7/20〜7/26のSANFRECCE Diary


<08.7.26> 明日は第28節を横浜で戦います。
 「降格組」の1つ横浜FCは1年でのJ1復帰を目指していますが、ここまでの成績は7勝9分け9敗で勝ち点30。浮上のきっかけをつかめず11位に沈んでいます。前回の対戦以降の戦績は次の通り。
15A ●0-1 広島 【広】平繁
16A ●1-4 湘南 【横】御給、【湘】石原2、阿部、OG
17H ●2-5 山形 【横】難波、OG、【山】長谷川、北村、宮崎、佐藤、石井
18H △1-1 徳島 【横】山田、【徳】石田
19A ●0-2 仙台 【仙】平瀬、田村
20H ●0-1 岐阜 【岐】菅
21A △2-2 愛媛 【横】アンデルセン、エリゼウ、【愛】大木、金守
22H ○1-0 水戸 【横】難波
24H △0-0 草津
25H △0-0 甲府
26A ●0-1 鳥栖 【鳥】飯尾
27A ●2-3 福岡 【横】池元2、【福】久藤、田中、大久保
 第1クールは5位だった横浜FCでしたが、第2クールに入ってからわずかに7しか勝ち点を稼げず、ずるずると順位を下げています。鳥栖、福岡と続いた九州での2連戦では、地元に戻らずに合宿しながら臨んだものの連敗。特に前節は池元の2ゴールでリードしながら終盤防戦一方となり、最後の6分間に2点を奪われて逆転負けを食らっています。こちらは3連勝中と言うことで明日の試合は優位が予想されますが、しかしそう言うときこそ結果が逆になることがあるのがサッカーの怖いところ。前回の対戦でもこちらが圧倒的に攻めながら85分まで点が取れなかったわけで、今回も同じことが起きない、とは言えません。
 対するサンフレッチェですが、前節欠場した高萩が練習に復帰しているらしいので、明日の出場は大丈夫だと思われます。しかしストヤノフはなかなか状態が良くならずに復帰は来週以降にずれ込みそう。また高柳も怪我のため試合に出るのは難しいとのことです。
        佐藤昭

