3/15〜3/21のSANFRECCE Diary


<09.3.21> Jリーグ第3節はアウェイで鹿島アントラーズとの対戦です。
 2年連続チャンピオンの鹿島はゼロックススーパーカップでG大阪を一蹴。開幕戦も浦和を下して3連覇に向けて順調なスタートを切ったか、に見えましたが、しかしACLの初戦で水原三星に大敗するとJリーグ第2節でも新潟に不覚を取っています。ここまでの今季の成績は次の通り。
SC ○3-0 G大阪 【鹿】興梠、マルキーニョス、野沢
1H ○2-0 浦和  【鹿】野沢、マルキーニョス
ACL1 ●1-4 水原  【鹿】マルキーニョス、【水】リ・ウェイフェン、エドゥー、ホン・スンハク、パク・ヒュンベム
2A ●1-2 新潟  【鹿】岩政、【新】矢野、ペドロ・ジュニオール
ACL2 ○2-0 上海  【鹿】野沢、大迫
 連敗中は選手のプレーは全体的に精彩を欠き、チームの雰囲気は最悪だったとのこと。そんな中で迎えた上海とのホームゲームは、敗れればACLのグループリーグ突破は絶望的になると言う試合でした。しかしそこで監督は先発3人を入れ替えると言う荒療治を施し、相手に退場者が出たこともあって3試合ぶりに公式戦勝利を飾りました。そしてその鍵となったのが、久々の先発だった小笠原。彼がピッチの中央にいることによりチームが落ち着き、鹿島らしいサッカーが復活しました。苦しいときに立て直せることが強いチームの条件だとすれば、鹿島はまさにそう言うチームなわけで、明日はチャンピオンらしい姿で広島の前に立ちふさがるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、前節は「勝てる試合」を自滅のような形で失ってしまいました。自分たちのサッカーができていたのに負けてしまったことで、自信を失うことになっていないかどうか。明日の試合はそこが一番のポイントと言えそうです。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

