1/1〜1/10のSANFRECCE Diary


<09.1.10> 12/14に行われた第4回サポーターズカンファレンスの議事録が公開されていますので、今日から何回かに分けて内容の紹介と私の考えを書いてみたいと思います。
 最初の話題はクラブ運営についてで、本谷社長が「今年の総括と来年・再来年についての戦力と経営状況、並びに方向性、それから専用競技場について」話しています。まず昨年の総括として、J1復帰と言う目標を達成できたことは別にいくつか反省点を挙げています。まず選手については、ユキッチがフィットしなかったこと。彼の不振がチーム成績に直接関係することは無かったわけですが、投資に対する効果がなかった、と言う点で反省点としているのではないかと思います。またJ2降格の割には減らなかったものの、入場者数が目標の25万人に達しなかったことも反省点として挙げています。そして、今後もユース出身者を中心としつつ的確な補強も行って、今年と来年の2年間で何かタイトルを取ること、いずれはACLで戦えるチームを作ることを目標に掲げています。その前提として重要なのは、経営が安定すること。昨年はJ2降格による収入減により赤字となりますが、今年は何とかなる、と言う見通しを示しています。まずは今年の予算を25億円台に持って行き、3年後には30億円前後まで上げて上位を戦う、と言う展望を持っているとのことです。そして最後にサッカー専用スタジアムについて言及しているのですが、「ALL FOR HIROSHIMA」の活動と一緒に行動するか、と言う点については行政の動きを見ながら考えている様子。クラブとしては一日も早く専用競技場が欲しいのは当然ながら、だれが作るか、と言うことを考えたときにはどうしても行政に頼らなければならないわけで、その点を考慮しながら慎重に今後の取り組みを進めて行く、と言うことになるようです。
 この文章を見た全体的な印象ですが、J2を独走して昇格を決めた割には景気の良い話はありません。むしろ今年「ボールも人も動くサッカー」が出来ていたとは言えJ2でのことであり、J1で戦えば当然厳しいことになる、と予想しています。そしてそのために即戦力の補強など即効性のある対策を取るのではなく、若手を育てつつ足りないポジションを補強する、と言う形で進めるとしています。2年のうちにはタイトルを取り、またACLで戦えるチームを作る、と言ってもすぐには難しいと考えているのは確かだと思います。ただ、そのために打つべき手は打って行く。特に選手の人件費をせめてJ1の中位並にしてこそ上位で戦える、と言う認識から、戦力面だけでなく経営面でもクラブを成長させて行く、と言う決意が見て取れます。世界的な不況の到来もあって他のクラブには予算の大幅減を強いられるところも増えていますが、この社長であればそういうときにでもしっかりとクラブを守り、そして着実に成長させて行くことができる。我々サポーターは焦ることなく、クラブを見守っていく必要があるのではないでしょうか。
<09.1.9> 中国新聞によると、昨日ストヤノフが今季も広島でプレーすることが分かった、とのことです。契約を更新せずにブルガリアに帰国していたそうですが、1/22のトレーニング開始に合わせて広島に戻る予定で、正式契約はその後になるようです。昨年末に千葉から中島を補強していますが、リベロの軸はあくまでストヤノフ。将来的には日本人選手を守備リーダーに据えたいところですが、当面はストヤノフに頼らなければなりません。これまで契約の正式アナウンスが無かったため心配していたのですが、まずは一安心と言うことになりました。
 一方、契約更改が遅れていた李、高柳も昨日それぞれ1,800万円(300万円増)、900万円(150万円増)でサインしました。更にユキッチとも契約を更新する予定だとのことですが、こちらは獲得時に3年契約と言う話だったので、そのまま今年も所属すると言うことだと思われます。
