5/31〜6/6のSANFRECCE Diary


<09.6.6> ナビスコ杯の予選リーグも残り2試合。サンフレッチェは明日、アルビレックス新潟とホームゲームを戦います。
 リーグ戦では13試合を終えて勝ち点22の3位と好調を持続している新潟ですが、ナビスコ杯は全く振るわず4試合戦って勝ち点はわずかに1で、既にグループリーグ敗退が決まっています。ここまでのナビスコ杯の成績は次の通り。
N1A ●1-2 大宮  【新】ジウトン、【宮】マト、石原
N2H △0-0 磐田
N4A ●0-2 浦和  【浦】西澤、エスクデロ
N5H ●0-3 横浜FM 【横】兵藤、渡邉、田中
 前節は矢野、ペドロ・ジュニオールを欠いて最初から苦しいメンバー構成を強いられていた上に、前半26分にマルシオ・リシャルデスが退場。数的不利をはね返すことが出来ずに次々と失点し、いいところ無く敗れました。明日は消化試合、しかもアウェイと言うことでメンバーを落としてくる可能性が高いと思われますが、しかし普段出ていない選手が高いモティベーションで臨む、と言うのは良くあること。舐めてかかると痛い目に遭う、と思っておいた方が良いでしょう。
 対するサンフレッチェは、前節は主力を温存して戦い貴重な勝ち点1を取りました。明日はストヤノフと槙野が不在ですが、それ以外は現状のベストメンバーで戦うものと思われます。
        中林

   森脇   中島    盛田

      青山  高柳

ミキッチ            服部

     柏木    高萩

        佐藤寿

SUB:原、橋内、横竹、岡本、李、楽山、平繁
 サンフレッチェは現在3位ですが、上位2チームはいずれも1試合多く消化しており、広島は自力で上回ることができます。(ただし浦和とは得失点差の争いになりますが。)若手が取った勝ち点1を、生かすも殺すも残り2試合の結果次第。明日は気持ちを一つにして戦って、勝ち抜きに向けて前進して欲しいと思います。
<09.6.5> サンフレッチェは今週末(6/7(日))から「ハーフシーズンパス」の申し込み受付を開始します。これは7月以降に行われるサンフレッチェ主催試合全試合が対象で、リーグ戦10試合とナビスコ杯の決勝トーナメントのホームゲーム(決勝を除く)を観戦できます。料金は「シーズンパス」の60%程度で、席種ごとに次のようになっています。
               一般価格 会員価格
SS指定席          45,000円 30,000円
SA指定席          31,000円 21,000円
バックスタンド自由(大人)  22,500円 15,000円
バックスタンド自由(小中高)  9,000円  6,000円
サポーターズシート(大人)  18,000円 12,000円
サポーターズシート(小中高)  4,500円  3,000円
 一般価格は前売り券のほぼ9試合分であまりお得感はありませんが、会員価格は6試合分とまずまず。5,000円でシーズンパス特別割引のある「サンチェ会員」になれるので、購入する方は同時にサンフレッチェクラブ会員になった方が良いでしょう。申し込み受付は6/7の新潟戦の会場のメイン・バック両総合案内所とV-POINT、e-VPOINT等で行います。中国新聞によると、今年はシーズンパス販売が好調で、昨年に比べて21%増だとのことですので、購入を検討されている方はお早めにどうぞ。
<09.6.4> 昨日アウェイで行われたナビスコ杯第5節大分戦は、追いつ追われつの末2-2の引き分け。若手中心で貴重な勝点1を取りました。
 ミッドウィークのアウェイゲーム。しかも芝生が悪い九石ドームと言うことで、ペトロヴィッチ監督は「ベストメンバー規定」を無視したかのような布陣で戦いを挑みました。
         原

   橋内   中島   盛田

      岡本  横竹

李                楽山

     清水    高柳
     (→大崎64分)
        丸谷(→平繁45分)

