4/20〜4/26のSANFRECCE Diary


<08.4.26> ホットニュースによると、2月中旬に「左側鼠径部症候群」の手術を受けて戦列を離れていた森崎和幸選手はコンディションが上がってきたそうで、昨日の練習後には「攻撃はもちろん全ての面において、復帰した中では一番手ごたえがありました」と語っていたそうです。ペトロヴィッチ監督は「(先発は)まだ決めていない」と慎重な姿勢を崩していませんが、彼の今季初先発の可能性は高そうです。またFWですが、ツートップの一角に起用されそうなのはユキッチ。徳山大戦の大爆発に続いて昨日の練習でも強烈なミドルシュートを叩き込んでいたそうなので、本来のポジションであるFWで力を見せてくれるのではないでしょうか。
 今日の試合会場は、昨年天皇杯の準々決勝を戦った熊本県民総合運動公園陸上競技場で、午後3時キックオフとなっています。テレビ放送はスカパーch160で生中継。例によってブログで速報をしますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<08.4.25> 明日からゴールデンウィークと言うことで、11日間で4試合の連戦となります。そしてその最初の対戦は、アウェイの熊本戦です。
 今シーズンJ2に昇格してきた熊本は、ここまで1勝2分け4敗で最下位に沈んでいます。
1A ●1-2 愛媛  【熊】高橋、【愛】田中、青野
2H ○2-1 草津  【熊】高橋2、【草】喜多
4H ●0-2 湘南  【湘】田村、石原
5A △1-1 鳥栖  【熊】高橋、【鳥】金
6H ●1-2 山形  【熊】中山、【山】リチェーリ2
7A △2-2 水戸  【熊】河端、中山、【水】荒田、西野
8A ●0-1 C大阪 【C】ジェルマーノ
 残念ながら勝ちにはあまり恵まれていませんが、しかし実力上位の相手に対しても果敢に勝負を挑んできていて、どの試合もクロスゲームに持ち込んでいます。その原動力となっているのが、現在チーム得点王でリーグ全体でも2位のFW高橋。広島時代からのポジショニングの良さは相変わらずで、昨年JFLで29ゴール(34試合)を挙げた決定力にも磨きをかけています。一方守備の中心は、やはり元広島の上村。スピードこそなくなったものの、空中戦の強さとアグレッシブな守備は健在です。また前節から正GKの小林も戻ってきています。相手を最下位だと思って舐めて臨んだら痛い目に遭うのは間違いない、と思います。
 一方サンフレッチェは前節の敗戦を受けて、今週は戦術の練り直しを図ってきました。そのキーポイントとなるのは3試合ぶりのツートップ。昨日は佐藤寿+平繁、一昨日は佐藤寿+久保で練習をしていたそうで、明日はこのどちらかの組み合わせになるのは間違いなさそうです。また週の前半はU-23代表候補組がチームを離れていたと言うことで、中盤の構成も変更される可能性が高そうです。と言うことで、私の希望も含めた予想メンバーは次の通り。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

