6/1〜6/7のSANFRECCE Diary


<08.6.7> 明日は6月の「ライバル対決シリーズ」第1弾として、3位の湘南ベルマーレをホームに迎えます。
 昨年は昇格圏が手に届きそうな6位でフィニッシュした湘南は、久々のJ1を目指して積極的に補強して高い評価を受けていました。そして序盤戦こそ負けが先行していたものの徐々に本領を発揮して、第7節以降は2位と4位の間を行ったり来たりしています。
1H ○1-0 仙台  【湘】ジャーン
2A ●2-3 横浜FC 【湘】加藤、三田、【横】アンデルソン3
3H ●0-2 広島  【広】森崎浩、槙野
4A ○2-0 熊本  【湘】田村、石原
5H ●2-3 徳島  【湘】鈴木伸、ジャーン、【徳】ドゥンビア、玉乃、阿部
6A ○2-1 草津  【湘】リンコン2、【草】寺田
7H ○1-0 甲府  【湘】石原
9H ○4-2 岐阜  【湘】石原、原、アジエル、加藤、【岐】川島、OG
10A ●0-1 山形  【山】長谷川
11H ○4-0 福岡  【湘】アジエル、石原2、リンコン
12A ○2-0 水戸  【湘】阿部、坂本
13H ○2-1 鳥栖  【湘】アジエル、阿部、【鳥】金
14A ●0-2 C大阪 【C】ジェルマーノ、小松
15A △1-1 愛媛  【湘】原、【愛】江後
16H ○4-1 横浜FC 【湘】石原2、阿部、OG、【横】御給
17A △2-2 仙台  【湘】アジエル、石原、【仙】田中、木谷
 上位進出の原動力は得点力で、総得点29はC大阪よりも1点少ないだけのリーグ2位。(ただし1試合平均では広島の方が上ですが。)特に畳みかけるような攻撃が特徴で、4得点以上の試合が3試合あるのは湘南だけです。ただだからと言って攻撃的サッカーかと言うとそうでもなく、前節仙台戦では引いて守ってブロックを作り、カウンターを狙うと言う戦い方で2点を追いついて引き分けています。またこの試合では2人少ない状況に追い込まれながら約20分間凌ぎきると言う粘り強さも見せています。次節は退場処分や累積で阿部、田村、アジエル、臼井が出場停止とレギュラーの半分がいない、と言う事態になりますが、だからこそ割り切った戦術で立ち向かってくる、と言う可能性が高いのではないでしょうか。
 一方のサンフレッチェは、青山がフランス遠征から戻ってきているのでこんな感じのメンバーになるものと思われます。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
    森崎浩    高萩

