11/9〜11/15のSANFRECCE Diary


<08.11.15> 中国新聞とホットニュースによると、「ようやくJ1上位とやれる」と言うことでチームの雰囲気は最高潮だそうで、森崎浩も「とにかく相手よりも点を取る。走って戦う」と気合い十分だそうです。どちらも攻撃的なチームと言うことで打ち合いが予想されますが、先制されても下を向くことなく、逆にリードしても大事に守ろうとするのではなく、強い気持ちで戦い続けることができれば自ずと勝利への道が開けるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は長崎県立総合運動公園陸上競技場で、午後1時キックオフ。テレビ放送はNHK BS1で生中継が予定されています。私もブログでの速報を行う予定ですので、現地に行けない&テレビを見れない方は、そちらをチェックして下さい。
<08.11.14> 明日は天皇杯の5回戦を川崎Fと戦います。
 シーズン当初はフッキがチームに合わなかったことや関塚監督の体調不良などもあり、あまり調子が上がらなかった川崎F。しかし後を引き継いだ高畠監督がしっかりとチームをまとめ、また途中加入のヴィトール・ジュニオールとレナチーニョもチームにフィットして、優勝争いに絡むまでになっています。後半に入ってからの戦績は次の通り。
18A ○3-1 浦和  【川】伊藤、鄭、ヴィトール・ジュニオール、【浦】高原
19H △1-1 名古屋 【川】ヴィトール・ジュニオール、【名】マギヌン
20A ○2-1 京都  【川】黒津2、【京】フェルナンジーニョ
21H △2-2 磐田  【川】谷口、鄭、【磐】前田、上田
22A ○1-0 千葉  【川】鄭
23H ○4-1 新潟  【川】黒津、伊藤、鄭、田坂、【新】矢野
24A △1-1 鹿島  【川】谷口、【鹿】マルキーニョス
25H ●0-1 FC東京 【F】赤嶺
26A △1-1 横浜FM 【川】OG、【横】中澤
27A ○5-2 柏   【川】鄭2、中村、レナチーニョ、ジュニーニョ、【柏】菅沼、藏川
28H ○3-0 大分  【川】レナチーニョ2、ジュニーニョ
29A ●0-2 清水  【清】枝村、原
30H ○3-1 札幌  【川】中村、谷口、ジュニーニョ、【札】ダヴィ
31A ●1-2 大宮  【川】森、【宮】藤本、ラフリッチ
 先々週行われた天皇杯4回戦では山形の速いプレスに受け身の立ち上がりとなり先制点を奪われましたが、しかし前線の強力な4人組(鄭、ジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオール)の力で押し返し、終わってみれば3-1。チャンスを生かせばもっと点差が付いたのではないか、と思われるぐらいの圧倒的な試合でJ1の貫録を見せました。明日は日本代表に選出された川島、寺田、中村憲が不在ですが、北朝鮮はW杯予選の試合が入っていないこともあって前線の4人は出場の予定です。ただ前節の大宮戦を見た限りでは組織力と言う点ではさほど高いわけではなく、つけ入る隙はありそう。山形は相手の速いプレスに戸惑ってリズムを崩したような感じでしたが、同じ轍を踏むわけにはいきません。
 対するサンフレッチェですが、こちらも日本代表に招集されている佐藤寿が出場できません。「川崎キラー」の彼が不在なのは痛いのですが、ただリーグ戦の累積警告は天皇杯には適用されないためストヤノフ、森崎和は出場可能なので、それ以外はほぼベストメンバーで戦うことができます。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李                服部
    柏木    森崎浩

        高萩

SUB:中林、結城、高柳、楽山、桑田、清水、久保
 「J1最強の攻撃陣」対「J2最強の攻撃陣」の戦いですが、しかし川崎Fは個人の能力で点を取ってくるのに対して広島は組織力が売り。それがどれだけ通用するのか、来季のJ1での戦いを占う意味でも興味深い戦いだと言えるでしょう。相手を警戒することも必要ですが、それよりも自分たちの力がどれだけのものか、正面からぶつかってみることが最も重要なのではないでしょうか。
