4/15〜4/21のSANFRECCE Diary


<07.4.21> ホットニュースによるとペトロヴィッチ監督は青山の起用について「明日の練習を見てから決める」と語っています。中盤のキープレーヤーの不在は痛いのですが、しかしナビスコ杯神戸戦、甲府戦でフル出場した高柳の評価が上がっており、今週の練習でもまずまずのプレーを見せていたとのこと。一方中国新聞によると、攻撃的MFとして出場予定の森崎浩と柏木が積極的にミドルシュートを狙っていたそうです。今のサンフレッチェで、中盤の中央のポジションは3つ。ここに高柳が割り込み、桑田や李が続けば激しい争いになるのは必定。今日は高柳にとって、そしてチームにとって大事な試合になりそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。U-12による「サンフレッチェカップ」が2時から第2球技場で、「フォリアチャレンジ」が5時からビッグアーチで行われます。また「選手とハイタッチ」は6時20分からで、4時半からビッグアーチメイン側広場で先着500名様に抽選券を配付します。先着プレゼントは「オリジナルサンフレッチェ応援タオル」で、10,000名様に。また「島根カードガイドブック」を3,000名様にプレゼントします。サンフレッチェクラブ会員限定の「プレミアム選手カード」は盛田選手です。更に携帯サイト会員限定のプレゼントやスタジアムFMもありますので、携帯電話とFMラジオをご持参下さい。
 テレビ放送はスカパーch183で生放送となっています。今日はブログで速報しますので、スタジアムに行けない、またはテレビを見れない方はそちらをご覧ください。
<07.4.20> 明日はJリーグ第7節新潟戦が、2試合連続ホームで行われます。
 鈴木監督が率いて2年目の新潟は、昨年のチームをベースに坂本、千代反田ら主力クラスを補強して、ジャンプアップを目指してスタートしました。そしてその意図は今のところ成功していて、強豪相手が多かったにも関わらず勝ち点11を取って8位に付けています。
1A △1-1 大分  【新】矢野、【分】深谷
2H △2-2 浦和  【新】河原、田中亜、【浦】永井、ワシントン
3A ●0-2 名古屋 【名】ヨンセン、金
N1H ○3-1 鹿島  【新】マルシオ・リシャルデス、エジミウソン、矢野、【鹿】マルキーニョス
N2A ●1-2 鹿島  【新】エジミウソン、【鹿】柳沢2
4H ○2-0 川崎F 【新】矢野、エジミウソン
N3A △2-2 名古屋 【新】エジミウソン、深井、【名】片山、玉田
5A ○3-1 FC東京 【新】坂本、マルシオ・リシャルデス、エジミウソン、【東】OG
N4H ○2-1 甲府  【新】マルシオ・リシャルデス、千葉、【甲】増嶋
6H ○2-1 G大阪 【新】シルビーミョ、矢野、【G】遠藤
 前節はG大阪に前半は圧倒され、先制点も許しました。しかしその直後に追いつくと後半は対等以上に戦い、後半37分の矢野のゴールで勝利を収めています。シーズン開幕当初は新加入選手も戸惑うことがあって形が崩れることも多かったのですが、1勝1敗で終えたナビスコ敗の鹿島戦を契機に戦い方に手応えをつかみ、川崎F戦では真正面から勝負を挑んで完勝。その後はナビスコ杯も含めて5試合負け無しで来ています。「今、飛躍的に成長を遂げる正のスパイラルの中にいる」(サッカーダイジェスト)と言う新潟。明日は手強い相手と戦うと思っておいた方が良いでしょう。
 対するサンフレッチェですが、今週はA代表に佐藤寿、駒野、柏木、U-22代表に青山が行っていてレギュラーの半分近くを欠いての練習が続いていました。A代表組は昨日からチーム練習に復帰しましたが(携帯サイトによると、柏木の取材が凄かったらしい)、青山の帰国は今日になるとのこと。シリア戦でフル出場したことも考えると、明日は90分間プレーするのは難しい、と考えた方が良さそうです。と言うことでメンバー予想は次の通り。
        下田

