HTML> SANFRECCE Diary (2007.5.13-2007.5.19)

5/13〜5/19のSANFRECCE Diary


<07.5.19> 昨日秋津サッカー場で前日練習を行ったサンフレッチェは香港遠征に参加していた青山も合流し、今週初めて全レギュラーメンバーが揃った中で練習を行いました。一方の千葉はストヤノフ、工藤が怪我のため外れているものの山岸、水本は一昨日から練習に復帰しているとのこと。両チームとも問題を抱えつつも前節の屈辱を晴らすことを第一に、今日のゲームに臨むものと思われます。
 今日の試合会場はフクダ電子アリーナで、午後4時キックオフ。テレビ放送はJ Sports Plus(スカパーch308)が生放送します。私は昨日から海外出張のためしばらく速報はできませんので、スタジアムに行けない&テレビの見れない方は携帯サイト等で試合経過をチェックして下さい。
<07.5.18> 土曜日、水曜日と続く千葉との2連戦。明日はアウェイでJリーグ第12節を戦います。
 ナビスコ杯ではグループ首位を保っているもののリーグ戦ではなかなか勝てなかった千葉。第5節の横浜FC戦でようやく初勝利を挙げて大宮にも勝ったものの、その後は引き分けが続くなどなかなか調子が上がらず、現在15位にいます。
1A ●0-2 名古屋 【名】金、本田
2H ●1-3 清水  【千】ストヤノフ、【清】チョ・ジェジン、枝村、伊東
3H △3-3 鹿島  【千】羽生、水野、ジョルジェビッチ、【鹿】マルキーニョス2、中後
N1A ○4-1 神戸  【千】工藤2、羽生、佐藤勇、【神】レアンドロ
N2H ○2-1 広島  【千】工藤、山岸、【広】桑田
4A ●0-1 磐田  【磐】カレン
N3A ○1-0 G大阪 【千】黒部
5H ○4-0 横浜FC 【千】水野、巻、羽生、山岸
N4H ●0-1 G大阪 【G】二川
6A ●1-2 神戸  【千】ジョルジェビッチ、【神】大久保嘉、近藤祐
7H ○1-0 大宮  【千】工藤
8A △1-1 川崎F 【千】水野、【川】鄭
9A △1-1 浦和  【千】水本、【浦】ワシントン
10H △1-1 柏   【千】山岸、【柏】谷澤
N5H ●0-1 神戸  【神】栗原
11A ●1-4 FC東京 【千】佐藤勇、【東】ルーカス、ワンチョペ、リチェーリ、OG
 前節FC東京戦は前半26分に失点するとその後も落ち着くことができず、後半13分にはオウンゴールまで飛び出して4失点。23分に1点返したものの焼け石に水、と言う感じでした。ゴールデンウィークの4連戦をほぼ同じメンバーで戦ってきたことによる疲れがあったのかも知れませんが、しかしチームとしての完成度、と言う意味ではまだまだ改善の余地がある、と言うことなのかも知れません。
 対するサンフレッチェはリーグ戦で2連勝し、ナビスコ杯でもG大阪を破って意気揚々とホームに戻ってきたにも関わらず最下位横浜FCに敗れてしまいました。せっかくホームに詰めかけたサポーターにとってはがっかりさせられる結果だったわけですが、しかし貝のように閉じこもる相手をあの手この手で攻め崩そうとし、数々の決定機を作ったと言うことには自信を持って良いと思います。今週は代表の合宿で多くの選手が抜けましたが、疲れのためプレーできない、と言う選手は居ないはずなので前節と同じメンバーで戦うのではないでしょうか。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木      森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、李、桑田、高柳、前田、平繁
 ペトロヴィッチ監督と千葉のアマル・オシム監督は、言うまでもなく日本代表のオシム監督の「弟子」とも言える立場です。従ってマスコミだけでなく本人同士の意識も相当なものだそうで、特にペトロヴィッチ監督は絶対に負けたくない、と思っているとのこと。昨年までは千葉の「走るサッカー」に押されることが多かったサンフレッチェですが、今は対等以上に戦えるはずです。自分たちのサッカー、自分たちの力に自信を持って戦って、勝利を持って帰って欲しいと思います。
<07.5.18> 日本サッカー協会は昨日U-17代表候補を発表し、広島ユースからは岡本が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】廣永(FC東京U-18)、吉田智(ルーテル学院高)
