4/27〜5/3のSANFRECCE Diary


<08.5.3>  中国新聞によると昨日の前日練習では、1本目は前節と同じ佐藤寿のワントップの下に高萩、森崎浩が並ぶ布陣で行い、2本目は佐藤寿と平繁のツートップだったとのこと。今日はメンバーの大きな入れ替えは無しで戦う可能性が高そうです。  今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。U-8による「サンフレッチェカップ」は11時半から補助競技場で、4種による「フォリアチャレンジ」は2時からビッグアーチで行われます。選手サイン会は3時20分からで、1時半からメイン側おまつり広場で抽選券を配付します。「キックターゲット&キックスピード」は2時からメイン側賑わいイベント広場で。その他に「バルーンアート」「フェイスペイント」「ちゅーピーふわふわドーム」「ゲーフラを作ろう!ブース」「ALL FOR J1コーナーゲーフラコンテスト」など様々なイベントが行われます。先着プレゼントは、「Mr.ピッチレジャーシート」を2,500名様に。サンフレッチェクラブ会員限定のプレゼントは、森崎和幸選手のプレミアムカードとなっています。また新商品として、久保竜彦選手オリジナルの「ドラゴンTシャツ」を2,800円で販売します。更に試合会場限定グルメは安芸高田米と山形庄内米で作ったおにぎりの2個セットを限定400食を、さくらんぼをトッピングしたさくらアイス200食をそれぞれ300円で販売します。今日は多くの観客が訪れると思われますので、なるべく公共の交通機関(横川駅からのシャトルバスかアストラムライン)をご利用下さい。
 テレビ放送は、スカパーch184で生中継。今日は久々にスタジアムで観戦予定ですので、ブログでの速報はありません。
<08.5.2> 明日はビッグアーチで第11節山形戦が行われます。
 小林新監督が率いるモンテディオ山形は序盤こそ苦しみましたが、第4節のお休みを挟んで調子を上げて順位を5位まで上げてきました。
1A ●0-1 鳥栖  【鳥】飯尾
2A ○3-1 C大阪 【山】豊田、OG、小原、【C】古橋
3H ●3-5 岐阜  【山】豊田、渡辺、レオナルド、【岐】高木2、片山2、菅
5H △0-0 甲府  
6A ○2-1 熊本  【山】リチェーリ2
7H ○1-0 横浜FC 【山】坂井
8A △1-1 草津  【山】坂井、【草】後藤
9H △0-0 福岡  
10H ○1-0 湘南  【山】長谷川
 第3節の岐阜戦では守備が崩壊した山形でしたが、しかしその他の試合は全て1失点以内に抑えていて、1試合平均失点は1.0。岐阜戦を除けば0.5点と言う堅い守備を誇っています。逆に攻撃力はいささか心もとない感じで、豊田が怪我をしてからは4試合で3点しか取れていません。ただ、3年目の坂井と長谷川も調子を上げて来ており、怪我のため2試合欠場したリチェーリも戻ってくると言う噂です。堅い守備とカウンターをいかに凌ぐか、が勝負の分かれ目になるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェですが、前節は良い内容で勝つことができました。「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の法則からすればメンバーと戦術を変えずに戦いたいところですが、過密日程をどう考えるか、がポイントと言えるでしょう。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
     高萩   森崎浩

        佐藤寿

SUB:下田、高柳、柏木、ユキッチ、平繁
 一応メンバー予想は徳島戦と同じにしましたが、怪我から復帰したばかりの森崎和や、開幕からずっと先発起用されている森崎浩と佐藤寿をどうするか。またなかなか調子が上がってこない新旧の「10番」、久保と柏木をどう使うか、も問題です。チームとしての流れを重視するか、それとも体調を優先するか。監督の采配が注目される試合となりそうです。
<08.5.1> 一昨日行われたプリンスリーグ第5節。サンフレッチェユースは高川学園に5-0で快勝し、首位を奪い返しました。仔熊倶楽部によるとこの日のメンバーは、GK:原、DF:元田、宮本将、佐伯(→宮本徹)、宮原、MF:岡本、茶島(→山崎)、大崎(→沖田)、FW:板倉(→中山)、玉田、不老(→浅田)。前半早々に茶島のパスから板倉が決めると、その後玉田、板倉が決めて3-0で前半を折り返しました。そして後半も浅田、大崎が追加点を奪って危なげなく寄り切った、とのことです。その他の試合も含めた第5節の結果は次の通り。
【第5節】

