3/23〜3/29のSANFRECCE Diary


<08.3.29> 携帯サイトによると、足の痛みのため宮崎キャンプから別メニューが続いていた高柳一誠選手が、昨日の午後から全体練習に復帰しました。「トルコキャンプ最大の成長株」と言われただけあって12対12のハーフコートマッチでは攻守に運動量を発揮し、沢山のチャンスに絡んでいたとのこと。回復の状況次第では、岐阜戦から復帰する可能性もありそうです。また一足先にチーム練習に復帰していた柏木も、昨日もゲーム形式の練習に参加するなど徐々に実戦感覚を取り戻しつつあるようで、表情も明るかったようです。一方森崎和は昨日は別メニューだったものの、痛みがぶり返したわけではなく無理をしなかっただけだったようで、「来週は練習にフルに参加したい」と語っていたそうです。今日は12時から福岡大との練習試合。柏木と高柳がどこまでやれるか、ストヤノフ抜きのDFラインをどう構築するか、が見どころとなりそうです。
<08.3.28> 昨日のU-23日本代表とアンゴラ代表の親善試合は1-1の引き分けに終わりました。日本のメンバーは、GK:西川、DF:青山直(→田中裕83分)、伊野波、森重、MF:細貝、長友、青山敏(→中山74分)、梅崎(→香川71分)、上田、FW:豊田(→興梠67分)、李(→岡崎88分)。先制点は後半8分。右サイドでのスローインを受けた長友のクロスを中央に走り込んだ豊田が叩き込みました。しかし後半31分、ロングボールの競り合いに負けて後に流したボールを拾われ、中央へのクロスをフリーで打たれて同点に追いつかれます。その後は交代選手の活躍で日本が何度もチャンスを作ったものの決めることができず、そのまま引き分けに終わりました。
 日本らしいサッカーがほとんどできなかった前日のフル代表に比べ、この日のU-23代表の内容は良かったと思います。相手のコンディションがあまり良くなかったのは確かだと思いますが、しかし身体能力の高い相手に対して上手にボールを動かし、ここぞというタイミングでは個人勝負も仕掛けて何度もチャンスを作りました。水野、本田圭の海外移籍や柏木、家長、梶山らの怪我もあって五輪予選を戦ったメンバーの半分が入れ替わっていましたが、むしろその時よりもサッカーの質が上がっているような印象すら受けました。基本的に「動ける」タイプの選手を揃えていたことと、中盤から後の守備が安定していたことが、良いサッカーができた要因だったのではないでしょうか。
 ところで五輪予選最終戦のサウジ戦以来の出場となった青山敏ですが、中盤の底に位置して相手の攻撃を寸断するとともにボールを散らし、時には前線に上がってシュートを狙うなど貢献度は高かった、と思います。ボランチはこの日のパートナーだった細貝の他にも梶山、本田拓らがいて選択肢は多いのですが、運動量や展開力、ゲームを読む力を考えると青山敏を今後メンバーから外す可能性は低い、と思われます。五輪代表に選手を抜かれるのはサンフレッチェにとっては(に限らずどのチームにとっても)痛いのですが、選手にとって五輪出場は人生で1回限りのチャンス。この日のプレーで本大会出場に一歩前進、と言えるのではないでしょうか。
<08.3.27> 昨日W杯アジア3次予選がバーレーンで行われ、日本は0-1で敗れグループ2位に後退しました。この試合のメンバーは、GK:川口、DF:中澤、阿部(→玉田82分)、今野、MF:駒野、安田理(→山岸72分)、中村憲、鈴木、山瀬功(→遠藤56分)、FW:巻、大久保。日本は攻撃が全体的に低調で、低い位置でブロックを作って守るバーレーンの守備を崩せず、逆にカウンターでピンチを迎えて守備陣の奮闘で何とか守る、と言う展開が続きます。そして後半32分、日本の右サイドへのロングボールに走り込んだイスマイル・ハサンがトップスピードで走り込んでクロス。川口が弾いたボールをA・フバイルに頭で押し込まれ先制点を許してしまいました。その後ようやく目を覚ましたかのように攻め込んだ日本でしたが最後までバーレーンの守備は崩れず、そのまま終了のホイッスルを聞くことになりました。
 この試合、私は半眠りで見ていたので内容についてはあまり語れないのですが、全体的にバーレーンとの球際の争いに半歩負けていた、と言う印象があります。失点シーンは、ゴールラインを割りそうなボールにギリギリで追いついた相手のクロスをブロックできなかったのが第一のミス。続いてクロスを川口が人のいないところにクリアできなかったのが第二のミス。そして中央に入り込んだ相手選手をフリーにしていたことが第三のミスで、大事なところでミスが続いた事が原因でした。そして攻撃面でも相手の詰めの速さを見誤って、パスやシュートがブロックされてチャンスを広げることができませんでした。日本の選手たちに戦う気持ちがなかった、とは思いませんが、気持ちの量と質でバーレーンに負けていたと言わざるをえないかも。この敗戦で予選突破が難しくなった、と言うことはないものの、「戦えるチーム」を作らなければこれ以降の試合でも同じ轍を踏みそうな気がしてなりません。
<08.3.27> 水戸戦終了後に2日間の休養を取ったサンフレッチェのメンバーは、昨日から練習を再開。時間こそやや長かったものの、楽しく身体を動かすことを目的とした練習に終始したそうです。その中で特に注目されるのは、長い間別メニューだった森崎和、柏木、丸谷が全体練習に戻ってきたこと。中国新聞によると柏木は「徐々にコンディションを上げて行けばいい」とマイペースを強調しながらも、元気いっぱいに走り笑顔もこぼれていたそうです。一方の森崎和は「中途半端な状態ではチームに迷惑がかかる。少しずつ練習に入り慣れていきたい」と慎重な姿勢で、当面は練習メニューを見ながら加わるかどうか判断するとのこと。2人ともニュアンスは違うものの2週間後の岐阜戦での復帰を意識している(携帯サイトによる)そうです。
 なお昨日は別メニューの高柳らを除いた全選手による紅白戦をおこなっています。携帯サイトによるとメンバーは次の通り。
【赤組】
GK:木寺
DF:盛田、戸田、森脇
MF:清水、槙野、高萩、横竹、柏木
FW:佐藤寿、久保、平繁

