6/22〜6/28のSANFRECCE Diary


<08.6.28> 明日はアウェイの山形戦。今季初めて首位と2位との直接対決となります。
 第一クールの対戦以降の山形の成績は次の通り。
11A ●0-1 広島  【広】佐藤寿
12A △0-0 愛媛
13H ○3-1 水戸  【山】根本、レオナルド、宮崎、【水】菊岡
14A ●2-3 仙台  【山】秋葉、長谷川、【仙】平瀬、梁、佐藤由
15H ○2-0 徳島  【山】リチェーリ、秋葉
16H ○3-1 熊本  【山】北村2、宮沢、【熊】高橋
17A ○5-2 横浜FC 【山】長谷川、北村、宮崎、佐藤、石井、【横】難波、OG
18H ○3-0 鳥栖  【山】秋葉2、宮崎
19A ○3-0 福岡  【山】長谷川、佐藤、宮崎
20H ○3-0 仙台  【山】宮沢、石井、長谷川
21A ●0-1 甲府  【甲】林
22A △1-1 湘南  【山】宮崎、【湘】石原
 第14節の「東北ダービー」では屈辱の逆転負けを喫してしまいましたが、その後奮起して6連勝。2度目の東北ダービーではしっかりとお返しして、順位を2位まで上げました。その後のアウェイ2連戦は勝ち点1の積み上げに終わったものの、前線からのプレスと素早い攻撃から決定機は作っています。前回の広島との対戦では故障者が多かったため極端に守備的な戦術をとってきましたが、今回はホームゲームだと言うこともあるのでおそらくは正面から来るはず。U-23代表候補の豊田の復帰の可能性もあるらしいので、前回とは別のチームだと思っておいた方が良いでしょう。
 対するサンフレッチェですが、木寺が手術をして出場できないことが確定。下田も復帰に時間がかかりそうだと言うことで、しばらくは佐藤昭と原にゴールマウスを任せるしかありません。また全体の布陣ですが、前節が「普通」ではなかったため良く分からない、と言うのが正直なところ。再び森崎和をストッパーとして起用するかも知れませんが、しかし相手が高さのあるツートップで来る可能性を考えれば、結城と槙野をストッパーに戻すべきなのではないでしょうか。と言うことで、希望を込めた予想は次の通り。
        佐藤昭

