4/19〜4/25のSANFRECCE Diary


<09.4.25> 明日の第7節は、ホームに川崎フロンターレを迎えます。
 川崎はリーグ戦はサンフレッチェと勝点差なしの10位ですが、AFCチャンピオンズリーグでは2試合を残してグループリーグ突破を決めています。これまでの公式戦の戦績は次の通り。
1H △1-1 柏   【川】鄭、【柏】菅沼
A1H ○1-0 天津  【川】レナチーニョ
2A ●1-2 神戸  【川】鄭、【神】須藤、松橋
A2A △1-1 浦項  【川】寺田、【浦】キム・ジェスン
3A △1-1 千葉  【川】ジュニーニョ、【千】谷澤
4H ○3-1 名古屋 【川】ヴィトール・ジュニオール、谷口、鄭、【名】マギヌン
A3A ○5-0 セントラルコースト 【川】鄭、谷口、ジュニーニョ、中村、レナチーニョ
5A ●0-1 清水  【清】岡崎
6H ○3-1 大宮  【川】鄭、谷口、ジュニーニョ、【宮】石原
A4H ○2-1 セントラルコースト 【川】ジュニーニョ、レナチーニョ、【セ】シモン
ACLでは3勝1分けと好調なフロンターレですが、リーグ戦では引いた相手を崩せない試合が続いて第5節終了時点では13位。そして前節大宮戦の前半はそのままの流れで、不用意な失点でリードを許して前半を折り返しました。しかし後半、選手交代をきっかけにして攻撃的姿勢を強めて後半17分に追いつき、更に終了間際に2点を追加して突き放して今季2勝目を挙げています。これまでは守りを固める相手に苦労してた川崎Fですが、今節の相手はリーグ有数の攻撃的なチーム・広島と言うことで、打ち合いを期待して乗り組んでくるに違いありません。
 対する広島は、前節は2点のビハインドを追いついて貴重なアウェイでの勝点を取りました。ただ、問題はGK。佐藤昭は長期離脱が濃厚ということで、先発が中林で控えは原、と言う体制で行くしかありません。と言うことで、メンバー予想は次の通り。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山 森崎和

ミキッチ            服部

     柏木    高柳

        佐藤寿

SUB:原、横竹、中島、楽山、李、高萩、久保
 昨年もシーズン序盤は怪我人続出で苦しみましたが、代役として出た選手が成長してチーム力アップに繋げました。今年も森崎浩の穴を高柳の成長と柏木の充実で埋めて、チームを活性化しています。ここからGWに突入して2週間で5試合と言う過密日程となりますが、先発・控えを含めて選手全員の力で乗り越えて欲しいものです。
<09.4.24> 4/9の記事で「いまだに復帰の目処は立っていない」と書いた下田選手ですが、その後の経過が携帯サイトに出ていたので紹介します。3月末には「シューズを履いてステップ」を踏んでいた、と言う段階でしたが、4/17にはついにキーパー・グローブを付けてボールをキャッチする練習に入ったそうです。そして昨日の練習ではトレーナーが投げるボールを横っ飛びでキャッチする練習を行っていた、とのこと。ジャンプなどもしたそうですが「足へのリバウンドもなくいい感じ」(下田)だったそうです。「もちろん、感覚はまだまだ。今までなら反射的に反応できていたのに...以前よりも反応に時間がかかっていることは確か」ですが、それでもピッチに戻ってくる日が近づいていることは間違いないようです。
<09.4.23> 新潟戦で負傷した佐藤昭大選手が昨日広島市内の病院で再検査を受け、「右膝後十字靱帯断裂で1カ月間の加療後、再検査する」と診断されました。今のところ手術の予定はないものの、いずれにせよ長期離脱は避けられない見込みとなりました。ところで「右膝後十字靭帯断裂」と言うと、4年前の下田選手と同じ。あの時もやはり膝に力が入らないと言うことで退場し(因みに代わりに入ったのが佐藤昭で、これがデビュー戦だった)、後で「全治4ヶ月」と言う診断を受けたのでした。この時は意外に復帰が早く、4ヶ月後には日本代表にも選出されているのですが、ただ今から思えばここで無理をしたことが現在の長期離脱(直接の原因は左膝軟骨損傷)の遠因となっているのかも。後十字靭帯は切れていても歩くことはできるのでついつい無理をしたくなるものらしいのですが、ここは焦らずじっくりと直して欲しい、と思います。
<09.4.22> 遅くなりましたが「紫熊倶楽部」5月号(Vol. 135)を紹介します。トップ記事で登場するのは佐藤寿人選手。柏木、槙野を誘って行ったグアムでの自主トレから始まって、カリニッチに衝撃を受けたトルコキャンプ、圧倒された鹿島戦、そして10年ぶりの勝利となった浦和戦。シーズン序盤の戦いを振り返りながら、今季に向けての展望を語っています。
 マッチレポートは大宮戦、鹿島戦、浦和戦、G大阪戦。「PICK UP PLAYER」では中島選手と楽山選手を取り上げています。今月号から始まった「対戦相手との物語」では、新潟戦から千葉戦までの6試合のそれぞれについて、相手チームの注目プレーヤーと過去の印象的な対戦について紹介しています。
 「SIGMA REPORT」では、サンフレッチェの「設立準備室」時代からクラブを支えてきた営業部の福島陽子さんを取り上げて、サンフレッチェの歴史を振り返っています。これに続くのが、「ユースレポート」「ジュニアユースレポート」「ジュニアレポート」「スクールレポート」。「SIGMA SHORT NEWS」と「READER'S AREA」を挟んで、後ろのカラーページではミハエル・ミキッチ選手が登場しています。ここまでの試合でレベルの違いを見せつけている彼がなぜ広島に来ることを決めたのか。トップモデルの妻、ユプカさんとの話や戦争とサッカー、サイドへのコンバート、そしてサンフレッチェのサッカーについて。プライベートなことから今のプレーについて等、様々な思いを語っています。この後には、ホーム開幕戦のフォトレポートと、広島市在住のサポーターである林さん、木原さんのご家族を紹介する記事が続いています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円。ホームゲーム会場とV-POINT、e-VPOINTの他に、広島県内の大手書店と新宿の広島ゆめてらす、池袋のジュンク堂で発売中です。
<09.4.21> 今年のプリンスリーグU-18中国は先々週の末に開幕し、2試合を消化しました。このうち1部の結果は次の通り。
【第1節】
広島ユース 3-0 高川学園
広島皆実  6-2 西京
瀬戸内   2-1 作陽
広島観音  1-1 境

