8/31〜9/6のSANFRECCE Diary


<08.9.6> 明日は第34節岐阜戦がホームで行われます。
 一時は3位に上がるなど開幕当初は頑張っていた岐阜ですが、夏場以降は勝てなくなりこのところ8試合は勝ち無しが続いています。前回の対戦以降の成績は次の通り。
26A ●0-4 広島 【広】盛田、柏木、佐藤寿、森崎浩
27H △0-0 湘南
28A △1-1 仙台 【岐】片桐、【仙】平瀬
29H ●0-1 水戸 【水】荒田
30A △0-0 鳥栖
31H △1-1 徳島 【岐】大友、【徳】ソウザ
32A ●1-3 草津 【岐】片桐、【草】島田、熊林、後藤
33H ●0-1 愛媛 【愛】赤井
 勝てない原因の一つは、いわゆる決定力不足。第26節までは1試合平均1.26点を取るなどJ2では平均的な得点力でしたが、第26節以降は8試合で3点しか取れていません。ただ、その分守備がなかなか頑張っていて、湘南、仙台、鳥栖などの上位チーム相手に粘り強く戦って引き分けに持ち込んでいます。前回の対戦では積極的な戦いを挑んできた岐阜に対してやや押し込まれるシーンもありましたが、今回は最初から守備重視の戦いを挑んでくる可能性もありそうです。
 対するサンフレッチェはエース佐藤寿が代表招集で不在。その分前節お休みした高萩、久保が戻ってきます。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
        佐藤昭

    槙野 ストヤノフ 盛田

      青山 森崎和

李                服部
    柏木     森崎浩

        高萩

SUB:中林、結城、高柳、楽山、久保
 今週はFWを置かずに前線の3人が流動的に動いて攻撃を構築する「ゼロトップ」の練習をしていたそうですが、練習試合ではうまく行っていたのは最初だけで途中からはバランスが良くなかったそうです。ただ携帯サイトによると、昨日は高萩が中央に構えてその周りを柏木と森崎浩が動く、と言う形がうまくいっていたとのこと。明日は最初は高萩のワントップ気味の布陣で行き、うまく行かない場合は久保を入れてターゲットにする、と言う戦い方をする可能性が高いのではないか、と思われます。ともあれ、明日は昇格と優勝に向けて大事な試合。誰が出るにしろどういう布陣で行くにしろ、勝ち点3のみを目標に戦って欲しい、と思います。
<08.9.5> 一昨日は最短でJ1昇格が決まる条件を考えてみましたが、今度は優勝がいつ決まるか、を考えてみましょう。対象チームは2位の山形で、現在の勝ち点差は14あります。「最短優勝」を考えるために、広島が勝ち続けた場合をシミュレートしてみましょう。
節  広島     山形    勝ち点差
34  ○岐阜(74)  ●草津(57)  17
35  ○山形(77)  ●広島(57)  20
36  ○横浜FC(80) △C大阪(58) 22
37  ○愛媛(83)  ○鳥栖(61)  22
 第37節終了時点での広島の最大勝ち点が83なのに対して、山形が1勝1分け以下であれば勝ち点差は22。残り試合数が7試合なので、この時点で山形が広島を上回ることができなくなります。また山形が負け続ければ3位以下のチームが対象になる可能性がありますが、第37節時点で湘南が勝ち点58を上回る(湘南は残り試合が1試合多いため条件が厳しい)ためには2勝2分け以上のペースが必要ですし、鳥栖は全勝以外に可能性はありません。このところ6試合負けなしの山形が4試合で2敗する可能性は高くはありませんが、しかしそのうち1試合は直接対決。ここで広島が勝てば、優勝にぐっと近づくことになります。残り7試合で優勝が決まれば2004年の川崎Fの記録に並ぶことにもなりますし、ここから4試合は全勝で駆け抜けて欲しい、と思います。
<08.9.4> 昨日広島経済大とトレーニングマッチを行い、7-0で勝ちました。携帯サイトによると、前半はトップチームでGK:佐藤昭、DF:盛田、ストヤノフ、槙野、MF:李、森崎和、青山、服部、FW:森崎浩、高萩、柏木。立ち上がりは前線に並んだ3人を中心にパスがどんどん回り、4分には森崎浩のループ状のパスを高萩が折り返し、これを柏木がフリーで決めて先制点を奪いました。そしてその後も何度もビッグチャンスを作ると、17分には森崎和からのパスを受けた森崎浩がドリブルから強烈なミドルを叩き込んで2点目。更に22分には森崎和がヘディングで決めてあっという間に3点のリードを奪いました。しかしその後は前線の3人の距離が広がりだしてパスがうまく回らなくなり、また決定的なチャンスにゴールを決めることもできずにそのまま前半を折り返すことになりました。
 メンバー全員が入れ替わった後半のメンバーは、GK:中林、DF:結城、横竹、橋内、MF:楽山、遊佐、高柳、内田、丸谷、清水、FW:久保。この中では結城の運動量と積極性が目立っていたとのことで、後半4分の得点は結城自身が起点となり、楽山のクロスから決めたものだったそうです。そして彼の気迫に他の選手の頑張りも引き出されて、13分にはショートコーナーからの内田のクロスを横竹がゲット。22分には高柳の縦パスで抜け出した清水がドリブルからシュートを決め、43分には楽山のパスを受けた丸谷がそのまま持ち込んで決めました。
<08.9.3> 2位以下に大差をつけて独走を続け、J1復帰が秒読みとなったサンフレッチェ。今朝の中国新聞によると最短で9/20の横浜FC戦に自動昇格が決まるとのことですが、これを具体的に考えてみましょう。まず、9/20に昇格が決まるためには広島がそこまでの3試合を全勝する必要があります。
【広島】31試合消化/勝ち点71
34 ○岐阜
35 ○山形
36 ○横浜FC
 すると広島の勝ち点は80で残りは8試合。自動昇格が決まるためには、3位チームとの勝ち点差が25または28以上離れている必要があります。具体的には残り8試合のチームの勝ち点が55以下、残り9試合のチームの勝ち点が52以下なら良いわけです。
【湘南】30試合消化/勝ち点51
34 ●愛媛
35 ●横浜FC
36 △徳島
 順番はともかく、現在3位の湘南が1分け2敗以下の成績なら良いことになります。ただこの場合は、4位以下のチームの勝ち負けも対象になります。
【鳥栖】31試合消化/勝ち点50
34 ●甲府
35 △水戸
36 △熊本