        佐藤寿

SUB:佐藤昭、高柳、ユキッチ、平繁、久保
 前回の対戦では湘南に勝利しましたが、しかしあの時は強い雨と風の中で行われたため内容は参考にならない、と言って良いでしょう。また前節はお休みだったため疲れは取れているはずですが、だからと言って良い試合が出来るとは限らないのは岐阜戦を見ても明らかです。相手に出場停止が多く主力が欠けるとは言え、その分代役たちが高いモティベーションで向かってくるはずだ、と言うことも考慮に入れる必要があります。とにかく明日の試合で必要なのは「勝ち点3」だけ。そんな強い気持ちで戦う事が、何よりも求められる試合になるのではないでしょうか。
<08.6.6> サンフレッチェは昨日、千葉からレンタルで獲得した結城の入団記者会見を行いました。
 冒頭で本谷社長は、「(第一クール終了時点で)必要とあらば補強も辞さない、と言う姿勢に変わりはない」として、手薄なDF陣の補強を意図したものである事を表明しました。そして結城についてはペトロヴィッチ監督と相談し、ストヤノフの意見も聞いて獲得に動いたとのことで、早い段階から打診はしていたそうです。ただ当初は千葉側から「監督も交代したばかりだし難しい」との返事だったのが、2週間前ぐらいから状況が変わった、とのこと。おそらくは、戸田の移籍とのセットでと言うことで話が進んだのではないか、と思われます。
 席上で結城はまず「広島でサッカーができることを嬉しく思います」と語り、「広島はJ1のチームよりも素晴らしいサッカーをしていると思います」と強調しました。また両親が広島(基町と江波)出身、兄も広島生まれで祖父母も住んでいたとのことなので、広島の街に馴染むのも早いのではないかと思われます。昨日は会見後に早速練習に合流し、サブ組のCBとして佐藤寿のマーカーを担当して「強さ」を披露したとのこと。携帯サイトによるとオシム監督の門下生らしく広島の練習にもしっかりと対応していたそうです。ペトロヴィッチ監督は結城について「高さもあるしチームを助けてくれる存在になるだろう」としつつも「まず自分の力を練習でアピールして欲しい...チャンスを待って欲しい」と語り、レギュラーの3バック+盛田との競争になるとの考えを示しました。
<08.6.6> 日本サッカー協会は昨日、12日に行われるカメルーン戦に向けてのU-23日本代表を発表し、広島からは青山敏弘が選ばれました。今回選ばれたのは次の21人。
【GK】山本海(清水)、西川(大分)
【DF】伊野波(鹿島)、水本(G大阪)、田中裕(横浜FM)、
    青山直(清水)、森重(大分)、吉田(名古屋)
【MF】本田拓(清水)、谷口(川崎F)、水野(セルティック)、梶山(FC東京)、
    青山敏(広島)、上田(磐田)、細貝、梅崎(浦和)、本田圭(VVVヘンロ)
【FW】李(柏)、興梠(鹿島)、森本(カターニャ)、エスクデロ(浦和)
 カタール国際に参加したメンバーからは林(流経大)、中村(福岡)、岡崎(清水)が外れ、興梠が再び招集されました。反町監督は会見で「このメンバーが北京の中心になる」と表明。このメンバーに長友、内田、安田理、香川らA代表に選ばれている選手を含めて選考する考えを示しました。またオーバーエイジに関しては「いつもオブラートに包んだ言い方をしているが、自分の中では考えを持っている」と発言しただけに終わりました。
 なお青山敏はこの招集により、6/11の甲府戦への出場は難しいものと思われます。
<08.6.5> サンフレッチェは昨日、戸田和幸選手のジェフユナイテッド千葉への期限付き移籍を発表しました。