    結城 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

高萩              服部
     柏木   森崎浩

        佐藤寿

SUB:原、高柳、李、平繁、久保
 2位との勝ち点差が10と言うのは今季最大ですが、しかしだからと言って全く安心できないのがJ2と言うリーグ。2003年の広島や昨年の札幌など、中間地点で勝ち点10以上の差を付けながら最後は混戦に巻き込まれた、と言う例は少なくありません。勝っていること、首位に居ることに安心することなく、J1復帰に向けて着実に前進して欲しい、と思います。
Jリーグ公式サイトプレビュー
<08.6.28> プレスリリースによると、水戸戦で脱臼した木寺選手は昨日広島県内の病院で「右肩鎖関節脱臼整復固定術」と言う手術を行い、全治3ヶ月と発表されました。携帯サイトによると下田は一昨日から実戦練習に戻っているそうで、「リバウンド等は来ていない。今のところは大丈夫」と語っていたそうです。ただ練習から1ヶ月近く離れているためまずは実戦感覚を取り戻さなければならなず、試合出場はもちろんベンチ入りまでももう少しかかりそうです。聞くところによると強化部はGKの獲得に動いているものの、他のクラブも経験のある選手の放出には難色を示しているそうなので、しばらくは佐藤昭に頑張ってもらうしかなさそうです。
 他の怪我人ですが、携帯サイトによると盛田はフルメニューに参加し、しっかりとプレーできているそうです。ただ本人は「まだ(膝に)不安感がある」と慎重な姿勢を崩さないとのこと。こちらも試合出場までもう少し時間がかかるかも知れません。また半月板を痛めた森脇ですが、別メニュー調整が続いているもののほぼ全力で走れるようになってきており、昨日の練習ではボールも蹴っていたとのこと。こちらは来週の熊本戦あたりが復帰の目処になるのではないでしょうか。
<08.6.27> プレスリリースによると、橋内優也選手が昨日の練習中に負傷し、右膝内側側副靭帯損傷で全治6週間と診断されました。一方水戸戦で脱臼した木寺選手ですが、報道によると手術をしなければならないとのこと。正式なリリースは手術後になるのではないかと思われますが、全治数ヶ月になることは間違いない模様です。
<08.6.27> 日本サッカー協会は先日U-19代表候補を発表し、広島からは岡本が選ばれました。今回選ばれたのは次の23人。
【GK】権田(FC東京)、大谷(浦和)、吉田智(熊本)
【DF】薗田(川崎F)、益山(千葉)、鈴木大(新潟)、金井(横浜FM)、
    岡本(広島)、村松(Honda FC)
【MF】下田(FC東京)、鈴木惇(福岡)、廣瀬(山形)、青木(大宮)、
    山本(磐田)、柿谷(C大阪)、吉田豊(甲府)、水沼(横浜FM)
【FW】遠藤(水戸)、白谷(C大阪)、押谷(磐田)、川又(新潟)、
    大迫(鹿児島城西高)、瀬沼(桐光学園高)
 サウジアラビア遠征のメンバーから松本(順天堂大)、堀田、宮澤(札幌)、金崎(大分)、原口(浦和ユース)、永井(福岡大)、山崎(磐田)が外れ、吉田智、益山、下田、廣瀬、吉田豊、遠藤、白谷、大迫、瀬沼が再び、あるいは新たに招集されました。(なお、その後吉田豊が怪我のため辞退し、輪湖(甲府)が代わりに選ばれています。)このメンバーは6/29〜7/2にJステップでトレーニングと練習試合を行う予定です。
<08.6.26> 昨日ホームで行われた徳島戦は前半18分に先制点を許したものの、その後高萩、佐藤寿のゴールで逆転勝ち。2位との勝ち点差を10に広げました。
 木寺の負傷により佐藤昭が今季初先発。また代表から戻った佐藤寿が復帰して、おそらく次のような布陣だったものと思われます。
        佐藤昭

   森崎和 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎浩

李(→結城45分)       服部
     柏木    高萩
     (→高柳78分)
        佐藤寿(→平繁74分)