        森崎和

李               服部
     高柳   森崎浩

      久保 佐藤寿

SUB:下田、青山、高萩、ユキッチ、平繁
 誰が出場するにしても、大事なことはピッチ上で「戦う」こと。どんなに良い選手を並べていても、それがチームとしてできなければ勝利はありません。この試合の後は中2日で再びアウェイの徳島戦が待っていますが、後のことは考えずにこの試合に全力を尽くして、そして勝ち点3を取って来て欲しいと思います。
<08.4.24> 昨日まで合宿中だったU-23代表候補は2つのチームに分けて浦和、大宮と練習試合を行い、浦和とは1-1で引き分けたものの大宮には2-1で勝ちました。
 まず浦和戦のメンバーは、GK:西川(→松井)、DF:槙野、小林、細貝、MF:菊池、梶山(→青山敏)、辻尾、柏木、上田、FW:平山、李。試合は浦和のサッカーに苦しんでなかなか良い形が作れなかったようで、後半13分に先制点を許しました。しかし後半34分に李がPKをゲット。それを自ら決めて、何とか引き分けに持ち込みました。
 続いて行われた大宮戦のメンバーは、GK:山本海(→林)、DF:田中裕、青山直、吉田、中村、MF:本田拓、谷口、大竹(→岡崎)、梅崎(→大竹)、FW:山崎、萬代。主力メンバーを出してきた大宮にボールを支配されたものの徐々に盛り返し、前半25分に谷口のミドルで先制しました。後半は大幅にメンバーを入れ替えた大宮に同点に追いつかれたものの、終了間際に谷口が再び強烈なシュートを突き刺して勝ちました。試合後に柏木は「僕があまり前を向けませんでした。もう一歩早いタイミングでFWに当てることができたら、良い形でつなげたのではないか」と反省の弁。北京五輪メンバー入りについては「あまり自信はない。チームに戻ってもアピールしたい」と語っています。また槙野は「自分らしさは出せた。激しいプレーで活気づけできればいいかなと思ってプレーしました」と、手応えがあったと思われるコメントを残しました。
<08.4.24> 中国新聞と携帯サイトによると、今週初めての全体練習となった昨日、ペトロヴィッチ監督は練習前に選手たちを集めて20分にわたってミーティング。「負け方に問題がある。ミスを怖れてプレーしていた」と喝を入れたそうです。また相変わらずの「安い失点」にも我慢がならなかったようで、「ああいう失点をするぐらいなら木寺がドリブルを奪われて失点する方がまだまし」とまで言い放っています。そして実戦練習では「パスばかりではチャンスはつくれない」「ドリブルでゴールに向かえ」と指示。精神的重圧を乗り越え、勇気を持ってプレーすることを求めました。また過密日程となる今後に向けての起用法については「うまくローテーションしてやりくりして行きたい」とし、「陽介とアオについては状態を見てから」と言いながらも状態が上がってきた高柳や森崎和を先発起用する可能性を示唆しました。更に前線についてもてこ入れを考えているようで、昨日は久保、佐藤寿のツートップの下に森崎浩と言う布陣でやっていたとのこと。徳山大戦で大爆発したユキッチや好調を維持する高萩を含めて、監督の起用法が注目されます。
<08.4.23> 書くのを忘れていたのですが、4/12にユースはプリンスリーグ第3節を戦い、銀河学院に4-1で勝って首位を守りました。仔熊倶楽部によるとメンバーは、GK:原、DF:元田、山崎(→宮本徹)、佐伯、森保(→沖田)、MF:中山、茶島、宮原(→池田→玉田)、FW:不老、大崎(→安武)、板倉。前半は攻められることが多かったものの、セットプレーからのこぼれ球を大崎が決めて1-0で折り返しました。後半に入ってPKから同点に追いつかれたものの、その後不老、安武、玉田が決めて何とか逃げ切った、と言う試合だったようです。なお、1部ファーストラウンド第3節の全結果は次の通り。
広島ユース 4-1 銀河学院
作陽    2-0 広島観音
境     3-1 広島皆実
高川学園  0-0 岡山学芸館
 次節は明後日の予定で、サンフレッチェユースはビッグアーチで広島観音と対戦します。
 また4/16には広島で合宿中だったU-16代表と練習試合を行い、4-1で勝ちました。この日の先発メンバーは、GK:原、DF:宮本徹、佐伯、山崎、元田、MF:茶島、宮原、中山、FW:板倉、不老、大崎。得点は板倉、大崎、佐伯2だった模様です。
<08.4.22> 昨日サテライトが徳山大と練習試合を行い、8-1で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:佐藤昭、DF:篠原、戸田、ダバツ、MF:橋内、森崎和、高柳(→横竹60分)、遊佐、ユキッチ(→丸谷64分)、FW:平繁(→清水60分)、久保。中国新聞と携帯サイトによると前半24分にカウンターから先制点を許したものの、前半32分にダバツのクロスにユキッチが合わせて同点。ユキッチは36分には30mのFKを決め、38分にもゴールを決めて3-1で前半を折り返しました。後半は2分に遊佐の突破から得たPKをユキッチ。9分にはセットプレーから篠原。22分に久保が3人に囲まれながら左足を振り抜いてシュートを突き刺し、33分には丸谷のゴールをアシストします。そして36分には森崎和が得たPKを戸田が決めるなど、後半だけで5得点。相手にほとんどボールを触らせないほどの内容だったそうです。
 この中では4点取ったユキッチをはじめ、森崎和と高柳、遊佐、戸田、平繁などが良い動きを見せていたそうですが、特に久保のプレーは秀逸だったとのこと。何人ものDFに囲まれながらも単独突破したり、高柳や森崎和の縦パスで抜け出したり、強烈なシュートをバーに当てたり、と何度もビッグチャンスを作っていたそうです。大学生相手と言うことで勝利は当然と言えば当然なのですが、しかしそれでもこの試合に出た選手が「チームが負けたし、決して良くない状況だったから、なおさら僕ら試合に出ていない選手が頑張らないと」(森崎和・携帯サイトによる)と思っていて、全員がアグレッシブな姿勢を崩さず全力で戦ったからこそ、このような結果になったのだと思います。チーム内のポジション争いが活性化すれば、チームのレベルは自ずから上がるはず。それによってこそ、リーグ戦も勝ち抜いて行けると言うものなのではないでしょうか。
<08.4.21> 昨日ホームで行われたJ2リーグ第8節甲府戦は、先制したものの前半のうちに逆転され、後半追いすがったものの及ばず逃げ切られ、今季初黒星を喫しました。
 怪我のため戦列を離れた盛田に代わって森脇を右ストッパーに入れ、次の布陣で戦いをスタートしました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎浩
      (→高柳52分)
李(→平繁65分)        服部
     柏木    高萩(→ユキッチ80分)

