6/8〜6/14のSANFRECCE Diary


<08.6.13> サンフレッチェは昨日、サンフレッチェユースの岡本知剛選手とのプロ契約を締結しました。同日行われた記者会見ではまず本谷社長が、トップチームの29名の選手のうちユース出身が15名となった事を紹介し、育成型クラブとして実績が上がっている、と説明しました。続いて織田強化部長が岡本選手を紹介。プロ契約について慎重に検討した結果、サッカーをする能力や人間性とともに、本人の高い向上心と強い意志があったことからプロ契約を決めた、と語りました。そして最後に岡本選手が、目標とする選手をイングランド代表のランパード、好きな選手をユースの先輩でもある槙野選手だ、と述べました。
 サンフレッチェが高校在学中のユースの選手とプロ契約を結んだのは、2003年の高萩洋次郎選手に次いで2人目。高萩は当時既に公式戦3試合に出場して「戦力」として活躍していたためそれほど意外ではなかったのですが、岡本はまだ出場はないのになぜこの時期に、とやや不思議な感じはします。特にプロ契約をするとユースの試合には出れなくなるし、また高校も単位制の高校に転校しなければならなくなるので、失うものがあることも無視できません。となると考えられるのは、早く高いレベルに挑戦したい、と言う本人の意思とともに、トップチームが彼を戦力と見なしているのではないか、ということ。ダバツ、戸田の退団や青山の代表招集などで中盤から後の選手の層が薄くなっていると言うことから、早くトップチームに馴染んで戦力になって欲しい、と言う考えがあるのではないか、と思われます。中国新聞によると「『早く試合に出たいが、あせらないように』と、マイペースを誓った」そうですが、案外近いうちにデビューする、と言うこともあるかも知れません。
<08.6.12> 昨日アウェイで行われた第19節甲府戦は、前後半に1点ずつ取って2-0で勝って連勝を6に伸ばしました。
 青山がU-23代表で欠場。また高柳も足を痛めていると言うことで、移籍したばかりの結城を先発起用して(たぶん)次の布陣で臨みました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野
    (→柏木45分)
      結城 森崎和

李(→桑田61分)        服部
    森崎浩    高萩

        佐藤寿(→久保87分)