SUB:原、岡本
 対する徳島のメンバーは、GK:古田、DF:麦田、藤田、登尾、松本、MF:ダ・シルバ(→挽地80分)、アンドレ、米田、六車(→大西61分)、FW:玉乃(→塩川85分)、菅原。試合は序盤から広島がボールを支配し、6分の佐藤寿のシュートや青山のミドルシュートなどで攻め込んだそうです。しかし先制点は徳島。前半18分、左サイドからワンツーで持ち込んだ米田のシュートが決まりました。
 しかし広島はそこからすぐに反撃し、26分には高萩が青山とのワンツーから素晴らしいゴールを決めて同点。更に31分には青山のスルーパスで抜け出した佐藤寿がしっかりと決めて逆転します。その後も広島が服部と佐藤寿のコンビネーションなどでチャンスを作りますが得点できず。逆に徳島の攻撃をストヤノフを中心にはね返して、1点リードで前半を折り返しました。
 後半に入ると、ペトロヴィッチ監督は李に代えて結城を投入。右WBに槙野を上げて、追加点を狙いに行きます。そして槙野の突破やクロス、森崎浩の飛び出しや青山、高萩のシュートなどでチャンスを作るものの決めることができず、徐々に疲れが出てきます。そして終盤はいつものように相手の攻勢にたじたじとなりながらも何とか逃げ切り、湘南戦以来のホームでの勝利を収めました。。
 この試合のポイントは、勝ったことよりも新しい布陣を試したことの是非だったのではないか、と思います。前節の「0トップ」は佐藤寿が不在だったため仕方のないところがありましたが、この試合はGKが代わっただけ。佐藤寿も戻ってきたので、特にフィールドプレーヤーの並べ方を変更しなければならない理由はなかったはずです。ところがペトロヴィッチ監督は今季初めて森崎和を右ストッパーとして起用し、後半からは左ストッパーに回して槙野を右WBに回しました。私は試合をまだ見ていないのでその是非については語れないのですが、敢えてここで戦い方を変えなければならない理由が良く分かりません。選手の疲れや戦術理解度などが要因なのかも知れませんが、それにしても「連動感がなく、アンバランス」「ぎくしゃく」「いらいらばかり募った」(いずれも中国新聞)と言う状況が、この布陣の変更に関係ないとは思えません。今後もこのような起用を続けるのか。また、森脇や盛田など怪我人が戻ってきた時にどのようにチームをマネージメントするのか。少なくとも一部の選手を優遇して、チームの団結を壊すようなことだけはしないで欲しい、と思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.6.25> ホットニュースと中国新聞によると、日本代表から戻った佐藤寿は元気に前日練習に参加したとのことで、今日の出場は問題なさそうです。一方、脱臼のため前節途中退場した木寺ですが、病院の診察を受けたものの全治期間などの診断結果が出るまでもう少しかかる、とのこと。いずれにせよ出場は難しいようなので、ベンチにはユースの原が入ることになりそうです。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後7時キックオフ。試合前イベントとして「スタジアム限定音楽番組”GOA〜L”@ビッグアーチ」が5時から。「フェイスペイント」と「ALL FOR J1メッセージ記入コーナー」は4時から行われます。またトップス広島に関係する選手からの応援メッセージが6時から流されます。来場者プレゼントはサンフレッチェクラブ会員限定のプレミアム選手カードで、李選手のカードを先着3,000名様に。スタジアムFMは6時50分からで、メインスタンド3FコンコースとB6スタンド下屋台村ではラジオの販売と貸し出しを行います。また平日開催と言うことで、横川駅からのシャトルバスは7時半まで運行予定ですので、仕事終了後に駆けつける方はぜひご利用下さい。
 テレビ放送はスカパーch181で生中継の予定です。今日もブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は携帯サイトの速報などを御覧下さい。
<08.6.24> 明日はホームで徳島戦が行われます。
 第一クール序盤は湘南、福岡を連破するなどして9位まで順位を上げていた徳島でしたが、その後は調子が上がらず14位に沈んでいます。前回の対戦以降の成績は次の通り。
10H ●1-4 広島  【徳】西河、【広】森崎浩2、佐藤寿2
11A ●0-1 C大阪 【C】小松
12H ●2-3 草津  【徳】石田、大島、【草】後藤、田中、高田
14H ○2-0 熊本  【徳】大島、ドゥンビア
15A ●0-2 山形  【山】リチェーリ、秋葉
16H ●0-4 鳥栖  【鳥】藤田、レオナルド2、石田
17A ●0-1 水戸  【水】堀
18A △1-1 横浜FC 【徳】石田、【横】山田
19H ○2-0 C大阪 【徳】ドゥンビア2
20A ●0-2 草津  【草】高田2
21H ●1-3 仙台  【徳】菅原、【仙】岡山、関口、佐藤由
 C大阪戦はコートジボアール代表に選ばれたドゥンビアの活躍で勝ったものの、その勝利を置き土産にドゥンビアはスイスに移籍。徳島は貴重な得点源を失ってしまいました。しかし前節は敗れたとは言え前半は「ほぼ100%納得できる戦いだった」と美濃部監督が振り返るほど。中盤での厳しいプレスから危険なカウンターを何度も仕掛けて、仙台を慌てさせています。新人・菅原が出場3試合目にして初得点を挙げるなど新戦力の台頭もあり、明日は首位チームに一泡吹かせよう、と思っているに違いありません。
 対するサンフレッチェは、佐藤寿人不在、木寺途中退場と言うピンチに見舞われた水戸戦を全員の力で乗り切りました。明日の試合は佐藤寿は戻ってくるものの、木寺は手術の予定とのことで佐藤昭が先発することになりそうです。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
        佐藤昭