<08.11.14> 日本代表は昨日シリアと親善試合を行い、3-1で勝ちました。この日のメンバーは、GK:川口、DF:寺田(→今野HT)、闘莉王(→高木和56分)、長友、内田(→駒野78分)、MF:阿部、中村憲、大久保嘉(→巻68分)、岡崎、FW:玉田(→佐藤寿HT)、田中達(→香川HT)。ゲームは序盤から日本が支配し、3分には長友が左サイドからドリブルで侵入してそのままシュートを決めて先制。26分には右からのクロスを玉田がダイレクトで叩き込み、後半17分には大久保のシュートがDFに当たって入りリードを広げました。しかしその後はメンバーの交代もあってばたつくシーンが増え、後半33分には香川のファウルでPKを与えて1点を返されそのまま終わりました。相手のシリアはW杯予選に敗退していると言うことでモティベーションも高くなく手応えのない試合だったのですが、ただそんな状況とは言え良い形で試合を進めることができた、と言う事はカタール戦に向けて好材料と言えるでしょう。
 なお、サンフレッチェから選ばれている佐藤寿人選手は後半からの出場で、何度か良い形でシュートしたもののノーゴールに終わりました。入った当初は前線を縦横に走り回り、大久保のゴールに至る流れの中でもパス回しに絡んでいたのですが、選手交代によって前線の選手が増えるに従って埋没してしまった、と言う印象。これは別に佐藤寿に限ったことではなくチーム全体がそうだったので止むを得ないことだったと思いますが、それにしてもせっかくのチャンスを生かせず残念だった、と言えるでしょう。
<08.11.13> 97年から5年にわたってサンフレッチェでプレーしたトニー・ポポヴィッチが、一昨日現役引退を表明しました。
 73年生まれのポポヴィッチは89年からシドニー・ユナイテッドでプレーし、97年のトムソン監督の就任と共に広島入り。2001年に移籍するまでサンフレッチェの守備の大黒柱として活躍しました。来日当時のオーストラリアにはまだプロリーグがなく、ポポヴィッチは広島でプロとしてのキャリアをスタートしたことになります。そして97年の開幕戦からレギュラーとしてスタートしましたが来日1ヶ月で足の指を痛め、その年の2nd stageの全試合に欠場。一時は「サッカーができなくなるかも知れない」と言う恐怖におびえていたこともあったそうです。しかしその後の3年間はほぼシーズンを通してプレー。上村、伊藤、フォックスらと組む3バックは強烈な高さと強さを持ち、またセットプレー時には前線に上がってゴールを狙いリーグ戦で合計13得点を挙げるなど、堅守速攻を主戦術とするトムソンサッカーを支えました。そして2001年のコンフェデレーション杯でオーストラリア代表として全試合に出場したのをきっかけにヨーロッパのクラブからのオファーが舞い込み、イングランド1部リーグのクリスタルパレスに移籍。チームの昇格と共にプレミアリーグでもプレーしました。その後6年間のイングランドでの生活のあとカタールのアル・アラビを経て、昨年からシドニーFCに「里帰り」していました。オーストラリア代表では58キャップを持ち、昨年は20試合、今年も7試合に出場しているポポヴィッチですが、年齢も35歳となって限界を感じていたのかも知れません。今後はクラブのアシスタントコーチを務めることになるそうですが、引退後に指導者として頑張っているアーノルドやクルーク、ヴィドマーのように、今度はチームを率いて日本に来ることになるのではないでしょうか。
<08.11.12> 先週発売の紫熊倶楽部12月号の表紙は、槙野選手と佐藤昭大選手。そしてこの2人のインタビューが、この号のメインとなっています。
 まず巻頭で登場するのは槙野選手で、タイトルは「ミスター・サンフレッチェへのスタート」。出場停止以外の全試合に出ている彼が今シーズンを振り返りつつ、来季以降への展望を語っています。一方の佐藤昭大選手の記事は「心を折らさないように」と言うタイトルで、愛媛から戻って第三GKからスタートした今季の戦いを振り返っています。
