3/8〜3/14のSANFRECCE Diary


<09.3.14> 明日はホーム開幕戦を大宮アルディージャと戦います。
 大宮は昨年もまた残留争いに巻き込まれ第29節には17位に沈んでいましたが、その後の5試合を3勝2分けと無敗で駆け抜け12位でフィニッシュしました。2005年にJ1に昇格して以来、毎年ぎりぎりで残留してきたと言うのはある意味すごいのですが、しかしチームとしての安定感に欠けるのも確か。そのような状況を打開すべく監督をチャン・ウェリョン氏に交代し、縦に速いサッカーを目指してチーム作りを進めてきました。そして開幕戦では藤田、市川のツートップにボランチに新井、DFラインにマトと新戦力を積極的に起用。スコアレスドローに終わったものの、清水と互角以上の戦いをして見せました。ただ、デニス・マルケスや小林慶ら主力に離脱者が多いことも合って、チームとしての熟成はまだこれから。明日はアウェイゲームということもあるので、まずは後ろを固めて速攻を狙う、と言う戦い方で来るのではないか、と思われます。
 対するサンフレッチェは、開幕戦では昨年通りのパスサッカーで横浜FMに快勝して好スタートを切りました。森崎浩、高萩、桑田の離脱で不安視されたトップ下も、高柳が良い働きを見せて立派に「代役」を果たしました。高萩は今週は練習にフルに参加して、コンディションに問題が無いことを示していたとのことですが、ただ高柳も清水も好調を維持しているそうなので、「ツーシャドウ」の一角に誰を起用するか、がポイントとなりそうです。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和

ミキッチ            服部

     柏木    高柳

        佐藤寿

SUB:中林、盛田、中島、楽山、高萩、清水、平繁
 2003年のJ2での初対戦以来、大宮との相性はずっと良かったのですが、2年前に終了間際の失点で0-1で敗れて完全にお尻に火がつき、J2降格に至ってしまった、と言う過去があります。大宮は手ごわい相手には違いありませんが、J1に残留し上位進出を狙うためには絶対に負けてはいけない相手。明日は広島らしいサッカーを展開して、勝点3を取って欲しいと思います。
<09.3.13> プレスリリースによると、オフィシャルDVD「2008シーズン・イヤーDVD ALL FOR J1」の通常版の販売が始まりました。あの屈辱の降格から天皇杯、トルコキャンプ、スーパーカップ、そして昇格と優勝を勝ち取ったJ2での戦いの軌跡を、チーム専用カメラによる初公開映像等も含めて紹介。サポーターなら必見の、そして見れば必ずあの時の感動が蘇る158分間となっています。通常販売の開始は明後日3/15(日)で、オフィシャルショップV-POINTとオフィシャルネットショップe-VPOINT、ホームゲーム会場の他、デオデオ各店でも扱っています。価格は5,775円ですがV-POINTとホームゲーム会場ではサンフレッチェクラブ会員は10%引きとなっています。こういうものは「そのうち買おう」と思っているといつの間にか売り切れていたりする(そして一度無くなったら二度と再販されない)ものなので、少しでも見たいと思っている人は早めに手に入れることをお勧めします。
<09.3.12> プレスリリースによると、日曜日に予定されているホーム開幕戦の大宮戦のサポーターズシート(ホームゴール裏)のチケットが、大人、小中高生ともに完売となったそうです。私の記憶が確かなら、ビッグアーチでどこかの席が完売になると言うのはJリーグ開幕時を除けば初めてではないでしょうか。2年ぶりのJ1での戦いということで、サポーターの期待の高まりを示しているものと思われます。ただ、Jリーグのホームページによると販売状況は40%程度。バックスタンド自由席と指定席、及びビジターシートはまだ残っているようですので、見に行きたい人はお早めにお買い求めください。
<09.3.12> 日本サッカー協会は3/17〜3/23に行われるサニックスカップに参加するU-17日本代表を発表し、サンフレッチェユースから宗近が選ばれました。今回選ばれたのは次の22人。
【GK】嘉味田(神戸ユース)、渡辺(新潟ユース)
【DF】中島(青森山田高)、内田達(G大阪ユース)、望月(鹿島ユース)、キローラン(東京Vユース)、
    宗近(広島ユース)、岡本(浦和ユース)、夛田(C大阪U-18)、内田恭(磐田ユース)
【MF】小林(東京Vユース)、宮崎(大宮ユース)、土居(鹿島ユース)、小島(前橋育英高)、
    田中(三菱養和ユース)、大本(鳥栖U-18)、堀米(甲府ユース)、幸野(アカデミー福島)
【FW】小牟田(前橋育英高)、杉本(C大阪U-18)、宮市(中京大中京高)、小野(横浜FMユース)
 この年代別代表は昨年アジア大会を勝ち抜いていて、今年10/24からナイジェリアで行われるFIFA U-17ワールドカップへの出場が決まっています。この大会は「本番」に向けてのチーム再構築のスタート。宗近にはぜひ生き残って欲しいものです。
<09.3.11> 日本サッカー協会は昨日、3/15〜19に行われるトレーニングキャンプに参加するU-18代表候補メンバーを発表し、サンフレッチェユースからは大森と森保翔が選ばれました。今回選ばれたのは次の25人。
【GK】金谷(G大阪ユース)、大森(広島ユース)、川浪(柏U-18)、八木(鹿島ユース)
【DF】坂井(新潟医療福祉大)、田中(日体大)、岡(横浜FMユース)、阿部(FC東京U-18)、
    茨田(柏U-18)、森保翔(広島ユース)、扇原(C大阪U-18)、寺岡(神戸ユース)
【MF】六平(中央大)、佐々木(京産大)、田口(名古屋)、菊地(湘南)、
    加藤大(三菱養和ユース)、古田(札幌ユース)、風間(清水商高)、谷口(大津高)
【FW】住田(大分)、南條(阪南大)、永井(C大阪U-18)、石川(日大高)、
    赤崎(佐賀東高)
 2月のトレーニングキャンプのメンバーからは松井友(広島工高)、宮城(具志川高)、松井奏(富山一高)、岩崎、松本(大津高)、前田(金光大阪高)、加藤大介(静岡学園高)、木村、西澤、皆川(前橋育英高)、上村(佐賀東高)、福村(大阪桐蔭高)、福ヶ迫(中京大中京高)、佐藤(草津)、竹内(清水)、磯村(名古屋)、大崎、茶島(広島ユース)、矢田(名古屋U-18)、高木(東京Vユース)、大目(神戸ユース)、椎名(青森山田高)、服部(国士舘高)、吉原(福岡U-18)が外れ、阿部が新たに選ばれました。前回のキャンプでは可能性のある選手をまとめて見る、と言う感じでしたが、今回はメンバーが半分程度に絞り込まれています。この年代は「U-20W杯2011を目指す」と言うことで、本番はおそらく来年のアジア予選。それまで頻繁にメンバーを入れ替えながら、チーム作りを進めることになるのではないでしょうか?
<09.3.10> 今年のサテライトリーグは、広島はF組でC大阪、岡山、大分と戦うことになります。(因みに福岡、鳥栖、愛媛等は参加しない模様。)予定されている日程は次の通り。

