3/4〜3/10のSANFRECCE Diary


<07.3.10> 「ホットニュース」によるとペトロヴィッチ監督は「今日、一番大切だったことは、選手たちがみんな健康で、ここにやってくることだ。そして今週やった柏戦に向けてのことを、今日は復習した」と語っています。J1に復帰し、初戦に勝ったことで柏がモティベーション高く戦って来るのは必至で、今日は激しいゲームになることは間違いありません。また前節2ゴールずつを挙げたことにより、ウェズレイの通算100ゴールと佐藤寿の通算50ゴールがいずれも「王手」となっています。更に服部はJ1での連続フル出場記録が100になる日でもあります。心配された天気も大崩れはなさそうですので、ぜひ多くのサポーターがビッグアーチを埋めて、チームを後押しして欲しいと思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで午後2時キックオフ。試合前イベントとして9時からU-10によるサンフレッチェカップ、12時から4種によるフォリアチャレンジが行われます。また選手サイン会と選手とハイタッチはいずれも1時20分からで、11時半からメイン側広場で500名様に抽選券を配付します。先着プレゼントはデオデオ提供の「オリジナル応援フラッグ」を10,000名様に。サンフレッチェクラブ会員のプレゼントは、3,000名様にペトロヴィッチ監督の「プレミアムカード」となっています。また携帯サイト会員の方には「スタジアム来場者限定プレゼント」として「ウェズレイ選手がJ1通算100ゴールを達成するのは第何節の何戦?」と言うクイズ企画があります。今日の試合会場で配付されるマッチデープログラムに記載された「エントリーパスワード」が必要ですのでご注意下さい。更に今日3月10日は「サトウの日」と言うことで、佐藤寿人選手の特製Tシャツとタオルマフラーをそれぞれ300枚限定で販売します。メインスタンド側特設グッズ売店で10時より販売開始です。
 テレビ中継ですが、NHK広島放送局とスカパーch181で生放送があります。今日の速報ですが、昨日から体調不良なのでできないかもしれません。
<07.3.9> 明日は広島ビッグアーチに柏レイソルを迎え、ホーム開幕戦を戦います。
 一昨年入れ替え戦で甲府に惨敗してJ2に降格した柏は、オフには主力が大量に移籍して顔触れも大きく変わりました。しかし昨年は石崎監督のもとで一からチームを作り直し、「全員攻撃」のチームとしてJ2最多となる84得点を挙げて2位に入り1年でJ1に復帰。不安があった守備陣に古賀を補強して今年に備えました。そして開幕戦では全員がフルコートでチェイシングするスタイルで磐田を圧倒。4-0で快勝して首位に立っています。昨年エースをして活躍したディエゴを失い攻撃面がどうかと言われていたのですが、フィジカルの強さと技術の高さを生かして2得点2アシストのフランサを中央に据えて、ドリブルのある鈴木達也、決定力の高い菅沼に、李、阿部吉が控える攻撃陣は自信を持って立ち向かってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節はウェズレイ、佐藤寿の活躍で4点取って勝ったものの、初戦の緊張からか押し込まれる時間帯も長くトルコで見せた、と言う素晴らしいサッカーを披露することはできませんでした。ただ前節は病み上がりだったウェズレイや青山も、今週は万全の体調で明日のゲームに臨めるはず。U-20代表候補のキャンプに行っていた柏木も昨日の練習から元気に復帰していたそうですので、明日はベストメンバーで戦うことができそうです。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、ダバツ、高柳、桑田、前田、平繁
 前線からプレッシャーをかけてボールを奪い、速い攻撃で相手ゴールを陥れると言うスタイルは広島も柏も同じ。攻守の切り替えの速い、面白いサッカーを見ることができると思います。ぜひ多くのファン・サポーターがスタジアムに集まって、試合を盛り上げて欲しいものです。
