12/7〜12/13のSANFRECCE Diary


<08.12.13> 千葉は昨日、結城耕造選手と来季の契約を結ばない、と発表しました。結城は6/4に戸田と入れ替わりの形で広島に期限付き移籍し、6/11の甲府戦から3 試合連続で先発出場するなど19試合に出場。怪我人続出だったDF陣にあって、貴重な戦力となりました。千葉が契約しないと決めたことにより今後はどのクラブとも自由に交渉できるようになります。広島が来季も戦力になると判断すれば、チームに残ることになるのではないでしょうか。
<08.12.12> サンフレッチェは昨日、千葉から期限付き移籍中のMF楽山孝志選手の完全移籍での獲得を発表しました。清水商出身の楽山は中京大を経て2003年に市原入り。1年目はリーグ戦1試合、ナビスコ杯、天皇杯それぞれ2試合の出場にとどまりましたが、その後徐々に出場機会を増やして昨年はリーグ戦15試合に出場していました。しかし今年は出場機会が減ったこともあって7月下旬に広島にレンタル移籍。終盤の2試合での先発を含むリーグ戦10試合に出場しています。また天皇杯東京V戦では高柳の決勝ゴールを導くクロスを入れるなど、両サイドのできる貴重なバイプレーヤーとしてチームに貢献しました。来季J1を戦うサンフレッチェにとって、両サイドは重要な補強ポイント。右も左もできる楽山の存在は、貴重なものになるに違いありません。
<08.12.11> 昨日、J1とJ2の入れ替え戦の1st legが行われ、1-1の引き分けでした。
 どちらも勝ちたい、と言う気持ちを前面に出した厳しい戦いだったわけですが、どちらもどちらかと言うと安全策優先、と言う感じ。両チームとも後ろでボールを持ったらとにかく蹴る、相手ボールになったら引いてブロックを作る、と言うサッカーを徹底していました。前半はまだ繋ぐ意識もあったと思いますが、後半はとにかく「失点したくない」と言う気持ちが強過ぎた感じ。決着を2nd legに持ち越しました。
 仙台ですが、シーズン中に見られた「良い面」「悪い面」の両方が出たんじゃないでしょうか。前半の運動量がある時間帯は選手が良く動き、また選手個々のチャレンジの気持ちも強く出て見どころの多いサッカーができていたと思うのですが、疲れが出てきて動けなくなるとボールを追いかけるのがやっと、と言う感じでした。2nd legは昨日以上に体力的・精神的にきつい試合になると思われますが、どこまで自分たちのサッカーをやり続けることができるか、が鍵になるのではないでしょうか。
 対する磐田は、守備はそこそこ、パスもある程度つなげるものの、攻撃に入った時のストーリーが描けてない、と思いました。チャンスが生まれるのは両サイドからのクロスが入った時だけで、それもゴール前での動きが単調だからか良い形でシュートまで持ち込めない。頼りのジウシーニョと前田も途中から消えてしまって、とても点が取れる感じがありませんでした。
 これで両チームともイーブンの状況ながら、アウェイゴールを奪い、かつ次はホームで戦える磐田が有利、と言う事になりました。ただ、下手に有利だと思うと落とし穴が待ち構えているのがサッカー、と言うもの。仙台が付け込むとすれば、そこしか無いかも。逆に磐田は守りの集中力がポイントとなりそうです。
<08.12.10> 中国新聞によると昨日は青山が代理人を交えた交渉に臨み、500万円増の2,000万円の提示を受けた、とのこと。「チーム内でいい評価をもらった」「今のチームでJ1で戦いたい」とコメントしているらしいので、契約更改は間違いないものと思われます。なお、今日の中国新聞には本谷社長のインタビューも掲載されていますが、その中で「若手の底上げを一番のポイントに、足りない部分を補強する。外国人を含めて2、3のポジションになるだろう」と語っています。結城、楽山の動向にもよるかと思いますが、GK、DF、サイド、FWのうちいずれかの補強するのではないでしょうか。