 マッチレポートは、天皇杯の大阪体大戦と東京V戦、そしてJ2リーグの鳥栖戦。短期連載「ルーキーNOW」は内田選手です。SIGMA REPORTはサンフレッチェの女性スタッフとして働く荒川裕子さんと近藤絵梨佳さんが登場しています。外部ライターによるコラムは、金広督子さんが「2008年度Jユースカップへ向けて」、石井百恵さんが「若い選手たち」、望月英男さんが「パスサッカーからのさらなる進化」、そして私が「スタジアム考」と言うタイトルで書いています。そして最終ページの「私たちは、サンフレッチェのサポーターです」では、オフィシャルサイトでの動画やホームでのダイジェスト映像等を製作している安田女子大の染岡慎一先生が登場しています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINTの他、広島県内の大手書店と新宿の広島ゆめてらす、池袋のジュンク堂で販売中です。
<08.11.11> サンフレッチェは昨日神戸と練習試合を行い、1-0で勝ちました。広島のメンバーは、GK:中林、DF:結城、橋内、横竹、MF:遊佐(→早瀬80分)、丸谷、高柳、内田、清水、桑田(→川森85分)、FW:久保。神戸は、GK:徳重、DF:近藤、柳川(→三澤86分)、小林、茂木、MF:朴、田中、栗原(→曽我部HT)、鈴木(→豊満HT)、FW:岸田(→上谷52分)、松橋。得点は後半25分に桑田でした。
<08.11.11> 日曜日にJユース杯の第4節が行われ、サンフレッチェユースは神戸に1-2で敗れました。先発メンバーは、GK:原、DF:宮本将、佐伯、宗近、MF:森保、茶島、中山、浅田、板倉、宮原、FW:不老。板倉のゴールで先制したものの前半のうちに追いつかれ、後半に勝ち越しを許すとその後の追撃も及ばず敗れた、とのことです。
 なお、F組のもう一つの試合はC大阪が愛媛を5-0で下し、勝点7で首位に立っています。これに続くのが同じく勝点7の神戸で広島は1差で3位。今週末に行われるホームでの神戸戦は、どうしても勝たなければならない試合になったと言えそうです。
<08.11.10> 昨日第42節仙台戦がアウェイで行われ、1-1で引き分けました。
 広島にとっては消化試合ながら、レギュラー級の選手で休みを取ったのは柏木だけ。東京V戦で試合を決めた楽山、高柳もベンチスタートで、ほぼベストメンバーで臨みました。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和
      (→高柳63分)
李(→楽山63分)         服部
    高萩    森崎浩
    (→清水80分)
        佐藤寿

SUB:中林、結城
 対する仙台は4-2-3-1の布陣で、GK:林、DF:木谷、一柳(→飛弾85分)、磯崎、岡山、MF:永井、菅井、斉藤、梁、関口、FW:中島(→中原74分)。試合は立ち上がりから広島のペースで、ファーストシュートは3分。左からのCKを佐藤寿が落とし、森崎浩がシュートしましたが上に外れます。その後も広島がボールを回して様子を窺い、仙台がカウンターを狙う、と言う展開が続きます。11分には高い位置に上がっていたストヤノフが右サイドに絶妙のロビングのパス。これを李が叩きましたがGK林が防ぎます。13分にもハーフカウンターから李がシュートしたもののサイドネット。広島は分厚い攻めを見せるものの、仙台の守備ブロックはなかなか崩れません。そして25分頃からは仙台も右サイドを起点に攻め込むシーンが増えてきて、29分には一柳がシュート。その後も左右からクロスを放り込んできます。そして32分、右からのアーリークロスを永井がヒールで流し、これを菅井がダイレクトで決めて仙台が先制点を奪いました。
 これでますます守備を固めて閉じこもる仙台に対して、広島が何とかこじ開けようパスを回します。37分には槙野のシュートがDFに当たってコースが変わったものの林が横っ飛びでキャッチ。40分には李のスルーパスで抜け出した森脇のクロスに佐藤寿が飛び込んだものの、仙台の必死の守りにシュートできません。しかし44分、槙野が左から単独で仕掛けてゴールラインぎりぎりからクロス。これをトラップした佐藤寿が見事なボールコントロールから叩き込み、前半を1-1で折り返すことができました。
