6/17〜6/23のSANFRECCE Diary


<07.6.23> ホットニュースによると、前節85分間プレーしたウェズレイは足の状態も良いようで、今日も出場できそうです。またU-20代表組は24日にカナダに向けて出発するとのことで、今日は出発前の最後の試合と言うことになります。
 今日の試合会場はホームズスタジアム神戸で、午後7時キックオフ。テレビはスカパーch183で中継がある他、NHK-BS1でも生放送があります。私も久々にテレビを見ながらの実況をやろうと思っていますので、スタジアムに行けない方はこちらをごらん下さい。
<07.6.22> 明日は第17節神戸戦がアウェイで行われます。
 J1に1年で戻ってきた神戸は昨年1年間の蓄積と的確な補強の甲斐あって、順調に勝ち点を積み重ね現在12位に付けています。
1A ●0-1 清水  【清】青山
2H △1-1 川崎F 【神】レアンドロ、【川】村上
3A ○4-1 横浜FM 【神】大久保嘉2、レアンドロ2、【横FM】上野
4H △1-1 鹿島  【神】大久保嘉、【鹿】ファボン
5A ●3-4 甲府  【神】近藤祐2、田中、【甲】藤田、茂原2、保坂
6H ○2-1 千葉  【神】大久保嘉、近藤祐、【千】ジョルジェビッチ
7A ●0-2 名古屋 【名】ヨンセン、杉本
8H △0-0 FC東京
9H △2-2 G大阪 【神】大久保嘉、河本、【G】遠藤、バレー
10A ○3-0 横浜FC 【神】朴2、大久保嘉
11H △0-0 大宮
12A ○3-2 磐田  【神】近藤祐、レアンドロ2、【磐】カレン、成岡
13H ○2-1 柏   【神】大久保嘉2、【柏】ドゥンビア
14A ●1-3 新潟  【神】レアンドロ、【新】マルシオ・リシャルデス2、エジミウソン
15H ●1-3 大分  【神】レアンドロ、【分】高橋2、梅崎
16A ●0-2 浦和  【浦】闘莉王、ポンテ
 5月は無敗で調子を上げてきていた神戸でしたが、6月に入って3連敗。苦しい状況に陥っています。その要因の一つは三浦淳宏選手の問題。報道を見る限りではコミュニケーション不足による行き違いがあった事が原因のようですが、J1復帰に向けての精神的主柱だった彼が主将を辞任すると言う事態にチームが揺れているのは間違いないものと思われます。昨年の途中就任以降チームをうまくまとめてきた松田監督ですが、まさに正念場に来ていると言ってよいのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節川崎F戦は鹿島戦の惨敗の教訓を生かし、きっちりとしたサッカーで勝ち点1をゲットしました。怪我上がりで不安視されたウェズレイも85分間プレーして体調に問題がないことを示した模様で、明日も元気に先発してくれるものと思われます。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木       森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、高萩、李、桑田、高柳、平繁
 U-20W杯に出場する柏木、槙野、平繁にとっては、明日が6月最後の試合。アウェイではありますが神戸戦は今年ナビスコ杯で2連勝と相性も良いので、ぜひ勝ち点3を取って、彼ら3人を送り出したいものです。
<07.6.21> 昨日ビッグアーチで行われた第16節川崎F戦は、お互いにチャンスを作るものの良く守って1-1で引き分けました。
 ウェズレイが先発に復帰したサンフは次の布陣で戦いました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木(→高柳89分) 森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ(→平繁85分)