    槙野  森崎和  盛田

      青山 森崎浩

李               服部
   柏木        高萩

        佐藤寿

SUB:原、結城、岡本、桑田、久保
 携帯サイトのレポートによると、「いつもは試合前々日に行うはずのミーティングを、今週は試合3日前に行った」とのこと。しかもその時間が普段の倍の1時間に及んだそうで、ペトロヴィッチ監督のこの試合に賭ける強い気持ちが現れています。2位との勝ち点差が大きく広がっているとは言っても、J1昇格有力圏、と言える勝ち点80まではあと7勝、目標とする勝ち点90まではあと10勝はしなければなりません。明日は猛暑の中の厳しい試合となる可能性が高いのですが、気を緩めず全力で勝ちに行って欲しい、と思います。
<08.7.26> 昨日サンフレッチェは、千葉からレンタルで獲得した楽山選手の入団記者会見を行いました。携帯サイトによると、会見ではまず本谷社長が獲得の理由として「故障者続出」と「8月の長距離移動」を挙げ、「厳しい状況下で監督の選択肢の幅も広げるためにも、とにかく選手層を厚くしておきたい」ことを獲得の理由として挙げました。続いて織田強化部長が、「アウトサイドは若い選手が李、服部に取って代わるレベルには達していない」と獲得の具体的な理由について述べました。そして最後に楽山選手が移籍を決めた理由として「試合に出ていなかったこと。また広島のスタイルに対して、自分自身が共感できる」ことが大きかった、と語りました。そして「サイドでのプレーが得意。安定したプレーができる」「守備よりも攻撃が得意」と自分の特徴をアピールしました。中国新聞によると昨日の練習からチームに合流して「初練習ながら、右サイドから積極的なドリブル突破などを見せた」とのこと。怪我人の状況次第では、早い段階で出場の機会が訪れるかも知れません。
<08.7.25> プレスリリースによると、腰の痛みを訴えていた平繁龍一選手が一昨日「腰椎椎間板ヘルニア」の手術を受け、復帰に3ヶ月を要すると発表しました。主力級の選手で手術したのは木寺、下田、森脇に次いで4人目。中国新聞によると「9人目の長期離脱」だそうですが、これは篠原、橋内やクロアチアに帰国中のユキッチに加えて、既に復帰している森崎和と柏木も含めての数字だと思われます。
<08.7.25> 明日からadidas cup 2008 日本クラブユースサッカー選手権(通称クラセン)U-18が始まります。1977年から始まって今年が32回目となるこの大会。サンフレッチェユースは2003年、2004年に連覇しており、昨年もベスト4に進出しています。今年の予選リーグはEグループで、過去優勝2回、準優勝7回を誇る三菱養和SCと優勝1回の浦和ユース、そして神戸ユースと戦うことになります。予選リーグの日程は次の通り。(会場は全てJヴィレッジ。)
7/26(土)15:00 広島×三菱養和SC
7/27(日)13:00 広島×神戸
7/29(火)10:30 広島×浦和
 決勝トーナメントに進出できるのは各グループ1位の6チームと2位のうち成績上位の2チーム。従って最低でも2勝することが目標となるものと思われます。岡本のトップ昇格や原のベンチ入りに加えて池田、宮本将の怪我などで主力の多くを欠く緊急事態となっているユースですが、そう言う時こそチーム一丸となって、4年ぶりの優勝を勝ち取って欲しいと思います。
<08.7.24> 日本サッカー協会は昨日7/28から始まる日本代表のトレーニングキャンプのメンバーを発表し、広島からは佐藤寿人、柏木陽介の2人が選ばれました。今回選出されたのは次の24人。
【GK】川口(磐田)、楢崎(名古屋)、川島(川崎F)
【DF】中澤(横浜FM)、中田(鹿島)、高木和(清水)、駒野(磐田)、
    闘莉王、阿部(浦和)
【MF】村井(磐田)、中村憲(川崎F)、鈴木(浦和)、山瀬功(横浜FM)、
    青木(鹿島)、今野(FC東京)、小川(名古屋)、工藤(千葉)、
    柏木(広島)、金崎(大分)
【FW】玉田(名古屋)、大黒(東京V)、前田(磐田)、佐藤寿(広島)、
    田中達(浦和)
 バーレーン戦を戦ったメンバーから五輪代表の安田理(G大阪)、内田(鹿島)、本田圭(VVV)と海外組の中村俊(セルティック)、松井(サンテティエンヌ)、長谷部(ヴォルフスブルグ)、および寺田、井川(川崎F)、巻(千葉)、大久保嘉(神戸)、矢野(新潟)が外れ、中田、村井、青木、小川、工藤、柏木、金崎、大黒、田中達が初めて、あるいは久々に選出されています。岡田監督は「今のチームは良いチームなので劇的に変えるつもりはない」と言いながら新陳代謝のために可能性のある選手を呼んでみた、とのこと。柏木については「将来的に可能性がある選手だと思い手元で見てみたかった」と言うのが選出の理由だそうです。代表の次の試合は8/20のウルグアイとの親善試合、そしてその後のW杯予選となりますが、この2人にはそのメンバー入りを目指して、力を十分に見せてきて欲しいと思います。
<08.7.24> サンフレッチェは昨日、ジェフ千葉から楽山孝志選手を期限付き移籍で獲得した、と発表しました。楽山は2003年に中京大から市原に加入。1年目はリーグ戦1試合の出場にとどまりましたが、両サイドともできるアタッカーとしてオシム監督の元で徐々に出場機会を増やしました。しかし今年はここまで先発は1試合のみで、ベンチ入りも3試合にとどまっていました。千葉の公式サイトによると楽山は「...決断は非常に悩みましたが、個人として、やはりグラウンドに立ちたいという気持ちが強く、チャンスをもらえるならこのチャンスをいかしたい、挑戦したいという気持ちが強く、サンフレッチェ広島に移籍することを決めました」と語っており、出場に向けての強い意志を持って移籍してくることになります。一方のサンフレッチェですが、怪我人続出のため紅白戦もできず、ユースの選手を動員しなければサテライトも戦えない状況が続いています。特に両サイドはバックアップ不在、と言って良く、早急な補強が求められていました。楽山はオシム監督の戦術に馴染んでいるため広島のサッカーに慣れるのも早いものと思われますし、比較的早い段階で少なくともベンチ入りメンバーには入ってくるのではないでしょうか。
<08.7.23> 日本サッカー協会は昨日天皇杯の日程と組み合わせを発表し、サンフレッチェは10/12に秋田市八橋運動公園陸上競技場で3回戦を戦う事になりました。サンフレッチェが属するブロックの4回戦までの組み合わせは次の通り。
東京ヴェルディ  ───────┐
            西が丘 ├─
サンフレッチェ広島─────┐ │
           秋田 ├─┘
秋田県代表    ─┐   │
          ├─┐ │
大阪体育大学   ─┘ │ │
            ├─┘
岩手県代表    ─┐ │
          ├─┘
山形県代表    ─┘
 大阪体育大学は総理大臣杯優勝チームとしての出場。また秋田県、岩手県、山形県の代表は、それぞれ8/31に決定します。
