9/21〜9/27のSANFRECCE Diary


<08.9.27> 明日は優勝を賭けてC大阪とアウェイで対戦します。
 第26節には2位にいたC大阪でしたが、広島戦の敗戦をきっかけに3連敗。順位も5位前後から浮上することができていません。
27H ●1-2 広島  【C】小松、【広】佐藤寿、柏木
29H ●1-2 横浜FC 【C】小松、【横】池元2
30A ●0-3 湘南  【湘】石原2、カレカ
31H ○2-1 水戸  【C】乾、小松、【水】赤星
32A △2-2 熊本  【C】乾、香川、【熊】木島、高橋
33H ○3-2 徳島  【C】アレー、古橋、ジェルマーノ、【徳】大島、倉貫
35A ○6-0 岐阜  【C】カイオ3、香川、古橋、小松
36H △2-2 山形  【C】香川、ジェルマーノ、【山】豊田2
37A ●2-3 福岡  【C】カイオ、香川、【福】大久保2、田中
 古橋、香川、カイオ、小松、乾と前線にタレントを揃え、リーグ3位の総得点59を誇っていますが、このチームの課題はいつまでたっても守備力。前節も常にリードを奪う展開に持ち込みながら、最後の8分間で逆転されて敗れています。現在6位のC大阪の勝ち点は53で、2位、3位との勝ち点差は6と5。残り試合数を考えれば、これ以上離されるわけにはいきません。明日は目の前での胴上げ阻止も含めて、全力で勝ちに来るに違いありません。
 対するサンフレッチェは前節「昇格」と言う目標を達成したことで精神的な緩みが出るのではないか、と思われますが、携帯サイトの練習レポートを見る限りではむしろ「緊張感から開放された」と言う雰囲気の方が強い様子。明日は伸び伸びとしたサッカーを見せてくれるのではないでしょうか。メンバーですが、昨日の練習では森崎浩がBチームに入っていたらしいので次のような布陣で戦う可能性もありそうです。
        佐藤昭

    結城 ストヤノフ 槙野

      青山  森崎和

李                服部
    柏木      高萩

        佐藤寿

SUB:中林、高柳、桑田、森崎浩、久保
 明日は広島からの応援バスだけでなく、昇格の瞬間に立ち合えなかったアウェイサポーターも沢山来るはず。そこで思う存分サンフレッチェのサッカーを見せて、そして昇格と優勝を祝って欲しいと思います。
<08.9.26> 携帯サイトによると昨日のサンフレッチェは休み明けということで、リラックスすることを中心とした練習メニューだったそうです。そんな中で行われたのが、13対13の紅白戦。赤ビブスチームは佐藤昭、結城、槙野、青山、森崎浩、ユキッチ、柏木、佐藤寿、李、横竹、清水、丸谷、杉浦通訳、黄ビブスチームは中林、ストヤノフ、森崎和、高萩、服部、桑田、遊佐、森脇、高柳、橋内、内田、楽山、久保で、得点は結城、槙野、森崎和、久保でした。また試合後にはPK戦まで行ったそうで、リラックスの中にも緊張感のある練習で優勝、そして天皇杯に向かって走り始めました。
<08.9.25> 今年最大の目標であるJ1復帰を成し遂げたサンフレッチェ。J2優勝という目標は残っているもののほぼ時間の問題ということもあって、次の目標は天皇杯と言うことになります。と言うことで、2回戦まで終了した天皇杯の状況を見てみましょう。まずはサンフレッチェがいるブロックの結果は次の通り。
【1回戦】
大阪体育大   3-2 TDK SC
グルージャ盛岡 5-1 山形大学