SUB:木寺、槙野、高萩、李、桑田
 川崎Fのメンバーは、GK:川島、DF:伊藤、佐原、箕輪、MF:中村、落合、森、大橋(→原田55分)、村上、FW:黒津(→我那覇71分)、ジュニーニョ。序盤は川崎のペースで、何度もチャンスを作られたそうです。そして前半12分にセットプレーからジュニーニョに頭で押し込まれて川崎が先制点。見に行った人によると、これでは何点取られるか分からない、と不安を覚えるような立ち上がりでした。
 しかしそれからのサンフは落ち着いて試合を進めることが出来たそうで、中国新聞によると守りを固める相手に対して冷静にDFラインでパスを回し、チャンスをうかがったそうです。そして前半41分、駒野の突破からPKをゲット。これをウェズレイがGKの動きをよく見て決めて、前半のうちに同点に追いつくことが出来ました。
 後半は一進一退の展開。ジュニーニョ、黒津のツートップに中村が飛び出してくる川崎の攻撃には守備陣が粘り強く対応し、また中盤も良く動き回ってチャンスを作ります。その中でも41分に青山のパスで佐藤寿が抜け出したシーンが決定的だったそうですが、うまくトラップできずにシュートに至らず。両チームとも追加点を奪うことが出来ずに1-1のまま引き分けました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「後半は試合をコントロールしていた...内容はうちが2-1で勝っても不思議ではなかった」と語っていますが、対する関塚監督も「勝ちきれなかったことが残念」と言っており、お互いに勝ち点1を分け合うのが妥当な試合だった、と言えるかも。特に前節は5失点もしてしまったサンフレッチェにとっては、セットプレーの1失点だけに抑えたことは今後に向けての自信になったのではないでしょうか。監督が常に強調するように、広島は選手を育ててチーム力をアップしなければならないチームです。J2時代に昇格を争った川崎ですが、今やJ1の中での立場はあちらが上。その強豪相手にしっかりとゲームをコントロールして勝ち点1を取ったことは、ポジティブに考えて良いでしょう。次節の神戸、続く新潟と6月は勝ち点の近いチームが続きますが、ここでしっかりと勝ち点を積み重ねて、上位の争いから引き離されないようにして欲しい、と思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<07.6.20> 中国新聞と携帯サイトの情報によると、ウェズレイは昨日は普通に練習していたそうで、今日の出場の可能性は高そうです。川崎を得意とする佐藤寿とのコンビで得点を量産して、チームを勝利に導いて欲しいと思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。「打倒川崎!」と言うキャッチフレーズで、川崎のクラブカラーである水色のかき氷を「粉砕かき氷」と称して150円で販売します。またビジターゲートを除く入場ゲートで先着5,000名様に「ソーダ飴」をプレゼントします。サンフレッチェクラブ会員限定の先着プレゼントは服部選手のプレミアムカードを3,000名様に。携帯サイトの来場者・会員限定スタジアムプレゼントは「おやすみサンチェ抱き枕」となっています。更に6時10分ごろから今年のフラワーフェスティバル「よさこいダンス」で金賞と最優秀賞を受賞した広島経済大学ダンス部による演技披露が予定されているとのことです。
 テレビ中継ですが、いつものようにスカパーch181で生放送があります。出張中のため今回もブログでの速報は出来ませんので、試合経過が気になる方は携帯サイトなどをごらん下さい。
<07.6.19> 明日はホームに川崎フロンターレを迎え、Jリーグ第16節を戦います。
 昨年J1復帰2年目をリーグ2位でフィニッシュした川崎は、今年はACLと平行して戦うと言う困難な状況だったにも関わらず着実に勝ちを積み上げてきていて、リーグ戦は現在勝ち点24で3位に付けています。
1H ○1-0 鹿島  【川】マギヌン
2A △1-1 神戸  【川】村上、【神】レアンドロ
3H ○6-0 横浜FC 【川】ジュニーニョ2、村上、マギヌン、黒津2
4A ●0-2 新潟  【新】矢野、エジミウソン
5A △2-2 G大阪 【川】谷口、マギヌン、【G】明神、山口
6H ○2-1 清水  【川】黒津、ジュニーニョ、【清】岡崎
7A ○2-1 浦和  【川】我那覇、マギヌン
8H △1-1 千葉  【川】鄭、【千】水野
9A ●1-2 横浜FM 【川】マギヌン、【横FM】大島、山瀬功
10H ○5-2 FC東京 【川】大橋2、黒津、村上、ジュニーニョ、【東】ルーカス、石川
11A ○3-1 甲府  【川】ジュニーニョ、マギヌン、森、【甲】増嶋
12A ●0-2 大分  【分】アウグスト、セルジーニョ
13H △1-1 大宮  【川】大橋、【宮】若林
14A △2-2 名古屋 【川】ジュニーニョ、鄭、【名】藤田、ヨンセン
15H △0-0 柏
 開幕前にフランスシマールが怪我を負い、我那覇がドーピング問題で出場停止となるなど主力が欠けることの多かった今年の川崎ですが、村上や大橋ら新戦力が穴を埋めてどんどん層が厚くなっている、と言う感じです。マギヌンの離脱やジュニーニョの出場停止などもあってここ4試合は勝ちきれない試合が続いていますが、しかし内容は悪くなく関塚監督は「こう言うのは1シーズン長い中、あると思う...リーグ戦と言うのはこういう時期を乗り越えてやって行くのが最終的に大事になる」と全く動じていない様子。次節は谷口が出場停止になりますが、逆に出場停止が解けるジュニーニョの復帰で強力な攻撃力を取り戻すのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節は後半一気に崩れ、J2降格の決まった札幌戦以来の5失点と言う大敗を喫してしまいました。ただ、内容が悪かったかと言うとそうでもなく、むしろ前半の出来は今季の中では一番、と言ってもよいほどのもの。順位も11位とは言え3位との勝ち点差はわずかに3で、まだまだ十分上位進出の権利を確保しています。また、左ふくらはぎを痛めて鹿島戦を欠場したウェズレイが昨日から全体練習に復帰したとのこと。コンディションは6割程度だそうですが、今日の練習で痛みがぶり返さなければ明日の出場はOKなのではないでしょうか。と言うことで、明日は久々にベストメンバーで戦えそうです。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木        森崎浩

