5/6〜5/12のSANFRECCE Diary


<07.5.12> 中国新聞によると、今日の横浜FC戦で最も燃えているのは佐藤寿人。広島在籍経験のあるストライカーのうち通算得点1位の久保竜彦、2位の高木琢也を相手として迎えると言うことで、「歴史を作った2人。でも今、紫のユニフォームの2トップは僕とウェズレイ。自分のゴールが勝利につながればいい」と語っているそうです。ここまで3試合連続でゴールを決めていますが過去に4試合連続の経験は無いそうで、今日決めれば自己新記録。また広島歴代でも94年のハシェック、97年の高木に続く3人目となり「歴史に名を残す」(佐藤寿)ことになります。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。試合前イベントとして9時半からU-8による「サンフレッチェカップ」、12時から「フォリアチャレンジ」、11時から「フェイスペイント」、12時から「キックターゲット&キックスピード」が行われます。先着プレゼントは「あぶらトリニティ」を2,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定のプレミアム選手カードは、今日は森崎和幸選手です。また本日限定のイベントとして、試合終了後に「アフターマッチサロン」を開催します。当日の試合を大型テレビで見ながら軽食とお飲み物で語り合おう、と言うもので、入場料は500円。(ただし飲料は別途料金で発泡酒250円、ビール400円、ジュースなど200円。)シャトルバスの最終出発時刻の18時まで行いますので、帰りの混雑を避けたい方はぜひレストラン「フラール」まで足を運んで下さい。
 テレビ放送ですが、いつものようにスカパーで生放送があります。今日は都合によりブログでの速報はできませんので、ご了承下さい。
<07.5.11> 中2日で続いた連戦も明日で一区切り。サンフレッチェはホームに横浜FCを迎えます。
 高木監督の元でチーム一丸となってJ2優勝を果たした横浜FCは、昨年のメンバーに久保、奥らを加えて初のJ1リーグに臨みました。しかし戦力不足はいかんともし難く、また怪我人が相次いだこともあってリーグ戦は1勝1分け8敗で最下位に低迷しています。
1A ●1-2 浦和  【横FC】久保、【浦】OG、永井
2H ○1-0 横浜FM 【横FC】早川
3A ●0-6 川崎F 【川】ジュニーニョ2、村上、マギヌン、黒津2
N1A ●0-1 大分  【分】高松
N2H ○2-0 磐田  【横FC】ジウマール・シウバ、奥
4H ●1-2 名古屋 【横FC】難波、【名】杉本、山口
N3A ○1-0 磐田  【横FC】アドリアーノ
5A ●0-4 千葉  【千】水野、巻、羽生、山岸
N4H ●1-2 大分  【横FC】薮田、【分】高橋2
6H ●0-1 鹿島  【鹿】柳沢
7A ●0-1 FC東京 【東】今野
8H △1-1 清水  【横FC】OG、【清】フェルナンジーニョ
9A ●0-1 甲府  【甲】増嶋
10H ●0-3 神戸  【神】朴2、大久保
N5A ○1-0 FC東京 【横FC】内田
 J2時代は「ハマナチオ」と言われるほどの堅守を誇っていましたが、さすがにJ1相手は荷が重いのかここまで10試合全てで失点し、トータル21失点はリーグ最多です。しかしそれ以上に深刻なのは得点力不足。ここまでわずか4点、と言うのはダントツの最下位です。同じ昇格組に惨敗した神戸戦の直後には高木監督が辞意を表明した、と言う噂も出ていましたが、監督采配云々よりも戦力不足に原因があるのは明らかで、まずはそこにテコ入れしようとしている様子です。ナビスコ杯のFC東京戦では久保、山口、小村らベテランを休ませて勝利を収めるなど好転の兆しも見えてきているので、とにかく今はチーム一丸となって勝ち点を少しでも稼ごう、と考えているものと思われます。
 対するサンフレッチェですが、ナビスコ杯G大阪戦は主力を休ませつつ若手の力で勝利する、と言う理想的な結果となりました。疲れが溜まっているように見えた柏木も、一昨日は67分間だけ走り回って勝利に貢献し、あとは身体を休めることができました。と言うことで、明日はベストメンバーで試合を迎えることができそうです。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木      森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、吉弘、李、高柳、高萩、平繁
 試合内容が良くても勝てなかった甲府戦と新潟戦。最悪に近い内容で敗戦した磐田戦を経て、苦しみながらも何とか勝った大宮戦と大分戦と、流れは間違いなくこちらに来ています。最下位チーム相手ではありますが気を緩めることなく、全力で勝ちに行って欲しいと思います。
<07.5.11> 日本サッカー協会は昨日五輪予選香港戦のU-22日本代表を発表し、広島からは青山が選ばれました。今回選出されたのは次の18人。
【GK】山本海(清水)、西川(大分)
【DF】伊野波(FC東京)、水本(千葉)、細貝(浦和)、青山直(清水)
【MF】本田拓(法政大)、菅沼(柏)、増田(鹿島)、水野(千葉)、
    梶山(FC東京)、青山敏(広島)、上田(磐田)、家長(G大阪)、
    本田圭(名古屋)
【FW】平山(FC東京)、カレン(磐田)、李(柏)
 「シリア戦のいい流れがあるので、大きくメンバーを変えることはしない」(反町監督)と言うことで、メンバーは松井(磐田)が外れただけ。他は全員がシリア遠征と同じメンバーとなっています。今週末のJリーグ終了後に集合して、5/16(水)の香港戦に臨むことになります。
<07.5.10> 昨日万博で行われたG大阪戦は、前半14分の平繁のゴールを守り切って3連勝。勝ち点を9に伸ばして首位の千葉に並びました。
 サンフレッチェは連戦が続くことを考慮して主力4人を休ませ、また桑田は風邪のため休養して槙野、李、高柳、平繁を先発起用しました。
        下田