    森崎和 戸田 ダバツ

        高柳
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、盛田、桑田、青山、田村、平繁
 まだホームでのリーグ戦勝利が無いサンフレッチェですが、ここ4試合は3勝1分けで調子が上がっているのは確かです。新潟戦は好調同士と言うことで、激しい撃ち合いになるのは間違いなさそう。最後まで勝負を諦めないよう、戦い抜くことが何よりも必要なのではないでしょうか。
<07.4.19> 昨日北京五輪2次予選のシリア戦がアウェイで行われ、U-22日本代表が2-0で勝って最終予選進出を決めました。
 日本のメンバーは、GK:西川、DF:青山直、伊野波、水本、MF:水野、梶山(→上田65分)、青山敏、家長(→増田75分)、本田圭、FW:平山、カレン(→菅沼83分)。前半は日本がボールを支配し、17分に水野がミドルシュートを決めて先制。また43分にはセットプレーからのこぼれを本田圭が至近距離から決めて優位に試合を進めました。しかし後半はシリアの逆襲を受けてピンチになりましたが、シリアの決定力不足にも助けられて勝利を収めることが出来ました。
 前の試合で先発を外されていた青山敏弘はこの日は先発フル出場。中盤の底でのディフェンスやボールのつなぎでチームの勝利に貢献しました。得点に絡むことはなかったものの、出来としてはまずまずだったのではないでしょうか。シーズン序盤は疲れもあってかなかなかパフォーマンスが上がらなかったのですが、ここに来て調子が上がってきているのは間違いない、と思います。
<07.4.19> 先週末に発売の紫熊倶楽部5月号(Vol.111)の表紙は柏木選手で、タイトルは「若さの躍動」。柏木のロングインタビューと、平繁のドキュメントが二大特集記事になっています。
 最初の柏木のインタビューでは、まず昨年のアジアユースから振り返っています。プロとして壁にぶちあたり、それを何とか乗り越えようとしていた時期に戦ったアジアユース。MVP級の活躍をしたものの、心の中で思っていたことは「油断したらチームでのポジションを失う」と言うことだったそうです。そして合流が遅れたトルコキャンプでも、今年のシーズン開幕後でも、常に考えていることはもっとレベルアップしたい、と言うこと。将来的には「海外でやりたい...中村俊輔さんみたいにうまくなりたい」と言う夢を持ちながら成長を続ける19歳の素顔に迫っています。
 これに続くのは、3月いっぱいでクラブを去った浅津マネージャーのストーリー。選手や監督はもちろん、マスコミ関係者やサポーターにまで愛されたマネージャー、浅津伸行さんがどのようにサンフレッチェと関わり、何をしてきたのか。これまでの素晴らしい仕事をリスペクトした記事になっています。
 マッチレポートはホーム開幕の柏戦から、4/7のアウェイ名古屋戦まで。コラムはいつもの4本で、金広督子さんは「選手の『個』が育つ時期」と言うことでこの時期のユースの課題と狙いについて書き、石井百恵さんは「必ず通らなくてはいけない壁」と言うタイトルで、そして私は「成長の季節」と言うタイトルで、いずれもチームの成長について書いています。一方広島ホームテレビの望月ディレクターは、「ディフェンスは集中力?気持ち?」と言う題で、失点の多いチームの現状を憂いています。
 後半のカラーページで取り上げられているのは平繁選手。中学生の頃にユースの三矢寮に入ってきた時に「態度は悪いし、人の言うことを聞かない子」だった(森山監督)と言う彼でしたが、しかし「サッカーのプロになりたい」と言う気持ちでは誰にも負けなかったとのこと。育成スタッフはそこを考えながら、彼の成長を促したのだそうです。ユースでは叱られ役となりながら、徐々に責任も感じるようになり、そしてプロになった平繁。ユース時代に苦しんだからこそ、今の活躍があるのではないかと思います。