SUB:佐藤昭、ユキッチ
 対する甲府は前節から大きくメンバーを入れ替えて、GK:桜井、DF:秋本(→吉田45分)、山本、池端、杉山、MF:石原、藤田、林、FW:前田、久野(→木村78分)、神崎(→大西68分)。先制点は前半31分で、李のクロスに高萩が絡み、これが相手のオウンゴールを誘発しました。追加点は後半39分で、ショートコーナーから高萩のクロスを佐藤寿が頭で押し込みました。この試合はボランチの結城に前田のマークを指示していたほか、久野と神崎を槙野と森脇に見させてストヤノフを後で余らせる作戦を取ったそうで、相手に主導権を握らせながら裏を狙う作戦を取った、とのこと。ボールは支配されたものの決定機は与えることなく、前半はリードして折り返すことができました。しかし後半は右膝を痛めた森脇に代えて怪我上がりの柏木を投入せざるをえなくなり、桑田を初めての右MFに入れて戦うなど予想外の戦いとなりました。しかし「今日は勝つためのサッカーをした...イライラしないで我慢してチャンスに決めた。いつもと違うポジションでプレーした選手もいたが、みんながやるべきことをして頑張った」(森崎和)ことで、勝利を引き寄せることができた、と言えるでしょう。ペトロヴィッチ監督就任以来未勝利で、第一クールでも負けた甲府に苦しみながら勝ったことは、チームにとって勝ち点3以上の価値があった、と言えるかも知れません。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.6.12> サンフレッチェは昨日、ユースの岡本知剛選手とプロ契約を結ぶ、と発表しました。岡本は尾道市出身のMFで、下部組織のサンフレッチェびんごジュニアユースからユースに昇格。最上級生となった今年は副キャプテンを務めていました。視野の広さと正確なキックを持つこの年代屈指の逸材と言われていて、中学生時代から年代別代表に選ばれ昨年はU-17W杯にも参加。その後はU-19代表に選出されてボランチ、あるいは右SBとして起用されています。トップチームでの出場はまだありませんが、2月のトルコキャンプに帯同するなどトップから高い評価を受けていたとのこと。今回のプロ契約の意図は正直言って良く分からないのですが、ひょっとすると今後トップチームでの戦力として考えられている、と言うことなのかも知れません。
<08.6.11> 中国新聞とホットニュースによると、青山の不在に加えて平繁が発熱のため欠場で、代わりに桑田と柏木が遠征メンバーに入りました。ペトロヴィッチ監督は「彼らは、起用するには本来、まだ少し早すぎるタイミング」と語っているのでサブからのスタートとなるものと思われますが、展開によっては久々の出場の可能性もありそうです。また昨日の前日練習では結城が主力組のボランチに入って、守備や攻撃で柔軟なプレーを見せたとのこと。オシム監督を経験しているためか戦術の吸収も早く、いきなり先発と言うことになるかも知れません。
 今日の試合会場は小瀬スポーツ公園陸上競技場で、午後7時キックオフ。テレビ放送はスカパーch183で生中継が予定されています。今日もブログでの速報はできませんので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報等を御覧下さい。
<08.6.10> 明日はアウェイで甲府と対戦します。
 1年でのJ1復帰を目指していたはずの甲府ですが、なかなか勝ちに恵まれずに現在の勝ち点は18。福岡にも抜かれて11位に後退しています。
1H △1-1 岐阜  【甲】羽地、【岐】小島
2H △0-0 徳島
3A ●0-1 水戸  【水】荒田
4H △2-2 福岡  【甲】ジョジマール、大西、【福】大久保、タレイ
5A △0-0 山形
6H ○3-2 C大阪 【甲】宇留野、ジョジマール2、【C】ジェルマーノ、カレカ
7A ●0-1 湘南  【湘】石原
8A ○2-1 広島  【甲】ジョジマール、秋本、【広】服部
9H ○1-0 愛媛  【甲】ジョジマール
10A ●1-2 熊本  【甲】藤田、【熊】小森田、矢野
11A △0-0 草津
12H ○2-1 横浜FC 【甲】久野、藤田、【横】アンデルソン
13A ●0-2 仙台  【仙】岡山、中原
15H ●1-2 鳥栖  【甲】久野、【鳥】藤田2
16A ●1-2 愛媛  【甲】大西、【愛】田中、横山
17A △1-1 岐阜  【甲】羽地、【岐】菊池
18H ●1-2 草津  【甲】秋本、【草】後藤、鳥居塚
 安間監督はショートパスを繋ぐ大木前監督の路線を継承した上で、更にレベルアップを図ってチーム作りを進めてきました。しかし今はその結果が出ているとは言い難く、むしろ「原点」を見失って苦しんでいます。ただ、そんな状態だからこそ思い切った戦いをされる可能性はあるわけで、実際に前回の対戦では、ストヤノフにマンマークを付けてロングボールを蹴ってくる、と言う戦術がはまって敗戦を喫しました。調子が悪い、とは言え甲府は昨年までJ1で戦っていたチーム。広島が苦手とする小瀬での対戦と言うことも考えると、苦しい戦いになることは覚悟しなければなりません。
 一方のサンフレッチェは、前節は素晴らしいゴールシーンの連発で5点を奪って勝ちました。しかし課題として残ったのはその後。サブの選手に交代した後にリズムを崩して、2点取られてしまいました。U-23代表に招集されて欠場する青山の穴をどう埋めるか、がポイントとなるでしょう。先発予想は難しいのですが、希望も込めて次のように予想します。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      高萩 森崎和

李               服部
        森崎浩

     佐藤寿   久保

SUB:佐藤昭、結城、桑田、ユキッチ、平繁
 このところ好調を維持するサンフレッチェですが、サッカーは一度リズムが崩れるとなかなか立て直せなくなるもの。今が良いからと言って油断は大敵です。甲府がどんな戦いを挑んできてもしっかりと受け止めて、小瀬での初勝利を挙げて欲しいと思います。
<08.6.10> 昨日サテライトがJFLのファジアーノ岡山と30分ハーフの練習試合を行い、5-2で勝ちました。広島のメンバーは、GK:佐藤昭、DF:橋内、横竹、内田、MF:清水(→遊佐30分)、柏木、結城、ユキッチ、平繁、桑田、FW:久保(→丸谷30分)。対する岡山は、GK:堤、DF:重光、大島、丸谷祐、丸谷明、MF:玉林、藤定、山口、小林優、FW:関口、武田。広島の得点は前半15分に桑田、21分に柏木、28分に桑田、後半9分にユキッチ、後半12分に桑田。岡山は前半25分と後半23分にいずれも関口でした。
<08.6.9> 昨日ビッグアーチで行われたJ2リーグ第18節湘南戦は今季最多の5得点を奪って快勝し、首位をキープしました。
 U-23代表の遠征に参加していた青山が戻った一方で、下田、高柳が怪我のためベンチからも外れ、加入したばかりの結城をサブに入れて次のメンバーで戦いました。
        木寺

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

李               服部
    森崎浩    高萩(→ユキッチ77分)
    (→平繁77分)
        佐藤寿(→久保74分)