     槙野 戸田 盛田

        青山
李               服部

    柏木(→高萩67分)高柳

      佐藤寿 平繁(→遊佐89分)
      (→吉弘89分)

SUB:木寺、入船、田村
 対するG大阪は加地、マグノ・アウベスがいない他はほぼベストで、GK:藤ヶ谷、DF青木(→前田76分)、シジクレイ、山口、安田(→明神68分)、MF:橋本、遠藤、家長(→寺田78分)、二川、FW:播戸、バレー、と言うメンバーでした。試合のペースは序盤からG大阪で、2分には安田、7分には家長にシュートを打たれますが下田がしっかりと抑えます。またバレーが主にサンフの右サイドを狙ってきましたが、槙野がしっかりと対応します。また攻撃面では佐藤寿、平繁が高い位置でボールをキープし、柏木がピッチ全面を走り回って何度かいい形を作ります。そして14分、佐藤寿からのボールで抜け出した柏木がグラウンダーのクロス。ここに飛び込んだ平繁がスライディングしながら押し込み、神戸戦に続く2試合連続ゴールで先制しました。
 その後も試合を支配したのはガンバ。21分には播戸が抜け出したものの下田が飛び出してクリアし、23分には山口のヘディングシュートがポストを直撃。サンフは31分の盛田のヘディングや39分の佐藤寿のシュート、43分の柏木の突破からのシュート等時折チャンスを作るものの、ほぼ一方的に攻め込まれます。40分には二川に至近距離から打たれましたが下田がファインセーブ。42分には家長に狙われますがこれもバーが防ぎます。前半40分以降はゴール前に張り付いて守ると言う感じでしたが下田とDFの奮闘で、1点のリードを保ったままで前半を折り返しました。
 後半もボールを支配したのはガンバですが、しかし広島はお互いにカバーしつつ粘り強く対応し、またマイボールになったときにはしっかりと繋いでいこうとします。7分には左サイドでボールをつなぎ、盛田が相手のペナルティエリアの中までも攻め込んでシュートしましたが枠外。13分にはカウンターから平繁が持ち上がり、最後は服部がフリーでシュートしましたが惜しくも外れます。ペトロヴィッチ監督は22分、奮闘していた柏木に代えて高萩を投入して前線での起点を増やそうとします。攻め続けるガンバ。しかし広島はしっかりと集中して守ります。西野監督は安田に代えて明神を入れ、家長を左SBに回したり、あるいは右SBを青木から前田に代えるなどどんどん前掛かりになるような選手交代をしてきます。しかしサンフは相手の攻撃を耐え、34分の佐藤寿のミドルや41分の高萩のドリブルなど相手に脅威を与えます。そして最後はツートップに代えて吉弘と遊佐を投入して守りを固め、1点リードを保ったままで逃げ切って勝利のホイッスルを聞きました。
 相手は実力上位のガンバでしかもほぼフルメンバー。逆にこちらは主力4人を休ませて若手を起用した、と言うことで、劣勢を強いられるのは予想の範囲内だったと思います。実際、試合後のインタビューによると戸田は槙野に「とにかく激しくマークすること。極端な話、パスはもういい、と。困ったらスペースに出すぐらいのシンプルなプレーをして行こう」と話していたそうです。実際DF3人の守備の集中力は鬼気迫る、と言って良いほどのもので、バレー、播戸のツートップを自由にさせなかっただけでなく後ろから飛び出してくる二川や家長、遠藤、橋本らにも遅れず対応し、また至近距離からのシュートにも身体を投げ出しました。下田の奮闘や運に助けられたのも確かですが、しかし強力なガンバの攻撃を無失点で凌いだと言うことで、まさに守備の勝利と言って良いでしょう。