【DF】金井、甲斐(横浜FMユース)、山地、高橋、濱田(浦和ユース)、
    吉田豊(静岡学園高)、山崎(柏U-18)、山浦(FC東京U-18)
【MF】八反田(鹿児島中央高)、益山(岐阜工高)、長谷部(新潟ユース)、
    水沼、齋藤、端戸(横浜FMユース)、河野(ヴェルディユース)、
    田中(G大阪ユース)、岡本(広島ユース)、山田(浦和ユース)、
    米本(伊丹高)
【FW】大塚(G大阪ユース)、富山(矢板中央高)
 4月のトレーニングキャンプのメンバーから原(広島ユース)、砂川(宜野湾高)、奥井(履正社高)、山口(C大阪U-18)、大迫(鹿児島城西高)が外れ、吉田豊、山崎、山浦、河野、齋藤が招集されています。8月に韓国で行われるU-17ワールドカップに向けて、チーム作りもラストスパートに入ります。
<07.5.17> 昨日、北京五輪2次予選の香港戦がアウェイで行われ、日本が4-0で快勝しグループ1位での突破を決めました。この日のメンバーは、GK:西川、DF:細貝、青山直、伊野波、本田圭(→増田70分)、MF:梶山、家長、本田拓、水野(→菅沼65分)、FW:平山(→カレン77分)、李。得点は前半7分に李、後半2分に平山、7分に本田圭、15分に水野でした。私は半分ぐらいしか見ていないのですが、力の劣る香港に対してボールポゼッションで圧倒し、また良い時間帯にゴールも決めてきっちり結果を出した、と言う試合だったと思います。2月には同じチームにホームでやや苦戦したことを考えれば、チーム力が伸びているのは間違いない、と思います。ただ、これで強い相手に勝てるかと言えば別問題。このU-22代表は2次予選をあと1試合(6/6のマレーシア戦)戦って最終予選に臨みますが、その前に一度チームを壊して(あるいはもっと新鮮な風を入れて)やらないといけないのではないか、と言う感じがして仕方ありません。
<07.5.17> 昨日U-20代表候補が千葉と45分×3のトレーニングマッチを行い、1本目は柏木のゴールで1-0、2本目は0-2、3本目は0-0でした。柏木は1本目のみの出場で、槙野は1本目、2本目に出ています。日刊スポーツによると主力同士が対戦した1本目はU-20代表の動きも良かったようで、柏木は「だんだん良くなってきている。次に繋がる試合ができました」と笑顔だったそうです。
 一方A代表は流通経済大と30分×2のトレーニングマッチを行い、佐藤寿と阿部のゴールで2-0で勝ちました。広島から選出の2人は、いずれもレギュラー組に近い1本目でプレーしています。J's GOALによると佐藤寿は「サイドからの突破とか...をテーマとして試合に臨んだが...うまくいかなかったので修正したい」と語っていて、このキャンプの課題として設定されていた(と見られる)サイドからの攻撃はあまり機能しなかった模様です。ただオシム監督は「練習試合で怪我をすることはない」と指示を出していたらしく、意図していたことがうまく行かなかったこともあまり問題視していない様子。むしろ加地、山岸、水本ら怪我人が増えていることが気になるようで、そのへんの穴埋めをしながらいかにオートマティズムを作って行くか、が課題なのではないでしょうか。
<07.5.16> 先週発売の「紫熊倶楽部」6月号(Vol.112)のトップ記事は、森崎和幸選手と高柳一誠選手の対談です。1人で黙々とサッカーに打ち込む、と言う似たような個性を持つ2人はプライベートでも仲が良いそうで、その雰囲気がいっぱいの対談となっています。この記事に続くのは集中連載「2007年ルーキーの奮闘」と言うインタビュー記事。「大好きなガットゥーゾや尊敬する森山佳郎のように」走ることを追求する遊佐選手の姿に迫っています。
 マッチレポートはナビスコ杯神戸戦からリーグの甲府戦、新潟戦、磐田戦、そして連勝した大宮戦と大分戦。外部ライターによるコラムはいつものように4本で、金広督子さんは「2年生ガンバレ」と言うタイトルで、ユースの2年生を紹介。石井百恵アナは「戸田和幸選手が教えてくれるもの」、望月ディレクターは「組織で勝つサッカー」と言うタイトルで書いています。また私は「あと1枚の殻」と題して、勝ったり負けたり、あるいは内容が良かったり悪かったりと安定しないサンフレッチェの戦いの原因について書いています。