        佐藤寿

SUB:下田、森崎和
 対する甲府は前節から先発を何人か入れ替え、GK:桜井、杉山、秋本、池端、輪湖、MF:山本(→林67分)、大西(→石原19分)、美尾、FW:宇留野、ジョジマール、久野(→吉田56分)、と言うメンバーでした。立ち上がりはサンフレッチェの選手の出足が良く、ハーフカウンターから何度もチャンスを作ります。そして4分、李のクロスをファーサイドで佐藤寿が受け、戻したボールに服部が走り込んで強烈なシュートを叩き込み、サンフレッチェは幸先良いスタートを切りました。
 しかし甲府はすぐに反撃してきます。5分には美尾のクロスを受けたジョジマールがペナルティエリアでフリー。木寺の必死の守りで何とか失点を防ぎます。しかし7分、杉山のクロスが木寺と森脇の間に入り、どちらも触れないままにジョジマールに押し込まれてしまいました。
 その後も足の長いボールで攻めてくる甲府。サンフは想定外の攻撃に戸惑ったのか、なかなかリズムをつかむことができません。15分には速いリスタートからのロングボールにジョジマールが合わせ、23分にはCKから秋本がフリーでシュート。23分にも高い位置でボールを奪われ宇留野にドリブルから打たれます。そして25分、FKのボールをゴール前で秋本に合わせられ、飛びついた木寺も及ばず逆転を喫してしまいます。更にその後も前からプレスをかけてくる甲府にたじたじとなり、攻め込まれる展開が続きます。結局、広島の前半のシュートは3本だけだったのに対して甲府は10本。甲府の圧倒的優位のままに、前半を折り返すことになりました。
 後半立ち上がりも、なかなか攻撃の形が作れないサンフレッチェでしたが、しかし7分に高柳を投入してから一気に流れが変わります。9分には槙野の攻め上がりから波状攻撃を仕掛け、10分には李のクロスに高萩が頭で合わせたものの強くヒットできずに枠外。14分にも攻め込んで最後は高柳がミドルを打ちます。19分には服部のクロスに李がヘディングシュートを試みたもののDF。20分にもCKのこぼれを拾った森崎浩がドリブルからシュートを狙いますが、GKの正面を突いてしまいます。李に代えて平繁を投入し、4-4-2にシフトチェンジして攻め続ける広島。甲府も広島のDFラインの裏を狙ってカウンターを仕掛けます。ユキッチを投入し、最後は槙野を前線に上げて攻め続けたものの引いて守る甲府の守備を崩すことはできず、ロスタイム4分を終わって無情なタイムアップのホイッスルが響きました。
 これまで無敗で来たサンフレッチェにとって、この敗戦はわずかな躓きだと言う考え方もあると思います。7試合で勝ち点14と言うのは一般に言われる「優勝ペース」を保っていますし、多くのライバルチームよりも消化試合数が1つ少ないにも関わらず首位をキープしているのも事実です。負けて落ち込むよりも、切り替えて連敗しないことが重要なのは確かです。しかしこの敗戦は、単なる1敗以上の意味があるように思うのです。
 その一つは、甲府の戦い方が「対広島戦術」のお手本を示した、と言うことです。DFラインでパスを回して相手の隙を窺う、と言うのがペトロヴィッチ監督になってからの広島の基本戦術ですが、前からプレスをかけられるとどんどんラインが下がってしまい、前線との間が間延びして相手にボールを支配される、と言う問題点は以前からも指摘されてきたことです。そして岐阜戦の後半やC大阪戦の前半にはそのような形から押し込まれて、失点も喫しているわけです。昨年の対戦経験のある甲府は更にそこに一工夫を加えて、ジョジマールをストヤノフに付けて起点を潰し、またサイドでボールを持つとすぐにDFラインの裏を狙って放り込んでくる、と言うサッカーを徹底しました。そして運動量の落ちる後半は引いてゴール前中央を固め、ショートパスの交換をカットしてカウンターを狙ってきました。もちろん、選手の質も基本戦術も違う他のチームが同じ作戦で来るとは限らないし、来たからと言ってやられるとも限らないのですが、しかしここで弱点を晒してしまったのは確か。これまで通りの戦術を越える何かを出さなければ、苦しい戦いを強いられるのは間違いない、と思います。
