4/8〜4/14のSANFRECCE Diary


<07.4.14> 中国新聞によると、昨日の練習では青山の代役として中盤に入ったのは高柳だった、とのことです。ただ、ホットニュースによれば監督は「練習は練習。試合とは違う。シンか一誠か、どちらかが出ることになると思うが、まだどうするか決めていない」と語っているので、今日になってメンバーが入れ替わる可能性はあると思います。いずれにせよ甲府に走り負けないことが重要。誰が出るにしても後のことは考えずに全力でプレーして欲しい、と思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。試合前イベントとしてU-9とU-11による「サンフレッチェカップ」が9時から、4種による「フォリアチャレンジ」が12時から行われます。また「選手とハイタッチ」は1時20分からで、11時半から先着500名様に抽選券を配布します。サンフレッチェクラブ会員限定の先着プレゼントは、柏木選手のプレミアムカードを先着3,000名様に。携帯サイト会員限定のプレゼントは、佐藤寿と選手の直筆サイン入り公式試合球を抽選で1名様に差し上げます。今日はようやく雨の降らないホームゲームとなりそうですので、ぜひ多くの方がスタジアムに駆けつけて応援して欲しい、と思います。
 テレビ中継ですが、スカパーch181とNHK広島放送局が生放送の予定です。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。(因みに私は今日は仕事のため見れません...)
<07.4.13> 明日はJリーグ第6節。ホームに甲府を迎えます。
 ナビスコ杯ではD組首位の甲府ですが、リーグ戦では開幕から4連敗。前節も一時は神戸に2点のリードを許したものの、そこから茂原の2ゴールなどで逆転してようやく今季初勝利を挙げています。
1A ●0-1 横浜FM 【横FM】山瀬功
2H ●0-2 名古屋 【名】金、玉田
3A ●0-2 浦和  【浦】ワシントン2
N1H ○2-1 名古屋 【甲】石原、秋本、【名】玉田
N2A ○1-0 名古屋 【甲】アルベルト
4H ●1-2 G大阪 【甲】アルベルト、【G】播戸、マグノ・アウベス
N3A ○1-0 鹿島  【甲】須藤
5H ○4-3 神戸  【甲】藤田、茂原2、保坂、【神】近藤祐2、田中
N4A ●1-2 新潟  【甲】増嶋、【新】マルシオ・リシャルデス、千葉
 G大阪に移籍したバレーの代わりにアルベルトを補強した甲府でしたが、序盤は3トップにフィットせずになかなか点が取れませんでした。しかしJ2時代から継続するアグレッシブなパスサッカーはいささかも揺らぐことなく、ナビスコ杯では内容のあるサッカーで名古屋に連勝。ガンバには敗れたもののパスサッカーの極みとも言える点の取り方を披露し、神戸戦では後半から相手を圧倒して逆転で勝利しています。リーグ戦の順位こそ15位ですが、十二分に警戒しなければならない相手だ、と言えるでしょう。
 対するサンフは名古屋戦に勝利し、リーグ戦の順位は9位にアップしました。またナビスコ杯では主力を休ませながら勝利して、こちらは3位のままながら2位との勝ち点差を1に詰めています。ここまで内容に結果が伴わなかったサンフですが、こちらも自分たちのサッカーを貫くことで上昇のきっかけをつかみつつある、と言うところです。明日のメンバーですが、U-22代表の遠征に参加している青山が出場できないので、その代役が誰になるか、がポイントです。
        下田

    森崎和 戸田 ダバツ

        森崎浩
駒野              服部

   柏木       桑田

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、吉弘、盛田、高柳、高萩、田村、平繁
 リーグでは2勝1分け2敗のサンフレッチェですが、ホームでは1分け1敗とまだ勝ちがありません。今週から来週にかけては久々に遠征も無くホームに腰を落ち着けて調整できるので、ぜひその利を生かして欲しい、と思います。
<07.4.12> 昨日のナビスコ杯第4節神戸戦は、平繁のプロ入り初ゴールを守り切り2連勝。予選リーグ勝ち抜きの可能性を残しました。
 主力を休ませたペトロヴィッチ監督は、槙野、高柳、桑田、平繁を先発に抜擢して次の布陣で戦いました。
        下田

    槙野  戸田  盛田
    (退場82分)
        青山
高柳             ダバツ

    柏木      桑田
    (→高萩66分)
     佐藤寿  平繁(→田村89分)
     (→吉弘84分)

