10/25〜10/31のSANFRECCE Diary


<09.10.30> 明日は天皇杯3回戦。広島スタジアムでサガン鳥栖と対戦します。
 悲願のJ1昇格を目標に戦って来た鳥栖は、開幕から3連敗と最下位からのスタートでした。しかしその後、山瀬幸宏、ハーフナー・マイクの補強が功を奏して徐々に順位を上げ、第40節には5位に浮上して昇格圏までもう一歩、と言うところまで来ました。ただ、追いつく最大のチャンスだった上位相手の3連戦に一つも勝てず、4試合を残して3位との勝点差は11。昇格は絶望的な状況に追い込まれています。第3クールに入ってからの戦績は次の通り。
37H ○2-1 横浜FC 【鳥】ハーフナー、トジン、【横】西田
38H ○3-1 福岡  【鳥】高橋、トジン、ハーフナー、【福】大久保
39A ●1-2 熊本  【鳥】高橋、【熊】西、山内
40H ○1-0 富山  【鳥】島田
41A ○3-1 水戸  【鳥】高橋、高地、ホベルト、【水】高崎
42H ○2-1 東京V 【鳥】ハーフナー、トジン、【V】柴崎
43H ○1-0 岐阜  【鳥】ハーフナー
44A ○1-0 草津  【鳥】武岡
天2 ○5-0 佐賀東 【鳥】山瀬、OG、トジン、池田、サムエル
45H △1-1 仙台  【鳥】渡邉、【仙】サーレス
46A ●0-1 湘南  【湘】田原
47H ●1-2 甲府  【鳥】トジン、【甲】マラニョン、金
 鳥栖も高橋、高地ら主力に怪我人が出ていてメンバー的には苦しいようですが、しかし岸野監督の退任が決まったことでモティベーションも高いはず。J1相手と言うことでアップセットを狙って思いきった戦いを挑んでくるのではないでしょうか。
 対するサンフレッチェは、川崎F戦でレッドカードをもらった森脇が出場停止。ストヤノフは間に合わず、コンディション不良のため出場が微妙な選手も何人かいるとのこと。また長期休養明けの森崎和も疲れがあるため、中島とポジションを入れ替えて来ることになりそうです。と言うことで、私のメンバー予想は次の通り。
        中林

    槙野  森崎和  盛田

      青山  中島

李漢宰             服部

     柏木    高柳

        佐藤寿

SUB:下田、横竹、岡本、楽山、高萩、李忠成、平繁
 川崎F戦で歴史的な大敗を喫した後と言うことで、精神的なコンディションが気になるところですが、ただ自分たちのサッカーに対する確信は失っていないはず。元日の決勝を目指した熱い戦いに、期待したいと思います。
<09.10.29> ようやく川崎F戦のビデオを見ることができたので、感想を書きます。
 試合の流れとしては、全体的には悪くなかったと思います。序盤はやや押し込まれ、失点もしましたがそれは想定の範囲内。川崎Fの両サイドの突破と外国人FWの個人能力にやられたシーンはあったものの、それ以外はほぼ対応できていました。そして森脇が退場した後はむしろ動きも良くなり、持ち前のパスワークから何度も良い形を作っていました。先制され、退場者を出しながらも押し返す。4/26に行われた川崎F戦と同じ状況で、あの時と同様に同点、あるいは逆転まで行ける可能性もあったと思います。
 しかしその時と違ったのは、後半から川崎Fが広島の布陣に合わせて戦い方を変えてきた事ではないでしょうか。関塚監督が試合後に語っているように、川崎Fは中盤の柏木、青山をしっかり見るようにしたのと同時に、DFラインにプレスをかけてきました。そして後半16分にそのDFラインへのプレスから、痛恨のミスを犯しての失点。更に25分には、田坂のシュートがDFに当たって入ると言う不運もあって、完全に流れが川崎に行ってしまいました。そしてその後の4失点はおまけみたいなもので、試合は事実上後半25分で終わった、と言って良いでしょう。こんな例はサッカーには良くあることで、最近ではACL準決勝のアウェイゲームでの名古屋がそうでした。壊れてしまったゲームを元に戻すのは簡単な事ではなく、ただ残りの時間を耐えるしかないものです。7回も失点シーンを味わった選手たちとリアルタイムで見ていたサポーターには気の毒でしたが、サッカーにはそう言うこともある、と気持ちを切り替えるしかないと思います。
 この結果から学ぶことがあるとすれば、おそらく「試合運び」なのではないかと思います。相手が1点リードして1人少ない状況で、こちらは疲れで足が止まってきた時に、どういう戦い方をすべきか。特に相手が戦い方を変えてきた事に対して、臨機応変に対応できればまた違う結果になったかも知れません。ペトロヴィッチ監督も「1-0で後半に入るときに、点を取りにいくんではなく、守りを重視してカウンターを狙う、という選択肢はなかったのでしょうか?」と言う問いに対して「今日の負けが選手にとって学ぶ良い機会なのかもしれない」と答えているように、どういう状況の時にどういうサッカーをすべきかを学ぶことが、今後にとって重要なのだと思います。幸い、この試合は負けたからと言って大きなものを失うわけでも無く、ある意味失敗が許される状況でした。そこでチャレンジしてダメだったからと言って、下を向く必要はありません。次に同じ失敗をしないように、そしてより良い結果が出せるように、チーム全体で考えれば良いのです。この敗戦で首位との勝点差は9となり、優勝は絶望的な状況となったわけですが、しかし可能性が無くなったわけではありませんし、ACLの出場権を得る3位はまだ射程距離内にあります。その上、もう一つのタイトルである天皇杯も控えています。ここでがっかりして立ち止まるのではなく、更に前に進む推進力にすること。この経験を生かして次のステップに上がることが、最も重要なことなのではないでしょうか。
<09.10.28> Jリーグは昨日、J1第30節の結果に伴う次節の出場停止の選手を発表しましたが、レッドカードのため次節出場停止が確定したのはポンテ(浦和)だけ。サンフレッチェの森脇と、同じく天皇杯3回戦を控える李正秀(京都)、ブルザノビッチ(名古屋)はこの中には含まれていませんでした。普通累積警告による出場停止は同じ大会での処分となりますが、レッドカードによる出場停止は直近の同レベルの大会で消化されるのがルール。従って森脇が出場停止になるのは、天皇杯3回戦(鳥栖戦)と言うことになります。川崎F戦の試合後には「悪いのは自分。チームを悪く言って欲しくない」と言って憔悴していたと言う森脇ですが、次のリーグ戦(11/8の大宮戦)には挽回のチャンスが巡ってくるはず。それまでにしっかりと心と身体の準備をしておいて、今度こそチームを勝利に導いて欲しい、と思います。
<09.10.27> 先週土曜日にJユース杯の3試合目が吉田サッカー公園で行われ、大分U-18に3-0で勝って首位を守りました。
<09.10.26> 昨日、アウェイで行われた第30節川崎F戦は0-7で敗れ、優勝争いから大きく後退しました。
 森脇が出場停止から戻ってきたと言うことで、サンフレッチェは次のような布陣で戦いました。
        中林