<07.3.9> 日本サッカー協会は昨日、北京五輪2次予選マレーシア戦のU-22代表を発表し、広島からは青山敏弘が選ばれました。今回選ばれたのは、香港戦のベンチ入りメンバーと同じで次の18人。
【GK】松井(磐田)、林(流経大)
【DF】一柳(東京V)、伊野波(FC東京)、水本(千葉)、青山直(清水)
【MF】本田拓(法政大)、増田(鹿島)、谷口(川崎F)、水野(千葉)、
    梶山(FC東京)、青山敏(広島)、上田(磐田)、家長(G大阪)、
    本田圭(名古屋)
【FW】平山(FC東京)、カレン(磐田)、李(柏)
 家長ら日曜日にJリーグのゲームがあるクラブ以外の選手は日曜日に集合してマレーシアに移動し、14日にU-22マレーシア代表戦を戦って翌日帰国することになります。
<07.3.8> 日本サッカー協会は一昨日U-18代表候補を発表し、サンフレッチェユースからは佐藤拓、内田健太が初めて選ばれました。今回選ばれたのは次の28人。
【GK】権田(FC東京)、三浦(中京大中京高)、高木(ヴェルディユース)、川俣(鹿島ユース)
【DF】山中(千葉)、薗田(川崎F)、鳥羽(藤枝東高)、川端、奥田(静岡学園高)、
    佐藤(広島ユース)、椋原(FC東京U-18)、佐々木(八千代高)
【MF】杉浦(川崎F)、福島(名古屋)、高橋(山形)、鈴木惇(福岡U-18)、吉野(静岡学園高)、
    河井(藤枝東高)、廣瀬、青木(前橋育英高)、内田(広島ユース)
【FW】松田(藤枝東高)、丸谷(境高)、宮澤(室蘭大谷高)、畠山(四日市中央工)、
    大石(静岡学園高)、川又(小松高)、小島(四日市中央工)
 2月下旬に行われたトレーニングキャンプに参加したメンバーで残っているのは三浦、川俣、椋原、佐々木、小島、杉浦、鈴木惇、吉野、廣瀬、青木、畠山の11人だけ。1月のオーストラリア遠征のメンバーからは、川俣、鈴木惇、椋原が続けて選ばれているほか、先日サンフレッチェの練習に参加した丸谷が復帰しています。10月末に予定されているアジア1次予選まで10ヶ月。牧内監督のチーム作りは、まだ半ばと言うところなのではないでしょうか。
<07.3.7> サンフレッチェは昨日吉田サッカー公園で福山大とトレーニングマッチを行い、50分間行った1本目は5-0、60分間行った2本目は7-0でした。1本目は代表合宿に参加中の柏木に代わって高柳が入ったレギュラーメンバーで、GK:下田、DF:森崎和、戸田、盛田、MF:駒野、青山、服部、高柳、森崎浩、FW:ウェズレイ、佐藤寿。中国新聞によると「真ん中からももう少し速く攻めたい」と言う意図を持った練習だったそうで、20分の先制点はウェズレイの突破から得たPKを自ら決めた、と言うものでした。しかしその後は高柳や森崎浩が中央からの攻めを試みたものの攻め切れず、その後の得点はサイド攻撃からだったとのことで、21分と24分に佐藤寿、32分に服部、43分に高柳がゴールしています。一方2本目のメンバーは、GK:木寺、DF:中尾(→丸谷31分)、吉弘、入船、MF:趙、桑田、高柳、遊佐、FW:田村、上野、前田。得点は、9分と55分に田村、28分に前田、43分に高萩、50分に趙、41分と58分に丸谷でした。(因みに丸谷は鳥取境高の練習生。)
<07.3.6> プレスリリースによると、U-20代表候補トレーニングキャンプで左足を負傷した橋内選手は広島市内の病院で検査を受けた結果、左ハムストリング肉離れで全治6週間と診断されました。
<07.3.6> 日本サッカー協会は昨日U-17日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーを発表し、サンフレッチェユースからGK原裕太郎選手とMF岡本知剛選手の2人が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】廣永(FC東京U-18)、横畠(鵬翔高)、原(広島ユース)
【DF】益山(岐阜工)、金井、甲斐(横浜FMユース)、山崎(柏U-18)、
    山地、高橋、濱田(浦和ユース)、山浦(FC東京U-18)
【MF】八反田(鹿児島中央高)、乾(千葉ユース)、日高(桐蔭学園高)、
    水沼、齋藤(横浜FMユース)、田中(G大阪ユース)、
