12/13〜12/19のSANFRECCE Diary


<09.12.19> サンスポの記事によると、大分のGK西川周作選手の広島移籍が濃厚になったそうです。西川は「当初は大宮入りの見込み」だったようですが「大宮の正GK江角が大分時代に正GKを奪った相手であることを配慮」した、とのこと。大宮も新潟から北野を獲得したこともあって、大宮移籍が無くなったものと思われます。ただスポニチによると京都の関係者も「正式なオファーはまだだけど(西川を)獲るために本人と会う準備をしている」と語るなど西川獲得に動いているらしいので、広島がどれだけの条件を出せるか、にかかっているものと思われます。
<09.12.18> 中国新聞などの記事によると、サンフレッチェが千葉のMF工藤浩平選手にオファーを出していることが明らかになった、とのことです。工藤はジェフのジュニアからの生え抜きで、2003年にトップ昇格して日本代表候補にも選ばれた「オシムの申し子」。千葉との契約は今季で満了しており、獲得に移籍金は不要だとのことで、既に何度か本人との交渉も行っているそうです。サンフレッチェは柏木を失ったとは言え中盤の層は厚く、森崎浩や青山が復帰すれば戦えない陣容ではないと思うのですが、今季のように怪我人が続出する可能性もありますし、ACL出場ともなれば使える選手は1人でも多い方が良いのは確か。「信頼の千葉ブランド」の獲得は、当然の路線だと言えるかも知れません。
<09.12.17> Jリーグは先日、来シーズンの年間日程を発表しました。それによるとリーグ戦の開幕は3/6(土)。その後ゴールデンウィーク中を除いて週1試合のペースで5/16まで12試合を戦います。そして再開はW杯終了後の7/17。夏休み中に2回、11月に1回ミッドウィークに試合のある日があるものの、後はほぼコンスタントに週1試合ペース(ただし9月と10月に1週ずつブレイクあり)で12/4の最終節まで戦い抜くことになります。またG大阪が天皇杯で優勝した場合に出場権がサンフレッチェに回ってくるACLは2/23,24に開幕。3月に3試合、4月に3試合(いずれもミッドウィーク)を戦って、グループリーグを突破した場合には5/11,12にラウンド16を戦います。つまり、例年なら宮崎キャンプをやっている時期に最初の公式戦を戦い、その後5月の半ばまでの13週間に19試合を消化すると言う超ハードスケジュール。そして仮にベスト8に進出すると、9月から10月半ばまでは毎週水曜日にACLかナビスコ杯がある、と言う強行日程が待っています。もしACL出場権を取れたなら、チームを例年より早めに仕上げ、しかも若手も育てて選手をローテーションしながら戦わなければとてもやっていけないのではないでしょうか?(カレンダーを作ってみましたので、参考にしてください。)
<09.12.16> サンフレッチェは昨日、柏木陽介選手の浦和への移籍を発表しました。柏木はサンフレッチェユースから2006年にトップ昇格。ペトロヴィッチ監督の就任とともにレギュラー格となり、1年目からリーグ戦17試合に出場しました。また翌年は主力としてリーグ戦31試合に出場しただけでなく、U-20代表の中心選手としてU-20W杯で大活躍。その後U-22代表にも選ばれて、北京オリンピック出場権獲得に貢献しました。しかし翌年は怪我もあってあまりパフォーマンスが上がらず、北京五輪代表からも落選。31試合出場4得点と言う成績こそ残したものの不完全燃焼に終わります。そこで今年はシーズンオフからしっかりとコンディションを調節し、出場停止の1試合を除く全試合に先発出場してチームで2番目に多い8ゴール。チームの4位進出の原動力となりました。浦和はフィンケ監督の元でチーム改造を進めており、そのサッカーを実現する重要なピースとして獲得したものと思われます。
 柏木には2007年のオフ以来他クラブからのオファーが舞い込んでいましたが、これまでは広島への愛情やペトロヴィッチ監督への恩義が上回って残留を選択していました。しかし複数年契約の提示を受け付けず単年契約を選んでいたように、以前から移籍指向は明白。望んでいた海外移籍のオファーはなかったものの、浦和でのプレーに新たな可能性を見いだしたのだろうと思います。今週の「サッカーマガジン」でも書かれているように「多くの実りある経験のできそうな広島に残留した方が、成長は果たされるだろう」とは私も思うことなのですが、しかしそれも彼自身の選択。自分の生きる道に責任を取れるのは自分自身しかない以上、外からとやかく言う必要もないでしょう。彼の移籍はサポーターの一人として残念ではあるのですが、ここで移籍を決断したことを後悔しないよう頑張って欲しい、と思います。