    森脇  中島  槙野
    (退場25分)
      青山  森崎和(→横竹75分)
      (→岡本89分)
ミキッチ            服部

     柏木    高萩(→高柳77分)

        佐藤寿

SUB:下田、盛田、李漢宰、李忠成
 対する川崎Fは、GK:川島、DF:森(→井川72分)、菊地、伊藤、村上、MF:田坂(→薗田83分)、横山、中村、FW:鄭、ジュニーニョ、レナチーニョ(→登里81分)。立ち上がりは両チームとも積極的に攻めましたが、チャンスの質は川崎。7分にはジュニーニョの突破から鄭が決定的なシーンを作り、森のシュートがバーを直撃します。その後広島も反撃し、12分には服部のクロスを佐藤寿がヘディングシュート。14分には槙野のドリブルからチャンスを作り、佐藤寿が抜け出してシュートしたもののGKが抑えます。15分のカウンターからのジュニーニョの決定的なシュートは枠を外れますが、18分の森のスルーパスからのジュニーニョのシュートはものの見事にゴール左隅に決まり、先制点を奪われてしまいました。
 更に25分には森脇が2枚目のイエローをもらって退場。1点ビハインドの上に数的不利での戦いとなりましたが、しかしその後はどちらかと言うと広島ペースとなります。30分にはクリアボールが柏木の足に当たり、抜け出した佐藤寿がシュートしたもののGK。30分の佐藤寿のミドルはGK正面を突きます。逆に川崎も31分、中村と村上が強烈なシュートを浴びせますが中林がファインセーブで逃れ、その後の連続攻撃も耐えます。前半は両チームとも激しく攻め合ったものの得点は最小に終わり、0-1でハーフタイムを迎えました。
 後半に入ると川崎は、中盤の並びを変えて広島にプレッシャーをかけてきます。広島は10人での戦いが効いてきたのか、あるいは前半の飛ばしすぎが祟ったのか運動量が落ちて攻め込まれるシーンが増えてきます。そして後半16分のレナチーニョのシュートはミスに救われましたが、その直後のGKからのビルドアップのところでボールを奪われ、鄭に決められて2点目を奪われてしまいました。更に後半25分には、田坂のシュートがDFに当たってネットに飛び込む、と言う運の悪さで点差が3点に広がってしまいました。  とにかく点を取らなければ、と言うことで、DFラインに人数を残さず攻め上がる広島。35分には高柳が抜け出して決定的なシュートを放ち、37分には横竹が持ち上がってスルーパスを出したもののカットされます。逆にこれは川崎にとっては思う壷の状況で、広島ボールを奪うとロングボールを前線に送り、外国人選手がカウンターを仕掛けます。数的同数以下にさらされた広島守備陣に止める術は無く、後半29分にはレナチーニョが4点目。40分には右サイドからのパスを中村が反転して叩き込み、41分にはジュニーニョの抜け出しから登里が無人のゴールにシュートを沈めます。そしてロスタイムには再びジュニーニョが抜け出してダメ押しのダメ押し。サンフレッチェは史上最多失点記録のおまけ付きで、上位争いから脱落しました。

日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<09.10.25> 中国新聞などによると、昨日は広島市内での練習を行わず、移動を優先して体力を温存したとのこと。運動量を生かした広島のサッカーで、勝利を挙げて優勝争いに生き残って欲しい、と思います。
 今日の試合会場は等々力陸上競技場で、午後6時キックオフ。ペトロヴィッチ監督も語っているように他の試合が全て終わった後で唯一行われるゲームなので、注目されるのは間違いないところです。テレビ放送はスカパーch183(SD画質)とch191(HD画質)、及びch803(SD画質)で生中継の予定です。今日は海外出張の移動日なので、ブログでの速報は行いません。スタジアムに行けない&テレビを見れない方は、携帯サイトの速報等をご覧下さい。
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