【第2節】
広島ユース 0-0 広島観音
広島皆実  0-0 瀬戸内
作陽    3-1 西京
高川学園  1-0 境
 この結果早くも全勝チームがなくなり、サンフレッチェユースは得失点差で2位になりました。
       勝点 勝 分 負 得失点差
1広島皆実   4   1   1   0     +4
2広島ユース  4   1   1   0     +3
3瀬戸内    4   1   1   0     +1
4作陽     3   1   0   1     +1
5高川学園   3   1   0   1     -2
6広島観音   2   0   2   0      0
7境      1   0   1   1     -1
8西京     0   0   0   2     -6
 なおユースの高川学園戦のメンバーは、GK:田村、DF:宗近、玉田、浅田、MF:元田、早瀬、茶島、水頭(→越智)、FW:大崎、砂川(→井波)、中山(→甲元)で、得点は茶島、砂川、大崎。また広島観音戦は、GK:田村、DF:浅田、玉田、宗近、MF:宮本(→水頭)、中山、茶島、元田(→森保翔)、大崎、砂川、FW:井波(→越智)、でした。
<09.4.20> 昨日、吉田サッカー公園で愛媛FCとの練習試合を行い、3-2で勝ちました。サンフレッチェのメンバーは、GK:原、DF:橋内、中島、西河、MF:楽山、李、丸谷、内田(→森保79分)、高萩(→岡本)、平繁、FW:久保(→清水45分)。得点は前半27分に平繁、後半4分に高萩、24分に平繁。愛媛の得点は前半にジョジマール、後半に千島でした。
<09.4.19> 昨日ビッグスワンで行われた第6節新潟戦は、GK負傷交代の後逆転されるなど苦しい展開となりましたが、後半に見事な反発力を見せて2点差を追いつき勝点1ずつを分け合いました。
 怪我の盛田に代わって森脇が先発に復帰し、次のメンバーで戦いました。
        佐藤昭(→中林27分)

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山 森崎和

ミキッチ            服部
(→楽山88分)
     柏木    高柳(→高萩67分)

