6/14〜6/20のSANFRECCE Diary


<09.6.20> 今日からJ1リーグ戦が再開。サンフレッチェは明日、ホームにヴィッセル神戸を迎えます。
 ここまで神戸は5勝2分け6敗の勝ち点17。サンフレッチェとの勝ち点差は3で、順位は11位となっています。5月以降の公式戦の成績は次の通り。
9A ●0-1 磐田  【磐】前田
10H ○3-1 山形  【神】茂木、朴、吉田、【山】ジャジャ
11H △2-2 名古屋 【神】茂木、マルセウ、【名】OG、津田
12A ●0-2 新潟  【新】千代反田、松下
N3A ○1-0 京都  【神】小林
13H ○3-1 柏   【神】マルセウ、朴、馬場、【柏】ポポ
N5A ●0-3 柏   【柏】北嶋2、李
N6H ●1-2 清水  【神】マルセウ、【清】原、ヨンセン
N7H ○1-0 山形  【神】我那覇
 「優勝争いするクラブ」にステップアップするため、ブラジル国内でも評価が高かったカイオ・ジュニオール監督を据えて新たなスタートを切った神戸でしたが、レアンドロ、大久保の穴は大きくあまり調子が上がってきていません。ただ、今年からFWに戻った茂木が第5節以降先発に定着して、ここまでチーム最多の5ゴール。またマルセウもようやくフィットしてきて、リーグの山形戦以降の全試合で先発しています。再加入した大久保も明日から出場できるそうですが、ポジション争いに燃える茂木とマルセウ、更に吉田、我那覇らも黙っていないはず。終了間際のゴールで競り勝ったナビスコ杯最終節の勢いで、広島に乗り込んでくるものと思われます。
 対するサンフレッチェは、磐田戦に敗れてナビスコ杯の敗退が決まってしまいました。引き分け以上が条件、と言う試合で負けたダメージは決して小さくは無いと思いますが、ただこれでリーグ戦に集中できる、というのもまた事実。明日はその再スタートのための重要な試合、と言うことになります。先発メンバーですが、代表に合流していた槙野が戻ってきます。
        中林