 「紫熊短信」と「READER'S AREA」を挟んで後ろのカラーページは、広島から大分へのアウェイ遠征体験記で、中野編集長が自らの体験を綴っています。そして最終ページのサポーター紹介は、広島市の半田さん夫妻となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円で、サンフレッチェクラブ会員はV-POINTとホームゲーム会場で割引価格で購入できます。通信販売と定期購読のお問い合わせとお申し込みは、紫熊倶楽部ホームページからどうぞ。
<07.5.15> 日本サッカー協会は一昨日日本代表候補を発表し、広島からは佐藤寿と駒野が選ばれました。今回選出されたのは次の25人。
【GK】川口(磐田)、西部(清水)、川島(川崎F)
【DF】中澤、小宮山(横浜FM)、坪井(浦和)、村井(磐田)、
    森(川崎F)、駒野(広島)、近藤(柏)
【MF】橋本、遠藤(G大阪)、羽生(千葉)、中村(川崎F)、
    鈴木、阿部(浦和)、今野(FC東京)、太田(磐田)、
    藤本(清水)
【FW】播戸(G大阪)、巻(千葉)、佐藤寿(広島)、
    矢野(新潟)、杉本(名古屋)、黒津(川崎F)
 今回初めて代表候補に招集されたのは近藤、小宮山、杉本、黒津で、村井もオシム体制になってからは初めて。逆に年代別代表で合宿中のU-22代表、U-20代表は選ばれていません。また西部は怪我のため翌日辞退しています。小宮山、黒津、村井は左サイドを主戦場とする選手なので、キリンカップに向けて駒野のバックアップ、あるいは駒野を右に回すことを考えての選出だと思われます。このメンバーは昨日は軽いトレーニングで身体を慣らし、今日と明日、本格的な練習を行う予定です。
<07.5.14> 昨日吉田サッカー公園でサテライトリーグの愛媛戦が行われ、終了間際のゴールで2-1で勝ちました。広島のメンバーは、GK:木寺、DF:中尾、高萩、吉弘、MF:李、遊佐(→橋内77分)、高柳、入船、桑田、FW:上野(→趙59分)、前田。愛媛のメンバーは、GK:羽田(→川北45分)、DF:南、星野、高杉、持留、MF:新井、千島、中村、青野、FW:内村、三木(→笹垣45分)。サンフレッチェは最初は高萩がリベロを務め、橋内投入後は高萩がボランチに上がり吉弘がリベロだったようです。得点は前半25分に前田、後半2分に笹垣、後半44分に李でした。
<07.5.13> 昨日広島ビッグアーチに13,636人を集めて行われた横浜FC戦は、前後半合わせて22本のシュートを打ったものの無得点。逆にミスから2点を奪われて、0-2で敗れました。
 選手達は広島交響楽団の金管奏者たちによるファンファーレと共に入場し、次のメンバーがピッチに散りました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木      森崎浩(→平繁62分)

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、李、桑田、高柳、前田
 対する横浜FCは久保、小村はベンチに控えて、GK:菅野、DF:和田、早川、室井、中島、MF:内田、鄭、吉野(→小村88分)、滝澤、FW:三浦(→根占64分)、難波。引いて守る横浜FCに対して、序盤から圧倒的に攻めたのはサンフレッチェ。1分に森崎浩のパスを受けた駒野がシュートしたのを手始めに、怒濤のように攻め込みます。その中で特に決定的だったのは16分のシーンで、青山のパスを受けた森崎浩が右足でシュートしましたが、ボールは逆サイドのポストの当たってゴール外に逃げてしまいます。その後もセカンドボールをことごとく拾い波状攻撃を仕掛けていたサンフでしたが、しかし23分に痛恨のミスが出ます。DFラインから持ち上がろうとした戸田のボールを滝澤が奪い、そのままスルーパス。難波が抜け出して下田の脇を抜いてシュートを決め、つまらない先制点を与えてしまいました。
 これですっかり息を吹き返したのが横浜。逆に広島は落ち着きを失い、焦ってボールを前に出してクリアされる、と言うシーンが続きます。34分には服部のクロスをウェズレイがボレーで狙いましたが枠外。37分には駒野のクロスに柏木がヒールで合わせてシュートしましたがこれも外れます。そして前半42分、ゴールキックに盛田が競り合ったものの後ろに流れ、ここに走り込んだ三浦が思い切ってループシュート。これが下田の上をわずかに越えてゴールにすっぽりと飛び込んで、致命的とも言える2点目を失って前半を折り返すことになりました。