【2回戦】
大阪体育大   3-0 グルージャ盛岡
 JFLで11位にいるTDK SCが有利かと思われましたが、総理大臣杯を制した大阪体育大が延長戦の末TDK SCを下し、その勢いで東北社会人リーグ首位のグルージャ盛岡も破って3回戦に進出しました。サンフレッチェが天皇杯で大学生と対戦する、と言うのは2003年の関学大戦以来となりますが、この時もJ1復帰を決めた2週間後の試合と言うこともあってかモティベーションが上がらず、延長戦でようやく振り切って勝利を挙げた、と言う試合でした。サンフレッチェが大阪体育大と対戦するのは10/12で、昇格内定から19日後。いかに緊張感を持って戦えるか、が鍵となるのではないでしょうか。
 さて、この3回戦に勝ったとして次はどのような相手が待ち受けているのか。サンフレッチェの近くのトーナメント表は次のようになっています。
広島   ─┐
      ├─┐
大阪体育大─┘ │
        ├─┐
東京V  ───┘ │
          │
日立栃木 ─┐   ├─┐
      ├─┐ │ │
山形   ─┘ │ │ │
        ├─┘ │
川崎F  ───┘   │
            ├─
水戸   ─┐     │
      ├─┐   │
福岡   ─┘ │   │
        ├─┐ │
京都   ───┘ │ │
          ├─┘
ヴォルティス2nd─┐   │
      ├─┐ │
草津   ─┘ │ │
        ├─┘ 
柏    ───┘
 4回戦の相手の東京Vは現在リーグ15位。J1中位〜下位のチームとの実力差がどのようなものか、が分かることになります。また5回戦は順当に行けば5位・川崎Fとの対戦。J1上位とどのように戦うか、が問われます。そしてこの壁をクリアすれば次は柏か京都。そして準決勝では鹿島、清水、新潟、FC東京のブロックからの勝ち上がりと対戦することになります。サンフレッチェはこの1年をJ2で過ごしてきましたが、昨年の天皇杯では決勝まで進出し、ゼロックスもPK戦の末に制しています。相手が「格上」だからと言って恐れることなく、自分たちのサッカーで勝ち進んで欲しいと思います。
<08.9.24> 昨日19.349人を集めたビッグアーチで行われた第37節愛媛戦は4-1で広島が勝ち、山形、湘南が敗れたため2位以上が確定してJ1復帰が決まりました。
 前節から1人を入れ替え森崎和を左ストッパーに入れて、次の布陣で戦いました。
        佐藤昭

    槙野 ストヤノフ 森崎和

      青山  森崎浩

李                服部
    柏木      高萩(→結城61分)
    (→高柳76分)
        佐藤寿(→久保78分)

SUB:中林、桑田
 対する愛媛は、GK:川北、DF:関根、金守、高杉、三上、MF:赤井(→宮原61分)、青野、横谷、江後、FW:内村(→三木74分)、田中(→若林84分)。最初のシュートは1分で、ストヤノフのロングボールを服部が落として佐藤寿が狙いましたがDFに当たります。5分にはカウンターから内村がシュートしたものの枠外。9分には李のマイナスのパスを走り込んだ森崎和がシュートしたものの上に外れます。11分には柏木のDFラインの裏へのパスに佐藤寿が走り込んだものの打ち切れず。その後も引いて守る愛媛の壁を崩すことができません。しかし25分、ストヤノフの上がりから作ったチャンスで青山のクサビのパスを受けた佐藤寿が反転してシュート。このボールが右のポストに当たって内側に跳ね返り、待望の先制点を奪うことができました。
 これで緊張感が取れたのか、両チームとも速い攻撃でチャンスを作ります。29分には青山がミドルシュートを打ちましたがGKがキャッチ。33分には青野の右からのクロスに内村が頭で合わせましたが枠外に外れます。そして35分、高萩のパスで右サイドの深い位置まで入り込んだ李がゴール前を横切るクロス。これを服部がジャンピングボレーで叩き込み、前半のうちに追加点を奪うことに成功しました。そしてその後も広島はストヤノフのミドル等で攻める姿勢を崩さず、2点リードで折り返しました。