SUB:大森、西河、篠原、内田、久保
 対する大分も主力の多数を温存して、GK:下川、DF:坪内、上本、藤田、MF:井上、西山(→深谷45分)、小手川(→ウェズレイ61分)、宮沢、清武、FW:家長、前田。前半はピッチの悪さもあって両チームとも思うようなサッカーができなかったとのこと。特に広島は攻撃面が機能せず、チャンスと言えば左サイドから楽山がクロス、と言うパターンだけだったそうです。そんな中の前半30分に坪内のシュートを原がファンブル。続くCKでマークミスから家長に決められ、先制点を許してしまいました。しかし、若手選手たちが下を向きそうになるところで4年目のこの男が燃えます。前半39分、李のCKに橋内が飛び込みプロ初ゴールをゲット。サンフレッチェは同点に追いついて前半を折り返しました。
 後半に入ると、途中から投入された平繁を起点にサンフレッチェのサッカーが躍動します。後半8分の横竹のシュートは枠外に外れたものの、14分に突破を図った平繁が井上に引っかけられてPKをゲット。これを自ら決めて、逆転に成功します。更に清水に代わって初出場した大崎がドリブルでかき回し、チャンスを作ります。後半26分の高柳が抜け出して決定的なシュート。28分の高柳のシュートはGK正面を突きます。逆に大分もウェズレイが入って前掛かりになり、何度もチャンスを作ります。そして後半34分、ペナルティエリアのやや外からウェズレイに直接決められ同点に追いつかれてしまいます。その後サンフレッチェも平繁、大崎が惜しいシュートを放ったものの決めきれず、両者お疲れのドローとなりました。
 試合後にペトロヴィッチ監督は若手の活躍に感銘を受けた様子で「サンフレッチェには奇跡が起こりつつある」と語っていたそうです。プロデビューを果たした原、丸谷だけでなく、先発メンバーのほとんどが控え選手たち。リーグ戦の出場時間が一番多いのが中島の435分、二番目が高柳の374分で、ほとんどが控えに入るのがやっと、と言う選手たちでした。そして実際前半はあまり良いサッカーはできていなかったそうで、先制点を奪われたと速報で見たときには「もうダメかも」と思ったものです。ところが選手たちの反発力は見事なもの。すぐにセットプレーから追いつくと、後半は(少なくともウェズレイが入るまでは)相手を圧倒したそうです。シャムスカ監督の「相手は若い選手が多かったが、スピードがあり、守備はコンパクトでいいチームだった」と言う言葉は、素直に受け取っておいて良いのではないでしょうか。原は1失点目に繋がるキャッチミス以外は無難にプレーしたそうですし、橋内は点を取っただけでなく守備でも奮闘していたとのこと。横竹もこれまでにないほど良かったそうですし、平繁、大崎も光るプレーを見せました。この勝ち点1はナビスコ杯の勝ち抜けに向けて貴重なものだと言う以上に、サンフレッチェの未来に繋がるものだと言えるのではないでしょうか。

日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

<09.6.3> 携帯サイトと中国新聞によると、今日は主力の大半を休ませて「ほぼサテライト」で戦うことになりそうです。Jリーグの「ベストメンバー規定」(直近の5試合のうち1試合以上先発した選手を6人以上起用しなければならない)が気になるところですが、中国新聞のメンバー予想によると中島、盛田が入っている他、横浜FM戦で先発した横竹、清水、楽山、李が入っているのでぎりぎり大丈夫、と言うことのようです。サテライトは今年は2試合大分と戦ってどちらも敗れていますが、今日はぜひそのリベンジを果たして欲しいと思います。
 今日の試合会場は九州石油ドームで、午後7時半キックオフ。残念ながらテレビ放送はないので、スタジアムに行けない方は携帯サイトなどでチェックして下さい。
<09.6.2> 明日は再び九石ドームに遠征して、ナビスコ杯第5節を戦います。
 昨年はナビスコ杯を制した大分ですが、今年はリーグ戦だけでなくナビスコ杯も調子が上がらず、ここまで3試合連続で引き分けでグループ5位。勝ち抜きのためには残り3試合全勝しかない、と言う状況に追い込まれています。ここまでのナビスコ杯の成績は次の通り。
N2 △0-0 大宮
N3 △1-1 浦和  【分】金崎、【浦】山田直
N4 △3-3 横浜FM 【分】小手川、前田2、【横】山瀬功2、松田
 前節の横浜FM戦ではここ数試合と同様に高橋のワントップの下に3人を並べる布陣を引いたものの機能せず、2点を先に取られてしまいました。しかし後半28分から怪我で戦列を離れていた深谷とともに前田を投入。この策が当たって、前田の2ゴールでいったんはリードを奪いました。後半ロスタイムの失点で勝つ事はできなかったものの、手応えのある結果だったと言えるでしょう。
 対するサンフレッチェは、ストヤノフがブルガリア代表に合流中。日程が詰まっていることや大分の芝が悪いこと等も考えると、明日は大きくメンバーを入れ替えてくる可能性が高そうです。
        中林