 2006年に東京Vから期限付きで広島入りした戸田は、その年はリーグ戦30試合に出場。小野監督、望月監督の元ではボランチとして、ペトロヴィッチ監督就任後はリベロとしてチームを支えました。そして2007年には完全移籍を果たして、リベロ、ストッパーとして31試合に出場し、ゲームキャプテンも務めていました。しかし今年はキャンプから足の違和感を度々訴え、何度か別メニューが続いてトップに絡む機会が激減。また昨年の天皇杯では「戸田抜き」で躍進したこともあってか、シーズン開始後も出場機会を得ることが出来ませんでした。結局今年は先発は一度も無く、ベンチ入りが7試合あっただけ。出場も第16節の草津戦の7分間のみと、日本代表としてW杯にも出場した選手としては屈辱的なシーズンとなっていました。守備的なポジションならどこでもできるプレーヤーと言うことで彼を失うことはチームにとっては痛いのですが、しかし30歳の戸田にとってはこれ以上時間を無駄にすることはできない、と言う思いもあるのではないでしょうか。移籍先の千葉は勝ち点が伸びずに難しい状況にありますが、ミラー監督が就任して流れが変わりつつありますし、何より戸田が得意とするイングランド式のサッカーを目指しています。きっとこれまでの経験を生かして、チームを立て直す働きをするのではないか、と思います。
 一方、サンフレッチェは千葉から結城耕造選手のレンタルでの獲得も発表しました。結城は横浜フリューゲルスユースの出身で、早稲田大学を休学して2002年に千葉入りした29歳のDF。翌年就任したオシム監督に見出され、2005年には水本とのレギュラー争いに勝って20試合に出場しました。またナビスコカップ決勝では120分間ピッチに立って、クラブの初タイトル獲得に貢献しています。しかし翌年は怪我に苦しみ出場はわずかに9試合。その後は水本の成長もあって出場機会を失い、今年もこれまで2試合の出場にとどまっていました。185cm、79kgの屈強な身体を生かした守備だけでなく、機を見てドリブルで攻め上がることもできる選手で、ストヤノフとのコンビネーションにも問題は無いはず。当面は森脇と右ストッパーの位置を争うことになると思われますが、盛田が復帰すれば槇野も含めた激しいポジション争いが展開されることになるでしょう。今回は戸田と結城の「交換トレード」と言うサッカーでは珍しいパターンとなりますが、お互いの足りない部分を補強しあう良い移籍になるのではないでしょうか。
<08.6.4> 携帯サイトによると、昨日の午後の練習ではペトロヴィッチ監督には珍しくフルコートの紅白戦(ただし12人対12人)が行われ、森崎浩4、青山2、高柳、高萩、丸谷、久保がゴールを決めたとのことです。この中で4得点の森崎浩と並んで印象的だったのは高萩だった、とのこと。森崎浩の1点目を演出したクロスや3点目を導いたヒールパス、そして自ら決めたゴールと、「思わずスタンディングオベーションを贈りたくなる」ほどのものだったそうです。またもう1人目立っていたのは久保で、槙野やストヤノフとのバトルからゴールに向かうプレーなど、彼本来の動きを見せていたとのこと。これまでは日によって調子に波があったためなかなかピッチで目にする機会がありませんでしたが、今後は徐々に出場時間も増えて行くのではないでしょうか。
<08.6.3> 携帯サイトによると昨日から湘南戦に向けての練習を再開し、U-23代表のフランス遠征から戻った青山も参加して実戦的な練習を行いました。また、ボール回し限定ではあるものの盛田と柏木も練習に合流。柏木は「まだまだ。難しいことをしようとするとミスってしまう」と語りながらも表情は明るかったそうです。一方盛田は「思ったよりも怖さは無かった」のだそうで、「できれば来週にはみんなと一緒にやりたい」と完全合流に向けて意欲を見せていた、とのこと。3週間で6試合を戦う「6月ラウンド」に向けて、頼もしい選手が戻って来ます。
<08.6.2> 北京五輪との関係で未定となっていた8月の3試合の日程が発表されています。それを含めて、第18節以降の全試合の日程を再録しておきます。