ミキッチ            服部

     柏木    高萩

        佐藤寿

SUB:中林、盛田、中島、李、高柳、楽山、平繁
 鹿島との対戦は昨年のスーパーカップ以来ですが、あの試合でも途中までは鹿島の「強さ」に押されてなかなか自分たちのサッカーができませんでした。しかしそれをはね返して勝てたのは、選手一人一人の頑張りとチーム全体で戦う気持ちがあったからだと思います。昨年1年間の戦いとキャンプを通じてチームが成長し、開幕戦勝利で「戦える」と言う手応えを感じていたのだろうと思うのですが、しかしそこで自信が過信になってしまってはいけないし、敗れたことで落ち込むこともないと思います。広島は、あくまでJ1では17番目のチーム。大事なことは、チャレンジャーとしての気持ちを失わないことです。明日は相手の胸を借りるつもりで、思い切ってぶつかって行って欲しいと思います。
<09.3.20> プレスリリースによると、4/4に行われるG大阪戦のアウェイ応援ツアーの受付が明日から始まります。日程は、朝5時20分に広島西飛行場、5時50分に広島駅新幹線口に集合し、午後1時からのG大阪戦を観戦して夜8時半に広島駅、9時に広島西飛行場に戻ってくる予定です。料金はバス代、チケット代込みで大人11,000円、小中学生9,500円。サンフレッチェクラブ会員はそれぞれ2,000円引きとなっています。募集人数はバス4台分140名となっていて余裕がありますが、近場のアウェイと言うことですぐに埋まる可能性もありますのでご予約はお早めに。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アウェイ応援バスツアー」係(082-240-3447、10:00〜19:00受付)までで、〆切は3/29(日)となっています。
 一方、サポーターグループURSUSもバスツアーを企画しています。朝4時に広島西飛行場、4時半に広島駅新幹線口を出発し、それぞれ夜10時と10時半に戻ってくるという予定で、小谷SA、福山SAなど途中のSA、PAでの乗り降り可能です。料金はチケット代別で一般5,500円、22歳以下4,000円。〆切は3/25(水)ナビスコ杯浦和戦までとなっています。お申し込み、お問い合わせ等はURSUSホームページを御覧下さい。
<09.3.19> サンフレッチェは昨日、遊佐克美選手がツエーゲン金沢に期限付き移籍する、と発表しました。遊佐はユース出身で、2007年にトップに昇格し、U-20代表候補にも選ばれました。そして5/9のナビスコ杯G大阪戦で初出場し、ナビスコ杯準々決勝鹿島戦、リーグ戦最終節のG大阪戦でもアグレッシブなプレーを披露してブレイクを予感させました。しかし昨年は結局出場機会はなく、今年もベンチ入りのチャンスもつかめていませんでした。ツエーゲン金沢は「石川からJリーグへ、石川から世界へ」を合言葉にプロを目指しているクラブで、北信越リーグ1部に属しています。昨年までは元広島の木村達朗、中尾真那が所属していて、2007年の天皇杯では熊本、刈谷のJFL勢を破って3回戦に進出すると言う結果も残しました。しかし昨年は結局リーグ3位で地域リーグ決勝大会にも進出できず、チーム内のゴタゴタもあって選手が大幅に入れ替わっています。広島出身の上野展裕氏が監督に就任し、木寺も獲得して再スタートを図ろうとしていると言うことで、遊佐には期待するところが大きいのではないでしょうか。金沢は環境も違って大変だと思いますが、JFL昇格を目指して頑張って欲しいと思います。
<09.3.18> 先週発売の「紫熊倶楽部」4月号(Vol.134)の表紙は森崎和、槙野の両選手で、インタビュー記事もこの2人のものとなっています。まず巻頭で登場するのは森崎和幸選手。「過去最高」と言えるシーズンは全試合でフル出場した2005年。1ボランチとしてチームを操り、リーグ7位と言う成績に貢献しました。しかしその翌年にオーバートレーニング症候群を発症し、その後チームの降格などの苦しみも経験。昨年はJ1復帰に中心的な役割を果たしたものの、本当に「自分の誇り」を取り戻すには至っていない、と言えます。「今年をプロ生活で最高のシーズンにしたい」と言う思いと、そこに向けてのキャンプでの戦い。チームを勝たせることはもちろんのこと、ボランチとしてJナンバー1の地位を築きたい、と言う決意を語っています。
 Match Reportは開幕の横浜FM戦。これにトルコキャンプ終盤から宮崎キャンプまでのキャンプレポートが続きます。連載「スタッフたちのガンバロウぜ」には強化部マネージャーの坂田康彰さんが登場。チームを支える裏方としての仕事の難しさ、そして面白さを語っています。
 下部組織レポートの最初の記事は、「サンフレッチェユース14期生を送る会」のレポートと、U-18代表候補に選ばれた4人の紹介。ジュニアは6年生の卒団式、ジュニアユースはJFAプレミアカップについて書いています。またスクールレポートでは、サッカーを楽しむレディーススクールを紹介しています。
 後半のインタビューに登場するのは槙野智章選手。2/9のスリベン戦での怪我のシーンから始まって、チームを外から見続けたトルコキャンプ終盤、そして宮崎キャンプ。痛みを抱えながらも川崎戦から試合に復帰し、開幕戦に出場するまでの過程、そしてその中での槙野自身の思いを語っています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINT、広島県内主要書店、広島ゆめてらす、ジュンク堂池袋店などで発売中です。
<09.3.17> 昨日サテライトリーグの初戦が吉田サッカー公園で行われ、ファジアーノ岡山に1-3で敗れました。広島のメンバーは、GK:中林、DF:横竹、中島(→丸谷77分)、盛田、MF:橋内、李、岡本、楽山、清水、高柳(→久保66分)、FW:平繁。対する岡山は、真子、玉林、大島、植田、田所、三原、竹田、臼井、小林優、出井、関口。得点は前半22分に小林優(PK)、44分に出井、後半20分に臼井、37分に楽山でした。
<09.3.16> 快晴のビッグアーチに20,312人を集めて行われたホーム開幕戦は、2-3で痛い逆転負けを喫しました。
 サンフレッチェは前節から高萩を入れ替えて、次のメンバーで戦いました。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和
      (→高柳66分)
ミキッチ            服部(→楽山79分)

     柏木    高萩(→平繁77分)