【C大阪】31試合消化/勝ち点49
34 休み
35 ○岐阜
36 ●山形

【仙台】30試合消化/勝ち点46
34 ○福岡
35 ○熊本
36 ●岐阜

【草津】31試合消化/勝ち点46
34 ○山形
35 ○甲府
36 ○福岡
 これも勝ち負けの順番はどうでもよく、とにかく鳥栖が2分け1敗以下、C大阪が1勝1分け以下、仙台が2勝1敗以下であれば良いわけです。条件としては結構複雑に見えますが、各チームのこれまでの平均勝ち点を考えればそれほどあり得ないことでもなさそう。残り8試合で昇格が決まれば2004年の川崎Fが持つ「昇格最速記録」にも並びますし、とりあえずはそこを目標にここからの3試合を全勝で行って、そして一試合でも早く昇格を確定させて欲しいものです。
<08.9.2> 日本サッカー協会は先週、9/11から始まる仙台カップ国際ユースサッカー大会2008に臨むU-19日本代表を発表しました。
【GK】松本(順天堂大)、権田(FC東京)
【DF】下田(FC東京)、鎌田(湘南)、橋本(浦和)、村松(Honda FC)、
    金井(横浜FM)、高橋(浦和ユース)
【MF】金崎(大分)、鈴木惇(福岡)、青木(大宮)、山本康(磐田)、
    水沼(横浜FM)、河野(東京V)
【FW】大山(福岡)、宮澤(札幌)、押谷(磐田)、柿谷(C大阪)
 SBSカップの代表からは怪我の岡本(広島)ら11人が外れ、残ったのは権田、村松、金井、下田、鈴木惇、青木、山本康の7人だけ。逆にJリーグでも試合に出ている金崎や河野、柿谷らを選ぶなど、かなり大幅にメンバーを入れ替えています。今回の大会は10/31から始まるAFC U-19選手権前としては最後の大会となるだけに、そろそろチームの熟成させなければならないのではないか、と思うのですが...
<08.9.1> 昨日雁ノ巣球技場で福岡との練習試合を行い、1-2で敗れました。広島のメンバーは、GK:中林、DF:橋内、結城、横竹、MF:楽山(→内田70分)、高柳、丸谷、清水、桑田、FW:大崎、久保(→宗近60分)。対する福岡は、GK:六反、DF:釘崎、丹羽、柳楽、中島(→孫61分)、MF:練習生(→吉原45分)、本田(→河井55分)、鈴木、久永(→宮地61分)、FW:大山、黒部。得点は前半5分に清水(PK)、31分に黒部、そして44分に久永(PK)でした。
<08.8.31>  昨日の第33節水戸戦は、開始早々に先制を許したもののその後4点を奪って逆転勝ち。勝ち点を72に伸ばしました。
 前節出場停止だった森崎浩と青山が復帰し、高萩と久保をお休みさせて次のメンバーで戦いました。
        佐藤昭

    槙野 ストヤノフ 盛田

      青山 森崎和
      (→高柳85分)
李(→楽山71分)        服部
    柏木     森崎浩
    (→桑田75分)
        佐藤寿