広島ユース 5-0 高川学園
広島皆実  1-0 作陽
広島観音  2-2 境
銀河学院  3-1 岡山学芸館

      勝点 勝 分 負 得失差
広島ユース    13   4   1   0     +18
作陽       12   4   1   0      +6
広島皆実     12   4   0   1      +3
境         7   2   1   2      -3
広島観音      5   1   2   2      +2
銀河学院      4   1   1   3      -4
高川学園      2   0   2   3     -12
岡山学芸館     1   0   1   4     -10
 次節は5/11で、サンフレッチェユースは吉田サッカー公園で広島皆実と対戦します。
<08.4.30> 昨日の第10節徳島戦は森崎浩、佐藤寿両選手の2ゴールで4-1で快勝し、首位をがっちりとキープしました。
 連戦が続くと言うことで前節から再びメンバーとシステムを変更し、3トップ気味の布陣で戦いました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和(→平繁87分)

李               服部
     高萩   森崎浩(→高柳64分)
     (→柏木59分)
        佐藤寿

SUB:下田、ユキッチ
 対する徳島は、GK:島津、DF:麦田、登尾、西河、藤田、MF:六車、米田、玉乃(→阿部祐51分)、片岡(→石田58分)、FW:大島(→ダ・シルバ71分)、ドゥンビア、と言うメンバーでした。立ち上がりは前からプレスをかけてくる徳島のペース。サンフはボールを繋ぐことができず、ストヤノフのロングボールも通りません。そして森脇や槙野のパスミスを奪われて逆襲を食らう、と言うシーンが頻発します。しかし、そこでチームを立て直したのが森崎和。DFラインまで下がってボールをコントロールし、クサビのパスやボールキープでリズムを作ります。先制点はその森崎和が起点で、9分に左足でループ状に出したパスがぴたりと高萩へ。胸で落としたボールを森崎浩がドリブルで持ち込んでそのまま打ったボールは飛びつく西河とGKの間を抜けて、ゴールネットに突き刺さりました。更にその1分後には前線からの激しい守備でボールを奪うと、青山がワンタッチでDFラインの裏へのパス。ここに飛び込んだ佐藤寿がスライディングしながら決めて、早々にリードを2点に広げました。
 しかし徳島もその直後に反撃。槙野のパスミスからのピンチはストヤノフが何とかクリアしたものの、CKのボールを西河に頭で決められてしまいました。
 ところがその2分後、再びチャンスが巡ってきます。青山のスルーパスから佐藤寿のシュートはGKに防がれたものの、詰めていた服部がマイナスのパス。ここに走り込んだ森崎浩が左足で叩き込んで、点差を再び2点に広げます。その後は徳島がペースを上げて大島が、藤田がシュートを打ってきますが、正確性に欠けていたため助かります。サンフも森脇や森崎浩がミドルシュートを打って、追加点を狙います。結局前半は9分からの5分間以外はスコアは動かず、広島の2点リードのままでハーフタイムを迎えました。
 後半早々は徳島のアーリークロスとドゥンビアの突破から何度か危ないシーンを作られたものの、徐々にサンフがポゼッションを高めて試合を支配するようになります。阿部祐、石田を投入して流れを変えようとする徳島。サンフも柏木、高柳を入れて、中盤の運動量を上げて対抗します。そして41分、再び青山からのロングボールで走った佐藤寿が、DF2人にマークされながら後ろ向きでボールをコントロールすると振り向きざまにシュート。これが見事にGKの脇を抜いて、ゴールネットを揺らしました。そして結局この1点がとどめとなって、サンフは徳島の地に初めての凱歌をあげました。
 2点ずつ取った森崎浩、佐藤寿の「弟コンビ」も素晴らしかったのですが、この試合のキープレーヤーは、と言えば森崎和だったと言って良いでしょう。相手の高い位置からのプレッシャーにさらされ、パスミスから何度もピンチを迎えていた前半。落ち着きをなくしていたチームを蘇らせたのは、彼のポジショニングとボールさばきでした。DFラインまで下がってボールを受けると空いた選手にパスを回し、しっかりとキープして状況を見極め、ここぞと言うところで前線への鋭いパス。ボールを取りに来ようとする相手をいなし、味方に為すべきことを思い出させる、と言う感じのプレーでした。前節は熊本のプレスに慌てるシーンが多かったのですが、それがこの日は相手の監督に「積極的に前から守備に行こうとしましたが、相手の能力が高くボールを奪えず、また攻撃につなげる最初のパスの精度が悪いためカウンターを仕掛けることができませんでした」と言わせることができました。