 これで、大分にレンタル中の前田を除けば主力・準主力級の選手は全員が契約更改することになり、まずは第一条件である現有戦力の維持には成功した、と考えて良いと思われます。サポーターズカンファレンスの議事録によると織田強化部長は「現有戦力を鍛えながら戦っていくということになります...2、3のポジションについては補強を考えております」と語っていますが、ミキッチ、中島の獲得と西河の復帰で補強も終了、と考えて良さそう。今後はキャンプで組織力と個人のレベルアップを図って、J1での戦いに備えることになります。
<09.1.7> プレスリリースによると、今年のサンフレッチェは昨年同様に吉田サッカー公園で始動し、続いてトルコでの1次キャンプ、宮崎での2次キャンプを経てシーズン前の調整を進めることになりました。今年の日程をまとめると次の通り。
1/22(木) トレーニング開始(吉田サッカー公園)
1/25(日) 必勝祈願(安芸高田市・清神社)
1/31〜2/14 1次キャンプ(トルコ・アンタルヤ)
2/18〜2/27 2次キャンプ(宮崎・シーガイア)
2/28(土) 開幕前イベント(広島駅南口イベント広場)
 昨年はトレーニング開始が1/25、トルコキャンプが2/2からだったので、3日ほど早い始動ということになります。また昨年は3/1のゼロックススーパーカップが最初の公式戦でしたが、今年はJリーグ開幕の3/7または3/8から。天皇杯決勝に進んだ昨年と比べてかなり余裕のあるスケジュールで準備できると言うことになります。今年は「昇格組」として戦う今年のサンフレッチェですが、目標は残留ではなくもっと高いところに置いて、良い準備をして欲しいと思います。
<09.1.7> 中国新聞によると、昨日サンフレッチェは李漢宰選手が北朝鮮代表の冬季強化合宿メンバーに選ばれた、と発表しました。李は2005年のドイツW杯予選で代表に選ばれており、今回の選出は4年ぶり。北朝鮮はW杯最終予選のB組で1勝1分け1敗で3位に付けていますが、次は同勝点で並ぶサウジアラビアが相手と言うことで絶対に負けられない試合、と言うことになります。北朝鮮代表はここまで鄭大世(川崎F)や梁勇基(仙台)、安英学(水原三星)ら在日選手をメンバーに入れて戦ってきましたが、李の招集は更にその方向性を加速してチームを強化しよう、と言うことなのだろうと思われます。4年前は膝の痛みを押して代表選手として戦い、悔し涙を流すことにもなった李漢宰。まずは代表入りを目指して、そしてW杯予選突破を目指して頑張って欲しいと思います。
<09.1.6> 昨日、高校選手権の準々決勝で四日市中央工と対戦した広島皆実は2-0で勝ち、2年連続ではね返されてきたベスト8の壁を越えました。試合は序盤から皆実のペース。前半8分と12分に決定的なシュートを放つなど、四日市ゴールを脅かします。そして21分、高い位置でボールを受けた左SBの崎原がゴールラインまで突破してクロス。DFのクリアミスを浜田が押し込んで、先制点を奪いました。続いて後半3分には、浜田のCKがゴール前でワンバウンドしてファーサイドに流れ、これを村田が頭で押し込んで2点目。その後押し込まれるシーンもあったもののGK神舎の好セーブと主将松岡を中心とする守備陣の頑張りで無失点で凌ぎ、そのまま逃げ切りました。これで広島県勢としては75年度の広島工以来33年ぶり(首都圏開催では初めて)の4強入りとなりました。準決勝の相手はロスタイムのゴールで大津を下して勝ち上がってきた鹿島学園。1/10(土)の14:25から、埼玉スタジアムでキックオフです。
<09.1.4> 高校選手権の3回戦で作陽と対戦した広島皆実は1-0で勝ち、3年連続でベスト8に進出しました。中国新聞によると、主力選手を出していなかった作陽の先発メンバーを見て「後半勝負になる」と読んで前半は風下を選んだ、とのことですが、しかし前半から攻勢に出たのは皆実。中盤と最終ラインのタイトなディフェンスで作陽のパスワークを寸断し、セットプレーなどから何度も決定的チャンスを作ります。そして前半終了間際の39分、中盤でボールを奪うと一気に前線にフィード。DFと競り合いながら抜け出した玉田が左足でGKの脇を抜き、ボールはポストに当たってネットを揺らしました。そして後半は作陽も攻め立てたものの皆実の守りは堅く、そのままタイムアップ。皆実が今年度3度目の「山陽ダービー」を制しました。皆実の準々決勝の相手は、筑陽学園をPK戦で下した四日市中央工。明日14:10より、駒沢陸上競技場です。