【黄組】
GK:下田
DF:橋内、ダバツ、篠原
MF:服部、李、森崎浩、森崎和、遊佐
FW:ユキッチ、ストヤノフ、丸谷
 ポジションはそれぞれのチーム内で自分たちで決めたものだとのこと。また試合が0-0で決着のつかないままで終わると、監督の指示によりPK戦を行って赤組が勝ちました。
<08.3.26> プレスリリースによると、昨年の高円宮杯準優勝の「ご褒美」としてドイツに遠征していたサンフレッチェユースは、SBCカップに参加して1勝2敗の成績に終わりました。全試合の結果とメンバーは次の通り。

【親善試合】
広島ユース 1-5 SSV Reutlingen
 (GK:大森、DF:元田、佐伯→中山、池田、沖田→植木、MF:茶島、宮原、大崎→岡本、FW:板倉→安武、玉田→不老、浅田)

広島ユース 3-3 SSV Ulm1846 【広】不老、岡本、浅田
 (GK:原、DF:植木、佐伯、宮本、沖田→安武、MF:茶島→池田、岡本→大崎、中山、FW:板倉→浅田、不老→元田、宮原→玉田)

広島ユース 0-1 SV Baltringen(前半)
      3-1 FV Olympia Laupheim(後半)【広】大崎、茶島
 (GK:原→大森、DF:元田、佐伯→中山、宮本→植木、沖田→茶島、MF:池田、岡本→大崎、安武、FW:浅田、不老→玉田、宮原→板倉)

【SBCカップ】
広島ユース 2-0 FV Olympia Laupheim 【広】板倉、安武
 (GK:原、DF:元田、池田→佐伯、宮本、沖田、MF:茶島、宮原→安武、中山→浅田、FW:板倉、不老→玉田、大崎)

広島ユース 0-1 TSV 1860 Muenchen
 (GK:原、DF:元田、佐伯、宮本、沖田、MF:茶島、中山→安武、宮原、FW:板倉、不老、大崎)

広島ユース 0-1 FC Twente
 (GK:原、DF:元田、佐伯、宮本、沖田、MF:茶島、岡本、宮原、FW:板倉、不老、大崎)

