。8分にもマグノ・アウベスが鋭い足の振りからシュートを打ってきますが枠外に外れます。サンフは11分に柏木がミドルシュートを放ったのを初めとして遠い距離から狙って行きますが、枠を捉える事ができません。そして13分、サンフの中盤が遠藤にプレッシャーをかけに行きましたが、一瞬早く繰り出されたパスがDFラインの裏へ。これで抜け出した二川が冷静にシュートを決め、ガンバが早い時間帯にリードを奪いました。
 これですっかり落ち着いたガンバは、DFラインと明神がウェズレイを挟み込んで自由を奪い、両サイドが下がり目のポジションで服部、駒野の突破を許さずサンフの攻め手を封じます。サンフはDFラインでボールを繋いで相手の守備陣の綻びを探しますが、足元パスばかりでは崩すことが出来ません。時折柏木が激しい動きからチャンスを作ろうとしますが単発的。逆にガンバはサンフの左サイドを狙った攻めを繰り出してきて、マグノ・アウベスが、家長が、加地がシュートを打ってきます。前半のサンフは苦しみながらも何とか我慢する、と言う展開でハーフタイムを迎えました。
 問題点に修正を施し、全体的に動きが活発になったサンフは後半に入って攻めに出ます。そしてサンフがペースをつかみかけた、と思われた後半8分、この日最大のポイントとなるプレーが起きます。ガンバの攻撃を凌いで下田がキャッチした後、DFラインから繋ごうと戸田にボールを渡します。しかしここにプレスをかけてきた遠藤がボールを奪い、そのままシュート。これが綺麗に下田の横を破って、痛恨の失点を喫してしまいました。
 これでリスクをかけてでも攻めなければならなくなったサンフ。逆にガンバはじっくりと構え、カウンターから逆襲を狙います。そして17分、DFラインからのロングボールで抜け出したバレーがうまく身体を入れてボールをキープすると飛び出した下田をかわして強引にシュート。高く上がったボールにDFのクリアも及ばず、試合を決定づける3点目となってしまいました。
 その後もカウンターからバレーを走らせDFラインの裏を狙ってくるガンバに対し、サンフは主に右サイドを崩してクロスを入れるもののことごとくシジクレイにはね返されます。後半22分には駒野、35分と43分には森崎浩がシュートしますがいずれも枠外で、なかなか得点の香りがしないままに時間だけが過ぎて行きます。結局そのまま選手交代もなく後半も見どころの少ないままにタイムアップ。ゴール裏に詰めかけたサポーターも、挨拶する選手を前にコールもブーイングも無く憮然と見つめるだけでした。
 このゲームですが、サンフは正面からぶつかって木っ端微塵に砕けた、と言う感じだったと思います。強力なツートップに代表クラスの中盤を揃えたG大阪がしっかりとサンフレッチェ対策を立てて臨んできて、その壁にはね返されたと言う事だったように思います。FC東京戦で猛威を振るった2トップは一度も決定機を作れず、その分柏木や森崎浩がミドルレンジから狙いましたが、どれも枠を捉えることはできず。最後まで攻撃の形を作ることが出来ませんでした。またDFラインと中盤でボールを回しながらウェズレイへのクサビを打って攻撃を組み立てる、と言うパターンが見抜かれていたのか、前線でボールキープが出来ずボール回しを狙われました。そしてボールを奪われるとドリブルとパス回しで引きつけられて数的不利を作られて、深い位置まで突破される、と言うパターンが頻発。決定機の数は失点シーンの倍以上で、よく3点で収まったと言っても良いぐらいでした。ガンバは早い時間帯でリードを奪ったため慌てるシーンすらなく、最後には運動量でも上回ることが出来ず、追い上げすらままなりませんでした。現時点でのJリーグ最強、とも言えるガンバに個人戦術やチーム戦術、そしてそれらの完成度でも上回られてしまっては、勝てる望みはない、と言わざるを得ず、ペトロヴィッチ監督が率いてまだ丸1年経たないチームには、まだまだやるべきことがあると言うことなのだと思います。
 ただ、注意すべきなのはその内容だと思います。今年から4バックにして昨年以上に「超攻撃的」をうたっているガンバですが、しかしその裏にあったのは選手全員の高い守備意識でした。山口のラインコントロールに他のDF3人も連動して佐藤寿の飛び出しを封じ、両サイドはしっかりとポジションを取って服部と駒野の自由を奪い、中盤は高い位置でボールを奪うとここぞと言うところで前線にボールを供給して来ました。サンフのミスが多かったのは事実ですが、それは別に気持ちが緩んでいたからではない、と思います。ガンバがピッチ全面でプレッシャーをかけてきたために一人ひとりの余裕が失われ、パスの出し手と受け手の間のコンビネーションにズレが生じたからだと思います。そしてピッチ上の11人がバラバラにされ、チームとして連動して動くことが出来なくなってしまった。一人ひとりの選手は頑張っているのにチーム全体で戦っているように見えなかったのは、まさにそのガンバの戦略にはまってしまったからだと思います。結果も内容も悔しいのですが、しかしこの敗戦は必然で、負けるべくして負けたと言わざるを得ません。
 試合終了後ゴール裏に挨拶に来た選手達は一様に冴えない表情で、特にシュートゼロに終った佐藤寿は悔しさを噛みしめながらいつまでも佇んでいました。また戸田は「今日は語ることは無い」と憮然としていたそうですが、しかしここで大事なことはミスを後悔することよりも、ガンバとの差を今後どのように詰めて行くかを良く考えることではないか、と思います。一人ひとりの力の差とチームとしての総和はやや差があるかも知れませんが、しかしその差は埋めることの出来ないほどの絶望的なものではないはずです。少なくとも昨年の同じ時期にビッグアーチで惨敗を喫した時のように、どうしようもないほどの力の違いがあったわけではありません。むしろほんのちょっとの個人の差、ほんのちょっとの運動量の差、そしてパスやシュートの精度の差が積み重なって3点差と言う結果になっただけであって、どれも追いつくことは可能だと思いますし、またそうしなければならないと思います。幸い、次のガンバとの対戦が4日後にあるので、ここでこの試合の轍を踏むことなくしっかりとしたサッカーを貫いて欲しい。ぶつかった壁の高さに怖じ気づくことなく、自分たちの力で打ち破って欲しいと思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
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