 後半もポゼッションして攻める広島に対して、低い位置での守りからカウンターを狙う愛媛、と言う構図。1分には森崎浩がFKを枠に飛ばしたもののGKにキャッチされ、3分には青野の強烈なミドルが広島ゴールを襲いましたがポストが弾き、5分には柏木がドリブルで突き進んで右足でシュートしたものの枠外に外れます。そして7分、森崎浩が素早い出足で相手ボールをカットすると、そのまま右サイドに持ち込んで切り返してシュート。これがGKの横を抜けてゴールネットに突き刺さり、リードを3点に広げました。
 ペトロヴィッチ監督は後半16分、結城をストッパーに入れて森崎和をボランチに上げます。そして17分、右サイドから柏木が仕掛けようと見せかけて横パス。これを森崎浩がワンタッチでDFラインの裏にスルーパスを出すと、走り込んでいた青山が決めて決定的な4点目を奪いました。
 その後もボールを支配して攻めを構築する広島。愛媛のパスミスや高い位置でのボールカットから、何度もチャンスを作ります。33分には大歓声を受けながら久保がピッチに入り、いきなり李のクロスに頭で合わせて場内を沸かせます。41分には久保のキープから高柳が決定的なヘディングをしたものの枠外。43分にはバイタルエリアに走り込んできた横谷にミドルシュートを決められて1点を返されましたが、こちらも46分に久保のヘッドなどチャンスを作り続け、ロスタイム3分も無難に過ぎて終了のホイッスル。ビッグアーチはピッチもスタンドも一体となって歓喜に酔いしれました。
 ペトロヴィッチ監督は他のゲームの結果を知らせていなかったそうですが、インタビューを見ると何人かの選手は勝てば昇格決定、と言う事は試合前から知っていたそうです。そのためか序盤はやや動きが硬く、愛媛のゴール前のブロックをなかなか突き崩すことができませんでした。しかし、そんなじりじりする展開の中で飛び出した佐藤寿のゴール。青山のクサビのパスをスペースに落とし、反転してGKとゴールポストの間を狙うと言う難易度の高いものでした。更に素晴らしかったのは服部の2点目で、李の正確なクロスを直接叩いてゴールネットに突き刺しました。昨日の広島はDFラインと中盤の連携がやや悪く愛媛に何度かチャンスを作られていましたが、それを上回る攻撃力で相手を打ち破った、と言う感じ。攻撃を前面に出したチーム作りを進めてきた成果がここに出た、と言って良いでしょう。
 思えば降格が決まったのは昨年の12月8日。場所は同じビッグアーチでした。佐藤寿やストヤノフの「チーム残留宣言」はあったものの多くの選手の心が揺れ動き、結局は駒野と吉弘を失って今シーズンをスタートすることになりました。森崎和ら主力に怪我が相次ぎキャンプではチーム作りがなかなか進まず、練習試合の成績は5分け10敗。不安を抱えたままでのシーズンスタートでした。スーパーカップで勝ち、開幕から3連勝したもののなかなか試合内容は良くならなかった序盤戦。怪我人の続出が続いて、紅白戦もできずユースから選手を借りて戦わなければならない期間も長く続きました。そんな中、チームを救ったのは昨年まで出場機会が少なかった選手たちでした。昨年3試合、6試合の出場にとどまった高萩と李は完全にレギュラーポジションを獲得し、平繁と森脇は怪我をするまでは何度もチームの危機を救いました。下田が不在だったゴールマウスは木寺が守り、彼の離脱後は佐藤昭がカバーしました。久々に復帰した久保も貴重なゴールを何度も決め、移籍してきた結城、楽山の貢献も大きなものでした。サッカーは11人で戦うものではない、とは良く言われることですが、まさに控え選手も含めたチーム全員の力で勝ち取った昇格だ、と言って良いのではないでしょうか。
 そしてその力を引き出したのは、新しい体制で今季に臨んだフロントと、降格した責任を取るため引き続き指導したペトロヴィッチ監督、そしてコーチたちだったと言えるでしょう。「J1に復帰したからと言っても降格の責任を免れるわけではない」と言う言葉に一理あるのは確かですが、しかしJ2降格と言う事態に伴って起きる混乱を最小限にとどめ、チームを立て直したのは間違いなく彼らの力です。とにかく今日はご苦労様、と言いたい。そして明日からはまた優勝、天皇杯、そして来季に向かって走り始めて欲しいと思います。