SUB:中林、結城
 対する水戸は、GK:本間、DF:平松、鈴木和、ビジュ、中村、MF:堀(→朴58分)、村松(→菊岡75分)、パク、鈴木良(→西野64分)、FW:荒田、赤星。立ち上がりから積極的にプレスをかけてきた水戸をうまくかわすことができずに、今季最速で失点を許したのは前半3分。オフサイドで与えた間接FKのボールがDFラインの裏に抜けてしまい、飛び出した佐藤昭もボールに触ることが出来ずに、そのまま荒田に蹴り込まれてしまいました。
 その後も前線から走り回る水戸の戦い方に対応できず、なかなかチャンスを作れない時間が続きます。ようやくシュートが打てたのは前半10分で、佐藤寿の突破からのクロスは森崎浩に合わなかったものの青山がシュートします。17分には突破を図った槙野が倒されたもののノーファウル。20分にもCKのボールに槙野が頭で合わせましたが上に外します。そして27分、中盤でボールを受けた森崎浩がそのままドリブルで中央に入り込んで右足でシュート。強烈な弾道がGKの横を抜いてネットに突き刺さり、同点に追いつくことができました。
 その後32分に赤星のスルーパスに堀が抜け出しクロスを入れるシーンもありましたが、しかし勝ち越したのは広島。前半34分、青山のドリブルから柏木のパスが服部へ。深い位置からのクロスがドンピシャで佐藤寿に合って2点目を奪いました。これでペースをつかんだ広島が、なかなか前に出てこれなくなった水戸を攻め立てます。38分には相手ゴール前でフリーになった佐藤寿がシュートしましたが、インにかかったボールは逃げるようにカーブして枠外へ。43分にはストヤノフのスルーパスを受けた佐藤寿が、ペナルティエリア内からシュートしたもののGKに抑えられます。更に44分にも森崎浩のヘディングのこぼれを佐藤寿が狙いましたが決めきれず、前半は1点リードで折り返すことになりました。
 後半立ち上がり、再び全力で攻めて来た水戸に対して、サンフレッチェは高い位置でのボール奪取からの攻撃で追加点を狙いに行きます。4分にはDFラインでのパス回しを狙って森崎浩がボールを奪うと、柏木がシュートしたもののボールはわずかに枠を外れます。9分には水戸のFKからのボールを佐藤昭がファンブルしましたが、何とか抑えて失点を防ぎます。そして後半13分、佐藤寿が高い位置でボールをキープするとDFと駆け引きしながらスルーパス。ここに走り込んだ柏木がワンタッチで決めて、リードを2点に広げました。
 その後選手を交代させながら得点を奪いに来る水戸。しかし前半からのハイペースで疲れが出たのか、広島の選手を倒すシーンが目立つようになります。サンフレッチェも柏木に代えて桑田、李に代えて楽山を投入して突き放しにかかります。そして後半37分、服部のクロスを受けた佐藤寿のワンタッチパスを森崎浩が折り返すと最後は佐藤寿がワンタッチで叩き込んでこの日2点目を奪います。ロスタイムにはFKからビジュにフリーでヘディングを許すと言う危ないシーンがあったものの佐藤昭が好反応で防ぎ、そのまま逃げ切りました。
 試合後の鈴木良和選手のコメントによると、水戸は甲府戦のビデオを見て広島対策を練ったそうです。そしてそれはある程度成功していたのですが、しかしメンバー構成、特にDFラインが付け焼き刃的だったと言うことで隙ができて、そこを広島が突くと言う形になりました。この試合のサンフレッチェはいつものようにパスワークで翻弄する、と言う感じにはならなかったのですが、それでも4点を奪って勝てたのは選手のクォリティの差、と言うべきで、そう言う意味では当然の勝ちだったと言っても良いかも知れません。
 ただそれは自然にそうなったのではなく、自分たちで立て直すことができたからだ、と言うことも忘れてはいけないと思います。その中で特に重要な働きをしたのは森崎和幸選手でした。DFラインから慌てて蹴るようなシーンが多かったのをボールキープで落ち着かせ、前へのショートパスを繰り出すことによって何をすべきか、と言うことをチームメイトに知らせる。また状況を見て前に出たりDFラインに入ったりして、チーム全体のバランスをとる。ボランチ、とはポルトガル語で「舵」と言う意味ですが、森崎和のチームの舵を取るような動きがこの結果をもたらした、と言えます。ストヤノフの離脱以来リベロとしてプレーした彼が本来のポジションに戻った2試合はいずれも4得点の快勝でしたが、それは決して偶然ではなくむしろ必然だ、と言って良いでしょう。これからリーグ戦は胸突き八丁に入りますが、このペースを崩さずにJ1昇格、そしてJ2優勝まで駆け抜けて欲しいと思います。

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