        佐藤寿

SUB:中林、盛田、中島、李
 対する大宮は、GK:江角、DF:塚本、冨田、マト、波戸、MF:金澤、新井、藤本、橋本、FW:藤田(→渡部88分)、石原(→市川63分)、と言うメンバーでした。先制点は広島で、3分にDFラインからのロングボールで高萩が抜け出し、服部のクロスをシュート。ボールは当たり損ないでしたがポストに当たってネットに転がり込みました。
 その後は両チームともボールを奪ったらすぐに前に運んでシュートと言うシーンが続きます。12分には石原がペナルティエリアの外でボールを受けると反転してシュート。15分には中盤で奪われたボールを繋がれて最後は波戸がシュートしましたが上に外れます。21分には右サイドから持ち込んで柏木のヒールパスで抜け出した佐藤寿がシュートしましたが、GKに当たってしまいます。23分には新井のミドルに藤田が飛び込みましたが佐藤昭が素晴らしい反応で弾きます。そして33分には服部のロングボールを高萩が折り返し、佐藤寿が胸トラップしたところを倒されてPKを得ます。ボールを持ってペナルティスポットに向かったのは槙野。後ろ向きに構えて走り出すキックでGKの体制を崩したものの緩く蹴ったボールを足に当ててしまい、追加点のチャンスを逃します。逆に40分には森脇が波戸を倒してPKを与えてしまい、マトに決められて同点に追いつかれて前半を折り返しました。
 後半は立ち上がりから広島ペース。4分にはミキッチの突破からの鋭いクロスを森脇が頭で叩き込み、先制点を奪います。そしてその後もミキッチのシュートや佐藤寿のシュートなど、何度も大宮ゴールを脅かします。大宮は低い位置で構えてボールをはね返すだけで、広島が自在にボールを動かして攻めるシーンが続きます。14分には槙野の突破から柏木がループ気味に狙いましたが、江角が反応して弾き出します。16分にはカウンターから石原が決定的なシュートを放ちましたが、佐藤昭が横っ飛びでセーブします。24分には服部のクロスに飛び込んだ佐藤寿が後ろから押されたように見えましたがノーホイッスル。25分にも広島の波状攻撃から佐藤寿が倒されましたが、またも笛はありません。逆に27分、ストヤノフのボールがカットされて一気にゴール前に運ばれ、藤田のパスを受けた市川がフリーで決めて、同点に追いつかれてしまいました。
 続いて34分には大宮左からのCKをマトに決められ、リードを許します。その後広島はボールを繋いで何度も攻め込みましたが大宮の白い壁を崩せず、ロスタイムの佐藤寿のシュートもバーに阻まれそのまま敗れました。
 試合後に大宮の藤本選手は「いい試合をして負けることはあるし、悪い試合して勝つこともある。今日は、後者だった...今日勝ててよかった。とにかく初勝利なので、ホッとした」と語っていますが、これは文字通り取って良いでしょう。試合は大宮の流れの時間帯もあったものの、全体を通してほぼ広島ペース。自在にパスを繋ぎ、DFラインから攻撃参加する広島の選手を捕まえきれず、大宮の選手は引いて守るしかありませんでした。また2点取ったシーン以外にも何度も相手の守備を崩して、決定的なシュートを放っていました。もしサッカーの勝敗が判定で決まるものならば、あるいは美しさで勝負するものならば、広島が勝ったと言って良いでしょう。内容だけならば、広島が上だったと言っても決して負け惜しみではないと思います。
 しかし、残念なことにサッカーは点を何点取ったかで勝敗を決めるスポーツ。広島が2点しか取れなかったのに対して、大宮が3点取ったと言うのは動かしがたい事実です。足に掛かっているかどうか微妙だったPKであろうが、ちょっとしたマークミスから取られた点であろうが、1点は1点。美しく崩して取った1点との価値の差はありません。せっかく苦労して取った見事な得点を、つまらないミスで失ってしまったと言うのが、昨日の広島の現実なのです。普通にやれば勝点3を取っていた試合で0になってしまったと言う結果を、真摯に受け止めなければならないのです。
 個々のミスは、問題ではないと思います。パスミス、マークミス、シュートのミス。誰がミスを犯したかと言うことではなく、チーム全体で失点を防げなかったこと、ミスを取り返せなかったことが問題なのです。我々が今年戦っているのはJ1のリーグです。最後の最後に勝点の1つ、得失点差の1つが優勝や降格に決定的な意味を持つリーグなのです。そこで勝ち抜くためには、負け試合を引き分けに持ち込み、イーブンな流れを勝ち試合に持って行き、そして勝てる試合では確実に勝点3を取るしたたかさが必要なのです。この敗戦から学ぶのは、自分たちの甘さであると同時に、苦しい試合でも逆転で勝った大宮のしぶとさなのだろうと思います。J1に復帰して初めて味わった強烈な洗礼から得た経験を生かすことが、今のサンフレッチェにとって最も大事なことなのではないでしょうか。

速報ブログ 前半 後半
日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評 コーナーフラッグ
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<09.3.15> 中国新聞と携帯サイトによると、グロインペイン症候群で開幕戦を欠場した高萩は「痛みは特にない。感覚も問題ない」と語っています。先発出場になるかどうかは分かりませんが、ベンチ入りは間違いないものと思われます。
 今日の試合会場は広島ビッグアーチで、午後2時キックオフ。イベントとしては、U-9とU-12による「サンフレッチェカップ」が9時から。前座試合「フォリアチャレンジ」は11時20分から行われます。選手サイン会は午後1時20分からで、10時半からメイン側おまつり広場で500名様に抽選券を配付します。またおまつり広場では「スカパー!キャンペーンブース」「フェイスペイント」「メッセージ記入コーナー」等も行われます。更に午後1時からは「海田鼓童子による“和太鼓”の披露」が予定されています。場内の賑わいイベント広場では「キックターゲット&キックスピード」が11時半から。「バルーンアート」が12時から行われます。そして選手入場時には安芸高田市から来た毛利武者のほら貝が鳴り響くことになっています。
 先着10,000名の来場者には「WE FIGHT TOGETHERフラッグ」をプレゼント。会員限定プレゼントは今年も「プレミアム選手カード」で、今回はペトロヴィッチ監督となっています。試合会場限定グルメは「ええじゃん鍋」500円で、限定300食をメイン側おまつり広場特設ブースで9時から提供します。スタジアムは無料駐車場が用意されていますが台数が少なく混雑が予想されますので、なるべくシャトルバスやアストラムラインを使ってご来場下さい。
 今日のテレビ放送は、BS-iとスカパーch363、及びスカパーe2のch301(TBSチャンネル)で生放送が予定されています。またブログで速報をしますので、スタジアムに行けない&テレビを見れない方はそちらをご覧下さい。
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