そしてそれができたのは、試合の流れをコントロールできる選手が居たからだ、と言えるでしょう。天皇杯での決勝進出の原動力となった彼の復帰で、本来の強さを思い出した感じのサンフレッチェ。今後の上位チーム相手の連戦に向けて、非常にポジティブな試合結果だったと言って良いのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.4.29> プレスリリースによると、5/11(日)に行われる福岡戦のアウェイ応援ツアーの募集が始まっています。スケジュールは5/11の6時15分に広島西飛行場、6時45分に広島駅新幹線口に集合し、レベルファイブスタジアム(博多の森球技場)で試合を観戦した後7時半に広島駅、8時に広島西飛行場に戻ってくる、ということになっています。料金はチケット代込みで大人7,100円、小中高生6,600円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きとなっています。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アビスパ福岡戦応援バスツアー」係(082-240-3447)まで。募集期間は5/3までとなっていますので、お早めにどうぞ。
 なおサポーターによるツアーですが、ざっと調べてみた限りでは今回は無さそう。もし情報がありましたらここで紹介しますので、ご存知の方はお知らせ下さい。
<08.4.29> 中国新聞によると昨日は徳島市内で前日練習を行い、ハーフコートの実戦練習などで汗を流しました。先発メンバーですが、中国新聞では佐藤寿、平繁のツートップの下に高萩、青山となっていますが、ホットニュースでは森崎和が先発で佐藤寿がワントップ。柏木も「先発からでも途中からでも行く」と語っており、中盤と前線のメンバーは予想がつきません。中2日の試合と言うことで状況は厳しいのですが、それは相手にとっても同じこと。誰が出るにしろ、90分持たせることは考えずに走り回って欲しい、と思います。
 今日の試合会場は大塚スポーツパークポカリスェットスタジアムで、午後1時キックオフ。テレビはスカパーch183で生中継が予定されています。今日もブログで速報しますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをどうぞ。
<08.4.28> 明日は第10節の徳島戦がアウェイで行われます。
 2年連続最下位に終わった徳島は今年も苦しい立ち上がり。第4節まで勝ちがなく最下位に沈んでいましたが、しかしその後調子を上げて、4月は広島と同じ2勝1分け1敗の成績。勝ち点を11にして10位に上がってきています。
1H ●0-2 横浜FC 【横】山田、アンデルソン
2A △0-0 甲府
3H ●0-3 愛媛  【愛】赤井、若林、田中
4A ●1-2 岐阜  【徳】ドゥンビア、【岐】梅田、片山
5A ○3-2 湘南  【徳】ドゥンビア、玉乃、阿部祐、【湘】鈴木、ジャーン
6H ○3-1 福岡  【徳】西河、玉乃、ドゥンビア、【福】グリフィス
7A △1-1 仙台  【徳】大島、【仙】関口
8H ○2-0 水戸  【徳】六車、ドゥンビア
9A ●1-2 鳥栖  【徳】石田、【鳥】高地、藤田
 開幕から3試合は無得点に終わっていた徳島ですが、その後の6試合の平均得点は1.8。強い相手でも臆せず立ち向かう、と言うサッカーができています。前節鳥栖戦もミス絡みで2点のリードを許したものの、終盤攻勢をかけてもう一歩のところまで追い詰めました。ドゥンビア、阿部祐大朗の2トップにトップ下の玉乃と前線に技術の高い選手を揃えているので、一瞬でも隙を見せるとやられる、と思っておいた方が良いでしょう。
 対するサンフレッチェですが、前節熊本戦は勝ちはしたものの、内容は最悪に近いものがありました。中国新聞によると昨日は吉田サッカー公園で、熊本戦の先発メンバーはランニングなどで軽い調整。その他のメンバーは通常通りのメニューをこなしたそうです。その中で怪我から復帰したばかりの森崎和は、身体の張りは思ったほどでもない、とすっきりした表情だったそうで明日の出場も問題なさそうな雰囲気です。ただ、ペトロヴィッチ監督は連戦の疲れを考慮し、また選手間の競争意識を高めるためにローテーション制でのポジション争いを示唆している、とのこと。手薄なDFラインはともかく、中盤や前線のメンバーの入れ替えはあるのではないでしょうか。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎浩

李               服部
        柏木

     佐藤寿 ユキッチ

SUB:下田、森崎和、高萩、平繁、久保
 いつも書いている事ですが、誰が出場しようともピッチ上の11人がチームのために全力を尽くす、と言うのが一番大切なことです。ミスを怖れず思い切ったプレーをすること。そして相手に走ることと球際の強さで負けないこと。それができれば、結果は自ずから付いてくるはず。初見参の徳島で、広島の「強さ」を見せつけてきて欲しい、と思います。
<08.4.28> 日本サッカー協会はベルギー・オランダ遠征に臨むU-19代表を発表し、広島からは岡本知剛選手が選ばれました。
【GK】松本(順天大)、権田(FC東京)
【DF】堀田(札幌)、浦田、金井(横浜FM)、山村(流経大)、
    村松(Honda FC)、佐藤(名古屋)
【MF】鈴木淳(福岡)、中田(横浜FC)、青木(大宮)、村瀬(流経大)、
    水沼(横浜FM)、岡本知(広島ユース)
【FW】永井(福岡大)、大山(福岡)、宮澤(札幌)、押谷(磐田)、
    大前(清水)
 4月のトレーニングキャンプのメンバーから須崎、山本、山崎(磐田)、大竹(FC東京)、吉田(甲府)、丸谷(広島)、大津(柏)、大迫(鹿児島城西高)が外れ、堀田、中田、青木、村瀬、大山、宮澤、押谷が新たに、または久々に選ばれています。この代表は5/4から欧州に移動し、5/10〜12に行われるフローニンゲン国際ユース大会に出場します。
<08.4.28> 土曜日に行われたプリンスリーグ第4節でサンフレッチェユースは広島観音と引き分け、2位に後退しました。仔熊倶楽部によるとメンバーは、GK:原、DF:元田、山崎(→宮本将)、佐伯、宮本徹(→玉田)、MF:岡本知(→大崎)、茶島、中山(→浅田)、FW:宮原、不老、板倉。やや劣勢だった前半をスコアレスで折り返し、後半早々に不老が先制点を奪ったものの、その後セットプレーなどから2点を失い逆転されました。しかし終了間際に元田のクロスに宮本将が合わせて何とか引き分けに持ち込みました。プリンスリーグ1st round 1部の第4節の結果と順位表は次の通り。
【第4節】

広島ユース 2-2 広島観音
作陽    2-1 銀河学院
広島皆実  2-1 岡山学芸館
境     3-1 高川学園

      勝点 勝 分 負 得失差
作陽       12   4   0   0      +7
広島ユース    10   3   1   0     +13
広島皆実      9   3   0   1      +2
境         6   2   0   2      -3
広島観音      4   1   1   2      +2
高川学園      2   0   2   2      -7
銀河学院      1   0   1   3      -6
岡山学芸館     1   0   1   3      -8

<08.4.27> 昨日の第9節熊本戦は、終始相手のペースで試合が進んだものの、2-1で勝って何とか首位を守りました。
 前節の敗戦や週の前半にU-23代表候補が不在だったことを考えて、システムとメンバーを変えて次の布陣で戦いに臨みました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

        森崎和

李               服部
     高柳   森崎浩
     (→柏木65分)
      平繁 佐藤寿
      (→ユキッチ73分)