 森山監督によると「どのゲームも優勢に進めながらの敗戦で負けたような感じはしない」との事で、決定力不足が響いたとのこと。決勝トーナメント進出ができなかったのは残念ですが、しかし新チームが立ち上がる時期にこのような大会に出たことは、貴重な経験になったに違いありません。
<08.3.25> プレスリリースによると、昨日予定されていたサテライトの愛媛FC戦は延期となりました。
<08.3.25> 一昨日の水戸戦ですが、やはりポイントは高萩、ストヤノフの退場でした。立ち上がりからずっと広島ペースだったのに高萩の退場で水戸に主導権を渡してしまい、その流れで決定的なシュートを打たれ思わず手が出たストヤノフが退場。2人少なく、かつ相手にリードを許すという展開で何とか追いつき、そしてあわよくば勝ち越そうという流れの中で、選手達の戦う気持ちは感動的でした。後半のシュート数は水戸の12本に対して広島は2本。それで奪った得点が2点ずつだったわけですから、いかに広島の選手の集中力が高かったかが分かります。この気持ちと集中力を維持して戦うことが出来るなら、どんな相手にでも、どんな状況でも負けることはない、と言うことを示すことが出来たのではないか、と思います。
 ただその一方で、そのような苦しい状況は自ら招いたものだ、と言うことは忘れてはならないと思います。前半のシュート数は広島の5に対して水戸は3だったわけですが、広島は高萩の退場の前に打ったのがほとんどでいずれも決定的なもの。一方水戸の3本は数的優位に立ってからのもので、人数が同じ時間帯には広島が圧倒していました。試合前の予想通り水戸がアグレッシブなサッカーをして来たのは確かですが、しかし力の差は明らかだったわけで、きっちり戦えば何の問題も無く勝ち点3を取れた試合だったはずです。スタジアムではカードを連発した主審の笛に対するブーイングが大きかったそうですが、しかしもともと北村氏はカードが多いことで有名な審判です。それを考えずに軽率なプレーをしたこと、それ以前に早い段階で点を取って有利な状況を作れなかった事が苦戦の原因であって、審判のせいだとは言えないでしょう。試合後に青山は「前半、11対11の時にもっといいプレーをしないといけなかった。ミスが多かったし、動きも無くて...退場の前に、もっとゲームを動かせたと思います。そうなってしまったのも、自分の責任です。ホームなのに、まったりとしてしまって。そう言うムードが苦戦に繋がったと思います」と語っていますが、まさにその通り。青山だけでなく選手一人ひとりが、しっかりと反省すべきだ思います。
 ここまで4試合で勝ち点10を取れたというのは、悪くない成績なのは確かです。他の昇格候補たちが苦しんでいるのを考えれば、上出来だと言っても良いでしょう。しかし既に5年前に経験したように、11試合で勝ち点を31取っても最後には苦しむのがJ2と言うリーグです。一度チームが崩れてしまうとなかなか立て直せなくなる、というのも、昨年経験した通りです。ダムが小さな綻びから決壊することがあるように、チーム崩壊は小さな事から始まるのです。幸い、今週末はリーグ戦はお休みで2週間かけてチーム作りを進めることができます。ストヤノフと高萩の不在をどう乗り切るか対策を練りながら、悪かった点をきっちり修正して欲しいと思います。
<08.3.24> 昨日雨と霧のビッグアーチで行われたJ2リーグ第4節水戸戦は、終了間際の森脇のゴールで追いつき2-2で引き分けました。
 「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の原則に従ったか、ペトロヴィッチ監督はサブも含めて愛媛戦から同じメンバーで臨みました。
        木寺

    槙野 ストヤノフ 盛田
       (退場54分)
      青山 森崎浩

李(→森脇66分)         服部(→ユキッチ82分)
        高萩(退場39分)

    佐藤寿     平繁(→久保45分)