     佐藤寿 ウェズレイ

SUB:木寺、槙野、高萩、高柳、李、桑田、平繁
 川崎との対戦はJ2以来相性が悪く、ナビスコ杯も含めると2003年以来の対戦成績は1勝4分け5敗となっています。特に昨年のホームゲームでは開始20分で3失点をして敢えなく敗れ、小野監督解任への伏線ともなっていました。ただそんな川崎相手だからこそ、勝てば再び勢いがつくはず。6月唯一のホームゲームを勝ちで飾って、再び上位進出の足がかりを作って欲しいものです。
<07.6.19> 日本サッカー協会は昨日アジアカップの予備登録メンバー30人を発表し、サンフレッチェからは佐藤寿、駒野の2人が選ばれました。
【GK】川口(磐田)、楢崎(名古屋)、西部(清水)、川島(川崎F)
【DF】中澤(横浜FM)、坪井、闘莉王(浦和)、加地(G大阪)、
    駒野(広島)、水本(千葉)
【MF】中村俊(セルティック)、橋本、家長、遠藤(G大阪)、
    羽生、山岸、水野(千葉)、中村憲(川崎F)、太田(磐田)、
    鈴木、阿部(浦和)、今野、伊野波(FC東京)、本田(名古屋)
【FW】高原(フランクフルト)、播戸(G大阪)、巻(千葉)、
    前田(磐田)、佐藤寿(広島)、矢野(新潟)
 このメンバーは6/25〜27と7/1〜3に国内で行われる合宿を行い、4日にベトナムに移動する前に本登録の23人に絞り込まれるとのこと。合宿でのパフォーマンスだけでなくJリーグでの活躍も「生き残り」の基準になる模様です。佐藤寿と駒野の不在はナビスコ杯を控えるサンフレッチェにとっては正直痛いのですが、しかし日本代表での活躍も本人のためはもちろんのことクラブにとっても重要なこと。まずは本登録メンバー入りを勝ち取り、ベトナムで活躍して戻ってきて欲しい、と思います。
<07.6.18> では鹿島戦の感想です。
 結果は1-5の「惨敗」と言っても良いものでしたが、しかし終盤の2失点はリスクをかけて点を取りに言った結果ですから、ポイントは2点目、3点目を失ったところまででした。そしてそのような流れになってしまった原因は、前半に度々あった決定機に点を取れなかった事が大きかったのはもちろんですが、それよりもむしろ相手の変化に対応しきれなかった事ではないか、と思います。J's GOALのハーフタイムコメントを見ると、オリヴェイラ監督は「攻撃している時も守備のバランスを整えてポジショニングを取ろう」「FWが競ったボールのセカンドボールを拾うこと」と語ったことになっていますが、しかしこれは間違いなくマスコミ向けのもの。選手には全く違うことを語っていたとしても、驚くにはあたりません。前半の鹿島はプレッシングのポイントが曖昧だったためか広島にボールを回され、またどこかで奪っても攻守の切り替えが遅く攻撃にかかってもミスからボールを失うことが多かったように思います。しかし後半はDFラインにプレスをかけつつ中盤の3人に自由を与えず、広島の自由なパス回しを許しませんでした。これにより広島は全体的にポジションが下がり、FWと2列目の間が空いて攻撃が構築できなくなりました。そしてその結果FWの走る距離が長くなり、特に平繁の運動量が落ちて相手にボールを回される結果にもなったと思います。マルキーニョスのシュートはブロックに入った選手に当たってコースが変わると言う不運の結果でしたが、しかし戦い方を変えてきた相手に対応できないうちに打たれた何本かのシュートの一つが入った、と言う意味では必然でした。