開催日

kick off

対戦相手

競技場

18

6月8日(日)

16:00

湘南ベルマーレ

広島ビッグアーチ

19

6月11日(水)

19:00

ヴァンフォーレ甲府

山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場

20

6月15日(日)

19:00

アビスパ福岡

広島ビッグアーチ

21

6月21日(土)

13:00

水戸ホーリーホック

笠松運動公園陸上競技場

22

6月25日(水)

19:00

徳島ヴォルティス

広島ビッグアーチ

23

6月 29日(日)

18:00

モンテディオ山形

NDソフトスタジアム山形

24

7月6日(日)

18:00

ロアッソ熊本

広島ビッグアーチ

25

7月9日(水)

19:00

愛媛FC

ニンジニアスタジアム

26

7月12日(土)

18:00

FC岐阜

広島ビッグアーチ

27

7月19日(土)

18:00

セレッソ大阪

大阪長居スタジアム

28

7月27日(日)

18:00

横浜FC

ニッパツ三ツ沢球技場

29

8月 3日(日)

18:00

サガン鳥栖

広島ビッグアーチ

30

8月10日(日)

19:00

ベガルタ仙台

ユアテックスタジアム

31

8月16日(土)

18:30

ヴァンフォーレ甲府

山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場

32

8月23日(土)

18:00

アビスパ福岡

広島ビッグアーチ

33

8月30日(土) or 31日(日)

水戸ホーリーホック

笠松運動公園陸上競技場

34

9月 7日(日)

FC岐阜

広島ビッグアーチ

35

9月14日(日)

モンテディオ山形

NDソフトスタジアム山形

36

9月20日(土)

横浜FC

ニッパツ三ツ沢球技場

37

9月 23日(火・祝)

愛媛FC

広島ビッグアーチ

38

9月28日(日)

セレッソ大阪

大阪長居スタジアム

39

10月 4日(土)

湘南ベルマーレ

広島ビッグアーチ

40

10月18日(土)

41

10月 25日(土)

サガン鳥栖

広島ビッグアーチ

42

11月9日(日)

ベガルタ仙台

宮城スタジアム

43

11月 22日(土)

ザスパ草津

広島ビッグアーチ

44

11月30日(日)

ロアッソ熊本

熊本県民総合運動公園陸上競技場

45

12月 6日(土)

徳島ヴォルティス

広島ビッグアーチ

※ 2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア地区予選 最終予選の組み合わせにより開催日が確定します。


<08.6.1> 昨日は練習試合を2試合行い、トップはレノファ山口に9-0で、サテライトは広島大学に2-0で勝ちました。まず1時から行われたレノファ山口との試合の布陣はこんな感じだったようです。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      高萩 森崎和

李               服部(→内田60分)
    森崎浩    ユキッチ
    (→高柳45分)
        佐藤寿(→平繁60分)
 携帯サイトによると立ち上がりから何度もチャンスを作りながらGKの好守に阻まれましたが、ようやく18分、佐藤寿のシュートがポストに当たったこぼれを森崎浩が押し込んで先制点を挙げると、その3分後には李のパスで抜け出した佐藤寿がゴールを決めます。36分にはまたもや佐藤寿がDFラインの裏に抜け出してループシュートを決め、39分には服部のクロスがDFに当たってオウンゴール。44分にもストヤノフの縦パスで抜け出した李がGKとの1対1を制して5点目を奪って前半を折り返しました。前半はほぼ一方的な展開で、決めるべきシーンで決めていればもっと点差が付いていた、と言う感じだったそうです。
 後半の最初の得点は10分で、槙野のシュートのこぼれを佐藤寿。11分には佐藤寿のシュートのこぼれを服部が押し込み、23分には平繁のポストプレーから抜け出した高柳が決めました。更に28分には、高萩のシュートのこぼれをユキッチが押し込みました。後半は山口の気持ちも体力も切れてしまったらしく大味な展開となり、広島にも雑なプレーが目立った、とのことです。
 続いて行われた広島大学との試合は、GK:佐藤昭、DF:橋内、横竹、内田、MF:遊佐、桑田、高柳(→浅田45分)、清水、丸谷、FW:平繁(→早瀬61分)、久保(→砂川65分)、と言うメンバー。(浅田、早瀬、砂川はユース。)携帯サイトによると前半はビルドアップのミスが多く、カウンターを食らうシーンもあったとのことで、スコアレスに終わりました。後半も立ち上がりは広大の運動量に苦しみ主導権を握られたものの、20分に内田のパスを受けた早瀬が見事なドリブルから2人をかわしてシュートを決めて先制点。続いて27分には橋内からの長いパスで抜け出した清水がGKをかわしてゴールを決めてリードを広げました。そしてその後は落ち着きを取り戻して2点リードのままで逃げ切りました。
 中国新聞と携帯サイトによると、トップチームの左サイドで30分間プレーした内田が存在感を見せた、とのこと。ドリブルやクロスなど積極果敢な仕掛けは収穫で、本人も「『疲れました』と話す顔に充実感が漂っていた」とのことです。
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