SUB:下田、戸田
 対する水戸のメンバーは、GK:本間、DF:金沢、大和田、鈴木和(退場84分)、小澤、MF:菊岡(→西野45分)、椎原(→村松74分)、ビジュ、鈴木良(→赤星68分)、FW:掘、荒田。雨は降っていたものの風は弱く、またピッチにも水は浮いていないと言うコンディションは前節に比べれば遥かに良好で、前半はサンフレッチェのサッカーが躍動します。4分には平繁が左サイドを突破してシュートし、そのこぼれに青山が詰めたもののDFがクリア。5分にはストヤノフのクロスに森崎浩が頭で合わせ、18分には服部のクロスに李が飛び込み、クリアを拾った青山のクロスを佐藤寿がシュートしましたがGKが抑えます。32分には素晴らしいパス交換から平繁がシュートしたもののGKがキャッチ。水戸はボールは繋げるもののゴール前まで進めることが出来ず、サンフレッチェが先制点を奪うのも時間の問題かと思われました。しかし39分、サイド突破を狙った水戸の選手を高萩が引っ張ったとしてイエローカード。これが2枚目ということで、無情にもレッドカードが突きつけられます。その後は数的優位を得た水戸の攻撃を何とか凌いで、0-0で前半を折り返しました。
 後半の頭から久保を投入して、流れを取り戻そうとするペトロヴィッチ監督。しかし人数の多い水戸にボールを回されなかなかペースを掴めません。水戸は両サイドからクロスを入れ、またCKのピンチが続きます。そして9分、水戸のクロスを木寺がDFと交錯して落してしまい、こぼれたボールを繋がれてシュートを打たれます。これをゴールマウスに入っていたストヤノフがクリアしたか、に見えましたが、思わず顔をブロックした手に当たってしまいレッドカード。そしてPKを西野に決められて、サンフレッチェはシーズン初失点を喫してしまいました。
 2人少なくなってしまったサンフですが、しかし必死で走ってボールを奪い点を取りに行きます。そして後半20分、ビジュのボールをカットした服部が佐藤寿へ繋ぎます。佐藤寿はそのままドリブルで持ち上がり、DFを引きつけて服部へ。ダイレクトで入れたクロスはゴール前を横切ってファーサイドの久保に届き、走り込んだ久保は慎重に左足でゴールへのパスを送ります。久保竜彦6年ぶりの紫のユニフォームでのゴールは、選手とサポーターを大きく勇気づける一発となりました。
 しかし人数の多い水戸はこの後もボールを支配し点を取りに来ます。サンフは必死で耐えるもののセカンドボールを拾うのは難しく、何度もゴール前に放り込まれてシュートを浴びます。そして34分、ビジュのシュートは盛田がブロックしたものの、前へのパスをカットされてそのまま繋がれ、最後は赤星に決められ再びリードを許してしまいました。
 その後35分には佐藤寿が高い位置でボールをカットしてチャンスを作ったものの、ビジュが必死で戻ってきてシュートを打てず。ロスタイムには盛田、あるいは槙野まで上がって必死で点を取りに行きます。そしてロスタイムも3分を過ぎた時間帯、左からのCKをユキッチが蹴ります。ファーに上がったボールを盛田が頭で折り返すと、ゴール前で受けた森脇が冷静にボールをコントロールしてシュート。これが見事に枠を捉えてついに同点。そして水戸のキックオフとともに終了のホイッスルが吹かれ、雨中の激闘に幕が下りました。


日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.3.23> ホットニュースによると、昨日の前日練習ではペトロヴィッチ監督が激しい口調で選手を叱咤激励していたそうで、3連勝で緩みそうな気持ちを引き締めていたとのことです。今日の相手・水戸はアグレッシブな戦いを挑んでくるのは確実で、少しでも隙を見せればやられる可能性は十分にあります。中2日で厳しい状況ではありますが、条件は相手も同じ。運動量と戦う気持ちで負けないようにして欲しい、と思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。U-9による「サンフレッチェカップ」が11時半から、「サンフレッチェスクールカップ」が11時から、「フォリアチャレンジ」が2時から行われます。「選手サイン会」は3時20分からで、1時半からメイン側おまつり広場で先着500名様に抽選券を配付します。(今日は森崎和、高柳両選手が予定されています。)また、「フェイスペイント」と「ゼロックススーパーカップ優勝記念撮影ブース」「スカパー!キャンペーンブース」「ALL FOR J1 PV撮影ブース」等が設置されますので、ご利用下さい。更に今日は「キャラクター大集合でALL FOR J1」と言うイベントも行われます。サンチェ、フレッチェ、Mr.ピッチの他に在広メディア各局のキャラクターが集合して、メイン側おまつり広場でのお客様のお出迎えや選手とのハイタッチ等を行う予定です。(天候によっては中止になる可能性もあります。)
 来場者プレゼントは、「ALL FOR J1フェイスタオル」を先着11,000名様に。ストヤノフ選手のプレミアムカードは、先着3,000名のサンフレッチェクラブ会員にプレゼントされます。また水戸戦限定の「水戸に勝つ丼」を300食限定で提供するほか、「2008年似顔絵タオル」を販売開始します。
 試合の中継は、スカパー!ch182で生放送が予定されています。ブログでの速報はできればやりますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は一応チェックしてみて下さい。
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