   森脇   中島   盛田

      李   横竹

ミキッチ             楽山

     高柳    平繁

        佐藤寿

SUB:原、岡本、青山、服部、高萩、柏木、清水
 前節大宮戦の大勝で、首位との勝点差1の3位に浮上しました。上位2チームは1試合消化が多いため、勝ち抜きに向けて有利な状況となっています。明日はどういうメンバーになっても結果を怖れず、自分たちのサッカーをやり抜いて欲しいと思います。
<09.6.1> 昨日、キリンカップの日本代表とベルギー代表の試合が行われ、日本が4-0で勝ってW杯予選に向けて弾みをつける結果となりました。
 日本代表のメンバーは、GK:楢崎、DF:中澤、闘莉王(→山口74分)、長友、内田、MF:中村俊(→本田45分)、遠藤(→阿部62分)、中村憲(→興梠67分)、長谷部(→橋本45分)、FW:大久保、岡崎(→矢野70分)で、チリ戦から4人入れ替えて臨みました。スコットランドから戻ってきたばかりの中村俊を入れるなどどちらかと言うとこちらがベストメンバーと言うことで、試合は前半から日本が圧倒。何度もベルギーゴールを脅かします。そして21分に長友のシュートで先制すると、23分にも中村憲が右足でミドルを決めてリードを広げます。その後ミスから危ないシーンを作られたりもしたものの、後半から次々と選手を入れ替えつつ攻め続けて後半15分に岡崎、32分に矢野が決めて、チリ戦に続いて4-0のスコアで勝ちました。
 ベルギー代表は若手中心。しかもチリ戦から中1日と言うことで、コンディションが良くなかったのは確かだと思います。一方日本代表はホームで、しかも松井がいない以外はベストメンバーでした(だからこそ、チームの質は高かった!)から、このような結果になったのも当然だと言えるでしょう。むしろ2点取った後に気が緩んだのかややペースが落ち、闘莉王のミスから相手に決定機を作られた事は反省材料だと言えます。ただ、後半から入った選手がそれぞれで持ち味を出して相手を突き放し、最後は大久保の怪我で数的不利になりながらも特に押し込まれることも無く逃げ切ったことは、チーム力の底上げと言う意味で良かったと思います。岡田監督が掲げる「W杯でベスト4」と言う目標にはまだまだだとは思いますが、チームとして正しい方向に向かっていることは確認できた試合だった、と言って良いのではないでしょうか。
 ところで槙野ですがこの試合も出場機会はなし。2試合を通じてフィールドプレーヤーでは唯一出場しなかった選手と言うことになってしまいました。サンフレッチェのサポーターとしては残念で仕方ないのですが、ただJ's GOALによると槙野自身は「自分の鼻をへし折られていいる。もうワンランクツーランクあげていかないといけないと思う」と語っており、良い経験になっている様子。いずれは必ずチャンスが来ると信じて、腐らず頑張って欲しいと思います。
<09.5.31> 昨日ホームで行われたナビスコ杯第4節は公式戦の最多得点差となる7-0で大宮に勝利し、グループリーグ突破に向けて前進しました。
 ペトロヴィッチ監督は代表招集で抜けた槙野のポジションには盛田を入れ、次の布陣で戦いました。
        中林

   森脇  ストヤノフ  盛田

      青山  中島(→横竹68分)