<09.12.15> サンフレッチェは昨日、川崎FのMF山岸智選手を期限付き移籍で獲得した、と発表しました。山岸はジェフ市原のジュニアユース、ユースを経て2002年に市原入り。翌年から指揮を執ったオシム監督の元で急成長し、2006年と2007年にはリーグ戦全試合に出場するなど千葉の中心選手として活躍しました。またその間には日本代表にも選出され、2006年と2007年にはアジアカップ予選と本大会、昨年はW杯予選にも選ばれています。そして昨年から川崎Fに移籍して29試合に出場したものの、外国人選手に押し出される形でポジションを下げて左SBとしてプレーすることが多くなり、今年は試合出場自体が激減。終盤にはベンチ入りもできなくなるなど不本意なシーズンを送ることになりました。来季ACLを戦う川崎Fにとっては貴重な戦力だったものと思われますが、自分の得意なポジションで試合に出たい、と言う本人の意思を無視できなかったということでしょうか。広島としても違約金を払うことなく獲得できると言うことで、非常に「お得な買い物」だ(と言うか「借り物」ですが)と言えるでしょう。山岸はサイドアタッカーだけでなく中盤の真ん中やFWもできるユーティリティー性を持ち、何よりオシムサッカーを熟知していると言うことで、サンフレッチェのサッカーとの親和性はきっと良いはず。来季に向けて、良い補強ができたと言えるでしょう。
<09.12.15> 中国新聞によると昨日は4人が契約更改に臨み、槙野、高萩、高柳には来季からの3年契約をオファーしたのに対し、佐藤昭には2年契約の2年目が提示された、とのことです。これまでサンフレッチェでは複数年契約を結ぶ場合2年契約がほとんどでしたが、槙野、高萩、高柳は「中長期的に見て柱になると考えている」(織田強化部長)と言うことで3年契約を提示したとのこと。FIFAの基準に合わせた新しい移籍制度になった中で、若手の主力を簡単に失わないための新しい方向性だと思われます。
 一方佐藤昭ですが、今季はレギュラーとしてスタートしたものの4月に右ひざを負傷。復帰後も中林の壁を越えることができず、逆に天皇杯では敗戦に結びつくミスをするなど不本意なシーズンに終わりました。同じく中国新聞の記事によると大分の西川にオファーを出しているそうなので、来季のGKはますます厳しいポジション争いが待っている、と言えそうです。
<09.12.14> 昨日、Jユースサンスタートニック杯の2回戦が吉田サッカー公園で行われ、サンフレッチェユースが劇的な同点弾からPK戦で勝利し、準々決勝に進みました。この日のメンバーは、GK:大森、DF:宗近、浅田、森保翔、MF:宮本、中山、茶島、大崎、越智(→元田45分)、砂川(→水頭96分)、FW:井波。広島は低めの位置にブロックを作って速攻を仕掛けてくる、と言う川崎Fのやり方にかなり苦戦したようで、前半33分にDFがボールを奪われ速攻から可児に決められ先制点を許してしまいました。しかしその後アグレッシブに攻めて後半32分に中山のFKに宗近が合わせて同点に追いつき、そのまま前後半10分の延長戦に突入しました。しかし延長後半2分、一瞬の隙を突かれて再び可児に決められ1-2。その後広島は、前線に宗近を上げてパワープレーを仕掛けます。お互い激しい戦いを繰り広げながらロスタイムとなり、川崎ゴール前に放り込まれたボールを宗近が落としたところで大崎が押しつぶされます。PKの判定で、ポイントにボールを置いたのは大崎。強烈な重圧の中「これを決めるのがエースストライカー」と自らに言い聞かせた大崎が思い切って蹴り込んで、ラストプレーで同点に追いつきました。そしてPK戦では先攻の広島が5人すべてゲットしたのに対して川崎は1人が外し、スコアは5-3。信じられないようなドラマチックな展開で、サンフレッチェユースが勝利を挙げました。次の試合は、昨年も準々決勝で対戦して2-0から逆転負けを食らった東京V。12/20(日)午後1時から、鳥栖のベストアメニティスタジアムで行われます。
<09.12.13> 中国新聞の記事によると、昨日槙野、佐藤昭らが本通りで「サンフレッチェクラブ」の入会を呼びかけたそうです。記事によると現在のクラブ会員は1万9千人。2003年には3〜4千人程度だったことを考えるとかなり増えてはいるのですが、目標とする2万人突破のためには「申し込み方法の浸透は今一つ」なのだそうです。確かに改めてオフィシャルホームページを見てみると、サンフレッチェクラブそのものについての説明はなく、試合速報の画面に出てきたときに「サンフレッチェクラブ入会」のボタンを押してe-Vpointのページに行くしかありません。またイヤーブックには問い合わせの電話番号が掲載されているだけですし、Assistや紫熊倶楽部には案内すら載っていません。昨日の街頭受付では2時間で17件の申し込みがあったそうですが、案内が浸透すればもっと入ってくれる人は多いはず。選手による呼びかけも重要ですが、むしろもっと宣伝することと入会しやすいシステムにすることが大切なのではないでしょうか?
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