    結城 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
     森崎浩   高萩

        佐藤寿

SUB:原、高柳、柏木、平繁、久保
 ユースの時代から将来を嘱望され、プロ1年目には8試合に出場した佐藤昭。昨年は愛媛で28試合を経験して、広島に戻ってきました。3人のGKのうち2人がリタイア、と言うのはチームにとっては緊急事態ですが、佐藤昭にとっては千載一遇のチャンス、とも言えます。思えば、下田がポジションを獲得したのも前川が怪我で離脱した時でした。明日の試合は佐藤昭の奮闘と、そして代表帰りの佐藤寿の活躍に期待したいと思います。
<08.6.23> 昨日、日本代表はW杯アジア3次予選の最終戦を戦い、1-0でバーレーンに勝ちました。日本代表のメンバーは、GK:楢崎、DF:中澤、闘莉王、安田(→今野73分)、内田、MF:中村俊、遠藤、中村憲、本田(→巻80分)、FW:玉田、佐藤寿(→山瀬64分)。立ち上がりからボールを支配する日本は5分に佐藤寿がペナルティエリア内で倒されてPKを得ます。しかし中村俊が蹴ったボールはGKに読まれていて弾かれ先制点はならず。その後も日本がボールを支配し、セットプレーなどから何度もチャンスを作ったものの決めきれずに終盤までスコアレスで行きました。しかし後半終了間際、相手のクリアボールをヘディングで中に送った内田のボールの処理をバーレーンが誤りそのままゴールイン。日本はラッキーな得点で、3次予選を勝利で締めくくりました。しかし勝ったとは言え相手は主力を温存しており、こちらはホームゲーム。そこで流れの中からチャンスがあまり作れなかったこと、そして相手にミス以外では得点できなかったことは課題として残りました。なお久々に代表に招集された佐藤寿は64分間の出場。なかなか点が取れない状況を考えて途中交代となりましたが、動きは悪くなかったと思います。しかしPKをゲットしたシーン以外はあまり見せ場がなかったのも事実。日本代表が全体的に出来が悪かったのが原因だとは言え、残念ながら大きなインパクトを与える事はできませんでした。
<08.6.23> 昨日、ファジアーノ岡山と練習試合を行い、2-2の引き分けに終わりました。広島のメンバーは、GK:原、DF:横竹、橋内、盛田、MF:清水(→遊佐45分)、高柳、岡本、内田(→大崎60分)、桑田、ユキッチ(→浅田84分)、FW:久保(→丸谷56分)。対する岡山は、GK:堤(→滝75分)、DF:重光、山口、大島、池松、MF:藤定(→練習生60分)、練習生、玉林(→金光60分)、小林優、FW:岩田、朝比奈(→関口60分)。得点は、33分にユキッチ(PK)、56分に遊佐、67分に関口(PK)、70分に小林優(PK)でした。
<08.6.22> 昨日の第21節水戸戦は、平繁の2ゴールで2-1で勝ちました。
 佐藤寿が日本代表に招集されて不在と言うことで、先発にFW登録の選手のいない「0トップ」の先発メンバーとなりました。
        木寺(→佐藤昭42分)

    結城 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
     柏木    高萩
     (→平繁56分)
        森崎浩