 そして更に素晴らしかったのは、単に「守ってはね返す」と言うだけのサッカーではなかった、ということです。相手がラインを上げ、どんどん前からプレッシャーをかけてきても、DFラインからしっかりとパスをつないで行くと言うサッカーは捨てませんでした。特に平繁は山口らにマークされながらも必死でキープしようとしていましたし、柏木、高柳ら中盤は足を止めずに走り回ってスペースでボールを受けようとしていました。だからこそ押し込まれる展開ながらも先制点を奪うことが出来たし、他にも決定的なチャンスを作ることが出来たのだと思います。まさにチーム一丸となって戦ったからこそ得た結果であって、この勝利は必然だった、と言って良いでしょう。この勝利は単にナビスコ杯勝ち抜きの可能性が高くなったと言うだけにとどまらず、成長しつつあるチームに大きなものをもたらした、と言えるのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.5.9> 中国新聞とホットニュースによると、今日はウェズレイ、駒野、森崎和、森崎浩の4人を休養させ、FWには平繁、右サイドには高柳、トップ下に桑田、そしてストッパーに槙野を起用することにするようです。また高萩、遊佐、入船、田村が遠征メンバー入り。ベストメンバーで臨む、と言うG大阪に若い力で挑むことになります。
 今日の試合会場は万博記念競技場で、午後7時キックオフ。テレビ放送の予定はありません。仕事の都合がつけば(そして電波のつながりが良ければ)現地から速報をしようと思っていますので、途中経過を知りたい方はブログをご覧ください。
<07.5.9> 大宮戦で怪我をし途中交代したダリオ・ダバツ選手は一昨日広島市内の病院で検査を受け、左膝前十字靭帯断裂と内側側副靭帯及び外側半月板の損傷で、復帰まで8ヶ月と診断されました。ダバツは今後欧州で手術することになるとのことで、今シーズン中の復帰は難しい状況です。中国新聞によると織田強化部長は「確かに痛いが、盛田や若手選手ら今のメンバーで戦えると思っている」と今後の補強はしない方針を示したとのことです。
<07.5.8> 明日は万博でナビスコ杯予選リーグ第5節のG大阪戦が行われます。G大阪のここまでの戦績は次の通り。
SC ○4-0 浦和  【G】マグノ・アウベス3、二川
1H ○1-0 大宮  【G】バレー
2A ○1-0 鹿島  【G】マグノ・アウベス
3H ○3-0 広島  【G】二川、遠藤、バレー
N1A ○3-0 広島  【G】二川、バレー2
N2H △2-2 神戸  【G】バレー、寺田、【神】レアンドロ、近藤祐
4A ○2-1 甲府  【G】播戸、マグノ・アウベス、【甲】アルベルト
N3H ●0-1 千葉  【千】黒部
5H △2-2 川崎F 【G】明神、山口、【川】谷口、マギヌン
N4A ○1-0 千葉  【G】二川
6A ●1-2 新潟  【G】遠藤、【新】シルビーニョ、矢野
7H ○5-2 磐田  【G】バレー2、シジクレイ、橋本、二川、【磐】村井2
8A ○4-0 大分  【G】山口、マグノ・アウベス2、播戸
9A △2-2 神戸  【G】遠藤、バレー、【神】大久保、河本
10H △1-1 清水  【G】家長、【清】フェルナンジーニョ
 リーグ戦ではこのところ2試合を引き分けていますが、勝ち点21はリーグトップ。またナビスコ杯もここまで勝ち点7でグループ2位に付けています。明日はマグノ・アウベスが累積警告のため出場停止ですが、選手層が厚いため戦力ダウンはない、と見て良いでしょう。新聞報道によれば西野監督はメンバーを落す考えはないことを強調していた、とのこと。週末の大一番(浦和戦)に向けて勢いをつけるつもりで戦いを挑んでくるのは間違いない、と思われます。
 対するサンフレッチェですが、大宮戦、大分戦とリーグ戦を連勝して磐田戦の痛手からは立ち直った、と言う感じなのではないでしょうか。大分戦は疲れのためかミスが多く、また運動量が落ちて相手に支配される時間もありましたが、そこを我慢して勝利を呼び込むことができた、と言うところにチームとしての成長が見られました。明日のゲームは、勝てば決勝トーナメントに向かって前進するものの負ければ予選リーグでの敗退がほぼ決定する、と言う状況での戦いとなりますが、選手の疲労や今後の育成を考えて若手を何人か起用する可能性が高いものと思われます。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        下田