ミキッチ            服部

     柏木    高萩(→岡本70分)
     (→高柳62分)
        佐藤寿

SUB:原、李、楽山、平繁
 対する大宮はリーグ戦から何人か入れ替えて、GK:高木、DF:波戸、片岡、マト、パク、MF:青木、金澤(→斉藤45分)、土岐田、藤本、内田(→デニス・マルケス37分)、FW:藤田、と言うメンバーでした。立ち上がりからゲームを支配したのは広島で、4分にはミキッチのクロスを佐藤寿が頭で決めて先制点を奪います。続いて12分には、左サイドの角度のない位置からのストヤノフのFKがDFに当たってゴールイン。その後も17分にはミキッチのシュートがバーに当たり、24分には青山のパスを佐藤寿がループでゴールネットに沈めましたがその前のファウルを取られて取り消されます。しかし35分、DFラインの裏に抜け出した柏木がGKの横を抜いてゴールを決めます。その後も広島が攻め立て、43分には柏木のループシュートがポストに当たると言うシーンも作りつつ、3点リードでハーフタイムを迎えました。
 前半途中にデニス・マルケスを入れた大宮は、後半の頭から斉藤を入れて立て直しを図りますが流れは相変わらず広島。後半6分には、ミキッチが得たPKを自ら蹴ったところバーに当たり、これを押し込んだもののオフサイドを取られゴールはなりません。しかし後半8分、服部から佐藤寿へのロングボールをマトがヘディングでバックパス。これがGKと合わずにそのままゴールに転がり込み、4点目が入りました。
 後半11分には中島のスルーパスで抜け出した柏木が左足で見事に決めて5点目。その後も高柳や森脇が決定的なシーンを作ります。そして22分、佐藤寿からのパスを受けた青山が至近距離からGKの股の間を抜いてゴール。ロスタイムにはドリブルで攻め上がった横竹が森脇とのワンツーでDFラインのギャップに入り込み、落ち着いてシュートを決めてゴールラッシュの最後を締めました。
 この試合はゴールシーンしか見ていないのですが、それを見る限りでは大宮が壊れていたのは間違いない、と思われます。1点目はミキッチのクロスが良かったとは言えゴール前で佐藤寿をフリーにしていたわけですし、柏木や青山、横竹のゴールは簡単にDFラインのギャップに入り込んでフリーになって決めていて、とてもプロが守っていたとは思えないようなシーンでした。スタジアムに行った人の話によると昨日のビッグアーチはかなり蒸し暑かったようで、「走るサッカー」を目指す大宮にとってはやや厳しい条件だったのかも。ボールホルダーへ厳しく寄せることが出来ずにパスを回され、追っているうちに体力を消耗して更にマークが甘くなる、と言う悪循環からこのような結果になった、と言うことなのだと思います。サンフレッチェがパスサッカーで相手を振り回して体力と気力を奪って行ったこと、そして早い時間帯に得点を重ねて反撃の意欲を失わせたことがこのような点差になった(PK失敗やバー直撃、不可解なジャッジが無ければもっと点差が付いてた)わけで、素直に「サンフレッチェのサッカーの勝利」を喜んでいいと思います。
 ただ一方で、この結果には注意しなければならないとも思うのです。例えば大宮とのホーム開幕戦もこのような結果になる可能性はあったと思うのですが、しかしちょっとしたミスから逆転されて敗れています。昨日は早い時間帯に得点を重ねることが出来たから大量点に繋がっただけで、いつもそのように上手く行くとは限らない。むしろいつもホーム開幕戦のような展開になりうる、と常に考えておくべきなのです。ペトロヴィッチ監督も言うように「大量点で勝った試合の後は、危険なもの」です。しっかりと気持ちを入れ替えて次の試合に臨まなければ、きっと痛い目に遭うことになるのです。幸い、この日の勝利で残り3試合中2試合に勝てばほぼ勝ち抜き確定、と言う状況になりましたが、しかしだからと言って油断せず、しっかりと次の試合に備えて欲しいと思います。

日刊スポーツスコア速報
中国新聞戦評
J's GOALゲームサマリー
Jリーグプレビュー&レポート

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