10/18〜10/24のSANFRECCE Diary


<09.10.24> 明日は「上位3連戦」の最後の戦い。アウェイに乗り込んで首位川崎フロンターレと戦います。
 シーズン当初は下位に沈んでいた川崎Fでしたが、第7節からの6連勝をきっかけに急浮上。秋になってやや足踏みをしていたものの、再開試合の鹿島戦を含んで3連勝して、ついに首位に立ちました。後半に入ってからの戦績は次の通り。
18H △2-2 神戸  【川】中村、菊池、【神】大久保、宮本
19A ●1-3 京都  【川】矢島、【京】ディエゴ2、安藤
NQFH ○3-0 鹿島  【川】ジュニーニョ、レナチーニョ、鄭
20H ○2-1 FC東京 【川】ジュニーニョ、谷口、【東】石川
21A ○2-0 名古屋 【川】ジュニーニョ2
22A ●1-2 磐田  【川】ジュニーニョ、【磐】前田2
23H ○2-0 山形  【川】谷口、田坂
24H △1-1 清水  【川】伊藤、【清】岩下
NSFH ○2-0 横浜FM 【川】鄭、ジュニーニョ
NSFA △1-1 横浜FM 【川】ジュニーニョ、【横】山瀬功
26H ●0-2 浦和  【浦】ポンテ、鈴木
AQFH ○2-1 名古屋 【川】中村、ジュニーニョ、【名】ケネディ
27A ●1-2 G大阪 【川】谷口、【G】遠藤2
AQFA ●1-3 名古屋 【川】鄭、【名】小川、吉田、ケネディ
28H ○2-0 横浜FM 【川】谷口、レナチーニョ
25A ○3-2 鹿島  【川】鄭2、ジュニーニョ、【鹿】マルキーニョス、岩政
天2 ○6-1 山口  【川】鄭3、レナチーニョ2、井川、【口】柏原
29A ○3-2 大宮  【川】ジュニーニョ、鄭2、【宮】マト2
 9月に7試合戦い、AFCチャンピオンズリーグでは名古屋に逆転負けを喫し、更にミッドウィークに16分間だけアウェイゲームを戦う、と言う過密日程を戦ってきた川崎Fでしたが、にも関わらずここに来て盛り返して来たことは驚異的だと言っても良いでしょう。前節の大宮戦ではPKを2つも外し、逆に相手にPK2つを決められ、その上エース2人に「内紛」が起きると言うめったに見られない展開の試合でしたが、それでもきっちりと勝利を収めています。ここまで強豪としての地位を築いてきた川崎Fでしたが、タイトル獲得はまだ。今年もACLは逃したもののナビスコ杯とリーグ戦は優勝までもう一歩と言うところに来ているわけですから、選手の気持ちが充実していないはずはありません。明日はきっちりと勝点3を取って、首位固めと行きたいところなのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは前節出場停止だった森脇が戻って来ます。また今週の練習ではミキッチ、森崎和、槙野らが別メニューだったそうですが、昨日はフルメニューをこなしている様子。と言うことで、明日は現状のベストメンバーで戦うことができそうです。
        中林