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円。ホームゲーム会場やV-POINTの他、広島県内の大手書店でも扱っています。また遠隔地にお住まいの方は、通信販売か定期購読を。お申し込み、お問い合わせは紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<07.4.18> 昨日サンフレッチェは吉田サッカー公園で愛媛とトレーニングマッチを行ない、前半後半ともスコアレスに終わりました。前半のメンバーは臀部打撲の森崎和と代表を除いたレギュラー組で、GK:下田、DF:槙野、戸田、ダバツ、MF:李、高柳、服部、桑田、森崎浩、FW:平繁、ウェズレイ。後半はGK:河野、DF:中尾、吉弘、盛田、MF:趙、遊佐、高萩、入船、FW:田村、上野、前田。携帯サイトによると午前中に2時間弱のトレーニングをみっちりと行った後だったと言うこともあって、全体的に身体が重かったとのこと。動き出しがなく足下でボールを受けようとするばかりで、ようやくゲームに参加できるようになった李のアグレッシブさが目立つぐらいだったそうです。また後半は前田の動きがまずまずで、彼の努力の跡が見えるプレーだったとのこと。ユースの後輩に先を越されてしまった彼ですが、今は更なる成長のために必死で努力している、と言うところなのではないでしょうか。
<07.4.18> 日本サッカー協会は昨日、トレーニングキャンプに参加するU-20代表候補を発表し、広島からは柏木、槙野、平繁が選ばれました。今回選出されたのは次の27人。
【GK】林(流経大)、武田(清水)、長谷川(名古屋)
【DF】福元(大分)、槙野(広島)、堤(浦和)、太田(横浜FC)、
    安田(G大阪)、内田(鹿島)、吉本(FC東京)、
    吉田(名古屋)、香川(C大阪)
【MF】森重、金崎(大分)、柳澤(柏)、山本真(清水)、
    田中亜(新潟)、柏木(広島)、青山(名古屋)、
    遠藤(鹿島)、乾(横浜FM)
【FW】河原(新潟)、青木(千葉)、ハーフナー(横浜FM)、
    小澤(FC東京)、長沢(清水)、平繁(広島)
 ポルトガル遠征のメンバーからは柳川(神戸)、梅崎、伊藤(グルノーブル)、倉田、横谷(G大阪)が外れ、Jリーグ各クラブでのレギュラー、準レギュラークラスが招集されています。ポルトガル遠征では「世界との差」を感じたらしいので、そこをどう詰めるか、が課題になるのではないでしょうか。なお今回のキャンプ地は広島で、最終日の24日にはサンフレッチェとのトレーニングマッチが予定されています。柏木、槙野、平繁が相手チームの選手としてどんなプレーを見せるのか、非常に興味深い試合だと言えるでしょう。
<07.4.18> 日本サッカー協会は昨日U-17代表候補のメンバーを発表し、サンフレッチェユースからは原と岡本が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】廣永(FC東京U-18)、吉田(ルーテル学院高)、原(広島ユース)
【DF】砂川(宜野湾高)、益山(岐阜工高)、金井、甲斐(横浜FMユース)、
    奥井(履正社高)、山地、高橋、濱田(浦和ユース)
【MF】八反田(鹿児島中央高)、長谷部(新潟ユース)、岡本(広島ユース)、
    水沼(横浜FMユース)、田中(G大阪ユース)、山田(浦和ユース)、
    山口(C大阪U-18)、米本(伊丹高)
【FW】大塚(G大阪ユース)、大迫(鹿児島城西高)、端戸(横浜FMユース)、
    富山(矢板中央高)
 先月行われたトレーニングキャンプのメンバーからは横畠(鵬翔高)、山崎(柏U-18)、山浦(FC東京U-18)、乾(千葉ユース)、日高(桐蔭学園高)、齋藤(横浜FMユース)が外れ、吉田、砂川、奥井、長谷部、山口、大迫が選ばれています。今回は4/23〜26に高槻市内でトレーニングを行う予定で、24日に京都との練習試合が組まれています。