 またもう一つの問題は、相手が想定外の戦い方をしてきた時に対応できなかった、と言うことです。甲府と言えばショートパス。ボールサイドに人数をかけて奪いに来て、そこから繋いで繋いで攻めてくる、と言う事は考えてそれに対する戦略は考えていたのだろうと思いますが、あれだけ放り込んでくるとは思っていなかったことは選手のコメントを見ても分かります。思いもよらない攻め方をされたこと。その中であっさり逆転されてしまったこと。その事で気持ちがダウンしてしまい、ハーフタイムを迎えるまで(もっと言えば高柳の投入まで)流れを取り戻すことができなかったことは、このチームの未熟さを示している、と言わざるをえません。せっかく良い立ち上がりをして先制点を奪ったのに、なぜそのサッカーを続けることができなかったのか。また相手に押し込まれてしまった時に、なぜ我慢することができなかったのか。そしてなぜそこから自分たちのサッカーを思い出すことができなかったのか。その部分の検証と反省がなければ、また同じことを繰り返すことになるのは必定です。
 次節の熊本戦からは1ヶ月で8試合をこなす連戦となります。またその間にU-23代表合宿が予定されていますし、おそらく5月最終週あたりからはU-23代表に拘束される選手が増えて行くものと思われます。そんな中で、どのように勝ちを積み重ねて行くのか。J1昇格を今年唯一の目標に掲げるサンフレッチェにとって、早くも正念場がやってきた、と言えるのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.4.20> 中国新聞などの情報によると、昨日の練習では森脇、ストヤノフ、槙野の3バックで連係を確認した、とのこと。ゼロックススーパーカップ以来の守備陣で、甲府の攻撃を受け止めることになります。また、もう一方の注目はベンチ入りメンバーが誰になるかと言うこと。ホットニュースによると昨日のミニゲームでは久保や平繁、ユキッチ、高柳、森崎和らの「控え組」が大いに活躍し、更にコーチから止められるまで居残り練習をしていたそうです。J2のベンチ入りメンバーは、わずかに5人。先発の11人だけでなく、ベンチ入りを目指す戦いもまた、厳しいものになっています。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。10時から補助競技場でサンフレッチェユースとU-16日本代表の試合が行われるほか、U-10とU-12による「サンフレッチェカップ」や4種(中学生)による「フォリアチャレンジ」が予定されてます。
 試合前イベントは、スタジアム限定音楽番組「"GOA〜L"@ビッグアーチ」が2時から。「フェイスペイント」は1時からメイン側おまつり広場で、「スカパー!キャンペーンブース」と「ALL FOR J1 PV撮影ブース」は1時半からB6スタンド下屋台村で行われます。また、槙野選手の「スカパー!月間ベストゴール表彰」が2時半から、「吉田町・毛利甲冑武者登場」が3時から、いずれもピッチ上で行われます。更に「毛利甲冑武者」は選手入場時にも登場するそうです。
 先着プレゼントは「しまねカードガイドブック」を3,000名様に。サンフレッチェクラブ会員限定プレゼントは、青山敏弘選手のプレミアムカードです。また今回の試合会場限定グルメは、「毛利餅vs信玄餅 食べ比べ対決」となっています。販売はメイン側おまつり広場試合当日限定グルメブース(場外)で、限定400食となっていますのでお早めにどうぞ。
 公共交通機関ですが、アストラムラインは主催試合日限定で割引1日乗車券を600円で販売しますので、駅で試合の入場券か引換券をご呈示下さい。またビッグアーチ直行シャトルバスは、JR横川駅前バス乗り場よりキックオフ3時間前から運行します。アルパーク発のシャトルバスは廃止されていますので、ご注意下さい。
 テレビ放送は、スカパーch183で生中継が予定されています。一応今日もブログで速報をやる予定ですが、事情で遅れる可能性がありますのでご了承下さい。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る