SUB:佐藤昭、結城
 主力を出場停止などで欠く湘南はリンコンを先発で起用して、GK:金、DF:斉藤、三田(→鈴木将62分)、永里、山口、MF:坂本、大山(→三平56分)、加藤、永田、FW:リンコン(→中村81分)、石原、と言うメンバーでした。守備的に来る、と言う予想に反して積極的な戦いを仕掛けてきた湘南に対し、サンフは正面から受け止めて自分たちのサッカーで対抗します。それが実ったのが、開始早々の4分。ストヤノフからのフィードをペナルティエリア内で受けた服部が見事なトラップから右足で決めて、先制点を奪います。続いて12分には右からのFKを李が蹴ると、それに頭で合わせた槙野が今季4点目をゲット。その後湘南の永里、リンコンにシュートされるシーンもありましたがこれを凌ぐと、31分には青山のドリブルからのスルーパスを高萩が決めてリードを広げ、圧倒的な優勢のままで前半を折り返しました。
 後半には湘南に押し込まれるシーンもあったもののその勢いを受け止めると、決定的な4点目が入ったのは後半11分のことでした。青山のループ状のパスがDFラインの裏に出ると、フリーになっていた佐藤寿が角度のないところから流し込みます。更に31分には森崎浩のドリブルからのスルーパスを途中交代の久保がダイレクトで叩き込み(これは左足アウトにかけてシュート回転のボールをネットに突き刺す、と言う凄いゴールだった)点差を5点に広げます。その後メンバーとシステムを変えたあたりからリズムを崩して石原、永里にゴールを許しましたが、湘南としては時既に遅し、と言う感じ。広島は実力差を見せつけての勝利を収めました。
 この試合、私は海外からロケフリで見ていたのでちゃんと試合が見れた、とは言い難いのですが、それでも監督も言うように「80分は完璧だった」と言って良いと思います。運動量やパスの繋ぎで相手を圧倒して何度もチャンスを作り出し、ここぞと言うところできっちりと得点を奪いました。5点はロングボールから、セットプレーから、スルーパスからとバリエーションに富んでいて、どこからでも点を奪える、と言う感じでした。先週休んで空いた2週間の間に良い準備が出来たことが、この結果を生んだと言って良いでしょう。
 ただその一方で問題点は、メンバーを入れ替えた後で2失点してしまっていることだ、と言えます。ペトロヴィッチ監督は「交代させた自分の責任」だと言っていますが、それよりもリズムが悪くなった時に選手の力で修正できなかった方が重大です。MF2人を下げてFW2人を入れると言う采配が、大差で勝っているチームらしくないと言えば確かですが、逆にこのような采配が劣勢の時に行われる可能性も高いのです。そう考えればこの「テスト」に失敗した事が、課題として残ったのは事実だ、と思います。次は中2日で甲府戦となりますが、ぜひ昨日の結果を教訓にして、同じ失敗を繰り返さないようにして欲しいものです。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー

<08.6.8> ホットニュースによると、ペトロヴィッチ監督は「今、試合に出ているメンバーがやっているサッカーが、全ての面でスピードがありすぎる...プレースピードだけでなく、判断、切り替え、あらゆる意味で。(他の選手が)90分通してこのサッカーについていくのは、なかなか難しい」と語っているので、青山の復帰以外にメンバーを入れ替える可能性は無さそうです。ただ「今週の久保はいいトレーニングが出来ていた...私は評価しています」と語っているので、展開によっては早い時間帯で久保を起用する、と言う可能性はあるかも知れません。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後4時キックオフ。昨年に引き続いて「サンフレッチェカードフェスタ」を行うほか、「ミズノサッカー教室」「サンフレッチェカップ」「フォリアチャレンジ」「フェイスペイント」「ALL FOR J1コーナーホームタウンふれあい活動紹介」「スカパー!キャンペーンブース」「選手サイン会」「キックターゲット&キックスピード」等のイベントが行われます。また先着プレゼントはサニクリーン広島提供の携帯ストラップ。先着500名様限定ですので、欲しい方はお早めに。サンフレッチェクラブ会員限定のプレミアムカードは高柳選手。対戦相手に因んだスタジアムグルメは、「湘南近海の地物タコ入りたこやき」(500円で限定300食)となっています。また6月のホームゲーム3試合は「サンフレッチェエコマッチ」と称して地球温暖化防止の「チームマイナス6%」に協力します。「マイお箸」か「エコカップ」ご使用の方には弁当や飲料の割引がありますので、ぜひご持参下さい。
 テレビ放送はスカパーch183で生放送が予定されています。ブログでの速報はたぶんやりませんので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報をどうぞ。
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