<07.4.17> 今朝の中国新聞によるとサンフレッチェは昨日広島市内で株主総会を行い、昨年度決算を承認しました。それによると昨年度の経常損失はクラブ史上2番目に多い約5億円で、2年連続の赤字となりました。これは選手補強とシーズン途中での監督交代が響き、選手・スタッフの人件費、移籍金、仲介手数料が合わせて3億円増となったため。一方売上高はスポンサー広告料の減(-8,400万円)が響いて前年度比で3,700万円の減少となり、年間パスなどの値上げによって増えた入場料収入の増(+3,300万円)は焼け石に水、と言う感じでした。ただ、久保社長によるとこれだけ赤字が膨らんだのは、分割払いにすることの多い移籍金などをできるだけ前倒ししたからだ、とのこと。今年は移籍金もほとんどかかっていないため、総事業費を約3億円削減することが可能だそうです。またスポンサー収入も約1億円の増を確保しているので、今年度の黒字転換も可能だとのことです。
 クラブ史上最も赤字が大きかったのは96年の5億7400万円だったのですが、その時はチームの成績も下降中で、チーム全体を大改造しなければクラブ消滅もあり得るのではないか、と言う事態に陥っていました。それに比べれば、今は若手選手を育ててチームを強くする、と言う流れができつつあるわけで、どん底からの「劇的な『V字型』の回復」(中国新聞)も可能。後は平均9,800人まで落ち込んでいる観客動員を増やす事ができるかどうか、に掛かっていると思います。なかなか勝てない、そして天気にも恵まれないことの多いと言うマイナス要因が足を引っ張っているものと思われますが、それも今のサッカーを続けていれば必ず観客を喜ばせながら勝つ試合ができるはず。(そして天気は、いずれは晴れが続くときが来るはず。)我々サポーターもクラブとともに戦って行かなければならない、と思います。
<07.4.16> 昨日サテライトリーグの第4日としてサガン鳥栖との試合を小郡で行ない、1-1で引き分けました。この日の広島のメンバーは、GK:木寺、DF:中尾、吉弘、槙野、MF:遊佐、高萩、入船、桑田、李(→岡本56分)、FW:田村、前田(→横竹79分)。対する鳥栖は、GK:浅井(→太田62分)、DF:副島、田中、村主、野崎、MF:石田、衛藤(→栗山56分)、山口(→宮原45分)、レオナルド(→谷口45分)、FW:ジョズエ、蒲原。得点は後半13分に蒲原、16分に桑田でした。
<07.4.16> 日本サッカー協会は昨日4/16〜18に行われる合宿に参加する日本代表候補を発表し、佐藤寿、駒野に加えて柏木が初めて選出されました。今回選ばれたのは、次の26人。
【GK】川口(磐田)、西部(清水)、川島(川崎F)、林(流経大)
【DF】中澤(横浜FM)、坪井、闘莉王、阿部(浦和)、今野(FC東京)、内田(鹿島)
【MF】橋本、遠藤(G大阪)、羽生、山岸(千葉)、森、中村(川崎F)、
    鈴木(浦和)、駒野、柏木(広島)、藤本(清水)、太田(磐田)
【FW】播戸(G大阪)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)、矢野(新潟)、近藤祐(神戸)
 初めてA代表に選ばれたのは柏木の他に西部、内田、森、太田、近藤祐で、Jリーグで好調な選手を選ぶ、と言うオシム監督らしい選出だと言えるのではないでしょうか。柏木は堅くなることなく、A代表でも今まで通りのプレーをしてくればいい、と思います。
<07.4.16> 一昨日プリンスリーグの第3節が行われ、サンフレッチェユースは高川学園に7-1で勝ちました。得点は中野が2ゴール、横竹が3ゴールを挙げたほか、板倉、篠原が決めたとのことです。ファーストラウンド1部第3節の試合結果と順位表は次の通り。
【第3節】
広島ユース 7-1 高川学園
広島皆実  6-0 江の川
広島観音  2-1 銀河学院
作陽    2-1 岡山学芸館