開催日kick off対戦相手競技場
3/16(月)14:00ファジアーノ岡山吉田サッカー公園
4/5(日)14:00大分トリニータ吉田サッカー公園
4/12(日)14:00大分トリニータ大分スポーツ公園サッカーラグビー場A
6/8(月)14:00セレッソ大阪吉田サッカー公園
8/23(日)16:00セレッソ大阪南津守さくら公園スポーツ広場
9/27(日)14:00ファジアーノ岡山未定

入場は全試合無料です。
<09.3.9> 昨日JFLのガイナーレ鳥取と練習試合を行い、2-1で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:中林(→原45分)、DF:横竹、中島(→遊佐45分)、盛田(→丸谷45分)、MF:橋内、岡本、李、楽山、清水、高萩(→久保45分)、FW:平繁。日本海新聞などによると開幕を控えた鳥取は主力を出したらしく、前半は何度もチャンスを作ったそうです。先制点は鳥取で、前半15分にGKからのボールを吉野、冨山とつなぎ、クロスのクリアミスがオウンゴールとなりました。その後も鳥取の速攻などでピンチになったようですが、何とか凌いで前半を折り返しました。そして後半は広島ペースとなり、9分に右サイドを崩して岡本のゴールで同点。38分には右サイドからのクロスに橋内が合わせて勝ち越し、そのまま逃げ切りました。中国新聞によると高萩が3週間ぶりに実戦でプレーしたらしく、痛かった部分は「気にならない」と復調を確認した、とのこと。ただ大宮戦での出場については「無理なら無理と言うつもり」だそうで、出場は今週の練習の様子を見て決めることになりそうです。
<09.3.8> 昨日日産スタジアム開幕戦を戦ったサンフレッチェは、先制点を許したもののその後怒濤の攻撃で4点をゲット。横浜FMの反撃を1点に抑えて幸先良いスタートを切りました。
 森崎浩、高萩不在のトップ下には高柳を起用し、次のメンバーで臨みました。
        佐藤昭

    森脇 ストヤノフ 槙野

      青山 森崎和
      (→中島84分)
ミキッチ(→楽山87分)     服部

     柏木    高柳(→盛田70分)