 横浜FCは望外とも言える2点リードを守るべく、後半は徹底してゴール前に白い壁を作ります。サンフはこれを何とか突き崩そうと、あの手この手で攻撃を仕掛けます。4分のウェズレイのシュートはGKに止められ、6分に服部のクロスに合わせた佐藤寿のシュートは枠外。11分のFKからのウェズレイのヘッドは枠外に外れ、13分にペナルティエリアの中に抜け出して放った柏木の強烈なシュートもGKの素晴らしい反応に弾かれます。14分のウェズレイのヘディング、15分の右足でのシュート。更に19分には駒野のクロスにツートップが飛び込みましたが、ウェズレイのタイミングがわずかに合わずに上に外します。19分に三浦を下げてボランチの根占を入れ、更にゴール前に閉じこもる横浜。逆に広島は戸田が頻繁に攻撃参加して何とか崩そうとします。23分の服部のヘッドや30分のウェズレイのシュート、34分の盛田のヘッド、36分の服部のボレーシュート、37分の平繁のヘディング。サンフは何度も決定機を作りましたが、ことごとく枠を外し、あるいは菅野にキャッチされます。最後は盛田を前線に上げて起点にしようとしましたが、横浜は小村を投入して守りを盤石とします。結局広島が放った22本のシュートは全て空砲に終わり、試合終了後にはブーイングが鳴り響きました。
 得点、失点共にリーグワーストだった横浜FCにとっては、1点目を早めの時間帯に奪い、できれば2点目も追加して後は守り切ると言うのは唯一と言って良いほどの勝ちパターンでした。三浦知良の日本人最年長ゴールは素晴らしかったのですが、しかしあれは何年かに一度入るかどうかと言うシュート。あの大事なところで出たのは横浜FCにとっては幸運な、そして広島にとっては不運なことだったとも言えるでしょう。しかしそんなことよりも、最大の問題はミスから先に失点したことで、その時点でこの試合はほぼ決着がついた、と言っても言い過ぎではないでしょう。後半は広島が圧倒的に攻め込み何度も決定機を作りましたが、あれだけ守りを固められてしまったらどうにもならないのがサッカー。むしろ前半の失点するまでの時間にボールを支配しただけに終わってしまったこと、そして失点後はやや気持ちが落ち込んだかすぐに反撃できなかったことが、敗因だったと言わざるをえません。まさに負けるべくして負けた、と言う試合でした。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「残留争いをしていたチームが、勝つことでもう一歩上に行けるチャンスを得た。そう言うチャンスに、我々はいつもいい結果が出せない。そこは簡単ではないが、突き破らないと」と述べています。確かに昨日のように守りを固められると言う経験は、おそらくJ1に復帰して以降初めてのこと。こちらが警戒されるような力を付けたからこそあのようなことになった、とも言えるわけで、この敗戦自体にがっかりする必要は無いと思います。どんなチームでもいくつもの壁を乗り越えながら成長していくもので、その一つにぶつかったに過ぎない、とも言えるからです。しかしこれをどう乗り越えるかは、自分たち次第。これまで以上に自分たちとチームメイトに厳しくし、ミスを減らしてサッカー全体の質を高めて行かなければ、決して本当に強いチームにはなれないのです。サンフレッチェと言うチームがこれから更に上を目指すことができるのか、それともこのまま平凡なチームに終わってしまうのか。今はまさにその分岐点にいると言えるのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.5.11> 日本サッカー協会は一昨日トレーニングキャンプを行うU-20日本代表候補を発表し、広島からは柏木、槙野、平繁が選ばれました。今回選出されたのは次の25人。
【GK】林(流経大)、武田(清水)、長谷川(名古屋)
【DF】福元(大分)、槙野(広島)、堤(浦和)、太田(横浜FC)、
    山下、香川(C大阪)、安田(G大阪)、内田(鹿島)
【MF】森重、金崎(大分)、柏木、平繁(広島)、藤田(札幌)、
    山本真(清水)、田中亜(新潟)、青山(名古屋)、乾(横浜FM)
【FW】河原(新潟)、青木(千葉)、ハーフナー(横浜FM)、
    森島康(C大阪)、小澤(FC東京)
 今回の日程は今日から16日までで、水曜日には千葉との練習試合を行う予定です。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る