SUB:木寺、遊佐、前田、上野
 一方の神戸も若手を積極的に起用して、GK:榎本、DF:茂木、北本、河本、坪内、MF:石櫃、田中、ボッティ、朴、FW:近藤祐(→小林84分)、岸田(→栗原70分)、と言うメンバーでした。序盤はホーム初勝利に燃える神戸のペースで、3分に石櫃、4分にボッティなどがシュートを狙ってきます。サンフは速い帰陣でこの攻撃を受け止め、ボールをつないで反撃を試みます。広島の初シュートは13分で、平繁が右サイド深い位置から切り返して左足で打ったもののGK正面。その後も近藤祐や石櫃がシュートを狙ってきますが枠外に外れます。そして27分、柏木のスルーパスで抜け出した平繁がペナルティエリア内で茂木に倒されPKを得ます。佐藤寿にボールを渡され自ら蹴った平繁のボールはいったんはGKが弾き出しましたが、動くのが早すぎたと言うことで蹴り直し。もう一度ボールに行った平繁が同じコースにきっちりと蹴り込み、待望の先制点を奪いました。
 リードを奪った広島はその後も神戸の攻撃をがっちりと受け止めて、鋭い攻撃から相手ゴールに迫ります。35分には右のスペースに抜け出した高柳がクロスを入れましたがGKがキャッチ。27分にも高柳のクロスからチャンスを作り、平繁が2度に渡って決定的なシュートを打ちましたが阻まれます。41分には岸田が槙野を交わして突破しクロスに近藤祐が合わせましたがバー。45分には茂木が攻め上がってきますが精度なく外れます。前半はシュート数こそ神戸に圧倒されたものの自分たちのサッカーができていて、きっちりと1点リードで折り返すことができました。
 両チームともハーフタイムの選手交代はありませんでしたが、神戸は石櫃を右ストッパーに、茂木を左のウィングにポジション変更して来ます。そしてこの戦術変更は大当たり。茂木が何度も左からの突破を試みて広島ゴール前に危険なボールを入れてきます。7分には左からのクロスを押し込まれてゴールネットが揺れましたがオフサイド。10分には茂木を倒して槙野にイエローが出され、FKのこぼれをボッティと戸田が競り合いましたが何とか戸田がキープします。ファウルではないか、と騒然となるスタジアムの雰囲気に呑まれたか、サンフは高い位置を保てなくなり神戸にやられるシーンが増えて行きます。16分にはボッティのFKが枠内に飛びましたが、下田が片手でスーパーセーブ。その後も茂木が次々とシュートを打ってきますが枠外に外れて事なきを得ます。ペトロヴィッチ監督は柏木に代えて左MFとして高萩を投入。高萩はスルーパスやクロスで攻撃を構築しようとしますが、ゴール前に飛び込む人数が少なく決定的な形が作れません。30分前後には両チームのゴール前を行き来する目まぐるしい展開で、ボッティのシュートがバーを叩いたり佐藤寿がカウンターから相手ゴールに持ち込むなどどちらも何とか一点を取ろうと攻め、守ります。33分には戸田の展開から高柳が抜け出し、最後は平繁がフリーでシュートしたものの枠外。36分には朴のクロスに栗原が頭で合わせましたが、枠外に外れます。そして37分には槙野が2枚目のイエローカードで退場となり、その時のFKから2度決定的なシュートを打たれましたがバーに救われます。その後は攻めに攻める神戸に対して必死で守る広島、と言う展開。神戸は北本を前線に上げて何度もシュートを放ってきますが、最終ラインがぎりぎりで身体を張ってゴールを許しません。ロスタイムには田村が低い位置でボールを奪われ、最後は茂木がシュートしたものの枠外。逆にロスタイムには田村、青山、桑田が左サイドの高い位置でボールを交換してシュートまで持込み、時間を稼ぎます。そして最後は田中のクロスを下田がキャッチして終了のホイッスル。耐えた広島が勝利の凱歌を上げました。
