10/26〜11/1のSANFRECCE Diary


<08.11.1> 明日は天皇杯4回戦を東京Vと戦います。
 今年、3年ぶりにJ1を戦う東京Vは、開幕戦こそ川崎Fと引き分けたものの第2節から3連敗。昨年絶対的エースとして君臨していたフッキが戻った第5節からの13試合は6勝1分け6敗とまずまずでしたが、そのフッキはその後ポルトガルに去り、入れ替わりに獲得した大黒は怪我がちでまだ1ゴールだけ。と言うことでその後は勝点も伸び悩み、現在のところ17位磐田との勝ち点差はわずかに3。残留争いにどっぷりと巻き込まれています。
18H ○2-1 柏   【V】福西、ディエゴ、【柏】大谷
19A △1-1 磐田  【V】和田、【磐】前田
20H ○4-0 新潟  【V】飯尾2、平本、福西
21A ●1-4 鹿島  【V】ディエゴ、【鹿】興梠
22A ○2-1 FC東京 【V】大黒、那須、【F】カボレ
23H △1-1 浦和  【V】ディエゴ、【浦】阿部
24A ●0-2 千葉  【千】巻、深井
25H ●0-2 大分  【分】ウェズレイ、上本
26A ●0-1 清水  【清】原
27H ●1-3 G大阪 【V】ディエゴ、【G】遠藤、明神、佐々木
28A △1-1 名古屋 【V】土屋、【名】ヨンセン
29H ○1-0 大宮  【V】ディエゴ
30A △0-0 京都 
 攻撃の中心はディエゴで、彼が中央でボールを持ったところから攻撃が始まる、と言う感じ。高いキープ力と突進力、決定力があり、止めるのはなかなか容易なことではありません。また中盤には福西が、左サイドには服部がいて、機を見た攻め上がりで攻撃に厚みを付け加えています。J1残留が最優先で正直言って天皇杯どころではない、と言う感じかも知れませんが、それでも柱谷監督は「天皇杯に優勝してACL出場権を取る」事を目標にしているとのこと。ディエゴはこの試合の後に2試合お休みになることもあるので、全力で来ると思って間違いありません。
 対するサンフレッチェにとって、既にリーグ戦には目標はなくこの天皇杯が今年最大の目標、と言うことになります。今週の練習では選手たちの高いモティベーションが目立っていたそうで、気持ちの準備としては何も問題はないと思われます。またメンバーも、木曜日には別メニューだった森崎兄弟も昨日は全体練習に復帰したとのこと。明日は現状のベストメンバーで臨むことができそうです。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
    柏木    森崎浩

        佐藤寿

SUB:中林、結城、高柳、楽山、高萩、桑田、久保
 こちらはJ2にいるとは言え、前大会のファイナリスト。相手がJ1だからと言って怖れる必要はありません。緊張し過ぎることなく平常心で戦うことができるなら、対等以上には戦えるはず。まずは運動量と球際の強さで負けないように戦って欲しい、と思います。
<08.10.31> 携帯サイトによると、一昨日は別メニューだった青山が昨日からチーム練習に合流したそうです。その一方で森崎兄弟が膝の痛みを考慮して昨日は別メニューだったとのことですが、「シーズンの疲れが出てきているので調整させた」(ペトロヴィッチ監督)とのことで試合出場には問題なさそう。11対12で実戦形式で行った練習では全体的に運動量の多さが目立っていたそうで、練習後にはペトロヴィッチ監督も笑顔だったとのこと。「個々のクオリティと球際の激しさ、テンポの速さが違う」(ペトロヴィッチ監督)J1相手に対してどのようなサッカーができるか注目です。
<08.10.30> 携帯サイトによるとサンフレッチェは一昨日から練習を再開し、先週は別メニューだった李、桑田を含めて高いモティベーションで練習を行った、とのことです。一昨日の練習では攻撃側と守備側が別々のメニュー。攻撃側は相手のプレスをパスでかいくぐりながらスペースを作って飛び出す練習、守備側はクロスやセットプレーに対する守備のやり方を確認し、はね返した後にラインを上げる練習を行いました。また昨日は3/5の広さのピッチで11人のフィールドプレーヤーが13人を相手にする形で実戦練習を行った、とのこと。サテライト組に久保、高柳、桑田、結城ら経験豊富な選手がいたこともあってかプレスをまともに受けてしまい、スピーディーなパス回しができずに監督に叱咤される場面もあったそうです。今週末は、ゼロックススーパーカップ以来久々のJ1相手の試合。J2に比べればスピードと正確性の高い相手と戦う事になります。東京Vは残留争いのまっただ中にいますが、天皇杯と言うことでメンバーを落とすつもりはない、とのことですし、自分たちのサッカーがどこまで通用するかぶつかって行って欲しいと思います。
<08.10.29> JFL参入を目指した地域リーグ決勝大会の出場チームが確定し、一昨日予選リーグの組み合わせが決まりました。中国地域代表のレノファ山口はC組、佐川急便中国はD組で、試合日程はそれぞれ次の通り。
【C組】(鳥取市・とりぎんバードスタジアム)
11/22 11:00 レノファ山口×静岡FC(東海1位)
11/23 11:00 レノファ山口×グルージャ盛岡(東北1位)
11/24 11:00 レノファ山口×NECトーキン(東北2位・全社2位)