     槙野 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

    李       高柳

      佐藤寿 平繁

SUB:木寺、森崎和、吉弘、高萩、桑田、柏木、前田
 2004年のJ1復帰以来一度もアウェイで勝てていないG大阪戦。また今年2試合戦ってどちらも0-3と相性は最悪ですが、相手は3月の対戦時よりは少々調子は落ちているはずだし、こちらも力は伸びているはず。まずは気持ちで負けないよう、思い切ってぶつかって欲しいと思います。
<07.5.8> 日曜日にサテライトが神戸と練習試合を行い、0-2で敗れました。Another HAによるとサンフレッチェの布陣は、
        河野

     中尾 高萩 橋内

        遊佐
趙               入船
    内田      岡本
    (→佐藤拓80分)
      田村  前田
     (→中野45分)
と言う感じで、佐藤拓の投入後は橋内がリベロ、高萩がトップ下だったそうです。一方神戸のメンバーは、GK:荻(→紀氏68分)、DF:松岡、増田、中田、三澤、MF:三原、曽我部(→高島89分)、ガブリエル(→練習生73分)、中村(→豊満59分)、FW:木下(→伊藤87分)、土井(→藤松89分)。得点は前半31分にガブリエル、後半14分に木下。前田が積極的な突破を狙うシーンが目立ったそうですが、全体的には有機的な攻めが構築できず「負けるべくして負けた試合」だったとのことです。
<07.5.7> 昨日九石ドームでJリーグ第10節を戦ったサンフレッチェは佐藤寿、ウェズレイのゴールで大分を振り切り2連勝。順位を10位に上げました。
 ダバツを怪我で欠くサンフは盛田が6試合ぶりに先発し、次の布陣で戦いました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木(→高柳83分)森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ
     (→槙野89分)