        佐藤寿

SUB:中林、李、清水、平繁
 対する横浜FMはルーキー渡邊が先発で、GK:榎本、DF:栗原、松田、中澤、MF:清水、長谷川(→坂田45分)、小椋(→山瀬功45分)、田中、FW:狩野、渡邊、兵藤(→金68分)。ファーストシュートは広島で、前半2分にミキッチが右サイド深い位置からマイナスのパス。柏木がスルーして服部がシュートしたものの大きく上に外れます。逆に3分、右サイドからの清水のクロスを兵藤が繋ぎ、狩野のヘッドの落としを渡邊が決めて先制点を許してしまいました。
 その後も8分に横浜のクロスに慌てるなど緊張感が見えましたが、しかし徐々に立て直すとストヤノフのロングボールを中心に反撃を開始します。15分のストヤノフのFKからの決定機は相手が必死のクリアで凌がれたものの、19分にミキッチの突破から得たCKを得ます。ミキッチのボールを森崎和が後ろに戻し、深い位置からストヤノフがクロス。これを槙野が中澤のマークを外して頭で叩き込み、同点に追いつきました。続いて24分には青山の左オープンスペースへのスルーパスを服部が横パス。青山がスルーした先で待ちかまえていた佐藤寿が素晴らしいシュートを叩き込んで、2点目を奪いました。
 その後横浜が攻め込んで来たもののしっかりと受け止め、ボールを繋いで相手のスキをうかがいます。そして38分、ロングボールで抜け出したミキッチがGKもかわして突破し、右からのクロスを佐藤寿がキープ。高柳のボールを受けた柏木が決めて、点差を2点に広げます。前半終了間際に森脇のバックパスがあわやオウンゴール、と言うシーンもありましたが逆にカウンターからビッグチャンスを作る、と言うシーンもあって、優勢を保って前半を折り返しました。
 1点を先制しながらも広島ペースと言う状況を打開するため、木村監督は狩野、兵藤をボランチに下げて山瀬功、坂田を投入してきます。そして前からの圧力をかけてきましたが、しかし先に点を取ったのは広島でした。青山のスルーパスで飛び出した佐藤寿が倒されて得たペナルティエリアすぐ外からのFK。壁の並びとGKの位置をよく見たストヤノフが、柔らかなキックで壁を越えて狙います。意表を突かれたGKは一歩も動けず、ボールはそのままゴールネットを揺らしました。
 その後横浜は松田を中盤に上げて、リスクを冒して攻め込んで来ます。13分の狩野のシュートはサイドネットを叩き、21分の山瀬功のドリブルからのシュートも枠外に外れます。24分にはCKから栗原に決められリードが2点になり、横浜の勢いが増します。サンフもカウンターから何度かチャンスを作り、25分には佐藤寿のクロスに槙野。24分には柏木のシュートや森崎和のヘッドが横浜ゴールを襲いましたが、榎本が必死のセーブで追加点を許しません。ペトロヴィッチ監督が盛田、中島を守備要員として投入して、ゴール前を固めたため横浜の攻撃も息切れ。終了間際には相手コーナーフラッグ際でキープして時間を使い、相手に隙を見せずに逃げ切りました。
 久々の、そして待ちに待ったJ1でのリーグ戦と言うことで、立ち上がりはかなり硬くなっていたように思います。前半3分のシーンはその典型で、何でもないクロスを繋がれてあっさり失点してしまいました。人数が揃っていたにも関わらずしっかりとマークに付くことが出来ず、決定的なところで相手をフリーにしてしまうと言うミス。一昨年、降格に至った一つの原因である「安い失点」をしてしまったわけです。しかし、そこで下を向かずにしっかりと自分たちのサッカーをしたこと、そしてその結果として同点、逆転へとつなげて行ったことは、チームとしての成長だと言えます。後半、相手の高い位置からのプレスにボールを繋げず守り一辺倒になってしまったのは反省点ではありますが、しかしそれも緊張感があったから。特に経験の浅い佐藤昭がボールを繋ぐことができなくなってしまったのを全員でカバーして、相手に決定機を許さなかったのは大きかったと思います。反省点はいくつかあるもののそれらはいずれは解決できる。選手たちが相手を怖れることなくしっかりと自分たちのサッカーを貫けるなら点は取れるし、仮に劣勢になってもしっかりと立て直すことが出来る、と言うことを示すことができました。昨日の試合ではミキッチ、中島が存在感を見せてチーム力が上積み出来ていることが分かりましたし、高萩の代役として出場した高柳もしっかりと役目を果たしました。昨年、J2で圧倒的な力を見せて優勝した広島が、J1でも出来ることを改めて示した。それがこの試合の収穫だった、と言えるのではないでしょうか。

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