SUB:下田、青山、高萩
 対する熊本は、GK:小林弘、DF:市村、河端、上村、矢野、MF:山本、山口、小森田(→山内78分)、車(→河野65分)、FW:中山、高橋、と言うメンバーでした。この試合、ファーストシュートは広島(2分の平繁)でしたが、しかし前半は熊本ペース。サンフレッチェはラインがずるずると下がって中盤にスペースを与え、ボールを支配されます。そして20分と21分には完全に守備を崩されて中山にゴールネットを揺らされましたが、どちらもオフサイドのジャッジに救われます。広島は11分に高柳、24分と28分には森崎浩がミドルシュートを打ちますが、チャンスといえばそれぐらい。前線でキープできず、あるいはパスミスからボールを奪われて逆襲を食らう、と言う展開が延々と続きます。前半はどちらが首位でどちらが最下位か分からないような流れのまま、スコアレスで折り返しました。
 ハーフタイムに檄を受けたのが効いたのか、後半のサンフはやや持ち直します。1分にはボールを右に左に展開して相手を押し込み、3分にも大きなサイドチェンジからチャンスを作ります。そして10分、高柳が高い位置でボールを奪うとスルーパスを受けた平繁がペナルティエリア内でドリブル突破を図ります。これを上村が思わず倒してしまいPK獲得。平繁が自ら決めて、何とか先制点を奪うことができました。
 これでペースを握るかと思われたサンフでしたが、しかし攻勢に出たのは熊本。17分には山口のクロスに小森田が頭で合わせ、18分にも波状攻撃を受けます。20分には高柳に代えて柏木を入れて、流れを変えようとするペトロヴィッチ監督。更に28分にはユキッチを投入します。そして36分、ストヤノフのロングボールを右サイドの深い位置で受けた佐藤寿が中に切れ込んでクロス。これを服部が頭で押し込んで、リードを2点に広げました。
 苦しみながらも優位に立った広島でしたが、しかしその後も受け身の展開が続きます。38分にはカウンターからクロスを木寺がキャッチミス。これはDFが何とかクリアしたものの、続く41分にはCKの折り返しをまたもや取ることができず、こぼれたボールがそのままゴールラインを割って失点してしまいます。しかしその後の危ないシーンは何とか凌いで、サンフはやっとのことで勝ち点3を取ることができました。
 今年のサンフレッチェにとって唯一最大の目標はJ1昇格。だから、いくら内容が良くても結果が伴わなくては意味がないのは確かです。連敗だけは避けなければならない事を考えれば、この試合で苦しみながらも勝ち点3を取ったことは悪くは無い、とは思います。とは言えそれでもこの試合の内容は、とてもJ1昇格を目指すチームとは思えないようなものでした。試合後に熊本の池谷監督は「いいゲームができていた」、中山選手は「前半はパーフェクトな試合運びができて、やりたいことはできていた」と語っていますが、まさにその通り。オフサイドに救われた2つのシーンがゴールになっていたら、逆の結果になっていたのは間違いない、と思われます。広島が個人の力で上回っていた事と、ちょっとばかりの運。それがあったからこそ勝てただけで、「最低限の結果は出せたと思うが、こういう戦いをしているとこの先勝てなくなる」と森崎和幸選手の言う通りでしょう。
 ペトロヴィッチ監督が言うように「熊本がコンパクトで球際も強く運動量もあった」のは確かですが、しかしそう言う相手に対してもっとコンパクトに、もっと強く行き、そして運動量を上げなければ苦戦するのは当然のことだと言えます。練習ではできている、と言う前からアグレッシブにボールを奪いに行くことが、試合ではできないのはなぜか。それを解決しない限りは、次もまたその次も、同じ事の繰り返しになるのは間違いありません。
 人は誰でも、結果が欲しい時には心が縮こまってかえってミスが増えるもの。ピッチ上の11人のうち何人かがそう言う気持ちになってしまえば、それが伝染してチーム全体が後ろ向きになってしまうのだろう、と思います。ここまで8試合を戦って、内容が良かった試合と言うのは数えるほどしか無いのですが、しかしそれでも勝ち点を積み上げ、首位にいるのは事実です。苦しさを乗り越えて何とか結果を出していることに、自信を持つべきだ、と思います。相手が前から来るのであれば、それをかわして延々とボールを回し続けても良いでしょう。そして相手が疲れた頃を見計らって、攻めに転じると言う戦い方だって良いのです。相手をリスペクトするのは当然ですが、だからと言って怖れる必要はないのです。次の試合まで中2日。戦術を修正する余裕はありません。となると必要なのは、心の持ち方を修正することです。次の徳島戦では、首位らしい堂々とした戦いを見せて欲しいものです。

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