【D組】(鳥取市・コカコーラウェストスポーツパーク)
11/22 11:00 佐川急便中国×町田ゼルビア(関東1位)
11/23 11:00 佐川急便中国×矢崎バレンテ(東海2位・補枠2位)
11/24 11:00 佐川急便中国×ノルブリッツ(北海道1位)
 3日間で3試合で、決勝リーグに進出できるのは各組1チームのみ。しかも最終戦は同時キックオフではない、と言う厳しいフォーマットの戦いですが、JFLからJリーグを目指すためには一度は通らなければならない道。頑張って欲しいと思います。
 一方、J2の下部リーグにあたるJFLですが、後期第12節(29試合)を終えた上位陣の順位は次の通り。
         勝点 勝 分 負 得失点差
1Honda FC     63  19   6   4   +30
2ファジアーノ岡山 55  16   7   6   +21
3栃木SC     54  16   6   7   +20
4カターレ富山   51  15   6   8   +18
5ガイナーレ鳥取  50  15   5   9   +20
6横河武蔵野FC   49  14   7   8   +11
7流通経済大    48  14   6   9    +5
8FC刈谷     47  12  11   6   +14
 首位は「JFLの番人」ことHonda FC。ここ最近は5連勝中で、優勝に向けてひた走っています。そしてこれに続く2位以下は大混戦。特にJ2昇格の権利を得ることのできる4位以内を目指す戦いが熾烈で、Jリーグ準会員の岡山、栃木、富山、鳥取が激しく争っています。Jリーグ開幕以来、中国地域にはサンフレッチェしかありませんでしたが、いよいよ来年からは2つ目、3つ目のクラブが誕生することになりそうです。
<08.10.28> 土曜日にJユースカップのグループリーグ第2戦が行われ、サンフレッチェユースはC大阪U-18に3-1で勝ちました。メンバーは、GK:原、DF:宗近、宮本将、佐伯、MF:森保、茶島、宮原(→安武)、浅田、大崎(→中山)、板倉(→越智)、FW:不老(→松林)。立ち上がり早々に失点したものの前半のうちに不老のゴールで同点に追いつき、後半板倉が2点を決めて突き放しました。そしてその後攻められながらも持ちこたえ、2連勝となりました。なお同じFグループの試合ですが、神戸×C大阪は0-0の引き分け、神戸×愛媛は3-1で愛媛が勝っています。
    勝点 勝 分 負 得失差
1広島    6   2   0   0      +4
2愛媛    3   1   0   1       0
3C大阪   1   0   1   1      -2
3神戸    1   0   1   1      -2

<08.10.27> 昨日サテライトリーグの鳥栖戦が行われ、サンフレッチェが3-1で勝ちました。広島のメンバーは、GK:中林、DF:結城、橋内、横竹、MF:楽山(→早瀬74分)、丸山、桑田(→元田59分)、内田、清水航、川森、FW:ユキッチ、SUB:大森、野口、砂川。対する鳥栖は、GK:浅井(→赤星45分)、DF:日高、田本(→坂口36分→守田45分)、柴小屋、高地、MF:石田(→古賀82分)、清水康、鐡戸(退場42分)、山城、FW:レオナルド、谷口。得点は後半3分に清水航、15分に谷口、40分に内田、44分にユキッチでした。
<08.10.26> 昨日ビッグアーチで行われた第41節鳥栖戦は新人・清水の初ゴールなどで5-1で快勝し、勝点を90、総得点を89に伸ばしました。
 高柳を第32節以来2ヶ月ぶり、森脇を第19節以来4ヶ月ぶりに先発で起用して、次に布陣でスタートしました。
        佐藤昭

    槙野 ストヤノフ 森崎和

      高柳 森崎浩(→清水航67分)
      (→楽山45分)
森脇              服部
    柏木     高萩
    (→青山45分)
        佐藤寿

