10/5〜10/11のSANFRECCE Diary


<08.10.11> 明日は秋田で天皇杯3回戦を戦います。
 対戦相手の大体大は関西学生サッカーリーグ2部で、現在9勝2分けで1部復帰に向けて突き進んでいます。また総理大臣杯では新潟経営大に4-2、国士舘大には延長で2-1、準決勝ではPK戦の末高知大を下し、決勝では関西1部リーグ前期首位の阪南大を2-0で破って優勝しました。そして天皇杯では1回戦でJFLのTDKに延長戦の末3-2で、2回戦では東北地域リーグ1位のグルージャ盛岡に3-0で勝っています。昨年は1部最下位に沈み入れ替え戦でも敗れて2部落ちした大体大ですが、今年公式戦で負けたのは関西学生サッカー選手権の決勝だけ。降格の屈辱をバネにして戦っていると言う意味ではサンフレッチェと同じで、明日は非常に高いモティベーションで挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、日本代表に行っている佐藤寿が出場できません。また盛田は別メニュー調整が続いており、まだ試合には復帰できそうにありません。ただその一方で、いよいよ森脇が試合に出場できそうだ、とのこと。携帯サイトと中国新聞によるとメンバーを落とす事は考えていないようで、現状のベストメンバーで戦う事になりそうです。と言うことで私の予想は次の通り。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
    柏木     森崎浩

        高萩

SUB:中林、結城、高柳、桑田、久保
 リーグ戦で首位が確定した広島にとって、残る目標は天皇杯。まずはJ1への挑戦権を勝ち取るために、明日は全力で戦って勝って欲しいと思います。
<08.10.10> 昨日日本代表はUAEと親善試合を行い、1-1で引き分けました。前日ACLを戦ったG大阪と浦和のメンバーは欠場で、GK:楢崎、DF:中澤、長友、内田、寺田(→高木和45分)、MF:中村俊(→香川70分)、稲本(→中村憲65分)、長谷部、FW:玉田(→興梠57分)、大久保嘉(→佐藤寿82分)、岡崎(→巻82分)。試合は序盤から攻める日本、守るUAEと言う感じ。UAEには攻めの迫力がなくミスも多く、まるで日本の攻撃練習のような展開でした。そんな中の後半27分、ポストを叩いたボールを拾った内田がグラウンダーのクロス。これを逆サイドで待っていた香川がボレーで叩いて先制点を奪いました。しかしその5分後にカウンターから決められて同点に追いつかれ、その後の猛攻も実らず引き分けに終わりました。ホームでしかも相手のレベルも高くなく、勝って当然と言う感じの試合で引き分けたのは残念ですが、しかし日本も色々と新しい選手を試すことができたことが収穫、と言えるでしょう。来週のウズベキスタン戦まで1週間近くあるので、その間に課題を解決して欲しいと思います。
 なお佐藤寿人選手ですが、後半37分からの10分程度の出場でした。後半45分には巻が落としたボールを強引にシュート。ロスタイムには中村憲のパスで抜け出しチャンスを作りました。また香川がヘディングシュートをミスしたシーンでは、仮にスペースに落としていれば佐藤寿が決めていた、と言うタイミング。ゴールを決められなかったのは残念ですが、彼らしさを見せることはできたのでは無いでしょうか。
<08.10.9> 携帯サイトによると、6/21の水戸戦で右肩を脱臼した木寺選手ですが、今ではピッチでボールを使ったリハビリトレーニングも行えるようになったそうです。まだ少し痛みがあるとのことですが、経過は順調だとのこと。シーズン終了までには試合にも出れるのではないでしょうか。一方7月上旬に左膝軟骨の手術を行った下田選手は2週間ほど前に松葉杖が取れて、歩行ができるようになったとのこと。こちらはシーズン終了に間に合うかどうか、と言うところなのではないか、と思われます。新聞報道では「柏の南を獲得か」等の噂も出ている広島のGK問題ですが、来年はユースの原のトップ昇格が濃厚です。下田、木寺が復帰できれば人数的にも質的にもJ1で戦える陣容になるわけで、彼らの今後のリハビリが補強動向にも大きく影響しそうです。
<08.10.7> ユース3大タイトルの一つ、Jリーグユース選手権大会のグループリーグが今月から始まります。Fグループに属するサンフレッチェユースの試合日程は次の通り。
10/18(土)14:00 愛媛FCユース(吉田サッカー公園)
10/26(日)14:00 セレッソ大阪U-18(南津守さくら公園スポーツ広場)
11/3 (月)14:00 セレッソ大阪U-18(吉田サッカー公園)
11/9 (日)14:00 ヴィッセル神戸ユース(いぶきの森球技場)
11/16(日)14:00 ヴィッセル神戸ユース(吉田サッカー公園)
11/22(土)14:00 愛媛FCユース(北条スポーツセンター球技場)
 Fグループの他のチームですが、C大阪U-18はプリンスリーグ関西ではG大阪ユース等も破って6勝1敗で優勝しています。高円宮杯では仙台ユースには勝ったものの作陽高と札幌ユースに敗れて1勝2敗でグループ3位。得失点差でトーナメント進出を果たしたものの、1回戦で浦和ユースに1-5で敗れています。またそのC大阪U-18にプリンスリーグ関西で唯一の土を付けたのが神戸ユース。4位に終わったため高円宮杯出場は逃しましたが、強敵には違いありません。更に愛媛FCユースもプリンスリーグ四国の優勝チーム。高円宮杯は前橋育英高、新潟ユース、鹿児島城西高に3連敗でグループリーグで敗退しましたが、簡単な相手ではなさそうです。今年のグループリーグ突破の条件は2位以内に入ることなので、まずは初戦に勝つことが重要なのではないでしょうか。
<08.10.6> 中国新聞と携帯サイトによると、昨日のファン感謝デーの挨拶でペトロヴィッチ監督が「私は、来季もこのチームでサポーターの皆様とともに、素晴らしいシーズンを過ごせることを確信している」と語り、来季も続けて指揮を執る意向を表明しました。既にクラブからの正式オファーがあったそうで、リーグ戦終了後に正式契約を結ぶ、とのこと。広島の監督が4季目のシーズンを迎えると言うのは、トムソン、小野に続いて3人目と言うことになります。本谷社長は成績と内容を見た上で「選手を育成する能力と、人もボールも動く組織的なサッカーはクラブが目指す姿と合う」と評価。監督も「これだけ愛情をかけて育てたチームを簡単に捨てることはできない」と明言していたとのこと。昨年は守備の崩壊や硬直した選手起用等でJ2降格を招いてしまったペトロヴィッチ監督ですが、今年1年を経て再チャレンジとなる来年がどのような展開になるのか。魅力的な攻撃サッカーを貫くことも大事ですが、場合に応じて負けないサッカー、着実に勝ち点を稼ぐサッカーに切り替えることができるかどうかが、最も重要なポイントになりそうな気がします。
<08.10.5> 第39節湘南戦は昨日ビッグアーチに12,553人を集めて行われ、桑田、森崎浩のゴールで2-0で快勝。試合後のチェアマン杯授与式に華を添えました。
 前節大事を取って休んだ森崎和が先発に復帰。状態が心配された森崎浩も元気に先発して、「ベストメンバー」でこの試合に臨みました。
        佐藤昭