SUB:木寺、吉弘、李、桑田、平繁
 対する大分は、GK:西川、DF:三木、深谷、上本(→金崎55分)、MF:梅田(→森重83分)、アウグスト、根本、高橋、藤田、FW:高松、松橋優(→山崎45分)、と言うメンバーでした。中2日の連戦で疲れが溜まっているのか両チームとも動きが重く、立ち上がりはどちらもパスミスを連発し、なかなか有効な攻めが構築できません。大分は高松の高さと松橋優のスピードを生かすべく長いボールを中心にしてきますが、広島守備陣は落ち着いて対応します。最初のシュートは広島で、前半12分にウェズレイがDFラインの裏に抜け出したものの西川の正面。逆に大分はアウグストのCKが深谷の頭に合いましたが枠外に外れます。25分を過ぎた頃からサンフレッチェがペースをつかみ、ボールが良く回るようになります。31分には駒野のロングクロスを西川が取れず、こぼれを佐藤寿が強烈なボレーで狙いましたが西川がキャッチ。32分にはウェズレイのスルーパスで柏木が抜け出しましたが三木にカバーされます。そして35分、戸田からのボールを受けた青山が強烈なミドルシュート。これを西川が弾いたところに詰めていた佐藤寿が叩き込み、サンフは待望の先制点を奪うことが出来ました。
 この後もペースは広島。37分には駒野が右からドリブルで切れ込んでシュートを狙いましたが目の前のDFに当たり、39分にはウェズレイが左から中央にドリブルで進んで振り返りざまに打ちましたが西川が好セーブ。CKからのこぼれを柏木が狙い、ファーサイドに佐藤寿が飛び込みましたがわずかに届きません。40分にもゴール前で細かく繋ぎ、佐藤寿のヒールパスをウェズレイがシュートしましたが枠外に外れます。前半のサンフは立ち上がりは悪かったものの途中から盛り返し、1-0と言う点差以上の内容差でハーフタイムを迎えました。
 前半は機能しなかったツートップの一角を入れ替え、反撃を試みようとするシャムスカ監督。しかし後半の前半は広島ペースが続きます。4分には柏木がドリブルでペナルティエリアに進入して上本が必死でクリアする、と言うシーンを作り、その直後の森崎浩のクロスに佐藤寿は届きません。流れを変えたい大分は中盤に金崎を入れ、後ろを薄くして攻勢に出ます。13分にはアウグストのスルーパスが高松に通りましたが何とかクリアし、15分には高橋の強烈なシュートがゴールマウスを襲いましたが下田がワンハンドで弾きます。そして19分、高橋のクロスに飛び込んだ山崎のボールは何とかクリアしたものの、直後のCKのボールを金崎に流し込まれ同点に追いつかれてしまいました。
 この後は両チームとも勝ち越しを狙った激しい攻め合い。21分には駒野のクロスを柏木がスルーし、その後ろに走り込んだ森崎浩が右足で狙いましたが大きく枠を外し、29分にはウェズレイのノールックパスを佐藤寿がシュートしましたが西川に止められます。大分のチャンスは32分で、高松の左足のシュートと高橋のヘディングがゴールを襲いますが下田ががっちりと抑えます。そして34分、ウェズレイが胸トラップから前を向きペナルティエリアに進入すると、三木に倒されPKを得ます。しかし主審がイエローを提示したのは藤田。2枚目のイエローと言うことで退場となり、人違いではないかと大分の選手は激しく抗議します。スタジアムが騒然とする中、ウェズレイは離れたところで心を落ち着けます。その甲斐あってかウェズレイは西川の飛ぶ方向と反対に蹴って、サンフは勝ち越し点を奪うことが出来ました。
 1人少なくなった状況で追いかけなければならなくなった大分は、深谷を上げてどんどんロングボールを放り込んできます。38分にはFKのこぼれを金崎がシュートしましたが枠外に外れます。サンフも時折カウンターから勝ち越し点を奪いに行き、40分にはショートコーナーからウェズレイのシュートも西川がクリア。42分には高柳がミドルを放ちましたが西川にキャッチされます。サンフは佐藤寿に代えて槙野を投入し、高松を抑えて逃げ切ろうとします。ロスタイムにはウェズレイがタッチライン際でボールキープして時間を使って逃げ切り、今季初のリーグ戦2連勝をやり切りました。
 この試合のポイントは、疲労が蓄積する中でどのように戦うか、と言うことだったと思います。中2日の連戦、雨の中でドームの屋根が閉まり、蒸し暑いピッチ。開幕から2ヶ月が過ぎて、疲労も溜まってくる頃だと言うこともあるでしょう。立ち上がりに両チームともミスが多かったのはそのためでしょうし、また後半のある時間帯に押し込まれたのもそれが原因だと思います。しかしそう言う苦しい状況の中でも、先に自分たちのサッカーを思い出したのはサンフレッチェでした。前半の得点シーンは青山の思い切ったミドルシュートからのものでしたし、その他にも2人目、3人目の動きを使った流動的なパスサッカーで何度もチャンスを作りました。なかなか2点目を奪えなかったため苦戦することになり、また審判の怪しいジャッジのせいで荒れた試合となってしまいましたが、しかし結果はほぼ実力通りだったと言って良いでしょう。大宮戦に続いて内容的に素晴らしいとは言えない試合ではありましたが、そんな中でも勝ち切れたのは実力があるからこそ、のこと。きっちりと自分たちのサッカーをやれば大丈夫だ、と自信を持って良いのではないかと思います。
 この試合の結果、順位が2つ上がって10位になったサンフレッチェですが、勝ち点15となり首位との差が6となりました。疲れがたまっているのも、苦しいのも他のチームも同じこと。そこを乗り切る事でチームも成長し、そして上位進出も見えてくるのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.5.6> サンフレッチェは昨日大分入りし、大分スポーツ公園サッカー・ラグビー場で前日練習を行いました。ダバツの欠場で盛田の6試合ぶりの先発復帰が濃厚で、「とにかく勝ちたい。相手との一対一の局面で負けないことが大事」と気合いを入れているとのことです。また膝の手術のため出遅れていた李が初のメンバー入り。携帯サイトによると「試合に入れば100%の力を出し切ること。そしてチームに活力を与えるようなプレーをしたい」と語っています。一方2試合連続でベンチ入りしていた前田ですが、吉田での練習では疲れのためか動きが悪かったらしく、遠征メンバーから外れているとのことです。
 今日の試合会場は九石ドームで午後1時キックオフ。テレビはJ Sports Plus(スカパーch308)で生放送です。今日は「スカパー大開放デー」と言うことで契約していないチャンネルでも自由に見れるとのことです。なお、今日もブログで実況を行いますのでスタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをご覧ください。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る