<09.1.3> 昨日行われた高校選手権2回戦で、広島県代表の広島皆実は2-1で徳島商に競り勝ち、3年連続で3回戦に進みました。中国新聞によると序盤から皆実のペースだったそうで、前半23分に先制点。6分後にミドルシュートを決められて同点に追いつかれたものの、後半21分にCKのボールが風に乗ってGKの頭を越えてゴールネットを揺らして勝ち越すと、そのまま逃げ切りました。一方、星稜と対戦した岡山県代表の作陽は前半を1-0で折り返すと後半は3点を奪うゴールラッシュ。PK等で2失点したものの、速い展開で次々とチャンスを作って相手を圧倒しました。3回戦はこの広島皆実と作陽の対戦で、今日の14:10より駒沢陸上競技場で行われます。
 なお中国地方の他の代表ですが、西京(山口)は宇都宮白楊(栃木)に、立正大淞南(島根)は大津(熊本)に、境(鳥取)も藤枝東(静岡)にいずれも敗れました。
<09.1.2> 槙野智章選手の公式サイトが昨日からスタートしました。携帯電話でも見やすいように作ってあるのが特徴で、昨日早速2つ記事をアップしていました。
<09.1.1> 天皇杯準優勝からゼロックススーパーカップ優勝、J1昇格、J2完全優勝、そして天皇杯ベスト8と苦しい中でも結果を残した2008年が終わり、今日から2009年が始まります。サンフレッチェは今年のリーグ戦を「昇格組」として戦うことになりますが、しかしJ1は本来サンフレッチェが居るべき場所。下から上がってきたチームだから、と言うことで怖れる必要はありません。実際、J1勢の戦いとなった天皇杯では東京V、川崎Fに堂々とした戦いで勝ち、柏には敗れはしたものの内容的には上回っていました。もちろん、だからと言って今年が楽なはずはなく、昨年はもちろんのこと一昨年と比べても厳しい戦いになるのは間違いないところ。J1各クラブの強さ、速さと決定力の高さはJ2とは違うのは確かですし、こちらの戦術への対応や弱点を突いてくる力も上です。そこを打ち破るために必要なのは、プレーの精度と確度を上げてサッカーの質を高めることと、苦しいところで精神的に負けないこと、そして常にチーム一丸となって戦うこと。昇格したばかりで優勝を口にするのはおこがましいのですが、しかしドイツ・ブンデスリーガには2部から昇格してすぐに優勝した例(96-97シーズンの1FCカイザースラウテルン)もあります。J1残留が最低限の目標であるのは当然ですが、選手もチームも高い目標を掲げて、強い気持ちで一年を戦い抜いて欲しいと思います。
<09.1.1> 中国新聞によると、昨日槙野が代理人を通して契約更改交渉を行い600万円増の2,000万円で合意しました。これにより主力組のほとんどが契約を更改しましたが、李と高柳らが未更改で最終合意を年明けに持ち越した、とのこと。今のところ2人とも移籍の噂は出ていませんが、どちらも今季のポジションが保証されているわけではない微妙な立場なだけに、起用法やチーム方針などで納得していない、と言うことなのかも知れません。
<09.1.1> 高校選手権に広島県代表として臨んだ広島皆実は昨日1回戦を戦い、帝京とPK戦にまでもつれ込んだ末に競り勝ちました。中国新聞によると試合開始から猛攻に晒され、前半17分にDFが退場。その後も攻め込まれましたが何とか耐え、中盤のパスワークから相手を崩す展開も見せた、とのこと。PK戦では相手6人目のキックをGK神舎がストップして、2回戦進出を決めました。
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