 後半に入ると、引いて守る仙台を何とか広島がパスワークで崩そうとする、と言うシーンが続きます。8分にはワンタッチパスをつないで李が飛び出し、低いクロスを佐藤寿がニアで逸らしましたがわずかに枠外。16分には李がペナルティエリア内でフリーでボールを持ったものの、シュートを狙わずにクリアされます。21分には楽山のスルーパスを受けた高柳が反転してシュートしましたが林に抑えられます。20分過ぎからは攻守の入れ替えが激しくなり、27分には斉藤の強烈なミドルは佐藤昭が横っ飛びでキャッチします。34分には高柳のクロスを佐藤寿がフリーで合わせましたが、ヘディングシュートは林の正面。40分には右から侵入した梁の強烈なミドルが襲いますが、佐藤昭が片手で弾きます。ロスタイムには楽山のCKに清水が頭で合わせたもののこれも林の好セーブに防がれます。結局後半は一度も両チームのネットが揺れることはなく、両チームとも勝点1を分け合う事になりました。
 既に優勝を決めているサンフレッチェにとって、この試合のモティベーションは「一度も勝っていない仙台に勝つ」と言うことと「勝点100、得点100を目指す」と言うことだけでした。むしろそれ以上に、選手たちにとっては厳しいチーム内の争いに勝ってポジションを確保する、と言う意味の方が強かったと言えるかも知れません。従ってサンフレッチェの選手のやる気がなかったとは言えないし、逆に「消化試合」にしては強い気持ちで戦えたのではないかと思われます。それが先制されながらも前半のうちに同点に追いつき、その後は圧倒的に支配すると言う試合展開に繋がりました。対する仙台は、目の前に迫ったJ1昇格に向かって何としても勝点が欲しいと言う立場。従って緊張はあったにしろ勝ちたいと言う気持ちでは広島を大きく上回るものがあったのは間違いありません。それが前の2試合にも増して引きこもって守りを固める、と言う戦い方になった要因の一つだし、また少ないチャンスを虎視眈々と狙って1点を先制する、と言う展開にも繋がったのだろうと思います。そういう意味でこの試合は、両チームの状況が如実に反映された内容と結果だった、と言えるでしょう。
 そんな中で収穫があったとすれば、若手が伸び伸びとプレーし成長を見せた、と言うことだったのではないでしょうか。例えば今シーズン21試合目の出場となった佐藤昭は、何度か素晴らしいセーブを見せて失点を1に抑えました。そしてそれ以上に素晴らしかったのは足でのプレーの正確さ。バックパスを蹴り出したのは(確か)1度だけで、それ以外はどれだけプレスをかけられてもしっかりと味方にパスを繋いでいました。また守備範囲の広さも経験を積むに従って広くなったような感じで、ここ半年で最も成長した選手だ、と言えるのではないでしょうか。また今季2試合目の清水も良いところに顔を出してチャンスに絡みました。特にロスタイムのヘディングシュートは決定的で、GKが林でなければ決まっていたかも知れません。更に先発が期待されながら途中出場だった高柳と楽山も2人のコンビで決定機を作るなど、レギュラーを脅かす存在となっています。来季のJ1での戦いに向けて更なるレベルアップが求められるサンフレッチェですが、彼ら若手の成長は何よりも貴重なものだと言えるのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイトプレビュー&レポート

<08.11.9> ホットニュースによると、「仙台戦では主力を休ませようと思ったが、みんなプレーしたいと言ってくる」(ペトロヴィッチ監督)のだそうですが、とりあえず柏木は右足ふくらはぎに張りがあるのでメンバーから外した、とのこと。服部については遠征には参加しているそうで、楽山、高柳の先発起用をするかどうかとともに今日判断する、とのことです。
 今日の試合会場は宮城スタジアムで、午後1時半キックオフ。ユアテック仙台スタジアムに比べてアクセスが大変だそうですので、現地に行く方はご注意下さい。テレビ中継はスカパーch181で生放送の予定です。ブログでの速報も行いますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらを御覧下さい。
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