 両チームとも主力を休ませ若手を起用したこの試合、それぞれ出場機会を得た選手たちは、どちらも持ち味を出したと思います。ツートップの一角として躍動した平繁にフル出場の桑田、高柳、途中出場の高萩、田村、吉弘。退場した槙野も相手に必死で食らいつき、ビルドアップも何とかこなしていました。対する神戸も岸田、石櫃ら若手が頑張り、アグレッシブな好ゲームになっていたと思います。特に神戸の圧力は90分を通して衰えることはなかったのですが、しかしそんな中でもサンフの選手たちは、やりたいサッカーができていたと思います。特にペトロヴィッチ監督も指摘するようにキックオフから70分間は、相手にシュートは打たれていたとは言え崩されたシーンはなく、むしろ決定機はこちらの方が多かったと言えます。アウェイの雰囲気に呑まれ、また運動量が落ちて終盤は押し込まれたもののしっかりと無失点で終えたことは、何よりも大きな結果だ、と言えるのでは無いでしょうか。これでナビスコ杯は2連勝で勝ち点を6とし、勝ち抜きの可能性も出てきました。ペトロヴィッチ体制の2年目は、まずは順調に行っていると言って良さそうです。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.4.11> ホットニュースと中国新聞によると、連戦が続いていると言うことから今日の神戸戦はウェズレイ、森崎兄弟、駒野、服部がお休み。代わりに上野、前田、田村、槙野、遊佐が遠征メンバーに入っています。先発が誰になるかは予想が難しいところですが、中国新聞によると右ストッパーには吉弘が入ることが濃厚だとのこと。また右WBには田村の抜擢の可能性が高そうです。対する神戸も大久保嘉が出場停止で若手を起用する予定で、今日はお互いにフレッシュなメンバーで戦うことになります。
 今日の試合会場はホームズスタジアム神戸で、午後7時キックオフ。テレビ中継はありませんので、スタジアムに行けない方は携帯サイトなどでチェックするしか無さそう。関西でのゲームなので私も見に行きたいと思っていて、行ければ(そして現地でネットができれば)ブログで速報しようと思っていますが、今のところ可能かどうか不明です。
<07.4.11> 日本サッカー協会は昨日、北京五輪2次予選のアウェイ・シリア戦のU-22代表を発表し、広島からは青山が選ばれました。今回選出されたのは次の19人。
【GK】山本海(清水)、松井(磐田)、西川(大分)
【DF】伊野波(FC東京)、水本(千葉)、細貝(浦和)、青山直(清水)
【MF】本田拓(柏)、菅沼(柏)、増田(鹿島)、水野(千葉)、上田(磐田)、
    梶山(FC東京)、青山敏(広島)、家長(G大阪)、本田圭(名古屋)
【FW】平山(FC東京)、カレン(磐田)、李(柏)
 ホーム・シリア戦のメンバーから一柳(東京V)、枝村(清水)が外れ、松井、細貝、菅沼が新たに加わっています。このメンバーは12日に日本を出発してダマスカスで18日の試合に備えるため、今週末のJリーグ第6節には出場できません。
<07.4.10> 明日はナビスコ杯の第4節、神戸との対戦がホームズスタジアム神戸(=神戸ウィングスタジアム)で行われます。ナビスコ杯は若手選手の育成を中心としてリーグ戦に集中する神戸ですが、前節甲府戦では3-1から逆転を食らって敗戦を喫しています。
1A ●0-1 清水  【清】青山
2H △1-1 川崎F 【神】レアンドロ、【川】村上
3A ○4-1 横浜FM 【神】大久保嘉2、レアンドロ2、【横FM】上野
N1H ●1-4 千葉  【神】レアンドロ、【千】工藤2、羽生、佐藤
N2A △2-2 G大阪 【神】レアンドロ、近藤祐、【G】バレー、寺田
4H △1-1 鹿島  【神】大久保嘉、【鹿】ファボン
N3A ●0-2 広島  【広】ウェズレイ、ダバツ
5A ●3-4 甲府  【神】近藤祐2、田中、【甲】藤田、茂原2、保坂
 前節はリードしながらも小瀬の大声援と甲府の攻撃的な姿勢に冷静さを失ってしまいましたが、しかしここまで5試合で勝ち点5と言う成績はJ2からの昇格組としては決して悪くない成績です。攻撃的な姿勢を前面に打ち出している故に失点が多くなっていますが、経験豊富な松田監督のことですから、少しずつ修正しながらバランスポイントを見いだしてくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、神戸と名古屋に連勝してようやく流れをつかみつつある、と言うところでしょう。名古屋戦ではダバツが初先発でまずまずのプレーを見せ、平繁も途中出場で流れを変える働きをするなどチームとしての層の厚みもできつつあります。明日はどんなメンバーで戦うのか全く情報が無いのですが、ここは更なる若手の起用でチームを活性化させよう、としそうな気がします。と言うことで、希望も含めたメンバー予想は次の通り。
        下田