    岡本(広島ユース)、山田(浦和ユース)、米本(伊丹高)
【FW】大塚(G大阪ユース)、端戸(横浜FMユース)、富山(矢板中央高)
 1月のメキシコ遠征のメンバーから吉田(ルーテル学院高)、奥井(履正社高)、井上(逗葉高)、河野(ヴェルディユース)、安田(三菱養和SC)、大迫(城西高)が外れ、AFC U-17選手権メンバーだった原、濱田、八反田、山浦、齋藤が復帰。横畠、乾、日高、田中が新たに招集されています。このメンバーは3/9〜14の日程で清水のナショナルトレセンでキャンプを行う予定です。
<07.3.5> 昨日サテライトがアウェイでG大阪と練習試合を行い、1-2で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:河野、DF:趙、中尾、吉弘、入船、MF:高萩、桑田、高柳、FW:田村、上野、前田。対するG大阪は、GK:藤ヶ谷(→木村45分)、DF:青木、中澤、實好(→池75分)、MF:前田、寺田、家長(→玉置45分)、FW:岡本(→安田晃45分)、バレー(→星原45分)、中山。G大阪のオフィシャルサイトによると、前半35分に中澤のロングフィードを受けた家長がそのままゴールに蹴り込み先制されました。後半12分にオウンゴールで追いついたものの、41分に星原のシュートのこぼれを中山に押し込まれ、そのまま敗れました。なお、6日付けの中国新聞によると得点シーンは前田のクロスに高萩が走り込み、DFのクリアミスを誘ったものだったそうです。
<07.3.4> 昨日味の素スタジアムで行われたJリーグ開幕戦で、サンフレッチェは佐藤寿、ウェズレイのゴールで4-2でFC東京を下し、2002年以来久々の開幕戦勝利を挙げました。
 発熱のため練習を休んでいたウェズレイとU-22代表帰りの青山は元気に先発して、ベストメンバーで開幕戦に臨みました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山(→ダバツ87分)
駒野              服部

   柏木(→高柳89分)森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ(→平繁85分)

SUB:木寺、吉弘、桑田、前田
 対するFC東京はワンチョペがベンチスタートで、GK:土肥、DF:伊野波、徳永、吉本(→藤山29分)、金沢(→鈴木規70分)、MF:福西、今野、梶山(→馬場HT)、FW:石川、ルーカス、平山。立ち上がりは高い位置からプレッシャーをかけてきたFC東京のペースで、オープニングシュートは1分に金沢。続いてルーカスが、今野が、伊野波が積極的に狙います。10分にも平山に頭で狙われ、12分には石川にDFラインの裏側に抜け出されて決定的なシュートを打たれましたが、下田が素晴らしい反応でボールに触ってバーに当たります。逆に13分、青山が右サイドにボールを送るとフリーになっていた駒野が中央にクロス。斜めに走り抜けた柏木が空けたスペースに走り込んだ佐藤寿がダイレクトで蹴り込み、素晴らしい形で先制点を奪いました。
 これで更に前がかりになったFC東京は、15分には戸田のボールを奪われ石川がクロス、これに平山が合わせましたが下田の正面。18分にも右サイドを崩されルーカスに頭で合わせられます。しかしこのボールをキャッチした下田が素早く右サイドにフィードすると駒野がDFラインの裏にボールを送り、ここに走り込んだ佐藤寿が再びワンタッチで流し込んで、早くも2点のリードを奪うことが出来ました。
 これですっかり落ち着いたサンフは、その後も猛攻を仕掛けます。20分にはウェズレイのサイドチェンジから駒野が抜け出しフリーでシュートもGK正面。22分と24分には駒野が深々と相手陣内に入り込んでクロスを入れましたが合いません。そして27分、右サイドでの競り合いから柏木がボールを奪ってDFの間をすり抜けるとGKの至近距離からシュート。こぼれ球を拾ったウェズレイが押し込んで、あっという間に3点差を付けました。