【順位表】
        勝点 勝 分 負 得失点差
1 広島ユース  9 3 0 0   +21
2 広島皆実   6 2 0 1   +7
3 広島観音   6 2 0 1   +3
4 作陽     6 2 0 1   +1
5 岡山学芸館  6 2 0 2     0
6 銀河学院   3 1 0 2   -2
7 高川学園   3 1 0 2   -9
8 江の川    0 0 0 4   -21

<07.4.15> 昨日ビッグアーチで行われた第6節甲府戦は、シュート19本を放つ猛攻をかけて2点を奪ったものの茂原に2ゴールを許し、痛い引き分けに終わりました。
 U-22代表に招集された青山の代役に高柳を起用して、サンフレッチェは次の布陣で戦ったものと思われます。
        下田

    森崎和 戸田 ダバツ

        高柳
駒野              服部

   柏木       森崎浩(→平繁89分)

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、盛田、桑田、高萩、田村
 対する甲府のメンバーは、GK:阿部、DF:田森(→大西57分)、秋本、増嶋、井上、MF:林、藤田、石原、鈴木健太(→鈴木健太郎77分)、FW:アルベルト(→須藤54分)、茂原。試合は立ち上がりから広島ペースで、3分には左サイドから上がった服部がクロス。これを右サイドでつないで駒野が持ち込み、2列目から飛び出した柏木が決定的なシュートを放ちましたが惜しくも枠外。10分には柏木のスルーパスで飛び出した佐藤寿のシュートはDFにブロックされ、11分にも駒野のパスで抜け出した佐藤寿が左足で打ちましたが上に外れます。チャンスを作りながらもなかなか決められなかったサンフでしたが、前半17分、下田からのキックをウェズレイが後ろ向きにロビングのパス。これで抜け出した佐藤寿が冷静に流し込んで、サンフはようやくリードを奪いました。
 この後は甲府に反撃される時間帯もあったものの、25分には服部のクロスから柏木のシュート、31分の駒野のループシュートなど幾度も決定機を作り、35分にはウェズレイのFKがネットを揺らしたかに見えましたがサイドネット。35分にも駒野がドリブル突破から強烈なシュートを放ちましたがこれもサイドネットを叩きます。そして39分、アルベルトのスルーパスで抜け出した茂原が左足を思いきって振り抜くとそのボールが下田の脇を打ち抜き、痛恨の同点弾を喫してしまいました。
 内容的に圧倒しながら同点で折り返した後半、先に点を奪ったのは広島でした。開始0分、左からのCKを蹴るのはウェズレイ。鋭く曲がり落ちるボールにDFが対応できず、頭に当たったボールがそのままゴールへ。半分オウンゴールのような形で、サンフは2度目のリードを奪いました。
 選手交代で流れを変えようとする甲府。しかし広島は後半12分の柏木の決定的なダイビングヘッドやCKからのダバツのヘッドなど立て続けにチャンスを作ります。また16分には高柳のシュートも止められるなど、なかなか追加点を奪えません。チャンスを逃し続けると神様にそっぽを向かれてしまうのは「サッカーの法則」のようなもので、19分に甲府の右サイドからのクロスを須藤が落とし、そこに走り込んだ茂原に決められて、再び追いつかれてしまいました。
 その後は両チームとも追加点を狙った激しい攻防となり、サンフは佐藤寿や高柳、ウェズレイ、平繁が、甲府は茂原や大西、増嶋がシュートを狙いますが決める事ができません。そして最も決定的だったのは後半ロスタイムで、駒野の強烈なミドルが甲府のゴールを襲いましたが左のポストに当たったボールはゴールラインを横に走って反対側のポストへ。追いついたDFが手で触ったためPKか、と思われましたが、副審のジャッジ(オフサイドか、あるいはゴールラインを割ったか)により甲府ボールになってしまいます。結局サンフは追加点を奪うことができずそのままタイムアップ。またもやホームでのリーグ戦勝利を逃しました。
 この試合、私はダイジェストしか見ていないのですが、両チームとも持ち味を出しきった好ゲームだったとのこと。勝ち点3を欲しかったのはどちらも同じで、両チームの監督とも試合後は、「私自身はこの結果に満足していない。ガッカリしています...すばらしい試合だったことは、確かなのですが」(ペトロヴィッチ監督)「追いついて引き分けに持ち込んだことは、満足はしていないが悪くはないと思います」(大木監督)と心の内は複雑なものだったようです。シュート数は広島の19本に対して甲府は13本。しかし決定機の数の上では広島が遥かに上で、「好機を生かせられれば10点は入った」(ペトロヴィッチ監督)と言う内容だったとのことです。勝てなかったことはもちろん残念なのですが、しかし昨日の相手は下位にいるとは言え昨年2連敗を喫し、今年も上昇機運にある甲府です。その相手に対して青山抜きでそれだけのゲームができたことは、ポジティブに考えて良いのではないか、と思います。ただ、サッカーがシュート数や決定機の数ではなく得点数を競うゲームである以上、この結果に満足するわけにはいかないのも確か。守備陣は2点を奪われたことを、攻撃陣は2点しか取れなかったことを反省材料にして、次こそ相手よりも多くの得点を奪って勝つことを追求して欲しい。そしてチーム一丸となって、更に上を目指して欲しいもの。服部選手も語っているように「自分たちのサッカーはできていたし、それを続けれ」ば、次は必ず良い結果が得られるはずなのですから。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
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