SUB:橋内、岡本、久保
 一方の水戸のメンバーは、GK:本間、DF:小沢、平松、鈴木和、大和田、MF:堀(→金沢64分)、パク、赤星、中村、FW:荒田、遠藤(→西野57分)。立ち上がりはDFラインを高くして中盤にプレッシャーをかけようとする水戸に対して、広島は後からパスを回し、またロングボールを入れてラインを下げさせようとします。最初の決定機は8分で、CKからストヤノフの強烈なミドルをGKが弾き、これを結城が押し込みましたがオフサイドを取られます。また15分にはFKから槙野、結城が続けざまにシュートしますがゴールを割れず、18分にはCKから結城のヘッドも本間がスーパーセーブ。28分には槙野のドリブル突破からのクロスを森崎浩がヘッドで狙ったもののバーに弾かれ、こぼれもクリアされます。33分にも森崎浩が決定的なシュートを放ちましたが枠外。更にCKからのシュートも枠を捉えることができません。そして40分には水戸のロングパスをクリアに行った木寺が荒田と接触。右肩から落ちて脱臼してしまい、佐藤昭と交代します。前半は完全にボールを支配して何度も決定的なチャンスを作ったもののシュートが正確性を欠き、ゴールを割れないままにスコアレスで折り返しました。
 後半に入ってもペースは広島で、槙野や結城が頻繁に攻撃参加して水戸を押し込みます。10分には槙野がドリブル突破から決定的なシュートを放ったもののGKに弾かれ、こぼれをオーバーヘッドで狙いましたがこれも決めることができません。そこでペトロヴィッチ監督は満を持して平繁を投入しますが、これが3分後に結果を出します。高萩が相手のDFに囲まれながらキープすると右サイドにパス。これを李がドリブルで持ち込んで、ゴール前を横切るようなクロスを入れます。ここに飛び込んだ平繁が身体をねじるようにしてヘディングで流し込み、広島はようやく先制点を奪うことができました。
 追加点は後半25分。平繁のスルーパスで抜け出した森崎浩が、ペナルティエリア内でDFに囲まれながらもボールをキープしてスペースに出します。そしてそこに走り込んだ平繁のシュートはGKに当たりましたがそのままゴールの枠内に転がり込みました。
 その後も広島がボールを支配して追加点を狙いますが、しかしそこで沸き起こった「たたかえ水戸」のコールに水戸の選手が奮起します。33分に荒田がストヤノフからボールを奪い、抜け出してシュートしましたが佐藤昭が素晴らしいセーブで防ぎます。しかしその後も水戸のプレスにDFラインが下がってチャンスを与え、36分には右からのCKを中村に押し込まれて1点差に迫られます。その後も平繁のポストプレーからのボールを奪われて逆襲を食らったり、ドリブルで中央に切り込まれてシュートを打たれたり、とピンチを招きますが何とか凌ぎ、最後は青山がコーナーフラッグ近くでボールキープして時間を稼いで逃げ切りました。
 佐藤寿の欠場により、苦肉の策として取り入れた「0トップ」の布陣ですが、狙い通りのサッカーはほぼできていた、と言えるでしょう。素早いパス交換で相手守備陣を揺さぶり、サイドチェンジやドリブルから数的優位を作って相手ゴール前に攻め込む、と言う形は何度も作れていました。ただ、やはり問題だったのはシュートの精度。ここぞと言うところでシュートが枠を捉えないことが多く、一時はとても点は取れないのではないか、と思わされました。そこで途中から入った平繁が2ゴールを決めたことは、FWとしての責任を果たしたと言う意味で重要な結果でした。全体で同じコンセプトで戦いながら、それぞれの選手が自分の役割を全うすることが「チームとして戦う」と言うことであり、それができていたからこそ佐藤寿の不在と言う事態でも勝利を収めることができた、と言えるでしょう。
 ただその一方で、せっかく相手を追いつめながら止めを刺せなかったこと、終了間際に逆襲されて危ない雰囲気になったことは、反省点として残りました。水戸の木山監督が試合後に語っているように、広島の選手の質もサッカーの質も相手を大きく上回っているのは確かだと思いますが、しかしそれが点差に反映されなかったのは、気持ちの面で相手を圧倒できなかったからでしょう。今シーズンはJ1昇格が最大の目標ですが、しかしチームとしても選手個々の力からしても、それで終わるようではいけません。J2のサッカーに染まることなく常に上のレベルを目指すこと。そのためには、終了のホイッスルが鳴るまではチーム全体で集中し続けること。それこそが、今のサンフレッチェに最も重要なことなのではないでしょうか。

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