    森崎和 戸田 ダバツ

        青山
駒野              服部

    高萩      桑田

     佐藤寿  平繁

SUB:木寺、吉弘、盛田、高柳、柏木、森崎浩、田村
 ナビスコ杯のAグループはここまで首位の千葉が勝ち点9。これを勝ち点4のG大阪と勝ち点3の広島が追うと言う展開になっています。残り3試合で千葉に追いつくのは至難ですが、G大阪は射程圏内。勝ち抜きの可能性を残すためにも、明日はぜひとも勝ち点3を取りたいものです。
<07.4.9> プレスリリースによると、サンフレッチェは代表取締役や関係者が出席し、今シーズンの展望や目標を述べるとともに参加者との意見交換を行う「サポーターズ・カンファレンス」を初めて行います。開催は4/22(日)の10時〜12時で、会場は広島国際会議場のB1F会議運営事務室。募集するのはサンフレッチェ広島サポーター100名で、サンフレッチェクラブ会員もしくは年間指定席購入者であることが条件です。応募される方は官製はがきに住所、氏名(フリガナ)、年齢、電話番号、会員番号、質問事項を記入の上、「〒733-0036 広島市西区観音新町4-10-2 広島西飛行場ターミナルビル1F 株式会社サンフレッチェ広島 サポーターズ・カンファレンス事務局」にお送りください。締切は明日必着です。
<07.4.9> 一昨日、プリンスリーグのファーストラウンド第2節が行われ、サンフレッチェユースは岡山学芸館に6-0で勝ち2連勝。首位を守りました。広島三矢組によると得点は不老、横竹、岡本、中野2、茶島で、連戦が続いて疲労が残る中でもきっちりとしたサッカーを展開し、快勝したとのことです。なお、3/21に1試合だけ行われた第7節も含めた結果は次の通り。
【第7節】
岡山学芸館 5-0 江の川

【第2節】
広島ユース 6-0 岡山学芸館
作陽    1-0 広島観音
銀河学院  1-0 江の川
広島皆実  5-1 高川学園

【順位表】
        勝点 勝 分 負 得失点差
1 広島ユース  6 2 0 0   +15
2 岡山学芸館  6 2 0 1    +1
3 広島観音   3 1 0 1   +2
4 広島皆実   3 1 0 1   +1
5 作陽     3 1 0 1    0
6 銀河学院   3 1 0 1   -1
7 高川学園   3 1 0 1   -3
8 江の川    0 0 0 3   -15

<07.4.8>  昨日豊田スタジアムで行われた名古屋戦は終始主導権を取られる苦しい戦いとなりましたが、後半27分以降の2得点で逆転し名古屋を首位から引きずり下ろしました。
 ここまでリーグ戦は不動の先発メンバーで戦ってきた広島ですが、昨日は初めてダバツを先発で起用して次の布陣でスタートしました。
        下田

    森崎和 戸田 ダバツ

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩(→平繁70分)

     佐藤寿 ウェズレイ(→高柳89分)
     (→盛田86分)