    森脇  中島  槙野

      青山  森崎和

ミキッチ            服部

     柏木    高萩

        佐藤寿

SUB:下田、盛田、横竹、李漢宰、李忠成、高柳、平繁
 今季ストヤノフが不在の試合は5引き分け1敗と勝ちの無いサンフレッチェ。しかもアウェイの川崎F戦はJ2時代も含めて8年間勝利がありませんが、しかしいろいろなジンクスを破ってきた今年のサンフレッチェにとって怖いものはありません。5試合を残した今の時期に「優勝」を意識して戦える幸せを噛みしめながら、「人もボールも心も動かす」自分たちのサッカーを貫いて、そして久々の勝利を持ち帰って欲しいと思います。
<09.10.23> 日本サッカー協会は昨日U-18代表を発表し、広島からは大崎が選ばれました。今回招集されたのは次の23人。
【GK】川浪(柏U-18)、荻野(峰山高)、中村(浦和ユース)
【DF】田中(日体大)、古林(湘南ユース)、阿部、平出(FC東京U-18)、
    扇原(C大阪U-18)、岩田(名古屋U-18)、高橋(東京V)、
    寺岡(神戸ユース)
【MF】六平(中央大)、酒井(新潟)、大崎(広島ユース)、菊池(湘南)、
    山崎(FC東京U-18)、加藤大(三菱養和ユース)、古田(札幌ユース)、
    茨田(柏U-18)
【FW】住田(大分)、重松(FC東京U-18)、永井龍(C大阪U-18)、高木俊(東京Vユース)
 9月のキャンプから大森(広島ユース)、加藤大介(静岡学園高)、永井鷹(磐田ユース)、田口(名古屋)、清武(福岡大)、松本(大津高)が外れ、新たなメンバー招集はありませんでした。このメンバーは、11/7からインドネシアのバンドゥンシティで行われるAFC U-19選手権大会2010の予選ラウンドを戦います。
<09.10.23> ニュースソースが「日本代表ニュース」なので少々怪しいのですが、ペトロヴィッチ監督は昨日ストヤノフの内転の痛みは筋肉の損傷が原因で、1週間程度の休養と治療が必要だと語った、とのことです。従って川崎F戦には間に合わないものの、天皇杯を挟んで11/8に行われる大宮戦には間に合う可能性があるのではないか、と思われます。
<09.10.22> 10/31にコカ・コーラウエスト広島スタジアムで行われる天皇杯3回戦のチケットが発売されています。席の種類はゾーン指定のS席、SA席とメインスタンド両サイド、バックスタンド、ゴール裏の自由席で、前売料金はSゾーンが3,500円(当日4,500円)、SAゾーンが2,500円(当日3,500円)、自由席が一般1,500円(当日2,000円)、高校生1,000円(当日1,500円)、小中学生800円(当日1,000円)。販売場所はV-POINTとサンフレッチェ広島の事務所の他、広島県サッカー協会(082-212-3851)、サッカーショップ加茂(082-546-2603)、チケットぴあ(Pコード814-616)、ローソンチケット(Lコード62007)、CNプレイガイド、イープラスとなっています。今回は広島県サッカー協会の主催ゲームですので、サンフレッチェクラブ会員の割引やシーズンパスなどの利用はできませんのでご注意ください。
<09.10.20> 17日付の中国新聞によると、広島市議会は先週、広島市民球場跡地利用計画に関する補正予算案の修正案を可決しました。この修正案は跡地利用の具体化検討費の一部を削ったもの。もともと1930万円計上していたそうですが、そこから777万円削ってイメージ図の作成費用のみ残したそうで、これで計画の焦点となっている「折り鶴展示施設」の建設に影響し、2013年に誘致を計画している「全国菓子大博覧会」の誘致にも影響するとのことです。
 広島市民球場の跡地利用に関しては、広島市はコンペの結果などを元に「折り鶴展示施設」を中心とした緑地公園化することに決まっている、という立場を崩していませんが、しかしこれに批判的な意見も多く実質的にはほとんど進んでいません。「全国菓子大博覧会」の誘致計画は緑地公園化を進める上での理由の一つとして出てきたものですが、これも市民球場を崩す決定的な理由にはならない、というのは衆目の一致するところ。むしろ市民球場(の一部)を保存して活用してほしいという声を無視するための言い訳作りの一環、と見られても仕方がないと言えます。今回の市議会の結論により緑地公園化の計画が止まった訳ではありませんが、少なくともこのまま進めるのはだめだ、という市民の意思の表明には違いなく、流れが変わりつつある、ということなのかも知れません。  ところで広島市の秋葉市長は先日、長崎市と共同でのオリンピックの広島誘致を表明しましたが、これこそ市民の声との整合性はどうなのか。少なくともこれまで、「アジア大会の負の遺産」や「広島市民球場の移転」を理由にサッカー専用スタジアム建設を求める声に耳を貸さなかった、という過去を鑑みれば、「スポーツの政治利用」だという批判されても仕方がないでしょう。平和をキーワードに広島を売り込むのは結構ですが、それよりもやるべきことは他にいくらでもあるはず。サッカー専用スタジアムの建設が市民の多数の声である、とは言いませんが、少なくとももっと真剣に検討してくれてもいいのではないでしょうか?
<09.10.19> プレスリリースと中国新聞によると、イリアン・ストヤノフ選手は両足の内転筋の治療のため昨日ブルガリアに一時帰国しました。ストヤノフはブルガリア代表として9月上旬のW杯予選を戦った後、9/12の横浜FM戦に先発出場。FKも決めて勝利に貢献しましたが、その直後に全身の疲労感と張り、内転筋の違和感を訴えて試合出場を回避していました。先週の練習では主力組に入るなど回復の兆しを見せていたものの、内転筋の痛みが引かないためブルガリアでの治療を決めた、とのことです。再来日は未定ということで、今季はもう戻って来れないという可能性もありそう。チームはストヤノフが出れなくなってから勝っていないだけに、痛い離脱だと言えそうです。
<09.10.18> 昨日、広島ビッグアーチに今季3番目に多い22,180人を集めて行われた第29節G大阪戦は、前半のリードを守りきれず2-2で引き分けに終わりました。
 中島が出場停止から帰ってきたものの森脇が出場停止。またストヤノフも復帰はできず、次の布陣で戦いました。
        中林

    横竹  中島  槙野
    (→盛田66分)
      青山  森崎和(→岡本89分)