 昨年までの天皇杯との違いは、J1勢が登場する4回戦以降の組み合わせが最初から決まっている、と言うこと。昨年は3回戦が終わった後に抽選で決めていましたが、運営面か何かで問題があったのかも知れません。今年は以前と同様の組み合わせ方式で、J1はリーグ戦が半分終わった第17節終了時の順位を、J2は第一クール(第15節)終了時の順位を元にして組み合わせを決めています。これによるとサンフレッチェの4回戦は11/2か11/3に東京Vが相手で、5回戦は11/15に長崎で川崎F(か山形など)と戦う事になります。
 なお、天皇杯の広島県代表を決める「全広島サッカー選手権大会」は6/21に始まっていて、既に準決勝まで消化しています。ここまでの試合結果は次の通り。
広島修道大学   ━┓3
          ┗━┓2
広島フジタSC  ─┘0┃
            ┗━┓2
皆実高校     ━┓2│ ┃
          ┗━┘0┃
三蔵FC     ─┘1  ┃
              ┗━┐
呉大学      ─┐0  │ │
          ┏━┐1│ │
山陽高校     ━┛4│ │ │
            ┏━┘1│
広島経済大学   ━┓2┃   │
        PK4-3┗━┛6  │
フジゼロックス広島─┘2    │
                ├
NEXT FC  ─┐2    │
          ┏━┓3  │
福山平成大学   ━┛4┃   │
            ┗━┐3│
マツダFC    ─┐1│ │ │
          ┏━┘1│ │
広島ユース    ━┛4  │ │
              ┏━┘
佐川急便中国   ━┓3  ┃
          ┗━┐1┃
広島大学     ─┘2│ ┃
            ┏━┛6
高陽東高校    ─┐0┃
          ┏━┛2
福山大学     ━┛4
 決勝は8/24に行われる予定です。
<08.7.22> 昨日サテライトリーグの愛媛FC戦が行われ、0-1で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:原、DF:結城、横竹、浅田、MF:森保、高柳、岡本、宮本徹(→元田45分)、丸谷、清水、FW:久保(→玉田45分)、SUB:田村、宗近、川森。対する愛媛は、GK:川北(→河原63分)、DF:関根、深水、星野、松下(→野本63分)、MF:井上、青野(→神本79分)、神丸、持留、FW:笹垣、大友、SUB:兼田。得点は59分に青野でした。広島はユースの選手が多く、なかなかチームとして機能するのが難しかった模様です。
<08.7.21> 昨日、3回目のサポーターズカンファレンスが広島国際会議場で開催されました。内容に関しては2週間後に予定されている議事録公開を待たなければなりませんが、Another HAによると「穏やかに進んでいた」とのこと。「選手の強化と育成」や「交通アクセスの改善」「観客動員と運営」「サッカー専用スタジアム」などについて、じっくりと話し合われたようです。次回はシーズン終了後の12月か1月に開催される予定だ、とのことです。
<08.7.21> ユキッチ選手が右アキレス腱周囲炎の治療のため、今日クロアチアに一時帰国することになりました。再来日の日程はいまのところ不明です。
<08.7.21> 一昨日のC大阪戦ですが、サンフレッチェにとっては非常に難しい状況の中での試合だった、と言えます。その一つは「2位との直接対決」だった、と言うこと。第23節山形戦でも経験したように、2位チームのモティベーションの高さは並大抵のものではないからです。その上C大阪は怪我人が続々と戻ってきているところで、最近補強した新戦力との融合により戦力が大幅にアップしている可能性がありました。一方のサンフレッチェは、と言えば、怪我人続出の状況は悪くなる一方。前節まで22試合に出場(これはチームで6番目)していた高萩までが太ももの痛みでリタイアし、出場できない選手は9人に上っていました。これまで怪我のためになかなか調子が上がらなかった柏木、桑田が戻ってきていたとは言え、たった5人のサブメンバーに2人も高校生を入れなければならない状態でした。更にモティベーションの点で言えば、日程的に厳しかった3連戦を2勝1分けで乗り切り、下位との勝ち点差も広がって一安心、と言う感じ。このような時に気の抜けた入り方をして試合を落としてしまう、と言うことはこれまでに何度も見られたことです。特に夏場はサンフレッチェにとっての「鬼門」。蒸し暑い大阪の地で、いつも通りのサッカーができると期待すること自体難しい、と言わざるをえませんでした。
 ところがです。この試合でのサンフレッチェのサッカーは、まさに「首位の貫録を見せた」とも言うべき堂々としたものでした。前半のPKのピンチを凌ぐとその後は一方的な展開で、相手GKの大当たりが無ければ3,4点取っていても不思議ではなかった、と言う感じ。パスの正確さや連動性、スペースへの走り込みのタイミングなど、思い通りのサッカーを見せていました。更に圧巻だったのは後半1点を失ってからで、すぐにギアチェンジして同点に追いつくと、そのままの勢いを保って逆転まで持っていきました。そしてその後は自在なパス回しで前に出てくる相手をいなしつつ、さほど危険なシーンも無いままに押し切りました。J's GOALのレポートではC大阪サイドのライターが「広島は格の違いを見せつける」「内容では完敗だった」と書いていましたが、まさにその言葉通りの試合だった、と言えるでしょう。
 サンフレッチェにとって「レギュラーが欠けたときにどうするか」と言うことと「勝ち続けるメンタリティを保てるか」と言うことは、今年だけではなく長年の課題だった、と言えます。控えの層の薄さの問題はステージ優勝した94年ですら抱えていた問題でしたし、好調が持続せず自分たちから精神的に崩れてしまう、と言うのは悲しい「お家芸」とも言えるほどのものでした。他のクラブが羨むほどの質の高い選手を揃えていながら、特にユースなどからの生え抜きの好選手を揃えていながらJ1で優勝を争うことができず、逆に2度もJ2に落ちてしまったのはその弱点を克服できなかったから、と言えるでしょう。そんな中、今年のサンフレッチェは大きな選手補強もないままに、J1復帰を至上命題として戦っています。しかしそれは単にJ1に復帰すれば良い、と言うわけではなく、来年以降J1で対等以上に戦い、いずれは優勝を争うことを目標に据えた戦いでなければなりません。そう言う意味で、この厳しい状況下での試合をしっかりとした内容で勝ちきったと言うことは、長年抱えていた弱点克服に向けての一歩を踏み出したと言えるかも知れません。
<08.7.20>  昨日アウェイで行われた第27節C大阪戦は逆転で勝って3連勝。2位との勝ち点差を14に広げました。
 高萩が遠征にも参加せず欠場したということで、桑田を今季初めて(正確にはゼロックススーパー杯以来)先発起用して、次の布陣で戦いました。
        佐藤昭