<08.12.9> 12/20に岡山桃太郎スタジアムで行われる天皇杯準々決勝の応援バスツアーの募集が始まっています。スケジュールは12/20の9時半に広島西飛行場、10時に広島駅新幹線口に集合し、午後3時からの試合を観戦して7時半に広島駅新幹線口、8時に広島西飛行場に戻ってくる、と言うことになっています。参加料金はバス代、チケット代、旅行保険代金込みで大人11,000円、高校生10,500円、小中学生10,000円、未就学児9,000円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きとなります。お申し込み、お問い合わせは近畿日本ツーリスト広島イベント・コンベンション支店の「サンフレッチェ広島 天皇杯準々決勝応援バス」係(082-502-0909)まで。募集人数は140名で、申し込み〆切は12/16(火)となっています。
 一方、サポーターグループのURSUSは9時広島西飛行場、9時半広島駅新幹線口出発で、チケット別2,500円のツアーを企画しています。お申し込み、お問い合わせはursus2002.netをご覧下さい。こちらは12/13(日)〆切です。
 なお個人で行く場合は、広島と岡山を結ぶ高速バス「サンサンライナー」があります。往復5,000円なのでチケット代込みでもオフィシャルツアーより安いのですが、帰りの便の空席の残りが少なくなっていますので予約はお早めにどうぞ。
<08.12.8> 記録続出となった今シーズンをまとめておきます。まず、勝点100と得点99、得失点差+64はいずれも2004年川崎F(勝点105、得点104、得失点差+66)に次いで2位。2004年シーズンは今年よりも2試合多い44試合だったので、1試合平均にすればいずれもほぼ同じ値となっています。また31勝7分け4敗は勝率と敗戦数で2000年札幌と並んで1位ですが、札幌の勝利の中には延長戦の勝利が4あります。ホームでの15試合連続負け無しは、2003年川崎、2002年と2003年の新潟、2006年の神戸、2007年の札幌に続いて6位。ホーム試合での連勝9は、2003〜2004年の川崎Fのホーム21連勝(!)に次いで2位、アウェイでの連勝6も2002年の札幌の7に次いで2位の記録です。また、第34節岐阜戦の7-1のスコアは、2000年の浦和(7-0鳥栖)、2003年の新潟(7-1横浜FC)と川崎F(7-1鳥栖)と並んで1試合でのチーム最多得点に並び、1試合あたりの両チーム合計得点の2番目の記録(最多は2003年の川崎F6-3鳥栖)に並んでいます。更に公式記録ではありませんが、シーズンを通して連敗が無かったこと、全部の節で首位だったこと、2位との勝ち点差が22だったこと、9/23の昇格決定と9月中の優勝決定などは、過去に例の無いものとなっています。ほとんどの記録が2位だ、と言うのは広島らしいと言えるかも。
<08.12.7> 昨日、雪のビッグアーチで行われたJ2リーグ最終戦は、徳島に3-0で勝って勝点100を達成しましたが、総得点100にはわずかに1点及びませんでした。
 ストヤノフと森脇が戻ってきたものの服部、森崎浩、青山、高柳がメンバーを外れ、更に李が両膝の痛みから直前に出場を回避して次のメンバーで戦いました。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      岡本 森崎和
      (→桑田45分)
橋内(→久保63分)       楽山(→清水59分)
    柏木      高萩

        佐藤寿

SUB:中林、結城
 対する熊本は、GK:島津、DF:西河、挽地、藤田(→片岡79分)、登尾、MF:米田、塩川(→河野72分)、玉乃、倉貫、FW:ソウザ(→林59分)、石田、というメンバーでした。1分に橋内がドリブルで右サイドを突破してCKを取ったのを手始めに、立ち上がりから広島がボールを支配します。しかし低い位置でブロックを作って守る徳島の守備は堅く、なかなか決定的な形が作れないままに時間が経過します。徳島は5分に右からのクロスを石田がシュートしましたが枠外。13分には左からのクロスをストヤノフが危うくクリアする、と言うシーンがあり、14分にも左サイドを破られます。19分には柏木がミドルを狙いましたがGK正面。