        佐藤寿

SUB:横竹、中島、李、久保
 対する新潟は、GK:北野、DF:内田、千代反田、永田、ジウトン、MF:本間、マルシオ・リシャルデス、松下、FW:矢野、大島(→チョ72分)、ペドロ・ジュニオール、と言うメンバーでした。立ち上がりは新潟が前からプレスをかけてきて、何度かカウンターやセットプレーから広島ゴールを脅かします。3分にはCKに千代反田が合わせましたが枠外。5分にもCKから大島に狙われます。更に11分には松下の強烈なミドルを佐藤昭が弾いてバーへ。跳ね上がったボールを森脇が間一髪でクリアすると言うシーンを作られます。しかし徐々に広島のボールが回り始めると何度か相手DFラインの裏を突いてチャンスを作ります。そして15分、青山のロングボールで裏に抜けた佐藤寿がワンバウンドさえた落ち際を左足でシュート。このボールが見事なシュート回転でGKの脇を抜いてゴールネットに飛び込み、サンフが先制点を奪いました。
 ところが22分、同点に追いつかれるとともに試合の流れを左右するアクシデントが起きます。中盤でボールを持った千代反田が中央にボールを入れると、飛び込んだペドロ・ジュニオールが頭で逸らせてゴール。思い切って飛び出した佐藤昭は、ペドロ・ジュニオールと激突して両者ともに倒れ込みます。背中を押さえながらも何とか立ち上がったペドロ・ジュニオールに対して、佐藤昭は膝に力が入らず担架で運び出されます。佐藤昭は結局そのまま退場となり、中林が初めてJリーグのピッチに立つことになりました。
 同点になって勢いに乗る新潟。逆にGKの交代によりリズムに乗れない広島。29分にはペドロジュニオールが左から突破し、森脇をかわしてシュートしましたがストヤノフに当たってCKとなります。そしてそのCKのボールを中林がキャッチミス。こぼれをペドロジュニオールがダイレクトで決めて、勝ち越されてしまいました。
 その後広島は何とか立て直して、ストヤノフのFKや槙野のミドル等で攻め込みます。しかし43分、新潟が素早いパスを広島ゴール前で回し、矢野が右サイドでフリーになります。そして中央へのクロスをペドロジュニオールにボレーで叩き込まれ、リードを2点に広げられて前半を折り返すことになりました。
 逆転を食らった上に2点差を付けられ、その上GKの負傷退場。誰が見ても広島の不利は否めない、と言う状況でしたが、しかし中国新聞によると「ロッカールームは空気が違っていた」のだそうです。誰彼無しに「あと45分間もある」と言う声が上がって、気持ちを立て直して後半に臨みます。1分の槙野の強烈なミドルで反撃の烽火を上げると、その後もボールを支配して何度も新潟陣内に攻め込みます。そして10分、右から侵入してきたミキッチのパスを受けた柏木が左にボールをずらすと強烈なシュート。これが新潟ゴールに突き刺さって、1点差に迫りました。
 その後もペースは広島。19分には森崎和がミドルシュートを放ちましたが、バーに当たったボールは下にバウンドして惜しくもゴールはならず。20分にも服部がミドルで狙います。その後新潟も反撃してきたものの、落ち着きを取り戻した中林ががっちりと押さえます。そして27分、左からのCKを中央で森崎和がヘディング。このボールが大島に当たってゴールに吸い込まれ、広島がついに同点に追いつきました。
 その後は両チームとも勝ち越しを狙って激しく攻め合います。29分には相手ミスからこぼれたボールを高萩がシュート。32分にも服部のクロスに高萩がフリーで合わせたものの枠を捉えることができません。35分にはチョがミドルシュートを放ち、36分にはマルシオ・リシャルデスがフリーでヘディングしましたがいずれも中林がしっかりとキャッチします。広島の選手たちは疲れた身体を気持ちで前に押し出しながら、限界まで力を振り絞って戦います。ロスタイムにはCKのチャンスを作ったものの、高萩のボールが弾かれた直後に試合終了のホイッスル。サンフレッチェは新潟から勝点1を持ち帰ることになりました。
 この試合のポイントは、何と言っても佐藤昭の負傷退場と中林の交代出場でした。新潟が押し返してきた、と言う流れの中で1点を失い、しかもGKは初めての出場。緊張は如何ともしがたく、2失点目はあり得ないミスからのものでした。また3点目は守備が完全に崩されてのものでしたが、GKがいつもと違うということで、全体的に思うようなサッカーが出来ない中でのものだった、と言えます。せっかく先制したのにあっという間に逆転されたことも含めて、テレビで観ていて絶望的な気分になってしまったものです。
 ところが、後半に入ってからの選手たちの反発力は見事なものでした。2点リードしている新潟が引き気味の布陣を取っていたこともあって、サンフの選手が中盤を完全に支配。DFラインからの攻撃参加から、あるいはサイドの突破から何度もチャンスを作りました。またルーズボールでの競り合いや球際での戦いも絶対に負けない、と言うオーラが出ていました。更に前半はミスから失点を招いた中林でしたが、後半はしっかりと立て直して何度も好セーブで救いました。中国新聞によると「『サンフレッチェ・ゲーム』。試合後、一服していたペトロビッチ監督が両手を広げて、笑った」のだそうですが、追いつ追われつの面白い試合だったと言う以上に、選手一丸となって苦境を乗り越えたと言うことが嬉しかったのではないか、と思います。佐藤昭の状態など心配な事はあるのですが、しかしこの勝点1は広島の選手の成長にとっては非常に大きなものだ、と言えるのではないでしょうか。

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