    槙野  森崎和  盛田

      青山 森崎浩

李(→結城81分)        服部
   桑田        柏木(→高柳75分)

        佐藤寿(→久保85分)

SUB:原、岡本
 対するC大阪は、GK:山本、DF:前田、柳沢、江添、尾亦、MF:濱田(→カイオ87分)、アレー、香川、青山(→古橋67分)、乾、FW:小松、と言うメンバーでした。試合は立ち上がりに何度かシュートを打たれ、9分には盛田が小松を倒してPKを与えてしまいますが、これはアレーの失敗に助けられます。しかしその後は広島ペースで、18分に佐藤寿のシュートがポストを叩き、そのこぼれを柏木がシュート。19分には佐藤寿がぺなの中でフリーになりシュートしたものの山本のスーパーセーブに抑えられ、24分にも佐藤寿が素晴らしい身体のキレからフリーになりシュートしましたがこれもGKに止められます。更に27分には青山?のスルーパスから佐藤寿がシュートしたもののバーに弾かれ、このこぼれを桑田が押し込みましたがオフサイドを取られます。また28分には李のパスを受けた柏木が強烈なミドルを放ったもののバーの上。43分にも佐藤寿がペナルティエリア内からシュートしましたがまたもや山本の好セーブに阻まれます。前半は広島が何度も決定的チャンスを迎えながら決めきることができず、スコアレスで折り返しました。
 後半はどちらも少ないタッチのパスがつながり、良い攻撃の応酬となります。そんな中先制点を奪ったのはセレッソ。後半7分、小松が上がってきた柳沢とのワンツーから見事なシュートを決めました。しかしこれで下を向かないのが今の広島。9分に槙野がペナルティエリアで倒されたシーンではシミュレーションを取られましたが、その直後に槙野のパスを受けた佐藤寿が素晴らしいミドルをたたき込んで同点に追いつきました。
 その後もペースは広島で、13分には森崎浩のシュートのこぼれを佐藤寿がダイレクトで叩きましたが惜しくもサイドネットに行きます。しかし18分、香川のボールを森崎浩が奪うと、これを拾った柏木がそのままドリブル。次々とDFをかわすと最後はループ気味にロングシュートを決めて勝ち越しました。そしてその後も広島は何度もチャンスを作り、20分には服部のクロスを柏木がヘディングシュートしたものの枠外。26分にも佐藤寿のクロスを柏木がペナルティエリア内で受けましたが惜しくもシュートできません。そして最後はやや攻め込まれるシーンもあったもののしっかりと守って、見事な勝利を収めました。

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