21分には森崎和がロングシュートを狙いましたが枠を外れます。27分にはストヤノフのFKに佐藤寿が頭で合わせましたが強く打てずにGKがキャッチ。29分には佐藤寿のクロスを高萩が戻し、槙野がシュートしましたが惜しくも枠外。33分にはストヤノフが強烈なミドルを放ちましたがGKに弾かれ、直後のショートコーナーからのボールを佐藤寿が素晴らしいボレーでネットを揺らしましたがオフサイドを取られます。36分にも岡本がDFラインの裏で受けてシュートしたもののオフサイド。逆にロスタイムには玉乃に決定的なシュートを打たれますが、佐藤昭が素晴らしい反応で凌ぎます。前半は攻める広島、守る徳島と言う展開ながら決定機の数はイーブンで折り返すことになりました。
 後半に入り、ルーキー岡本に替えて桑田をボランチに入れたペトロヴィッチ監督。4分には柏木のパスを受けた佐藤寿がシュートしましたがGKに阻まれ、9分には相手ゴール前でボールを回して最後は橋内がシュートしましたが枠外に外れます。12分には楽山のスルーパスで抜け出した佐藤寿がワンタッチでシュートしたもののGK。その後清水と久保を投入して両サイドに桑田と清水、ボランチに森崎和を入れた3-5-2にして攻めの圧力を強めます。そして後半20分、右からの柏木のCKを森崎和が頭で叩き込んで、スタンドも含めてチーム全員での「ゆりかごダンス」となりました。
 1点ビハインドとなった徳島も点を取りに来るようになり、後半28分には玉乃?のクロスを石田がシュートしましたが、槙野がぎりぎりでクリアします。29分には柏木のクロスを佐藤寿がダイレクトで狙い、こぼれを久保がシュートしましたがこれもDFにブロックされます。33分にはCKのボールを挽地にフリーでヘディングされましたがGK正面。34分の高萩のミドルはGKに弾かれます。35分の久保のミドルシュートはGKに抑えられ、36分にはカウンターから柏木のクロスを高萩が受けましたがトラップが大きくGKに取られます。そして38分、スローインのボールを受けた森崎和がペナルティエリア内で切り返してパス。これを佐藤寿が決めてようやく2点目を奪いました。
 これで完全にエンジンがかかったサンフは「総得点100」を目指して攻め続けます。後半42分には久保が倒されて得たFKをストヤノフが蹴り、壁に当たって跳ね返ったボールを叩き込んで3点目。43分には久保がドリブル突破を狙い、46分には柏木がミドルを打ちましたがこれもGKに弾かれます。更に48分にはストヤノフのスルーパスを久保がDFラインの裏へ流し、跳び出した槙野が触りましたがポストを舐めるように外れます。最後はカウンターから久保がシュートしましたがこれもGKに阻まれ、終了のホイッスルと共に選手たちはピッチ上に倒れ込みました。
 「勝点100、総得点100」は、天皇杯と並んで終盤戦に残された目標でした。正直言って優勝や昇格に比べれば切迫感の少ない目標だったわけですが、しかし勝点100をやりきり、総得点100にはあと1点まで迫ったことは素晴らしい事だ、と思います。特に長いシーズンの疲れが出てくる時期だと言うことで、主力組に怪我人が続出する中で若手を起用しつつ勝ち続けたことは、色々な意味で価値の高いことだと言えるでしょう。ちょうど1年前の2007年12月8日に入れ替え戦に敗れたところからスタートしたJ2での戦い。天皇杯準優勝やゼロックススーパーカップでの勝利などはあったものの、基本的には苦しいことばかりの1年だったように思います。しかし、人は苦しさと戦うことで成長するもの。そしてそれはチームでも同じことが言えます。この試合も主力の相次ぐ欠場でリーグ戦初先発の選手を2人起用せざるをえなくなるなど、ある意味今年を象徴するような試合だったわけですが、しかしそんな中でもしっかりと戦ったことは高く評価して良いと思います。この1年間のJ2での経験を無駄にしないためにも、この後の天皇杯をしっかりと戦い、そして来季のJ1での戦いにつなげて行って欲しいと思います。

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