SUB:中林、結城
 対する鳥栖のメンバーは、GK:室、DF:長谷川(→清水康67分)、内間、飯尾、谷田、MF:高橋(→高地67分)、島嵜、船谷、野崎(→鐡戸55分)、FW:藤田、廣瀬、でした。前の2回の対戦とは違い、この日の鳥栖は前からの守備を徹底。序盤から素早いアプローチで広島のDFラインにプレッシャーをかけます。しかし広島もロングボールを中心にゲームを作り、4分には高柳のロングボールから服部が抜け出し森脇のシュートを導き、6分にも佐藤寿のロングパスを服部が逆サイドへ。ワントラップした柏木がニアを狙いましたが室が素晴らしい反応で弾き出し、続くCKでは佐藤寿がニアで合わせましたがボールはポストを舐めるように外れて行きます。そしてその後も森崎浩のFKや森脇のロングシュートなどで鳥栖ゴールを脅かしたものの、点を奪うことができません。そして徐々に運動量が落ちるとペースは鳥栖に。31分のカウンターアタックは森崎和のカバーリングで事無きを得たものの、33分と36分にはゴール前で藤田にフリーでヘディングを許します。そして38分にはカウンターから廣瀬のスルーパスを野崎に狙われましたが、これもわずかに枠外にそれて胸をなで下ろします。前半は両チームとも激しい攻防を見せたもののゴールネットが揺れることは無く、スコアレスで折り返しました。
 後半に入ると、ペトロヴィッチ監督は2人を入れ替えて布陣を変更します。右WBに楽山を入れて森脇を右ストッパーに下げ、森崎和と青山のボランチにしましたがこれが功を奏します。立ち上がりこそ鳥栖の波状攻撃を凌ぐシーンがあったものの、徐々に相手を押し込むと後半10分、森崎浩の左からのCKを森脇が頭で決めてようやく先制点を奪うことが出来ました。
 続いて15分には、厳しい守備で相手ボールを奪うと森脇が右のスペースへロビングのパス。これを高萩がダイレクトで折り返すと、中央に飛び込んだ森崎浩が頭でゴールを決めます。更に19分には佐藤寿のパスで抜け出した服部がDFラインの裏をクロスするグラウンダーのパス。逆サイドに走り込んだ森崎浩が易々と決めて、あっという間にリードを3点に広げます。更に26分には森脇のパスを受けた清水がワンタッチで佐藤寿へ。順方向に回転して相手選手から逃げるようにバウンドしたボールを佐藤寿が折り返すと、清水は迷わず左足を振り抜きます。このボールはGKの横を抜いてゴールネットに突き刺さり、清水はプロデビューの4分後に大仕事をして見せました。
 しかしJ1昇格のために諦めるわけにはいかない鳥栖も、35分にDFラインでのパス回しを奪って藤田がゴールを決めて一矢報います。しかし36分、今度は青山のループパスを佐藤寿が胸で落とすとDFより一瞬早く足を伸ばしてシュート。得点ランキングトップを独走する今季23ゴール目で止めを刺しました。
 この試合のポイントは、これまでコンスタントに出ていなかった選手の「テスト」でした。そしてそれは、プラスとマイナスの両面が出た、と言って良いでしょう。前半立ち上がりは鳥栖の前からのプレスに負けずにしっかりとパスを回し、ロングパスを有効に使ってチャンスを量産しました。特に高柳のパスは何度も好機を演出し、期待に応えたかに見えました。しかし徐々に運動量が落ちると守備と攻撃の連動性が失われ、鳥栖の逆襲を許してしまいました。失点こそしなかったものの藤田の2本のヘッドと野崎のシュートはどちらも決定的。どれも失点に繋がっても不思議ではないシーンだったと思います。
 しかし後半に入っての選手交代と布陣の変更により、チームは蘇りました。特に素晴らしかったのは攻守の切り替えの速さ。2点目のシーンはその典型で、ボールを奪われてもすぐにボールホルダーを取り囲み、奪い返した瞬間には何人もの選手が次のポジションに動き出していました。そしてチーム全体がうまく回り始めた事によって森脇も生き生きと動き出し、試合の流れを決定づけるゴールを決めました。清水が初出場初ゴールを決めたのも、その流れに乗ることができたからだと言えるでしょう。うまく行かないチームとうまく行くチーム。この試合で見せた2つの顔は、別にどの選手が悪かったから、と言う事ではないと思います。今のサンフレッチェが完成したチームだから勝っているのではなく、ちょうど良いバランスポイントを見つけることができているからだ、と言う事だと思います。逆に言えば、そのバランスはいつでも崩れ得る、ということ。何度かの危機を乗り越えながら成長してきた今年のサンフレッチェですが、今後もうまく行かないこと、壁に当たることはあるはず。そこをどのように乗り越えて行くかが、今後の課題になるのではないでしょうか。

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