   森脇  ストヤノフ  槙野

      青山  中島

ミキッチ            服部

     柏木    高萩

        佐藤寿

SUB:原、盛田、横竹、高柳、李、大崎、平繁
 第13節を終えた時点でほぼ同じ成績だった2007年は、再開直後の鹿島戦に1-5と大敗。続く川崎F戦は引き分けたものの、神戸に終了間際のPKで敗れて以降5連敗。立て直しができずに降格に至っています。ツートップ頼みで守備が甘かった一昨年と今年は違うのは確かですが、しかし何が起きても不思議ではないのがサッカー。2年前の悪夢を繰り返さないためにも、明日の試合が最も重要だと言えるのではないでしょうか。
<09.6.19> トラブルで出荷が遅れていた紫熊倶楽部7月号(Vol. 137)が昨日届いたので紹介します。まず、トップページで登場しているのは服部公太選手。「J1通算300試合達成記念インタビュー」と題して、プロ入りからリーグ戦初出場、そして節目、節目の試合を振り返りながら、300試合(J2を入れれば400試合近く)の軌跡を追っています。またその直後のコラムでは、美香夫人との出会いをきっかけにした成長等を描いています。
 マッチレポートは、山形戦、横浜FM戦、大分戦、大宮戦、大分戦、新潟戦。続く記事では、今年と似たような成績だった2007年と比較しながら、J1リーグ戦再開後に向けての課題を探っています。
 下部組織のレポートはユースから。ナビスコ杯でプロの試合に出場し、初ゴールを決めた大崎選手を取り上げています。またジュニアユースとジュニアは全国に向けての戦いとそれに向けての準備状況を書いています。
 「紫熊短信」と「Reader's Area」を挟んで、2つ目のインタビュー記事は高萩選手。急成長を続ける彼の「異次元の領域」に、中野編集長が迫ります。また後のカラーページでは、土のグラウンドを低コストで芝生化した岩国の取り組みを書いています。そして最終ページの「私たちは、サンフレッチェのサポーターです」では6組13人のサポーターが登場しています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン紫熊倶楽部は定価350円。ホームゲーム会場とV-Point、広島県内大手書店、新宿の広島ゆめてらす、池袋のジュンク堂等で発売中です。
<09.6.18> 昨日行われたW杯予選のオーストラリア戦は、闘莉王のゴールで先制したものの後半セットプレーから2失点。悔しい逆転負けでW杯最終予選を終えました。日本代表のメンバーは、GK:楢崎、DF:闘莉王、長友、内田、MF:今野、橋本(→興梠84分)、中村憲、松井(→矢野69分)、阿部、FW:玉田、岡崎。日本代表はそれなりに良いサッカーをしていましたが、しかしパスワークで崩しきるには至らず最後は放り込んではね返される、と言うパターンが多かったと思います。得点はどちらもセットプレーからでしたが、ロングボールの勝負になれば高さと強さのあるオーストラリアに強みがあるのは道理で、このような戦いに持ち込まれればこの結果も仕方がない、と思います。日本がW杯で勝つためには何が必要か。中村憲がコメントしているような「アタッキングゾーンに入ったときのプレーの雑さ、自分も含めてコンビネーションが合わないところ」を改善しなければならないと言うことを、思い知らされた結果だったと言えるのではないでしょうか?
 なお槙野ですが、ベンチ入りは果たしたものの出場機会は無し。結局1試合も出場の無いままに代表での活動を終えました。これまでの監督や選手のコメントを見る限りでは出れなくても元気に頑張っているらしく、チームの盛り上げには貢献している様子ですが、しかしこの結果は「何かが足りなかった」と言うことでもあります。W杯予選と言う厳しい状況で経験したことを糧にして、今後大きく成長して欲しいと思います。
<09.6.17> プレスリリースと中国新聞によると、千葉戦終了後から離脱していた森崎和幸選手が「慢性疲労症候群」(CFS)と診断された、とのことです。森崎和は全身の疲労感が抜けない症状が続いているそうで、休養を取りながら広島市内の病院で検査、治療を受けているものの症状が改善していない、とのこと。復帰の目処は立っておらず、しばらくは彼の不在の元で戦わなければなりません。なおこのCFSですが、いわゆる「慢性疲労」とは違うもの。原因不明の重篤な疲労が長期間にわたって続き、最悪の場合には寝たきりになることもあるそうです。原因は良く分からない場合が多く治療法も確立していないそうで、完治することも稀だとのこと。患者は治療しながら日常生活を続けなければならないこともあるようです。ただ、例えば三段跳び世界記録保持者のジョナサン・エドワーズのように、CFSと診断されて4ヶ月間の休息を取った後に復帰してオリンピックで金メダル等を取った、と言う人もいるので、CFSだからと言って選手生命の危機だ、とも言えないようです。今はとにかく、治療に専念してもらうしかありません。
 一方、怪我で離脱中の楽山選手は「鼠径部痛症候群」で全治3週間と診断されました。
<09.6.17> 日本サッカー協会は一昨日U-15日本代表候補のメンバーを発表し、広島からはサンフレッチェジュニアユースのFW野津田岳人選手が選ばれました。
<09.6.16> 6/27に行われる京都戦のアウェイ応援バスツアーの募集が始まっています。スケジュールは6/27(土)の5時20分に広島西飛行場、5時50分に広島駅新幹線口に集合し、西京極で観戦して午後9時に広島駅、9時半に広島西飛行場に戻ってくる、と言う事になっています。料金はバス代、チケット代、旅行保険代金を含んで大人10,500円、小中学生9,500円。サンフレッチェクラブ会員はいつものように2,000円引きです。〆切は今週末の日曜日(6/21)となっていますので、行きたい方はお早めに。お申し込み、お問い合わせはデオデオ旅行社「サンフレッチェ広島 アウェイ応援バスツアー係」(082-240-3447)までどうぞ。
 また、サポーターグループのURSUSもバスツアーを企画しています。こちらは広島西飛行場を4時、広島駅新幹線口を4時半に出発して、帰りは広島駅に午後10時の予定。チケット代別で大人6,000円、22歳以下4,000円となっています。お申し込み、お問い合わせ先など詳細はURUSUSホームページをご覧下さい。
<09.6.15> 昨日吉田サッカー公園でアビスパ福岡とトレーニングマッチを行い、4-0で勝ちました。広島のメンバーは、GK:原、DF:橋内、横竹、西河、MF:李(→宮本徹79分)、丸谷、岡本、清水(→篠原33分)、高柳(→久保52分)、大崎、FW:平繁(→浅田63分)。対する福岡は、GK:六反、DF:宮本亨、山口、丹羽、中島、MF:久藤(→平石45分)、宮原、岡田、FW:田中佑、大山、黒部。得点は前半12分に大崎の突破から平繁。16分には清水が得たPKを平繁が決めました。後半は縦パスで抜け出した大崎が後半25分にゲットし、後半37分にもDFラインの裏に抜け出した浅田が決めています。
<09.6.14> 昨日、鹿児島で行われたナビスコ杯第7節磐田戦は1-2で敗れ、決勝トーナメント進出を逃しました。
 代表から戻ってきたストヤノフが復帰し、サンフレッチェは必勝を期して現状のベストメンバーで臨みました。
        中林

   森脇  ストヤノフ  盛田
       (→大崎72分)
      青山  中島
      (→平繁60分)
ミキッチ            服部

     柏木    高萩(→高柳55分)