    槙野 ストヤノフ 森崎和

      青山  森崎浩

李(→高柳64分)         服部
    柏木      高萩(→桑田60分)
    
        佐藤寿(→久保86分)

SUB:中林、結城
 対する湘南のメンバーは、GK:金、DF:斉藤、ジャーン、三田、山口、MF:臼井、北島(→阿部70分)、加藤(→原76分)、永田、FW:石原、菊池(→鈴木54分)。ファーストシュートを放ったのは湘南・三田でしたが、しかし序盤からゲームを支配したのは広島。ボールを繋ぎ人も動いて、湘南の選手たちをゴール前に釘付けにします。2分には柏木がドリブルで仕掛けて李がクロス。こぼれに走り込んだ高萩がシュートしましたが惜しくも右に外れます。19分には槙野がもらったFKのチャンスで柏木が直接狙ったものの枠外。22分には森崎浩がミドルを放ちましたがGKが必死でクリアし、34分と35分にはいずれも佐藤寿が強烈なシュートを放ちましたがGKの好セーブに阻まれます。湘南は時折カウンターからクロスを放り込んでくるものの精度がなく、またワントップの石原に対するサポートも遅くなかなかチャンスを作れません。結局前半は広島が圧倒したものの両チームとも無得点で折り返すことになりました。
 後半も広島が縦横無尽にパスを回し、次々と湘南ゴールに襲いかかります。0分には森崎浩がミドルシュートを放ち、4分、5分には高萩、青山が遠目から狙います。そして21分、ゆっくりとしたパス回しから青山のクサビを受けた柏木がワンタッチで佐藤寿へ。これを上がっていたストヤノフに渡して動き出すと、空いたスペースに走り込んでいたのが桑田でした。ストヤノフからの緩やかなパスの落ち際を右足で叩くと、ボールはGKの脇を抜いてゴールネットへ。これまでオフサイドやファウルで何度もゴールを取り消されている桑田は決まった瞬間に副審に目をやりましたがコールはなく、ようやく念願のリーグ戦初ゴールとなりました。
 更にその3分後、桑田が相手にプレッシャーをかけてパスミスを誘い、ボールを奪った森崎浩がそのままドリブルからミドルを叩き込んでリードを2点に広げます。その後2トップに変更して逆襲を試みる湘南に危ないシーンを作られたりもしましたが、そこは佐藤昭が落ち着いてセーブ。久々の無失点で試合を締めました。
 前々節はJ1昇格を、前節はJ2優勝を決めて、今年残る目標は天皇杯だけになったと言うことで、試合に臨むモティベーションを保つのは難しい試合だったのではないか、と思います。特に長いシーズンの疲労がたまり、怪我などを抱えた選手もいるわけで、そう言う中でこれまで通りに戦え、と言っても難しいのが普通です。ところがこの試合のサンフレッチェの選手たちは、そのような心配は不要とばかりに素晴らしいサッカーを展開しました。中でも素晴らしかったのは、怪我のため出場を回避するのではないか、と思われた森崎浩。攻撃のコンダクターとして得点シーン以外にもミドルシュートを放っていただけでなく、何度も最終ラインまで戻って全体のバランスを取っていました。試合後には「コンディションの問題もあったので、まさか90分出るとは思っていなかった」と語っていたそうですが、あのパフォーマンスを見れば監督も外すわけにはいかなかった、と言うこと。まさにチームの中心選手としての働きだったと言えるでしょう。また同様に前日練習で足を痛めた槙野も監督に直訴しての出場だったそうで、怪我を感じさせない躍動感のあるプレーでチームを引き締めました。今年のリーグ戦を圧倒的な強さで勝ち抜いたサンフレッチェでしたが、それはチームの戦術面や技術面の進化があったからだけではなく、精神面での成長があったから。この日の圧勝劇はまさにそれが証明された試合だったと言って良いのではないでしょうか。これから天皇杯、そして来季に向けての戦いが始まるわけですが、この強い気持ちを忘れずにいけばきっと困難を克服できるのではないか、と思います。

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