 ここで混乱するDFラインを修正するため、原監督はルーキー吉本を諦め藤山を投入します。サンフは落ち着いてボールを回し、相手が出てくる鼻先をかわしてチャンスを作ろうとします。FC東京は高さを生かそうとクロスを放り込んできますが、サンフの守備陣は冷静に対応して得点を許しません。前半は東京の方がシュートは多かったものの決定力で勝ったサンフが3点のリードを奪って折り返しました。
 後半に入って馬場を投入し、戦い方を修正してきた(たぶん3トップを諦めて2トップにした?)FC東京が、再び高い位置からプレスをかけてきます。そして4分、柏木が痛んでいた隙を突かれてゴール前に持ち込まれ、ルーカスが切り返して戸田をかわしてシュート。これが下田の横を抜いてネットを揺らして失点してしまいました。しかしその直後の後半7分、下田からのロングボールをウェズレイが頭で落として佐藤寿がループ気味にシュート。このボールは惜しくもバーに弾かれましたが、詰めていたウェズレイが押し込んで再びリードを3点に広げました。
 その後もウェズレイと佐藤寿のコンビからチャンスを作るサンフ。しかしホームの大観衆に後押しされたFC東京の選手達は、気持ちを落とすことなく攻め込んできます。そして16分には馬場のFKにルーカスがわずかに触ってゴール。その後も、主にサンフの左サイドからチャンスを作りますが、DFとGKの連係は崩れずがっちりと守ります。また平山に何度も前を向かれて危険な場面を作られたものの、落ち着いて対処して決定的なシュートを打たせません。70分過ぎからはウェズレイが疲れたかボールを失うことが多くなりましたが、そこはルーキー平繁の投入で流れを取り戻そうとします。後半は全体的に攻め込まれるシーンが多かったものの何とか我慢して、J1復帰以来初めて開幕戦勝利を飾りました。
 大型補強はせずに昨年の戦力の維持を最優先にし、戦術の熟成と育成を優先した今年のサンフレッチェ。そして最初の公式戦で勝てたのは、昨年同様に素晴らしいコンビネーションと決定力のある強力なツートップの力でした。ここぞと言うところでのシュートの上手さ、特に佐藤寿のゴール前での嗅覚の鋭さはますます磨きがかかった、と言う感じで、J's GOALのレポートに書かれているように「鮮やかなカウンターでF東京を沈めた。昨年からやってきたサッカーが、長い準備期間を経て完成しつつあることを証明する確かな勝利だった」と言われるのも当然だと思います。シュートの数でも決定機の数でも上回ったFC東京を2点差で下すことが出来たのは、昨年からの選手と戦術をキープできたから。監督が交代し、新しく加わったメンバーが多かった相手との熟成度の違いが、結果に表れたのだと思います。
 一方で課題を挙げるとすれば、まだまだ主導権を取ってゲームをコントロールすることが出来ていない、と言うことではないかと思います。開幕戦の緊張で動きの堅かった序盤や、相手が追いつこうとリスクをかけて攻めてきた終盤は特に、ボールをしっかりと回すことが出来ず、ミスからボールを奪われて攻め込まれるシーンが目立ちました。トルコでは出来ていた、と言うDFラインから中盤でのボール回し、特に3人目、4人目の動きで相手の守備陣を切り崩すと言うことがあまり出来なかったことも、課題として残りました。更に相手のクロスからフリーでヘディングを許すシーンが目立ったことも、今後の課題と言えるでしょう。昨日は顕在化しなかった「レギュラーが欠けた時にどうするか」と言う問題とともに、チーム全体がレベルアップするための課題の解決はまだまだこれから。そのためにはまずは残留争いに巻き込まれないように勝ち点を積み重ねて、落ち着いてサッカーが出来るようになることが最も重要なのだと思います。そう言う意味で、昨日の勝利は何にも代え難いものだと言って良いでしょう。ほぼ理想的なスタートとなったペトロヴィッチ監督の2年目ですが、本当の意味での勝負はこれから。戸田が言うように「勝ちながら修正する」事が、最も必要な事なのではないでしょうか。

速報前半 後半
日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALレポート ペトロヴィッチ監督コメント 原監督コメント 選手コメント

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