        佐藤寿

SUB:原、橋内、横竹、李
 対する磐田は、GK:川口、DF:加賀、大井、茶野、山本脩、MF:那須、岡田(→ジウシーニョ12分)、西(→松浦67分)、上田、FW:成岡(→カレン80分)、前田、と言うメンバーでした。勝ち抜きのためには引き分け以上が必要な広島に対して、勝っても負けてもどちらでもよい磐田。モティベーション的には広島の方が上のはずですが、しかしそれが裏目に出たような試合となります。結果を怖れずどんどんプレスをかけてくる磐田に対して、広島は走りの量も質も上回ることができず後手を踏んでしまう、と言う感じ。中盤でボールを奪えずに磐田に押し込まれ、逆にDFラインがボールを持ってもパスの出しどころが無くなかなかチャンスが作れません。12分の加賀の突破から成岡のヘディングを許し、14分には西に突破されてゴール前に運ばれます。そして17分、青山が倒して与えたFKで、上田のボールはファーサイドへ。ここで2人をフリーにしてしまうと言う守備のミスが出て、前田にあっさりと決められ先制点を奪われました。
 この後何とか追いつきたい広島ですが、ショートパスを繋いで中央突破を図ってもDFに引っかかるばかり。ロングパスは味方に合わず、シュートも打てない時間が続きます。逆に34分、磐田にショートコーナーから決定的なシーンを作られ、前半終了間際にはカウンターから山本にフリーでシュートを打たれましたが枠外に外れ、何とか1点差で前半を折り返しました。
 後半になっても磐田優位の流れは変わらず、3分には西のパスで抜け出した成岡に決定的なシュートを打たれます。そして後半8分、右から左に西のロングパスが通り、ジウシーニョがDFを引きつけると中央へ優しいパス。これを前田に冷静に叩き込まれ、磐田のリードが2点に広がりました。
 何とか打開したいペトロヴィッチ監督は、高柳、平繁を投入します。これでようやく流れをつかむと、後半21分にはストヤノフがふわりとしたFKを打ったもののわずかに外れ、25分には高柳がドリブルで持ち込んで惜しいシュートを打ちます。後半27分にはストヤノフに代えて大崎を入れ、柏木をボランチに下げて総攻撃体制を作ります。そして後半27分、CKのこぼれを拾ったミキッチが鋭角的なパスをゴール前へ。ここに走り込んだ佐藤寿のシュートはDFに当たったもののゴール内に落ちて、ようやく1点を返すことが出来ました。
 その後はラインを上げて人数をかけて攻める広島に対して、磐田はカウンター狙いでチャンスを作ります。後半30分には成岡がフリーでシュートを打ったものの中林がスーパーセーブ。38分には柏木がドリブルで突き進んで取ったCKで盛田が惜しいヘディングシュートを打ちましたが、わずかに枠を捉えることが出来ません。40分にも高柳のスルーパスで抜け出した平繁がGKと1対1になりましたが、浮かせようとしたボールは残念ながら川口の守備範囲。42分には磐田のカウンターからジウシーニョにフリーで打たれましたが、中林が素晴らしい反応で弾き飛ばします。サンフは最後まで同点を狙って攻めたものの磐田の守備は崩れず、遠く鹿児島まで遠征した広島サポーターのため息が聞こえるような敗戦となりました。
 この試合の敗因は、端的に言えば「運動量」だった、と思います。磐田はDFラインをペナルティエリアの外に設定して全体をコンパクトにし、成岡、上田らが前から激しくボールホルダーを追いかけて広島の中盤を自由にさせませんでした。これに対してサンフレッチェの選手はうまくマークを引き剥がすことが出来ず、パスを繋いで守備網に穴を作る、と言う本来の戦い方が出来ませんでした。そして縦に急ぎすぎたり強引な突破を狙おうとしたり、と言うパターンが多く、有効な攻めができないうちに時間だけが過ぎて行く、と言う感じになってしまいました。今年の磐田は今一つチームが上手く回っていない印象でしたが、本来は力のあるチーム。それが精神的なプレッシャーから解き放たれて思い切ったサッカーをしてくれば、それを上回るのは容易ではないわけです。サンフレッチェは終盤、DFを削って攻撃的な選手を投入し、ボランチの位置から柏木、高柳が次々と飛び出して行くことによってようやく攻めの形を作ることができましたが、そのようなサッカーを早い時間帯からできなかったのは、単にメンバーだけの問題ではないでしょう。どうしても引き分け以上が必要な時に、どのようなサッカーをすべきなのか。相手がしっかりとしたサッカーをしてきたときに、どのように対処すべきなのか。単に「自分たちのサッカーをする」と言う以上に重要なことは何なのか、本当に強いチームになるためには何が必要なのか。今後のサンフレッチェにとって様々な課題を突きつけられた敗戦だった、と言えるのではないでしょうか。

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