 そして更にポイントは、相手がリードしてやや落ち着いた時間帯に攻勢をかけることができなかった、と言うところにありました。マイボールになった時の動き出しが少なく、なかなか自分たちのリズムを作れず、時間だけがどんどん過ぎて行くと言う感じでした。その原因は、やはりウェズレイの不在が痛かったのは確かですが、それ以上にチーム全体での相手の変化への対応、と言う点での共通意識が構築できなかった事が大きいのではないか、と思います。相手がラインを高くしてバイタルエリアを固める中で、どのように崩したら良いか。高さのある相手DFに対して、どのように対応すべきなのか。更に前半から何度もあった野沢から岩政へのFKへの対応と言う点も含めて、試合中の臨機応変さが無かったことがこの結果を招いたのだと思います。
 では、今後サンフレッチェはどうすれば良いのか。失点を減らすためにDFを補強すれば良いのか。それとも終盤に追い上げるために強烈なアタッカーをベンチに置くようにすれば良いのか。私はどちらも違うと思います。今のサンフレッチェは、ピッチ上の11人全員が共通理解を持って、糸で繋がったように動いた時に良いサッカーができるのです。その中で一人でもサボったり勝手な動きをしたのでは、崩れてしまうようなサッカーです。あるいは全員がしっかり動いたとしても、バランスが崩れると取り戻せなくなるサッカーです。そのサッカーに対応できる選手は、11人はいる。また怪我でリタイア中のダバツや、鹿島戦に居なかったウェズレイを入れればもう少し数は多いかも知れませんが、しかし信頼して起用できる選手はまだまだ少ないのが現状です。その上、相手は必ずこちらのバランスを崩そうとして、弱点を見つけて狙って来ます。それに対してピッチ上の11人は自分の力で解決策を見いださなければならないわけです。それがある程度はできるようになったと言うことは、清水戦などを見ても分かるわけですが、しかしまだまだ経験の絶対値が少ないのだろうと思います。そこが何度も修羅場をくぐった経験のある鹿島との違いなのだろうと思います。
 この敗戦の結果11位にまで順位を落としたサンフレッチェですが、しかし3位川崎Fとの勝ち点差はわずかに3。1試合消化試合が少ないことを考えれば、勝負はまだまだこれからです。大事なのはこの敗戦で頭を垂れることではなく、更に上を目指すことです。次に同じような展開になった時に、同じ轍を踏まないようにすることです。今週は水曜日、土曜日と連戦が続きますが、そこでしっかりと勝って、上位争いに付いて行って欲しいと思います。
<07.6.17> 昨日カシマスタジアムで行われたJリーグ第15節鹿島戦は、前半の好内容を後半につなげることができず、今季最多の5失点で大敗を喫してしまいました。
 ウェズレイを怪我で欠くサンフは平繁を先発で起用して、次の布陣で戦いました。
        下田