SUB:木寺、吉弘、桑田、高萩
 対する名古屋は前節からGKが交代して、GK:櫛野、DF:竹内、大森、増川、MF:中村、藤田(退場76分)、本田、山口、中村、金(退場89分)、FW:ヨンセン、杉本(→玉田45分)。序盤は名古屋のペースで、中盤で細かく、またワイドにパスをつないで広島ゴールに迫り、5分の中村のシュートを手始めに竹内、本田らが遠目からでもどんどん狙ってきます。15分には左サイドでのスローインから切り込んで来たヨンセンがフリーになり決定的なシュート。しかし狙いすぎたかわずかに右に外れます。サンフは名古屋の攻勢に押されてずるずると下がってしまい、なかなか攻撃の形を作る事ができません。そして前半22分、広島の右サイドに出されたパスに森崎和の対応が遅れ、杉本に持ち込まれると深い位置からクロスを入れられます。戸田が触り、ダバツもクリアを試みたものの及ばずボールはファーサイドへ流れ、ここに走り込んだ中村に押し込まれて先制点を許してしまいました。
 しかしサンフは、この2分後にワンチャンスを生かして同点に追いつきます。右サイドでボールを持った駒野が柏木にボールを預けると、本田を振り切って右サイドをダッシュ。ワンタッチで出されたボールを受けるとループ気味のクロスを入れます。ニアに飛び込んだ佐藤寿がDFを引きつけると、ファーサイドでフリーになったウェズレイが悠々と頭で押し込みました。名古屋はその後も積極的にゴールを狙ってきますがほとんどが可能性の低いミドルシュート。サンフはシュートこそ打てなかったものの高い位置でボールを動かせるようになり、何とかイーブンペースに持ち込んで前半を終えました。
 後半の立ち上がりもペースは名古屋。0分の本田のシュートや5分の本田のFK、6分の増川のシュート、9分の玉田、増川のシュートなど、どんどんゴールを狙ってきます。サンフも2分にダバツのロングパスで抜け出した森崎浩がいいクロスを入れたもののわずかに合わず。10分には服部が左サイドを突破して最深部からクロスを入れましたがクリアされます。両者アグレッシブにゴールを狙う展開から後半17分、名古屋が左サイドからのCKを得ます。この時、相手選手と交錯した駒野が担架で運ばれ守備が1人少ない中で守る広島は、ややマークが曖昧になったのか走り込んで来た増川に押し込まれ、再びリードを許すことになりました。
 これでやや落ち着いた名古屋。逆に広島はアグレッシブさを取り戻し、相手ゴールに迫るシーンが増えます。20分に駒野が右サイドを突破してグラウンダーのパスを入れたものの佐藤寿はわずかに届かず。25分には運動量の落ちた森崎浩に代えて平繁を投入し、トップ下に入れて攻撃のギアを入れます。そして27分、ショートコーナーのボールをウェズレイがロングボールを入れ、ファーサイドでダバツが折り返したボールを戸田がヘディングシュート。GKが弾いたもののその前にいた佐藤寿に当たってゴールに転がり込み、同点に追いつきました。
 サンフはその後も更に攻勢を続け、30分には柏木のクロスをウェズレイがダイレクトボレーで叩き、ポストの跳ね返りを佐藤寿がシュートしましたが枠外に外れるなどチャンスを作ります。そして31分、左サイドから佐藤寿が中央にロビングのパスを入れ、平繁がスルーして柏木が突破を図ります。混乱する名古屋の守備陣。柏木がペナルティエリア内に侵入したところで、たまらず藤田が足を引っ掛けてしまいます。当然のPK。そして藤田は退場。PKのボールはウェズレイが慎重に蹴り込み、この試合初めて広島がリードを奪いました。
 その後再び同点に追いつこうとする名古屋でしたが、中盤の司令塔を失ったためか有効な攻撃を構築できません。逆にサンフは後半37分の戸田のシュートや38分のウェズレイ、44分の平繁など決定的なシュートを何度も放ちます。後半44分には金が2枚目のイエローで退場となり、2人少なくなった名古屋は更に攻め手を失います。最後の名古屋の左からのCKもDFがしっかりとはね返し、終了のホイッスルとともに豊田スタジアムのアウェイゴール裏には歓喜の声が鳴り響きました。
 試合後に名古屋のフェルフォーセン監督が「私たちも今シーズンベストの戦いをした」と語っていたように、この日の名古屋は素晴らしいサッカーを展開していたと思います。前半の広島は相手の動きとボール回しにいいようにやられ、下がって受け止めるしかありませんでした。そんな中で1点を先に失ったときには、最悪の結果も覚悟しました。しかし、選手たちは違いました。どんなに相手の調子が良くても、きっとチャンスがやって来る。そんな気持ちで我慢して、自分たちのサッカーをやり続けようとしたのではないでしょうか。それが前半のほぼ唯一とも言ってよいチャンスをものにして同点で前半を折り返し、後半の逆襲に繋がったのではないか、と思います。なかなか勝てなくても自分のチームがやっていることに自信を持ち、いずれは結果が出ると信じて戦ってきたからこそ、昨日の結果に繋がったのだと思います。途中交代で活性化した平繁を含め、チームは徐々に成長している。そんな手応えを感じることのできた昨日の名古屋戦。この勢いを、次のホームゲームにつなげて欲しい、と思います。

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