ミキッチ            服部

     柏木    高萩
     (→高柳76分)
        佐藤寿

SUB:下田、李漢宰、李忠成、平繁
 対するG大阪は、二川は欠場だったものの遠藤が強行出場してきて、GK:藤ヶ谷、DF:加地、中澤、山口、高木(→下平84分)、MF:橋本、明神、佐々木(→山崎73分)、遠藤、FW:ルーカス、ペドロ・ジュニオール(→播戸60分)、というメンバーでした。試合は前半は広島ペース。2分の佐藤寿のヘディングシュートを皮切りに、何度もチャンスを作ります。9分には青山が粘って戻したボールを服部が叩きましたが枠外。12分には柏木のスルーパスを高萩がワントラップして打ったものの枠を外します。21分にはミキッチの低いクロスに佐藤寿が合わせましたが、これも枠をとらえることができません。逆にガンバは28分、ペドロジュニオールのパスを受けたルーカスがフリーでシュートしましたが中林が弾き、こぼれもなんとかクリアします。31分には左サイドから崩し、ゴール正面でフリーになったミキッチがシュートしたものの枠外。その直後にも槙野が強烈なFKを打ちましたが、ポストに弾かれてしまいます。チャンスを作りながらもなかなか得点できない時間が続きましたが、しかし41分、ミキッチの逆サイドへのクロスを青山が戻りながらヘディング。これがGKの頭を越えてゴールネットに飛び込み、広島は待望の先制点を奪うことができました。更に前半ロスタイムには柏木のサイドチェンジから服部、高萩とつなぎ、最後は槙野がループ気味にミドルシュート。これが見事にネットに収まって、サンフは良い流れでハーフタイムを迎えました。
 前半は押されっぱなしということで、ガンバは遠藤をボランチに下げてシフトチェンジしてきましたが、これが大当たり。ガンバのパス回しが冴えて広島はラインを下げざるを得なくなり、立ち上がりから猛攻を受けます。そしてその流れが決定的になったのは、ペドロジュニオールから播戸への交代から。直後の後半15分の高木のヘッドはゴールポストが弾き、16分の播戸の飛び出しは中林が飛び出して防いだものの、18分にはガンバの左サイドの攻撃から最後は橋本がペナルティエリアの中から決めて、ついに防波堤が決壊してしまいました。
 これで勢いづいたG大阪は、その後も波状攻撃を仕掛けてきます。サンフは20分にミキッチのクロスに佐藤寿が飛び込む、と言うシーンを作ったものの、なかなか相手陣内にボールを運ぶこともできなくなります。そして後半25分、遠藤がDFの頭を越える絶妙のパス。これを佐々木が胸トラップで落として叩き込み、ついに同点に追いつかれてしまいました。
 完全に勢いづいたG大阪は、山崎、下平を投入して攻めの圧力を強めます。35分には橋本のクロスを播戸に狙われましたが中林がセーブ。39分には播戸がフリーで飛び出したものの、中林が素晴らしい対応をして失点を防ぎます。直後にはカウンターから高柳がDFラインの裏へのパス。抜け出した佐藤寿がシュートしましたが藤ヶ谷が反応します。終盤は一方的に攻め込まれ、何度もゴール前で危ないシーンを作られますが何とか気持ちで跳ね返します。そしてロスタイムには遠藤のループがGKを越えて枠に行っていたもののDFがクリア。広島守備陣が何とか凌いで、勝ち点1ずつを分け合いました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は「2-0から同点に追いつかれたことに、ガッカリされた方も多いだろう。ただ、私はこの試合には満足している」と語り、西野監督は「内容から考えても2-2の結果は妥当だったと思う」と語っていますが、いずれも正当な評価だと思います。前半はサンフが素晴らしいサッカーを見せ、後半はガンバが見事な反攻を展開し、両者一歩も引かずにガチンコの戦いを見せました。攻撃サッカーを身上とする両チームが持ち味を十分に発揮した90分間の戦いは、極上のエンターティンメントと言っても良いものだった、と言えるでしょう。サンフレッチェにとっては大事な試合に勝つことができず、首位との勝ち点差が広がって優勝争いの点では厳しい結果となったわけですが、しかしそれも選手たちにとっては経験。ストヤノフ、森脇が不在で復帰したばかりの森崎和をほぼフルタイム引っ張らなければならなかったことや、横竹や岡本を起用せざるを得なかったこと等の事情を考えれば、別に落胆する必要はない結果だった、と思います。昨日は川崎Fが勝って初めて首位に立ち、FC東京と浦和が広島と同勝ち点になって勝ち点6差に8チームがひしめくことになりましたが、この混戦はおそらく最後まで続くはず。このところ勝ちに恵まれていないものの、逆に引き分けで半歩ずつでも前進していることはいずれは効いてくると思います。この引き分けで数字上もJ1残留が決まったわけですし、今後は上だけを見て戦っていけば良い。そして最後まで優勝と上位の争いに参加すれば、何にも代え難い経験を手にすることができるのです。

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