    森崎和 戸田 盛田

        青山
駒野              服部

   柏木        森崎浩

     佐藤寿  平繁(→桑田68分)

SUB:木寺、橋内、槙野、高萩、高柳、李
 対する鹿島はマルキーニョスが復帰して、GK:曽ケ端、DF:内田、岩政、大岩、石神、DF:野沢、元山、増田(→船山82分)、青木、田代(→ダニーロ86分)、マルキーニョス(→興梠88分)。この試合で最初に決定機をつかんだのはサンフで、前半4分に森崎浩が右足で放ったシュートはバーを直撃します。また13分には速攻から森崎浩が飛び込みましたが枠外に外れ、14分にも見事なサイドの崩しから平繁がシュートしましたが曽ケ端のナイスセーブに阻まれます。逆に鹿島はセットプレーからで、前半11分の2度の岩政のヘディングは下田のスーパーセーブとバーに救われます。そして15分、本山が野沢とのワンツーでゴール前へ。森崎和が身体を入れたものの下田とのコンビネーションが合わず本山に押し込まれ先制点を許してしまいました。
 前半早々に追う立場になったサンフでしたが、ここでギアを入れ直したように攻勢を強めます。16分には駒野の突破から平繁がフリーでシュートしましたが枠外。21分には平繁のスルーパスで抜け出した佐藤寿がペナルティエリア内で倒されましたがファウルの笛は吹かれません。更に31分には青山のシュート性のクロスに佐藤寿が合わせてネットを揺らしましたが惜しくもオフサイドの旗が上がります。しかし33分、駒野のクロスを平繁がスルーし、佐藤寿のワンタッチパスで抜け出した柏木が冷静にゴールに流し込み、非常に美しい崩しで同点に追いつきました。
 その後も前半は広島ペースが続き、35分には平繁、36分には森崎浩、42分には平繁がシュートしましたが決めることが出来ません。前半はミスの目立った鹿島に対して広島はボールも人も良く動き、スコアは同じながら内容的に圧倒して折り返しました。
 しかし後半、鹿島も広島も全く別のチームになってしまいます。鹿島は攻守の切り替えが速くなり、またミスもほとんどなくなって自在にボールを回して広島ゴールに迫り、1分には大岩に、4分にはマルキーニョスと田代にと続けてシュートを打たれます。そして5分、バイタルエリアで右に流れながらドリブルしたマルキーニョスが思い切ってシュート。このボールがDFに当たってコースが変わり、飛びついた下田も届かず勝ち越しを許してしまいました。
 これで流れを完全につかんだ鹿島は、その後も良くボールを回してたびたびチャンスを作ります。逆にサンフは運動量が上がらず、パスがつながらずなかなか相手陣内に入り込むことが出来ません。特に前半から走り回っていた平繁がボールを受けに行けなくなり、攻撃のリズムが作れなくなってしまいます。ペトロヴィッチ監督は平繁に代えて桑田を投入しましたが、なかなか有効な動きができずに膠着します。そして27分、ゴール前30m付近からのFKのボールに走り込んだ岩政に頭で合わせられ、追いつくよりも先に突き放されてしまいました。
 2点のビハインドを背負ったサンフはこの後森崎和を中盤に上げ、ツーバックにして何とか攻撃を構築しようとします。しかし決定機は31分に森崎浩が頭で狙ったシーンだけで、これもDFに身体を寄せられ枠を捉えることができません。また何度も駒野が右サイドを突破して深い位置からクロスを入れましたが、なかなか中に合いません。そして40分、カウンターから左サイドを深々と破られ、逆サイドに振られてマルキーニョスがクロス。これを田代に頭で押し込まれて致命的な4点目を失います。更にロスタイムには戸田のパスを野沢に奪われ、フリーで抜け出した興梠が下田もかわしてゴールに流し込み、止めを刺されました。
(続きは明日書きます。)

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

SANFRECCE Diaryトップページに戻る