日刊スポーツスコア
中国新聞記事1、 中国新聞記事2、 中国新聞記事3
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイトプレビュー&レポート

<08.9.23> 中国新聞とホットニュース、及び携帯サイトによると、今日は左ストッパーに森崎和を入れて槙野を右に回し、中盤のレギュラー級は全員起用する布陣とする模様です。森崎和はポジションのことで監督と話し合いを持ったそうで、その中で「ボランチも左でやってきたし、CBに入る時も左側に入ることが多かった」と主張して今回の布陣になったとのこと。チームの勝利のために敢えてポジションを移した彼の思いを、無駄にしてはいけないと思います。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後6時キックオフ。今日は「コカコーラウェストスポンサードゲーム」と言うことで、様々なイベントが予定されています。まず「サンフレッチェカップ」はU-14が午前10時から、U-11が午後1時から、U-8が午後1時半から。「フォリアチャレンジ」は4時から行われます。「バルーンアート」は4時からメインスタンド3Fコンコースで。メイン側お祭り広場では「昔なつかし遊びコーナー」や「フェイスペイント」「ALL FOR J1メッセージ記入コーナー」が行われます。場外の賑わいイベント広場では「カルビーパーク2008」と題して大収穫祭コーナーやキックターゲット、じゃがいもつかみ取りなどのイベントを開催します。先着プレゼントは3点で、紫色に染め抜かれた「オリジナルミニクーラーBOX」を10,000名様に。近畿大学工学部提供の「オリジナルスポーツバッグ」は400名様、「応援パネル」は20,000名様へプレゼントします。対戦相手に因んだ「試合会場限定グルメ」は愛媛特産のじゃこ天をカツにした「じゃこカツバーガー」を300円で。またお米をポンジュースで炊き上げた「みかん寿司」にじゃこ天をおまけして400円で提供します。どちらも限定200食となっていますので、食べたい方はお早めにどうぞ。更に今日は横川駅からの直行シャトルバスを無料で運行します。駐車場は混雑が予想されますので、公共の交通機関のご利用をお願いします。
 テレビ放送はスカパーch183で生中継。ブログでの速報ですが、キックオフまでに自宅に戻ることができればやろうと思っています。
<08.9.22> 条件付きながら昇格に「王手」をかけたサンフレッチェ。明日はホームでの昇格を賭けて愛媛と対戦します。
 第2クールでの対戦以降の愛媛の成績は次の通り。
25H ●0-2 広島 【広】高萩、佐藤寿
26A ●1-4 湘南 【愛】内村、【湘】阿部、坂本、アジエル、石原
27A ●0-1 熊本 【熊】市村
28H ○1-0 徳島 【愛】大木
29A ●1-2 草津 【愛】田中、【草】高田、島田
30A ●0-3 山形 【山】宮沢、長谷川2
31H ●0-2 鳥栖 【鳥】藤田2
32H △2-2 水戸 【愛】内村、赤井、【水】赤星2
33A ○1-0 岐阜 【愛】赤井
34H △2-2 湘南 【愛】田中、三木、【湘】石原、トゥット
36A ●0-1 甲府 【甲】石原
 毎年のように大幅に選手が入れ替わる愛媛は、主力の怪我での離脱も相次ぎ今年はなかなかチームの形ができませんでした。しかし第3クールに入ってようやく内容が良くなり、湘南戦では2度リードされながらも追いつく粘りを見せました。前節は主将金守の出場停止のためDFラインの組織化がままならず悔しい敗戦となりましたが、江後、赤井、宮原ら怪我人が続々と戻ってきていてチーム力はアップしつつある、と言って良いでしょう。今年まだ良いところを見せていない「しまなみダービー」で一矢報いようと、気持ちを入れ替えて来るに違いありません。
 対するサンフレッチェはさすがに昇格間際のプレッシャーに身体が硬くなったのか、前節は横浜FCの積極的なサッカーを打ち破ることができずに引き分けました。ただ、幸い山形、湘南も引き分けたため勝ち点差は変わらず19と22のまま。愛媛戦に勝てば山形、湘南×仙台の結果次第で昇格が決定します。
        佐藤昭

    結城 ストヤノフ 槙野

     森崎和  青山

李                服部
    柏木      森崎浩

        佐藤寿

SUB:中林、高柳、高萩、桑田、久保
 情報がないため予想メンバーは前節と同じにしましたが、中2日だと言うことを考えると高萩や高柳の先発起用の可能性もあるかも知れません。ここまで来たら誰が先発で誰がベンチか、等と言うことは関係なく、チームが一つになって戦うことが何より重要です。明日は今季の集大成のつもりで、自分たちのサッカーを貫いて勝って欲しい、と思います。
<08.9.22> 土曜日にサテライトが広島修道大と練習試合を行い、3-0で勝ちました。メンバーは、GK:原、DF:森脇(→宗近30分)、橋内、内田(→浅田60分)、MF:楽山、丸谷、横竹、遊佐、大崎、清水、FW:ユキッチ(→茶島60分)。得点は35分と88分に大崎、40分にユキッチでした。
<08.9.21> 昨日三ツ沢で行われた第36節横浜FC戦は、佐藤寿の今季20ゴール目で先制したものの後半追いつかれ、1-1で引き分けました。
 前節出場停止だった李が右サイドに復帰し、高萩がベンチスタートで次の布陣で戦いました。
        佐藤昭

    結城 ストヤノフ 槙野

     森崎和  青山

李(→高萩60分)         服部
    柏木      森崎浩
    (→久保89分)
        佐藤寿

SUB:中林、高柳、桑田
 対する横浜FCは、GK:小山、DF:八田、エリゼウ、太田、MF:三浦知(→難波55分)、三浦淳(→滝澤79分)、小野(須藤87分)、根占、FW:アンデルソン、池元。先制点は前半10分で、李のクロスを相手ゴール前で受けた佐藤寿がワントラップからの右足ボレーで決めました。しかし後半14分、三浦淳のFKのボールを難波にヘッドで決められ同点に追いつかれ、終了間際の森崎浩のシュートも決まらず引き分けに終わりました。ただ、勝ち点1を取ったことで昇格と優勝に向けては半歩前進、というところ。2位、3位の山形と湘南も引き分けたため、次節勝てば他のチームの結果によって昇格が決まる可能性が残りました。

日刊スポーツスコア
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグ公式サイトプレビュー&レポート

SANFRECCE Diaryトップページに戻る